[ ACQUITY UPLC H-CLAss BIOシステム

[ ACQUITY UPLC H-Class BIOシステム
クイックリファレンスカード ]
ACQUITY UPLC® H-Class Bioシステムは、常に『ACQUITY UPLC H-Class Bioシステムユーザーマニュアル』に記載されているガイドラインに従って
操作してください。
システムの起動方法
移動相の変更後、サンプルニードルまたは拡張ループへの変更後、または週末や長期休日など長期間使用しなかった場合、[システム起動]を使用してください。この手順を開始
するにあたって、システムが正しく設定されていることを確認してください。
1. ACQUITY UPLCコンソールで、[コントロール] > [システムの起動]をクリックします。
2.[システム起動]ダイアログボックスの[プライム溶媒]タブで、[QSM]タブをクリックし、A/B/C/D溶媒(移動相およびシール洗浄)の設定を確認します。デフォルト設定の
いずれかまたはすべてを選択解除できます。[プライム時間]フィールドで異なる時間(分)を指定して、溶媒A~Dをプライムする時間の長さを変更できます。選択した溶媒
はすべて、同じ長さの時間、毎分4 mLの流量でプライムします。
適合性のある溶媒が連続して使用されていることを必ず確認するよう注意してください。また、最後の溶媒はカラムおよび使用するメソッドの初期条件に適合性を持つよう
にする必要があります。
入力可能な数値:0.1~60.0分。
デフォルト:溶媒A~Dは、それぞれ2.0分間プライムします。
推奨:溶媒A~Dをそれぞれ5.0分間プライムします。
ヒント:すべての設定をデフォルト値に戻すには、[デフォルトに設定]をクリックします。
3.[SM]タブをクリックして、洗浄溶媒およびパージ溶媒のプライムを選択または選択解除します。
デフォルト:洗浄溶媒のプライムを15秒間行い、パージ溶媒のプライムを5サイクル行ないます。デフォルト値を使用すると、洗浄およびパージのプライムが完了するまで
約5~10分かかります。
推奨:システムを更新したり、または乾燥システムをプライムするときは、洗浄溶媒のプライムを60秒間行い、パージ溶媒のプライムを40サイクル行ってください。
4.最終的な流量、移動相、組成、カラム、およびサンプル温度、あるいはランプの状態を変更するには、[平衡化メソッド]タブを選択し、さらに[SM]、[QSM]、または(必要
に応じて)他のタブを選択します。平衡化の要件を満たすように、必要に応じて値を変更してください。
QSMパラメータ
デフォルト
入力可能な数値
流量
0.5 mL/分
0.1~2.0 mL/分
A、B、C、およびDの組成(合計は100%)
A、100%
B、0%
A、0%~100%
B、0%~100%
C、0%~100%
D(およびオプションのD1–D6)、0%~100%
SMパラメータ
カラムコンパートメント温度*
オフ
カラムコンパートメントのタイプによって異なります。
サンプル温度
オフ
オフ、または4~40°C(周囲温度25°C)
その他
ランプ
オン
オンまたはオフ
(注:光誘導型フローセルの場合、セルに溶媒が流れていない場合や、フローセ
ルが乾燥している場合には、検出器のランプの電源を入れたり、操作、点灯し
ないでください。)
*カラムコンパートメントの中には別のタブを持つものもあります。
5.[開始]をクリックします。
結果:光学検出器のランプが点灯し、システムでカラム温度およびサンプル温度が設定され、すべてのプライムが開始されます。プライムが終了すると、サンプルマネー
ジャによってニードルをキャラクタライズし(指定されている場合)、キャラクタライズの結果がデータベースにログとして記録されます。最後に、システムでメソッド流
量、溶媒選択、および組成が設定されます。
カラム平衡化時間を確認する
カラムを平衡化させるのに必要な時間は、サンプルおよびメソッドに固有であり、システム設定、流量、および注入サイクル時間などに応じて異なります。カラムの平衡化時間
は、分離の再現性およびメソッドの保持時間に従って、実験的に決定してください。
1. 許容される再現性とシステムの保持時間を実現できるメソッドを選択します。
2. πr2Lの式を使用して、カラム容量を算定します。rはカラムの半径、Lはカラムの長さを表します。
3. カラム容量に5を掛け、次に2 mLを足した容量が最初の平衡量になります。
4. 最初の平衡量をメソッドで指定した流量で割って、最初の平衡化時間を算定します。
5. システムを最初の平衡化時間の間、平衡化させます。
6. サンプルを3回注入します。
7. 分離および保持時間をメソッドの許容値と比較します。
n 改善の必要がある場合は、平衡量をさらに250 μLずつ追加してください。
n
再現性が許容値内であるがサイクルタイムが長すぎる場合は、再現性に影響を与えずに十分サイクルタイムが短縮されるまで250 μLずつ平衡量を減らしてください。
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ACQUITY UPLC H-CLASS BIOシステムの一般的な予備部品と供給品
その他
サンプルニードル
700005421
15 µLニードル、MP-35N
拡張ループおよびその他
430002591
50 μL拡張ループ、MP-35N
430002625
100 µL拡張ループ、MP-35N
430002630
250 µL拡張ループ、MP-35N
205000343
インラインフィルタホルダーおよび0.2 μm交換用フィルタ
700003776
2.1 mm内径UPLC® カラム用0.2 μmインレット/アウトレット
フリット(3個入り)
700002775
0.2μm 交換用フィルタおよび 205000343 用端部ナット
(3 個入り)
430002585
1000 µL拡張ループ、MP-35N
700003443
PEEKチューブロール、0.0025インチ内径 x 60.0000インチ
205000737
ACQUITY UPLCミキサー(ジルコニア)、250 µL
700005378
溶媒フィルタ、チタン製(7個入り)
205000722
bioQSM用溶媒選択バルブ(チタン製)
溶媒の選択
n
n
非推奨溶媒
4水
6 トルエン
ACQUITY UPLC H-Class Bioシステムは以
下の溶媒すべてとpH 2~12の水溶性バッ
ファおよび最高2000 mMまでの塩を使
用します。
全般
n
推奨溶媒
常に、化学的にクリーンでパーティクルフリーな溶媒および試薬を使用してください。
詳細については、Controlling Contamination in UltraPerformance LC ®/MS and HPLC/
MS Systems』を参照してください。
4 メタノール
6塩素系溶剤(例:トリクロロベン
ゼン)
可能な限り、あらかじめろ過された有機溶媒を使用し、メンブレンフィルタとの適合性
の問題の危険性を避けてください。ろ過が必要な場合、0.2 μmのメンブレンフィルタの
みを使用し、メンブレンフィルタの製造元に適合性を確認してください。
6 強酸 > 5%
4 アセトニトリル
4 メタノール/水混合液
ホウケイ酸塩(Pyrexまたは同等)のガラス製品を使用してください。ガラス製品(溶
離液ボトル、メスシリンダー、溶媒ろ過処理装置)を使用する前に、洗浄して溶媒です
すいでください。ガラス製品を絶対に洗剤で洗浄しないでください。
4 アセトニトリル/水混合液
クリーニング手順以外の詳
細については、
『Controlling
4 イソプロパノール(IPA)
n
ボトルに名前と移動相の調製日の記載されたラベルを付けてください。
4 酢酸エチル
n
システムに設置された移動相ボトルに溶媒を追加しないでください。残留した溶媒を空
にし、溶媒でボトルをすすぎ、次にボトルを充填します。
4テトラヒドロフラン(THF)、ヘキサン、
n
適切なキャップまたはアルミホイルを使用して溶媒ボトルにキャップします。柔軟なプ
ラスチック製フィルムを使用してボトルをカバーしないでください。
Contamination in
UltraPerformance LC/MS and
HPLC/MS Systems』を参照して
アセトン、酢酸エチル、およびヘキサ
フルオロイソプロパノール (HFIP)
[オプションのTHF/ ヘキサン適合キッ
トを設置]
注:アルミホイルは、バッファ水溶液に適合性がありません。
ください。
サンプル希釈液(上記の推奨溶媒に追加してご使用ください)
溶離液
ジメチルスルホキシド(DMSO)
n
システムの添加剤/調整剤
細菌の繁殖を防ぐため、可能であれば5%~10%の有機溶媒を追加してください。
n
24~48時間ごとに新しい水溶性移動相を準備します。
n 浄水システムが正しく機能し、18.2 MΩ-cmで給水することを確認してください。
n 開封したばかりのボトル水だけを使用してください。
n 緩衝溶離液を調製するときは、高品質の塩を使用してください。
n 塩を含む溶性バッファを適合性のある0.45 μm メンブレンフィルタを使用してろ過し
ます。
n
イソオクタン
0.2%ギ酸
0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)
0.1%トリエチルアミン(TEA)
0.1%ヘプタフルオロ酪酸
10 mMリン酸塩バッファ
10 mM重炭酸アンモニウム
50 mM水酸化アンモニウム
50 mM酢酸アンモニウム
0.1%エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
0.3%酢酸
10~50 mMトリス
酸、塩基、またはバッファの濃度が低い溶液を使用すると、安定性のあるクロマトグラ
フィーが得られ、ベースラインの変動や他の問題を最小化します。
10~50 mMホウ酸
システム洗浄溶媒(システムをクリーニングする前に溶媒フィルタとカラムを外してください)
リン酸(<30%)
水酸化ナトリウム(< 1 M)
ギ酸(<10%)
『Controlling Contamination in UltraPerformance LC/MS and HPLC/MS Systems』を参照して
ください。
その他の情報
n
ACQUITY UPLC H-Class Bio システムのブックシェルフ(品番 715002127)
n
ACQUITY UPLC コンソールオンラインヘルプ
n 『Controlling
Contamination in UltraPerformance LC/MS and HPLC/MS Systems』(品番 715001307)
n
ACQUITY UPLC カラムのパンフレット(品番 720001140JA)
n
ACQUITY UPLC オンラインコミュニティ (www.waters.com/myuplc)
n
www.waters.com
日本ウォーターズ株式会社〒140-0001
東京都品川区北品川1丁目3番12号
第5小池ビル
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