回 塾を通して実践する文武両道 一方、副島氏は野球の道をひ たすら進む。1 9 9 0 年、名 門 甲子園には2度出場している。 2年生の 年、3年生の 年と リトルリーグで出 会った2人 神奈川県川崎市にある名学 館 元 住 吉 校。そのオーナーで 年 生にしてレギュラーを獲 得。 ある副島孔太氏と塾長の梶山 その後、法政大学に進んだ副島 「 桐 蔭 学 園 高 校 」に進 学 し、1 茂氏の出会いは、小学時代にま 年、ヤクルトスワローズにド していた。しかしその後、2 人 じリトルリーグチームに所 属 は、野球教室などを通じて子供 活躍した。そして 年に引退後 年ぶりの日本一に貢献するなど ラフト指名で入団。チームの4 名 学 館の1 対 5の指 導はベス ルは必要だと感じていたため、 N P O 法 人 ジュニ アサッカ ー 教 員 を 目 指 しな が ら 目 黒の 現 在、生 徒 数 も 順 調に増 え て き ている。教 室 長 は 社 会 科 たちに指導している。 本物の文武両道を目 指して いく。そして昨 年、梶 山 氏は副 すべき だ という 考 えで し た 2 人 は、塾 を 経 営 地 域に貢 献できるのではと 考 染みのある土地のほうが、より の辺りに住んでいたからだ。馴 教室の場所を元住吉に決め たのは、副 島 氏が大 学 時 代、 こ を 増 や さ な くてはと 思ってい う しな が ら、自 分 た ち も 抽 斗 学ぶというスタンスですね。そ だ。「教 えるという よ り一緒に せることも 意 識 しているよ う た ちに多くの引き出しを持た ること。梶 山 氏のチームには、 ち、本 物の文 武 両 道 を 実 践 す 大 き な 目 標 と しては、グ ラ ンドと校舎を同じ敷地内に持 武両道に近づきつつある。 強 を 教 える な ど、少 し ずつ文 島氏が副社長を務める会社の、 意気投合し、FCのフランチャ くつもの塾の門 を 叩 きました イザーを 探 すことになる。「い 手助けもするようになった。 が、トップに会えたのは名学館 宅地を選んだ。 きたい考えだ。そのため、国 際 助成金をもらう特待生扱いで だ けでし た。しか も 佐 藤 代 表 バカレロアをはじ めと する 英 I M Gに留 学している子 供も もともと梶山氏は、サッカー の指 導 を し な が ら「 勉 強 が 疎 からは、本当に子供のことを考 ます」と話す副島氏。 ます。また、とにかく子 供た ち かになる」という 理 由で、親に えている信 念 が感 じ られまし に 笑 顔 に なっても らいたいの サッカーを 辞 めさせられる 子 たし、塾経営未経験の私にも、 えた。そして駅 前ではなく、駅 供がいることに懸念を抱いてい えば雨で練 習ができ は ま だ 少 ないが、例 はひと味違う塾の展開に、 これ は、そうそうないだろう。他と 同校のように、元プロスポー ツ選 手を身 近に感じられる塾 語教育にも関心を抱いている。 2 人がスポーツ指 導している子 供た ち ない 時 な ど は、チ ー から注目していきたい。 が塾 生になるケース ム生を塾に呼んで勉 78 → → 第 好機 到来 異業種から教育サービスに転じ、 子供たちの未来のために 奔走する人に迫る でさかのぼる。同い年の2人は 氏はスラッガーとして活 躍し、 はしばらく離れることになる。 歳の時に単 身 アルゼン 歳 までの4 年 間 テス ト 生 と して 所 属。そ し グの集まりだった。同じ指導者 そんな 2 人 が再 会 したのは 「 年 会 」とい う、リ ト ル リ ー を 立 ち 上 げ、指 導 者 と しての 氏 が副 島 氏の指 導の様 子 を 見 と、そ し て 技 術 指 導 だ ての道 が 危 ぶ ま れるこ ト だと 思った。さ らに、単 なる に行くなど、再び交流を深めて という立場なこともあり、梶山 年が けでは 不 十 分 だという 啓 容 氏 が務 め、副 島 氏と 梶 山 チームで指 導をしていた 鈴 木 結ぶこととなった。それが昨年 進学塾ではないことにも共感。 2月のことである。 かくして名学館とFC契約を 経った。 を指 導してから今 年で 道 を 歩 む よ うに なる。チー ム て 歳の時にサッカー チーム ムに誘 われて 学に赴く。日本に帰国後、チー 帰 国 し、今 度 は メ キ シコへ留 ムで数か月 修 行を積んだのち チンへサッカー留 学。あるチー 経て 梶 山 氏は小 学 5 年からサッ カーの道に進み、中 学、高 校を 小学生の時、東京・大田区の同 92 から少し離れた落 ち着いた住 処できる 力 も 養 お う と、子 供 ま た、人 生 には 様 々 なこと が ある が、そ う し た 課 題 に 対 る。 な ど、サ ポ ー ト 役 に 徹 してい 氏は要 所 要 所で意 見を述べる きないと 野 球の強 豪 校 上 達 させるた めには 技 ま す し、本 当 に 子 供 を 術 だ けではなく人 間 教 育 も 必 要 だと 感 じ た ん 05 そうした人 材を送り出してい です」 91 いるが、今後は学問の分野でも グラウンドと校舎を 併設して文武両道を 実践 に 入 れないこと も あ り さ れていた。「 勉 強 がで 18 うにもお 願いしてい た。「文 武 両 道とはよ くいわれ 真っ直ぐ本音で語ってくれたと 互いに切 磋 琢 磨できるライバ ころに非 常に魅 力を感じまし スポ ーツと 勉 強 を 両 立させる必 要 性を痛 感 97 49 21 ことに副 島 氏 も 気 づか 少年野球チームでは副島氏自らが野球を指導する で、講師には常に笑顔でいるよ 左から副島孔太氏、 梶山茂塾長、 鈴木啓容教室長 ることですが、実際に出来てい 持っているのか。その熱い想いを聞いた。 るチームは 少 ない。だ か ら、何 うと思い、どんな指導方針を持ち、今後はどんな目標を た」と梶山氏。 ポーツを教えている2人は、なぜ塾の経営にも携わろ とか勉 強とスポーツを 両 立 さ 営する塾が、名学館 元住吉校だ。ともに子供たちへス せられないかと思ったんです」 そえじま また、現 在 は 個 別 指 導 が 注 目されているが、子供たちがお 元ヤクルトスワローズの副 島孔太氏と、梶山茂氏が経 同 様 に 野 球 だ け う ま くて も、勉強ができないと選手とし 塾長の梶山茂氏 寺校舎3年) 、 吉村耕平さん (東京・麻布高3年) が金メダル。 竹内碧さん (高知学芸高3年) 、 中塚悠さん (東京・武蔵高3年) が銀メダル。 2021年に大阪市で開催されることも決まった。 ◆化学五輪、 日本の高校生4人がメダル◆文部科学省が7月29日、 世界75カ国・地域の高校生らが参加し、 アゼルバイジャンで開か れた第47回国際化学オリンピックで、 日本代表の4人全員がメダルを獲得したと発表した。 松本陽行さん (大阪教育大付属高天王 79 17 23 オーナーの副島孔太氏 5 好機到来
© Copyright 2024 ExpyDoc