榊 原 ゼ ミ

榊
原
ゼ
ミ
先生のプロフィール
・専攻分野
行政法学
・経歴
静岡県大井川町生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学、
名古屋大学法学部助手、鹿児島大学法文学部助教授、名古屋経済大学法学部助
教授、同教授、南山大学法学部教授、同大学院法務研究科教授。
・これまで担当したことのある法律科目
行政法総論、行政救済法、行政法各論など。
ゼミ生へインタビュー!
・ゼミ生から見てどんな先生ですか?
―何に対しても、知的好奇心が旺盛で、まさに学者っていう印象です。
―解説が非常に丁寧でわかりやすく、学生からの質問にもしっかりと答えてくださ
る先生ですかね。
・今までのゼミ内の講義、発表等で興味を持ったものはなんですか?
―土地区画整理事業の処分性についてでしょうか。特に今年度は実際の裁判で判例
変更を勝ち取った弁護士の方の講演会もありましたので、興味をそそられました
ね。
―行政裁量について、
「社会観念審査」という言葉があるのですが、最初にこの言葉
を使ったのが先生であるということに驚き、この分野についても興味がわきまし
た。
先生への質問!!
・ゼミの活動の中で楽しみにしていることはありますか?
―ゼミでの知的な意見交換はそれなりに面白いときもありますが、頻度も限られ、ゼミの
活動として楽しみにしているものは特にありません。
・榊原ゼミと言えば???
―全国の行政法研究者が榊原ゼミとして思い浮かべるのは、南山大学の榊原が担当して
いる行政法のゼミでしょう。多分、行政法研究者の多くは、私の名前ぐらいは知ってい
ますので。
・新入生を含めた南山生に向けて、なにかメッセージがあればお願いします。
―「南山大学法学部の学生の皆さんは豚ではない。」
ここで言わんとしているのは、
「豚に真珠」という場合の「豚」ではないという意味で
す。「猫」よりも「豚」の方がインパクトがあるので、「豚」の方を使っています。「豚」
に知的刺激を与えようとしても意味はなさそうですが、研究者としての側面ももつ教員
として、自分自身や推薦すべき論文(本)などの紹介をして、南山大学法学部の学生の皆
さんに知的刺激を提供する必要あるいは義務があると思っています。
教科書や百選の類は別として、比較的最近の若干の私の論文などを紹介します。伝統的
な行政法学に関心があるならば、
「行政裁量の『社会観念審査』の審査密度と透明性の向
上」室井力先生追悼『行政法の原理と展開』
(法律文化社、2012年)117頁∼13
8頁がお薦めです。近年の地方自治に関心があるならば、三橋良士明・村上博・榊原秀訓
編著『自治体行政システムの転換と法』
(日本評論社、2014年)、本多滝夫・榊原秀訓
編著『どこに向かう地方分権改革―地方分権改革の総括と地方自治の課題』
(自治体研究
社、2014年)
、特に地方議会については、
「議会改革・議会内閣制・ボランティア議会
と住民の役割」日本地方自治学会編『
「新しい公共」とローカル・ガバナンス(地方自治
叢書25号)』(敬文堂、2013年)97頁∼127頁などに目を通したらどうでしょ
う。第2次安倍政権の政策に関心があるならば、小沢隆一・榊原秀訓編『安倍改憲と自治
体―人権保障・民主主義縮減への対抗』
(自治体研究社、2014年)といったものもあ
ります。
また、ほかにも南山大学法学部の教員は多数の「真珠」のような論文を執筆されていま
す。もちろん、
「真珠」とは思わないといった判断もあり得ます。ただ、読んでみないこ
とには、その判断はできません。知的コミュニティでもあるゼミで是非意見交換してみた
いものです。新入生を含む学生の皆さんも、在学生を手本にあるいは反面教師にして、知
的コミュニティにご参加下さい。