1 平成26年度 富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 運営会議

平成26年度 富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 運営会議 議事録(要旨)
1 日 時:平成27年2月5日(木)14:00~16:00
2 場 所:富山県立新川みどり野高等学校 講義室
3 出席者: 運営委員 武藤 憲夫(富山国際大学こども育成学部 教授 運営会議会長)
木内 静子(自遊塾 県民教授)
小堀 隆洋(新川地区生涯学習団体協議会 会長)
高橋
正(滑川市観光ボランティアグループ「はいつき」 副代表)
松木紀久代(黒部峡谷ナチュラリスト研究会 会員)
椋野 武彦(公募委員)
森 万里子(富山県立新川みどり野高等学校 PTA会長)
山田壽美子(県民カレッジ友の会「雷鳥会」 新川支部長)
四ツ田正治(かづみ野遊彩会 代表)
事 務 局 石倉 和裕(県民カレッジ 副学長)
五艘 孝芳(県民カレッジ新川地区センター 所長)
戸田 正明(県民カレッジ新川地区センター 副所長)
岩河 隆一(県民カレッジ新川地区センター 学習専門員)
廣田 晃一(県立新川みどり野高等学校 副主幹・事務長)
4 次 第
(1) 開 会
〔県民カレッジ新川地区センター 戸田副所長〕
(2) 所長挨拶 〔県民カレッジ新川地区センター 五艘所長〕
本日は年度末の大変お忙しい中、運営会議にご出席いただき、感謝申し上げる。
昨年の4月に赴任したが、
「共学講座」受講者の車の多さに驚いた。毎日、大勢の社会人受
講者に来ていただくことはとても有難いことで、その元気と旺盛な向学心に、高校生が元気付
けられている。
先日、廊下から書道の講座を見学していたら、社会人受講者が作品を持ち上げ私に見せてく
れた。とても満足そうな顔で喜んでおられた。高校生はその学ぶ姿を見て、学ぶことの楽しさ、
生涯学習とは何かを、日々学んでいるのではないかと思っている。
本日は各講座のあり方やPRの仕方等について、ご意見をいただきたい。
(3) 協 議
〔議長 武藤会長〕
ア 講座について〔事務局説明〕
(ア) 平成 26 年度講座について
・共学講座 申込倍率上昇 前期講座の終了率 90.8%
・ふるさと発見講座 地区センターが企画・実施する講座
「教養・実践コース」(7講座)
「人間探究コース」
(2講座)
・ふるさと富山の魅力探究講座 新幹線開業を機におもてなしや地元を知る講座
・新川地区教養講座 新川地区生涯学習団体協議会が委託を受け実施する講座(全8回)
・高志の国文学入門講座 テレビ会議システムで4ヶ所を中継をして実施
・自遊塾 県民教授が主体となり、地区センターは会場を提供 新川では7講座開催
・キャンパスフェスティバル 学校と共同で作品展示、販売等を実施 自遊塾の演示あり
・各講座の受講者アンケート結果について
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(イ) 平成 27 年度講座(案)について
・ふるさと発見講座
人間探求コース(2講座)
教養・実践コース(7講座)
・新川地区教養講座(新川地区生涯学習団体協議会)
・共学講座(前期 17 講座、通年3講座、後期 19 講座)
・自遊塾(新川地区センターで8講座開催)
イ 地区センターのあり方について(現状と課題)
〔事務局説明〕
(ア) 受講者アンケート結果から
・満足度が高く、今後この数値を崩さないようにしたい。
・受講した講座に満足し、他の講座の受講希望を持つ方が多いことが読み取れる。
・
「講座内容で受講を判断したい」に対応し、
「冬のワクワク講座」では内容の工夫を行う。
(イ) 「共学講座」受講者の年齢構成
・26 年度は 50 代と 70 代が増加。60 代のリピーターが 70 代に移行されたと思われる。
(ウ) 新川地区生涯学習団体協議会加盟団体数、会員数
・ともに減少傾向にある。新規加入も見られない。
(エ) 広報、PR
・
「地区センターだより」発行(年3回)
、「夏休みワクワク教室」チラシ配布
・ホームページでの講座の様子紹介(2月5日まで 143 件の情報更新)
・市町の広報紙への掲載依頼
・各報道機関への取材依頼
・共学講座「マイ ソング」のNHKの「100 万人の花は咲く」参加(撮影協力)
・
「キャンパスフェスティバル」チラシを近隣町内全戸配布 来場者数増加につながる
・「地区センターだより」3月号、8月号の近隣町内回覧
(オ) その他(社会人受講者と生徒と協力)
・生徒会企画として、NHK「いじめをノックアウト」の「100 万人の行動宣言」に参加
いじめ追放のための方策、メッセージ提出を依頼し、7、8割の受講者が協力
ウ 協 議
(委員)同じ講座を続けて受講することは認めていない。定員を超える人気の講座で、継続受講
を希望する受講者の学習意欲を断ち切らないよう、定数の1割ないし2割弱を再受講の枠
にできないか。新川独自では決められないことは承知している。他の機関に流れてしまう
ことが危惧される。民間では、いかに常連を作るかが大事。常連予備軍を潰さない工夫が
必要ではないか。
(委員)「共学講座」の中に前期、後期ともに申し込みが2倍を超えた講座があるが、定員はど
のように決まるのか。
「油彩画」は昼の講座と夜の講座があるが、昼の講座は人気が高く、
夜の講座は定員割れする。夜の講座に空きがある場合、昼の講座で抽選漏れになった人に
対し、夜の講座の受講を勧める声がけはできないものか。
(事務局)リピーターも大切だが、地区センターの事業が知られ、たくさんの方に広く受講して
いただきたいと考えている。そのためには「初めての方優先」という形を取るべきだと思
う。
「共学講座」は、あくまで学校の授業であり、学校の生徒の希望を取ったうえで、何
人の一般受講者を受け入れるかを決めている。また、書道など、教室のキャパシティーの
問題もある。
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「共学講座」は学校の授業なので、毎年生徒は変わる。内容、レベルは毎年変わらない。
一般の皆さんは、一度受講するとレベルアップした講座を望まれるが、「共学講座」はそ
れに対応することができない。1割、2割の方に再度受講されることを勧めるよりは、視
点を変え、別の講座の受講を勧めたい。あくまで学校の授業は絵画の基礎を学ぶ場であり、
それより高いところを目指し、更に続けたいということであれば、自分のグループを作ら
れるのはどうか。また、
「自遊塾」のような形で講師の方に来ていただき、月に一度程度
学習会を開く形があるのではないか。
「共学講座」は募集の締め切りを過ぎてしまうと、それから先、新たな募集はできない
システムになっている。
「ふるさと発見講座」であれば、再募集を行い、定員の空きが補
充できる。
(委員)今年度「共学講座」を受講し、高校生の態度に驚いた。「その考え方、ちょっと駄目じ
ゃないかなあ」と言ったら、今どきの考え方を言われ、少し後悔した。どのような対応を
したら良いのか。子ども、高校生と言っても孫以下である。
(事務局)先生になったつもりで、何回も言い続けてください。最初は怖くさいことを言うかも
知れないが、そのうち話しかけてくることがある。そうしたらしめたもの。そういう子が
割合多い。
(委員)ここ2、3年、子どもの様子が変わってきたような気がする。変わり方をはっきり口に
できないけれど、心の暗闇が多いように思う。
(委員)そういう子がこの学校を選んで来ているのですよ。
(会長)私も大学の教育の場にいるが、高等教育機関でもずいぶん変わってきた。ただ、私の場
合は、駄目なものは駄目とはっきり言う。ただ、言い方は考えなければならない。
(事務局)そういう子どもたちは構って欲しいと思っている。そういう態度は悪いのだけれど。
構うといろいろ返って来るので、こちらの気持ちがなえるが、声をかけて欲しい。
(会長)アンケートに「時々、私語が耳障りになることもあった」とある。私語の問題はどこの
場でも付きまとう問題で、大変難しいが、私の授業では私語ができない雰囲気を徹底的に
作っている。みどり野高校は、座席は自由にしているのか。
(事務局)担当者にもよるが、先生方はいろいろ工夫をされ、座席指定もしておられる。
(委員)
「マイ ソング」の話に戻るが、共学だから人気があるのか、それとも歌うことに人気が
あるのか。歌うことに人気があるのであれば、大人だけの講座として一つ設けることはで
きないか。
(事務局)私見だが、歌の好きな人が来ておられるのであって、「共学講座」だから来ておられ
るのではないと思う。別な講座を設けるには講師の選定が必要になる。例えば「自遊塾」
のような形態で、県民教授で歌を指導して下さる方がいれば講座は成り立つ。
(事務局)「自遊塾」で高校の音楽の教員OBが主宰する「さわやかな空の下で歌いましょう」
がある。退職した教員OBが県下で 7500 人くらいいるので、昨年から「県民教授になり
ませんか」という呼びかけ行った結果、少しずつ教員OBの参加があり、「自遊塾」は今
年度は 72 講座を開催したが、来年度は 85 講座まで増える。絵画にしても音楽にしても、
少し勉強された方がいきなり指導者ではなく、「仲間として学びを続けていきましょう」
という横の広がりがあれば、大変能動的で良い。
(委員)キャンパスフェスティバル来場者に対するアンケートという項目がない。「なぜ来場し
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たか」
、
「どの講座、催しに興味を持ったか」、
「どうであったか」、
「食べたり、買ったりし
たか」
、
「どんな模擬店があればよいか」などを尋ね、地域の方々の気持ちを探ればよいの
ではないか。
また、
「特別講座」
(現「共学講座」)から育った自主的なサークルが2団体あると書い
てあるが、このようなサークル等を地区センターだよりやホームページで「OBたちのサ
ークル頑張っていますよ」とスポット的に取り上げ、PRすれば良い。
(委員)カレッジが案外知られていないことが分かった。PR活動はこれからも大事。生涯学習
なので、全県で、小学生からお年寄りまで、全体に学習の機会を提供することが大事。石
川県では生涯学習の単位が取りやすい。美術館等の施設に行くだけで単位がもらえる。受
講生の幅を広げる点で上手くいっているのではないか。
新川地区センターや砺波地区センターは交通の便が悪く、自分で交通手段を持たないと
出ていけない場所にあるが、受講生の利便を考えながら変わっていけばよいと思う。
(委員)キャンパスフェスティバルで発表会を見学させてもらった。生徒や保護者だけでなく、
フェスティバルがあるからと親子三代で来場された方に出会い、嬉しかった。PRは類は
類を呼ぶような感じも大切だと感じた。
(委員)アンケートについて、
「やや満足」、
「まあ満足」を「満足」と捉えないで欲しい。その「や
や」
、
「まあ」をどう捉えるか。それから講師のアンケートがない。過去に講師がいろんな
不満、意見を持っているのを見た。受講者に対する意見である。これはしっかりと押さえ
なければならない。特に、高校生は卒業していくが、卒業しない人がいる。卒業させれば
いいと思っている。そうしないと、高校生と社会人の差があまりにも激しくなり、授業に
ならないと聞いた。生徒の負担にもなる。社会人受講者は高い受講意識を持つ。そこに気
をつけて欲しい。講師にはアンケートをせず、直接聞いた方が良い。話の中で見えてくる
ことがある。
(4) 閉会の挨拶 〔県民カレッジ 石倉副学長〕
県民カレッジは昭和 63 年に発足し、四半世紀余りが過ぎた。平成 25 年には富山地区センタ
ーが開所し、名実ともに4地区センター体制になった。来年度、新川地区センターが発足して
15 年目の節目を迎える。受講者の変動は若干あるにせよ、満足度の向上等成果がある一方で、
受講者の高齢化やリピーターの多さ等、課題がある。
2007 年問題がある。第1次ベビーブームの方が 2007 年ころに定年を迎え、生涯学習に携わ
る方が増えるのではないかと大いに期待されたが、雇用の延長により、思ったほど増加しなか
った。昨年から今年にかけて、その方が 65 歳を過ぎるので、今度こそがチャンスではないか
と見ている。
今日の会議でいただいたご意見、県民の皆様のニーズをくみ取り、地道に新規受講者の開拓
や裾野の拡大などに取り組みたく、ご支援をお願いする。
(5) 閉 会
〔県民カレッジ新川地区センター 戸田副所長〕
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