スマートドーズ(呼吸同調式レギュレーター/米国 CHAD)

目
次
ページ
1. 安全上の警告・注意
2
2. 製品概要と各部・付属品の名称・構造
4
3. 使用の仕方
6
4. 組立・設置方法
9
5. 使用方法とその注意事項
10
6. 使用後の処理
11
7. 機器類の清掃、消耗品の交換、保管方法
12
8. 保守点検
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9. トラブルシューティング
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10. 製品仕様
16
11. 用語の解説・索引
18
12. アフターサービスとその連絡先
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1.安全上の警告・注意
必ずお守りください
警
告
・ 酸素流量の設定はスマートドーズを使用した状態で行ってください。
・ 火気から2m以内でスマートドーズを使用しないでください。
・ スマートドーズは睡眠中に使用しないでください。[鼻カニューラが
外れたときに適切な処置ができないと大変危険です。睡眠中は酸素残量が
確認できないため、酸素ボンベが空になってしまうことがあります。]
・ 油やグリース、石油製品等をスマートドーズの近くで使用しないで
ください。
・ スマートドーズの近くでスプレー類・高可燃性物質を使用しないで
ください。
・ スマートドーズは電気製品や携帯電話から 1.5m以上離してお使い
ください。
・ 漏れのないよう、各機器間の接続は確実に行ってください。
・ パッキンに汚れや傷がある場合には交換してください。
・ 分解、改造をしないでください。
・ 電池電圧低下アラームが鳴った時は直ちに新しい電池に交換して
ください。[酸素供給が止まり、事故の原因となります。]
・ 吸気異常アラームが鳴った時は直ちに鼻カニューラが正しく装着されて
いるか、ねじれていないか、又は口呼吸していないか、確認してください。
禁忌・禁止
・ 1分間に 40 回以上呼吸をする方は使用しないでください。
・ 鼻呼吸のできない方(口呼吸者)は使用しないでください。
・ 生命維持のために酸素吸入を必要とする方に使用しないでください。
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・ 酸素療法を処方された方以外は使用しないでください。
・ スマートドーズを加湿器と同時に使わないでください。
・ スマートドーズに落下等による衝撃が加わった場合は使用しないで
ください。
注
意
・ スマートドーズは医師の処方及び指示に従って使用してください。
・ 在宅等で使用する場合には、使用者が正しい使用方法を十分に理解した後
に使用を始めてください。
・ 常に酸素ボンベの酸素残量に注意してください。
・ 連続モードでスマートドーズを使用する場合には、酸素の消費が早くなり
ますので注意してください。
・ 水やその他の液体、埃や微粒子がスマートドーズに触れたり入り込んだり
しないようにしてください。
・ 補助用の十分に充填された酸素ボンベと、十分に電池残量のある単3
アルカリ乾電池2本を常備しておいてください。
・ 漏れや破損のある場合には使用しないでください。
・ 強い衝撃をあたえないでください。
・ 使用しないときは酸素ボンベのバルブ(元栓)を、止にして酸素供給を
・ 止めてください。
・ スマートドーズの付近で摩擦による静電気等の火花が起きないように注
意してください。
・ 鼻カニューラは接続口から分岐部まで2m以下のものを使用してくださ
い。
・ 酸素吸入用マスクは使用しないでください。
・ 小児が使用した場合や流量の少ないカニューラを使用した場合には作動
しない可能性がありますので、使用前に十分確認してください。
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2.製品概要と各部・付属品の名称・構造
製品概要
スマートドーズは、酸素ボンベからの酸素を減圧し、呼吸に合わせて酸素供給を
する電池式の一体型酸素供給装置です。
患者さんに処方された最適量の酸素を、
呼吸周期の最適な時点で供給しますので、
患者さんは効率よく酸素を取り込むことができ、しかも酸素の消費を抑えます。
製品各部の名称
① 流量表示灯
② 電池残量表示灯
③ 取り付けハンドル
④ 位置調整ピン
⑤ 酸素残量計(圧力計)
⑥ 連続切り替えダイヤル
⑦ 酸素供給吐出口
⑧ パッキン(ガスケット)
⑨ 流量設定ボタン
⑩ 電源スイッチ
⑦
※各部の機能につきましては、11.用語の解説・索引をご参照ください。
⑦
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特徴
・酸素ボンベの酸素を約 3.5 倍節約できます。
・電池寿命が非常に長くなりました。
・電池は単3アルカリ乾電池2本のみです。
・コンパクトで軽く、携帯性に優れています。
・一体型で操作が容易です。
・標準的な鼻カニューラをご使用いただけます。
スマートドーズを酸素ボンベに装着した状態
元 栓
-5-
3.使用の仕方
使用開始(酸素ボンベの元栓を開く)
① 電源入
電源スイッチを押して使用開始
電源スイッチ
を押す。
数字 1~5まで全て点灯するまで長押
しして電源が入ります。3回カチカチ
カチと鳴ります。
呼吸準備が出来ます。
② 流量設定
電源スイッチ
を押す。
電源スイッチを押して使用開始
電源スイッチの操作により、流量を
変更できます。
押すごとに、流量が変わります。
吸気に同調して設定された流量値の
表示灯が点滅します。
③ 電源切 自動でシャットダウンします。
電源スイッチ
を押す。
カニューラを取り呼吸が5分間経過すると自動的に電源が切れます。
30秒前にバルブの開閉が3回カチカチカチとなり電源が切れる事を知ら
せます。
(呼吸及びカニューラが鼻から外れますと、電源を落とす警告音が
なります)
使用停止(酸素ボンベの元栓を閉める)
※ 電池交換
電池が消耗すると
点灯します。
早めに電池の交換をしてください。
(電池交換の仕方は別紙参照)
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電池持続時間の目安
以下の電池持続時間は、常温にて使用した時の標準時間です。極端な低温で
使うなど環境によっては電池持続時間が短くなる可能性があります。
電池持続時間:1日4時間ご使用の場合で約 1,000 時間 約 1 年。
電池交換の仕方
① スマートドーズ
図のように交換して
下さい。
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吸入異常
・連続切り替えダイヤルを「同調」に
してください。
「連続」は緊急用です。連続で本装置
を使用する必要が生じた時は、
酸素
供給吐出口を指で押さえたり、鼻
カニューラを曲げたりして酸素の
流れを妨げないでください。
本装置の動作やセンサに悪影響を
あたえるおそれがあります。
スマートドーズの連続供給の初期
設定値は2L/分となっております。
連続供給をご使用の際には、電源スイッチ
連続切り替えレバーを引いてください。
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を「切」にしてから、
4.組立・設置方法
組立前の注意事項
・ 手に油やグリース、又は他の汚れが付着していないことを確認して
ください。
・ 本装置にパッキンが取り付けられていることを確認してください。
・ 酸素ボンベは直立の状態でしっかり締めてください。
・ 酸素ボンベの元栓と本装置に、汚れのないことを確認してください。
・ 専用のパッキンをお使いください。誤ったパッキンでは、酸素の
漏れが生じたり、火災が発生したりする危険があります。
①スマートドーズを取り付ける前に、酸素ボンベの元栓を一瞬開閉し、
接続部の不純物を飛ばしてください。このとき酸素ガスの吹き出し口
の方向に人がいないことを確認してください。
②スマートドーズにパッキンが取り付けられているか確認して
ください。パッキンには表裏の区別はありません。
③取り付けハンドルを時計逆回り
(左回転)に回してゆるめてください。
④取り付けハンドルがボンベのバルブ
(元栓)のある側と反対側になるよう
にボンベの上からかぶせてください。
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⑤酸素ボンベのバルブ(元栓)上部の
穴に、2つの位置調整ピンとパッキン
を合わせてください。
⑥取り付けハンドルを時計回り(右回転)
に回してしっかりと取り付けてくだい。
☞道具を使わず、手でしっかりと取り付けて
ください。
⑦酸素供給吐出口へ鼻カニューラを
取り付け、奥まで差し込んでください。
5.使用方法とその注意事項
① 鼻カニューラを装着を確認して
ください。
②酸素ボンベの元栓を時計逆回り
(左回転)に回してゆっくりと4秒以上
かけて「全開」にしてください。
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③電源を入れます。
流量設定ボタン
の操作により、
流量を変更できます。
押すごとに、流量が変わります。
④ 流量設定ボタン
を押すと
12345
・・・・・ LED が順番に点灯します。
流量設定から医師に処方された適切な
設定を選んでください。
☞酸素の漏れる音が聞こえていませんか?
もし漏れがあれば、一旦元栓を閉じ、取り付け直してください。
取り付けハンドルを手で締めても漏れが生じる場合はパッキンを交換
してください。それでも漏れが続く場合は、スマートドーズの
使用を中止し、すみやかに販売店へご連絡ください。
6.使用後の処理
①酸素ボンベの元栓を時計回り
(右回転)に回してしっかり締め、
「閉」にしてください。
②電源を切ります。
カニューラを外してください。
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7.機器類の清掃、消耗品の交換、保管方法
・スマートドーズは長くお使いいただけるよう設計されておりますが、他の酸
素装置と同様にお手入れは必要です。装置は清潔に保ち、湿気やほこり
から守ってください。また極度な温度下に放置しないでください。
・スマートドーズは防水処理されていません。浴室や水泳などで水にさらさな
いでください。スマートドーズの外側を乾いた清潔な布で定期的に拭いてく
ださい。酸素供給吐出口やパッキンにはほこりなどが残らないように特にご
注意ください。
・使用しない時は、清潔で乾いたところに保管してください。
・水漏れ、高温多湿、粉塵及び直射日光を避けて保管してください。
・化学薬品の保管場所や有毒ガスのある場所に保管しないでください。
・保管条件:周囲温度 -40~70℃
相対湿度 95%(結露なきこと)
・保管時や運搬時は、振動や衝撃等に注意してください。
・長期間(2週間以上)使用しない場合は、単3アルカリ乾電池2個を取り
外してください。
鼻カニューラのお手入れ
・鼻カニューラは消耗品です。必要に応じて新しいものに交換してください。
・鼻カニューラは、常に清潔を保つようにしてください。
・汚れが原因でスマートドーズが作動しないことがあります。
・カニューラに水が入り込まないように注意してください。
●鼻カニューラご購入の際は、販売店にご相談ください。
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8.保守点検
定期点検
・スマートドーズは定期点検が必要です。正常に作動していたとしても、
5年を経過するごとに製造販売業者に送り、精密検査を受けてください。
スマートドーズのお手入れ
・ほこりなどで汚れた場合は、乾いた清潔な布でふいてください。
・2週間以上ご使用にならない時は、乾電池を取り外してください。
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9.トラブルシューティング
問題
予測される原因
解決法
同調モードで作動しない
電池切れ
電池を交換する
電池挿入不良
極性(+/-)を正しくして
電池を入れ直す
電池ケースの電極汚れ
布にアルコールを含ませ、
電極部を拭く
酸素ボンベの元栓の閉鎖
酸素ボンベの元栓を開く
酸素ボンベが空になって 残量表示計を確認する。
いる
空なら酸素ボンベを交換
する
鼻カニューラの潰れ、ねじ 潰れ、ねじれをとる
れ
流量設定が「連続」
適切な流量に設定する
酸素ボンベの元栓の急激 装置を取り外して、再度
な開放
電池寿命が短い
取り付け直す
アルカリ乾電池が使用さ アルカリ乾電池と交換す
れていない
る
問題が解決しないときには、すみやかに販売店にご連絡ください。
☞スマートドーズを分解しないでください。分解すると保証は無効になります。
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電池電圧が低下したとき
電池電圧低下を検出すると、xxLEDが赤く
点滅します。すみやかに電池交換ください。
LED が点灯し続ける場合は電池切れです。
処置
新しい単3アルカリ乾電池2本と交換してください。
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10.製品仕様
販
売
名
:スマートドーズ
酸 素 供 給 量 :ダイヤルの位置 標準供給量(mL/回)
CTOX-MIN02
1
14~20
2
28~39
3
43~58
4
57~77
5
69~96
連 続 流 量 :2L/分
重
量
:440g
寸
法
:105mm(幅)×75mm(奥行)×125 ㎜(高さ)
使用可能圧力:最高 19.6MPa
圧 調 整 器 :内蔵型。25±5psi(0.17Mpa±0.03MPa)
電
池
:2x1.5VDC 単3アルカリ乾電池
周 囲 温 度 :-10℃~40℃
相 対 湿 度 :95%以下(結露なきこと)
保 存 輸 送 :最低温度 -40℃、最低湿度1%RH
最高温度 70℃、 最高湿度 95%RH
衝
撃
:IEC601-1 準拠
振
動
:IEC68-2-6、IEC68-2-34 準拠
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分類
・ 一般的名称 呼吸同調式レギュレータ
・ クラス分類Ⅱ 管理医療機器
・ 特定保守非該当
・ JMDN コード 70576000
・ 内部電源機器(EN601-1)
・ B 型機器
・ EN60601-2 電磁両立性試験に適合
・ 一般機器:水の浸入に対する保護を持たない外装を有する機器
・ 酸素又は湿気と可燃性麻酔ガスとの混合気体の存在の中での使用に適さ
ない。
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11.用語の解説・索引
<2.製品概要と各部・付属品の名称・構造 参照>
用語
解説
①流量表示灯
同調ごとに設定流量を点灯により表示する
②電池残量表示灯
電池電圧低下アラームを発生する
③取り付けハンドル
酸素ボンベに本装置を固定する
④位置調整ピン
酸素ボンベの取り付け時の位置決めとする
⑤酸素残量計(圧力計)
酸素ボンベの酸素残量を表示する
⑥連続切り替えダイヤル
電池切れ又は故障時、連続供給に切り替える
⑦酸素供給吐出口
供給出口として酸素を吐出する
⑧パッキン(ガスケット) 酸素ボンベからの酸素の漏れを防ぐ
⑨流量設定ボタン
,酸素流量を調整する
⑩電源ボタン
ボタンを押すと 1 2 3 4 5
と点灯する。
・・・・・
5 分間使用しないと自動的に電源が切れます。
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12.アフターサービスとその連絡先
限定保証
スマートドーズは厳重な注意、監視の下で製造および検査されており、
製品、材料において欠陥のないことを保証します。
購入後 1 年以内の装置及び部品の返品または修理に対して、厳密な検査により
欠陥品と判断された場合にのみ無償にて修理又は交換いたします。
本証はパッキンなどの消耗品には有効ではありません。
スマートドーズの改造、濫用、過失、事故または有資格修理士以外による
修理が行われた場合、この保証は直ちに無効になります。
有資格修理士以外の修理によって被った労働や部品に対しての損害補償、支払
責任は負いません。
●アフターサービスは販売店にご依頼ください。
●部品は純正部品をお使いください。
製造販売業者
会社名
:日本ルフト株式会社
所在地
:〒110-0015 東京都台東区東上野 5-1-8 上野富士ビル
電話番号 :03-3847-6880
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MEMO
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