PDF/466KB - みずほフィナンシャルグループ

事業ヘの取り組み ● グローバルビジネス
〈みずほ〉は、海外市場における豊富な経験、充実したグ
ループネットワーク、最先端の銀行・信託・証券の金融サー
ビス等を有機的に組みあわせ、お客さまの多様なニーズに
対応するベストソリューションの提供を行っています。また、
ネットワークの拡充や地場金融機関・政府系機関との業務
提携等にも積極的に取り組んでおり、お客さまに対する海
外でのサポート体制の一層の強化に努めています。
アジア・オセアニア地域
今後も継続的な経済成長が見込まれるアジアを最重要
エリアと位置づけ、お客さまのサポート体制の強化に取り組
んでいます。
アセアン地域やインド、中国等、日系企業の集積が進んで
いる地域や、今後進出が見込まれる地域に拠点を開設し、
お客さまの近くでサービスを提供することで、貸出のみで
なくアドバイザリーや資金管理サービス等のソリューション
をきめ細かく提供しています。日系企業の支援に加え、ア
ジアに進出する欧米等の非日系企業に対しても、アドバイ
ザリーノウハウや決済サービス等によるサポートを強化し
ています。さらに、アジアのグローバル企業がアジアの他地
域や、アジア以外の地域に進出する動きに対して、世界中
の〈みずほ〉の拠点が連携して各地でサポートする体制を
整えることで、お客さまのグローバルな事業展開をサポー
トしています。
ネットワークの拡充では、平成26年5月に、みずほ銀行
が、中国現地法人 の常熟出張所を新たに開設しました。
政府系機関とは、日系企業の進出支援を目的とした提携
関係を構築しており、平成26年9月にはスリランカ投資
委員会、11月にはベトナム国営ファンド State Capital
Investment Corporationと業務協力覚書を締結しまし
た。また、各国の地場大手金融機関とは、進出後の日系企
業に対する、現地通貨建て金融サービス・現地ネットワー
クの提供等を目的とした提携関係を結んでおり、平成26
年7月にスリランカの最大手国営銀行Bank of Ceylonと
業務協力協定を、平成26年11月にタイ最大の民間銀行
The Siam Commercial Bankと業務協力覚書を締結し
ました。
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ますます充実するアジア拠点ネットワーク
〈みずほ〉は、アジアにおける拠点ネットワークを
さらに拡充し、お客さまの海外進出や事業拡大をサ
ポートしていきます。
● インド
みずほ銀行は、インド現地当局より、インド北西部
グジャラート州最大都市であるアーメダバード市内
における拠点開設認可を平成26年8月に受領し、平
成27年度の拠点開設に向けて準備を進めていま
す。同州での拠点開設は邦銀初、
〈みずほ〉としては
インドで5番目の拠点となります。
アーメダバードは首都デリーと商都ムンバイの中
間に位置し、石油化学をはじめ自動車、金属加工、機
械、セメント、バイオ等各種産業が発達しています。
また、大型港湾も複数有しており、中近東や欧州、ア
フリカへの貿易拠点としても注目されています。近
年では、日印政府関連のインフラ整備プロジェクトが
多数計画され、日系企業進出が拡大する等今後さら
なる発展が期待されています。
● タイ
みずほ銀行は、タイ現地当局より、東南部ラヨーン
県イースタンシーボード工業団地における拠点開設
認可を平成26年9月に受領し、平成26年度中の拠
点開設に向けて準備を進めています。タイにおける
〈みずほ〉の拠点は、バンコック支店に続き2番目と
なります。
同地域は、首都バンコックから南東200kmに位
置し、タイ最大の貨物取扱量を誇るレムチャバン港
への良好なアクセス、政府による投資税制優遇の適
用等を背景に、自動車産業を中心とした国内有数の
工業地帯が形成されており、約600社の日系企業
が進出しています。
● ミャンマー
みずほ銀行は、ミャンマー現地当局より、ミャン
マー最大都市ヤンゴンにおける支店開設認可を平成
26年10月に受領し、平成27年度の支店開設に向
けて準備を進めています。
ミャンマーは、豊富な天然資源と優れた労働力等、
投資先としての数々の魅力から、企業進出の飛躍的
増加が想定されています。また、人口規模の大きさ
等から消費市場としても期待されており、ASEAN
の一員としてさらなる経済成長が見込まれます。
ワークの拡充を行っています。中南米諸国では、世界有数
タイ最大の民間銀行との業務提携
みずほ銀行は、平成26年11月にタイ最大の民間
銀行The Siam Commercial Bank(以下「SCB」)
と、商業銀行業務・投資銀行業務に係る広範な分野
での業務協力覚書を締結しました。SCBが邦銀と業
務協力覚書を締結するのは初めてです。SCBは、タ
イ国内に1,173支店、ATM 9,142台(平成25年
12月末現在)と最大のネットワークを有し、ユニバー
サルバンクとして、高度なプロダクツラインを強みと
した幅広い金融サービスを提供しています。SCB
との本覚書締結により、両社が長年にわたり培った
金融サービスのノウハウを融合させ、タイおよび周辺
諸国におけるお客さまの進出・事業拡大をより幅広
くサポートしていきます。
の資源大国であるブラジルにおいて、平成25年7月にブラ
ジルみずほ銀行が営業を開始しました。また、
チリにおいて、
平成26年9月にサンチャゴ出張所を開設しました。
中南米 チリでの取り組み
チリは、豊富な資源を基盤に安定したビジネス環境
と貿易開放政策により高成長を継続しており、中南米
においてはブラジル・メキシコに次ぐ第3の経済圏を
形成する等今後も持続的な成長が期待されていま
す。また、近年その経済力を背景に、チリを基点とし
た商流が中南米域内に広がる勢いを見せています。
〈みずほ〉は、平成26年9月にサンチャゴ出張所を
開設し、中南米ビジネスへのアクセスを強化してい
ます。また、平成26年11月に、チリ最大手民間銀行
Banco Santander Chileと商業銀行業務に係る広
範な分野での業務協力協定を締結しました。これら
の取り組みを通じて、チリの経済発展に貢献するとと
もに、チリにおけるビジネス機会の提供を通じてお客
さまの事業拡大をサポートしていきます。
SCBとの調印式
欧州・中近東・アフリカ地域
米州地域
〈みずほ〉は、欧州や、高成長が見込まれるロシア、中近
〈みずほ〉は、経済規模が大きく、またシェールガスなど
東、アフリカ等の地域において、お客さまの各種ニーズに対
により相対的に安定的な成長が見込まれる北米地域や、将
応した幅広い金融サービスを提供しています。みずほ銀行
来的な経済発展が見込まれる中南米地域において、フォー
と、みずほ証券の英国現地法人であるみずほインターナショ
R
チュン1000○
企業や金融機関、公的機関、ファンド等の多
ナルが密接に連携し、キャピタル・マーケッツやM&A等の
様なお客さまに対し、プロジェクトファイナンスやシンジケー
投資銀行業務分野等にも取り組んでいます。また、欧州多国
トローン等のコーポレートファイナンスや投資銀行業務の
籍企業のアジアでのビジネス展開に対して、アジアの現地通
分野で、高付加価値の金融サービスを提供しています。ま
貨を含めた為替取引・決済サービスの提供や、アジアのマー
た、例えば、M&Aの資金調達に際し、借入についてみずほ
ケットでのIPO支援等を、地域を超えた連携体制でサポート
銀行が、
債券発行においては米国みずほ証券が対応する等、
する等、
〈みずほ〉のグローバルネットワークとグループネッ
みずほ銀行と米国みずほ証券が連携してお客さまの各種
トワークを活用し、多様なサービスを提供しています。
ニーズに対応しています。このように、
〈みずほ〉のグルー
拠点ネットワークの拡充では南アフリカ共和国に、ヨハネ
プネットワークを最大限に活用したソリューションの提案等
スブルグ出張所を平成25年12月に開設しました。また、
により、同地域において高い実績をあげています。
平成26年11月には、ハンガリー共和国投資促進公社と業
また、経済成長が見込まれる地域を中心に、拠点ネット
務協力に関する覚書を締結しました。
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