かしわの記憶(PDF形式 9125キロバイト)

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QRコード
408,936人( 前月比43人増)
平成27年(2015年)
No.1475
広報
2.15
市内人口
●男 202,782人 ●女 206,154人 ●世帯数 171,127世 帯( 前月比71世帯増)
(27. 2.1 現在)
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No.11
スマホに広報かし
わをお届けします
このコーナーでは市民の皆さんの活躍や季節の話題、
笑顔が輝く市内の出来事などを取材、紹介しています
ほ う じゅん
芳醇な香りと名画に酔う
このコーナーは、
歴史を通して市民の皆さんにより柏のことを知ってい
ただくため、
毎月15日号で1年間連載していきます。
柏の記憶を、
一緒にたどってみましょう。
We!SKY
(ウイスキー)
プロジェクト
花野井醤油モノがたり②
〜しょうゆづくりの終焉〜
We ! SKYプロジェクトの一環イベント
「大人を楽しむ時間」
が、
1月10日〜16日にキ
しょうゆは、
品質により最上物・上物・並物・下物に分類されていて、
吉田家
の時間を楽しみました。特別公演として、
10日にはウイスキーの本場スコットランド
ネマ旬報シアター
(末広町1丁目)
で開催されました。スコットランドを舞台にした映
画
「天使の分け前」
が上映され、
来場者はウイスキーを片手に名画を鑑賞しながら大人
には上物の
「亀甲千代」
、並物の
「ジガミ華之井」
、下物の
「カギ
(?)加」が商標
としてあります。当初、
吉田家は東京市場に上物の
「亀甲千代」
を出していて、
明治の中頃になると最上物を販売する野田や銚子の大醸造家に押され、
並物
の楽器バグパイプ演奏や国際開発庁親善大使のトークショー、
11日はアサヒビールウ
イスキーアンバサダーによるウイスキーセミナーを開催。イベント終了時には、
来場
者とイベント関係者が、
なごやかに談話する姿も見られました。
の
「ジガミ華之井」
へと移行していきました。一時期は持ち直しましたが、
明
治末期になると市場は品質のより高いものを好むようになり、
吉田家は東京
から地方市場に活路を見いだしていきます。
明治以降は東京を起点とした鉄道網が放射状に整備され、
柏周辺でも明治
29年に常磐線の田端-土浦間開通に伴い、
柏駅が開設されます。また、
吉田家
でも花野井から柏駅をつなぐ運搬用の道路を自費で整備し、
鉄道貨物により
北関東の地方都市へ販売網を広げていきます。
この頃、地方販売用として
「亀甲北西」
「亀甲湖」
「亀甲久星」
「大玉」
「ジガミ
寿々木」
といった商標が新たに登場します。これらは商品としてのしょうゆ
に表示される印で、
産地によりさまざまなデザインが考案され、吉田家では
亀甲形が多用されています。
このように吉田家は地方進出を進めたり、
原料費を抑える経営努力を重ね
▲キネマ旬報シアターでは「竹鶴政孝展」を 2 月 28 日㈯まで開催
▲会場に響きわたるバグパイプの音色
たりしていきますが、
大正11年に野田醤油株式会社
(現キッコーマン)
へ経営
権を売却することとなります。その後、
野田醤油株式会社花野井工場として
未来へつなぐ伝統文化
出荷している記録が残りますが、程なくしてしょうゆ醸造は終焉
(しゅうえ
節分の日に豆まきを開催
ん)
を迎えたのです。
今年も柏神社や布施弁天で豆まきが開催され、
無病息災を願って多くの人が集まり
ました。2月1日の布施弁天では、
年男・年女のかたなど約30人が参加。掛け声とともに
福豆やお菓子を人波へ投げ込み、本堂横に集まった人々は次々とつかんでいました。
また、
2月3日の柏神社では北陣親方
(元関脇・麒麟児)
が今年も豆をまくとあり、
にぎわ
いを見せていました。豆まきが終わった後の会場は、
どちらも福をつかんだ人たちの
郷土資料展示室では企
画展
「花野井醤油モノが
たり」を開催中です。
関連行事を開催
大凧の公開
時 3月21日㈯午後1時30
分~2時30分
醤油マーク刷り
時 3月22日㈰午前10時~
11時・午後1時〜2時
≪共通≫
所 旧吉田家住宅歴史公園
問 文化課☎7191-7414
笑顔であふれていました。
▲吉田家のしょうゆラベル一覧
市のホームページでも掲載
中。本紙では紹介しきれな
かった写真が満載です
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おいでよ !カシワニ
▲宙に舞った品々を懸命につかむ人々
▲福を求める人であふれかえりました
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