平成27年6月15日号

No.5
「北中ブランド」
・【創造】疑問をもとに生きて働く知恵を創り出す
・【友愛】役割を果たし人のために尽くす
・【健康】強い心と体をもち挑戦し続ける
文責:校長 斎藤俊由紀
2015/6/15
前号で、「自立した社会人」とは、「自分のできること、できないことを見極め、できな
いことは他人の力を借りる。そして、できることは精一杯行う中で、状況に応じて自分の
力を他人のために差し出し、共生していく」姿だ、と述べました。これは、個人にとどま
らず、「北中学校」という組織にとっても、同じ事が言えます。
学校では、自立した社会人になるための基礎となる「学力」を身につけさせることが、
第一の目標です。中学校では、専門的な知識と技術を持った教科担任が、分担して指導を
しています。小学校と違い、学習内容が高度化しているため、一人の教員で全ての教科を
指導するのは大変困難だからです。
「徳力(豊かな心)」
「体力(心身の健康)」についても、
学級担任と各部活担当、養護教諭、心の教室相談員、スクールカウンセラーなど、多くの
メンバーが関わって、お互いに補完し合いながら子ども達の成長を見つめています。
しかし、学校だけではできないことも、多々あります。私たちは、その限界を自覚し、
家庭や地域、外部団体の方々のお力をお借りして、学校教育を進めています。それらの例
をいくつか紹介するとともに、あらためて、地域・家庭での子ども達の過ごし方について、
お力をお貸しいただきますよう、お願いいたします。
【インターネット講習会】
昨年度実施したアンケートによると、ゲーム機・音楽プレ
イヤーなどを含めると、北中生徒の8割がネットに接続でき
る環境を有しているということが明らかになりました。昨年
度は保護者向けに開催した本講習会ですが、今年度は、生徒
自身の自覚を深めようと、大手携帯電話会社のインストラクターを講師に、生徒向けの講
習会を開催しました。民間企業の方ですが、全く営業色を出されることもなく、コミュニ
ケーションツール("LINE"など)やSNS( ソーシャルネットワーキングサービス、"Twitter"
など)のもつ可能性と危険性を、動画を交えて分かりやすく解説して下さいました。
インターネットは大変便利な道具ですが、一歩間違えると、犯罪に巻き込まれたり、自
分自身の不利な情報を世界中にさらしてしまい、しかもそれを消せなくなってしまうなど、
取り返しのつかない事態も考えられます。どんな場合でも、傷つくのは生徒本人。生徒一
人一人に、生徒用に加え、
「保護者・教師編」の「安全教室ポイントブック」も配付しまし
たので、是非ご一読をお願いします。特に、p19からの、「保護者には、子どものインター
ネット利用を管理する責任があります」のページは必ずお読み下さい。この部分に関して
は、学校は全く無力です。大切な子ども達を守るため、ご協力をお願いします。
【たまねぎ収穫】
6/9(火)午後、2年生が小野地区農業振興会の皆様のご協力
で育てていたたまねぎの収穫を行いました。1年生の9月に
種を蒔き、12月に植え替えて大切に育ててきたたまねぎ。
春先の異常気象も影響して、今回の収穫は少なめでしたが、
振興会の皆様の指導を受けて、子ども達は楽しそうに収穫し
ていました。その後、家庭科室で、収穫したてのたまねぎで「オニオンサラダ」も堪能し
た子ども達。ご家庭にも、
「おすそわけ」が届いたかと思いますので、新鮮な内にお召し上
がり下さい。今後、1年生がこの活動を引き継いでいきます。
【廃品回収】
5/30(土)に行われた廃品回収ですが、保護者の皆様、
地域の皆様のご協力のお陰で、収益金と補助金の合計で、
450,180円もの収入を得ることができました。学校予算が
年々減少していく中、貴重な収入源となりました。大切に
使わせていただきます。たくさん回収物を提供していただ
いたお陰で、西門前には回収車の行列ができ、交通に支障
を来すほどでした。暑い中、地区委員さんをはじめ多くの
保護者の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。
【地域の見守り】
時折、地域の方々から、中学生の行動についてのお叱りの電話をいただきます。ほとん
どが、「自転車で並んで走っていて危険」「下校中の中学生が広がって歩いていて迷惑」な
ど、交通ルールに関する苦情です。しかし先日夜、学校近くのコンビニエンスストアのお
客様から、
「北中生が店内で騒いでいて大変不快な思いをした、学校ではどんな指導をして
いるのか」という趣旨の、かなり強い調子でのお電話をいただきました。早速居合わせた
職員がそのコンビニに行ってみましたが、すでに生徒もお電話の主も姿がありませんでし
た。翌朝の臨時集会で生徒にその旨を話し、心当たりのある者は残るようにと伝えたとこ
ろ、正直に関係の生徒が残ったため、きちんと指導することができました。
学校のきまりに加え、公共の場でのルールやマナーについても、
「自立した社会人を育て
る」という観点から、力を入れて指導しています。しかし、放課後や休日、実際に地域で
どのような行動をしているかについては、職員にはなかなかつかみきれません。ところが
この小野地区では、地域の皆様方が、子ども達をしっかりと見守り、何かあるたびにこま
めに学校に連絡して下さっています。大変ありがたいことだと思います。
以上、長々と書いてきましたが、ここ北中校区では、家庭や地域の皆様方が、学校でで
きない部分を大変よくカバーして下さっている、ということを、痛切に感じています。小
学校でも、多くの学校行事が、地域の方々の協力の下、成り立っているとお聞きしました。
また逆に、小野地区の体育祭の運営などには、微力ではありますが中学生の力が欠かせな
いものになっています。それが、地域の方々からよく聞かされる、
「北中生は大丈夫だよ」
というお言葉にもつながっているのだと思います。この「北中ブランド」を汚すことなく、
家庭や地域と協力し、お互いに補完し合いながら、子ども達をしっかりと育てていきたい
と思っています。
「少年の主張」校内大会
6/9(火)、少年の主張校内大会を開催しました。各学年
の代表3名ずつ、計9名が、それぞれの経験から学んだ
こと、考えていることを、自分の言葉で発表しました。
審査の結果、芹沢萌花さん(3A)と畑野あすかさん(3A)が、
学校代表として7月2日(木)の富岡市大会に出場します。
【優秀賞】芹沢萌花(3A)「原子爆弾の脅威」/畑野あすか(3A)「0+挑戦=1」
【佳 作】高橋飛鳥(1A)「ボランティアとの出会い」/安藤咲子(1A)「富岡と市民」
間野鈴菜(1A)「私達と障害者」/田嶋颯太(2A)「不確定な噂と伝達」
大河原史帆(2A)「Best Friend」/中野実歩(2A)「勉強の意義」
小金澤咲良(3A)「最強の武器」
本通信に関するご意見・ご要望等は、生徒を通じて校長・斎藤までお届け下さい。電話・Fax等でも結構です。
Tel 62-3009/Fax 62-6909