事業の概要 - 東京都建設局

事
業
の 概
(平成 27 年度)
東京都第四建設事務所
要
表紙の写真
上段左:環状第8号線
∼東京ふれあいロード・プログラム∼
上段右:特例都道第446号線(板橋区高島平一丁目付近)
∼自転車走行空間整備∼
中段左:特例都道第443号線(練馬区光が丘三丁目付近)
∼街路樹充実植栽事業∼
中段右:放射第35号線(北町)
(練馬区早宮二丁目地内から北町七丁目地内)
∼環状第8号線との立体交差部工事∼
下段左:白子川地下調節池(練馬区大泉町二丁目付近)
∼インバート完了
平成26年12月∼
下段右:白子川護岸整備(練馬区東大泉二丁目付近)
∼緩傾斜護岸の完成
平成27年3月∼
1.事務所の沿革
昭和20年
4月
第 四 土 木 出 張 所( 第 三 道 路 出 張 所 と 第 一 河 川 出 張 所 を 合 併 し 、豊 島・北 ・
荒川・板橋・練馬の5区を所管する二級事務所として発足)
昭和21年
5月
第四建設事務所(名称変更)
昭和23年12月
区画整理部門が分離独立(第四復興区画整理事務所新設)
昭和36年
4月
特定幹線街路の建設部門が分離独立(第四特定街路建設事務所新設)
昭和40年
4月
区に委任していた都道の維持管理が都の直轄となる
昭和44年
4月
北・荒川の両区が分離独立(第六建設事務所新設)
昭和50年
1月
現在地に移転(豊島区南大塚二丁目36番2号)
平成
4月
特 定 幹 線 街 路 の 建 設 部 門 の 一 部 が 当 所 に 移 管 (第 二 街 路 整 備 事 務 所 廃 止 )
元年
2.所管区域及びその概況
当事務所は区部北西部に位置する豊島区、板橋区及び練馬区の3区を所管区域とし、この
地域の道路・河川の維持管理と整備事業を行っている。
豊島区は、JR各線をはじめ、西武池袋線、東武東上線、地下鉄丸の内線・有楽町線・副
都心線が乗り入れている池袋を中心とした商業地域の多いまちである。また、公共交通機関
の便利さもあり、早くから集合住宅等の住宅地としても発達し、現在、都区部でも有数の人
口密度となっている。道路率も高い水準となっている。
板橋区は、北及び北西部で荒川とその支流の白子川により埼玉県と接しており、工業地域
が比較的多くなっている。また、高島平地域の面開発、首都高速第5号線関連街路や放射第
9号線(中山道)、新大宮バイパス、環状第6・7・8号線等の整備により、道路率、都計
道完成率とも3区平均及び区部平均を上回っている。
練馬区は、区部の西端に位置し、埼玉県及び都多摩部に接している。その地理的状況と交
通事情により戦後も永く農地が残っていたが、高度成長期を経て住宅地としての開発が急速
に進んだことから、都市計画道路の整備を鋭意推進しているところであるが、整備率は低い
状況にある。
行政面積
定住人口
人口密度
道路率
都計道完成率
(k ㎡)
(人)
(人/k ㎡)
(%)
(%)
豊
島
区
13.01
275,507
21,177
18.2
63.2
板
橋
区
32.17
544,172
16,916
18.1
70.3
練
馬
区
48.16
714,656
14,839
15.3
48.0
管
内
計
93.34
1,534,335
16,438
17.1
58.7
区
部
計
622.99
9,102,598
14,611
16.4
65.1
(数値は東京都道路現況調書平成26年度版による。ただし、都計道完成率のみ国交省都市計画現況調査H24.3.31現在による。)
1
3 . 組 織 及 び 人 員 ( 現 員 ) ( 27年 4月 1日 現 在 )
所長
副所長
庶務課
13(1)名
豊島工区
4(1)名
管理課
24(9)
板橋工区
4(1)
用地第一課
21
練馬工区
7(1)
用地第二課
37
石神井工区
4(1)
工事第一課
34(1)
工事第二課
26(1)
補修課
23(1)
計
197名
(非常勤 17名)
(注)1.所長、副所長は庶務課に、専門課長は用地第一、二課に含まれる。
2.(
)内は非常勤職員で内数。
4 . 執 行 予 定 額 (27年 度 当 初 予 算 )
単位:百万円
用 地 ・補 償 費
区
分
前年度
金額
道
路
関
係
金額
費
前年
度比
そ
の
他
前年度
金額
比
合
計
金額
前年度
6,848
112%
2,630
73%
24,487
112%
0
−
2,150
95%
1,552
98%
3,702
96%
費
14,591
125%
4,280
125%
626
41%
19,497
117%
交通安全施設費
418
100%
418
101%
452
97%
1,288
99%
893
95%
5,524
136%
690
126%
7,107
128%
0
−
154
122 5%
71
85%
225
235%
893
95%
5,370
133%
619
134%
6,882
126%
15,902
122%
12,372
122%
3,320
80%
31,594
116%
設
川
関
係
維持管理費
建
設
合
費
計
成
比
50%
39%
11%
構成比
比
124%
建
構
事
15,009
維持管理費
河
比
工
78%
22%
100%
100%
5.道路と河川の管理
(1)道路の管理
道路は歩行者・自転車・車両の通行等、多様な利用者のために、安全で快適な施設でな
ければならない。また、ライフラインの収容スペースとして都市機能の確保のうえで重要
な役割を担っている。さらに近年は、バリアフリーの視点から道路構造等の見直しも求め
られている。
これらの機能を維持していくためには、道路を常時、良好な状態で管理していく必要が
2
ある。そのため、道路区域の決定・変更、供用開始・廃止の告示、道路台帳の整備等によ
る管理区域の明確化、道路占用・使用の許可、巡回パトロ−ル等による道路監察、道路上
の各種掘り返し工事の調整などを行っている。
また、道路の清掃や植栽の手入れなどの美化ボランティア活動を通じて、道路へのふれ
あ い 機 会 の 創 出 と 愛 着 心 を 醸 成 す る た め 、地域 住 民 や 企 業 の 方 の 「東京ふれあいロード・プロ
グラム」への積極的な参加を促し、都民等の道路利用のモラルの向上と潤いある道路空間の創出
を推進している。平成27年3月末現在、当事務所管内では、14団体(平成26年度2団体加
入)が活動している。
< 管 理 道 路 規 模 > ( 26年 4月 1日 現 在 )
・国 道 ( 指 定 区 間 外 )
1 路 線 ( 122号 ) 0.1㎞
・都 道
26路線
117.5㎞
・合 計
27路線
117.6㎞
他に、歩道橋
共同溝
( 維持 管 理 は 六 建 )
( 橋梁 4 1 橋 )
73橋
地下横断歩道
1箇 所
2箇 所 1.9㎞
排水場
6箇所
(2)河川の管理
当 事 務 所 所 管 の 河 川 は 、一 級 河 川 で 荒 川 水 系 の 石 神 井 川 、新 河 岸 川 、白 子 川 の 3 河 川 と 、
普通河川の千川上水である。このうち、石神井川、白子川については、「特別区における
東京都の事務処理の特例に関する条例」により特別区が維持管理を行っている。当事務所
では河川財産管理として境界の確認立会い、占用・使用許可事務(区管理河川を除く。)
や監督処分を行っている。
<管理河川規模>
・石 神 井 川
17.4㎞
・新 河 岸 川
左 岸 4.7㎞
・白 子 川
10.0㎞
〃
( 管理 は 板 橋 区 ・ 練 馬 区 )
( 管理 は 板 橋 区 ・ 練 馬 区 )
比丘尼橋上流調節池
〃
〃
・千 川 上 水
下流
右 岸 6.3㎞
〃
貯 留量 34,400
〃
( 管理 は 練 馬 区 )
212,000
13.8㎞ ( 練 馬 区 、 武蔵 野 市 へ の 移 管 分 2.1k m を 除 く 。 )
6.道路整備事業
<主要路線>
① 放 射 第 7 号 線( 大 泉 学 園 町 )
[事 業 認 可 期 間:平 成 18年 7月 ∼ 平 成 30年 3月 ]
千代田区九段北一丁目を起点とし、文京区を通過、練馬区西大泉五丁目を終点とする延
長19.3kmの都市計画道路で、都心部と多摩地域を東西方向に結ぶ重要な骨格幹線道
路である。
このうち当事務所では、練馬区大泉学園町二丁目から西大泉五丁目までの延長
2,000m(計画幅員25m)の区間について、平成18年7月に事業認可を受け事業
に着手している。
この整備により、適切な道路ネットワークが形成され、区部北西部の交通混雑の緩和、
3
地域の安全性、利便性や防災性の向上、地域の活性化の効果が期待されている。また、西
東京市で平成14年度に事業着手している西東京3・3・14と接続されることにより、
多摩地域との連携が一層強化される。
本路線の整備にあたっては、道路整備効果を実感していただけるよう、連続して確保で
きた事業用地を活用して、暫定歩道の整備を行っており、平成23年6月に一般開放して
いる。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約86%
6年度末現在
平成2
以下同様)
工事については、一部区間で、街路築造工事、排水管設置工事、電線共同溝設置工事を施工
している。
② 放 射 第 9 号 線( 西 巣 鴨 )国 道 1 7 号 Ⅱ 期 区 間 [事 業 承 認 期 間:平 成 7年11月 ∼ 平 成 28年 3月 ]
Ⅲ期区間[事 業 承 認 期 間:平 成 11年 3月 ∼ 平 成 32年 3月 ]
千代田区大手町一丁目を起点とし、文京区、豊島区を通過、板橋区舟渡三丁目を終点と
する延長14.9kmの都市計画道路で、都心部から埼玉県に至る重要な骨格幹線道路で
ある。
このうち当事務所では、豊島区巣鴨二丁目から西巣鴨三丁目までの延長950m(計画
幅員40m)を2区間(Ⅱ期延長485m、Ⅲ期延長465m)に分け、Ⅱ期を平成7年
11月、Ⅲ期を平成11年3月に事業承認を受けそれぞれ事業着手している。
この整備により交通の円滑化、歩行者の安全性、利便性の向上、地域の活性化の効果が
期待されている。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。
( Ⅱ 、Ⅲ 期 合 計 用 地 取 得 率:約 9 4 % )
工事については、地元街づくりの諸課題の検討や歩道等の整備案の関係機関との協議、
調 整 を 進 め る と と も に 、 街 路 築 造 工 事 、 電 線 共 同 溝 設 置 工 事 を 施 工 している。
③ 放射第35号線(早宮・北町)
[事 業 認可 期 間 : 平 成 16年 12月 ∼ 平 成 28年 3月 ]
練馬区豊玉中三丁目を起点とし、練馬区を通過、板橋区新河岸三丁目を終点とする延長
8.5kmの都市計画道路で、都心部から埼玉県に至る骨格幹線道路である。
このうち当事務所では、練馬区早宮二丁目から北町五丁目までの延長1,330m(計
画幅員40m又は50m)の区間について、平成16年12月に事業認可を受け事業に着
手している。
この整備により、適切な道路ネットワークが形成され、区部北西部の交通混雑の緩和、
地域の利便性や防災性の向上などの効果が期待されている。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約97%)
工事については、環八通りとの交差部(立体交差区間)において、平成24年度からト
ンネル本体築造工事、擁壁築造工事を施工しており、今年度は、残る環八通り直下部の工
事に着手する。
また、平面区間においては、北町地区で街路築造工事、排水管設置工事、電線共同溝設
4
置工事を施工している。
④ 放射第35号線及び放射第36号線(小茂根・早宮)
[事 業 認 可 期 間:平 成 23年 12月 ∼ 平 成 30年 3月 ]
放射第35号線は練馬区豊玉中三丁目を起点とし、練馬区を通過、板橋区新河岸三丁目
を終点とする延長8.5kmの都市計画道路である。また、放射第36号線は、豊島区要
町一丁目を起点とし、練馬区早宮一丁目で放射第35号線と接続する延長4.3kmの都
市 計 画 道 路 で 、放 射 第 3 5 号 線 と 合 せ 、池 袋 副 都 心 か ら 埼 玉 県 に 至 る 骨 格 幹 線 道 路 で あ る 。
このうち当事務所では、板橋区小茂根四丁目から練馬区早宮二丁目までの延長1,97
0m
(計画幅員40m又は50m、放35延長300m、放36延長1,670m)の区間につ
いて、平成23年12月に事業認可を受け事業に着手している。
この整備により、適切な道路ネットワークが形成され区部北西部の交通混雑の緩和、地
域の利便性や防災性の向上などの効果が期待されている。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約21%)
工事については、石神井川に架かる橋梁の詳細設計等を進める。
⑤ 環 状 第 5 の 1 号 線( 雑 司 が 谷 )
[事 業 認 可 期 間:平 成 23年 10月 ∼ 平 成 32年 3月 ]
渋谷区広尾五丁目を起点とし、新宿区、豊島区を通過、北区滝野川二丁目を終点とする
延長13.9kmの都市計画道路で、渋谷、新宿、池袋副都心を連絡する主要な道路とし
て、さらに、地下鉄の導入空間として公共交通を支える重要な骨格幹線道路である。
こ の う ち 当 事 務 所 で は 、豊 島 区 高 田 三 丁 目 か ら 南 池 袋 二 丁 目 ま で の 延 長 1 ,4 0 0 m( 計
画幅員30m∼40m)の区間について、平成23年4月に地下トンネル構造に都市計画
変更、同年10月に事業認可(変更)を受け、地上部の暫定道路整備に続き、地下道路整
備に事業着手している。
この整備により、適切な道路ネットワークが形成され、池袋副都心周辺、特に池袋駅前
の明治通りの混雑緩和、地域の活性化、計画道路沿道の利便性や防災性の向上などの効果
が期待されている。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:目白通り以南
約70%、目白通り以北 100%)
工事については、都電荒川線直下の東京都交通局に委託施行した区間のトンネル工事を
進めるとともに、グリーン大通り側の区間(豊島区南池袋二丁目付近)のトンネル工事に
着手する。学習院大学については、補償代行工事を施工している。
⑥ 補助第26号線(大山)
品 川 区 東 大 井 一 丁 目 を 起 点 と し 、世 田 谷 区 、目 黒 区 、新 宿 区 を 通 過 、板 橋 区 氷 川 町 を 終
点 と す る 延 長 2 2 .4 k m の 都 市 計 画 道 路 で 、環 状 6 号 線 と 環 状 7号 線 の 中 間 に 位 置 す る
環 状 方 向 の 道 路 と し て 、適 切 な 道 路 ネ ッ ト ワー ク を 形 成 す る う え で 重 要 な 計 画 道 路 で あ る 。
こ の う ち 当 事 務 所 で は 、豊 島 区 要 町 三 丁 目 から 板 橋 区 大 山 西 町 ま で の 延 長 1 ,4 2 5 m
5
(計画幅員20m)を2区間に分け、Ⅰ期区間(延長995m)については、平成9年6
月、Ⅱ期区間(延長430m)については、平成10年8月に事業認可を受け、それぞれ
事業着手している。
平成23年6月には、要町通りから川越街道までの延長1,425m全線が交通開放さ
れ て お り 、地域の適切な道路ネットワーク形成に寄与するとともに、交通混雑の緩和、安全性、
防災性、利便性の向上が図られている。
今 年 度 は 、引 き 続 き 、計 画 道 路 沿 道 の 高 低 差 補 償 等 に 係 る 地 権 者 と の 合 意 を 図 り な が ら 、
補償代行工事及び歩道舗装工事を進め早期完成を図る。
⑦ 補 助 第 1 7 2 号 線( 早 宮 )
[事 業 認 可 期 間:平 成 24年 6月 ∼ 平 成 31年 3月 ]
豊 島 区 南 池 袋 一 丁 目 を 起 点 と し 、 練 馬 区 谷 原 一 丁 目 を 終 点 と す る 延 長 9 . 1 kmの 都 市 計
画道路で、地域の幹線道路として重要な路線である。
このうち当事務所では、整備を完了している春日町区間に続き、練馬区早宮三丁目地内
の延長390m(計画幅員16m)の区間について、平成23年度に用地測量を行い、平
成24年度に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域交通の円滑化、歩行者等の安全性、利便性の向上などの効果が期待
されている。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約4%)
⑧ 補 助 第 2 2 9 号 線( 上 石 神 井 )
[事 業 認 可 期 間:平 成 14年 2月 ∼ 平 成 29年 3月 ]
練馬区旭丘一丁目を起点とし、杉並区を通過、練馬区関町南四丁目を終点とする延長
10kmの都市計画道路で、地域の幹線道路として重要な路線である。
こ の う ち 当 事 務 所 で は 、練 馬 区 関 町 南 一 丁 目 か ら 上 石 神 井 一 丁 目 ま で の 延 長 4 3 0 m( 計
画幅員20m)の区間について、平成14年2月の事業認可を受け事業に着手している。
この整備により、地域交通の円滑化、地域の安全性、利便性の向上などの効果が期待さ
れている。
本路線の整備の進捗にあわせ、道路整備の効果を発現するよう、整備が完了した南側歩
道を平成25年10月に一般開放している。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約98%)
工 事 に つ い て は 、 北 側 歩 道 部 の 排 水 管 設 置 工 事 、 電 線 共 同 溝 設 置 工 事 を 施 工 している。
⑨ 補 助 第 2 3 0 号 線(大泉町)
Ⅰ期区間[事 業 認 可 期 間:平 成 21年 7月 ∼ 平 成 28年 3月 ]
Ⅱ 期 区 間 [事 業 認 可 期 間:平 成 22年 8月 ∼ 平 成 29年 3月 ]
練馬区関町南四丁目を起点とし、練馬区光が丘三丁目を終点とする延長10.4kmの都市
計画道路で、地域の幹線道路として重要な路線である。
このうち当事務所では、練馬区大泉学園町七丁目から大泉町二丁目までの延長2,100m
(計画幅員18m)の区間について、Ⅰ 期 区間 ( 延 長 8 5 0 m 、 大 泉 町 三 丁 目 ∼ 大 泉 町 二 丁
目)が平成21年7月に、Ⅱ期区間(延長1,250m、大泉学園町七丁目∼大泉町三丁
6
目)が平成22年8月に事業認可を受け、それぞれ事業着手している。
当該計画道路は地元より都営地下鉄大江戸線の導入空間として期待されている。
また、平成25年11月には、高松六丁目から土支田三丁目の延長1,100mの区間につ
いて、練馬区と都市整備局が土地区画整理事業及び街路事業により整備を進め、交通開放した。
当該区間の接続は、地域の適切な道路ネットワーク形成とともに、交通混雑の緩和、安全性、
防災性、利便性の向上にも寄与している。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。
(用地取得率:Ⅰ期
約81%、Ⅱ期
約27%)
工事については、排水管設置工事及び暫定歩道舗装工事(土支田通りから別荘橋通りまでの
一部区間を平成27年5月に一般開放)を施工している。
<その他路線>
① 主要地方道第8号千代田練馬田無線(石神井・高野台)道路整備事業
千代田区を起点とし、西東京市を終点とする都道で、通称、目白通り、富士街道として
都心部から多摩方面に向かう東西方向の主要な道路である。
このうち当事務所では、石神井区間で、練馬区石神井四丁目から石神井二丁目までの延
長545m(計画幅員15m)について、平成20年度から事業に着手している。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約92%)
工事については、練馬区石神井庁舎の補償代行工事を引き続き進める。
高野台区間では、練馬区高野台四丁目∼高野台五丁目までの延長550m(計画幅員
12m)について、平成10年度から事業に着手している。
今 年 度 、 用 地 に つ い て は 、 引 き 続 き 、 用 地 取 得 を 進 め る 。 ( 用 地 取 得 率 :約 8 9 % )
工事については、連続して事業用地の確保が出来た区間において、道路改修工事を施工
し早期完成を図る。
② 特例都道第441号池袋谷原線(春日町)交通安全施設整備事業
豊島区東池袋一丁目を起点とし、練馬区谷原一丁目を終点とする都道で、地域の生活に
密着した地域幹線道路である。
このうち当事務所では、練馬区春日町五丁目から高松四丁目までの延長780m(計画
幅員11m)の区間について、平成19年度から事業に着手している。
本区間の整備により、地域の安全性、利便性の向上などの効果が期待されている。
今 年 度 、 用 地 に つ い て は 、 引 き 続 き 、 用 地 取 得 を 進 め る 。 ( 用 地 取 得 率 :約 8 8 % )
工事については、排水管設置工事及び電線共同溝設置工事を施工している。
③ 特例都道第447号赤羽西台線(舟渡)交通安全施設整備事業
北区赤羽北二丁目を起点とし、板橋区相生町を終点とする都道で、地域の幹線道路とし
て国道17号の交差付近を中心に交通混雑の激しい路線である。
このうち当事務所では、板橋区舟渡三丁目地内の延長150m(計画幅員16m)の区
間について、第二次交差点すいすいプラン(第三次交差点すいすいプランとして継続)に
7
よる右折レーンの設置、歩道の整備を中心に平成20年度から事業に着手している。
この整備により、国道17号との交差による交通混雑の緩和、バス等公共交通の定時制
の確保等の効果が期待されている。
今 年 度 、 用 地 に つ い て は 、 引 き 続 き 、 用 地 取 得 を 進 め る 。 ( 用 地 取 得 率 :約 5 7 % )
工事については、事業用地の確保が出来た区間において、道路整備工事を施工し早期完
成を図る。
④ 主要地方道第68号練馬川口線(大泉町)交通安全施設整備事業
練馬区を起点とし、埼玉県川口市を終点とする都県道で、埼玉県に至る主要な幹線道路
である。
このうち当事務所では、練馬区土支田三丁目から大泉二丁目までの延長220m(計画
幅員12m)の区間について、補助第230号線(大泉町)の事業化に併せ、平成22年
度に事業に着手している。
この整備により交差する土支田通り交差点部の歩道を整備し、右折レーンを設置し、交
通混雑の緩和、歩行者等の安全性、利便性の向上などの効果が期待されている。
今 年 度 、 用 地 に つ い て は 、 引 き 続 き 、 用 地 取 得 を 進 め る 。 ( 用 地 取 得 率 :約 6 9 % )
工事については、補 助 第 2 3 0 号 線 (大泉町)の事業の進捗に合わせ、道路詳細設計や関係
機関との協議、調整を進める。
7.特定整備路線
特定整備路線は、木密不燃化10年プロジェクトにおいて位置づけられたもので、「※整
備地域」の防災性向上を図る東京都施行の都市計画道路であり、防災上の整備効果が高い
28区間・約26kmを選定し、平成32年度(2020年度)までに完了することとして
いる。
当事務所では、特定整備路線として補助第73号線(池袋本町)など5路線、7区間・約
5.8kmが選定されている。
平 成 2 4 年 度 末 に は 、計 画 道 路 に か か る 土 地 所 有 者 及 び 建 物 所 有 者 を 対 象 に「 事 前 相 談 会 」
を開催し、特定整備路線の整備促進策である「生活再建等への特別支援の内容」などを説明
した。
平成25年度、平成26年度に「事業及び測量説明会」を開催し、事業の概要及び測量の
手順、方法などを説明し、現況測量と用地測量等を進めた。補助第26号線(千早)につい
ては平成25年10月に、補助第26号線(南長崎)については平成26年3月に、補助第
7 3 号 線( 池 袋 本 町 )、補 助 第 8 2 号 線( 上池 袋・池 袋 本 町 )及 び補 助 第 1 7 2 号 線( 長 崎 )
については平成27年1月に、補助第81号線(巣鴨)については平成27年2月に事業認
可を取得した。すべての特定整備路線の事業に着手している。
※整備地域:地域危険度が高く、かつ、特に老朽化した木造建築物が集積するなど、震災時の大きな被害が想定さ
れる地域
(木密地域不燃化10年プロジェクト)
東 京 都 は 、首 都 直 下 形 地 震 の 切 迫 性 や 東 日 本 大 震 災 を 踏 ま え 、都 民 の 生 命 と 財 産 や 都 市 機 能 を 守 り 、木 造 住 宅 密 集
8
地域(以下「木密地域」という。)の改善を加速するため「木密地域不燃化10年プロジェクト」実施方針を平成
24年1月に策定した。
この方針の目的は、震災時に特に大きな被害が想定される「※整備地域」を10年間の重点的・集中的な取組み
により「燃え広がらない・燃えないまち」にすることにある。
○取組みの主な内容
・延焼遮断帯を形成する主要な都市計画の整備促進(特定整備路線)
・区と連携した市街地形成の不燃化促進
・地域における防災まちづくりの気運醸成
第四建設事務所管内の特定整備路線
路線名
①
②
③
④
⑤-1
⑤-2
⑥
⑦
箇所
所在区
延長(m)
補助第81号線
豊)南池袋二丁目∼南池袋四丁目
(南池袋)
(環状5の1∼放射26)
補助第26号線
豊)千早四丁目∼要町三丁目
(千早)
(千早∼放射36)
補助第26号線
豊)南長崎六丁目∼長崎五丁目
(南長崎)
(補助229∼補助172)
補助第73号線
豊)池袋本町二丁目∼板)板橋一丁目
豊島区
(池袋本町)
(放射8∼放射9付近)
板橋区
補助第82号線
豊)上池袋三丁目∼池袋本町三丁目
(上池袋)
(環5の1付近∼補助73)
補助第82号線
豊)池袋本町三丁目∼板)大山金井町
豊島区
(池袋本町)
(補助73∼環状6)
板橋区
補助第172号線
豊)長崎一丁目∼長崎五丁目
(長崎)
環状6∼補助26)
補助第81号線
豊)巣鴨四丁目∼北)西ヶ原三丁目
豊島区
(巣鴨)
(放射9∼補助181)
北
豊島区
260
豊島区
460
豊島区
320
豊島区
豊島区
区
板 橋 区
大谷口周辺地域
池袋西・池袋北・滝野川地域
西ヶ原・巣鴨地域
練 馬 区
南長崎・長崎・落合地域
六建管内
東池袋・大塚地域
三建管内
凡 例
9
特定整備路線(建設局施行)
整備地域
1,070
640
490
1,620
930
[事業認可期間:平成 17 年 11 月∼平成 32 年 3 月]
① 補助第81号線(南池袋)
豊島区南池袋二丁目を起点とし、
北区西ヶ原一丁目を終点とする延長3.6kmの都市計画道路で、
地域の幹線道路として重要な路線である。
当事務所では、豊島区南池袋二丁目から南池袋四丁目までの延長260m(計画幅員25m)の区
間について、
事業中の環状第5の1号線と一体的に整備を図るため、平成16年度に用地測量を行い、
平成17年11月に事業認可を受け、事業に着手している。平成24年度には、特定整備路線に選定
されている。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成され、池袋駅周辺の交通混雑の緩和、歩行者
等の安全性、利便性の向上をはじめ、当該路線に接続する環状第5の1号線、補助第81号線(都市
整備局施行)の整備と併せて、整備地域となる「東池袋・大塚地域」における防災性の向上、地域の
安全性、利便性の向上に大きな効果が期待される。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約44%)
工事については、早期の着手に向け、引き続き、東京都交通局と都電荒川線の切回し等の協
議、調整を進める。
② 補 助 第 2 6 号 線( 千 早 )
[事 業 認 可 期 間:平 成 25年 10月 ∼ 平 成 32年 3月 ]
品川区東大井一丁目を起点とし、板橋区氷川町を終点とする延長22.4kmの都市計画道路で、
環状方向の道路交通の一端を担う幹線道路として重要な路線である。
当事務所では、豊島区千早四丁目から要町三丁目までの延長460m(計画幅員20m)の区間に
ついて、特定整備路線として、平成25年10月に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「南長崎・
長崎・落合地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待される。
平成24年度、事業及び測量説明会を行い現況測量を実施した。引き続き、平成25年度、用地測
量を実施し、平成26年1月に用地説明会を開催した。
今年度、用地については、引き続き、用地取得を進める。(用地取得率:約1%)
工事については、早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
[事業認可期間:平成 26 年 3 月∼平成 32 年 3 月]
③ 補助第26号線(南長崎)
品川区東大井一丁目を起点とし、板橋区氷川町を終点とする延長22.4kmの都市計画道路で、
環状方向の道路交通の一端を担う幹線道路として重要な路線である。
当事務所では、豊島区南長崎六丁目から長崎五丁目までの延長320m(計画幅員20m)の区間
について、特定整備路線として、平成26年3月に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「南長崎・
長崎・落合地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待される。
平成25年度、事業及び測量説明会を行い、現況測量と用地測量を実施した。平成26年7月に用地
説明会を開催した。
今年度、用地については、用地取得を進める。(公益財団法人道路整備保全公社に委託)
工事については、早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
10
[事業認可期間:平成 27 年 1 月∼平成 32 年 3 月]
④ 補助第172号線(長崎)
豊島区南池袋一丁目を起点とし、
練馬区谷原一丁目を終点とする延長9.1kmの都市計画道路で、
地域の幹線道路としてとして重要な路線である。
当事務所では、豊島区長崎一丁目から長崎五丁目までの延長1,620m(計画幅員16m)の区
間について、特定整備路線として、平成27年1月に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「南長崎・
長崎・落合地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待される。
平成25年度、事業及び測量説明会を行い、平成25年度から26年度に現況測量及び用地測量を
実施した。平成27年2月に用地説明会を開催した。今年度、用地については、用地取得を進める。
(公益財団法人道路整備保全公社に委託)
工事については、早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
[事業認可期間:平成 27 年 1 月∼平成 33 年 3 月]
⑤ 補助第73号線(池袋本町)
新宿区西新宿七丁目を起点とし、北区赤羽台三丁目を終点とする延長10.8kmの都市計画道路
で、環状方向の道路交通の一端を担う幹線道路として重要な路線である。
当事務所では、豊島区池袋四丁目から板橋区板橋一丁目までの延長1,070m(計画幅員20∼
23m、立体交差部26m)の区間について、特定整備路線として、補助第82号線(上池袋)と合
わせ、平成27年1月に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「池袋西・
池袋北・滝野川地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待され
る。
平成25年度、事業及び測量説明会を行い、平成25年度から26年度に現況測量及び用地測量を
実施した。平成26年6月に、道路整備に関する説明会を開催した。平成27年3月に用地説明会を
開催した。今年度、用地については、用地取得を進める。
工事については、早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
[事業認可期間:平成 27 年 1 月∼平成 33 年 3 月]
⑥ 補助第82号線(上池袋)(池袋本町)
豊島区北大塚二丁目を起点とし、
板橋区大山金井町を終点とする延長2.6kmの都市計画道路で、
地域の幹線道路としてとして重要な路線である。
当事務所では、豊島区上池袋三丁目から板橋区大山金井町までの延長1,130m(計画幅員15
m、立体交差部24m)の区間について、上池袋区間(延長640m)と池袋本町区間(延長490
m)に分け、特定整備路線として、補助第73号線(池袋本町)と合わせ、平成27年1月に事業認
可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「池袋西・
池袋北・滝野川地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待され
る。
平成25年度、事業及び測量説明会を行い、平成25年度から26年度に現況測量及び用地測量を
実施した。平成26年6月に、道路整備に関する説明会を開催した。平成27年3月に用地説明会を
開催した。今年度、用地については、用地取得を進める。
工事については、早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
11
[事業認可期間:平成 27 年 2 月∼平成 33 年 3 月]
⑦ 補助第81号線(巣鴨)
豊島区南池袋二丁目を起点とし、
北区西ヶ原一丁目を終点とする延長3.6kmの都市計画道路で、
地域の幹線道路として重要な路線である。
当事務所では、豊島区巣鴨五丁目から北区西ヶ原三丁目までの延長930m(計画幅員20m)の
区間について、特定整備路線として、平成27年2月に事業認可を受け、事業に着手している。
この整備により地域の適切な道路ネットワークが形成されるとともに、整備地域となる「西ヶ原・
巣鴨地域」における防災性の向上、地域の安全性、利便性の向上に大きな効果が期待される。
平成25年度、事業及び測量説明会を行い、平成25年度から26年度に現況測量及び用地測量を
実施した。平成27年3月に用地説明会を開催した。今年度、用地については、用地取得を進める。
工事については早期の着手に向け、関係機関との協議を進める。
8.河川整備事業
<主要事業河川>
①
石神井川
石神井川は、東京都中北部の小金井ゴルフ場付近に源を発し、東京都北部を東へ流れ、
J R 京 浜 東 北 線 王 子 駅 の 東 側 で 隅 田 川 に 合 流 す る 一 級 河 川 で あ る 。 流 域 面 積 は 61.6
、延
長 25.2km( う ち 当 事 務 所 管 内 17.4km) で 、 都 内 の 中 小 河 川 の う ち で は 比 較 的 規 模 の 大 き い
河川である。
河川整備は、昭和33年9月の狩野川台風によって大きな被害が発生したのを契機に、
昭 和 3 4 年 度 か ら 5 0 ㎜ /hrの 降 雨 に 対 処 す る 整 備 工 事 を 進 め て い る 。 こ の 整 備 と 並 行 し 、
応 急 的 な 3 0 mm/hr規 模 の 河 道 改 修 は 、 昭 和 5 4 年 度 ま で に 完 了 し て い る 。
現在は螢橋までの河道改修が完了し、練馬区内の2区間で都市計画法に基づく事業認可
を得て用地買収・工事等を進めている。
今年度は下流側の螢橋∼扇橋間で、螢橋上下流部、上御成橋上下流部で護岸整備及び橋
梁の架替え工事を行う予定である。また、上流区間の扇橋∼本立寺橋間では、西豊城橋下
流部において、護岸整備工事を行う予定である。
②
新河岸川
新河岸川は、狭山丘陵を最上流に持ち、川越市など埼玉県の南西部から途中、柳瀬川や
黒目川、白子川などの支流を集めて東京都板橋区の荒川低地を流下し、北区志茂で隅田川
に 合 流 す る 流 域 面 積 411
、 延 長 34.6kmの 河 川 で あ る 。
東 京 都 区 間 の 延 長 は 9.3km、流 路 高 低 差 は 約 3 m で あ り 、河 床 勾 配 は 極 め て 緩 く 、ま た 全
区間が干満の影響を受ける感潮区間となっている。
本川では、昭和55年度に総合治水対策河川協議会が発足され、同年度から河川整備に
着 手 し 、 当 事 務 所 管 内 ( 5 km) の 河 川 整 備 は 、 埼 玉 県 境 の 1 7 m 等 の 一 部 区 間 を 除 き 昭 和
63年度までに完了している。
また、治水安全度の向上を図るため、平成19年度から護岸の余裕高を確保する嵩上げ
工事(志村橋下流から白子川合流点)を実施し、平成25年度に完了した。
12
③
白子川
白子川は、練馬区の大泉井頭公園の七福橋を起点として公園の湧水から流れを発し、埼
玉県和光市内に入ってのち、板橋区との都県境に沿って流下し新河岸川に合流する一級河
川である。流域面積は25
、 流 路 延 長 は 10.0㎞ で あ り 、 流 路 高 低 差 は 約 5 0 m 、 河 床 勾
配 は 上 下 流 で 緩 く 中 流 で 1 /250と 急 な 勾 配 と な っ て い る 。 新 河 岸 川 と の 合 流 点 付 近 は 感 潮
域である。
本川の治水対策は、昭和18年度から周辺の耕地整理と並行して、東上線から下流部分
の 工 事 が 行 わ れ 、昭 和 2 3 年 度 か ら は 3 0 mm/hr規 模 の 河 道 改 修 が 始 ま り 、昭 和 5 5 年 度 に
完 了 し た 。そ の 後 、建 設 省( 国 土 交 通 省 )・埼 玉 県 と 調 整 し 、5 0 mm/hrの 降 雨 に 対 処 で き
る整備事業を進めている。
都県境が錯綜する新河岸川合流点から越後山橋間については、埼玉県と昭和55年度に
工事協定を締結し、施工区間を決めている。
平成21年度に、御園橋から一新橋までの区間を河川予定地として指定、現在、学園橋
上流部の護岸整備工事を施工している。
今年度から前田橋上下流部で護岸整備及び橋梁の架替工事を行う予定である。
④
白子川調節池群
白子川の河道整備は、下流側から順次進めているが、中流部の河道整備に時間を要して
いることから、中流部に調節池群を整備し、洪水の一部を貯留させ下流への洪水負荷軽減
を図っている。これら調節池群の効果を担保に上流の護岸整備を進めている。
現在までに2調節池が完成しており、事業中断していた白子川地下調節池については、
平成21年度に事業を再開した。
〔稼働及び事業中調節池〕
・比丘尼橋上流調節池(びくに公園多目的広場)【稼働】
昭和60年度末完成の掘込式の調節池
貯 留 量 : 34,400
敷 地 面 積 : 22,000㎡
・比丘尼橋下流調節池(上部:大泉橋戸公園)【稼働】
平 成 14 年 7 月 完 成 ( 12年 度 末 供 用 開 始 ) の 地 下 式 の 調 節 池
貯 留 量 : 212,000
敷 地 面 積 : 15,400㎡
・白子川地下調節池(目白通りの地下約35mの位置)【事業中】
貯 留 量 : 212,000
構造:内径10m(シールド)
延 長 3.2km
平成10年度にシールド発進立坑完成、その後、事業中断していたが、平成21年度
に 事 業 を 再 開 し 、平 成 2 5 年 度 に 地 下 調 節 池 本 体 工 事( シ ー ル ド ト ン ネ ル 及 び 到 達 立 坑 )
が完成した。引き続き、排水ポンプや受変電設備、管理棟等を整備し、平成28年度に
施設全体の完成を目指している。
⑤
新規調節池
「 東 京 都 豪 雨 対 策 基 本 方 針 ( 改 定 ) 」 に お いて 、 区 部 の 目 標 整 備 水 準 が 時 間 7 5 ミリ降 雨
13
に 設 定 さ れ た こ と を 受 け て 、新 た に「 石 神 井 川 中 流 調 節 池( 仮 称 )」を 都 立 城 北 中 央 公 園
内 に 整 備 し 、さ ら に 、複 数 の 流 域 を 超 え て 相 互 に 活 用 可 能 な 、白 子 川 地 下 調 節 池 と 神 田 川・
環 状 七 号 線 地 下 調 節 池 を 連 結 す る「 環 状 七 号 線 地 下 広 域 調 節 池( 仮称 )」を 整 備 す る こ と
となった。
これらの調節池の事業化に向けて、測量、地質調査、設計業務を実施している。
*
管内における河川整備の進捗状況
要整備延長
整備済延長
26年 度 末 整 備 率
石神井川
17.4 ㎞
14.56㎞
83.6%
新河岸川
5.0 ㎞
4.94㎞
98.8%
白子川
8.6 ㎞
4.20㎞
48.8%
27年 度 整 備 延 長
0.13㎞
−
0.04㎞
<その他>
千川上水
千 川 上 水 は 、 元 禄 9 年 ( 1696年 ) に 飲 料 水 及 び 農 業 用 水 供 給 の た め 開 削 さ れ た 水 路 で あ
る。その後、昭和46年にはその使命を終え、大部分が暗渠化された。
当 事 務 所 で は 、 伊 勢 橋 ( 青 梅 街 道 ) 下 流 の 暗 渠 部 13.8kmに つ い て 、 「 国 有 財 産 法 」 及 び
「 公 有 土 地 水 面 使 用 等 規 則 」に 基 づ き 、維 持 管 理 及 び 占 用 等 の 許 認 可 事 務 を 行 な っ て い る 。
維持管理としては、老朽化した管路の補修を実施している。
9.道路の維持補修
道路は、都民生活を支える最も基礎的な都市基盤である。
当事務所はその機能を24時間、365日確保するため、路面の補修や、橋梁やトンネル
等の点検・補修、街路灯の更新、道路の巡回や清掃などを適時適切に実施している。
また、近年、道路とその空間に求められるニーズの高度化・多様化が進んでおり、道路騒
音や大気汚染の低減、街路樹の充実、自転車走行空間の整備、無電柱化、バリアフリー化な
ど道路機能の向上を目指した取組を同時に進めている。
さらに、東日本大震災が発生し、道路の果たす避難路や緊急輸送路としての重要性が再認
識されたことを踏まえ、橋梁の耐震補強や危機管理体制の強化を進めている。
<主要事業>
①
路面の補修
道路の路面は、走行性の低下や騒音・振動の発生を防止・抑制するため、定期的に補修
する必要がある。当事務所では各路線や地域の特性を踏まえ、各種の路面補修を実施して
いる。
具体的には目白通りや環七通り等の交通量の多い路線では、騒音低減機能が特に高い二
層式低騒音舗装を実施するとともに、豊島区内ではヒートアイランド対策として路面温度
の上昇を抑制する遮熱性舗装を実施している。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
14
・路面補修:環七通り(板橋区常盤台一丁目地内)
外15箇所
うち、二層式低騒音舗装 目白通り(練馬区谷原五丁目)
遮熱性舗装
②
外7箇所
明治通り(豊島区上池袋三丁目 )外2箇所
橋梁やトンネルの維持補修
橋梁やトンネルについては、5年に1回の定期点検などを実施するとともに、その結果
等を踏まえ、維持工事や塗装工事等を順次実施している。
また、施設の高齢化を受け建設局全体で導入を進めているアセットマネジメントの考え
方に基づき、主要橋梁を対象とした長寿命化工事を進めるとともに、阪神・淡路大震災に
おける被災状況等を踏まえた橋梁の耐震補強を順次進めている。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
・ 橋 梁 長 寿 命 化: 豊 玉 陸 橋 ( 環 七 通 り 、 練 馬 区 豊 玉 上 二 丁 目 )
・耐
震
補
強: 舟 渡 大 橋 ( 特 4 4 7 号 線 、 板 橋 区 高 島 平 九 丁 目 )
③ 街灯や沿道環境対策設備等の維持補修
管内の道路には、約9,200灯の街路灯や大和町交差点(環七)、板橋相生陸橋(環
八)、北町若木トンネル(環八)の3箇所の大規模大気浄化施設など多様な電気・機械設
備が存在する。当事務所では、その機能を適切に維持するため、各施設の特性を踏まえつ
つ定期的に点検・更新を進めている。また、更新にあたってはLED照明の導入など設備
の省エネ化をあわせて進めている。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
・ 主要設備の更新・改修: 小 竹 ト ン ネ ル ( 要 町 通 り 、 練 馬 区 小 竹 町 二 丁 目 ) 外 3 箇 所
・ 道 路 照 明 の L E D 化: 向 原 ト ン ネ ル ( 要 町 通 り 、 板 橋 区 向 原 二 丁 目 )
④
外2箇所
街路樹や緑地等の維持・充実
街路樹については、健全な育成を図ることで、防災機能を高め、東京を緑豊かなうるお
いのある街にするため、倒木等を未然に防止する各種診断を実施するとともに、その結果
等を踏まえ、剪定等の日常管理や街路樹充実工事を適切に実施している。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
⑤
・ 街路樹診断/防災診断: 青 梅 街 道 ( 練 馬 区 内 )
外3箇所
・ 街 路 樹 充 実 工 事:山 手 通 り ( 豊 島 区 内 )
外3箇所
道路の無電柱化
無電柱化については、防災性や景観の向上等を目的として、「東京都無電柱化推進計画
(平成26年12月)」等に基づき、緊急輸送路として重要な位置を占める環七通りや目
白通り等を対象に整備を推進している。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
・電線共同溝整備:環七通り(練馬区豊玉南二丁目)
15
外4箇所
⑥
自転車走行空間の整備
自 転 車 走 行 空 間 の 整 備 に つ い て は 、自 転 車 と 歩 行 者 、自 動 車 が と も に 安 全 で 安 心 し て 通 行
できる道路空間を実現するため、「東京都自転車走行空間整備推進計画(平成24年10
月)」等に基づき、自転車事故の発生状況や道路幅員の現状等を踏まえ、高島通り等を対
象に整備を推進している。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
・自転車走行空間整備:特446号線(板橋区徳丸七丁目)
⑦
外1箇所
道路のバリアフリー化
道路のバリアフリー化については、視覚障害者誘導用ブロックの設置を駅や病院等の周
辺で進めるとともに、案内標識の記載内容について更新に合わせた英語表記の適正化など
を進めている。
平成27年度の事業箇所は以下の通りである。
⑧
・ 点 字 ブ ロ ッ ク 設 置: 目 白 通 り ( 豊 島 区 南 長 崎 四 丁 目 )
外1箇所
・ 案内標識の設置・更新: 新 青 梅 街 道 ( 練 馬 区 下 石 神 井 二 丁 目 )
外1箇所
地震や雪害等への備え
道 路 を 管 理 す る 上 で 、震 災 、雪 害 、風 水害 へ の 対 応 は 非 常 に 重 要 な 課 題 で あ る 。
当事務所では、地震時の瓦礫等の除去に関しては36社、除雪に関しては24社の地元
企業と、緊急時の協力体制に関する協定を結び、危機管理の充実を図っている。
平 成 27年 4月 発 行
東京都第四建設事務所
庶務課
東 京 都 豊 島 区 南 大 塚 二 丁 目 36番 2号
電話
16
03(5978)1703