平成27年度事業計画書

平成 27 年度事業計画
平成 27 年度は、指定管理期間(平成 24 年度~平成 28 年度)の 4 年目を迎えるが、熊本県が昨年 4 月
に策定した「熊本県立劇場運営方針」を反映した管理運営並びに文化事業を行う。
管理運営においては、トイレの改修や照明設備等の更新により、より使いやすく安全な施設となるこ
とを広く周知し、入場者数や利用率の低下傾向に歯止めをかける。また、経営の安定化に向け、各種助
成事業を積極的に活用するとともに、企業、団体等への寄付や協賛を呼びかける。
文化事業においては、創造性、企画性の高い公演を実現するため、国内外で活躍する優れた芸術家や
全国の拠点劇場と連携した事業に取り組む。また、県立劇場や県内文化ホールスタッフの資質向上を図
るため、新たな人材育成事業に取り組む。
管理運営の基本方針
①公平・公正な取扱い
熊本県立劇場条例及び同施行規則を遵守して、平等・公
平な使用に務める。
②安全・清潔・快適な施設設備の提供
安全な施設を提供できるよう危機管理を徹底するとと
もに、清潔で快適な劇場を提供する。
③利用者増加、利便性の向上
新規利用を開拓するとともに、リピーターの確保に努め
る。
④文化・教育・福祉の向上
学校教育の一環としてのインターンシップを受け入れ
るとともに、文化と福祉の向上を目的とした「ぴっころシ
ート」制度を継続する。
⑤舞台芸術の中心的役割
熊本県公立文化施設協議会の会長館として、県内文化施
設の資質の向上を目指す。
⑥県民等とのパートナーシップと
その意見の反映
「文化事業委員会」を開催し、文化事業の企画・選定に
民間の意見を反映させ、また「利用者懇談会」の開催によ
り利用者の意見・要望に対応していく。
⑦経費の削減
施設の管理運営と文化事業を、最大限効果的・効率的に
実施し、継続的な経費の削減を図る。
⑧公の施設としての機能・役割
劇場が持つ機能を発揮し、社会から求められる役割を積
極的に果たす。
- 1 -
Ⅰ
施設貸与事業
(公 2・収 1)
熊本県立劇場は、利用者からの施設・設備面における改善点の一つとして、トイレに関する苦情が多
く寄せられていたが、昨年秋から行っている大規模改修工事により大幅に改善される見込みである。そ
の他、コンサートホール舞台上のシャンデリア耐震工事や館内エレベーターの更新などにより、施設を
より安全に利用いただけるようになる。しかしながら、開館以来 32 年を経過しており、今後も公演や
利用者に影響を及ぼすことのないよう施設・設備の日常的な予防保守と改善に務めて行かなければなら
ない。平成 17 年度に作成した中長期保全計画(平成 18 年度~平成 28 年度)も、現在の実情に合わせ
て県とともに見直し、新たな中長期保全計画を策定する。
また、平成 26 年度に実施した調査・研究事業において指摘のあった課題についても、短期的あるいは
中長期的視点で問題解決に取り組み、32 年間の蓄積を生かしながら県内文化ホールの拠点として指導的
役割を果たすとともに、より多くの県民が集う「新しい広場」となることをめざす。
1
施設の維持・管理、安全対策
リスクマネジメントに基づいて日常の危機管理体制を整えるとともに、県立劇場管理運営仕様
書に示された保守点検業務を確実に実施する。多額の経費を必要とする中・長期的な改修計画に
ついては、県と密接な協議を行い、緊急性の高いものから施行し、施設・設備の安全確保に努め
る。
また、地震や火災を想定とした危機管理マニュアルを整備し、実際に則した訓練を実施するこ
とにより、職員の危機管理能力のさらなる向上を図る。
2
利用者サービスの拡充
(1)利用支援
施設利用者が、ホールを予約したときから公演当日に至るまで、公演に関する様々な情報の提
供と、諸手続きや手配のサポートを積極的に行いながら、公演に関する様々な問題発生に対して、
適切な対応ができる体制をあらかじめ準備できるよう、劇場と利用者が協働した対応をとりなが
ら「情報の一元化」や「危機管理への対応」を図る。
また、利用者と劇場技術者のつながりとなる「劇場コンシェルジュ」による、おもてなしの心
を持った充実したサービスを提供することにより、安心して公演運営業務に集中できる環境をつ
くりだせるよう支援に努める。
(2)広報支援
施設利用者にとっては入場料の有無を問わず、より多くの鑑賞者が来場することを目的として
いる。これからは「劇場で公演を行ったら、鑑賞者が増加した。」といった集客協力にも力を注ぐ
ことが重要である。
- 2 -
このため、劇場の広報誌や劇場内外での積極的な広報についてアドバイスを行うとともに、入
場券の販売促進に繋がる提案を行うなど、貸館催事における鑑賞者増加のための支援を引き続き
強化する。
(3) ホスピタリティー(おもてなし)の提供
利用者の目線に立った対応ができるよう、職員の知識を養い、心構えを再認識し、顧客満足度
の高い施設を目指す。とりわけ、高齢の方や身体に障がいのある方に対しての「積極的」かつ「や
さしい」対応は、ホスピタリティーの原点であると考え、毎日の業務に意識して対応できるよう
努める。
3
ホールの利用および使用料収納目標
平成 27 年度では、前年度に引き続きコンサートホール 73%、演劇ホール 81%の利用率を目標
とし、入場者数については、52 万人を目標とする。
しかしながら、長引く景気の低迷によりホール利用そのものが減少しているだけでなく、より
使用料の安い施設や集客に苦労しない小規模ホールに利用が流れる傾向にあり、目標達成には大
きな困難が予想される。そこで、空きホールを使用する際の、ホワイエ・ステージ部のみの貸出、
練習利用の貸出等弾力的運用の具体的な検討を引き続き進める。
項
目
目標及び県予算
コンサートホール利用率
73%
演劇ホール利用率
81%
入場者数
52 万人
使用料収納額
設備使用料
146,133,000 円
(県予算額)
駐車場使用料
- 3 -
79,499,000 円
Ⅱ.文化事業
(公 1)
県民の文化の振興に必要な業務
1
事業実施方針
熊本県立劇場では、熊本県の文化振興施策を実現するため、熊本県と協議しながら県内公立
ホールや熊本県文化協会等と連携し、これまで32年間にわたりさまざまな文化事業に取り組んで
きた。
平成26年度に制定された「熊本県立劇場運営方針」の理念に基づき、平成27年度においても
同方針に則り、県民が質の高い実演芸術に触れる機会を提供するとともに、全国の劇場・音楽堂
と連携した共同制作公演、ネットワーク事業やアウトリーチ事業等に取り組み、県内文化ホール
の中核として、また九州の拠点館として指導的な役割を果たす。
2
個別事業コンセプト
県委託事業
指定管理者第 3 期の 5 年間は、従来の理念を継承・発展しつつ、県の方針に則り次の 5 つを柱
に実施しているところであり、平成 27 年度においても同様に取り組んでいく。
A
創造拠点として取組む事業
①《創り育む》舞台芸術を創造するための人材育成や文化団体の活動支援
②《広げる》 地域の公立ホールと連携し、県内全域での鑑賞機会提供
③《伝える》 伝統芸能の継承・発展と活動支援
B
普及拠点として取組む事業
①《楽しむ》 民間では実現が困難な舞台芸術の鑑賞機会の提供
②《出会う》 芸術文化に触れる機会の提供
文化事業の入場者及び参加者数は、平成 27 年度においては 34,000 人を目標とする。
- 4 -
A
芸術文化の創造拠点として取組む事業
①《創り育む》
熊本県立劇場が本県文化創造の拠点施設として、県民や文化団体の活動を育成・支援するため、
以下の事業に取り組む。
期日
会場
8 月 30 日(日)
コンサート
ホール
事業名
目標入場者
(人)
第 57 回熊本県芸術文化祭オープニングステージ
~山田和樹とともに熊本を奏でる Vol.1~
吹奏楽でつづる世界(仮) (公 1)
1,300
平成 27 年度から 3 年間にわたり、指揮者の山田和樹を芸術監督として企画する新プロジェクト第 1 弾。
「芸術を高め、文化を広め、次世代へつなぐ」をコンセプトに、熊本県内の高校生による吹奏楽ドリームチ
ームとプロの演奏を中心とした音楽と映像のコラボレーションを行う。
また、公演だけでなくオープニングステージに出演するサックス四重奏団による阿蘇市内 3 小学校での
アウトリーチや映像のワークショップ、指揮者講習会の開催により、若手の人材育成を図る。文化庁助成
申請中。
演奏曲目:交響的カンタータ「展覧会の絵」
、ラプソディ・イン・ブルー ほか
11 月 14 日(土)
演劇ホール
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」
~庭師は見た!~新演出(公 1)
900
東京芸術劇場を中心に、全国 10 館による新演出共同制作という日本初の連携プロジェクト事業。井上
道義指揮・総監督による作品。演出に野田秀樹を迎え、新しい時代設定、場面設定でモーツァルトの名作
をリメーク。主役級は外国人を招聘、管弦楽は九州交響楽団。文化庁助成申請中。
通年
熊本県内
アートによる地域支援事業(公 1)
100
音楽、演劇、ダンスなどのアートによる、地域の高齢者や障がい児(者)の課題解決を県内に普及する
ため、セミナーやコーディネート事業を行う。
通年
熊本県内
文科省「コミュニケーション能力の育成に資する芸術体
験表現」
(公 1)
520
平成 22 年度から文科省の委託事業として実施しているもので、児童・生徒に対し芸術家による表現手
法を用いた計画的・継続的なワークショップ等の実技指導を行うことにより、コミュニケーション能力の
育成を図る。文科省委託事業予定。
H28.1~3 月
劇場サポーター育成事業
音楽リハー
「アウトリーチコーディネーター養成講座~音楽編~」
サル室他
(公 1)
アウトリーチ活動を県内で更に広げるため、事業実施に不可欠なコーディネーターを養成する。
地域創造助成内定。
- 5 -
30
7 月 20 日(月・
練習室他
祝)~21 日(火)
夏!子どもわくわくアートフェスティバル 2015(共催)
(公 1)
2,000
県立劇場と熊本県子ども劇場連絡会が夏休みに連携して取り組むアートフェスティバル。音楽や演劇公
演をとおして、アーティストと子どもたちとの出会いの場とする。平成 24 年度より実施。文化庁助成申
請中。
7 月 27 日(月)
コンサート
ホール
県劇♪ピアノの日#9 (公 1)
400
県民が気軽に県劇のステージに立ち、コンサート用グランドピアノ(スタインウェイ、ベーゼンドルフ
ァー、カワイ)を自由に弾ける場を提供することにより、劇場により親しみ持ってもらうため実施する。
20 組の演奏者を一般公募で選定。平成 19 年度より実施。今回、新たにプロのステージも加える。文化庁
助成申請中。
6 月 6 日(土)
7 日(日)
演劇リハー
サル室
KAAT プロデュース「わかったさんのクッキー」
関連企画 親子演劇ワークショップ(公 1)
30
国内外で活躍するチェルフィッチュ主宰で劇作家の岡田利規(熊本市在住)が、児童書「わかったさん
のクッキー」を題材に脚本・演出し上演する作品の関連企画として、演劇ワークショップを実施する。プ
ロデュースする KAAT 神奈川芸術劇場との連携事業。
毎月 1 回
光庭横
オープンスペース
KENGEKI@Live
(ケンゲキ・アット・ライブ)
(公 1)
1,100
県内で活動する演奏家(団体)が、毎月 1 回、劇場内光庭横のオープンスペース等で実施するミニライ
ブ。
10 月 10 日(土)
~11 日(日)
熊本県内
「みずあかり」協力事業(公 1)
2,000
例年みずあかり実行委員会が実施している「みずあかり」。市内中心部で開催されるミニコンサートに
制作・運営面で協力する。
H28.3 月
熊本県内
オハイエくまもと協力事業(公 1)
800
障がいのある人もない人も一緒に街中で音楽を楽しみ、音楽の力で「心のバリアフリー」を目指す「オ
ハイエくまもと とっておきの音楽祭」に協力する。熊本市現代美術館を会場とするコンサートの制作・
運営を担う。
通年
コンサート
ホール
演劇ホール
文化活動支援事業(公 1)
8,000
熊本県内で活動する文化団体に、県立劇場での発表の機会を提供することにより、文化団体の育成・発
展を図るとともに、県民への舞台鑑賞の機会を提供するための支援を行う。6 団体採択。
(別紙参照)
- 6 -
8 月 2 日(日)
演劇ホール
熊本バレエ研究所創立 65 周年、熊本バレエ劇場 40 年記
念 特別公演「眠れる森の美女」(名義共催)
(公 1)
1,800
熊本バレエ研究所創立 65 周年、熊本バレエ劇場 40 年を記念し、チャイコフスキー「眠れる森の美女」
全 3 幕の上演。上海市舞蹈学校の協力を得て、5 年毎に実施している日中交流公演。管弦楽/熊本ユース
シンフォニーオーケストラ、芸術監督/伴征子、振付/石井清子で実施する。
9 月 12 日(土)
音楽リハー
サル室
ショパン国際ピアノコンクール in ASIA
熊本地区大会(名義共催)
(公 1)
50
ショパンの音楽をアジア地域に普及させるとともに、国際レベルの優れた演奏家の発掘・育成を目的と
して開催されるコンクールの熊本地区大会。県内で開催される唯一の国際的な音楽コンクール。
11 月 1 日(日)
コンサート
ホール
熊本県新人演奏会(名義共催)
(公 1)
600
音楽を志して活動している熊本県出身もしくは在住の才能ある若手演奏家を紹介し、その活動の伸展の
契機とする演奏会。熊本県文化協会ほかの主催。
12 月 6 日(日)
コ ン サ ー ト 熊本県民第九の会
ホール
(公 1)
ベートーヴェン「第九」
(名義共催)
1,500
県立劇場開館以来、広く県民から公募して続いている熊本県民第九の会によるベートーヴェン「第九」
の演奏会を共催で実施する。
- 7 -
(別表)文化活動支援事業一覧
期日
会場
事業名
主催者
オーケストラ
6 月 14 日(日)
9 月 6 日(日)
コンサートホ
Ensemble Labo. Kumamoto
ール
第 10 回演奏会
コンサートホ
ザ・シンフォニエッタ
ール
第 28 回定期演奏会
アンサンブルラボ熊本
ザ・シンフォニエッタ
吹奏楽
5 月 5 日(火・祝)
コンサート
ホール
第 28 回熊本ウインドオーケスト
ラ
定期演奏会
熊本ウインドオーケスト
ラ
器楽
10 月 25 日(日)
コンサートホ
ール
「マンドリンの祭典」熊本マンド
リン協会創立 60 周年記念
熊本マンドリン協会
第 47 回定期演奏会
声楽
11 月 15 日(日)
コンサートホ
ール
第 30 回女声合唱フェスティバル
熊本県おかあさんコーラ
ス連盟
バレエ
8 月 11 日(火)
演劇ホール
創立 30 周年記念第 23 回
田中バレエコンサート
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田中バレエ教室
②
《広げる》
熊本県立劇場が、本県の中核的な文化ホールとして県内公立ホール等と連携し、県内各地域に
おける舞台芸術の普及を図るため、以下の事業に取り組む。
期日
会場
出演団体(ジャンル)
目標入場者
(人)
ネットワーク事業(公1)
県内外の文化団体やプロの芸術団体による公演を、県内市町村や公立ホールと連携し、経費や役割を分
担して実施する。文化庁の助成予定。
1
5月31日(日)
荒尾総合文化センター(荒尾市)
トリニティ(箏+ピアノ+フラメンコ)
2
12月~H28.1月
菊池市文化会館(菊池市)
トリニティ(箏+ピアノ+フラメンコ)
3
7月18日(土)
ながす未来館(長洲町)
Theちゃぶ台(演劇)
4
8月8日(土)
菊陽町図書館ホール(菊陽町)
清和文楽(人形浄瑠璃)
5
10月25日(日)
水俣市文化会館(水俣市)
津軽三味線あべや(邦楽)
6
11月29日(日)
つなぎ文化センター(津奈木町)
そがみまこ&DOYO組(童謡)
7
12 月 23 日(水・
祝)
御船町カルチャーセンター(御船町)
そがみまこ&DOYO組(童謡)
8
2月28日(日)
牛深総合センター(天草市)
三遊亭好楽(落語)
期日
9 月 3 日(木)
会場
ウィングま
つばせ
事業名
公立文化ホール支援事業(公 1)
4,000
目標入場者
(人)
50
県内公立文化ホール職員を対象とした「熊公文協自主事業研修会」の企画・実施、公立文化ホールが主
催する事業への特殊備品の貸出し、情報発信、ノウハウ提供、研修会等への講師派遣などさまざまな支援
を行う。
11 月 22 日(日)~
宮城県東松
23 日(月・祝)
島市
被災地支援交流事業(公 1)
400
東日本大震災による被災を受けた地域に、熊本県出身の落語家 三遊亭好吉を派遣し、こころの復興と
地域の活性化につなげるとともに、アーティストの育成に資する事業。文化庁助成申請中。
- 9 -
③
《伝える》
世代を超え、地域社会のコミュニティ形成に大きな役割を果たしてきた伝統芸能や日本の伝統
文化を継承し発展させるため、以下の事業に取り組む。
期日
7 月 21 日(火)
会場
大会議室他
事業名
邦楽ワークショップ (公 1)
目標入場者
(人)
200
邦楽の普及を図るため、邦楽家を講師に迎え、ふだん聴く機会、見る機会が少ない邦楽器を気軽に体験
できるワークショップやミニライブなどを実施。文化庁助成申請中。
7 月 30 日(木)~
8 月 1 日(土)
和室
夏休み能楽体験教室 (公 1)
30
能楽を次世代に伝えるため、夏休みに親子で参加できる能楽体験教室を実施する。平成 20 年度からの
継続事業。講師は熊本出身の若手能楽師を予定。文化庁助成申請中。
10~12 月
和室
能楽講座 (公 1)
150
平成 26 年度に実施した「熊本能三昧」を継承し、能楽の普及を図るため、能楽講座を開催する。ふだ
ん触れる機会が少ない能楽について、わかり易く、より理解が深められるよう、様々な切り口で能楽の楽
しみ方を紹介する講座。内容・回数未定。文化庁助成申請中。
通年
創造拠点新規企画事業 (公 1)
次年度以降の創造拠点事業の企画・調査を行う。
- 10 -
―
B
芸術文化の普及拠点として取組む事業
①《楽しむ》
音楽と演劇の専門ホールを持つ熊本県立劇場の特性を活かし、民間では実現が困難な質の高い
舞台芸術公演等の鑑賞機会を提供するため、以下の事業に取り組む。
期日
5 月 23 日(土)
会場
コンサート
ホール
事業名
目標入場者
(人)
五嶋龍ヴァイオリンリサイタル(公 1)
1,500
7 歳でコンサート・デビュー。その後、ソリストとして日本国内のオーケストラはもとより、世界各地
のオーケストラと共演。使用楽器は、ストラディヴァリウス「エクス・ピエール・ローデ」
。ベートーヴェ
ン/ヴァイオリン・ソナタ第 9 番「クロイツェル」
、フランク/ヴァイオリン・ソナタほかを演奏予定。
(KAB 共催)
5 月 26 日(火)
コンサート
ホール
シュトゥットガルト室内合唱団(公 1)
1,000
ドイツの巨匠フリーダー‧ベルニウスが創立し、現在も指揮するシュトゥットガルト室内合唱団は、世
界トップクラスの室内合唱団。神奈川県立音楽堂、富山県高岡文化ホール、熊本県立劇場の県立ホール 3
館連携事業。県合唱連盟の協力により、前日にワークショップも実施する。地域創造助成内定。
9 月 26 日(土)
コンサート
辻井伸行(ピアノ)&井上道義(指揮)
ホール
× オーケストラ・アンサンブル金沢(公 1)
1,700
石川県立音楽堂を拠点とするオーケストラ・アンサンブル金沢。過去 2 回のコンサートがいずれも完売
となった辻井伸行をソリストに迎えての共演。音楽監督兼指揮者は井上道義。演奏曲目はオールモーツァ
ルトを予定。文化庁助成申請中。
H28.1 月 29 日(金)
~31 日(日)
演劇ホール
親指こぞう(5 回公演)(公 1)
120
舞台上に並べられた 50 台のベッドが客席。観客は毛布に潜り込んで寝転んで物語を聞く。シャルル・
ペローの原作を KAAT 神奈川芸術劇場が制作、2005 年の初演以来上演回数は 200 回を超える。高い評価を
得た話題作品を通して、新たな鑑賞者の拡大を図る。文化庁助成申請中。
H.28
コンサート
3 月 6 日(日)
ホール
クラシックの小箱 Vol.10 (公 1)
700
10 回目を記念して、過去にこのシリーズで演奏した県内出身アーティストによるガラ・コンサートを開
催。今回は、日曜日の午後 2 時から、2 時間のフル・コンサートとして企画。文化庁助成申請中。
- 11 -
4 月 26 日(日)~
27 日(月)
大会議室
劇団仲間「空の村号」
(名義共催)
(公 1)
200
斎田喬戯曲賞を受賞した篠原久美子の「空の村号」を劇団仲間が舞台化。東日本を襲った大震災と原発
事故を経験した村と家族の忘れてしまいたくない物語。
主催:特定非営利活動法人 熊本県子ども劇場連絡会
9 月 13 日(日)
演劇ホール
夏季狂言の会(名義共催)
(公 1)
900
人間国宝の野村万作と、狂言師でありながら現代劇や映画に主演・演出するなど幅広く活躍する野村
萬斎親子による狂言の上演。主催:熊本「万作・萬斎の会」。
- 12 -
②《出会う》
熊本県立劇場以外のさまざまな場所で、多くの県民が芸術文化に触れる機会を提供するため、
以下の事業に取り組む。
期日
会場
通年
御船町、菊陽町、
事業名
演奏家派遣アウトリーチ事業(公 1)
目標入場者
(人)
1,000
津奈木町 ほか
地域においてクラシック音楽を身近なものとするため、公共ホールや学校等にアーティストを派遣し、
開催市町村と共催で演奏会や出前授業等を実施する。ホールまで直接足を運ぶ機会の少ない方々のもとへ
演奏家が出向き、鑑賞機会を作ることで、鑑賞者の拡大につなげる。文化庁助成申請中。
1
7月
御船町
2
6~12 月
津奈木町
26・27 年度県立劇場登録アーティスト
(ヴァイオリン/緒方愛子、サックス/西口新一郎、ピアノ/山本
3
10~12 月
菊陽町
4
未定
益城町
通年
県立劇場コンサー
トホール等
亜矢子)
芸術家派遣コーディネート事業(公 1)
800
学校が取り組む芸術鑑賞会等の芸術団体選定や連絡・調整などを学校に代わって行うことにより、内
容の充実を図るとともに、学校・教師の負担軽減を図る。
通年
熊本県内
ぴっころシート事業(公 1)
150
企業の協賛を得て、ふだん舞台芸術にふれる機会の少ない子どもたちを招待する事業。児童養護施設で
の出前コンサートも企画し、登録アーティストの育成につなげる。
通年
普及拠点新規企画事業(公 1)
来年度以降の普及拠点事業の企画・調査を行う。
- 13 -
―