特集 ひと・まちを動かすマネジメント 歴 史 文 化 を 活 か し 新 た な 文 化 を 紡 ぎだ す や、菓子産 業の団体、まちづくり 団体な め、学区、 商店街組合と いった地 元組 織 で 地 域 を 育 て る 」 取 組 み を 進 めて い く た まちづくり協議会を発足した。「地域の力 ち づ く り 」 に 基づき 、 二〇 一 二年 十 月 に 月策定)」の中で位置付けられた「地域ま 市計画マ ス タープラ ン (二〇 一一 年 十二 四間道・那古野界隈では、 「名古屋 市都 ア ン ケ ー ト を 検 討 し 、 四間 道周 辺 の 街 並 を 実施 し た 。 今後 は 、 地 元を 対 象 と し た 道・那古野界隈まちづ くり」アンケート ため、来場 者二百九十 七名に対し「四間 にて 四間 道 界 隈 の 認 知 度な ど を 把 握す る 二〇一四年 十月には西 区民おまつ り広場 一 部 は 新 し く 店 舗 に 生 ま れ 変わ っ て い る 。 辺には蔵や商家、長屋などの建物が残り、 内 の 伝 統 的 な 建 造物 が 減 少す る 一 方 、周 定 して か ら 三 十 年 近 く 経 過 し 、 保 存 地 区 名 古 屋 市が 四 間 道 町 並 み 保 存 地 区 を 指 ◇堀川周 辺まちづくり 作業部会 書を提 出 し た。 四年十一月 に名古屋市 教育委員会に要望 く り 協 議 会 が 共 同で 検 討 を 重 ね 、 二 〇 一 ン タ ー の 支 援 を 受 け な が ら 学 区 と まち づ 古屋都 市セ ンターの研 究成果もあ り 、セ は 、 ま ち づ く り の シ ン ク タ ン クで あ る 名 高 い 。 那 古 野 小 学 校 跡 地 の 活 用 に 関 して て きて お り 、 学 区 の 人 々 の 関 心が 非 常 に 災 拠 点 や 地 域 交 流 拠 点 と して 長 年 活 用 し 野小 学 校は 、 地 元 の 那 古 野 学 区 が 地 域 防 年 三 月 に は 廃 校 に な る 予 定で あ る 。 那 古 江西小学校と の三 校統 合に より二 〇一七 には 構想案 の内容を確 定させるよう進め を 取 り ま と め つ つ あ る 。 二 〇 一 四 年 度中 心 安 全 」 を 方 針 と して 盛 り 込 ん だ 構 想 案 念をまと め、 「歴史文化」 「 にぎわ い」 「安 あ る こ と か ら 、 こ れ ら を 意 識 して 基 本 理 ど 「 新 た な 文 化 」 が 生 ま れ る エ リ アで も 屋が 現代風 のスタイル の店舗に変わるな リ 祭な ど の 新 たな イ ベ ン ト や 、 商 家 や 長 とも いえる 歴 史文化を 活かし、円 頓寺パ 堀川周辺に象徴される「名古屋のルーツ」 ところまでこぎつけた。四間道・美濃路・ かけて 地域 まち づ く り 構想案を 作 成す る ーヤ ーに 支えられなが ら 、発足 か ら二年 員 同 士 、 あ る いは 会 員 と 行 政 と の 情 報 交 まち づく り 協議会の発 足当 初から 、会 ブ十 六号で 紹 介して い る 。 あ た り の 経 緯は 、 二 年 前に 社 外 報 ラ バ ダ 力 を い た だ き 、 活 動 を 進 めて き た 。 こ の ン「圓谷(まるたに)」として生まれ変わ て リ ノ ベ ー シ ョ ン さ れ て 日 本 酒レ ストラ 沿 いの 表蔵 も 有 し 、米 蔵 の 雰 囲 気 を 残 し 藤 家は 文 化 財 の 指 定 を 受 け て いな い 堀 川 区 の 景 観 を 象 徴す る 建 造物で あ る 。川 伊 愛 知 県 文 化 財に 指 定 さ れ 、 町 並 み 保 存 地 を利用した商家の典型で 、一九八七年に 川 伊 藤 家 は 、 江戸 時 代 よ り 堀 川 の水運 が 運 行 し 、 今年 は 水 上 バ ス の 乗 場 が 川 伊 フ ェ ス テ ィ バ ル 」で は 、 堀 川 を 水 上 バ ス 毎年秋に行わ れる「ウ ォー ターマ ジック ン ト や ま ち づ く り 活 動 が 行わ れて い る 。 近年は沿川 の 市民団体 に より様々 な イベ な ス ポ ット を 結 ぶ 貴重 な 水 辺 空 間 で あ り 、 都 心 部 、 熱 田 神 宮 、 名 古 屋 港な ど の 主 要 質が 悪 化 し た 。だ が 、 堀川 は 名 古 屋 城 、 輸 送 に 変 わ っ たこ と で 水 運 が 途 絶 え 、 水 ア マ ネ ジ メ ント 」 と 、 ま ち づ く り 協 議 会 全 体 の まち づ く り を 継 続 的 に 担 う 「 エリ 地 域 ま ち づ く り を 進 めて いく た め 、界 隈 身 と し て は 、 ま ち づ く り 構 想 に 基 づ いて 今 後 に 向 け て 、 事 務 局 を 預 か って い る の 話 も 徐 々 に 出 始 めて い る 。 中 、まち づ く り 協 議 会で は 、来 年 度以 降 まち づく り 構 想の骨 格がで き つつ あ る 3 2015 Vol.18 RUBADUB SPACIA ◇建 物 ・ 街 並み ル ー ル 作 業 部 会 ど十三の団体が会員となり、四大学 名(古 屋大学、名古屋工業大学、日本福祉大学、 み ル ー ル 案 を 作 成す る 。 換 を 密 に 行 って き て い る 。 議 論 を 重 ね て って いる 。 ま ずは まち づ く り に 取 り 組む 藤 家 ・ 表蔵 にも 設 置 さ れ た 。 堀 川 中 流に 自身の運 営 「 マネジメ ント」と二 つ のマ どまちづく り協議会の運営強化を図り、 さ ら に は 「 エリ ア マ ネ ジ メ ン ト 」 の 検 討 を 進 めて い き た い と 考 え て い る 。 2017 年 3 月に廃止となる予定の那古野小学 校。地元から市に跡地活用に関しての要望 書が提出された。 健 浅野 四間道・那古野界隈まちづくり協議会 名古屋学院大学 の) 先生にアドバイスを、 名古屋市各 部局や西区 役所、名古屋都市 いくうち に 、二〇 一四 年 一月 頃か ら 、関 我 々 が 川 伊 藤 家 の 価 値 を 再 認 識す る べ く 、 位 置 す る こ の 界 隈 で は 、 都 心 周 辺 で 起こ ネ ジメ ン ト が 必 要だ と 考えて い る 。 メ ン て いる 。 ◇川 伊藤 家 作 業部会 心が 高いテーマを中 心 に「建物 ・ 街 並み ご 当 家 の 承 諾 を 得て 二 〇 一 四 年 十 月 に 文 って い る 様 々 な 活 動 の 情 報 を 収 集 し な が バーによる 自発的な 取 り組みを尊重しな かつて 水 運で 利用さ れ た堀川は 、陸上 センター、名古屋国際センターにもご協 ルール」「川伊藤家」「那古野小学校跡地 化 財建 造 物 の 清 掃 ボラ ン ティ ア を 実 施 し ら 、 住 民 や 来 訪 者が 堀 川 に 親 し め る まち が ら 資 金 確 保 、 会 員 拡 大 、 広 報 の 展 開な 堀川のイベント「ウォーターマジックフェ スティバル」で、都心と名古屋城を結ぶ水 上バス乗場が川伊藤家・表蔵に設置された。 まち づく り 協議 会に関 わ る 多彩な プレ 川伊藤家でのお掃除の後、表蔵「圓谷」の 庭を見学した。 継続・運営に向けた二つのマネジメント 活用」 「堀川周辺まちづくり」と四つの作 た 。こ う し た 活 動 を 継 続 し 、 川 伊 藤 家 の づ く り に つ いて 議 論 を 進 めて い る 。 西区民おまつり広場でのアンケート結果。 「四間道町並み保存地区」に指定されてい ることを「知っている」が、西区民でも 56% に止まる。 四つの作業部会での実践 業 部 会 を 立 ち 上 げ た 。 作 業 部 会で は 、 各 周知やガイドボランティアの育成など 59% 地域まちづくり構想案の作成へ 部会長を中 心に会員以 外の人々にも 参加 2.いいえ 1.はい 46% 54% 全体 41% 名古屋市外 100% 80% 60% 40% 20% 0% 那 古 野小 学 校は 、 お 隣 の 幅 下 小 学 校と 「 お も て な し 」 方 策 を 検 討す る 。 44% 47% を 呼 び か け て お り 、 地 元 の 方 や 若 手建 築 56% 53% ◇那古野小 学校跡地活用作業部会 西区 名古屋市(他区) 士 に 加 わ っ て も ら って い る 部 会 も あ る 。 「 四間道町並み保存地域」に指定されていることを ご 存知で したか 各 部 会 と も 精 力 的 に 活 動 を 行 って い る 。 界隈を象徴する美濃路沿いの川伊藤家周辺 の町並み。 の ご な し け み ち ~四間道・那古野界隈の地域まちづくり~ 四間道・那古野(しけみち・なごの)界隈は、超高層ビルの再開発が相次ぎ 2027 年にリニア中央新幹線開業が予定されてい る名古屋駅の 1km 圏に位置する。市の町並み保存地区に指定されている四間道・美濃路、昭和レトロを感じられる円頓寺・円頓 寺本町・西円頓寺の 3 商店街、新道・明道町といった菓子産業集積地など、江戸から昭和の歴史文化がそこかしこで感じられ、他 所にはない魅力がある。2012 年 10 月にまちづくり協議会が発足して議論を重ね、まちづくりの方向性がまとまりつつある。
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