第2回喜多方市地域創生・長期ビジョン策定市民会議 会議録 [PDF

第2回 喜多方市地域創生・長期ビジョン策定市民会議
会議録
日時:平成27年7月15日(水)
13時30分~16時
場所:喜多方市役所ホール棟
○
大会議室
出欠
1
委員
(1)
出席(22 名)
神田幸正委員、佐藤重遠委員、瀨戸奈緒子委員、中村浩美委員、星宏一委員、有山
美佳委員、福田いづみ委員、松本榮二委員、原涼子委員、樟山久美子委員、阿部浩一
委員、田代衛委員、荒川輪吉委員、佐野圭一委員、飯野俊二委員、青山榮子委員、初
澤敏生委員、佐藤浩正委員、佐藤正二委員、秋山光晴委員、山中宏行委員、斎藤善隆
委員
(2)
欠席(2名)
五十嵐敦委員、三橋彦也委員
2
事務局
(1)
(2)
喜多方市
企画政策部
遠山権司部長
企画調整課
渡部孝一課長、遠藤紀雄課長補佐
企画調整課政策調整室
大瀧浩信課長補佐兼室長、高橋亮慈主査、松浦奏太主事
ランドブレイン株式会社
姜
○
守範、佐藤
洸
配付資料
1
次第
2
喜多方市の現状、施策等について(資料1-1~1-3)
地域経済分析システム(ビッグデータ)について(資料2)
喜多方総合戦略について(資料3-1、3-2)
市民アンケートの実施状況について(資料4、参考(市民アンケート用紙))
その他(まち・ひと・しごと創生基本方針 2015【概要】)
【当日の追加配付資料】
具体的な施策について(案)(別紙2)
子育て関係タウンミーティングチラシ
1
進行:企画調整課長補佐
1
遠藤
紀雄
開会
企画調整課の遠藤課長補佐が開会を宣言。
2
委員長あいさつ
3
委員の紹介
遠藤課長補佐が前回欠席し、今回初出席となった瀨戸委員及び秋山委員を紹介。
4
議事
※
遠藤課長補佐による資料確認後、市民会議設置要綱第5条第3項の規定に基づき、初
澤委員長を議長とし議事を進行。
(1)
喜多方市の現状、施策等について
(事務局)
資料1-1から1-3に基づき説明。
(委員)
市民会議では、具体的な施策についてどのように検討するのか。既存のものから選
ぶのか、磨き上げるのか、それとも新規のものを考えるのか。
(事務局)
既存の施策の選別及び磨き上げはもとより、独自性や先駆性のある新規施策につい
ても市民会議の場で検討いただきたいと考えている。
(委員)
もっと細かい産業分類別の就業人口や構成比、総生産額の推移を知りたい。分野に
よっては就業人口が増えている業種もあるはず。
(事務局)
国のビッグデータを使えば比較的容易にまとめられるが、産業分野の内容は外部に
公表できないこととなっているため、他の方法でデータを探すか、ビッグデータを加
工した形での提供を検討する。
(委員)
市で発行している「統計きたかた」にも産業別の各種データが記載されているので、
ビッグデータに頼らずともそれを活用すればまとめられると思う。
(委員)
人口の現状を見ると高齢化率が高い。会津若松市の推計人口を見る機会があったが、
将来的に高齢化率がかなり高くなる推計である。現状で既に高い喜多方市は 2060 年
2
にはどのようになってしまうのか、現時点で何かデータがあれば示してほしい。それ
によって危機感をもって市民会議に臨むことができると思う。また、市の税収や財政
の推移も知りたい。
(事務局)
2060 年における推計人口は、まだ作業途中のものだが、最低で 24,000 人程度。そ
のうち老年人口が約 40%を占める。税収等に関するデータは今後取りまとめていきた
い。
(委員)
生産年齢人口の減少が見てとれるが、子どもを産むことのできる世代の女性の人口
の推移はどうなっているのか。今後子供の数を増やすことを考えると重要なデータだ
と思うが。
(事務局)
次回の会議において提示したい。
(委員)
人口の現状分析については、各データの概要だけでなく、各施策や計画との関連を
示してほしい。どのようなデータからどのような施策の決定に至ったのかを把握でき
れば納得できると思う。
(委員)
資料1-1の中の市内観光入込数については、宿泊客数の報告に基づく数値が含ま
れているが、細かい分類がないため観光での宿泊かビジネスでの宿泊か把握できてい
ない。純粋な観光人口を反映しているかは疑問。
(委員)
おそらくビジネス目的も含め全て混ぜた数値だと思う。そういったこともあるので、
データは意外と慎重に見る必要がある。
(委員)
市町村ごとの郷土愛や地元への愛着度などは、ビッグデータの活用で明らかになる
か。
(事務局)
ビッグデータは客観的な数値を集めたもののため難しい。8月下旬頃に農林水産業
などのデータの追加が予定されているが、そこでの追加もないと思われる。
(2)
地域経済分析システム(ビッグデータ)について
(事務局)
資料2に基づき説明。
3
(委員)
ビッグデータ(地域経済分析システム)の完成版は総合戦略の立案に間に合わない
のか。
(事務局)
一部のデータに関しては間に合わないと思われる。
(委員)
そうであれば、総合戦略の策定時期の変更は考えないのか。
(事務局)
国が示している策定時期は平成 27 年度中となっており、そちらには間に合う。しか
し、国からの上乗せ交付金を狙う場合は今年 10 月中がターゲットとなるため、そちら
を優先すると間に合わない。ビッグデータは最初の公開時期も予定より遅れたため、
事務局としても若干困惑している。
(委員)
市民会議において議論し、総合戦略の策定時期を修正することはあり得るか。
(事務局)
策定時期の見直しについては考えていない。
(委員)
上乗せ交付金の獲得を目指さない自治体も多い。喜多方市は交付金獲得のため 10 月
中に総合戦略を策定することとしているが、それについて議論する必要はないのか。
(事務局)
先ほど上乗せ交付金のことだけ申し上げたが、それと併せて市の来年度予算編成作
業において地方創生関連事業を検討・具体化し、平成 28 年度から事業を展開するため
にも、10 月中の策定を目標としている。
(委員)
市の予算編成上の事情もあることから、本会議では 10 月中の総合戦略策定を目標
にしたいと思う。
(委員)
市の事情については理解できるが、やはり3か月という時間でこれからの喜多方市
の方向性を決めるというのはどうなのか。
(委員)
市民会議では新規の施策についても検討するとあるが、市の各担当部署での新規施
策の検討は間に合うのか。現在の進捗状況はどうなっているのか。
(事務局)
現在、各担当課に既存施策の整理と新規施策の提案を依頼している。既存施策につ
いては8月上旬、新規施策については8月下旬を締切りとしており、それぞれ第4回、
第5回の市民会議で提示し議論いただく予定。
4
(委員)
追加で配布された資料「別紙2」について、具体的施策内容の提案とあるが、これ
は市内部での提案か、それとも外部からの提案も対象なのか。
(事務局)
後ほど説明するが、基本的には市内部での提案を予定している。しかし、行政以外
でも良いアイデアが当然あるだろうから、提案があれば検討させていただく。
(委員)
3か月は確かに短い期間である。正直、これだけの重要なものを作るのに1年かけ
ても終わるかどうか。現時点では策定時期に関する議論は不可能だろう。とりあえず
やってみて、その中で状況に応じて判断していくことでよいと思う。
(3)
喜多方市総合戦略について
(事務局)
資料3-1、3-2、別紙2に基づき説明。
(委員)
別紙2について、具体的施策内容の提案の締切りはいつか。
(事務局)
第5回市民会議での議論のためにも、8月末を締切りと考えている。
(委員)
別紙2はデータでダウンロードできるか。
(事務局)
市民会議の内容は市のHPで随時公表しているので、別紙2の様式もダウンロード
できるようにする。来週には掲載したい。また、メールアドレスを教えていただけれ
ば個別にお送りする。
(委員)
HPに掲載する際はぜひ目立つ場所に。また、アナウンスも併せて行ってほしい。
(事務局)
周知も今後行ってまいりたい。
(委員)
アンケート調査で得られる回答というのは受動的・要望的なものが多い。転出防止
の参考にはなるが、転入促進の参考にはならないと思うが。
(事務局)
今後タウンミーティングの実施を予定しており、アンケートで拾えなかった声など
を把握できればと考えている。
5
(委員)
市のHPで市政に対する意見を募集していると思うが、その中から意見を拾うこと
はできないのか。
(事務局)
次回の会議において意見の件数や内容を提示したい。
(委員)
子どもを増やすためにも若い人が結婚することが重要だと思うが、市の新重点推進
事業に掲載されている街コンではどの程度の成果が出ているのか。
(委員)
街コンの運営事務局に入っている。これまで 200 人以上の参加があったが、分かっ
ている中で 10 組程度はカップルとして成立したと思う。
(事務局)
市として最終的に結婚までこぎつけたと認識しているのは1組である。
(委員)
市の新重点推進事業について、成果に関するデータがなければ施策に対する判断が
できない。そのような資料が欲しい。
(事務局)
新重点事業については、これまで統一的な評価を行ってこなかった。各担当課では
実績を把握していると思うので、それらの取りまとめを検討する。
(委員)
直近3年間は出生率が上昇しているが、この間に何があったのか。どういった要因
で出生率が上昇したのか知りたい。
(事務局)
今後調査してまいりたい。
(委員)
震災による影響(原発事故による放射線への不安)もあると思うので、そういった
点にも注意してデータを取り扱う必要がある。
(委員)
委員公募の際に何点か施策の提案はしているが、中には思いつきだけのものもあっ
た。今回の施策提案にあたってはデータにも基づかないようなものでもよいのか。
(事務局)
市としては自由な発想による提案を募集しているので、データの有無についてはそ
れほど気にしていただかなく必要はない。市のほうでも出来る限りデータを収集する。
6
(委員)
資料3-1の具体的施策の参考例の内容について、これで具体的と言えるのか。全
くナンセンスに思うが、何のためにこれを資料に掲載したのか。
(事務局)
イメージを持っていただくために掲載した。市としても、どこまで具体的に施策を
記載するか検討段階。KPIの設定が必要なため相当程度具体的にする必要があるが、
あまりにも具体的すぎるとそれに縛られて応用が利かなくなる。具体性の程度につい
ては今後も検討してまいりたい。
(委員)
他市町村と比較して喜多方市の強みや弱みは何なのか、そういった点を市民会議で
議論し、認識を共有することが必要だったのではないだろうか。今日の会議ではそう
いった説明がなかった。
(委員)
具体的施策について、次回の市民会議において口頭で提案してもよいか。また、委
員同士で議論できないか。
(事務局)
提案については、出来るだけ事前に事務局に提出願う。委員同士での議論について
は、次回以降の会議の場で行っていただけるよう、提案内容の取りまとめなど事務局
で準備したい。
(委員)
一般市民の方も思っていることは沢山あると思う。市民から提出された意見は参考
になると思うので見せてほしい。
(委員)
今回は統計データが色々と提示されたが、統計は全て過去のデータ。市民の皆さん
の実感、リアルの情報というのが喜多方市の現在の強み、弱みとして見えてくるもの
だと思う。
(委員)
2020 年の東京オリンピックに向け、国ではインバウンド対策として各都道府県に観
光ルートの設定を行っているが、福島県においては喜多方~若松~下郷(大内宿)の
エリアが選定されたと聞いている。そういった点を強みとして今後活かしていければ
と思う。
(委員)
インバウンドに関しては、喜多方グリーン・ツーリズムでは、7月 24 日~25 日に
ミラノ大学の学生を受け入れることになっている。今のところは言葉が通じなくても
気持ちで何とか意思疎通を図れているが、今後は外国語を話せる人材の確保がもっと
必要になってくると思う。
7
(委員)
言葉の問題は重要である。外国語表記の案内板やパンフレットなどの充実が求めら
れると思う。その中に、例えば長床(新宮熊野神社)の歴史、神事の変遷など、地域
や日本独自の物語を織り交ぜれば外国人の興味を引けるのではないか。
(委員)
今のような話が具体的施策を検討するうえでの材料になるのだろう。
(委員)
資料3-1の「②基本的な考え方」の中で、人口流出防止の視点がないように思う
が、どのように考えているか。
(事務局)
人口流出については、やはり若者の流出が最も大きい。現在高校生アンケートを実
施中だが、進学・就職がポイントになってくる。これについては仕事・雇用の分野で
対応してまいりたい。
(委員)
地元企業に大学新卒者を雇用できるだけの給料が必要になってくる。産業施策と人
口施策はセットで考える必要がある。
(4)
市民アンケートの実施状況について
(事務局)
資料4、参考資料に基づき説明。
(委員)
転出者に対し転出の理由等を聴くアンケートはできないか。
(事務局)
実施を検討したが、標本抽出に使っている住民基本台帳の取扱いにあたり、既に喜
多方市民でない方々の情報となることから、個人情報保護の観点で断念した。ただ、
福島県では県外居住者で福島と関わりのある人に対して、福島県のイメージ等に関す
るアンケート調査を行っているので、その結果を活用できればと考えている。
(委員)
転出者の意向についてビッグデータを活用して集計できないか。
(事務局)
ビッグデータにはそこまでの情報は含まれておらず、難しい。
(委員)
高校生アンケートについて、市内高校の生徒全員が喜多方市民ではないし、逆に喜
多方市から会津若松市に通学している高校生もいると思うが、どのように分析するの
か。
8
(事務局)
会津若松市に通学している生徒については、時間的余裕や各学校側の負担などを考
慮し、今回は調査対象から除外する。周辺地域から喜多方市内へ通学する生徒につい
ては、アンケートの序盤で居住地域を回答する設問があるため、そこで分別する。
(委員)
喜多方市内の高校生の進路、特に就職について所見を申し上げたい。喜多方市内の
高校生の約半数が市内出身者である。就職希望の高校生のほとんどが県内にとどまる
が、地元以外での就職が過半数である。3年生の7、8割、喜多方桐桜高校でいうと
130~140 名は就職を希望しているが、そのうち会津全体で就職するのは約 80 名、喜
多方地区に限定するとさらに数十名程度に減る。また、例えば若松に就職して、しば
らくは喜多方と若松を往復するが、若松で結婚したり家を建てたりすると、喜多方在
住から若松在住になってしまう。
その理由としては、彼らが望む業務内容や給与水準を満たす雇用先が地元になかな
かない。市内の4つの高校を合わせて毎年 200 名程度の就職希望者がおり、そのうち
の7~8割が地元での就職を希望している。
「地元のために働きたい」とやる気のある
生徒は多いが、進路がないのが現状だと感じている。若いひとの定着にはやはり彼ら
のニーズに対応した雇用先が必要だと思う。
ただ、いきなり雇用先を増やすとか、そういったことは非現実的なので、例えば若
松に通勤している人に対し、結婚してからも喜多方から通勤し続けてもらえるような
施策とか、高卒の給与水準でも親元を離れて暮らしながら喜多方から通勤し続けられ
る施策とか、そういったものを考える必要があるのではないか。やはり生徒は現金な
ものだし生活がかかっているので、その辺のメリットがないと出て行く一方になると
思う。学校側としてもできるだけ地元で就職させたいが、進路指導で困っている部分
である。なお、詳しい進路のデータ等を後日お持ちしたい。
(5)
その他
(事務局)
次回会議の日時について連絡。
(委員)
事前に資料を配付しているので、会議の場で内容を全て説明するのは時間の無駄で
ある。説明は資料のエッセンスのみでよいのではないか。
5
閉会
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