吸湿発熱(表面 温度)

吸湿発熱性(サーモグラフィ)
吸湿発熱繊維とは、身体から発生する水分を吸収して発熱する繊維のことで、そのような繊
維でできた製品の機能性を比較評価する試験を「吸湿発熱性試験」と言います。当社ではサ
ーモグラフィを用いて加工品・未加工品の生地表面温度を測定します。下記は時間の経過と
ともに表面温度変化を「温度分布」と「グラフ」で表しています。
■温度分布
■グラフ
試験開始前の状態
表面温度変化
未加工品
加工品
加…
吸湿発熱(表面
温度)
℃
1分後
21.0
5分後
0
5
10
分
15
デシケーター(吸湿剤を入れたガラス容器)に入れた試料を20℃-65%RH
に調整した部屋に入れてから試料を取り出します。その時の表面温度変化を
サーモグラフィでみています。
15分後
消臭性
「汗臭」や「加齢臭」「ペット臭」「生ごみ臭」など、生活に密接した不快臭を抑制したいという消費者のニーズが
高まり、私達の身の回りには様々な消臭加工をうたった製品が増えてきています。同じ消臭加工が施されていても、
素材や使用部位によって加工の有効性が変化するおそれがあります。
●検知管法とガスクロマトグラフ法の2種類があり臭気成分によって方法が異なります。
アンモニア
硫化水素
ノネナール
酢 酸
イソ吉草酸
トリメチルアミン
■検知管法
【試験方法】
サンプリングバッグに試験片(100c㎡又は1.0g)及び規定濃度の臭気成分ガスを3ℓ入れ、2時間後の成分濃度を検知管により
測定します。
試験前
試験後
臭気成分に反応して
検知管の色が変わります
検知管の色が変わります。
■ガスク
マトグラフ法
■ガスクロマトグラフ法
【試験方法】
500mℓ三角フラスコに試験片(50c㎡又は0.5g)を入れ、規定濃度の臭気成分の
エタノール溶液を滴下し、封をします。2時間後にサンプリングし、ガスクロマトグ
ラフ(GC)にて測定を行います。
■衣料品・服飾雑貨のお問合わせ / 株式会社 消費経済研究所 商品検査部 (関東)042-402-6204 (関西)06-6310-8491