寒天ゲルの冷凍耐性および熱特性に及ぼすグリセリン、トレハロースの

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食 物
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〔(社) 日 本 家 政 学 会
スパゲティーのアルデンテについて
○中町敦子 四宮陽子(実践女大)
【 目 的 】ス パゲテイー のアル デンテ と は 、 歯 ご た え が あ る とい う意 味 で 、 麺 の 中 心 に少 し芯 が残 る
状 態 と さ れ 、 お い し さ の評 価 項 目 で あ る。 し かし そ の評 価 は 人 の 感 覚 に 頼 る と こ ろ が 大 き
く 、 基 準 が 明 確 で は な い 。 そ こ で 、 茄 で 時 間 を 変 え 芯 の状 態 の 異 な る 試 料 を 調 製 し 、 客 観
的 測 定 お よび 官 能 検 査 を 行い 、アル デンテ の 実 態 を 明 確 にす る こ と を 目 的 と し た。
【 方 法 】 試 料 は 、 直径1.8mm 標 準 茄 で時 間11 分(マ・マーマカロニ(株)) を 用い た。 茄 で 条 件 は 、
水3L に15g のNaCl を加 え 、 試 料lOg 以 下 を 5 分 ∼20 分 の 所 定 の 時 間 茄 で た。 測 定 項 目
は 、 水 分 含 量(135 °cアルミニウム箔 法) 、 ゆで 歩 留( 茄 で 後 重 量/乾物 重 量) 、 拡 大 写真 撮影( 約 3
倍 、 透 明 ガラス に 試 料 を 挟 み芯 の 状 態 を 撮 影) 、 破 断 試 験(クリー プメーター3305, (株 ) 山電) お よ び
官 能 検 査(格 付 け 法) を お こ な っ た。
【 結果 】 ① 水 分 含 量 と ゆ で歩 留 は 正 の 相 関 が あ り 、茄 で 時 間 が 長 く な る に 従 い 増加 し た。
イタリア のアル デンテ は 歩 留2.1 ∼2.2 が 基 準1)で 、 本 実 験 で は 水 分 含 量59 ∼61 % 、 茄 で 時 間 8
∼ 9 分 であ っ た。② 拡 大 写 真 に よ る と 、9 分で は わず か に 芯 が 残 り、10 分 で 芯 は 消 失 し た 。
芯 のあ る麺 は 放 置 に よ り 芯 が 消 失 し た 。 ③ 破 断 試 験 の 結 果 、5 分 で は 2 つ のt °ーク
を生じ 、
茄 で時 間 の 増 加 に 伴 いt °ークは 1 つ に な り 肩 が 生 じ た。 10 分 で 肩 が 消 失 しt °-クは 単 純 な 形
に なっ た。 芯 の あ る 麺 を 放 置 し た場 合 の変 化 も 同 様 で あ っ た。 こ の 結 果 、 芯 の 状 態 は 破 断
曲線 の 形 から あ る 程 度 判 断 で き ると 思 われ た。 ま た 、 破 断 特性 値 の 特 徴 も 検 討 し た。 ④ 官
能 検 査 の 結 果 、10 分 茄 で を 中心 に 9 分 か ら11 分 にアル デンテ の 評 価 が集 中 し た 。 11分 が 少 し
芯 が あ る と さ れ 、好 ま し い 食 感 で あ る と 評 価 さ れ た 。 1) 塚 本 守(1984) 調 理 科 学,17 (4),221
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寒 天 ゲ ルの 冷 凍 耐 性お よ び熱 特 性に 及 ぼ すグ リ セ リ ン、 ト レ ハ ロー ス の 影 響
○ 石 原 三 妃*、 森 高 初 恵
“ 、 福 場 博保“(* 長 野 県短 期 大 学、 **昭 和 女子 大 学)
【目 的 】 先に1) 、 グリ セ リン を 混 合 し た 寒 天 ゲ ルは 寒 天 単 独 ゲ ルよ り 、 耐 凍 性に 優 れ て い る こ と
を 報 告 し た。 本 報 告 では 、 グリ セリ ンに 加 え 、 耐 凍 性 が 求 め ら れ る 食品 に 利 用 さ れ てい る トレ ハロ
ー ス を 取 り 上げ 、 寒 天 ゲ ル の 冷 凍 耐 性 と 熱 特 性 に 及ぼ す グリ セリ ン とト レ ハ ロ ー ス の 影 響 に つい て
検 討 し た。
【方 法】 寒 天は 伊那 食品 工 業( 株 ) 製 の “ 大 和" を 用い た 。 グリ セリ ンは 和 光 純 薬 工業 ( 株 ) 製
の 特 級 を、 ト レ ハロ ー スは 林 原 商 事( 株 ) 製 の “ト レ ハ オ ー ズ を 用い た。 グ リ セリ ン お よ びト レ
ハロ ー スを 混 合し た 寒 天 ゲ ルを 、 −20 ℃ で24 時 間 放 置後 、lo ℃ の 恒 温 器中 で6 時 間 放 置 し 解 凍 ゲ
ルと し た 。レ オナ ー( 山 電RE-3305 )に よ り 破 断 特 性 を 、レ オ ロ グ ラ フ フ ゲ ルに よ り 動的 粘 弾 性 を
求 め た 。 示 差 走 査 熱量 計に よ り 熟 特 性 を 測 定 し た 。 ま た、 離し よ う 率を 求め た。
【 結 果 】 グ リ セ リ ン を 混 合 し た 寒 天 ゲ ル お よ び 混 合し な い 寒 天ゲ ルに 、 ト レ ハp ー ス を 混 合 す る
と 、 い ず れ の 寒 天 ゲ ル も ト レ ハ ロ ー ス混 合量 の 増 加に 伴い 、 解 凍ゲ ル の 破 斯 応 力 およ び貯 蔵弾 性 率
は 増 加 し た。 グ リ セ リ ン を 混 合 し な い 寒 天 ゲ ルで も、 ト レ ハ ロ ー スを 添 加す る と。 解 凍 ゲ ル の 離 し
よう 率 は 減 少 し た 。10 ∼mfc ま で 温 度 を 変 化 さ せ 、動 的 粘 弾 性 を 測 定し た 銘 菓、 温 度 上 昇に 伴い 貯
蔵 弾 性 率 は 減 少 し た。
1) 日 本 謨 理 科 学 会 平 成11 年 度 大 会 研究 発表 要 旨 集P.48
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