特定非営利活動法人 国際社会人剣道九州クラブ会報 INTERNATIONAL GOODWILL KENDO CLUB 2015 年 15 号(平成 27 年 4 月) 発行者 九州地区クラブ会長 加野 資典 〒811-3111 福岡県古賀市花見南 1-2-15 TEL092-944-1212 幹事長 大塚 勝也 〒838-0126 福岡県小郡市二森 1351-12 TEL0942-72-8434 副幹事長 佐藤 博喜 〒830-0052 福岡県久留米市上津町 2072-180 TEL090-3732-8913 ホームページアドレス http://www.npo-igkc.or.jp e メール [email protected] 桜の花も散り、久留米市武道館月例会会場の周りには、久留米市の市花である”つつじ”が 咲き始め穏やかな日和の中、模擬審査会、稽古会を行いました。 模擬審査では審査のパートは一つにして受審者 13 名を八段の 3 名の先生方により審査し て頂きました。受審者相互の立会の後一人一人に「構え」「着装」「姿勢」「発生」「気勢」 「打突行動」 「体捌き」及び「総合評価」の8項目を 10 段階に区分し剣道の技倆の円熟を審 査して頂きました。審査された会員の皆様には今後の昇段審査及び稽古に於いて、心構えや 気をつけるところ等多いに参考になった事と思います。 九州地区クラブより八段合格者が出る様に会員全員が望んでおります。(以前には宮田秀 昭八段等五名ほど合格されております。) 審査をして頂いた先生、特に熊本剣道連盟理事長の尾方正照範士八段より、審査時には審 査を待っている時は座って心を集中させ、出る前に立って気を高めて審査に臨む。又、一本 を先取して主導権を取り優位な立場になる為の心構えが必要との指導を受けました。 今回の模擬審査会も本番さながらの緊張感のある審査会でした。審査会終了後、午後 3 時 20 分より八段の先生方の元立指導で稽古会に入りました。模擬審査で注意を受けたとこ ろを特に気を付けて稽古を行い、清々しい汗を流し午後 4 時 30 分に終了しました。 模擬審査会について審査内容、模擬審査の仕方等改善すべき所がありましたら通信欄に意 見をお寄せ下さい。今後の審査会の運営の参考にしたいと思います。 模擬審査の立会 審査の先生方 審査後の講評 平成 27 年 4 月例会の報告 模擬審査会、稽古会 日 時 : 平成 27年 4 月 11 日(土) 模擬審査会 13:30~15:00 稽 古 会 15:20~16:30 場 所 : 久留米市武道館 審査講評の先生 3名 範士八段 教士八段 模擬審査受審者 1組:田中 2組:武田 3組:小川 尾方正照先生 緒方仁司先生、池田純洋先生 13 名 (2 分立会) (敬称略) 泰成・中道 政生・永岡 義規・小川 耕次・溝口 勝正・西田 耕陽・大隈 金吾・原口 輝久・大和 竹史・八郷 邦昭 光男・桑波田 哲 清隆 立会、時計係 4 名 (敬称略) 大塚勝也 佐藤博喜 青沼一博 中道政生 稽古会出席者 25 名 (敬称略・順不同) 尾方 大塚 正照 勝也 緒方 仁司 佐藤 博喜 池田 純洋 大和 竹史 武富 直幸 小川 金吾 秋山 松田 西田 永岡 中道 勝年 光正 耕陽 義規 政生 八郷 清隆 渡邊 寛二 原口 輝久 末安真知夫 以上 青沼 田中 武田 海 溝口 勝正 桑波田 哲 小川 邦昭 大隈 光夫 一博 泰成 耕次 文夫 会計報告 稽古会入金 稽古会出金 範士車代 教士車代 小 0円 8,000 円×1名=8,000 円 5,000 円×2名=10,000 円 計 18,000 円 模擬審査謝礼金 3,000 円×3 名=9,000 円 合 計 27,000 円 平成 27 年 5 月例会の案内 稽古会 日 場 時 所 : : 平成 27 年 5 月 16 日(土) 15:00~16:30 湯の坂道場(久留米温泉道場) ※ 平成 27 年 5 月 3 日全国例会(京都市 平安の森京都) 現在の所出席者 4名 (少なく参加可能の人は参加をお願いします) ※ 平成 27 年 6 月 12 日~13 日 玉名例会(玉名武道館) 多数の参加をお願いします。 ※ 平成 27 年度の年会費は平成 27 年 5 月末までに送金をお願いします。 返信用のハガキは 5 月 9 日までに返送願います。 ※ メールアドレスお持ちの方で現在の所 13 名登録させて頂いております。まだ登録して いない方は登録をお願いします。 ★今期より会員の皆様の「剣道に対する信条」、「剣道に対する情熱」、等剣道に関する事項を投 稿してもらいこのコラムに連載する事を検討しています。 ☆現在、八段の先生方に「剣道に関する事」の寄稿を御願いしているところですが、既に4名の先 生から原稿を預かっています。その原稿の中には昇段審査時の審査員の着眼点や八段審査の合 格記、八段合格に想う、八段合格の苦労話等貴重な寄稿ばかりです。会員の皆様は早く見たいで しょうけど、順次連載いたしますのでご了承ください。 第一弾として、熊本剣道連盟理事長、範士八段尾方正照先生の寄稿を連載させて頂きます。尾 方先生は剣道の講習会等で数多く講師をされて居られます。今回の寄稿では6段~8段審査で審 査員の先生方の着眼点を記載されてあります。(実際講習会で使用されている資料との事です) 当地区は八段審査を受審される先生方が一番多いので「八段審査について」を今回連載させて頂 き順次7段審査、6段審査を連載させて頂きます。 八段の眼 講師の指導要領 【8段受診者】 1 正しい着装・礼法 ❶ 袴の着装を正しくする。 ❷ ❸ ❹ ❺ 面ひもの不揃い。 礼式を合わせる。 竹刀の中結の位置が正しくない。 所作に疑問 竹刀をさわる。 範士八段 尾方正照先生 2 適正な姿勢 中段の構え ⑴ 左足踵が床についている左足が死んでいる ⑵ ⑷ ⑺ ⑼ 構えたとき体がぶれている。 ⑶ 右手が鍔から余しすぎ。 竹刀が回っている。 ⑸ 腰が落ちている。 ⑹ 剣先が動きすぎ。 攻め崩しがない(剣先・右足)。 ⑻ 足幅が広く勢いがない。 交刃での仕掛け、攻めがない。 ⑽ 間合いの取り方が分かっていない。 3 充実した姿勢 ① 右足を攻め足として相手の心を動かす。 ② 気構え不足。 ③ 気で圧して剣先や攻め足の崩しがない。 ④ ⑥ ⑦ ⑧ 攻めの形でおわっている。 ⑤ 一刀に集中した打突不足。 気で負けているから一本の有効打突とならない。技ありでは駄目。 相手に主導権を取られないこと。 発声 気負いすぎないこと。 4 基本に則した打突 Ⅰ 面が横から出る。 Ⅱ 腕始動の打ち方でなく、腰始動型一刀両断。 Ⅲ 手先の打突禁物。一拍子の打突。 Ⅳ 残心がない (形だけ) Ⅴ 打ち切り不足は体が出ない。 Ⅵ Ⅶ Ⅷ Ⅸ Ⅹ 冴えのある打突がなければだめ。打ち急ぎをしない。 打ち切ることが大事 引上げは駄目です。 面は真っ直ぐに打抜けること。 ツッパリ×あとの技を出す。 打突後、後打ちをされないこと。 以上
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