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<最新マーケティングレポート>
これからの蓄電池市場がわかる10のトレンド
スマートデバイスへ変貌する市場とビジネスチャンス
日本プランニング総研
はじめに
リチウムイオンという高性能な蓄電池の登場が電池市
場とその応用市場を大きく変えた。そして今後も更なる変
化と拡大が大いに期待されている。それは蓄電するという
機能がモバイル機器の電源や電気自動車の動力源とし
て、また電力システムの安定供給設備においてますます
重要となり、電池市場と応用機器・装置の市場拡大が見
込まれるためである。
そこで・・・・
今後も開発と市場拡大が期待される蓄電池市場・関連
市場でビジネス展開・新規参入を行うことができないか?
そのために、蓄電池市場はこれからどんな変化が起こる
のか、そしてビジネスはどのように変化し、また新たに創
造されるのかが知りたい。
そんな方のために・・・・
幅広い蓄電池市場の展開について「電池の開発」と「需
要の変化」の2方向から10のトレンドを独自の視点から
ピックアップしてその特徴を明らかにしている。そしてそれ
ぞれのトレンドにおけるビジネスチャンスを予測・抽出する
ことで皆さんの開発テーマやサービスメニューなどを検討
するためのヒントとなる情報を提供しています。
目 次
はじめに'1(
Ⅰ蓄電池市場の大転換期'2(
①市場推移と今後の展開'3(
②トレンド予測とポイント'6(
③ビジネスチャンスとキーワード'8(
Ⅱトレンド&ビジネス'9(
①リチウムイオンの時代はつづく'10(
②ポストリチウムイオンは新型リチウムイオン'12(
③次世代電池の大本命は全固体'14(
④大型貯蔵はレドックスフローが有望'16(
⑤電池とキャパシタは最強の蓄電コンビ'18(
⑥ワイヤアレス給電で3大課題がすべて解決'20(
⑦環境・マイクロ発電で無充電蓄電池が実現'22(
⑧発電・蓄電デバイスが創造する電力クラウド'24(
⑨EMSがあらゆる蓄電池を最適コントロール'26(
⑩情報メモリーが蓄電池になる未来のエネルギー'28(
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②トレンド予測のポイント
蓄電池の2大機能と3大トレンドポイント
モバイル電源
用途の機能・性能に対応した
最適な電池選択
電力貯蔵設備
発電・給電デバイスとの組合わせによ
電源システム
ICT発想・融合による制御と
エネルギーシステム
電池需要拡大の中で、リチウムイオン電池の改良とその市場拡大は続く。
全固体・レドックスフロー・キャパシタなどによる機能の最適化・多様化が進む。
モバイル電源においては使用時間・走行距離等から蓄電性能が課題となる。
ワイヤレス給電や環境・マイクロ発電の組み合わせで高性能電源へ進化する。
電波利用の発電・蓄電・給電により情報・電力一体のデジタルパワーに変貌。
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'注目トレンド10テーマ(
① リチウムイオンの時代は続く。
② ポストリチウムイオンは新型リチウムイオン。
③ 次世代電池の大本命は安全な全固体。
④ 大型貯蔵はレドックスフローが優勢。
⑤ 電池とキャパシタは最強の蓄電コンビ。
⑥ ワイヤレス給電で3大課題がすべて解決。
⑦ 環境・マイクロ発電で無充電蓄電池が実現。
⑧ 発電・蓄電デバイスが創造するパワークラウド。
⑨ EMSがあらゆる蓄電池を最適コントロール。
⑩ 情報メモリーが電池になる未来のエネルギー。
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① リチウムイオンの時代は続く。
電池材料の開発、製造技術の改良 / 量産規模拡大 / モジュールの標準化
リチウムイオンの需要拡大
安全性・経済性の進化
他電池からの代替がさらに進む
コストダウン・経済性の実現 / 安全性の確立 / 回収・リサイクルシステム
事業開発:性能評価/メンテナンス/リサイクル
次世代需要開発
機能性・経済性
性能カバー/代替化
高
エ
ネ
ル
ギ
ー
密
度
リチウムイオン
高性能化
ニッケル水素
ニカド電池
電池開発
鉛電池
電気自動車
スマートフォン
電力貯蔵
蓄電池市場
2012年:約5兆円
↓
リチウムイオン電池
蓄電池市場の約20%
他、鉛電池約70%
ロボット
AVC機器
ポータブル機器
蓄電池開発推移
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トレンド仮説
リチウムイオンの時代は続く
他電池からの代替、新規需要の開拓がさらに拡大し、次世代電池もまだ不明。
仮説背景・条件
・基本性能がすべての電池をカバーできる'オーバースペック'性能過剰(のケースもあり(
多くの需要においてリチウムイオン電池が鉛電池、ニカド電池、ニッケル水素電池に取って代わることが可能である。
・多様な材料開発により安全性・安定性がさらに改善され、採用評価・需要条件が拡大する。
電極・セパレータ・電解質等の電池材料の開発により、性能向上と同時に安全性等の機能改善も進み課題解決へ。
・量産規模拡大によりコストダウンが進み、経済性においても課題が縮小する。
多様な需要に対応するための量産化がさらに進み、コストダウンによる経済性課題はさらに改善される。
・代替・競合する有望な次世代電池が想定されない。
「全固体電池」が有望であるが特定需要からの展開となる。「金属空気」「多価カチオン」の実用化は未だ不明。
ビジネスチャンス
A.特定需要に最適な専用電池システムの商品化にチャンス~スマホ用/EV用/貯蔵用・・・
・エネルギー密度の高い電池だけが開発テーマではない。さまざまなタイプを持つリチウムイオン電池では需要
用途の要求機能に応じて最適な電池システムの開発が可能であり、その関連ビジネスが期待される。
電源システムの開発や関連部材開発、さらには関連サービス事業の検討が期待される。
B.汎用型リチウムイオン電池の量産化によるコスト優位性を発揮する。
・広範な需要に対応するモジュール化で汎用型のリチウムイオン電池が重要となる。量産化によるコストダウンに
よるビジネスチャンスが期待できる。
C.電池評価や回収・リサイクル関連ビジネスは有望
・大量の供給実績における電池の寿命診断やメンテナンス技術、さらに予想される大量の回収・リサイクル電池が
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発生するため、その関連技術・製品・サービス等に大きなビジネスチャンスが期待される。