流星バースト通信に関する研究

所属: 沼津工業高等専門学校・電子制御工学科
研究タイトル:
流星バースト通信に関する研究
氏名:
長澤正氏 / Nagasawa Masshi
E-mail:
[email protected]
職名:
教授
学位:
工学修士
所属学会・協会:
電子情報通信学会
キーワード:
流星バースト通信, Meteor Burst Communication, MBC, Meteor Scatter
技術相談
提供可能技術:
・無線通信技術
・電波伝搬、スポラディック E 層伝搬
・流星バースト通信に関する通信機、通信プロトコル、アンテナ
研究内容:
流星バースト通信路の観測および通信プロトコルの研究
技術分野:
流星バースト通信とは
流れ星が地球に突入する際に空気との摩擦により地上100Km ほどに細長い電離気体柱を生成する.この電離気体
は時間とともに拡散して消えてしまうが、短い時間 VHF 帯域の電波をよく反射する.この反射現象を利用して見通し外の
通信を実現するのが流星バースト通信(Meteor Burst Communication: MBC)である.MBC に利用できる流星は意外に多
く、我々グループの実験局では平均 1 分に1回程度通信路が発生し、約 0.1 秒程度続くという観測結果を得ている.
通信インフラの整ってない僻地において、即時性を要しない通信には、低価格な通信路として大変有効である.実際に
米国ではロッキー山脈の中に 600 局を置き降雪量の観測を行っている.当研究室では通信路の観測と MBC に適したプ
ロトコルの開発を行っている.
図1、流星バーストによる反射信号
図2発生間隔の分布
図 3 継続時間の分布
研究者 PR・自己紹介
流星バースト通信は宇宙の自然現象を利用しているため,雄大でロマンのある研究だと思って取り組んでおります.国
土の狭い日本では,なかなか真剣に取り組んでいただける企業が少ないのが残念ですが,役目の終えた人工衛星が宇
宙のゴミ(スペースデブリ)となり宇宙環境に多大な影響を与えるようになってきていることを鑑みますと,今後はもっと利
用されるべきだと考えております。
提供可能な設備・機器:
名称・型番(メーカー)
北海道大学と沼津高専間の通信路観測データ 2006-2014