平成27年3月19日 貝塚市議会議長 殿 研修会参加報告書 報告者 平岩征樹 参加者 平岩征樹 JISSEN~自治体政策青年ネットワーク~ 名古屋市議会改革(活性化)の取組みについて 名古屋市子ども市会について 開催日:平成26年8月27日(木)13:30~15:00 会場:名古屋市議会 講師:名古屋市議会事務局 内容…Ⅰ、本会議における一問一答方式の採用 Ⅱ、「定例会の概要(速報版)」の発行 Ⅲ、議会基本条例の制定 Ⅳ、市民3分間議会演説制度の実施 Ⅴ、「市会の議決すべき事件等に関する条例」の制定 Ⅵ、費用弁償の廃止 Ⅶ、政務調査費の使途の透明性の確保 内容…子ども市会の応募状況と運営について 上記の項目について名古屋市議会事務局から説明を受けた。定例会概要(速 報版)の発行や議会基本条例制定へのプロセス、委員間討議、市会だよりの編 集などは大変参考になるものだった。市民3分間演説制度は、希望者が常連化 してきており、発言も議員批判が中心で趣旨を外れてきている感があるとのこ と。今後見直しも考えているようだ。 民間登用副市長から見た行政の展望 名古屋市のいじめ対策と、子ども応援委員会について 開催日:平成26年8月27日(木)15:15~16:30 会場:名古屋市議会 講師:岩城正光名古屋市副市長(弁護士)、名古屋市教育委員会 弁護士出身の岩城名古屋副市長より、子ども応援委員会や子どもの貧困対策 の取組みについて、専門家ならではのお話しを伺うことが出来た。 長年、弁護士として児童虐待に取り組んできた観点から、18 歳を成人とする 法改正(19 歳は児童でないため保護できないため)、救出保護(危機介入)の警 察介入の必要性、里親の能力アップ、学校現場での人権教育と福祉の連携、各 区役所のミニ児童相談所化など、法的な課題と現場での課題を述べられた。 教育委員会からは、4月から始まった子ども応援委員会の説明を受けた。子 ども応援委員会とは、児童生徒のいじめ、不登校や問題行動など学校が抱える 課題へ対応するため始めたもの。名古屋市内を中学 10 校ごとの 11 ブロックに 分け、各ブロックに臨床心理士の資格や知識を持つスクールカウンセラー、児 童虐待や非行に対応するソーシャルワーカー、家庭や地域との連絡役のスクー ルアドバイザーを置いている。常勤でブロック内の中学を回り、様々な立場か ら子どもを見て、教師が気づきにくい潜在的な問題に対応する狙いがあるとい うことだった。 「学年ビリのギャルが1年で偏差値を 40 上げて慶応大学に現役合 格した話」 開催日:平成26年8月28日(木)10:00~12:00 会場:民主党愛知県連会議室 講師:坪田信貴氏 現在ベストセラーの「学年ビリのギャルが 1 年で偏差値を 40 上げて慶應大学 に現役合格した話」の著者の名古屋で学習塾を経営する坪田信貴氏からお話を 伺った。 嘘みたいな本当の話のだが、学校教育では、 「ここまで到達する」という標準 目標を掲げ、みんなが学力をつけるようにするのに対し、生徒一人一人の性格 や家庭環境を理解したうえで、段階的に学力がつくよう、心理学的メソッドを 使いながら指導されているのが大きな特徴だと感じた。 「人間は誰でも地頭がよいし才能がある」とお話しされていたのが印象的で、 その子のよいところにスポットをあて、合格まで深い愛情を持って信頼関係を 構築し、教え子を指導するメソッドは目から鱗のものだった。 最近注目されている「反転授業」は昔から取り入れていらっしゃるようで、 「反 転授業とは、その子のレベルにあったことを事前に予習してくることであって、 タブレットとセットでなくてはダメだと誤解されているようだが、紙でもでき る」とのことでした。 また、タブレット端末など ICT の活用について、上手な先生の講義の動画を youtube で紹介して見てもらったりすることで、効果的に活用しているとのこと。 約 90 分という短い時間だったが、「教える」ことの真髄を聞いたようで、話 は尽きず、教育を考える上で得ることがたくさんあった。 名古屋城本丸御殿復元事業現場視察 開催日:平成26年8月28日(金)13:30~15:00 会場:名古屋城 講師:名古屋市教育委員会 名古屋城本丸御殿の復元工事について、名古屋城管理事務所所長からご説明 頂き、ご案内頂いた。復元工事は約 150 億円をかけた一大事業で、名古屋城創 建当時の姿を目指し平成 30 年に完成予定とのこと。 表御殿の一部完成した部分に関しては既に公開しており、連日多くの観光客 が訪れているようだ。 この復元事業により、名古屋城の来場者は年間 160 万人と急増し、1 位の首里 城 172 万人も射程に入り、観光客が呼べるようになったとのこと。 修復現場を見せて頂き、歴史的な資産を修復によって蘇らせる意義や観光振 興の重要性について改めて考えさせられた。
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