3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ セパラブル 試験管・ 沈殿管 連結管 受器 トラップ 分留管・ 冷却器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) 公定分析 (ガラス部品) カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 メンブレン フィルター びん ハリオガラスについて ■国際水準の「ハリオ-32」ガラス ■耐熱性 「ハリオ-32」ガラスは永年にわたって、株式会社ハリオ研究所が研究を重 ねて完成した低膨張係数のほうけい酸耐熱ガラスです。 デシケーター JIS R3503で規定されたほうけい酸ガラス-1の規格で、化学的耐久性 および物理的特性にすぐれ、理化学素材として卓越したガラスで、 ドイツ 培養容器 デュラングループや、米国CORNING社のPYREX7740®GLASSと完 全溶着が可能です。 粘度計 体積計に ついて ピペット 分注器一覧 ■均質性 ■すぐれた化学特性 などはいっさい含まれず、重要な化学分析に安心してご使用いただけ るガラスです。 「ハリオ-32」のガラス成分組成は表-1をご参照ください。 ■組成 表-1 Al2O3 2.2% B2O3 12.6% Na2O 3.8% K2O 0.4% ■ハリオガラスの特性および比較表 実験用 補助器具 ハリオガラス 一般硬質ガラス 282 「ハリオ-32」クラスのガラスは、けい酸が多く溶融が非常に困難であ るとの定説がありますが、 「ハリオ-32」ガラスは独自の技術で開発した タンク炉で溶融しています。 そのため、ルツボ窯で溶かされたふつうのガラスに比べ、均質です。 SiO2 80.8% ハンディ ピペット 卓上型分注器 ■細工(加工)の容易性 急熱、急冷によく耐えますので、加工時の破損による不良率が低く、加 工速度を急速に増大でき、非常に経済的です。 ハリオとは、ガラスの王様“玻璃王” という意味です。 ※玻璃=ガラスの古称 メスシリンダー・ 「ハリオ-32」ガラスには、鉛、亜鉛、カドミウムなどの重金属はもちろ メスフラスコ ん、ふつう一般に泡切り剤として常用されている亜砒酸やアンチモン ビュレット 一般硬質ガラスが200℃以下の耐熱性しか示さないのに対し、 「ハリ オ-32」ガラスは250℃の温度差ショックに耐えられることでわかるよ うに、熱の急変に高い抵抗を示します。 耐熱性 ℃ 250 200 No.2700/ /2016-2017 膨張係数 ×10-7/℃ 32 46 転移点 ℃ 530 — 屈伏点 ℃ 630 590 軟化点 ℃ 820 780 徐冷点 ℃ 560 520 歪点 ℃ 520 500 耐水性 ㎎ 0.01 0.06 比重 d 15 4 2.23 2.30 屈折率 nD 1.473 — 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス ■直接通電式ガラス熔融炉 電極 接手管・栓 ■物理的特性 化学的特性 原料 ガラス (1700℃) カンタル発熱体 ガラスの耐熱性とは耐熱温度差によって示されます。 実験室、研究室などではガラス器具で急激に低温から高温に加熱した り、薬品の反応により急激な温度上昇をすることがあります。 さらに高温から急激に低温まで冷却する場合もありますが、このとき ガラス器具が破損しますと、研究が無駄になるばかりでなく、人身に危 険をおよぼすことさえあります。したがって温度の急変に十分耐えるこ とが必要になります。 「ハリオ-32」は膨張係数の小さいガラスですから急熱、急冷による伸 び縮みも少なく、したがって耐熱性も改善されています。 比 熱:0.20cal/g・℃(20〜100℃) 熱 伝 導 度:0.0026cal/㎝ ・sec・℃(常温で) 比 重:2.23g/㎝ 3 アルカリ溶出量:0.075mL/g(JIS R 3503-1994年準拠) ※アルカリ溶出量は、空試験結果を差し引いた試料1g 当たりの0.005mol/L硫 電極 トランス 酸の消費mL数 軟化点 820℃ ハリオガラスは、無公害高能率電気炉(直接通電式ガラス溶融炉)で 製造され、高い透過率を持っています。 光の透過率:92% 屈 折 率:nD=1.473 100 80 徐冷点 560℃ 転移点 530℃ 歪 点 520℃ 作業点 1240℃ ■軟化点:820℃ 直径0.55〜0.75㎜、長さ23.5㎝の均一なグラスファイバーの上部 10 ㎝ を5 ℃ /minの 割合 で 加熱したとき、ガ ラ ス が 自重 に より 1㎜ /minの割合で伸びるときの温度です。 ■徐冷点:560℃ 徐冷温度域の最高点の温度です。この温度ではガラス内部の歪みは 実質的に15分間でなくなります。 60 0.28 ふつうの加工法で、高温加工を行うのに適した軟らかさを支える温度 です。このときの粘度は104Poiseです。 0 ■弾 性 一般ガラスは破壊するまでは弾性体と考えられ、ヤング率は4〜9× 105kg/㎝ 2の数値を採用しますが、通常のガラスについては6〜7× 105kg/㎝ 2です。 1.0 2.0 4.0μm 分留管・ 冷却器 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) ろ過器 びん デシケーター 培養容器 SPC透明 SPC茶染め 茶生地 200 400 600 800 1000 波長[nm] ビュレット 分注器一覧 誘電力率102 8 5 ハンディ ピペット 誘電率F/m 7 2 1 6 0.5 5 0.2 4 200 体積計に ついて メスシリンダー・ メスフラスコ 周 波 数:IMC(15℃) 誘 電 率:4.8 誘電損失:2.4 力 率:0.5 100 粘度計 ピペット ■電気的特性 10 トラップ メンブレン フィルター ※胴部を測定 ■機械的性質 ヤング率:6.68×105kg/㎝ 2 ポアソン比:0.20kg 0.40 60 ガラス内部の歪みが4時間以内に消える温度で、いわゆる徐冷温度域 の最低点です。 ■作業点:1240℃ 0.36 80 20 ■歪点:520℃ 0.32 透過率[%] 100 ガラスを4℃/minの割合で加熱したとき、膨張係数が急激に大きくな り始めるときの温度です。 受器 分液ロート・ ガラスロート 20 40 連結管 カラム 40 ■転移点:530℃ 試験管・ 沈殿管 公定分析 (ガラス部品) (%) ■工学的特性 セパラブル 公定分析 (JIS) ■光学的特性 素材は直接通電式ガラス溶融炉で溶融され、ガラスの均質性が優れて いますので、その製品は安心してご利用いただけます。 また、直接通電式ガラス溶融炉は、無公害高能率電気炉として高く評 価されています。 ビーカー・ フラスコ 300 400 (℃) 卓上型分注器 実験用 補助器具 100 300 No.2700/ /2016-2017 500 (℃) 283 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ■化学的耐久性 DURAN Ⓡ(ほうけい酸ガラス-1)について ビーカー・ ドイツのDURAN Ⓡは、ほうけい酸ガラス(ISO3585による通称ほう フラスコ けい酸ガラス3.3)を代表するものです。DURAN Ⓡは2、3の例外を 除けば、化学的に安定ですぐれた耐食性を示します。その平滑な小孔 のない表面は沈着物やスケールの付着を防ぎ、またその透明性によっ 試験管・ てプロセスの連続的な観察もできます。 沈殿管 線熱膨張係数は非常に小さいので、 耐熱性にすぐれています。 (α=3.3 ×10−6/K) 連結管 このような特徴からDURAN Ⓡは化学工業、製薬工業などの実験室か ら生産工場に至るまで使用され、世界的に評価されています。 セパラブル DURAN Ⓡは、水、酸、塩の水溶液および有機物に対して強く、またほ とんどの金属およびほかの材質よりすぐれています。 フッ酸、濃リン酸および強アルカリ溶液はガラス表面を侵します。 耐水性クラス(ISO 719) 耐酸性クラス(DIN 12116) 耐アルカリ性クラス(ISO 695) HGB 1 クラスS1 クラスA2 受器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 移 点 525℃ 徐 冷 点 560℃ 軟 化 点 825℃ 作 業 点 1260℃ 短期最高許容使用温度 公定分析 (局方他) 密 公定分析 (ガラス部品) ポ 分液ロート・ ガラスロート 3.3×10−6/K(20〜300℃)ISO 7991 転 ソ 伝 ン 導 びん デシケーター 培養容器 0 2 4 64×103N/㎜ 2 比 0.2 度 1.2W/m・K(90℃) temperature [100℃] time: 1 6 h HCl SiO2 81% B2O3 13% Na2O + K2O 4% 8h 0,03 ■組成 6 Hydrolytic attack on DURAN as a function of time (100℃) approx. to ISO 719. Al2O3 2% ろ過器 メンブレン フィルター 0,01 3 2.23g/㎝ (25℃) 弾 性 率( ヤ ン グ 率 ) ア 0,02 500℃ 度 熱 mg Na 2O/g glass grain 熱 線 膨 張 係 数 分留管・ 冷却器 カラム 0,03 ■物理的特性 ■温度変化耐久性 温度変化耐久性とは、熱い試料と冷たい水(室温)との温度衝撃で、試 料の半数にひびが入ったときの温度差です。ガラス管、キャピラリーお よびガラスロッドの温度変化耐久性はガラスの肉厚、形状、表面特性、 弾性および両端処理によって影響されます。ガラスを不均等または急 速に加熱したり冷却したりすると、付加される熱応力のために割れてし まいます。120℃以上の温度差を超えないように注意が必要です。さ らにガラスが厚い場合、許容温度差は一段と小さくなります。 0,02 layer attack [ μ m] トラップ H2SO4 HNO 3 0,01 CH3COOH 0 体積計に ついて 分注器一覧 ハンディ ピペット 卓上型分注器 visible range infrared range 4 6 8 10 12 14 16 18 Acid attack on borosilicate glass as a function of acid concentration. 1,5 90 base: c (NaOH) = 1mol/l time: 1 h 80 Transmission [%] ビュレット 2 normality of the acids ultraviolet range 100 ピペット メスシリンダー・ メスフラスコ 0 ■光透過性 70 60 50 5000 ml clear 40 500 ml clear 5000 ml protect 30 500 ml protect 20 5000 ml amber 10 500 ml amber 0 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 wavelength [nm] 1,0 layer attack [ m] 粘度計 0,5 実験用 補助器具 0 0 10 20 30 40 50 60 temperature [℃] Alkali attack on DURAN as a function of temperature. 284 No.2700/ /2016-2017 70 80 90 100 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ セパラブル 試験管・ 沈殿管 連結管 受器 トラップ 分留管・ 冷却器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) 公定分析 (ガラス部品) カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 メンブレン フィルター DUROBAX Ⓡ ガラスについて 体積計に用いるガラスは、分相性のないものでなければなりません。 一般的なビュレットやメスピペット、ホールピペット類は、To Deliver (出用)製品として用いられますが、一番大切なことは排出時の液切れ です。この液切れは、ほうけい酸ガラスよりも、並質ガラスがよいとい われていますが、並質ガラスでは耐ヒートショックや耐薬品にとぼしく アルカリ溶出量も多いことから、ガラス体積計用としては不向きです。 当社のガラス体積計はDUROBAX Ⓡ素材を用いて製造しています。 DUROBAX Ⓡは化学的安定性にすぐれた、液切れのよいガラス体積 計専用の素材です。 びん ■物理的特性 熱 線 膨 張 係 数 4.9×10−6/K(20〜300℃)ISO 7991 転 移 点 565℃ 徐 冷 点 565℃ 軟 化 点 785℃ 作 業 点 密 培養容器 粘度計 1165℃ 度 体積計に ついて 3 2.34g/㎝ (25℃) ピペット ■化学的耐久性 耐水性クラス(ISO 719) ■ガラス体積計用素材としてみた場合 液切れ 耐薬品性 アルカリ溶出 耐熱性 加工性 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ DUROBAX Ⓡ ほうけい酸ガラス-1 △ ◎ ◎ ◎ ○ 並質ガラス ◎ △ × × △ デシケーター メスシリンダー・ メスフラスコ HGB 1 耐酸性クラス(DIN 12116) クラスS1 耐アルカリ性クラス(ISO 695) クラスA2 ビュレット 分注器一覧 ■組成 SiO2 B2O3 Na2O Al2O3 BaO CaO 75% 10.5% 7% 5% <<1% 1.5% ◎きわめてよい ○よい △やや劣る ×劣る ハンディ ピペット 卓上型分注器 実験用 補助器具 No.2700/ /2016-2017 285 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ セパラブル 試験管・ 沈殿管 連結管 受器 トラップ 分留管・ 冷却器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) 公定分析 (ガラス部品) ガラス管規格 使用しているガラス管の寸法(参考) ■標準管 長さ:1500㎜ カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 メンブレン フィルター びん デシケーター 培養容器 粘度計 体積計に ついて ピペット メスシリンダー・ メスフラスコ ビュレット 分注器一覧 ハンディ ピペット 卓上型分注器 実験用 補助器具 286 外 径 ㎜ 4±0.15 5±0.15 6±0.15 7±0.15 8±0.15 9±0.15 10±0.15 11±0.2 12±0.2 13±0.2 14±0.2 15±0.2 16±0.2 17±0.2 18±0.2 19±0.2 20±0.25 22±0.25 24±0.25 26±0.25 28±0.25 30±0.4 32±0.4 34±0.4 36±0.45 38±0.45 40±0.6 42±0.6 44±0.6 46±0.7 48±0.7 50±0.7 52±0.8 薄 肉 ㎜ 0.8±0.04 0.8±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.0±0.04 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.2±0.05 1.4±0.05 1.4±0.05 1.4±0.10 1.4±0.10 1.4±0.10 1.4±0.10 1.4±0.10 1.6±0.10 1.6±0.10 1.6±0.10 1.6±0.10 1.6±0.10 1.8±0.15 1.8±0.15 No.2700/ /2016-2017 中肉厚 ㎜ — — 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.5±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 1.8±0.1 2.0±0.1 2.0±0.1 2.0±0.15 2.0±0.15 2.0±0.15 2.0±0.15 2.0±0.15 2.3±0.2 2.3±0.2 2.3±0.2 2.3±0.2 2.3±0.2 2.5±0.2 2.5±0.2 厚 肉 ㎜ — — — — — — 2.2±0.15 2.2±0.15 2.2±0.15 2.2±0.15 2.2±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.5±0.15 2.8±0.15 2.8±0.15 2.8±0.20 2.8±0.20 2.8±0.20 2.8±0.20 2.8±0.20 3.2±0.30 3.2±0.30 3.2±0.30 3.2±0.30 3.2±0.30 3.5±0.30 3.5±0.30 外 径 ㎜ 054±0.8 056±0.8 058±0.8 060±0.9 065±0.9 070±1.0 075±1.0 080±1.3 085±1.3 090±1.3 095±1.5 100±1.5 105±1.7 110±1.7 115±1.7 120±1.7 125±1.7 130±1.8 135±1.8 140±1.9 145±1.9 150±2.0 155±2.0 160±2.0 165±2.0 170±2.0 180±2.2 190±2.3 200±2.4 215±2.5 225±2.7 240±2.9 250±3.0 270±3.0 300±3.8 315±3.9 薄 肉 ㎜ 1.8±0.15 1.8±0.15 1.8±0.15 2.2±0.20 2.2±0.20 2.2±0.20 2.2±0.20 2.5±0.20 2.5±0.20 2.5±0.20 2.5±0.20 2.5±0.20 3.0±0.40 3.0±0.50 3.0±0.50 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.80 5.0±0.80 — — — 5.0±0.80 5.0±0.80 5.0±0.80 — 中肉厚 ㎜ 2.5±0.20 2.5±0.20 2.5±0.20 3.2±0.25 3.2±0.25 3.2±0.25 3.2±0.25 3.5±0.30 3.5±0.30 3.5±0.30 3.5±0.30 3.5±0.30 5.0±0.70 5.0±0.70 5.0±0.70 7.0±0.80 — 7.0±0.90 7.0±0.90 7.0±0.90 — 7.0±0.90 — 7.0±1.00 7.0±1.00 7.0±1.00 7.0±1.00 7.0±1.00 7.0±1.00 7.0±1.10 7.0±1.10 — 7.0±1.10 7.0±1.10 7.0±1.20 7.0±1.20 厚 肉 ㎜ 3.5±0.3 3.5±0.3 3.5±0.3 4.2±0.4 4.2±0.4 4.2±0.4 4.2±0.4 5.0±0.5 5.0±0.5 5.0±0.5 5.0±0.5 5.0±0.5 — 7.0±0.8 7.0±0.8 9.0±0.9 9.0±0.9 9.0±0.9 — — — 9.0±1.0 — — — 9.0±1.1 9.0±1.2 — 9.0±1.2 9.0±1.2 9.0±1.3 9.0±1.3 9.0±1.3 9.0±1.3 9.0±1.4 9.0±1.4 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ セパラブル 試験管・ 沈殿管 連結管 受器 トラップ 分留管・ 冷却器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) 公定分析 (ガラス部品) カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 メンブレン フィルター びん デシケーター 培養容器 ■ガラス棒 長さ:1500㎜ 外 径 ㎜ 4±0.15 5±0.15 6±0.15 7±0.15 8±0.25 外 径 ㎜ 9±0.25 10±0.25 12±0.25 14±0.35 16±0.35 外 径 ㎜ 18±0.45 20±0.45 22±0.5 24±0.5 26±0.6 ■毛細管 長さ:1500㎜ 外 径 ㎜ 4±0.2 5±0.2 6±0.2 7±0.25 8±0.25 9±0.25 — 0.4±0.08 0.4±0.08 0.8±0.08 0.8±0.08 0.8±0.08 — 0.6±0.08 0.8±0.08 1.2±0.08 1.2±0.08 1.2±0.08 内 径 ㎜ 0.8±0.08 — 0.8±0.08 1.2±0.08 1.2±0.08 1.7±0.1 1.7±0.1 2.2±0.1 1.7±0.1 2.2±0.1 1.7±0.1 2.2±0.1 粘度計 体積計に ついて ピペット メスシリンダー・ メスフラスコ ビュレット — — 2.2±0.1 2.7±0.1 2.7±0.1 2.7±0.1 — — 2.7±0.1 3.0±0.1 3.0±0.1 3.0±0.1 分注器一覧 ハンディ ピペット 卓上型分注器 実験用 補助器具 ※ガラス管類の購入については別途お問い合わせください。 No.2700/ /2016-2017 287 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ セパラブル 試験管・ 沈殿管 連結管 理化学用ガラスをご購入の場合は、その使用目的に合わせてガラス器具の本質的機能・形状・特徴等を備えたものを選択する必要があります。理 化学用ガラスは、素材面から見てJIS規格に定められている、耐水性=アルカリ溶出量などにより、JIS規格ほうけい酸ガラス-1、JIS規格ほうけ い酸ガラス-2、ソーダ石灰ガラスに分類されています。わが国で一般に幅広く普及している理化学用ガラスは、HARIO-32、DURAN Ⓡ、 DUROBAX Ⓡ、PYREX-7740 Ⓡなどです。 JIS R3503-1994 理化学用ガラス 理化学用ガラスの等級は「線膨張係数」および「アルカリ溶出量」によって、次のように分けられています。 等級 記号 品質項目 線膨張係数 アルカリ溶出量 受器 トラップ 分留管・ 冷却器 公定分析 (JIS) 公定分析 (衛生試験) 公定分析 (局方他) 公定分析 (ガラス部品) 肉まわり 形状および外観 機能 生地 (×10-7/K) (mL/g) (μg/g) ほうけい酸ガラス-1 JR-1 35以下 0.10以下 31以下 ほうけい酸ガラス-2 JR-2 55以下 0.20以下 62以下 平均している 正しく、かつ、きずがない 使用目的を十分果す 未溶解物および異物の混入がない。特殊なものを除き透明 ■材質マークについて ガラス製品の材質は、下記のような材質マークで表記しています。 カタログ品名の末尾や製品に Ⓡなどの材質マークを入れています。 =ほうけい酸ガラス-1(HARIO、DURAN Ⓡ、PYREX) =ほうけい酸ガラス-1(HARIO) Ⓓ =ほうけい酸ガラス-2(DUROBAX Ⓡ) Ⓕ =ほうけい酸ガラス-2(硬質ガラス) Ⓝ =ソーダ石灰ガラス(並質ガラス) Ⓗ ソーダ石灰ガラス JR-3 95以下 2.0以下 620以下 ■プリントについて ガラスプリントには以下のような種類があります。 ①プリント(白色) 濃厚色な溶液に対しても明確です。 ②シルバーステン(茶色) 色落ちが極めて少なく、耐光性・耐薬品性の染色です。 ③サンドブラスト(砂目) 染色とは違い、ガラス表面に微細な凹凸を付けた文字の消 えない手法です。 カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 メンブレン フィルター びん デシケーター 培養容器 粘度計 体積計に ついて ピペット メスシリンダー・ メスフラスコ ビュレット 分注器一覧 ハンディ ピペット 卓上型分注器 実験用 補助器具 288 ガラス器具、使用上の注意 ■ガラス器具を安全に使用するために (A) (B) (C) 当社の理化学用ガラス製品は化学的特性、 耐熱性、 透明性に優れた材質で製作していますが、反面機 械的衝撃にはもろく壊れやすい性質があります。これらの取り扱いには十分注意しながら、切傷、火傷 をなさらぬようお願いします。 なお化学実験においてガラス器具をはじめ科学機器類を使用する場合は、必ず保護具(ゴーグル、プ ロテクター、手袋など)を用いてください。 また、中でも意外と多いのが大きいビーカーなどを持ち運ぶ時の破損事故です。 特に中身の入ったビーカーを持つときは、底部から支えるよう(C)にして慎重に持ってください。 ビーカーのふちの部分(A)や胴の部分(B)をつかんで持ちあげたり、振ったりすると破損します。破損 により内容液に触れて火傷したり、破断面で切傷を受けたりする恐れがありますので、ご注意ください。 ■加熱する場合 a. 弱熱より徐々に加熱してください。直火で使用される場合も同じですが、局部加熱は避けてください。均一加熱を行うためには、セラミック金網等を使用してください。 b. 沸点の低い物質や引火性物質を加熱する場合は、直火や電熱器の使用を避け、湯煎器(ウォーターバスやオイルバスなど)を使用してください。湯煎器の使 用においても、安全には十分配慮してください。 c. 加熱終了後、床や台の上に置く場合は安全面に配慮してください。濡れた布の上や冷たい物の中に入れる場合は、急激な温度変化によるショック(サーマル ショック)で破損することがありますので十分注意してください。 d. 加熱した容器をつかむ場合は、火傷防止のため必ず耐熱手袋や専用ハサミ(トング)などの器具を使用してください。 e. 加熱中に容器の上から覗くのは避けてください。内容物が急にふき出す可能性があり大変危険です。 ■減圧で使用する場合 a. 一般的に減圧用のガラス器具は、厚みのある製品で、減圧用デシケーター、吸引フラスコ、ろ過器等です。化学反応試験や減圧蒸留試験には、丸底フラスコ、なす形フ ラスコ、梨形フラスコ、ケルダールフラスコなどが用いられますが、使用する前には必ず「キズ」 「歪み」 「偏肉」などが無いことを確認してから使用してください。 b. 平底フラスコや三角フラスコなど底が平らな物は、構造上の強度が弱いので危険です。減圧はしないでください。 c. ロータリーエバポレーターを使用される場合には、プロテクトシールド(ガード保護具)をおすすめします。 ■加圧で使用する場合 a. ほとんどの理化学用ガラスは、加圧で使用することはできません。 b. あえて使用する場合は、 「キズ」 「歪み」 「偏肉」などが絶対に無く「形状」を考慮の上、微圧に限ります。 (但し、実施条件に張力、その他物理的条件を加味し余裕の ある限界を確認してから使用してください。また、万一に供えて被害を防ぐため、必ず防護スクリーンなどの安全対策を施してから、使用してください。) ■滅菌する場合 ●オートクレーブ使用の場合 a. ガラス器具に「キズ」 「歪み」 「偏肉」などがないことを確認してください。 b. キャップは「外す」か、 「一回転以上ゆるめて」ください。2L以上の場合はキャップを「外して」ください。 c. オートクレーブの金属面にガラスが直接触れないようにしてください。 d. 取り出す際は常温に戻してから出してください。急激に温度を下げる(強制冷却)ことは避けてください。 e. できるだけほうけい酸ガラス-1(HARIO、DURAN Ⓡ、PYREX7740)で製作されたガラス製品をおすすめします。 No.2700/ /2016-2017 3 ガラス器具/体積計 理化学用 ガラス 接手管・栓 ビーカー・ フラスコ ガラス器具、使用上の注意 ■すり合わせガラス器具を使用する場合 a. b. c. d. セパラブル すり合わせ部分は、ガラス表面を研磨していますので、強度としては弱くなっています。強い衝撃を与えないでください。 すり合わせガラス器具を何個かつないで使用する場合は、専用クランプをすり合わせ部にセットしてください。 すり合わせ部分が合わない場合は、径違いアダプターを使用してください。 すり合わせ器具やガラスコック、ガラス栓などは、すり合わせ部分が固着しはずれにくくなる場合があります。これを取り外す時は次の処理をおこなってください。 ①熱湯に浸し内側のガラスが熱くならないうちに、適度な力で引っ張り加減で回してください。または、木槌で軽くたたいてください。 ②溶液を使用される時は、浸透性の強い界面活性剤の薄い水溶液を、すり合わせ部分の縁にかけてから暫く待ち、布等をあててつかみ、適度な力で回しなが ら引っぱり加減で外してください。 試験管・ 沈殿管 連結管 受器 ■有機溶剤を使用する場合 有機溶剤を使用される場合は、必ず適切な排気装置が付いた部屋でご使用ください。 トラップ ■洗浄する場合 分留管・ 冷却器 a. 新しく購入されたガラス器具は、必ず洗浄してから使用してください。 公定分析 (JIS) b. 実験に使用したガラス器具は、一般の洗浄程度では残留物が付着している場合があります。 特にすり合わせ部分には付着する場合があり、次の分析に支障をきたすことがあります。 その場合は、希硝酸液を用いて、超音波洗浄器等で洗浄してください。 公定分析 (衛生試験) c. 超音波洗浄器を用いて洗浄される場合 ①ガラスに「キズ」や「ヒビ割れ」があるものを超音波洗浄器にかけると破損します。 ②超音波洗浄器によっては、洗浄槽に直接入れないで “洗浄用かご” や “間接容器(ビーカー) ” にて、使用しなければならない物がありますのでご注意ください。 ③洗浄液は使用頻度に応じて適時交換してください。 「キズ」や「汚れ」の原因になります。 d. 洗浄液および付着物は、直接捨てられないものもありますので、廃水には十分ご注意ください。 公定分析 (ガラス部品) e. 洗浄剤を使用した場合は、 「ゆすぎ」を十分に行ってください。その後は器具乾燥器などで乾燥後保管してください。 特に計量用ガラス器具は風乾、ピペット類はアスピレーターなどで減圧乾燥してください。 f. 洗浄には中性洗剤をご使用ください。アルカリ洗剤はガラスの性質上、悪影響をおよぼします。 (詳細は洗浄剤についてを参照) g. 洗浄剤はその目的に応じたものを使用してください。臨床分野では殺菌剤入りのものもあります。 h. ガラスコックやガラス栓には必ず合紙をはさんで保管してください。 i. 金属たわし・研磨剤入りスポンジ・クレンザーは使わないでください。ガラスの表面に傷をつけ器具の寿命を短くします。 j. ひと通りの洗浄が終わったら最後に純水(イオン交換水、蒸留水、精製水)で仕上げの洗浄をしてください。 カラム 分液ロート・ ガラスロート ろ過器 ■乾燥する場合 ・洗浄後のガラス器具は、原則として乾燥枠・棚で自然乾燥させてください。 a. 公定分析 (局方他) 急ぐ場合は電気定温乾燥器の中に入れることもありますが、この場合 乾燥器中の温度は30〜40℃くらいで行い、ガラス器具はできるだけ上部の棚におく ようにします。ただし、すでに乾燥中のものに加えて新しく洗浄した器具を入れるときは、雫が落ちるのでその下の棚に置きます。 ※原則:本来は水切り後に乾燥器に入れてください。 メンブレン フィルター びん b. 高温にセットした乾燥器中にむやみに器具を入れると、乾燥中に破損することもあるので注意してください。 c. ヘヤドライヤーを使用してもよいですが、ジェットヒーター(強力なヘヤドライヤー)は使用しないでください。 d. 細い器具や曲がった細管の内部を手早く乾燥したい場合は、洗びんに入れたアルコールを細い管に通したあとアスピレーターで吸引して乾燥させてくださ い。 デシケーター 培養容器 注意:水の逆流で思わぬ失敗をすることがあるので、必ずバッファータンクをつけて使用してください。また火気は厳禁です。 粘度計 ■洗浄剤について ガラスは一般的に酸に強くアルカリに弱い性質があります。強アルカリの洗浄剤を使用すると表面が白濁したり白色マークが剥がれ落ちる可能性があります。 一般的な洗浄剤として中性を用いることをおすすめします。また使用温度は洗浄剤に合わせて適温でご使用ください。 おおむね50℃前後がよいとしてあります。 ◎おすすめ製品 体積計に ついて ピペット 洗浄剤 シバタクリーンA(464ページをご参照ください) シバタクリーンAは中性で無リンのためガラス実験器具の洗浄に適しています。 メスシリンダー・ メスフラスコ 標準では5%希釈の浸け置きタイプで使用してください。超音波洗浄器にもお使いになれます。 ■その他の取り扱い注意 a. クランプを使用してガラスを固定する場合は、ガラスと金属が直接触れないよう注意してください。また過度の締め付けにも注意してください。 b. 内容物が液体から固体、固体から液体などの変化をする場合、体積の変化により圧力が上昇してガラスが破損する場合があります。 用途に十分注意し、それぞれの状況にあった使用をしてください。 c. ゴム管やゴム栓の取り付け、またはずす際はかならずタオルや手袋などで手を保護してください。また無理に力を加えず、取り付ける際は、ゴム管の内部を水 などでぬらし滑りやすく、はずす際はナイフを用いて切り取ってください。 ■ガラス製品の寸法について ガラス製品の寸法について本カタログに記載されているガラス製品の寸法は、実際には±の許容範囲内で製作していますので、目安としてご利用ください。 ビュレット 分注器一覧 ハンディ ピペット 卓上型分注器 実験用 補助器具 No.2700/ /2016-2017 289
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