先進的で高速なアプリケーション・デリバリ画期的

EXECUTIVE BRIEF: アプリケーション・デリバリ
先進的で高速なアプリケーション・デリバリ
画期的アプリケーションをより迅速に、かつ低コストでデプロイ
「次の大ヒット」を競合他社より先に市場に出すことが重要
今日の企業は、業界を問わずそのすべてがソフトウェア・ビジネスに関わっています。 銀行は、顧客が出先で残高照会、支払い、送金
ができるモバイル・アプリケーションを開発します。病院は、患者とその家族が治療プロセスについて学び、参加できるように、オンラ
イン・ポータルを構築します。ネット販売をしない従来型の小売企業でさえ、顧客の購入状況を追跡して再訪を促す割引やポイントなど
のインセンティブを提供するために、ロイヤルティ・プログラムを開発しています。
上記の例はそれぞれ業界が異なりますが、一貫した共通点が 1 つあります。それは、顧客のニーズを満たし自社を市場で差別化するた
めに新しいユニークなサービスを作り出し、その革新機能を推進するためにソフトウェアに頼っていることです。 今日ほとんどの企業が
ソフトウェア会社の体を成していることは事実であり、今やそのほぼすべての企業が「次の大ヒット」の開発に懸命に取り組んでいます。
このような環境において、エグゼクティブは、収益源となるサービスを競合他社の製品よりも迅速かつ高い品質で商品化するために何が
できるでしょうか。また、増員や予算超過なしにそれを実現できるでしょうか。
長い間、スピード、品質、およびコストはソフトウェア開発において相互に依存する要素であったため、いずれかを調整すればその他を
犠牲にせざるを得ない可能性がありました。たとえば、開発のスピードを上げ最終製品の品質を上げたいと思ったら、そのプロジェクト
に必要なリソースを追加するためにより多くの予算を配分する必要があります。しかし、開発と運用間におけるコミュニケーション、統合、
およびコラボレーションの改善に最適なアプリケーション・デリバリ方式(いわゆる DevOps)によって勝負の舞台が変化し、このような
代償は不要になりました。 今では、適切なアプリケーション・デリバリ・ソリューションの優れた能力を活用することで、開発の迅速化、
ソフトウェア品質の向上、およびコストの削減をすべて同時に実現できます。
エグゼクティブは、収益源となるサービスを競合他社の製品よりも迅速かつ高
い品質で商品化するために何ができるでしょうか。
どうすればこれを現実にできるでしょうか。開発者から次のコードが送られてくるのを待つ間、テスト担当者が 1 日の半分をソリティアや
休憩室のテーブル・サッカー・ゲームでつぶすような開発環境を想像してみてください。 あるいは、開発チームと IT 運用チームが絶え
ず互いを非難して遅れやボトルネックの責任を相手に押し付けている状況を想像してください。このような環境では時間とリソースの無
駄が蔓延しており、それらをもっと有効に使えば新しいアプリケーションの商品化をスピードアップできるはずです。アプリケーション・デ
リバリ・ソリューションは、このようなチームが環境をシミュレートすることで同時に働けるようにし、より効率的で生産的な DevOps 環境
の実現を可能にします。
ブランドの認知が瞬く間に広まる無限に接続されたソーシャル・メディアの世界では、革新的なサービスを最初に市場に出したトレンドセッ
ターが最も多くを得ます。朗報は、企業自体がこのチャンスを十分に利用できることです。
アプリケーション・デリバリは、 DevOps の実現に以下のように役立ちます。
• サービスの仮想化により開発上の制約を排除
• 継続的デリバリによって市場投入までの時間を短縮
• 本番データ・マイニングによってアプリケーションのテ
ストと品質を改善
2 | EXECUTIVE BRIEF: アプリケーション・デリバリ
ca.com/jp
サービスの仮想化により開発の制約を排除
従来のソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)では、開発者とテスト担当者が、リソースが使用可能になるのをただ待っている間に多
くの時間を費やすことが珍しくありませんでした。必要なメインフレームが 1 日に何時間も使用できない場合も、サードパーティのサー
ビスがまだ開発中である場合も、このような制約は開発を停滞させてアプリケーションの最終デリバリ日を遅らせる「アイドル時間」と
同じことになります。
このアイドル時間が増大する主な原因は、従来の SDLC は直線的に進行する必要があり、ライフサイクルの後方にあるステップ(たとえ
ばパフォーマンス・テスト)はその前のステップ(たとえば統合テスト)が完了しなければ開始できないことにあります。サービスの仮想
化によって、サイクルの各ステップで必要な開発またはテスト環境をシミュレートできるようになったため、この直線的な制約が取り除か
れ、 SDLC の各段階をそれぞれ独立して同時に実行できるようになりました。
サービスの仮想化がどのように機能するか、飛行機の開発に例を見ることができます。エンジニアは、テストを行うのに飛行機が完全に
組み立て上がるまで待ってはいません。コンピュータ・シミュレーションで個々のコンポーネントをモデル化し、その実現可能性を制御
された環境でテストします。つまり、物理的な最初のプロトタイプが組み立て上がるまでに、各コンポーネント部品では期待される機能
の検証が終了しています。飛行機の部品を SDLC の各段階に置き換えると、サービスの仮想化がどのようにしてソフトウェア開発プロセ
スを劇的に向上させるかを容易に理解できます。
SDLC の各段階を同時に進めれば、アプリケーションのデリバリ日を早められるので、市場投入までの期間と収益を生み出すまでの時間
を短縮できます。さらに、 SDLC のより早い段階で包括的なテストを実施できるため、バグや欠陥をより早く取り除くことができ、最終
製品の品質向上につながります。また、ソフトウェア開発の「実働時間」が増えるので生産性も向上し、開発の全体的コストが減少する
ため、同じ数の開発者とテスト担当者でより多くのプロジェクトをこなせるようになります。
voke の調査によると、回答者の 51% が定期的または頻繁に、依存するリソー
スを利用できないことが原因でテスト・サイクルの遅れを経験しています。 1
3 | EXECUTIVE BRIEF: アプリケーション・デリバリ
ca.com/jp
継続的デリバリによって市場投入までの時間を短縮
アジャイル開発が普及し、 IT 環境は仮想、クラウド、およびレガシー・システムで構成された複雑なハイブリッド・インフラストラクチャ
へと進化してきました。それに伴い、アプリケーションの設計から本番使用に至るまでの一連の作業は、ハードウェア、環境、および要
件がめまぐるしく変わるジェット・コースターのようになる可能性があります。その場合、 SDLC の各段階へ移行するうえで手作業による
介入が必要になるため、エラーや遅延が起きたりアプリケーション・デリバリが遅れたりする可能性があります。
リリースの自動化によって継続的デリバリが可能になると、企業は SDLC を加
速できるため、複雑なデプロイを数週間や数日ではなく数時間あるいは数分
で完了できます。
エラーが起きやすい手作業のリリース・サイクルに代えて、リリースの自動化を進めると、組織はアプリケーション・デリバリ・プロセス
の各ステップを調整して適切なコンポーネントを適切なタイミングでデプロイし、継続的デリバリを実現することができます。継続的デリ
バリにより、 SDLC で各チームが実行すべきシステム資産のプロビジョニングと管理、およびインフラストラクチャの構成は簡素化されま
す。ハードウェアがオンプレミスのデータセンタまたはクラウド環境(プライベート、パブリック、またはハイブリッド)のいずれにあるか
は問いません。
リリースの自動化によって継続的デリバリが可能になると、企業は SDLC を加速できるため、複雑なデプロイを数週間や数日ではなく数
時間あるいは数分で完了できます。さらに、一貫性が向上してエラー率が下がるため、より高品質のアプリケーションをより早く市場に
投入できるようになり、開発チームとテスト・チームは、たとえばより多くのプロジェクトを進行させるなど、より戦略的で付加価値の高
い活動に集中できます。
本番データ・マイニングによってアプリケーションのテストと品質を改善
開発中のアプリケーションに対して包括的な回帰テストを実施するには、現実に近い環境でテストできるように、本番システムからの正
確かつ実在するデータが必要です。さらに、厳しいシナリオ(ピークの季節や年末など)を再現したり、ストレスがかかった状況でアプ
リケーションのパフォーマンスがどうなるかを監視したりするために、テスト環境のパラメータをすばやく調整できる必要があります。
本番データ・マイニング・ソリューションは、本番環境からのデータとパフォーマンス・プロファイルの収集を自動化し、そのデータに基
づいて仮想サービスと回帰テスト・スイートを作成することで、このプロセスを簡素化します。この種の活動には通常は開発者の協力が
必要ですが、本番データ・マイニングによってプロセスが自動化されるため、開発者は革新的な新機能を生み出すことに集中できます。
適切な本番データ・マイニング・ソリューションには、欠陥を検出して報告する機能もあり、迅速な問題解決に役立てることができます。
さらに、ボトルネックの特定やパフォーマンスの調整に利用できるパフォーマンス・データから、アプリケーション・アーキテクチャを的
確に把握することができます。これら一連の機能は「早期の頻繁な」テストをサポートし、開発を通じてアプリケーションを高速化し、
アプリケーションの品質を向上させ、テストと修復にかかるリソースのコストを削減します。
Coleman Parkes Research によると、調査回答者の 36% が本番環境に導入
された新リリースに不具合が見つかったことがあると答えています。 2
4 | EXECUTIVE BRIEF: アプリケーション・デリバリ
CA Technologies のソリューションについて
結局のところ、高品質のアプリケーションをできる限り早く市場に投入するための
真の決め手は、開発チームと IT 運用チームの完全なコラボレーションです。 CA
ca.com/jp
「我が社では CA LISA Release
「Automation
によって、 信 頼 性
Technologies のアプリケーション・デリバリ・スイートは、アプリケーションの開
発とテストを最適化し、企業のアプリケーション・デリバリを迅速化し、革新的な
技術の品質向上とコスト削減を同時に実現できる革新的技術により、協力的な
の高いデプロイを 15 分で実施で
きます。 それによる悪影響もほ
DevOps の実現を支援します。
とんどありません。 これにより、
CA Technologies のアプリケーション・デリバリ・ソリューション
開 発(Dev) と運 用(Ops) の
• CA Service Virtualization: 動作、データ、およびパフォーマンスの特性をモ
関係は目に見えて好転し、 今で
デル化してシミュレートすることにより、制約を取り除きます。 その結果、開発
およびテスト作業をソフトウェア・ライフサイクルの早い段階へ移せるようになる
ため、市場投入までの時間が短縮し、インフラストラクチャのコストが低減し、
ラボの利用をめぐる競合が減少し、全体的なアプリケーション品質が向上します。
• CA Release Automation: 開発環境、テスト環境、および本番環境の間でのコー
は 2 つのチームの足並みが揃う
」
ようになりました。
3
家電会社の主任ソフトウェア・エンジニア
ドの移動、デプロイ、およびプロビジョニング作業に必要な複雑な変更を自動化
します。これにより、手作業によるエラーを減らし、ソフトウェア・デリバリ・ラ
イフサイクルの信頼性を向上させると同時に、その期間を週または日単位から
時間または分単位へと短縮できます。
• CA Data Mining: 本番環境とステージング環境から現実のデータを収集し、CA
Pathfinder を的確に使用して仮想サービス、回帰テスト・スイート、パフォーマ
ンス・シナリオ、テスト・データセットなどの「本物に近い」資産を生成します。
スケジュールの衝突を招かない現実的なデータによって、チーム間のコラボレー
ションが向上します。
1
voke の調査。「Market Snapshot Report: Service Virtualization」 CA Technologies の子会社である ITKO の厚意により転載。 2012 年 12 月
2
Coleman Parkes Research。「Business Benefits of Service Virtualization Study: North America 2012.」 CA Technologies が調査費用を負担。 2012 年 11 月
3
Enterprise Management Associates。「CA Release Automation Transforms Consumer Electronics Provisioning for Home Entertainment System Buyers」 EMA によるケース・スタディの回答者の言葉から引用。 2013
年6月
詳細については ca.com/jp/products/application-delivery をご覧ください。
CA Technologies(NASDAQ:CA)は、企業の変革を推進するソフトウェアを開発し、アプリケーション・エコノミーにおいて企業
がビジネス・チャンスを獲得できるよう支援します。ソフトウェアはあらゆる業界であらゆるビジネスの中核を担っています。プラ
ンニングから開発、管理、セキュリティまで、 CA は世界中の企業と協力し、モバイル、プライベート・クラウドやパブリック・クラ
ウド、分散環境、メインフレーム環境にわたって、人々の生活やビジネス、コミュニケーションの方法に変化をもたらしています。
詳細については ca.com/jp をご覧ください。
Copyright ©2014 CA. All rights reserved. 本書に記載されているすべての商標、商号、サービス・マーク、ロゴは、該当する各社に帰属しています。本書は情報提供のみを目的としています。本書に含まれる情報の正確性また
は完全性について CA は一切の責任を負いません。準拠法で認められる限り、本書は CA が「現状有姿のまま」提供するものであり、いかなる種類の保証(市場性または特定の目的に対する適合性、他者の権利に対する不侵害に
ついての黙示の保証が含まれますが、これに限定されません)も伴いません。また、本書の使用が直接または間接に起因し、逸失利益、業務の中断、営業権の喪失、業務情報の損失等いかなる損失または損害が発生しても、
CA は一切責任を負いません。 CA がかかる損害の可能性について明示的にあらかじめ通告されていた場合も同様とします。
CS200-87063_0914