かのや未来創造プログラム－平和の花束２０１5－平和のメッセージコンテスト出品作文の紹介梨穂さん山下６年上小原小六年山下梨穂母は、こう言いました。「両親も兄弟も亡くしたんだから死にたいと思った。だけど、きっといいことはある。」と。生きているから、死ななかったから、ひがい者じゃないというのはちがいます。祖母のように、家族全員を亡くした人の心にはきずがつきます。そんなきずを背負って、一生、生きていかなければならないのです。そんな人たちも、やはりひがい者なのです。それでも、祖母は生き続けました。そんな祖母の言葉から、心の強さを感じました。信じる心を学びました。私は、戦争で失われた人々の死を無駄にしたくありません。私たちの住む串良は、戦争中、特攻の基地があった場所です。日本のため、まだ世の中のことを知りたかったであろう若者たちが、命を失った場所でもあります。そんな町に住む私ができること、それは、命を大切にすること。生きていれば必ず、辛いことはあります。逃げ出したくなることだってあります。それでも、それと同じだけ喜びを感じられるのは、生きているからこそできることです。世界に目を向けると、まだ戦争をしている国があります。そんな国に伝えたい。どれだけの人や動物の命がうばわれているか知っていますか。どれだけの人や動物がさみしさにたえているか考えていますか。どうか、領地より笑顔を与えてほしい。勝利よりも家族と過ごせる日々を与えてほしい。私は、心から平和を願います。を代表してラジオ放送されます。（期日未定。後日，お知らせします）とおとい命上小原小学校どうして、人間や動物が犠牲にならなければならなかったのでしょう。どうして、同じ人間なのに殺し合うのでしょう。みなさん、考えてください。自分のお父さん、お母さん、姉妹、兄弟、愛犬が自分の近くからいなくなってしまう辛さを。私は、なぜ戦争が起き、たくさんの命の灯が消えてしまったのか、戦争の経験者である祖母に聞きました。戦争は、祖母が十才のころの話です。その戦争で祖母は、両親、兄弟を失いました。弟は三才でした。親せきのところにいた祖母が、弟の死を知ったのは、二か月後のことだったそうです。家族とはなればなれになり、何も真実を聞かされていない悲しさは、想像できません。子を残して死んでいく母親のくやしさ、何も知らないまま消えていく小さい子の命。戦争は多くのひがい者を生み出しました。祖母は、ねこも飼っていました。毎日世話をし、とてもかわいがっていたと思います。しかし、このころ、軍人に毛皮を渡すため、多くのねこや犬は、殺されていました。祖母がかわいがっていたねこもそのうちの一匹となってしまいました。祖母がいない間に家族が連れて行き、お別れを言うこともできませんでした。この動物たちこそ、第二のひがい者です。そして、全てをなくした祖戦後７０年を記念して MBC 南日本放送の協力により，山下梨穂さんの作文朗読が本校