学生向けプログラム「のぞいてみよう! ツーバイフォーの世界」 上期実施報告 平成27年9月1日 目的:ツーバイフォー住宅業界の将来を担う若手の育成の第一歩として、建築を学ぶ学生向けに見学会等 の体験を通じ、ツーバイフォー工法への興味、関心を喚起する。 1.実施内容 1)コンポーネント工場見学会 2)建築現場見学会 3)ツーバイフォー工法基本セミナー 4)出前講座(座学) 5)出前講座(実習) ---------------------------------------------------------------------------------1)コンポーネント工場見学会 実施日:平成 27 年 6 月 9 日(火)、6 月 25 日(木)、7 月 1 日(水) 計 3 回実施 見学先:三井ホームコンポーネント㈱千葉工場(6/9,6/25、千葉市美浜区)および埼玉工場(7/1、 加須市) 参加者:明海大学不動産学部3、4年生学生 ものつくり大学4年生学生 16名、前島先生(6/9、6/25) 6名、小野泰教授 深井和宏教授(7/1) 計22名 スケジュール: 15:00~15:30 会議室にて工場の概要説明とカナダでの製材工程の DVD 視聴(約10分) 15:30~16:30 工場見学 資材置き場・選別・カット作業、まぐさ・合わせ柱作業、 3次元カット作業、パネル工程、トラス作業、DSP 工程、アッセンブル作業 16:30~16:45 会議室にて質疑応答 その後解散 工場では、邸名毎に管理され合理的に配置されたラインで、 部材がカットされパネルに組立てられていく様子や、三井ホー ム独自の断熱パネルの生産工程、畜舎や工場などの大型建築物 に使われるというトラスの製作を間近に見ることができた。人 の手による作業と材料のカットや釘打ち、金物のプレスなど大 型機械による作業の組み合わせで進んでいく工程を見学した。 2)建築現場見学会 実施日:平成 27 年 7 月 4 日(土) 見学先:POLUS ボウ ヴィラージュ西新井 (中央住宅㈱分譲住宅、東京都足立区) 参加者:ものつくり大学学生 4年生 5名、小野泰教授 深井和宏教授 スケジュール: 9:50 現地集合 10:00~11:00 施工中の現場にて、ツーバイフォー工法の構造の説明、構造躯体等見学 11:00~12:00 モデルハウス見学 その後解散 施工中の物件からすでに入居済みの物件まである35棟から なる分譲地で、同社の企画設計ご担当者の説明で施工中の2棟 を見学、営業ご担当者にモデルハウス2棟をご案内いただいた。 別に基礎施工中の物件もあり、基礎から躯体、小屋組み、さら に仕上がったモデルハウスまで見ることができた。 3)ツーバイフォー工法基本セミナー 実施日:平成 27 年 6 月 23 日(火) 場 所 :吉野石膏 虎ノ門ビル(東京都港区) 参加者:ものつくり大学学生 4年生 6名 内 容 :ツーバイフォー工法の性能や構造の特性、技術的な基準をわかりやすく解説する。 4)出前講座(座学) 実施日:平成 27 年 6 月 25 日(木) 13:10~14:40 場 所 :昭和女子大学 (東京都世田谷区) 講 師 :麓 英彦氏(カナダ林産業審議会 日本副代表) 参加者:昭和女子大学生活科学部環境デザイン学科学生 2年生 77名 テーマ:「カナダの木材と最新の木造建築」 5)出前講座(建て方実習) 実施日:平成 27 年 6 月 26 日(金)、7 月 3 日(金)、7 月 10 日(金) 14:50~18:00 場 所 :東洋大学 (埼玉県川越市) 講 師 :菊池 岸 清氏(㈱新精神 代表取締役) 建一氏 他2名(技術指導、三井ホームエンジニアリング㈱) 参加者:東洋大学理工学部建築学科学生 3,4年生 38名 (浦江教授担任) ---------------------------------------------------------------------------------2.まとめ 昨年の工法オープン化40周年を機に始めた学生向けのプログラムであるが、上期は、個別の要望にこ たえる形で、学校ごとゼミごとに実施したこともあり、すでに昨年の実績を上回る参加者数となっている。 内容的には、見学会、出前講義に加え、今回東洋大学からのリクエストにより、新たな試みとして、建 て方の実習を行った。時間的な制約や、大人数の参加など、いくつかの問題があったものの、小屋組みま で終了した。ツーバイフォー工法への理解度は、実際に手を動かすことでより高まり、参加者の満足度も 高かった。また、指導にあたった技能職の技術を間近く見ることができたことも貴重である。実習参加者 の中には、昨年の見学会の参加者がおり、住宅メーカーに就職が決まり、現場監督を志望しているという ことであった。実習内容についての検討課題はあるものの、要望があれば次年度以降の実施も検討したい。 見学会では、昨年の反省から、いずれの見学会も、見学前もしくは見学中に、「そもそもツーバイフォ ー工法とはどのような工法なのか」について、短いレクチャーを行った。また、今回の参加者のうち、も のつくり大学の学生は、事務局が当初期待した参加形態で、基本セミナー受講後にコンポーネント工場と 建築現場の見学会という流れで参加できた。 下期に計画する見学会は、参加者を広く募るかたちで首都圏の学校、研究室等に案内し、実施する予定 である。また、ご協力いただいた各社には、見学会の受入れ、業務ご多忙の中でのご対応に深く感謝する とともに、引き続きご協力を賜りたい。
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