豊浦養護学校(PDFファイル:98 KB)

病弱養護学校における学校インターネットの活用
山口県立豊浦養護学校
1.学校紹介
所在地
山口県豊浦郡豊浦町大字小串7−136
児童生徒数
43名
教員数
80名
学級数
18
2.研究のねらい
病弱養護学校の生徒には、学習空白ばかりでなく、生活空白とでも言うべき課題があ
る場合が多い。小さい頃から病気とつきあいながら、ほとんどの時間を病院と学校で生
活 す る 生 徒 は 、外 界 に 接 す る 機 会 が 少 い 。こ れ か ら 社 会 に 出 て 行 く 生 徒 た ち に と っ て は 、
深刻な問題である。人間性の形成は、授業による知識の学習だけではなく、それ以外の
膨大な生活の繰り返しによるところが大きいと考えられる。このような生徒たちにとっ
て意義のある研究にしたいと考えた。
3.研究の経緯
平成13年12月
学校インターネット(研究への取り組み)開始
コンピュータ設定、ホームページ整備
平成14年
1月
WEBメール開始、校内パソコン講座実施
平成15年
3月
実践事例報告
平成16年
1月
実践事例の最終報告
4.研究の内容
分
学校行事
類
授業・行事
文化祭
目
的
生徒の活動
クラス展示 自主映画製作
使用機器
使用ソフト
デジタルビデ iMOVIE
オ
映像編集用パ
ソコン
ス テージ発 ステージ用ビデ デジタルビデ iMOVIE
表
オ
オ
フォトショップ
映像編集用パ
ソコン
デジタルカメ
ラ
スキャナー
学習発表
調べ学習
パソコン
インターネット
エクスプローラ
ス テージ発 ステージ発表
プロジェクタ パワーポイント
表
ー
携帯用スクリ
ーン
ビデオデッキ
MDデッキ
スピーカー・
アンプ
クラス展示 クラスのまとめ パソコン
アドベンチャー
ツクール
学校行事
修学旅行
作業学習
保 護者へ配 修学旅行のビデ アイマック
布
オ編集
作品作り
紙飛行機作り
パソコン
機能訓練
ゲーム作り
パソコン
iMOVIE
フォトショップ
ゲーム作成ソフ
ト
機能訓練
タイピング
パソコン
タイピングソフ
ト
毎 週保護者 作業班活動報告 パソコン
へ配布
現場実習
現場実習
ワード
プリンタ
現場実習の記録 デジタルビデ iMOVIE
・編集
オ
映像編集用パ
ソコン
実習報告会
保 護者も参 実習の発表
ビデオ
加
プロジェクタ
ー
学級活動
LHR
保 護者へ配 日常の記録
デジタルカメ
布
ラ
デジタルビデ
オ
保 護者へ配 学級だより発行 パソコン
ワード
布
具満タン(フリ
プリンタ
ー素材集)
自立活動
病類別
自己表現
ゲーム作り
パソコン
機能訓練
シミュレーショ
ン
RPGツクール
自己表現
創作童話作り
パソコン
ワード
献立作り
パソコン
ヴィジュアル栄
機能訓練
自己管理
養計算Ⅱ
自立活動
学 部 別 ( 高 自己表現
等部)
ゲーム作り
パソコン
シミュレーショ
機能訓練
ン
QOLを高
シューティング
める
ツクール95
RPGツクール
ジョイパッド
機能訓練
カレンダー作り パソコン
カレンダー作成
ソフト
フォトショップ
機能訓練
ゲーム作り
パソコン
ブロック崩しエ
ディター
(フリーソフト)
進路指導
進路情報収集
パソコン
職業ハンドブッ
ク
日常的活動
日常生活
交流学習
転勤された先生 パソコン
WEBメール
との交流
日常的活動
日常生活
交流学習
日常生活
校内間の教師・ パソコン
ファーストクラ
生徒の交流
ス
個人ホームペー パソコン
ページミル
ジ作り
各授業
理科
理科
マルチメディア
ボード
各授業
教科学習
調べ学習
各授業
パソコン
学習ソフト
各授業
パソコン
インターネット
地理
パソコン
エクスプローラ
社会科
地理
地理
パワーポイント
朝刊太郎(フリ
ーソフト)
現代社会
情報
情報
パワーポイント
パソコン
エクセル・ワー
ド
学習発表
体育
パソコン
エアロビ
パワーポイント
プロジェクタ
ー
保健
性教育
調べ学習
パソコン
インターネット
エクスプローラ
オ ン ラ イ ン 各教科
教科学習
教科学習
パソコン
学習
インターネット
3用
オンライン学習
ソフト
イ ン タ ー ネ 個別活動
買い物学習 パソコンソフト パソコン
ット
インターネット
エクスプローラ
シ ョ ッ 調べ学習
(肢体不自
ピング
由対象)
学 部 集 会 (小 集 会
集団活動
学部)
映画視聴
ビデオデッキ
修学旅行報告
スクリーン
学 部 集 会 (高
スピーカー・
等部)
アンプ
幼 児 教 育 ・ 音楽
余 暇 指 導 (Q カ ラ オ ケ
自立活動
O L)
e- kar a
そ の 他 ( 教
科)
校内研修
研修活動
研 修 活 動 (教 員 ) パ ソ コ ン
プロジェクタ
ー
校 内 ネ ッ ト 校 内 ネ ッ ト 支 援機器ビ ライブラリ作成 パソコン
ワーク
ワーク
デオ
現場実習
卒業式・等
々
校 内 ホ ー ム
個人ホームペー パソコン
ページ
ジ作り
ページミル
年中行事ページ
校 内 ネ ッ ト 校 内 ホ ー ム
進路関係リンク
ワーク
集
ページ
現場実習レポー
ト
修学旅行レポー
ト
校 外 向 け ホ 外 部への情 活動の様子・他 パソコン
ホームページビ
ームページ
ルダー
テレビ交流
報発信
交流学習
あの人は今(検 テレビ会議
討中)
旧 式 パ ソ コ 昼休み
余 暇 指 導 (Q
ンの活用化
O L)
文化祭の様子
旧式パソコン ゲームソフト
生徒作品
生徒作品
5.研究の評価・課題
生徒は、インターネットの利用を通し、自分の進路や教科の学習等の情報を容易に得
られるようになったことはもちろん、病院で生活している生徒などには、インターネッ
トによって世界とつながりを持つことができるということは大変意義のあることであっ
た。それは、普通学校の教室がインターネットでつながっているということとはまた違
った意味で意義のあることである。また、病弱であるために身体が虚弱であったり、肢
体不自由のハンディのある生徒にとっては、パソコンなどは、そのハンディを補う補助
機器としての意味が付加されることとなる。あるいは、心身症やADHDなどの生徒に
とって、インターネットや電子メール等、彼らの心を開く一助になりうる面があった。
今後は、生徒の様々な実態に応じた効果的なパソコンの利用方法を研究したい。
6.研究成果物の内容と普及方法
研究の内容を参照
7.まとめ
病弱養護学校におけるインターネットや視聴覚機器活用の意義は、どこにも共通して
いる面を持ちながら、他のどのような学校とも違う側面がでてくるものだと思われる。
これからも更なる実践、研鑽を積み重ねることによって、病弱養護学校におけるインタ
ーネットの活用のあり方を探っていきたいと考えている。