750N(W)

550N(W)
750N(W)
750N
(・)
T
S
5
5
0
N
W
(・)
7
5
0
N
W
品番 LK670-6511-1
〒556-8601
大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号
TEL.06-6648-2111
FAX.06-6648-3862
P
C
7
5
0
N
1AFADACAP0010
操作装置のシンボルマーク
運転操作及び保守管理のために,操作装置のシンボルマークが使用されてい
ます。シンボルマークの意味は下記のとおりですのでよく理解して戴き誤操
作のないようご注意ください。
エンジン停止
チョークレバー
ガソリン燃料
専門用語の説明
ON
燃料コック[開]
OFF
燃料コック[閉]
は じ め に
このたびはクボタ製品をお買上げいただきありがとうございました。
この取扱説明書は本製品の正しい取扱い方法,簡単な点検及び手入れについて説明
しています。ご使用前によくお読みいただいて十分理解され,お買上げの製品がす
ぐれた性能を発揮し,かつ安全で快適な作業をするためこの冊子をご活用ください。
また,お読みになったあとも製品に近接して保存し,わからないことがあったとき
には取出してお読みください。なお,品質・性能向上あるいは安全上,使用部品の
変更を行なうことがあります。その際には,お買上げの製品とこの説明書の内容が
一致しない場合がありますので,あらかじめご了承ください。
安
全
第
一
本書に記載した注意事項や機械に貼られた
の表示があるラベルは,人身事故の危
険が考えられる重要な項目です。よく読んで必ず守ってください。
なお, 表示ラベルが汚損したり,はがれた場合はお買上げの販売店に注文し,必
ず所定の位置に貼ってください。
注意表示について
本取扱説明書では,特に重要と考えられる取扱い上の注意
事項について,次のように表示しています。
注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負うことになるもの
を示します。
注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負う危険性があるも
のを示します。
注意事項を守らないと,ケガを負うおそれのあるものを示し
ます。
注意事項を守らないと,機械の損傷や故障のおそれのあるも
のを示します。
その他,使用上役立つ補足説明を示します。
本製品の使用目的について
本製品は,農業用機械ですので農作業以外では使用しないでください。
使用目的以外の作業,また夜間作業や改造はしないでください。
使用目的以外の作業や改造をした場合は,保証の対象になりませんのでご注意くだ
さい。(詳細は保証書をご覧ください。)
仕様について
この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買
上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違いのないようお願いいたします。
なお,説明は〔TS750N 仕様〕を基本とし,
〔TS750N 仕様〕と取扱いが異なる場合
はそのつど追加説明してあります。従って,機種及び仕様区分によっては付いてい
ない装置の説明もあります。
●
●
●
●
●
●
二輪仕様................................................
クロスカットロータリ仕様................................
中耕ロータリ・爪・爪軸・尾ソリなし仕様..................
ゴムラグ仕様............................................
タイヤ(3.50-6)仕様....................................
低速仕様................................................
W 仕様
C 仕様
B1 仕様
G 仕様
M 仕様
S 仕様
目 次
日常点検 ............................ 23
安全に作業するために
前日の異常個所........................
機械の周りを歩いて....................
調子よく作業するために................
安全に作業するために..................
運転する前に ..........................1
始動するとき ..........................2
移動,作業するとき ....................3
作業が終わったとき ....................6
点検・給油・整備時に ..................6
安全ラベルと貼付け位置 ................9
表示ラベルの手入れ ...................10
23
23
23
24
使用時間に応じた点検・整備 .......... 25
エンジンオイルの交換.................. 25
ミッションオイルの交換................ 26
エアクリーナエレメントの清掃とオイル交換
................................... 26
燃料フィルタの清掃.................... 27
燃料チューブの交換.................... 28
点火プラグの調節・清掃・交換.......... 28
サービスと保証について
必要に応じた点検・整備 .............. 29
ファンカバーの清掃....................
タイヤ空気圧(タイヤ仕様のみ).........
ゴムクローラの調節
(ゴムクローラ仕様のみ).............
主クラッチケーブルの調節..............
ハンドル上下調節......................
ロータリケーブルの調整................
スタンド/サイドスタンドの調節........
耕うん爪の取付けかた..................
各部の名称と装置の取扱い
運転のしかた
新車時の扱いかた ......................7
ならし運転(最初の 10 時間まで)......... 7
運転前の点検 ..........................7
運転前の日常点検 ....................... 7
29
29
30
31
32
32
32
33
使用後の手入れ ...................... 37
エンジンの始動と停止のしかた ..........7
エンジン始動不良を防ぐために.......... 37
長期格納時の手入れ.................... 37
燃料の抜取り.......................... 37
始動のしかた ........................... 7
停止のしかた ........................... 9
発進のしかた .........................10
上手な作業のしかた ...................11
管理機を運搬するとき
作業前の準備 .......................... 11
耕うん作業手順 ........................ 11
旋回手順 .............................. 11
トラックへの積込み・積降ろし・運搬 .. 38
各部の名称と装置の取扱(補足項目)....12
付表
スタンド(スタンドレバー)............. 12
サイドスタンド(スタンドレバー)....... 13
リコイルスタータ ...................... 13
ロータリ変速レバー .................... 14
ロータリ牽制装置 ...................... 14
トルクリミッターが働いた場合 .......... 15
燃料キャップ .......................... 15
主要諸元 ............................ 39
標準付属部品 ........................ 41
主な消耗部品一覧表 .................. 41
トラブルと処置
各部の調節 ...........................15
エアクリーナの調節 .................... 15
ハンドル高さの調節 .................... 15
ハンドルの回動 ........................ 16
耕深調節のしかた ...................... 17
正転作業 .............................. 18
逆転作業 .............................. 18
輪距の調節のしかた(2輪仕様のみ)..... 19
管理機の簡単な手入れと処置
廃棄物の処理について .................20
洗車時の注意 .........................20
定期点検箇所一覧表 ...................21
給油一覧表 ...........................22
管理機の給油 .......................... 22
1
安全に作業するために
必ず読んでください
本機をご使用になる前に,必ずこの『取扱説明書』をよく読み理解した上で,安全な作業をし
てください。安全に作業をしていただくため,ぜひ守っていただきたい注意事項は下記の通り
ですが,これ以外にも,本文の中で
・
・
・
・
としてそのつど
取上げています。
運転する前に
■ 運転前に
A 機械を動かす前に,取扱説明書と機械に貼ってある
表示ラベルをよく読み,理解した上で運転してく
ださい。
A 機械の運転操作,特に主クラッチ[切]はすばやくで
きるよう,よく練習し,じゅうぶんに慣れてから作業
してください。
■ 使用する人は
次の項目に該当する場合は,機械を使用しないでくださ
い。
A 本書及びラベルの内容が理解できない人
A 視力不足などのため表示内容が読めない人
A 飲酒時や体調が悪いとき,また妊娠中の人
A 16 才未満の人
A ハンドルを操縦する体力に自信のない方
■ 使用する人の服装は
A 回転部分や操縦装置にひっかかり事故の原因になる,
だぶついた服,腰タオルなどはやめてください。
A ヘルメット,安全靴,保護メガネや手袋などを必要に
より着用してください。
■
A
A
A
周囲への注意
子供,ペットを近づけないでください。
見物人を近くに寄せないでください。
共同作業者がいるときは,互いに注意してください。
-1
安全に作業するために
■ 他人に貸すときは
A 事前に運転のしかたを教え,[取扱説明書]を必ず読
んでもらってください。
A 本書及びラベルの内容が理解できない人や子供には
絶対運転させないでください。
■ 給油・注油するとき[火気厳禁]
A 燃料の給油・各部への注油時は必ずエンジンを停止
し,規定量以上入れないでください。
A エンジン回転中やエンジンが熱い間は火災のおそれ
があるので給油はしないでください。
A 煙草を吸ったり火気を近づけないでください。
A 給油口の赤色ゲージ以上に燃料を入れないでくださ
い。
A 燃料補給後,給油キャップはもれないようしっかり締
めてください。
A こぼれた燃料はふき取ってください。
始動するとき
■ エンジンを回すとき
A 必ず本機の主クラッチレバーを[切]り,主
変速レバー及びロータリ変速レバーを[中
立]にして,付近に人(特に子供)を近づけ
ないでください。もし主クラッチや変速が
入っていると車体や爪軸が急に動いて事故
になるおそれがあります。
A リコイルスタータを引っ張る方向に人がい
ないか,突起物・障害物がないか確かめてか
ら始動してください。傷害事故のおそれがあ
ります。
■ 排気ガスに注意
A 換気が不じゅうぶんな所では,暖機運転や作業はしな
いでください。
排気ガスにより一酸化炭素中毒のおそれがあります。
A ハウス内では排気ガスが充満しないように,じゅうぶ
んに換気を行なってください。
排気ガスによる中毒を起こし,死亡事故にいたるおそ
れがあります。
-2
必ず読んでください
安全に作業するために
移動,作業するとき
■ 発進するとき
A 速い速度での走行はじゅうぶん注意してください。
A 車速の最低速で主クラッチレバーの[入]はゆっくり,
[切]はすばやくの操作を習熟した上で使用してくだ
さい。
A 小走りになるようなスピードを出したり,急発進,急
旋回はしないでください。転倒などのおそれがありま
す。
A 後進の発進時は,ハンドルが持上がりやすいので,エ
ンジンの回転を下げ,しっかりハンドルを押えながら
ゆっくり主クラッチを入れてください。
■ 移動するとき
A 移動の際は,必ずロータリの回転を止めてください。
■ ハウス,車庫等での移動
A 後方の壁,支柱,天井など障害物にはさまれるおそれ
があるのでエンジン回転を下げて後進してください。
A 屋根の低いハウス内や車の荷台では,エンジンを停止
して手で引き出してください。
■ 坂道を移動するとき
A 坂道,ほ場の出入り,あぜの乗越えなどの途中で主ク
ラッチを[切]ったり,主変速を[中立]にすると,
機体が思わぬ方向に進み危険です。
A 変速操作は,機械が平たんな場所以外では行なわない
でください。落下や転倒のおそれがあります。
A 坂道や凹凸,カーブの多い路上で高速運転すると,転
倒したりして危険ですから必ず低速運転してくださ
い。
-3
必ず読んでください
安全に作業するために
■ 運搬・積込み・積降ろしするとき
A 積込み・積降ろしは,平たんで交通の邪魔にならない
安全な場所で行なってください。
A アユミ板はすべり止めのついた,機体重量に耐えるも
ので,トラックの荷台の高さ[1]に対しアユミ板の
長さ[4以上]のものを1個使用し,確実に固定して
ください。
A 足元に注意し,車速は最低速で,上りは[前進]下り
は[後進]で行ない,途中で主クラッチを切ったり,
変速操作をしないでください。落下・転倒のおそれが
あります。
A トラックなどで運搬するときは,荷台に天井がある車
を使用すると天井に首や体をはさまれるおそれがあり
ますので,必ず荷台に天井がない車を使用してくださ
い。
A 運搬時は燃料コックを必ず[停止]にし,給油キャッ
プはもれないようしっかり締めてください。燃料もれ
が発生し,火災や爆発のおそれがあります。
A 機体の固定は前部プロテクター・ロープ掛けフックの
2箇所を使ってロープ掛けを行ない,確実に床に固定
してください。
A 積込み中は,機械の前には絶対に立たないでください。
-4
必ず読んでください
安全に作業するために
■ 耕うん作業するとき
A いつでも主クラッチが[切]れる姿勢で運転してくだ
さい。爪軸(ロータリ)作業開始時や作業中,機体が
思わぬ方向に飛出し転倒や人身事故のおそれがあり
ます。
A 作業前に,ほ場の状態をよく確認して,石・材木・針
金・空カン・空ビンなどを取除いてください。
A 作業前,作業後には機械の整備・点検を行なってくだ
さい。特にエンジン本体,マフラ周辺,配線部にワラ
くずなどがたまっていると,火災の原因になります。
A 周辺の枯れ草やたい積ワラなどは作業前に取除くか移
動させてください。機械のマフラが接触すると,発火
するおそれがあります。
A ほ場の中や周囲にある支柱,樹木や段差などは,作業
前に位置を確認し,後進時にはさまれたり,転倒・転
落しないよう安全な距離を保って,近づかないよう作
業してください。
A ハウスや小屋の中,果樹園など障害物がある場所では,
周囲をよく確認しながら作業してください。特に後進,
旋回するときは,エンジン回転を下げ,ハンドルを
しっかり押えて行なってください。
A 長いワラ・草など作業に支障のあるものは,作業前に
取除いてください。機体が思わぬ方向に飛出し,転倒
などのおそれがあります。
■ 回転している爪に注意
A ハンドル部を持上げ移動・旋回するときは,ロータリ
の回転を止めること。ロータリの回転部に巻込まれる
おそれがあります。
■ ほ場が硬いとき
A 硬いほ場では車速を遅めにして,耕深も浅めで作業を
行なってください。機体が飛出すおそれがあります。
-5
必ず読んでください
安全に作業するために
■ 機械から離れるとき
A エンジンは必ず停止させ,平たんで安定した場所に停
車してください。移動・落下するおそれがあります。
(やむなく傾斜地に止めるときは車止めをしてくださ
い)
A 周囲に草・ワラなど燃えやすいものがある場所に止め
ないでください。火災のおそれがあります。
■ ハンドル回動するとき
* 後進牽制レバーの切替え
高速で後進すると機体が運転者に衝突し危険な
ため,ハンドル位置を逆転したときは必ず後進
牽制レバーの位置を切替えてください。
ハンドル位置を正位置に戻したときは,後進牽
制レバーの位置も元に戻してください。
作業が終わったとき
■ 掃除をするとき
A 爪軸(ロータリ)等に巻付いた草・ワラ・泥土等を取
除くときは,巻込まれるおそれがあるので,必ずエン
ジンを停止してください。
点検・給油・整備時に
■ 点検・整備時の服装と保護具
A 点検整備にはヘルメット,安全靴と安全な服装を着用
してください。
作業内容によっては保護めがね,防塵マスク,防音具,
保護手袋などの保護具を着用してください。
各保護具は使用前に機能を確認してください。
-6
必ず読んでください
安全に作業するために
■ 点検・整備前の準備
A 点検,整備,アタッチメントの脱着などは,機械が転
倒しない平たんな所に機械を安定させて,エンジンを
止め,高温部が冷めてから行なってください。
■ カバー類は必ずつける
A ベルトカバー,PTO 軸カバーなどの防護カバ
ーを取外すときは,巻込まれるおそれがある
ので,必ずエンジンを停止してください。
A 取外したカバー類は元通り組付けてくださ
い。
■ タイヤの整備
A タイヤの空気圧は,取扱説明書に記載している規定圧
力を,必ず守ってください。空気の入れ過ぎは,タイ
ヤ破裂のおそれがあり,死傷事故の原因になります。
A タイヤに傷があり,その傷がコード(糸)に達してい
る場合は,使用しないでください。タイヤ破裂のおそ
れがあります。
A タイヤ,チューブ,リムなどの交換,修理は,必ず購
入先にご相談ください。
(特別教育を受けた人が行なうように,法で決められ
ています。)
■ 機械の改造禁止
A 機械を改造しないでください。改造すると機能に影響
を及ぼすばかりか人身事故にもつながるおそれがあ
ります。
-7
必ず読んでください
安全に作業するために
■ 格納するとき
A 機体に保管用カバーをかけるときは,火災予防のため
高温部が冷めてから行なってください。
A 火災防止のため,草・ワラ等可燃物のあるところでの
保管はしないでください。
■ 廃棄物の処理について
A 廃棄物をみだりに捨てたり,焼却すると,環境汚染に
つながり,法令により処罰されることがあります。
A 機械から廃液を抜く場合は,容器に受けてください。
A 地面へのたれ流しや河川,湖沼,海洋への投棄はしな
いでください。
A 廃油,ゴム類,その他の有害物を廃棄,又は焼却する
ときは,購入先,又は産業廃棄物処理業者等に相談し
て,所定の規則に従って処理してください。
■ 夜間作業の禁止について
A 本機は夜間作業灯を装備していませんので,夜間
作業はしないでください。思わぬ事故になるおそ
れがあります。
-8
必ず読んでください
安全に作業するために
安全ラベルと貼付け位置
-9
必ず読んでください
安全に作業するために
必ず読んでください
表示ラベルの手入れ
A ラベルは,いつもきれいにして傷つけないようにしてください。
もしラベルが汚れている場合は,石鹸水で洗い,やわらかい布で拭いてください。
A 高圧洗浄機で洗車すると,高圧水によりラベルが剥がれるおそれがあります。高圧水を直接
ラベルにかけないでください。
A 破損や紛失したラベルは,製品購入先に注文し,新しいラベルに貼替えてください。
A 新しいラベルを貼る場合は,貼付け面の汚れを完全に拭取り,乾いた後,元の位置に貼って
ください。
A ラベルが貼付けされている部品を新部品と交換するときは,ラベルも同時に交換してくださ
い。
-10
サービスと保証について
この製品には,保証書が添付してありますので,
ご使用前によくご覧ください。
■ ご相談窓口
ご使用中の故障やご不審な点及びサービスにつ
いてのご用命は,お買上げいただいた購入先にそ
れぞれ[ご相談窓口]を設けておりますのでお気
軽にご相談ください。
その際銘板に記載している
(1) 型式名・販売型式名と車台番号
(2) エンジン番号
をあわせてご連絡ください。
なお,部品ご注文の際は,購入先に純正部品表を
準備しておりますので,そちらでご相談くださ
い。
* 機械を改造しないでください。改造すると
機能に影響を及ぼすばかりか,人身事故に
もつながるおそれがあります。
改造した場合や取扱説明書に述べられた正
しい使用目的と異なる場合は,メーカ保証
の対象外になるのでご注意ください。
* エンジンで封印されているところは,さわら
ないでください。
(封印が外されたと認められ
る場合は,保証の対象外になるのでご注意く
ださい。
)
◆ 認定番号
安全鑑定の農機型式名及び番号が必要な場合は,
下記の型式名及び番号をご使用ください。
農機型式名
クボタ TS750N
クボタ TS750NW
販売型式名
TS550N
TS750N
TS550NW
TS750NW
安全鑑定番号
39060
39061
クボタ PC750N
PC750N
39062
クボタ TS750NWSB1M
TS750NWSB1M
39063
1
サービスと保証について
■ 補修用部品の供給年限について
この製品の補修用部品の供給年限(期限)は製造
打ち切り後9年といたします。
ただし,供給年限内であっても特殊部品につきま
しては,納期等についてご相談させていただく場
合もあります。
補修用部品の供給は原則的に上記の供給年限で
終了致しますが,供給年限経過後であっても部品
供給のご要請があった場合には,納期及び価格に
ついてご相談させていただきます。
* 公道でのトレーラ走行はできません。
小型特殊自動車の認定を受けておりませ
ん。
公道を走行すると,道路運送車両法に違反
します。
公道を移動するときは,自動車(トラック)
に積んで運搬してください。
2
各部の名称と装置の取扱い
この項目では各部の名称と装置の取扱いを説明しています。詳しい取扱いの詳細が必要な項目は本文に
記載しておりますので,5ページの[各部の名称と装置の取扱い ( 補足項目 ) 参照ページ]にて掲載
ページを確認してください。
3
各部の名称と装置の取扱い
4
各部の名称と装置の取扱い
5
各部の名称と装置の取扱い
■ 各部の名称と装置の取扱い(補足項目)参照
ページ
(1) スタンド(スタンドレバー)…………
12
(2) サイドスタンド(スタンドレバー)…
13
(3) リコイルスタータ………………………
13
(4) ロータリ変速レバー……………………
13
(5) ロータリ牽制装置………………………
14
(6) 燃料キャップ……………………………
15
(7) トルクリミッターが働いた場合………
15
6
運転のしかた
新車時の扱いかた
2. 主変速レバーを[中立]にしてください。
■ならし運転(最初の 10 時間まで)
この期間中は各部になじみをつけるため,エンジ
ンを高速回転させたり,過酷な使用はさけ無理を
させないようにしてください。
運転前の点検
■運転前の日常点検
故障を未然に防ぐには,機械の状態をいつもよく
知っておくことが大切です。日常点検は一日一
回,運転前に欠かさず行なってください。
(詳細は[日常点検]23 ページを参照)
3. ロータリ変速レバーを[中立]にしてくださ
い。
エンジンの始動と停止のしかた
■始動のしかた
* マフラの排気出口方向に,燃えやすい物が
ないか確認してください。火災のおそれが
あります。
* リコイルスタータを引っ張る方向に人がい
ないか,突起物・障害物がないか確かめて
から始動してください。傷害事故のおそれ
があります。
* エンジンの運転中は,危険ですからマフラ
やそのほか操作レバー以外の物には,触れ
ないでください。ヤケドなど傷害事故のお
それがあります。
* 夜間作業はしないでください。
* エンジンを始動するときは,主クラッチレ
バーを必ず[切]にしてください。
4. 燃料コックを[ON]
(開)にしてください。
1. 主クラッチレバーを[切]にしてください。
7
運転のしかた
5. チョークレバーを引き[閉]にしてください。
8. リコイルスタータハンドルを握って,引っ張
ります。
エンジンが始動したら,リコイルスタータハ
ンドルを静かに元に戻してください。
6. スロットルレバーを[高]にしてください。
9. エンジンの運転状態を確認しながら,チョー
クレバーを徐々に[開]の位置に戻します。
10.2~3分暖機運転をしてから,作業を始めて
ください。
* 運転中はリコイルスタータを引かないでくだ
さい。
7. メインスイッチを押しながら[運転]位置ま
でまわしてください。
8
運転のしかた
3. 主変速レバーを[中立]にしてください。
■停止のしかた
* 停止直後はしばらくマフラが熱くなってい
ます。手を触れないでください。ヤケドの
おそれがあります。
1. 主クラッチレバーを[切]にしてください。
4. ロータリ変速レバーを[中立]にしてくださ
い。
2. スロットルレバーを[低]にしてください。
5. メインスイッチを押すと左にまわって[停止]
位置に戻り,エンジンが停止します。
9
運転のしかた
発進のしかた
6. 燃料コックを[OFF]位置にしてください。
* 運転中は周囲に人を近づけないでくださ
い。傷害事故のおそれがあります。
* 傾斜地での運転や後進するときなどは,ハ
ンドルが持ち上がり,体や首をはさまれる
などのおそれがありますので,主クラッチ
をゆっくり操作してください。
* 狭い場所での運転や後進の運転について
は,エンジンの回転を低速にし,後方や上
方などまわりの安全を確かめゆっくりと主
クラッチ操作をしてください。
* 危険を感じたら,早めに主クラッチを切っ
てください。
* コックを開いたままの状態で保管したり,車
両で運搬したりすると,エンジン始動が困難
となる場合があります。
また,クランクケース内へガソリンが流入す
ることもあります。
1. センタースタンドとサイドスタンド(一輪仕
様のみ)を上げてください。
2. 主クラッチレバーが[切]の位置にあること
を確認した後,主変速レバーを必要な変速位
置にしてください。
3. 主クラッチレバーを[入]にして発進してく
ださい。
4. スロットルレバーを操作して速度を調整して
ください。
10
運転のしかた
上手な作業のしかた
下記操作手順を守り安全作業を心掛けてください。
■作業前の準備
※各部の調節要領および作業ごとの設定要領を参照して,作業目的に合わせた設定を行なってくださ
い。
■耕うん作業手順
1.
2.
3.
4.
5.
6.
主クラッチレバーを[切 ] 位置にします。
ハンドル上下レバーを握り,作業しやすい位置にハンドル高さを調節します。
主変速レバー・副変速レバー・ロータリ変速レバーを作業に応じた位置に入れます。
主クラッチレバーをゆっくり下げ[入 ] 位置にし,発進してください。
スロットルレバーを操作し,速度やロータリ回転数を調節します。
変速するときは必ず主クラッチレバーを[切 ] 位置にしてから行なってください。
■旋回手順
1. 主クラッチレバーを[切]位置にしてください。
2. スロットルレバーを[低速]にします。
3. ロータリ変速を[中立]位置にしてください。または,ロータリクラッチレバーを握ってください。
4.[ハンドル正位置の時]
ハンドル上下レバーを握り,ハンドル位置を下げてください。
[ハンドル逆位置の時]
ハンドル上下レバーを握り,ハンドル位置を上げてください。
5.[ハンドル正位置の時]
ハンドルを持ち上げ,主クラッチレバーをゆっくり下げ[入]にし,旋回してください。
[ハンドル逆位置の時]
ハンドルを押し下げ,主クラッチレバーをゆっくり下げ[入]にし,旋回してください。
6. 旋回後[耕うん作業手順]の手順で耕うん作業を行ないます。
11
運転のしかた
各部の名称と装置の取扱(補足項目)
[ 二輪仕様・クローラ仕様 ]
<立て方>
1. 抵抗棒を最上位置まで上げます。
2. スタンドレバーを前へ出します。
■スタンド(スタンドレバー)
◆ スタンドの立て方,格納のしかた
[ 一輪仕様 ]
<立て方>プロテクターを持ち上げながら足で
スタンドを立てます。
3.[ハンドル正位置の時]
ハンドルを押し下げて爪軸を支点にして車輪
を浮かすと,スタンドが前に出て立ちます。
* 抵抗棒を最上まで上げて,爪が接地した状態
で操作すると,楽にスタンドを立てることが
できます。
<格納>ハンドルを前方に押し,スタンドを格納
します。
<格納>
1. ハンドルを前方に押し,スタンドを倒します。
2. スタンドレバーを手前に引くと格納します。
12
運転のしかた
■サイドスタンド(スタンドレバー)
■リコイルスタータ
[ 一輪仕様のみ ]
◆ サイドスタンドの立て方,格納のしかた
<立て方>サイドスタンドレバーを前に出すと,
サイドスタンドが立ちます。
* リコイルスタータを引っ張る方向に人がい
ないか,突起物・障害物がないか確かめて
から始動してください。傷害事故のおそれ
があります。
エンジン始動時に使用します。主クラッチレバー
を[切]
・主変速レバーを[中立]
・ロータリ変速
レバーを[中立]・メインスイッチを[運転]位
置にしてリコイルを引っ張ると始動します。
<格納>スタンドレバーを手前に引くと格納し
ます。
* スタンドレバーを手前に引いて固定した状態
で,足を使ってスタンドを立てると,スタン
ドレバーのワイヤーが破損しますので,絶対
にしないでください。
13
運転のしかた
■ロータリ変速レバー
■ロータリ牽制装置
正転の低速・高速,逆転の低速・高速の変速がで
きます。
* ハンドル正位置での作業時には必ず「ロー
タリ牽制装置」のボルトを元の位置に戻し
てください。
ハンドル逆転位置では,ロータリ牽制装置のボル
トを牽制アーム側に締込んでください。
次表を参考にして変速位置に確実に入れます。
速 主 副
ハンドル
ロータリ
度 変 変
の向き
正・逆
段 速 速
1
1
低
2
1
高
3
2
低
正位置
4
2
高
正
中耕,除草,培土
逆
土揚,覆土,溝掘
正
中耕,除草,培土
逆
土揚,覆土,溝掘
正
中耕,除草,培土
逆
土揚,覆土
正
中耕,除草,培土
逆
-
中立
R1 R1 低
中立
R2 R1 高
1
1
低
2
1
高
逆位置
R1 R1 低
R2 R1 高
適応作業
ハンドルを正位置に戻す時は,傷害事故防止のた
め,ボルトのネジ部先端をロータリ牽制装置の端
面とそろえ,ナットで固定してください。
移動
(注)
1. 後進する場合はロータ
リ爪は止まります。
2. 後進はスロットルレバ
ーを低にしてください。
正
土揚,覆土,溝掘
逆
中耕,除草
正
土揚,覆土,溝掘
逆
中耕,除草
正
畝整形,マルチ
逆
-
正
畝整形,マルチ
逆
-
14
運転のしかた
各部の調節
■トルクリミッターが働いた場合
走行部が障害物により回転できない場合や,大き
な力が加わった場合に機体保護のため内部でト
ルクリミッターが働き,走行部の回転が止まりま
すが故障ではありません。
次の要領に従って行なえば正常に戻ります。
1. すぐに主クラッチレバーを[切]にしてくだ
さい。
2. エンジンを止めてください。
3. 車軸回りの障害物を取り除いてください。
4. エンジンを再始動させたのち,スロットルレ
バーを[低速]に戻してください。
5. 主クラッチレバーをゆっくり[入]れます。
6. 車軸が回転すれば正常です。
■エアクリーナの調節
エアクリーナの吸込口が回動します。作業に応
じ,チリやホコリの少ない方に吸込口の向きを変
えてください。
* 機体の内部でトルクリミッターが働いた場
合,すぐに本機を止めてください。
■ハンドル高さの調節
■燃料キャップ
* 走行時・作業時…
危険なため操作はしないでください。
* 操作するときは必ず主クラッチを切り,周
囲を確認すると共にゆっくり操作し,操作
後はハンドルが確実に固定されているか確
認してください。
* 給油する時はエンジンを停止しエンジンや
マフラがじゅうぶん冷えてから行なってく
ださい。
* 火気厳禁。くわえ煙草での給油は絶対にし
ないでください。
* 燃料がこぼれたときはきれいにふき取って
ください。
* 燃料は規定量(赤色ゲージ)以上入れない
でください。
* 給油後,燃料キャップはガソリンがもれな
いようしっかり締めてください。
* 上記の作業をおこたると,爆発・火災のお
それがあります。
高さは5段の調節ができます。
1. ハンドル上下レバーを握るとハンドルが上下
に自由に動きます。
2. ハンドル上下レバーを離すと固定されます。
この時ハンドルが固定されていることを確認
してください。
自動車用レギュラーガソリンを使用してくださ
い。
燃料の種類
規定容量
自動車用レギュラーガソリン
2.3L
* 燃料タンク内にゴミや水及びその他異物が混
入しないように,注意してください。
15
運転のしかた
2. 主変速レバーの根元を持上げて,変更したい
位置へ回転させてセットしてください。
■ハンドルの回動
* エンジンを必ず停止し,平たんな場所にス
タンドを立て,安定させて行なってくださ
い。
* 各レバーが正常に動くか確認してくださ
い。
* ハンドルを逆位置にした時は必ず銘板の矢
印の向きに後進牽制レバーをおろします。
* ハンドルを正位置に戻した時は,後進牽制
レバーの位置も,元に戻してください。
3. ハンドルを正位置から逆位置に,もしくは逆
位置から正位置に調節した際は,必ず後進牽
制レバーの切替えとロータリ牽制装置のボル
トを元の位置に戻してください。
(詳細は[各部の名称と装置の取扱い]の[後
進牽制レバー]5 ページと[ロータリ牽制装
置]14 ページを参照)
1. ハンドル回動レバーを矢印の方向へ操作する
とハンドルが正位置で5箇所,逆位置で3箇
所の調節ができます。
16
運転のしかた
■耕深調節のしかた
* 回動するとき,ケーブル類が引っかからない
ように,ゆっくり行なってください。
* ハンドルを正位置から逆位置に回動する時は
時計方向に,逆位置から正位置に戻す時は反
時計方向に回動してください。逆に回動する
と機械が破損することがあります。
* 調節時は必ずエンジンを停止してくださ
い。傷害事故を引き起こすおそれがありま
す。
* 耕深を深くしすぎると,思わぬ方向に機体
が飛び出し傷害事故につながるおそれがあ
ります。浅めの耕深から徐々に調節してく
ださい。
抵抗棒の高さを調整することで耕深調節ができ
ます。
1. 機体を前傾させてエンジン側を接地してくだ
さい。
2. 締付けボルトをゆるめ抵抗棒を上下し,耕深
を調節してください。
3. 耕深を浅くする場合は,抵抗棒を下げてくだ
さい。
耕深を深くする場合は,抵抗棒を上げてくだ
さい。
* 調節後,締付けボルトを確実に締付けてくだ
さい。
17
運転のしかた
5. ロータリは[正転]で作業を行なってくださ
い。
■正転作業
* 作業に合わせて適正な爪・爪軸を選定するこ
とでより良い作業ができます。
* 爪軸・カバー調節時は,エンジンを必ず停
止してください。傷害事故を引き起こすお
それがあります。
■逆転作業
1. 爪軸を正転作業の向きに取付けてください。
(詳細は [ 耕うん爪の取付けかた ]33 ページを
参照)
2. 締付けボルトをゆるめてロータリカバーを水
平まで下げます。次に締付けナットでじゅう
ぶんに固定してください。
3. 耕うん幅に合わせてロータリカバースライド
ボルトをゆるめて,幅の調整をしてください。
次に締付けナットでじゅうぶんに固定してく
ださい。サイドカバーは下まで下げてくださ
い。
* 爪軸・カバー調節時は,エンジンを必ず停
止してください。傷害事故を引き起こすお
それがあります。
1. 爪軸を逆転作業の向きに取付けてください。
(詳細は [ 耕うん爪の取付けかた ]33 ページを
参照)
2. 締付けナットをゆるめてロータリカバーを用
途に合わせた位置に調節し,締付けナットを
じゅうぶんに固定してください。サイドカ
バーも用途に合わせて調節してください。
4. スライドナットをゆるめて防土カバーを最上
部まで上げてください。次に防土カバースラ
イドナットでじゅうぶんに固定してくださ
い。
18
運転のしかた
3. スライドナットをゆるめて防土カバーを最下
部まで下げてください。次に防土カバースラ
イドナットでじゅうぶんに固定してくださ
い。
※ TS750NWSB1M は外幅 250mm です。
* 車輪の向きに注意してください。
4. ロータリは[逆転]で作業を行なってくださ
い。
* 作業に合わせて適正な爪・爪軸を選定するこ
とでより良い作業ができます。
■輪距の調節のしかた(2輪仕様のみ)
* 輪距の調節時は,固い地面の平たんで安定
した場所に停止してください。
* エンジンを必ず停止してください。傷害事
故のおそれがあります。
作業にあわせて輪距を調節してください。ピンを
外し,車輪の左右を入れ替えることで調節できま
す。
19
管理機の簡単な手入れと処置
洗車時の注意
高圧洗車機の使用方法を誤ると人を怪我させた
り,機械を破損・損傷・故障させることがありま
すので,高圧洗車機の取扱説明書・ラベルに従っ
て,正しく使用してください。
給油及び点検整備するときは
* 給排油・点検・調節・清掃は,エンジンを
停止し,エンジンやマフラがじゅうぶんに
冷えてから行なってください。
* 平たんな場所に機械を安定させて行なって
ください。
上記の作業をおこたると,障害事故のおそ
れがあります。
洗浄ノズルを拡散にし,2 m 以上離して洗車し
てください。
もし,直射にしたり,不適切に近距離から洗車
すると,
1. 電気配線部被覆の損傷・断線により,火災の
おそれがあります。
廃棄物の処理について
* 洗車のしかたが不適切な場合,以下のような
機械の破損・損傷・故障の原因になります。
[例](1) シール・ラベルの剥がれ
(2) 電子部品,エンジン・トランスミッ
ション室内などへの浸入による故
障
(3) オイルシールなどのゴム類,樹脂類
の破損
(4) 塗装,メッキ面の皮膜剥がれ
廃棄物をみだりに捨てたり,焼却すると,環境
汚染につながり,法令により処罰されることが
あります。
廃棄物を処理するときは
* 機械から廃液を抜く場合は,容器に受けて
ください。
* 地面へのたれ流しや河川,湖沼,海洋への
投棄はしないでください。
* 廃油,ゴム類,その他の有害物を廃棄,又
は焼却するときは,購入先,又は産業廃棄
物処理業者等に相談して,所定の規則に
従って処理してください。
20
管理機の簡単な手入れと処置
定期点検箇所一覧表
* 専門的な技術や手入れなどでご不明な点は,購入先にご相談ください。
No.
項目
1
主クラッチケーブルの
調節
調節
2
エンジンオイル
交換
3
ミッションオイル
交換
4
エアクリーナ
5
燃料フィルタ
6
点火プラグ
7
タイヤ空気圧
条件
使用時間
使用開始から
使用初期は5時間
使用後。その後は
必要に応じて
交換第一回目
20 時間使用後
交換第二回目
50 時間使用後
交換第一回目
20 時間使用後
交換第二回目
年一回
エレメント
ホコリの多い場合 毎日
エレメント
(オイル)
使用開始から
フィルタの清掃 使用開始から
50 時間使用ごと
100 時間使用ごと
参照ページ
31
25
26
26
27
タンクの清掃
使用開始から
300 時間使用ごと
調節 / 清掃
使用開始から
6ヶ月に1回
28
調節
空気圧異常時
必要に応じて
29
8
ゴムクローラの調節
(PC750N のみ)
交換
ゴムクローラの異
必要に応じて
常時
30
9
スタンド/サイドスタ
ンドの調節
調節
動作異常時
必要に応じて
32
10
ハンドル上下調節
調節
動作異常時
必要に応じて
32
11
ロータリクラッチ調整
調節
動作異常時
必要に応じて
32
12
耕うん爪
交換
磨耗・曲がり・
損傷があれば
必要に応じて
33
傷,亀裂があれば 必要に応じて
13
燃料チューブ
交換
14
ファンカバーの清掃
清掃
使用開始から
2年ごと(購入先に
ご相談下さい)
ゴミやワラクズの
必要に応じて
付着があれば
21
28
29
管理機の簡単な手入れと処置
給油一覧表
■管理機の給油
給油項目
燃料
容量(L)
2.3
[TS550N (W)] 0.5
エンジンオイル
ミッションオイル
[TS750N (W)] 0.55
[PC750N]
0.7
種類
自動車用レギュラーガソリン
クボタ純オイル(ガソリンエンジン用)
スーパー G 10W-30
クボタ純オイル(ミッション用)
NEW UDT,スーパー UDT2
22
管理機の簡単な手入れと処置
日常点検
◆ エンジンオイル
エンジンを水平にして,オイルゲージを用いて規
定量まで入れます。
油面が下限に近い場合は,クボタ純オイルを補充
します。
(ガソリンエンジン用)スーパー G 10W-30
* 給油するときはエンジンを停止し,エンジ
ンやマフラがじゅうぶん冷えてから行なっ
てください。
* 火気厳禁。くわえ煙草での給油は絶対にし
ないでください。
* 燃料がこぼれたときはきれいにふき取って
ください。
* 燃料は規定量(赤色ゲージ)以上入れない
でください。
* 給油後,燃料キャップはガソリンがもれな
いようしっかり締めてください。
* 上記の作業をおこたると,爆発・火災のお
それがあります。
(詳細は[エンジンオイルの交換]25 ページを参
照)
■前日の異常個所
前日の作業中に異常を感じたところがあれば,使
用前に支障がないか点検してください。
■機械の周りを歩いて
1. ボルト・ナットのゆるみがないか確認してく
ださい。
2. 車体各部の変形や損傷を確認してください。
3. 油もれなど異常がないか確認してください。
■調子よく作業するために
◆ 燃料
1. スタンドを立てた状態で燃料を入れてくださ
い。
2. 自動車用レギュラーガソリンを補給します。
3. 燃料キャップを外し,給油口内の赤色ゲージ
を超えないように補給してください。
◆ ミッションオイル
スタンドを立てた状態で検油プラグ位置まであ
るか点検します。
不足している場合は,クボタ純オイルを補充しま
す。
(ミッション用)NEW UDT,スーパー UDT-2
( 詳細は[ミッションオイルの交換 ]26 ページを
参照 )
* 水やゴミを混入しないようにしてください。
◆ エアクリーナ
A エアクリーナエレメントにゴミが付着してい
ないか点検します。
A 汚れている場合は清掃してください。
(詳細は[エアクリーナエレメントの清掃]26 ペー
ジを参照)
23
管理機の簡単な手入れと処置
■安全に作業するために
* タイヤの空気圧は,取扱説明書に記載して
いる規定圧力を,必ず守ってください。空
気の入れ過ぎは,タイヤ破裂のおそれがあ
り,死傷事故の原因になります。
* タイヤに傷があり,その傷がコード(糸)に
達している場合は,使用しないでください。
タイヤ破裂のおそれがあります。
* タイヤ,チューブ,リムなどの交換,修理
は,必ず購入先にご相談ください。
(特別教育を受けた人が行なうように,法で
決められています。)
◆ 主クラッチレバー / ロータリクラッチレバー
A クラッチの[入]・
[切]が確実に行なえるか
点検します。
A 不良の場合は調整・注油します。
(詳細は[主クラッチケーブルの調節]31 ページ
[ロータリケーブルの調節]32 ページを参照)
◆ 主変速レバー / 副変速レバー / ロータリ変速
レバー
A 変速が案内板の表示位置で確実に行なえるか
点検します。
◆ 各ケーブル
ケーブルのキャップを外し,エンジンオイルを注
油してください。
◆ 電気配線
A 被覆が溶けたり被れていないか,また配線が
はさまれていないか点検します。
◆ エンジン周辺部
A ファンカバーやマフラカバー内にゴミやワラ
クズの付着がないか点検します。
◆ その他
A エンジン,ミッションなどから油もれがない
か点検してください。
A 各しゅう動部へエンジンオイルを注油してく
ださい。
A 各部の損傷及びボルト・ナットのゆるみがな
いか点検してください。
24
管理機の簡単な手入れと処置
使用時間に応じた点検・整備
◆ 燃料
A タンクや燃料チューブからガソリンもれがな
いか点検します。
もれがある場合は,修理点検します。
A 自動車用レギュラーガソリンを補給します。
A タンク容量……規定量(赤ゲージ位置)以上
入れないようにします。
A 給油後,ガソリンがもれないよう確実に燃料
キャップを締めます。
■エンジンオイルの交換
◆ 排油のしかた
エンジンを水平に安定させ排油プラグを外し,排
油します。この時,必ずオイルパン等で受けてく
ださい。
◆ 給油のしかた
エンジンを水平にして,オイルゲージを用いて規
定量まで入れます。給油後はプラグを確実に締め
てください。
* 粗悪なオイルを使用しますと,エンジンの寿
命を急激に縮めますので,購入先でクボタ純
オイル スーパー G 10W-30 とご指定の上,お
求めください。
(詳細は [ 給油一覧表 ]22 ページを参照)
* 排油・検油・給油後はプラグを確実に締めて
ください。
25
管理機の簡単な手入れと処置
■ミッションオイルの交換
* 粗悪なオイルを使用しますと,機械の寿命を
急激に縮めますので,購入先でクボタ純オイ
ル NEW UDT,スーパー UDT-2 とご指定の上,お
求めください。
(詳細は [ 給油一覧表 ]22 ページを参照)
* 排油・給油後はプラグを確実に締めてくださ
い。
* オイルを交換する場合は,まず旧油を排出し
ますが,ケース内のゴミも同時に排出させる
ために,できるだけ運転使用後,オイルが暖
まっている状態の時排出してください。
◆ 排油のしかた
1. 防土カバーを取外す。
(ボルト2本)
2. ミッションオイル排油プラグを外して排油し
ます。この時,必ずオイルパン等で受けてく
ださい。
オイルの点検と交換表
型式名
エ
ン
ジ
ン
オ
イ
ル
◆ 給油のしかた
スタンドを立てて,エンジンを水平にし検油プラ
グまで給油します。
ミ
ッ
シ
ョ
ン
オ
イ
ル
オイル量
点検方法
TS550N(W)
TS750N(W)
PC750N
0.5L
0.55L
機体水平
交換第1回目
20 時間使用後
交換第1回目以後
50 時間使用後
オイルの種類
クボタ純オイル(ガソリンエン
ジン用)スーパー G 10W-30
オイル量
0.7L
点検方法
機体水平
交換第1回目
交換第1回目以後
オイルの種類
20 時間使用後
年1回
クボタ純オイル又は
(ミッション用)NEW UDT,スー
パー UDT2
■エアクリーナエレメントの清掃とオイル
交換
1. エレメントは時々白灯油で洗い,エンジンオ
イルを塗布して,よく振切ってから取付けて
ください。
2. オイルパンはよく洗浄し,新しいエンジンオ
イルを規定量入れてください。
A 規定量……OIL LEVEL と記載されている
ところ
* エアクリーナを取外したままエンジンを運転
しないでください。ゴミやホコリを吸い込み,
エンジン不調やエンジン異常摩耗の原因とな
ります。
26
管理機の簡単な手入れと処置
* 汚れたまま使用しますと,エンジンの出力低
下や故障の原因になります。
通常
エレメント
(オイル)
清掃
ホコリの
多い場合
■燃料フィルタの清掃
50 時間ごと
毎日
* 取付け後,ガソリンもれがないか確認して
ください。
交換 汚れがひどいとき
* チリやホコリが多く発生する土入れ作業など
で使用する場合は,
(1) ホコリの少ない方向にエアクリーナ吸込
口を向けてください。
(2) 毎日点検してください。
* 規定量よりエンジンオイルを入れ過ぎると,
エンジン不調の原因となります。
1. 燃料フィルタは,燃料のゴミを取除いてくだ
さい。取除かれたゴミは,ポットの底にたま
ります。
2. 燃料コックレバーを[OFF]にし,フィルタ
ポットを外し,ポットの底にたまっているゴ
ミや水を捨てます。
3. 燃料タンク内を点検し,底に異物がたまって
いる場合は取除いてください。
100 時間使用ごと
27
フィルタの清掃
管理機の簡単な手入れと処置
■燃料チューブの交換
■点火プラグの調節・清掃・交換
交換にあたっては,購入先にご相談ください。
* 高温部が冷えてから行なってください。
* 燃料チューブは自然劣化したり傷がある
と,ガソリンもれして火災の原因となりま
す。作業前に毎回点検し,ヒビや割れが発
生したものは,新しい燃料チューブと交換
してください。
交 換
◆ ボンネットの取外しかた
ボンネットの左右のプラスネジをプラスドライ
バーで外し,上方にカバーを持ち上げ取外してく
ださい。
2年間ごと
◆ 点火プラグの調節・清掃・交換
1. プラグ用ボックススパナでプラグを外して,
清掃します。
2. 電極のすき間が 0.7 ~ 0.8mm になるように調
節します。
3. 点検調節は6ヶ月に1回行なってください。
28
管理機の簡単な手入れと処置
必要に応じた点検・整備
4. 作業が終わったら,ボンネットを元の位置に
戻してください。
■ファンカバーの清掃
ファンカバーの吸気口は,きれいに清掃します。
ゴミやワラクズ等の付着があるとエンジンの過
熱や出力低下の原因になります。(ここからエン
ジンの冷却風が吸込まれます。)
* プラグ締付け時は,ネジ山をつぶさないよう
に,はじめ手で締込んでから,ボックススパ
ナで締付けてください。
* 調節・清掃してもエンジンが不調なときは,
新しいプラグと交換してください。
* プラグを外したまま始動操作しないでくださ
い。
■タイヤ空気圧(タイヤ仕様のみ)
* タイヤの空気圧は,取扱説明書に記載して
いる規定圧力を,必ず守ってください。空
気の入れ過ぎは,タイヤ破裂のおそれがあ
り,死傷事故の原因になります。
* タイヤに傷があり,その傷がコード(糸)に
達している場合は,使用しないでください。
タイヤ破裂のおそれがあります。
* タイヤ,チューブ,リムなどの交換,修理
は,必ず購入先にご相談ください。
(特別教育を受けた人が行なうように,法で
決められています。)
空気圧が高すぎても低すぎても,タイヤの寿命を
縮めますから,定期的に空気圧を調べ,適正にな
るように調節してください。
適正空気圧
120kPa(1.2kgf/cm )
空気を入れるには,エアーコンプレッサ,又は自
動車などのタイヤに空気を入れる高圧手押しポ
ンプを用いてください。
29
管理機の簡単な手入れと処置
■ゴムクローラの調節(ゴムクローラ仕様の
み)
◆ 適正張り強さ
下図,クローラの中間部を手のひらで強めに押さ
えて,たわみ量が 10mm ~ 15mm 程度であれば張り
強さは適正です。
* ゴムクローラの調節時は,固い地面の平た
んで安定した場所に停止してください。
* エンジンを必ず停止してください。傷害事
故のおそれがあります。
* クローラの張り過ぎはクローラの早期破損に
つながりますので,必ず適正な張りに調節し
てください。
ゴムクローラがたるんだ状態では脱輪などを引
き起こす場合がありますので,たるんでいる時に
は,ゴムクローラを張るようにします。
1. 可動テンリンを止めているボルトを軽くゆる
めます。
2. ナットをゆるめて張りボルトを反時計方向に
まわし,ゴムクローラを張ります。
3. ゆるめたボルトとナットを締付けます。
◆ 脱輪したときの処置
作業中にゴムクローラの内部へ大きい石などが
入り,脱輪した時にはいったん可動テンリンをは
ずし,ゴムクローラを張るようにします。
1. ナットをゆるめて張りボルトを右回り(時計
方向)へまわし,可動テンリンがはずれるよ
うにします。
2. 可動テンリンのボルトをゆるめて可動テンリ
ンをはずし,脱輪を直したあとに可動テンリ
ンを取付けます。
3. 張りボルトでゴムクローラを張り,ゆるめた
ナットを締付けます。
30
管理機の簡単な手入れと処置
■主クラッチケーブルの調節
* 主クラッチケーブルの調節を行なう場合
は,必ずエンジンを停止して行なってくだ
さい。
* 調節が終わったら必ずベルトカバーを取付
けてください。巻き込まれるなど傷害事故
のおそれがあります。
* エンジンを始動する前に,主変速レバーを
中立にしてください。
* 調節・確認時は周囲に人や動物を近づけな
いでください。傷害事故のおそれがありま
す。
◆ 主クラッチケーブルによる調節
1. ベルトカバー取付用のプラスネジを外し,ベ
ルトカバーを取外します。
* 主クラッチケーブルを調節した場合,エンジ
ンを始動してクラッチの[入]
・[切]が確実
に作動するか確認してください。
* 調節後は,調節金具のロックナットを確実に
締付けてください。
* ケーブルで調節できない場合は購入先にご相
談ください。
2. 主クラッチレバーを入れた状態で,ベルトの
中央部を指で押えて 10 ~ 15mm たわむ程度に,
ケーブル調節金具でテンションプーリを調節
します。なお,使用初期はベルトが伸びやす
いため,5時間使用後ケーブルを再調節して
ください。
ベルトがスリップする 調節金具のA部を短く
場合
する
主クラッチレバーが重 調節金具のA部を長く
すぎる場合
する
31
管理機の簡単な手入れと処置
[二輪仕様・クローラ仕様]
■ハンドル上下調節
ハンドル上下レバーを握ってハンドルが上下に
動かない又は調子が悪いときは,ワイヤのアジャ
スタで調節してください。ハンドルを上下にセッ
トしたときにプレートの穴にピンが確実に入っ
ていることを確認し,アジャスタ部のロックナッ
トで固定してください。
[一輪仕様のみ]
■ロータリケーブルの調整
ロータリクラッチレバーを握り,ロータリが止ま
らなかったり,すべっていたりレバーにガタがあ
る場合は,ロータリクラッチワイヤのアジャスタ
で調整してください。
1. ワイヤを引張った時のワイヤ受けと,スタン
ドレバーの A 部の隙間を 1 ~ 3mm になるよう
に,調節金具で調節してください。
2. 調節後は,調節金具のロックナットを確実に
締付けてください。
切れにくい場合
アジャスタを長くします
入りにくい場合
アジャスタを短くします
■スタンド/サイドスタンドの調節
スタンドレバーを手前に引いても収まりが悪い
場合,またスタンドレバーを前に出しても完全に
立たない場合は,スタンドケーブルワイヤの調節
金具で調節します。
調節後はロックナットを確実に締付けてくださ
い。
32
管理機の簡単な手入れと処置
■耕うん爪の取付けかた
*
*
*
*
*
爪の交換時は,エンジンを停止してください。
爪の交換時は,手袋を使用してください。
危険ですから必ず,爪交換後サイドカバーを確実に取付けてください。
爪交換時はロータリに付いた土を落とし,ロータリ部が落下しないようにしてください。
上記の手順をおこたると,傷害事故のおそれがあります。
◆ 耕うん爪と爪軸を作業により,下図のように取付けてください。
A 中耕ロータリ(標準仕様)
正転作業
[耕幅 190mm]
[耕幅 240mm]
33
管理機の簡単な手入れと処置
[耕幅 360mm]
逆転作業
[耕幅 360mm]
1. 正転作業時の最内側ピンを取外し,爪軸を抜いてください。
2. 左右の爪軸をそれぞれ 180°反転し入換え,図のように取付けてください。
3. 左右の爪軸は対称に取付けてください。
34
管理機の簡単な手入れと処置
◆ 締付けトルク
全機種(M10)
43.1 ~ 50.0 N・m
* 爪の内外の向き,ならびに種類を間違えないようにしてください。
* 作業前には爪の取付けボルト・ナットにゆるみがないか確認し,増締めをしてください。
* 爪を交換後は,ボルト・ナットを確実に締めてください。
A クロスカット(C 仕様)
正転作業
1. 左右爪軸ブラケットの打刻 (A)(B) 部に下図のように爪を取付けてください。
2. 内盛り・外盛り耕うんに応じ,爪を取付けてください。
打刻 (L) のある爪軸を左側,打刻 (R) のある爪軸を右側に取付けてください。
爪とブラケットのマークを合わせ,同時打込みにしてください。
35
管理機の簡単な手入れと処置
逆転作業
◆ 締付けトルク
全機種(M10)
43.1 ~ 50.0 N・m
* 爪の内外の向き,ならびに種類を間違えないようにしてください。
* 作業前には爪の取付けボルト・ナットにゆるみがないか確認し,増締めをしてください。
* 爪を交換後は,ボルト・ナットを確実に締めてください。
36
管理機の簡単な手入れと処置
使用後の手入れ
7. さびを防ぐため,爪軸を外し,耕うん軸と爪
軸の内側を清掃し,油又はグリスを塗布して
ください。
使用後は,必ずその日に清掃を行ない,各部に付
いている土やゴミを落とし,各しゅう動部はさび
ないように油やグリス及び防錆剤を適宜塗布し
てください。特にファンカバー内にゴミが詰まり
ますと,エンジンの焼付きなどの原因になります
ので,よく点検・清掃を行なってください。
* ほ場に保管していると,地面からの湿気が多
いのでさびやすくなります。
■燃料の抜取り
* 水洗いのとき,エアクリーナ吸込口から水が
入らないようにカバーをしてください。
■エンジン始動不良を防ぐために
* 燃料を抜取るときはエンジンを停止し,エ
ンジンやマフラがじゅうぶん冷えてから行
なってください。
* 火気厳禁。くわえ煙草での作業は絶対にし
ないでください。
* 燃料がこぼれたときはきれいにふき取って
ください。
エンジン停止後,必ず燃料コックを閉めてくださ
い。
* コックを開いたままの状態で,保管したり,
前に倒したり,また車両で運搬したりすると,
エンジン始動が困難となる場合があります。
また,クランクケース内へガソリンが流入す
ることもあります。
1ヶ月以上使用しないとき,燃料タンク内のガソ
リンはポンプなどを使用して容器に受けて抜取
り,キャブレター内は排出つまみを引いて,フィ
ルタポットは外して全部抜取ってください。
■長期格納時の手入れ
* 燃料をそのままにしておくと,燃料タンクや
キャブレター内のガソリンが腐って,次の始
動が困難になります。
* カバーをかけたり,納屋に格納するときは,
火災のおそれがあるため,エンジンが冷え
てからにしてください。
* 燃料がこぼれたときは,きれいにふき取っ
てください。爆発・火災のおそれがありま
す。
1. 主クラッチレバーは[切]の位置にして保管
してください。
2. 燃料タンク・キャブレター・フィルタポット
の中のガソリンは全て抜取ってください。
(1ヶ月以上使用しないとき)
3. オイルを交換し,各部をきれいに掃除してく
ださい。
4. エアクリーナエレメントを,掃除してくださ
い。
5. エンジンのシリンダ内に湿気が入って始動が
困難になるのを防止するため,リコイルス
タータを引っ張って,リコイルが重くなる位
置(圧縮位置)で止めてください。
6. カバーをかけ,湿気や草・ワラ及びホコリの
ない場所に置いてください。
37
管理機を運搬するとき
7. 雨天時には,エアクリーナの吸込口にカバー
をかぶせてください。
* 積込み・積降ろしは,平たんで交通の邪魔
にならない安全な場所で行なってくださ
い。
* アユミ板はすべり止めの付いた,機体重量
に耐えるもので,トラックの荷台の高さ
[1]に対しアユミ板の長さ[4以上]のも
のを1個使用し,確実に固定してください。
* 足元に注意し,車速は最低速で上りは[前
進]
,下りは[後進]で行なってください。
* 途中で主クラッチを切ったり,変速操作を
絶対にしないでください。落下・転倒のお
それがあります。
* トラックは,荷台に天井がない車を使用し
てください。首や体をはさまれるおそれが
あります。
* トラックでの運搬時は,タンク内のガソリ
ンの量を,積込み・積降ろしに必要な最低
量とし,残りのガソリンは,別に用意して
おいた法で定められたタンクに移して運搬
してください。火災のおそれがあります。
* ロープを掛けるとき,変速レバーや樹脂カ
バー,小物部品にロープが触れないように気
をつけてください。
破損したり機能が損なわれるおそれがありま
す。
* エアクリーナの吸込口にカバーをかぶせない
で運搬すると,雨水や砂ホコリが入り,エア
クリーナ性能が低下します。
* 燃料コックレバーを[開]いたまま運搬する
と,キャブレター内でガソリンがオーバーフ
ローし,エンジン始動が困難となります。ま
た,クランクケース内にガソリンが流入する
こともあります。
トラックへの積込み・積降ろし・運搬
1. トラックを平たんな場所に止め,駐車ブレー
キを掛けてください。
2. あゆみ板を荷台に確実に固定してください。
3. 車速は最低速で,上りは前進[1速]で,下
りは[後進]にしてください。
4. 機体は荷台にロープで確実に固定してくださ
い。
5. 機体にロープを掛けるときは,前部プロテク
ター・ロープ掛けフックの2箇所を使って固
定してください。
6. 燃料コックレバーは[閉]にしてください。
38
付表
主要諸元
販売型式名
TS550N
TS550NW
TS750N
全長(ハンドル3段目)
(mm)
(kg)
型 式
TS750NWSB1M
625
1020
71.5
75
1055
74
77.5
86
FJ130G
種 類
72
FJ180G
空冷 4 サイクル傾斜型 OHV ガソリンエンジン
総排気量
(
L cc)
エ
(PS/rpm)
ン 出力 kW/rpm
ジ
(PS)/rpm
ン 最大出力 kW
使用燃料
0.133(133)
0.179(179)
2.2/1,600
(3.0)/1,600
3.4/1,600
(4.6)/1,600
3.2(4.3)
4.6(6.3)
自動車用レギュラーガソリン(無鉛)
燃料タンク容量 (L)
2.3
始動方式
リコイルスタータ式
-
タイヤ
2個
90
150・200
90
150・200
(mm)
(ラグ幅)(ラグ外幅)(ラグ幅)(ラグ外幅)
-
250
(タイヤ
外幅)
(mm)
φ330
-
φ325
-
幅 110 ×
ピッチ 60 ×
リンク 17
-
前進 1.24 ~ 3.48・後進 1.24 ~ 1.57
前進
1.23 ~ 3.46
後進
1.23 ~ 1.56
前進
0.83 ~ 2.68
後進
0.83 ~ 1.21
前進 1.24 ~ 1.57・後進 1.24 ~ 1.57
前進
1.23 ~ 1.56
後進
1.23 ~ 1.56
前進
0.83 ~ 1.21
後進
0.83 ~ 1.21
車輪(ゴムラグ車輪)
輪距
PC750N
1465
機
体 全幅(ハンドル幅)
(mm)
寸 法 全高(ハンドル3段目)
(mm)
機体質量(重量)
TS750NW
車輪径
1輪用
1個
2輪用
2個
1輪用
1個
2輪用
2個
ゴムクローラ
(幅 mm ×ピッチ mm ×
リンク数)
主クラッチ方式
ベルトテンション式
走 車軸の形状,寸法 (mm)
ハンドル正位置
行
(段)
部 変速
段数 ハンドル逆位置
(段)
ハンドル正位置
(km/h)
丸軸・直径 20
前進 4 段・後進 2 段
前進 2 段・後進 2 段
走行
速度
ハンドル逆位置
(km/h)
車軸トルクリミッター
装置
ハンドル回転
有り
レバーワンタッチピン式
(-30°,-15°,0°,15°,30°,165°,180°,195°)
39
付表
販売型式名
ハンドル上下調節
TS550N
TS550NW
(段)
TS750N
TS750NW
PC750N
TS750NWSB1M
レバーワンタッチ式5段(ハンドル逆転時5段)
駆動方式
センタードライブ
変速段数
(段)
爪軸回転数
ロ
| 耕うん幅
タ
リ 爪回転径
爪軸形状・寸法
正転 2・逆転 2
(rpm)
低速 246・高速 471
低速 191・
高速 365
(mm)
190・240・360(分割式),
クロスカットロータリ [C 仕様 ] 280
-
(mm)
φ330
-
(mm)
ロータリカバー形状
丸軸・直径 29
前カバー:スライド式,左右カバー:開閉・スライド式
左右
カバー:
開閉
※この主要諸元は,改良のため予告なく変更することがあります。
走行速度一覧表
販売型式名
TS550N
TS550NW
TS750N
TS750NW
PC750N
ゴムラグ ゴムラグ ゴムラグ ゴムラグ
ゴム
車輪
車輪
車輪
車輪
クローラ
タイヤサイズ
タイヤ径
(mm)
クローラ移動距離
エンジン回転数
TS750NWSB1M
3.50-6
330
330
330
330
-
325
-
-
-
-
590
-
(rpm)
1600
単位
km/h (m/min)
低
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.23
(20.46)
0.83
(13.91)
前進2
高
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.56
(25.95)
1.21
(20.13)
ハンドル 前進3
正位置
(定格
回転時) 前進4
低
2.75
(45.76)
2.75
(45.76)
2.75
(45.76)
2.75
(45.76)
2.73
(45.43)
1.85
(30.88)
高
3.48
(58.05)
3.48
(58.05)
3.48
(58.05)
3.48
(58.05)
3.46
(57.63)
2.68
(44.71)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.23
(20.46)
0.83
(13.91)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.56
(25.95)
1.21
(20.13)
低
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.23
(20.46)
0.83
(13.91)
高
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.56
(25.95)
1.21
(20.13)
低
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.24
(20.61)
1.23
(20.46)
0.83
(13.91)
高
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.57
(26.14)
1.56
(25.95)
1.21
(20.13)
前進1
1
2
後進1 主
副 低
変 R 変
速 高
後進2 速
前進1
1
ハンドル 前進2
逆位置
(定格
回転時) 後進1
R
後進2
※この主要諸元は,改良のため予告なく変更することがあります。
40
付表
標準付属部品
品名
数量 / 台
プラグボックス
1
取扱説明書
1
保証書
1
ガソリンメンテナンス要領書
1
備考
主な消耗部品一覧表
A 本機関係
数 量
品 名
V ベルト(SB37)
品 番
TS550N
[C 仕様 ]
TS550NW
[C 仕様 ]
TS750N
[C 仕様 ]
TS750NW
[C 仕様 ]
LK670-6102-0
1
ケーブル(シュクラッチ) LK670-4223-0
1
ケーブル
(ロータリクラッチ)
LK670-4224-0
1
ケーブル(ハンドルジョ
ウゲ)
LK670-4225-0
1
ケーブル(スタンド)
LK650-4241-0
1
-
1
ケーブル(スタンド)
LK670-4241-0
-
1
-
ケーブル(フクヘンソク) LK670-4252-0
コード
(セーフティユニット)
PC750N
[C 仕様 ]
TS750NWSB1M
[C 仕様 ]
サイド
スタンド
-
1
備 考
-
センタ
スタンド
1
LK670-5501-0
1
シャジクピン
KE010-3502-0
1
2
1
2
-
2
車輪取付用
トメピン
KE010-3503-0
1
2
1
2
1
2
車輪取付用
オイルシール
KE010-3210-0
1
2
1
2
-
2
車軸用
オイルシール
09500-20477
-
1
2
車軸用
ピン(シャジク)
LK411-3505-0
-
1
-
駆動スプロ
ケット
取付用
オイルシール
KE010-3210-0
-
2
-
テンリン
表側
オイルシール
54311-1719-0
-
2
-
テンリン
裏側
オイルシール
54311-1719-0
ローターピン
KE010-4405-0
6[2]
-
爪軸用
スナップピン
05515-51000
6[2]
-
爪軸用
チュウコウヅメ ヒダリ
91183-1015-0
4[3]
-
チュウコウヅメ ミギ
91183-1016-0
4[3]
-
2
41
耕うん軸用
付表
数 量
品 名
品 番
TS550N
[C 仕様 ]
TS550NW
[C 仕様 ]
TS750N
[C 仕様 ]
TS750NW
[C 仕様 ]
PC750N
[C 仕様 ]
TS750NWSB1M
[C 仕様 ]
備 考
ヘンケイチュウコウヅメ
ヒダリ
91183-1017-0
2[-]
-
ヘンケイチュウコウヅメ
ミギ
91183-1018-0
2[-]
-
ヘンケイチュウコウヅメ
ヒダリ
91183-1011-0
-[1]
-
ヘンケイチュウコウヅメ
ミギ
91183-1012-0
-[1]
-
ギャクヘンケイチュウ
コウヅメ ヒダリ
91183-1013-0
-[1]
-
ギャクヘンケイチュウ
コウヅメ ミギ
91183-1014-0
-[1]
-
ツメトリツケボルト
91183-1022-0
12[10]
-
爪取付用,
M10
バネザガネ
04512-50100
12[10]
-
爪取付用,
M10
ナット
02118-50100
12[10]
-
爪取付用,
M10
ゴムタレ(マエセンタ )
LK670-34311
1
-
ゴムタレ(マエスライド) LK670-34271
2
-
A エンジン関係
数 量
品 名
品 番
TS550N
[C 仕様 ]
TS550NW
[C 仕様 ]
TS750N
[C 仕様 ]
TS750NW
[C 仕様 ]
PC750N
[C 仕様 ]
TS750NWSB1M
[C 仕様 ]
備 考
プラグ
( スパーク、BPR5ES)
12499-67742
1
BPR5ES
フィルタ(フューエル)
LE020-03411
1
燃料用
パッキン
12499-43221
1
燃料用
フューエルチューブ
LK670-54731
1
燃料タンク
からフィル
タポット
LE020-09821
1
フィルタ
ポットから
キャブレ
ター
E3199-36181
1
エア
クリーナ用
ガスケット,パイプ,
インテーク
LE020-03081
1
エア
クリーナ用
ロープ
LE020-03621
1
チューブ
エレメント,アッシ
(エアクリーナ)
42
トラブルと処置
■ エンジンが始動しないとき
原 因
A 始動の手順が間違っている。
処 置
正しい順序で始動してください。(7 ページの
「運転のしかた」を参照)
A タンクにガソリンを入れたまま1ヵ月以上保 タンク・キャブレター内の劣化したガソリンを排
出し,新しいガソリンを入れてください。
管しガソリンが劣化した。
A フィルタポットに水やゴミが混入している。
ポットを外してフィルタエレメントを清掃する。
または,新しい物と交換してください。
キャブレター内のガソリンも排出してください。
A チョークを引いた(閉じた)状態でリコイルを チョークを戻し(開き)リコイルを引くか,点火
プラグを外して乾燥させてください。
何回も引過ぎガソリンを吸いすぎた。
A エンジン停止後,燃料コックを閉じないで本機 クランクケース内にガソリンが混入していたら新
を前に倒したり,車両で運搬したためキャブレ しいエンジンオイルと交換してください。
ターがオーバーフローした。
A エアクリーナエレメントが目詰まりしている。 エレメントを外して清掃してください。
または新しい物と交換してください。
A 点火プラグの火花が弱い,飛ばない。
点火プラグを外して付着したカーボンを清掃す
る。または,新しい物と交換してください。
■ エンジン回転が上がらない,不安定,出力が不足するとき
原 因
処 置
A エンジンが暖まってもチョークを引いた(閉じ チョークを戻してください(開く)。
た)まま運転している。
A フィルタポットに水やゴミが混入している。
ポットを外して清掃してください。
キャブレター内のガソリンも排出してください。
A エアクリーナエレメントが汚れている。
エレメントを外して清掃してください。
A スロットルケーブルの引っ張りが不足してい ケーブルのセット位置を調節してください。
る。
■ エンジンが振れる,異音が発生する
原 因
A エンジン取付けボルトがゆるんでいる。
処 置
取付けボルトを締付けてください。
上記の処置をしてもトラブルが直らないときは,購入先にご相談ください。
43
修理・取扱い・手入れなどでご不明の点は
まず,購入先へ ご相談ください
おぼえのため,
該当する項目に記入されると便利です
型式名
購入先名
区分
担当
車台番号(製造番号)
エンジン型式
電話番号( ) -
エンジン番号
ご購入日
キーナンバー
その他装着型式
機械番号
※ご記入の際には、サービスと保証のページをご参照ください。
なお、型式により該当しない記入項目もあります。
ご購入先でご不明の点がございましたら,下記にお問合わせください。
秋
仙
東
新
金
名
大
岡
米
福
熊
古
田
台
京
潟
沢
屋
阪
山
子
岡
本
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
務
務
務
務
務
務
務
務
務
務
務
所:電
(018)
845-1601
所:電
(022)
384-5162
所:電
(048)
862-1124
所:電
(025)
285-1261
所:電
(076)
275-1121
所:電
(0586)
24-5111
所:電
(06)
6470-5850
所:電
(086)
279-4511
所:電
(0859)
39-3181
所:電
(092)
606-3161
所:電
(096)
357-6181
〒011-0901 秋田市寺内字大小路207-54
〒981-1221 宮城県名取市田高字原182- 1
〒338-0832 さいたま市桜区西堀 5 - 2 -36
〒950-0992 新潟市中央区上所上 1 -14-15
〒924-0038 石川県白山市下柏野町956- 1
〒491-0031 愛知県一宮市観音町 1 - 1
〒661-8567 兵庫県尼崎市浜 1 - 1 - 1
〒703-8216 岡山市東区宍甘275
〒689-3547 鳥取県米子市流通町430-12
〒811-0213 福岡市東区和白丘 1 - 7 - 3
〒861-4147 熊本市南区富合町廻江846- 1
株式会社北海道クボタ本社:電
(011)
661-2491
株 式 会 社 四 国 ク ボ タ 本 社:電
(087)
874-8500
〒063-0061 北海道札幌市西区西町北16- 1 - 1
国内農機カスタマーセンター:電
(072)
241-1375
〒590-0823 大阪府堺市堺区石津北町64
〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分字向647- 3
TS550N(W)/750N(W)/PC750N
AT . C . 3 - 3 . 20 . AK
550N(W)
750N(W)
750N
(・)
T
S
5
5
0
N
W
(・)
7
5
0
N
W
品番 LK670-6511-1
〒556-8601
大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号
TEL.06-6648-2111
FAX.06-6648-3862
P
C
7
5
0
N
1AFADACAP0010