Excel 関数クイズ 初級編解説 5 Excel 関数クイズ 初級編(解説) 日付の実体はただの数値 Excel の日付データの実体はシリアル値という数値だ。これは 1900 年 1 月 1 日から数えた日数で、シリアル値が 1 つ増加するに従って日付が 1 日進む。よって、 Q8 のように「1980 年 12 月 31 日」に 1 を加えると、日付が 1 日増えて「1981 年 1 月 1 日」になる(図 10 左)。 【日付同士を引き算すると日数になる】 図 10 左は Q8、右は Q9 の正解。日付に 1 を足すと 1 日進む。TODAY 関数で得られた 今日の日付から生年月日を引くと、生まれてから現在までの経過日数が得られる。 ちなみに、シリアル値では小数部で時刻を表す。実は時刻を指定しない「1980/12/31」 は「1980/12/31 0:0:0AM」と同義で、0.75 を足すと「1980/12/31 6:0:0PM」となる。 -1- Excel 関数クイズ 初級編解説 5 TODAY(トゥデイ)関数は今日の日付を返す。その書式は TODAY()で引数が ない。ただしカッコは不可欠だ。この関数を入力したシートをいったん閉じて翌日に 開くと、翌日の日付が表示される。入力した日ではなく、常にその日の日付になるの がこの関数の特徴だ。 Q9 の数式は「今日の日付から生年月日を引く」を意味する。ということは、生まれて から現在までの経過日数が答えとして返る(図 10 右)。 なお、図 10 右で数式を入力した直後は「1927/4/7 0:00」などと変な日時が表示され る。これを正すには「セルの書式設定」の「表示形式」で「標準」を選ぶ(図 11)。 「9959」などと日数を表す数値が表示される。 図 11 図 10 右の数式を入力した直後は表示がおかしくなってしまう。日数をシリア ル値と誤判断するためだ。「書式」→「セル」で「表示形式」を「標準」に変えると 図 10 右の表示になる。 表示がおかしくなるのは Excel が 9959 を日付と誤認識したためだ。図 11 の変な日付 は 1900 年 1 月 1 日から「9959-1」日後の日付である。シリアル値は単なる数値であ り、日付とみなすかどうかは表示形式で決まる。表示形式を「標準」に変えれば日付 のシリアル値を確認できるので覚えておこう。逆に、数値をシリアル値として扱いた ければ、図 11 で表示形式を「日付」にすればよい。 -2-
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