平成27年11月 高岡市農協野菜出荷組合 高岡農林振興センター 主要野菜の当面の管理 ◇ 白ねぎ さび病対策: 発生が見られれば、オンリーワンフロアブルやアミスター20 フロアブル等で 防除する。 ◇ ハウスねぎ 遮光: 葉鞘径 15mm を確保したら、根元から 45 ㎝の高さに張った誘引ロープに遮光フィル ムを固定し、遮光を開始する。遮光フィルムを張ってから 2 週間は、完全に光を遮らず、上 部を開口しておく。 潅水管理: 11 月は乾燥に応じて適時、潅水を行う。12 月以降は、潅水不要。 ハウスねぎの遮光開始時期・遮光期間の目安 遮光開始時期 遮光期間 1 月どり 11 月上旬 60 日 2 月どり 11 月下旬 70 日 ◇ ほうれんそう・こまつな 温度管理: 日中は、高温とならないよう注意するとともに、急激な温度低下による低温障 害を回避するため、生育に応じて換気を増やす等の馴化を行う。 排水対策: 雨水等の侵入を防ぐため、ハウス周囲の排水溝の設置と排水口への連結を行う。 放射冷却対策: -5℃以下の極端な低温(放射冷却)が予想される夜は、ハウスサイドは開 けたまま、不織布をべたがけするか、ハウスサイドを閉め、ろうそく等を立てて空気の流れ をつくる。 白さび病対策(こまつな) : 発生が懸念されるほ場や発生が見られた場合は、ランマンフロ アブルで防除する。 ◇ 寒締めホウレンソウ 寒締め開始時期: (滑葉種)株重 50g、葉長 25 ㎝確保後 寒締め処理: 生育量確保後、ハウスサイドを 50cm 程度開けて寒締めを開始し、気温が 5℃ 以下になるようにする。 寒締め処理期間: 最低地温 8℃未満で約 20 日間 外葉が大きいほど寒締めの効果(糖度上昇)が高いので、初期の葉折れ等が発生しないよう 強風時のハウス管理を注意する。 ◇ 寒締めコマツナ 遅くても 11 月 20 日(よかった菜Gでは 11 月 15 日)までに播種する。 低温障害回避のため、葉長が 15 ㎝以上になった頃から、徐々に日中の換気時間を増やし、低 温に馴れさせておく。 寒締め開始時期: 葉長 20 ㎝確保後。 寒締め処理: 生育量確保後、終日ハウスサイドを 50 ㎝程度開けて寒締めを開始する。 寒締め処理期間: 平均気温 3℃未満で 14 日間 ◇ キャベツ べと病対策: 低温・多湿・寡日照で発生しやすいので、ダコニール 1000 などで予防防除す る。発生が見られれば、フェスティバル C 水和剤などで防除する。 ヨウトウムシ対策: 発生が見られれば、アファーム乳剤などで防除する。 ◇ はくさい べと病対策: ダコニール 1000 等で予防するとともに、発生が見られれば、ランマンフロア ブルやストロビーフロアブル等で防除する。 白斑病対策: ダコニール 1000 等で予防するとともに、発生が見られれば、ストロビーフロ アブル等で防除する。 ◇ だいこん 白さび病対策: 発生が見られれば、直ちにランマンフロアブルやアミスター20フロアブ ルで防除する ◇ 大かぶ・中小かぶ 病害対策: 発生前からZボルドーで予防防除を行い、白斑病の発生が見られれば、アミス ター20フロアブルで防除する。また、生育期後半の窒素不足で発生しやすいので、穫り遅 れとならないよう注意する。 コナガ対策: 発生がみられれば、コテツフロアブル等で防除する。 ◇ にんじん 収穫後の病害対策: 収穫前日に腐敗予防のため、Zボルドーを全面散布する。 ◇ さといも 優良系統の選抜: 貯蔵前に株単位で選抜し、一般株と区別して貯蔵し、次年度の種芋ほ場 に植え付ける。 <優良系統選抜のポイント> ・石川早生: 孫イモの着生が少なく、形のよい大きな子芋を5個以上、バランス よくつける株を選抜する。 ・大和: ①親芋が丸く、大きすぎない。②子芋当たりの孫芋数が多く、全体に均 一に芋がついている。③子芋は丸くて小さく、形が良い、障害の無い大きな孫芋 を多く着生する株を選抜する。 ◇ たまねぎ 排水対策: 降雪前に必ず、排水溝の点検を行い、排水溝と畦間をしっかり連結し、速やか に排水されるよう手直しを行う。 雑草対策: 広葉雑草の発生が見られる場合は、11 月上中旬にバサグラン液剤を散布する(散 布後に曇天日、降雨日が続くと効果が劣ることから、晴天日が続く日を見計らって散布する)。 イネ科雑草の発生が見られる場合は、セレクト乳剤等を散布する。 病害対策: べと病対策のため、11 月中下旬にフェスティバルCを散布する。また、積雪に よる折損部位からの菌の侵入を防ぐため、11 月下旬~12 月上旬に、フロンサイド水和剤を散 布する。
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