広報新聞 2015年2月号

加藤内科広報新聞
2月号
特定健診・長寿健診・大腸がん検診ご希望の方は、早急に受診をお願いします
平成26年度分は結果説明までを3月31日に行わないといけません。
(結果が出るまでに1週間かかります)当院での最終受付は、3月20日までとさせていただきます。
夏バテよりひどい!?冬バテとは・・・
「夏バテ」はよく聞く言葉ですが、「冬バテ」もあるのはご存知でしょうか?
冬バテとは、夏の暑さとは逆に寒さによって夏バテのような体調不良になることを言います。
夏バテも冬バテも、自律神経が大きく関係するのですが、夏バテは自律神経そのものが失調してしまう
のに対して、冬バテは自律神経のバランスが崩れてしまうという違いがあります。
このような自律神経の乱れを「自律神経失調症」といいます。
特に夏に比べ、冬は屋内と屋外の気温差が大きいため、自律神経が乱れやすいと言われています。
●自律神経失調症とは?
自律神経は、交感神経(心身を活動に導く緊張させる働き)と副交感神経(心身を休息に導くリラックス
させる働き)に分かれて全身に分布し、健康に働くよう身体の受けた変化に応じて全身各所に信号を送る
大きな役割があります。それがうまく働かず、神経のバランスが乱れることによって様々な自覚症状が
出てきます。それを自律神経失調症といいます。
自覚症状があるのに、検査をしても症状の原因となる疾患が見つからないのが自律神経失調症の特徴で、
思春期や更年期などのホルモンバランスが変化する時期にある人や、仕事が忙しく、緊張状態が続いて
いる人、感情を押さえてしまう我慢強い人などに起こりやすいと言われています。
●原因は?
寒さ・冷えにより血の巡りが悪くなることや、屋内と屋外の気温差による自律神経の乱れ。
また、年末年始にはイベントが多くあり、心も身体もずっと緊張状態が続き、交感神経ばかりが高まる
ことによって自律神経のバランスが乱れる事が原因です。
このことから、冬バテと自律神経失調症は、密接な関係にあると言われています。
●主な症状は?
身体がだるい・冷感
頭痛・頭重・めまい
多汗・肩こり・疲労感
寝つきが悪い
動悸・息切れ
食欲不振・吐き気
便秘・下痢
●対策は?
十分な睡眠・バランスの良い食事を心がけ、規則正しい生活をする。
・・・体内リズムを整えて自律神経の働きを正常にします。
適度な運動をする。
・・・抵抗力を高めます。また、筋肉の衰えによって身体が冷えやすくなるのを抑えます。
急に体を冷やさない。
・・・急に体を冷やすと交感神経が一気に緊張してしまいます。
近隣でも屋外に出る時は防寒対策をしましょう。
身体を温める。
・・・38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくりとつかることで、リラックス効果から副交感神経を
高めます。d冷たい飲料水は避け、白湯を飲みましょう。
ストレスを発散させる。
・・・趣味やレジャーの時間を作り、生活にメリハリを持たせ、ストレスを発散しましょう。
また、深呼吸をしたり、姿勢を意識し背筋を伸ばすだけでも気分転換になります。
薬をのむ。
・・・症状がひどい場合は、内服治療もあります。まずは、医療機関を受診し医師にご相談ください。
「冬バテになっても、暖かくなれば改善する」と思いがちですが、実は逆です。
秋は、冬の休養に向かって体自体が休もうとするので、夏バテを引きずっていても、やがて回復します。
ですが、春先は全ての生命が目覚める時、体の中では春の活動に向けてエネルギーが高まり、
体そのものが休もうとしないため、疲れがなかなか取れません。
春は自然と体に生じる変化に気力と体力がついていかない状態になりやすく、自律神経の働きがますます
不安定になってしまいます。
つまり、冬バテを引きずるとそのまま春になり、体調不良が悪化する…五月病となってしまう…
そして、そのまま夏バテになる…という事も起こりうるのです。
少しでもゆっくり出来る時間を作り、冬バテを引きずらないよう、素敵な春を迎えましょう*
次回発行⇒3 月20日頃予定