多様化・個別化社会イノベーションデザイン拠点 ⾼齢者が元気になるモビリティ社会 交通・情報システムグループ モビリティ部⾨ グループリーダー サブグループリーダー ⾼⽥ 広章(名古屋⼤学未来社会創造機構,⼤学院情報科学研究科) 森川 ⾼⾏(名古屋⼤学未来社会創造機構,⼤学院環境学研究科) 不安や不快といった「運転ストレス」を半減し,⾼齢になっても 安⼼して運転し,活き活きとした⽣活を送りたい ■グループ全体のアプローチ ①-1 “車線単位”の精確さと,“個人の苦手・好み”を反映した経路案内: 『ストレスフリー・ナビゲーション』 → 車線単位での経路案内 (ぴったり化) → 個別ドライバの苦手・好みを考慮した経路案内 (個別最適案内) ①-2 周囲の車と“協調する”運転支援と,“都市レベル”で運転ストレスを 最小化する経路誘導:『ストレスフリー・マネジメント』 → 他車と協調してスムーズな交通を実現する運転支援 (協調型運転支援) → 社会全体で運転ストレスを削減する経路誘導 (社会最適化経路誘導) ② 都市レベルでの交通に関するセンサーデータの収集・管理・活用 を実現する『交通社会ダイナミックマップ』の構築 → ストレスフリー・ナビゲーション,ストレスフリー・マネジメント,安全運転支援 のための情報提供 (個々の車へのサービス) ぴったり化 Precise Navigation (他車を含めた協調型サービス) 個別最適案内 Personalized Navigation 社会最適化経路誘導 Optimized Management 協調型運転支援 Cooperative Drive Assistant (運転ストレスの少ない交通流) ■実現イメージ 社会最適化経路誘導 協調型運転支援 多様化・個別化社会イノベーションデザイン拠点 ⾼齢者が元気になるモビリティ社会 交通・情報システムグループ モビリティ部⾨ グループリーダー サブグループリーダー ⾼⽥ 広章(名古屋⼤学未来社会創造機構,⼤学院情報科学研究科) 森川 ⾼⾏(名古屋⼤学未来社会創造機構,⼤学院環境学研究科) 研究成果 ■ぴったりナビのプロトタイプ開発 ■⾼精度道路地図仕様 • リンク,レーン,道路形状の3つの詳細度に分類 • レーンレベル表現の仕様策定 •⾼精度道路地図を作製し,準天頂衛星等を使った位置 測位によるぴったりナビのプロトタイプを開発 レーン 名古屋COIフォーマットとして内閣府 SIP自動走行地図構造化TFへ提案 レーン: • レーン中心線 • 走行可能領域 •豊⽥市都⼼部にてプロトタイプの精度検証実験を実施 歩道 車道 レーン間の接続関係グラフ 歩道 車道 接続関係 経路接続 隣接 交差 分岐 ■運転ストレスの定量化 •運転時の不安・不快な運転シーンの主観的判断を⽣体反応 データなどから定量化 •⾼齢者30名と⾮⾼齢者20名の豊⽥市⾛⾏実験から,⾼齢者 は“信号のない交差点”や“合流部” で⼼拍の有意な上昇を確認 •⼼拍に加えて脳⾎流,発汗,⽪膚温,呼吸の⽣体情報を名古 屋市内⾛⾏実験にて計測し,地図データとCANデータも利⽤ し,運転ストレスの主観的判断箇所を機械学習判別によって 85%程度で特定 運転中の生体情報の 計測環境の構築 運転ストレス申告(青)と心拍上昇区間(赤) ■交通社会ダイナミックマップのプロトタイプシステム開発 • クラウドと組込み機器を含めた分散環境 • DSMSとDBMSの連携によるデータ処理 • Continuous Query (DSMS)とOne-shot Query (DBMS) 協調型運転支援 クエリ op アプリ開発者 ■何もない領域と判別不能な領域の管理 op 交通シミュレータ (トヨタ STREET) op 交通社会ダイナミックマップ プロトタイプ 豊田市地図 or 名大周辺地図 Probe無 車両 予測アルゴリズム probe有 検出 計算ノード 車両 データ送 受信 DSMS 車載システム 歩行者 Empty 動的情報 (StreamSpinner) 検出 静的情報 データ送 受信 歩行者 インフラ (道路) 予測情報 DBMS スマホ 道路情報 (PostgreSQL) 検出 インフラ (道路) データ送 受信 • 現在位置を申告しない移動物体には,周囲のセンサ 情報からの推測が必要 • 安全な運転のためには,物体のいない領域(エンプ ティ),判別不能な領域(アンノウン)の情報共有が 重要 区別して扱いたい 周辺情報を提供する車両 ネットワーク 誤差 Empty 車両A Empty 路側器 衝突の可能性が低い (0ではない) データセンター 交通シミュレータ STREET 現在位置のみを申告する車両 エンプティオブジェクトと 衝突(=安全) 誤差 Unknown 交通社会ダイナミックマップ プロトタイプシステム 衝突の可能性が低い (0ではない) 時刻t2 時刻t1 車両A 時刻t3 Unknown Empty1 他者による観測が必要 他者による観測が必要 現在位置を申告しない物体がいる可能性がある 何の情報も提供しない車両 Unknown 他者による観測が必要(車両自体も) プロトタイプシステムと 交通シミュレータの連携 エンプティオブジェクト • 物体のいない領域自身を物体として 扱い,物理法則や交通ルールに基づ く移動予測を適用 Empty1 Empty2 Empty1 Empty2
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