審議結果 - 新ひだか町

会
議
録
標
題 第3回新ひだか町地方創生推進委員会の開催について
日
時 平成27年7月1日(水) 15:00 ~ 17:00
場
所 新ひだか町役場静内庁舎 3階第1会議室
出
席
者 【委員】12名(詳細は別紙出席者名簿のとおり)
【オブザーバー】北海道日高振興局 地域政策部 戦略策定支援担当 上西部長
北海道日高振興局 地域政策部 地域政策課 髙木主査(随行)
【 町 】坂総務企画部長、岩渕地方創生推進室長、柴田主幹、佐藤主査、尾山主
査
※説明員 渡辺健康生活部長、土井経済部長、木村農林水産部長、阪井三石総合支
所長、渋谷教育部長
内
容
第3回新ひだか町地方創生推進委員会を開催しましたので、下記のとおり顛末
します。
記
1.開
会(司会:尾山主査)
※議事に入る前に、現在委嘱している静内保健所 柴健康推進課長の異動に
に伴い、後任の村井健康推進課長への委嘱状交付を行う。
2.議
事(進行:西脇委員長)
①地方版総合戦略の策定イメージについて
②地方版総合戦略骨子(案)について
③地方創生に係るアイデアの募集について
※一括で事務局より説明(説明:柴田主幹)
《質 疑》
【高橋(幸)委員】
「①安定した雇用を創出する」の中にある、農業後継者対策事業及び担い
手対策事業について具体的な内容を聞きたい。
北海道でも農業対策支援事業を行っているとの話も聞いており、道で行っ
ている支援事業と町で行っている支援事業さらには農業高校も連携させた形
での事業を行えないかと考えているのだが?
【木村農林水産部長】
行政側として考えているのは、どのように外から人を呼び込むかというこ
とを考え、現在新規就農対策事業を行っているが農業後継者対策については
支援を行えていない状況にあり、地域からも農業後継者についての支援策は
無いのかとの話も聞いている。
農業後継者が町へ戻ってきても暮らしていくことが難しい状況にある為、
数年間において支援をし、町へ定着していただける事業にと考えている。
また、漁業関係についても同じような施策を考えている。
【高橋(幸)委員】
若者の中でも農業をやりたいと考えている子はいるが、現実的に難しい。
例えば、そういった子たちを受け入れられる空き家や使われていない農地
を活用することなどをし、その後に公の支援を受け後継者として育てる事が
出来れば、農業、移住、婚活、そして人口増加へと繋がる。
農業だけの切り口だけではなく、教育など色々な分野とつなげ、行うこと
が出来ないかと考えるが?
【木村農林水産部長】
確かに農政の視点ばかりではなく、関係機関とのつながりを持ちながら行
う事は大切と考えており、今回は担当分野で事業をあげているが、意見や情
報をいただければと考えています。
【事務局(坂総務企画部長)】
高橋(幸)委員からの意見は大変貴重な意見であり、具体的な事業策定に
執りかかる中でこういった意見を基に検討させていただきたい。
【岡本委員】
農業者にとって厳しい状況の中で農地や住居を提供するといったものだけ
ではなく、今後農業者として生活できることを考えた農業者支援対策を検討
してほしい。
【村井委員】
事業の詳細が今回の骨子(案)を見ても解らない点が多く、事業項目につ
いて総合戦略に登載するものと登載しないものの分け方がどういった要因な
のか?
特に子育ての分野について全体的に総合戦略登載事業となっているのが金
銭的なものが重点的になっていると感じる。
負担軽減的なものだけではなく、地域全体で子育て支援が行える環境を考
えていただければと思う。
【事務局(柴田主幹)】
事業の詳細についてはこれから策定していく形であり、今後においては総
合戦略に登載する事業については事業の詳細を策定し委員会に諮っていくこ
ととなる。
登載事業の分け方については既存事業の中で、町の財源しか無く、多額の
費用がかかる事業で今回の交付金が充てられるのであればというものと、今
後5年間重点的に取り組むことで6年目以降有効に機能する事業の構築にあ
てたいと考えている。
ただし、総合戦略に登載しないからといって事業を行わないということで
はなく、総合計画の中で検討していきたいと考えている。
【佐藤(麻)委員】
農業高校においても担い手育成を進めているが、農業後継者になるような
結果は少ないが、授業の中で地元農家等へ実習に行くことなどを行っており、
地元に就職してもらえればと現在も進めている。
実習受け入れ先の情報共有が出来ればさらに生徒が実習しやすい環境にな
ると考えており、今後において担い手育成について協力していければと考え
ている。
また、食育に関して今回の候補事業の中にも記載されていたが、農業高校
においても食育教室ということで活動を行っており、色々なところで行って
いると思うが全体で連携をとりながら行えれば、さらに幅広い年代に内容の
濃い教育ができると思う。
候補事業の中に「おまけつき二十歳からの検診(子宮がん)」とあるが、
子宮がんだけではなく、乳がん検診も一緒に受けられる形だと安心して受け
られるかと感じる。
【渡辺健康生活部長】
「おまけつき二十歳からの検診」については単に子宮がん検診という形で
はなく、検診を受ける機会を多く設けることも考え、提案させていただいた。
「楽しいぱくぱく食育教室」については新規事業で現在行っており、直接
児童への食育の大切さを学んでいただきたいということで事業を行ってい
る。
【事務局(坂総務企画部長)】
食育の関係について農業高校でも行っているとのことだが、全体で連携を
とりながら行うというのは教育分野や健康推進課などと農業高校の学生が連
携をしていくということでよろしいか?
【佐藤(麻)委員】
色々なところで食育に関することを行っていると思うのが、それぞれのと
ころで事業を行うのではなく、それぞれが連携し、一つの継続した形として
行うことが出来ればと思う。
【事務局(坂総務企画部長)】
担い手育成の部分で実習についての情報共有が出来ればとの話しがあった
が、受け入れ先の情報があれば農業高校側としても実習を行える体制にある
のか?
【佐藤(麻)委員】
農業高校側で実習先を探すのはなかなか困難であり、現在は今まで受け入
れを行っていただいている所などを頼りに実習を行っており、一つの実習先
に多くの生徒を送り出す形にはできない為、そういった受入環境に対応出来
る窓口から情報をもらい行う事が出来ればと思う。
【熊谷委員】
「①安定した雇用を創出する」という政策分野がありますが、どのような
事業を行うにしても雇用創出に特効薬はなく、地道に行っていくしかないと
思いますので、ハローワークとしても出来ることがあれば協力していきたい。
また、「スポーツの活性化と交流の促進」の中の候補事業でスポーツイベ
ントによるスポーツ人口の拡大とあるが既存のイベントの内容や時期等の見
直しを行えばさらにイベント参加者が増えると思う。
【大森委員】
「安心して子どもを産むことができる環境の充実」、「安心して子育てが
できる環境の充実」の項目について金銭的な支援の事業が多いなと感じた。
産婦人科医、小児科医が常駐している環境を整えることや、保護者の方の
医療に関しての学びの場を提供できる施策を検討していただきたい。
保育料の軽減、一時預かり利用料の軽減は十分であり、逆に保育士が不足
している状況でありますので、預けたい保護者はたくさんいる中で、どう
いった補助がよいのか連携をとりながら進めていただきたい。
【漆原委員】
地方創生に関するアイデア提案を広報へ折り込んでいるが、中・高校生な
どからのアイデアや意見を集約できればと思うが?
また、新ひだか町は馬産地であり、身近に馬と触れ合える環境は町外から
来る方は大変感動すると思うが、気軽に馬と触れ合えるような場がない。
例えば、公園施設などで馬と触れ合える環境や特産品販売、町のPR等が
出来るスペースを設けた複合的な施設があれば町内の若い人達が滞在し、町
外から観光客等を呼び込むことができるかと思うが?
【事務局(柴田主幹)】
中・高校生の声との提案ですが、趣旨は違ってくるかもしれませんが、現
在高校生を対象とした「地元就職に対するアンケート調査」を行っており、
調査内容結果の部分について施策として検討することも必要と考えていま
す。
また、骨子(案)の中に「観光客における休憩スポットの整備」というと
ころで漆原委員から意見のあったものを参考とし、事業の詳細を検討してい
きたい。
【岡本委員】
新ひだか町にしかないものにスポットを当て、子供達が「どうせ自分が意
見を言っても変わらない」という気持ちにならないような教育環境を地方創
生の中で考えていってほしい。
【佐藤(貢)委員】
5ヵ年計画で行うことを考えると「安定した雇用」、「新しい人の流れ」
がとても重要になってくると思うが、そういった項目の中で最終的には町外
からお金を持ってくる仕組みが出来ればと思う。
骨子(案)の事業の中にスポーツ合宿の誘致とあったが、町外から人を呼
び込むスポーツ合宿は飲食業・宿泊業などが発展し雇用創出にも繋がる。
スポーツ合宿誘致を行うのであれば、しっかり力を入れ、他の地域で行っ
ていたものを新ひだか町で行ってもらうくらいの事業として行わなければい
けないと思う。
【下条道委員】
観光協会において特産品販売等を行っているが、町内の加工品が少ない。
町内に加工品の試作を出来るような場所があれば、町内で作られた食物を
使い加工品を作り、町外へと出荷できる環境が出来ると思う。
また、農業者等の後継者対策事業はあるが商工業に対する支援策があれば
と感じており、特に職人などの高齢化が進む中で後継者育成にかかる支援事
業を検討してもらいたい。
飲食店街や観光施設の整備についても考えてほしい。
【高橋(一)委員】
骨子(案)については事業の詳細な内容がまだわからないことや、今後ア
イデア提案などで事業が出されてくるかと思いますので、今回はこの形で進
めていただければと思う。
ただ、事業項目が多いのではと感じ、町として何を行いたいのかという事
がわかりづらいところがあり、今後においては住む観点と人を呼び込む観点
を整理し、事業を絞り込むことが必要だと思う。
新ひだか町は軽種馬産業かと思うが、骨子(案)の中に馬に関する施策が
無く、新しい人の流れを作るという点では大きな柱になると思う。
また、医療と教育についても充実した施策が必要になると思う。
【西脇委員長】
地方版総合戦略に登載する事業について、交付金対象となる事業を中心に
登載していく形になると思うが、今後においての総合戦略策定にあたっては
具体的にどのように進めるかなどの情報をいただければと思う。
3.その他
【オブザーバー 上西部長】
今後地方版総合戦略にどういった事業を登載していくのかということにな
るが、地方版総合戦略の中に登載する事業についてはすべて交付金対象の事
業を登載するということではなく、5年間の総合戦略の中で町として何を行
うのかということが重要であり、基本的な4つの政策分野を勘案しながら、
今後町民などから出される意見と今回の骨子(案)として登載を予定してい
る事業を絞り込んでいく形となる。
【高橋(幸)委員】
町民から出される「地方創生アイデア提案」については行政内部で精査さ
れホームページ上に掲載されるということなのか?
【事務局(柴田主幹)】
町民からの「地方創生アイデア提案」については行政内部で精査し、その
後推進委員会で諮り、最終的な扱いを決めて行くという形で考えており、意
見をもらったものをそのままにしておくという形にはしないよう、ホームペ
ージに掲載する際には、検討した結果を報告する形にと考えている。
【高橋(幸)委員】
匿名などで出された提案は別だが、きちんと提出された提案については行
政側で手を加えず、ホームページ上に掲載コーナーを設け、タイムリーに掲
載することで、さらに町民の方からの提案が増えるのではないか?
【事務局(坂総務企画部)】
ホームページ上の掲載方法については検討させて下さい。
(17:00 会議終了)