京セラドキュメントソリューションズ株式会社: SAP HANA®に

© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Business Transformation Study | High Tech |京セラドキュメントソリューションズ株式会社
京セラドキュメントソリューションズ株式会社:
SAP HANA® に構造化 / 非構造化データを蓄積し
現状分析と将来予測でグローバル競争力を強化
京セラグループの一員として、
プリンター、複合機、
ドキュメントソリューション等の開発 / 販売を担う
京セラドキュメントソリューションズ株式会社。同社は、
より幅広いデータ分析による
迅速な意思決定を目的に、SAP HANA® をグローバル統合データベースとする分析システムを導入。
ビジネスインテリジェンス
(BI)
による現状分析と、将来予測まで踏み込んだビジネスアナリティクス
(BA)
を
組み合わせ、
「攻めのビジネス」に向けて前進しています。
SAP Business Transformation Study | High Tech |京セラドキュメントソリューションズ株式会社
事業概要
社名
ビジネスの変革
株式会社
導入目的
京セラドキュメントソリューションズ
本社
大阪府大阪市
業種
ハイテク
事業内容
プリンター、複合機、
ドキュメントソリューション、
アプリケーションソフトウェア
およびサプライ製品の製造 / 販売
従業員数
1 万 5,833 名
(2014 年 3 月末現在)
達成項目
1/4
• 販売 / サービス業務の可視化と意思決定の迅速化
• 顧客の声を重視したスピード感ある業務を推進するための基盤づくり
• 10 年以上にわたる業務改革の継続と IT 活用のシンプル化
分析用データソースの
準備にかかる期間を
2 カ月(8 週間)から
2 週間に短縮
解決施策
• SAP HANA® と SAP® IQ を用いたグローバル統合データベースの構築
• SAP BusinessObjects™ によるレポートインターフェースの統一
• ビジネスアナリティクス(テキストマイニングツール、データマイニングツール)の導入
1 /2
変革の結果
分析用データの前処理
(クレンジング)にかかる
期間を 4 カ月から
2 カ月に短縮
• ビジネスアナリティクスを活用した PDCA サイクルの高速化による
分析レベルと意思決定スピードの向上
• グローバル営業パイプライン管理の実現
• グローバル拠点の実績情報の標準化とリアルタイム可視化
1 /3
詳細を読む
売上高
3,078 億円(連結)
(2014 年 3 月期)
Web サイト
www.kyoceradocumentsolutions.
co.jp/
RAW データから
「ハードウェアからサービスまで包括するドキュメントソリューションプロバイダーへと
進化を遂げようとしている当社において、SAP HANA を統合データベースとする
分析システムは、お客様との接点を得るための重要な情報基盤です。
分析用テーブルを
作成するまでの時間を
24 時間から7 時間に短縮
今後も多角的な分析により、販売 /サービスを強化していきます」
森田隆三氏 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 取締役 常務執行役員 事業戦略本部 本部長
2/6
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Business Transformation Study | High Tech |京セラドキュメントソリューションズ株式会社
概要
導入目的
営業や販売など川下の業務を可視化し
迅速な意思決定でサービス力を強化
解決施策
京セラドキュメントソリューションズは、京セラのプリンター事業 「当社は 140カ国以上で販売を展開し、海外の売上比率が 8 割を
変革の結果と効果
誕生しました。2004 年に SAP® ERP を国内に導入して業務 ティング/ 運用サービスまで合わせて提供するソリューションビジ
プロセスを統合後、アジア、欧州の生産 / 販売拠点にも展開。 ネスへと進化を遂げている中、営業やサービスなど川下の業務
今後の計画
て各拠点の実績情報を可視化し、独立採算制で事業を運営する
部門が、複写機メーカーの三田工業を子会社化して 2000 年に
2007 年には SAP Business Warehouse(SAP BW)を導入し
京セラグループ特有の「アメーバ経営」を支援してきました。
統合から始まった業務改革プロジェクトの第 3 フェーズにあたる
2012 年からは、グローバルでスピーディな経営を行うため分析
基盤を共通化し、顧客接点の強化と意思決定の迅速化を目指し
占めています。現在、ハードウェアから、ソフトウェアやコンサル
を可視化し、的確な意思決定を行うための仕組みを必要としてい
ました」
しかし、各拠点のデータ形式が統一されておらず、系統的な分析
は困難でした。そこで、トップダウンによって情報可視化基盤の
一元化に向けたプロジェクトを開始しました。
ました。取締役 常務執行役員で事業戦略本部 本部長の森田隆
三氏は次のように語ります。
情報可視化基盤の
一元化を推進
3/6
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Business Transformation Study | High Tech |京セラドキュメントソリューションズ株式会社
概要
導入目的
解決施策
変革の結果と効果
今後の計画
SAP HANA®とSAP® IQ で統合データベースを構築し
BI/BA ソリューションを導入
京セラドキュメントソリューションズは、統合データベースとして
SAP HANA と SAP IQ(旧称 Sybase IQ)を採用。レポーティン
グツールの SAP BusinessObjects™ と合わせて、2013 年 5 月
に過去に った大量データを蓄積する階層構造で構築し、
コスト
の最適化を図りました。また、
システム間のインターフェースには、
から稼動を開始しました。
採用の決め手は、SAP HANA の活用の方向性が同社の志向に
マッチしていたことにあると、事業戦略本部 IT 統括部 部長の森
哲也氏は語ります。
「当初はビジネスインテリジェンス
(BI)による現状分析だけの利
用を想定していましたが、SAP ジャパンから将来予測まで踏み
込んだビジネスアナリティクス
(BA)の活用を提案され、目指す世
界が一致したことから採用に至りました」
統合データベースは、構造化データ、非構造化データとも一元的
に管理します。SAP HANA に利用頻度の高いデータ、SAP IQ
SAP HANA の ETL 機能である「Data Services」を用いていま
す。しかし、各システムのデータ構造が異なるため、統合には苦
労があったといいます。
「販売会社ごとに異なる表現体系を合わせるために各拠点に問
い合わせ、正しくデータが流れるように工夫しました」と事業戦略
本部 戦略企画統括部 部長の金光重中氏は語ります。
トップダウンによる体制のもと、将来に向けて不可欠と判断した
BA 機能については、社内外からメンバーを集めて分析チームを
作り、問題意識を高く維持しながらノウハウが蓄積されました。
「強力なトップダウンと、問題意識の高いメンバーによるチーム体制により、
世界中の構造化データ、非構造化データを一元化するプロジェクトを
成し遂げました」
西口年彦氏 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 執行役員 事業推進本部 本部長
4/6
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Business Transformation Study | High Tech |京セラドキュメントソリューションズ株式会社
概要
導入目的
解決施策
変革の結果と効果
今後の計画
実績 / 顧客/サービス情報などを用いて
現状分析、予測分析、
セグメント分析を実施
新たな統合データベースには現在、各国の SAP ERP の実績
るまでの時間が、いずれも 1/2 から 1/3 以下になったことで、シ
情報、CRM システムの案件情報、プリンターや複合機から送ら
ミュレーションを繰り返し、現場がより納得しやすい結果を提供で
れてくる機械情報などの構造化データと、コールセンターに
きるようになりました。
寄せられる顧客の声、フィールドサービス担当者の保守レポー
トなどの非構造化データを蓄積。レポーティングツール(SAP
SAP BusinessObjects によるレポートも、従来は 1 日かかって
、データマイニングツール、多言語対応のテ
BusinessObjects)
いた海外拠点の実績が、ほぼリアルタイムかつグローバル標準
メント分析などを行い、ビジネスの意思決定に活用しています。
されています。
キストマイニングツールを用いて現状分析、予測分析、顧客セグ
SAP HANA の導入効果として、分析の準備にかかる時間が大
形式で見られるようになり、オペレーションコストの低減が期待
業務での具体的な成果はこれからですが、今後は営業パイプラ
幅に短縮されたことが挙げられます。分析用データ抽出、データ
イン管理にも活用し、先行指標の管理をグローバルの統一基準
の前処理に要する期間、RAW データから分析テーブルを作成す
とし、
さまざまな施策を実行していく方針です。
導入効果
1/4
分析用データソースの
準備にかかる期間を
2 カ月(8 週間)から
2 週間に短縮
1 /2
分析用データの前処理
(クレンジング)にかかる
期間を 4 カ月から
2 カ月に短縮
5/6
1 /3
RAW データから
分析用テーブルを
作成するまでの時間を
24 時間から7 時間に短縮
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
京セラドキュメントソリューションズ株式会社
概要
導入目的
解決施策
変革の結果と効果
今後の計画
顧客の要望を先読みする
「攻めのビジネス」
を推進
京セラドキュメントソリューションズは今後、統合データベースと
分析基盤を活用して「攻めのビジネス」を推進していく方針です。
「お客様の使用状況がネットワーク経由で把握できるようになる
と e コマース化が進み、顧客接点の重要度が増すでしょう。今後
は M2M で得られるビッグデータを分析し、故障の予測やサプラ
イ用品の提案に活かすなど、プロアクティブな施策を実行してい
きます」
(森田氏)
データの分析については、外部の統計情報も活用しながら、顧客
に寄り添ったサービスを提案していく予定です。たとえば、GDP
などマクロの経済情報やオープンデータを活用したマーケット
分析、気象情報と故障率の関連性の分析など、さまざまな活用方
法を模索中です。
「経営に貢献する IT の役割が大きくなる中で、IT の中心が顧客に
より近づきつつあり、あらゆるレベルでのリアルタイム性を追求す
(森氏)
るうえで SAP HANA の活用を検討していきます」
ドキュメントを中心としたトータルソリューションプロバイダーへ
と進化を遂げている同社において、SAP HANA はビジネス競争
力の源泉として大きな役割を担っていくことになりそうです。
お問い合わせ先
www.sap.com/japan/contactsap/
0120-786-727(受付時間:平日 9:00 ∼ 18:00)
49009750(SE/14/12)
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
6/6
© 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
本書のいかなる部分も、SAP SE または SAP の関連会社の明示的な許可なくして、いかなる形式でも、いかなる目的にも複製または伝送することはできません。
本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。SAP SE およびその頒布業者によって販売される一部のソフトウェア製品には、他のソフトウェアベンダーの
専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。
これら
これらの文書は、いかなる種類の表明または保証もなしで、情報提供のみを目的として、SAP SE またはその関連会社によって提供され、SAP またはその関連会社は、
文書に関する誤記脱落等の過失に対する責任を負うものではありません。SAP またはその関連会社の製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに
伴う明示的保証がある場合に、
これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。
特に、SAP SE またはその関連会社は、本書もしくは関連の提示物に記載される業務を遂行する、またはそこに記述される機能を開発もしくはリリースする義務を負いません。
本書、
もしくは関連の提示物、および SAP SE もしくはその関連会社の戦略ならびに将来の開発物、製品、および/またはプラットフォームの方向性ならびに機能はすべて、変更
コード、もしくは機能を提供
となる可能性があり、SAP SE もしくはその関連会社により随時、予告なしで変更される場合があります。本書に記載する情報は、何らかの具体物、
するという確約、約束、
または法的義務には当たりません。将来の見通しに関する記述はすべて、
さまざまなリスクや不確定要素を伴うものであり、実際の結果は、予測とは大きく
異なるものとなる可能性があります。読者は、
これらの将来の見通しに関する記述に過剰に依存しないよう注意が求められ、購入の決定を行う際にはこれらに依拠するべきで
はありません。
ドイツおよびその他の国における SAP SE(または SAP の関連会社)の商標
本書に記載される SAP およびその他の SAP の製品やサービス、ならびにそれらの個々のロゴは、
もしくは登録商標です。本書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、
それぞれの企業の商標です。商標に関する詳細の情報や通知に関しては、http://global.
sap.com/corporate-en/legal/copyright/index.epx をご覧ください。