薬品物理化学

薬品物理化学
[健康・漢方・医療]2 年次 通年(前期) 2 単位(必修) 講義
窪田洋子
〔授業概要および目標〕物理化学は物質の構造・性質や状態、化学変化などを支配している物理的な法則を探求する学問であり、医薬品の化
学的本質を理解する上で重要である。前期では物質の状態及び相互変換過程を解析することが出来るようになることを目的として、液体と
固体の性質、化学平衡、溶液の基礎的内容を学ぶ。医薬品は錠剤や散剤等の固体や、注射剤、点眼剤、輸液等の液剤や懸濁剤、或いはシップ
剤や軟膏・クリーム等のコロイド状態のものなど様々な様態を有している。従って、医薬品を知る為には、自然の法則・本質を学び、応用力
を身につけねばならない。
〔授業計画〕前期
回
項目
到達目標(授業内容)
方略
コアカリ
SBO 番号
1
序論
物理化学と薬の関わり、物理量の表し方、単位
(有効数字の概念、物理量の基本単位の定義、組立単位について説明できる。
)
2
化合物の物性(1)
電気陰性度、分極、双極子モーメント
(元素の電気陰性度、分子の分極と双極子モーメントについて説明できる。)
C1(1)3-4
3
化合物の物性(2)
誘電率、分子間相互作用(ファンデルワールス相互作用、双極子間相互作用)
(ファンデルワールス力、分散力、双極子間相互作用について例を挙げて説明
できる。
)
4
化合物の物性(3)
分子間相互作用(水素結合、疎水性相互作用、電荷移動相互作用)
(水素結合、疎水性相互作用、電荷移動について例を挙げて説明できる。)
5
溶液の性質(1)
溶液の濃度(濃度単位、濃度計算)、理想溶液と非理想溶液
(溶液の濃度の定義、物質の溶解平衡の概念について説明できる。)
C1(1)2-2
C1(1)2-3
C1(1)2-4
C1(1)2-5
C1(1)2-6
C1(1)2-7
C1(3)1-4
6
溶液の性質(2)
束一的性質、溶解度、分配の法則
(溶液の束一的性質、溶解平衡について例を挙げて説明できる。)
C1(3)1-5
7
電解質溶液(1)
溶液の電気伝導
(電解質のモル伝導度の濃度変化、イオンの輸率、移動度について説明でき
る。
)
C1(3)2-4
C1(3)2-5
8
電解質溶液(2)
弱電解質の電離平衡、解離
(酸・塩基平衡、pH による分子形、イオン形の変化を説明できる。pH を計算
できる。)
9
電解質溶液(3)
緩衝液、イオン強度、溶解度積
(緩衝作用、塩の加水分解、イオン強度、沈殿平衡について説明できる。)
10
相平衡(1)
相、相平衡、相転移、相図と自由度、相律
(相平衡と相律について説明できる。)
C2(1)1-1
C2(1)1-3
C2(1)1-6
C1(3)2-6
C2(1)1-4
C2(1)2-2
C1(3)1-2
11
相平衡(2)
一成分系相図
(代表的な一成分系の状態図について説明できる。)
C1(3)1-3
12
相平衡(3)
二成分系相図、三成分系相図
(代表的な二成分系及び三成分系の状態図について説明できる。)
C1(3)1-3
13
相平衡(4)
クラペイロン・クラウジウスの式
(相変化に伴う熱の移動について説明できる。)
C1(3)1-1
14
試験
物質の状態及び相互変換過程の基礎についての理解度を評価する。
〔評価方法と基準〕定期試験を中心に小テスト・レポート提出を含め総合的に評価する。
〔学生の質問への対応〕オフィスアワー(月曜日から金曜日の午後 1 時から午後 5 時)場所:研究実習棟
〔教科書〕小野行雄 (2008)
『薬学物理化学 第 4 版』廣川書店、小野行雄 (2006)『薬学物理化学演習 第 2 版』廣川書店
〔参考書〕大門寛、堂免一成 訳(1999)
『バーロー物理化学 第6版』東京化学同人、千原秀昭 他訳(2001)
『アトキンス物理化学 第6版』
東京化学同人、山下晃代 (2006)『薬学生のための数学基礎講座』評言社
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