情報本部職員採用パンフレット

国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験、高卒程度試験)
防衛省専門職員採用試験(国際関係)
情報本部の職員を志望する皆さんへ
今日の国際的な安全保障環境は、サイバー攻撃、大量破壊兵器などの拡散、
国際テロや統治機構の脆弱化などを含むグローバルな課題により、今まで以上に
複雑で不確実なものとなっています。特に近年では、宇宙空間やサイバー空間と
いった、従来の地理的な視点では捉えきれない領域における活動が、国家の安
全保障や人々の生活にとっての重要な基盤となっており、世界的に接続・共有さ
れたそれら領域の利用が、新たな安全保障上の課題となってきています。
また、我が国の属するアジア太平洋地域においては、政治体制や経済の発展
段階、民族、宗教など多様性に富み、冷戦終結後も各国・地域の対立の構図
が残り、依然として領土問題や統一問題といった従来からの問題も残されています。
このような国際的な安全保障環境を踏まえ、情報本部では、防衛省の中央情
報機関としての更なる機能強化のため、高い語学能力と我が国の安全保障や諸
外国の地域情勢(政治・外交・文化・民族問題等)に関する知識を有する人材や、
電子、通信、機械などに関する高い専門知識と最新技術等に対する強い探究心
を有する人材を求めています。
これらの能力と関心を有する多くの方々が、情報本部を志望されることを期待し
ています。
目次
情報本部の任務・活動
情報本部の組織
……………………………………… 1
……………………………………………… 2
防衛省専門職員採用試験(国際関係)からの採用 ………… 4
国家公務員採用一般職試験(大卒・高卒程度)からの採用 … 10
採用情報・勤務
……………………………………………… 16
情報本部の任務・活動
情報本部は、我が国最大の情報機関として、電波情報、画像情報、地理情報、公刊情報などを自ら収集・
解析するとともに、防衛省内の各機関、関係省庁、在外公館などから提供される各種情報を集約・整理し、
国際・軍事情勢等、我が国の安全保障に関わる動向分析を行うことを任務としています。
情報本部の情報成果は、防衛省の各機関や自衛隊の各部隊はもとより、内閣総理大臣、防衛大臣な
どの政策決定者や国家安全保障会議などに適時適切に提供されます。
また、情報成果の質を高めるため、関係省庁や諸外国カウンターパートとの情報交流も頻繁に実施して
います。
内閣総理大臣
防衛大臣 等
国家安全保障会議 等
内部部局
統合幕僚監部
陸・海・空自衛隊
情 報 成 果 の 提 供
情報 本部
情 報 資 料 の 作 成
総 合 的 な 処 理 ・ 分 析
各 種 情 報 の 集 約 ・ 整 理
電波情報
画像・地理情報
交換情報等
公刊情報
©DigitalGlobe
内閣情報調査室
外務省
情報コミュニティー
警察庁・公安調査庁
情報本部
国際情勢や軍事情勢についてオール・ソース分析
Defense Intelligence Headquarters Ministry of Defense
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Defense Intelligence Headquarters Ministry of Defense
情報本部の組織
情 報 本 部 長
副
本
部
長
情報官 ×4
情報保全官
情報評価官
通信所
部
×
部
波
析
部
電
分
画
部
画像・地理部
計
務
統合情報部
総
総 務 部
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組織運営の広範な業務を担う
情報本部職員の人事及び給与、教育訓練、福利厚生、文書管理や経費及び収入の予算、決算及び
会計、物品の取得及び行政財産並びに物品の管理業務に関する業務を行っています。
計 画 部
各機関との調整役
防衛省内の関係部局(内部部局や陸海空各幕僚監部の情報部門等)との連絡調整、業務計画の作成、
情報本部で使用する電子通信機材等の研究や改善の取りまとめ、及び渉外等の業務を行っています。
語学系職員は、情報本部高官が海外出張する際の準備・随行、外国からの訪問者との調整・応
対、内部部局や陸海空の各自衛隊への通訳支援の調整等の業務に従事しています。
技術系職員は、情報収集に関係する技術(画像・電波等)の現在及び長期的な視点からの動向等
を調査・研究する業務等に従事しています。
分 析 部
あらゆる情報を総合的に分析
主に諸外国の新聞、雑誌、インターネットなど公刊資料から情報を収集すると同時に、国内外の
政府・民間関係者との意見交換等からもたらされる交換情報のほか、電波情報、画像情報といっ
た、情報本部の他の部門が収集するあらゆる情報源(オールソース)から得た情報を総合して分析
する業務を行っています。
語学系の職員は、情報を総合的に分析する業務に従事しており、語学力のみならず、国際関係に
関する知識、あるいは諸外国の軍事、安全保障問題等に関する豊富な知見を有する分析官として中
心的な役割を担っています。分析成果は、防衛省・自衛隊はもちろんのこと、政府に提供され、政
策決定並びに部隊の作戦立案、運用等に役立っています。
統合情報部
自衛隊の統合運用を支える
自衛隊の統合運用のため、防衛大臣、各幕僚監部及び部隊に対して情報支援を行っています。
語学系の職員は、インターネットやテレビ等、各種メディアからの公開情報に加え、情報本部の
各部、関係機関、及び部隊等が収集した情報を集約し、関係部署等に提供する業務に従事してお
り、平素からいち早く情報を収集し、分析することが求められています。
また、国際平和協力活動、国際緊急援助隊、在外邦人輸送関連等の国外情勢にかかわる緊急性の
高い情報支援にも携わることがあり、語学能力や国際関係の知識が存分に活かされる部署です。
画像・地理部
衛星写真から読み解く情報
民間の衛星から収集した衛星写真の解析、デジタル地図の作製、地理空間情報の分析等に関する
業務を行っています。
語学系の職員は語学能力を駆使して解析や地図作製に必要な海外情報の収集を行う業務等に従事
し、技術系の職員はITスキルを駆使して空間情報の解析やシステム整備等の業務に従事しています。
旅行先の観光スポットをチェックするためにインターネットで衛星画像を見たり、災害時にハ
ザードマップで被害状況を確認したりと、衛星画像とデジタル地図は私たちの日々の生活に密着し
ています。しかしながら、我が国周辺の情勢監視や、国際平和協力活動等の支援に応用するためには、
軍事的知識はもとより、各種衛星センサーの特性や地理情報を理解し、様々な解析技法を操ること
のできる豊かな創造力が求められています。
電 波 部
我が国唯一の電波情報部門
通信所が収集した各種の電波を、諸外国に先駆けた最先端技術で処理し、国の防衛に必要な情報
を提供する、我が国唯一の電波情報部門です。
語学系の職員は、インテリジェンスコミュニティへの電波情報資料の作成、配布を担い、技術系
の職員は、数学、電子通信工学、情報工学などの知識を駆使し、各種電波の特性把握と解析に取り
組んでいます。
職員は、専門性と秘匿性が極めて高い領域で勤務しながら、最先端の技術と経験を培っています。
そして、インテリジェンスの最前線に立ち、強い使命感に支えられて、自分の成果が国を動かして
いるという手応えを感じながら業務を行っています。
通 信 所
日本の耳として、電波情報を収集
通信所は、世界中から我が国上空に飛来する各種の電波を収集する、いわば日本の「耳」です。
技術系の職員は、主に電気・情報系、機械系などの知識を活かし、最先端の電波収集機材等を駆
使する業務等に従事しています。
高い専門能力と豊富な現場での経験を有する職員が、我が国を支える唯一無二の電波情報機関の
最前線に勤務しているという気概を胸に、全国各地で活躍しています。
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防衛省専門職員採用試験(国際関係)からの採用
概要
防衛省専門職員採用試験の「国際関係(英語・ロシア語・中国語・朝鮮語)」の合格者から、高
い語学力と我が国の安全保障や諸外国の地域情勢(政治・外交・文化・民族問題等)に関する基礎
的知識を持ち、論理的思考能力と表現能力に優れた人材を採用します。(試験年度によっては、募集し
ない語学区分がありますのでご注意下さい。)
業務内容
専門語学能力を駆使して、国際関係や軍事情勢など日々収集される情報の処理や分析、安全保障に
資する各種資料の作成、報告、国内外関係機関等との情報交換にかかわる業務等に従事します。
部内外の各種研修や情報専門家としての経験を積んで、総合的な情報の分析等を行うこととなります。
情報収集
電波情報
公刊情報
画像・地理情報
交換情報等
©DigitalGlobe
分 析
提 供
語学力を活かし将来の分析官を目指したいあなたへ
また、この他、
「英語・ロシア語・中国語・朝鮮語」以外の言語について、情報本部が独自に試験を
行うことがあります。この試験に合格して採用された者も、防衛省専門職員採用試験の「国際関係(英語・
ロシア語・中国語・朝鮮語)」に合格して採用された者と同様の扱いとなります。
平成28年度試験に関する募集情報などの詳細は、防衛省のウェブサイトでご確認下さい。
キャリアアップシステムの一例
国内大学院留学(博士課程)
(選抜)
米国国防省等研修
海外勤務(在外公館等)
(選抜)
管理職
各部門の責任者
として活躍
国内外大学院留学(修士課程)
(選抜)
分析官
防衛省・政府の政策に資する
情報分析等を行う情報の
プロフェッショナルとして活躍
語学研修(選抜)
初任時研修
専門官
情報資料の収集等を行う
情報の専門家として活躍
入省
○ この説明図は、「地域情報」に携わる職員を例としたキャリアアップ・システムであり、携わる業務内容等により経歴
管理に違いが生じます。
○ この説明図には表現していませんが、各種情報源の取扱いに通じた分析官を養成するため、各部をまたいだ勤務を推進
しています。また、内部部局を中心とした省内他機関や情報コミュニティー(1ページ参照)での勤務も推進し、幅広い
視野を持った能力の高い分析官の確保に努めています。
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防衛省専門職員採用試験(国際関係)からの採用
先輩職員からのメッセージ
インテリジェンスに興味がある方も、そうでない方も
私は、漠然と英語と情報の分析を仕事にするという点に惹かれ、民間企業での勤務を経てインテリジェンスの世界
に足を踏み入れました。
実際に情報本部で勤務して感じたことは、インテリジェンスといっても仕事の内容は複雑多岐にわたり、また、決し
て個人の分析だけで成り立つものではなく、多くの人達が協力して作り上げていくものであるということです。このよう
な点からも、情報本部は、勤務を通じ人間としても成長できる組織だと思います。
情報本部には様々な経歴を持った方が勤務していますが、全員が最初からプロフェッショナルだったわけではありませ
ん。少しでも、インテリジェンスに興味をお持ちでしたら、将来の選択肢にぜひ情報本部を加えていただきたいと思います。
Ⅱ種 国際関係(英語)筑波大学 第二学群比較文学学類卒(平成 24 年入省)
発見と成長の繰り返しを通じて感じるやりがい
私は学生時代から安全保障と英語に関心があり、自分のバックグラウンドを活かした仕事ができるのではと思い情報
本部を志望しました。このパンフレットを手にしている皆さんの中にも、同じ考えをお持ちの方がいらっしゃると思います。
他方で、「情報」や「インテリジェンス」という仕事がどのようなものか、ピンとこない方も多いかもしれません。実際に
私自身も、情報本部でどのような仕事をするのかよく分からないまま採用試験を受けましたし、今も情報業務の奥深さ
に驚く毎日です。ただ、国際情勢に対する幅広い関心と探求心を持って取り組むことで、若手でも十分活躍できる分
野であることが分かってきたように思います。情報本部では、入省数年後の職員であっても自分の担当を持ち、責任
ある仕事を任せてもらえます。そしてそうした仕事を通じて、新たな発見と成長の連続を感じています。
日々学び続ける意欲を持つ皆さんと、いつの日か一緒に勤務できることを楽しみにしています。
防専 国際関係(英語)神戸大学院 博士課程修了(平成 25 年入省)
知識と語学の両輪
情報本部は「国際関係(○○語)」という特殊な採用枠を設けています。これは、安全保障環境が厳しさを増や
す一方で、科学技術の普及でアクセスできる情報が増加する中、政策決定等に資するインテリジェンスを生み出すに
は、専門知識と外国語能力が不可欠のためと理解しています。
私は大学で英語を専攻し留学もしました。また、ゼミでは東西冷戦を研究しており、大学時代の経験を生かせると
考え情報本部を志望しました。
入省後は、異なる経歴を持つ自衛官や技官等と勤務しており、日々刺激を受ける一方で、国際関係の知識・語
学の面で重宝されることが多くやりがいを感じています。また、非英語圏の大学院への留学希望が叶い、地域に関
する知識と言語を新たに習得できました。現在の業務においては、これまで培った強み全てが役に立っていると感じ
ています。
情報本部は、様々な専門知識や言語に精通した皆さんにとって、活躍・成長可能な環境が整っています。得意
分野を生かし、さらに発展させることで、わが国の国防に貢献してみませんか。
Ⅱ種 国際関係(英語)延世大学院 修士課程修了(平成 20 年入省)
語学力を活かし将来の分析官を目指したいあなたへ
インテリジェンスの世界に興味がある方へ
私はインテリジェンスの世界で日本の安全保障に関わる仕事がしたいと思い、我が国最大の情報機関である情報
本部を志望しました。また、工学部出身ですが、技術のみならず国際情勢についても関心があったため国際関係職
で入省しました。
情報本部では、様々な分野における情報の収集・分析が行われており、国際関係職員であっても理系の知識を
生かして情報業務に従事する機会が多少なりともあります。そのため、理系出身でなくとも、国際情勢だけでなく技
術分野についても関心のある人材が必要とされるのではないかと感じています。
このように情報本部は、様々な経歴をもった方がその知見を生かして勤務することができ、さらに、今まで自分があ
まり馴染みのなかった分野等にも挑戦できる魅力的な職場だと思います。
好奇心旺盛で、少しでもインテリジェンスの世界で働きたいと考えている方は、是非、情報本部を希望してみて下さい。
防専 国際関係(英語)名古屋大学 工学部卒(平成 25 年入省)
業務を通じて自身の視野を広げ、更なるステップアップへ
私は軍事及び安全保障について深く学んだ経験がありませんでしたが、大学で習得したロシア語の知識を安全保
障の仕事に活かしたいと考え、情報本部に興味を持ち受験しました。
現在、国際軍事情勢の情報処理、情報資料作成及び報告等の業務を行っていますが、これらの業務を通じて自
らの視野が拡がり、成長していることを実感していますし、達成感を味わうこともあります。
志望している段階では組織について多くの情報を得られず不安に感じるかもしれませんが、情報本部では研修等
の機会が多数用意され、個人のバックグラウンドをより強化することができますし、上司や先輩の熱意あふれる指導に
より日々成長することができます。
皆さんが情報本部を志望してくださり、近い将来、供に勤務できますことを楽しみにしております。
Ⅱ種 国際関係(ロシア語)東京外国語大学 外国語学部卒(平成 24 年入省)
自分が鍛えあげた得意分野を強みにする
私は学生時代、国際関係論と中国語を専攻しており、これまでに学んだ知識や経験を活かし、日本の安全保障に
貢献したいとの思いから、情報本部を志望しました。
現在は、日々地道な情報業務に従事しつつ、時には政府や省高官への報告を任されることもあり、大きなやりがい
を感じながら勤務しています。
実際に勤務する上で感じることは、学生時代の経験が生かされていると同時に、新たに学ぶことが非常に多いと
いうことです。情報業務に必要な知識は、軍事・国際関係に留まらず、経済、文化、科学技術等、多岐に渡り、
知的好奇心を刺激される毎日です。このような意味で、学生時代の専門分野が安全保障とかけ離れていたとしても、
それが逆に強みになることもあると思います。日々の業務の中で、自らの力不足を痛感することもありますが、上司や
同僚の助言を得ながら勤務し、国内外での様々な研修の機会を経て、少しずつではありますが自らの成長も感じてい
ます。
様々なバックグラウンドを持った方が入省され、共に成長できることを楽しみにしています。
防専 国際関係(中国語)大阪大学 外国語学部卒(平成 25 年入省)
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防衛省専門職員採用試験(国際関係)からの採用
先輩職員からのメッセージ(続き)
「仕事の内容が想像できない」という不安は皆同じ
私が情報本部を志望したのは、語学を活かして国防に携わりたいという思いからでした。情報本部では、若手のうちから
専門性を発揮して働くことができます。また、多様な配属先があり、本人の適性や希望に応じてキャリアを積むことが可能です。
情報本部のイメージは様々だと思いますが、仕事の内容を具体的に想像するのが難しいという理由で、興味があっ
ても採用試験の受験をためらっている方がいるかもしれません。私自身、数年前には、不安と好奇心の入り混じった気
持ちでパンフレットを眺めていました。しかし、実際に働き始めてからは、仕事の幅広さ・奥深さに驚きつつも、これ以
上ないほどの充実感を得ています。入省前の不安は皆同じですので、興味のある方は、ぜひ一歩踏み出してください。
Ⅱ種 国際関係(中国語)金沢大学 文学部卒(平成 23 年入省)
アラビア語採用として感じたこと
私は大学で専攻していたアラビア語を活用できる業務に携わりたいと考え、情報本部を志望しました。アラビア語が
広く使われている中東・北アフリカは、地域紛争や国際テロリズムの観点から注目されるのみならず、防衛省・自衛
隊としては、安全保障対話・防衛交流やソマリア・アデン湾沖における海賊対処への取組を行っている地域でもあり
ます。入省後は、アラビア語の公刊情報を含む多様な情報源を用いた分析業務や、英語を使った調整業務にも従
事する等、多様な経験を積んでおります。
情報本部では多種多様な研修機会も提供されます。私は、部外の語学研修を受講する機会をいただいた上で、
現在はキャリアアップの一環として国内大学院に留学中です。
パンフレットを読んでいても、情報本部で働いている自分を想像し難い面もあるかとは思いますが、皆様と勤務でき
る日を心待ちにしています。
Ⅱ種 国際関係(アラビア語)東京外国語大学 外国語学部卒(平成 20 年入省)
あなたの入省動機は?
情報本部のパンフレットをご覧になる皆さんの中には、インテリジェンスに深い造詣を持ち大きな志を持って入省を希
望する人、あるいは国家の安全保障に貢献できる点に強い魅力を感じる人、その一方で漠然と語学に関連する省
庁の一つとして選択肢にしている人もいるかもしれません。それで構わないと私は思います。情報本部が具体的に何
をしているか分からないでしょうし、逆に簡単に分かられては困るという側面があるからです。私は大学時代にロシア
語を専攻しており、大学で専門的に学んだことを生かせる仕事に携わりたいと考え情報本部を志望しました。一方で、
採用に際して英語も得意だったことや、また幅広い地域・分野を担当してみたいと考えていたこともあり、国際関係(英
語)で受験しました。
現在は、採用後に習得した朝鮮語を使用しての情報の収集、分析等の業務に従事しており、ある意味、大学等
での研究生活に似ている部分もあり、知的好奇心を刺激する毎日を過ごしています。当然、若手の私には荷が重い
仕事などもありますが、先輩や上司が親切に指導してくれる体制が整っています。このように、情報本部は、他省庁
と異なり採用時の言語に限定されず、各人の興味・特性に応じて様々な分野で経験を積むことができる点が大きな魅
力であると私は考えています。
皆さんに会える日を楽しみにしています。
Ⅱ種 国際関係(英語)東京外国語大学 外国語学部卒(平成 21 年入省)
語学力を活かし将来の分析官を目指したいあなたへ
育児と仕事の両立をしているワーキングマザーから
入省当時の私は、「育児と仕事の両立」について深く考えたことはありませんでした。その後結婚をして子供がで
きた際に、初めて現実的な問題として「育児と仕事の両立」について不安に感じましたが、職場を見回してみると
男女を問わず育児中の職員が多く、情報本部は育児と仕事の両立を図れる職場環境が整っていることを知り安心し
たものです。
現在の私は、育児休業から復職し、職場の理解と同僚・家族のサポートのおかげで、快適なワークライフを過ご
しています。それは、子供の病気対応の際は看護のための休暇を取得できることに加え、常に周りと情報を共有する
ことで、安心して他の職員に仕事を引き継げる体制が整っているからです。
また、キャリアアップについても本人のやる気次第で研修や留学等の機会を得ることは可能です。私自身も努力し
て研修に参加し、さらに留学を目指して日々研鑽しています。
皆さんも入省後、育児や介護等を経験するかも知れません。情報本部は、職員の人生に大きな転機が訪れても、
それを温かく考慮してくれる職場だと思います。
Ⅱ種 国際関係(英語)上智大学大学院 修士課程修了(平成 20 年入省)
皆で支え合い、真実を探す職場
私は、大学で専攻した国際関係学の知識と語学力を生かして安全保障に関わる仕事がしたいと思い、情報本部
を志望しました。
入省後、5年ほど勤務した後、2年間の海外留学の機会を得ました。帰国後は、留学で得た知識や経験を生かし、
情報の分析を主に行っています。
様々な情報を分析し、真実を見極めることは難しいことです。しかし情報本部には様々な専門家がそろっており、陸・
海・空自衛官と事務官等が皆で協力しながら、知恵を出し合い、仕事を進めるところが強みであり、魅力だと思います。
成果は、防衛省・自衛隊のみならず、官邸等で直接報告することもあり、責任感を感じつつも、やりがいを感じています。
入省後は、様々な研修がありますし、軍事分野は自衛官がサポートしてくれますので、心配する必要はありません。
大きく成長できる職場ですので、語学が得意な方、国際情勢に関心があり向上心がある方は是非受験してください。
Ⅱ種 国際関係(朝鮮語)静岡県立大学大学院 国際関係(平成 18 年入省)
情報のプロを目指し躍動感溢れる職場で日々成長
私は学生時代に傾注した英語を生かすとともに、国際情勢に関わる仕事がしたいと思い情報本部を志望しました。
現在、部隊運用や政策決定に関わる防衛省幹部に対し、軍事情勢等を分析した情報を適時報告する業務に携
わっていますが、時にその情報は官邸にも提供されるため、日々緊張感を持つと同時に誇りを感じています。
情報本部の魅力は充実した教育体制と熱心な上司による指導です。軍事に疎かった私でも報告を任されるまでに
成長できたのはそのおかげです。
現場は良質な情報資料を作成する為の闊達な議論と活気に溢れ、柔軟な思考で導き出された見解を平明な表現
で語れる人材を求めています。皆さんもそんな職場で共に成長しませんか。
Ⅱ種 国際関係(英語)早稲田大学大学院 修士課程修了(平成 23 年入省)
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国家公務員採用一般職試験(大卒・高卒程度)からの採用
概要
国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の試験区分「電気・電子・情報」の合格者から、専門
的知識と最新技術等に強い研究心を持った人を採用します。
また、国家公務員採用一般職試験(高卒程度)の試験区分「技術」の合格者から、責任感が強く
好奇心旺盛な人を採用します。
この他、年度によっては、国家公務員採用総合職試験の技術系の合格者から採用することがあります。
平成28年度試験に関する募集情報などの詳細は、防衛省のウェブサイトでご確認下さい。
業務内容
○ 統計・代数学、通信工学等の知識を用いて、デジタル信号、アナログ信号を解析する業務
○ 情報に関する最新技術の調査やソフトウェアによる通信処理、高速処理技法、符号機構の研究や
解析するためのソフトウェアの開発に関する業務
○ 衛星写真の解析、デジタル地図の作成、地理空間情報の分析等の業務
○ 収集した電波情報の処理業務
○ 各通信所における電波情報の収集業務
キャリアアップシステムの一例
管理職
各部門の責任者
として活躍
主任研究官
大学院留学(選抜)
防衛省の情報技術の
プロフェッショナルとして活躍
初任時研修
研究員
各種情報技術等の
専門家として活躍
入省
○ この説明図は、「技術研究」に携わる職員を例としたキャリアアップ・システムであり、携わる業務内容等により
経歴管理に違いが生じます。
数学的センスを駆使して仕事をしたいあなたへ
先輩職員からのメッセージ
自分の知識や経験を活かして情報業務の専門家になる
私は、電波情報の解析業務に従事しています。解析業務には大学等でもあまり学べないような専門知識が多く必
要で、他では経験できない大変やりがいのある仕事です。
入省当時は、私の能力で業務を遂行できるのか不安でしたが、情報本部では業務に必要な知識や技術に関する
教育が充実しており、私もそれらの教育に参加することで専門知識を身につけることができました。その後も業務上で
行き詰まる状況や分からないことがあった際には、上司や先輩方が親身に指導して下さり、現在では、まだまだ未熟
ではありますが与えられた日々の業務を遂行できるようになりました。
情報業務には解析だけではなく様々な業務があるので、自分の得意な知識や技術を活かせる場がたくさんあります。
情報の専門家として勤務する意欲のある方は情報本部を希望されてはいかがでしょうか。
一般職(大卒)電気・電子・情報 東京農工大学大学院卒(平成 24 年入省)
技術的側面から国防に貢献
私の所属する画像・地理部は、商用衛星から収集した衛星画像を解析して情報資料を作成するほか、衛星画
像や他の資料を用いてデジタル地図を作成し、陸海空自衛隊及び政府(内閣総理大臣)等が必要としている情報
を提供しています。
私の部署では、情報資料作成やデジタル地図作成の支援のため、リモートセンシングに関する研究を行っています。
現在私は、複数枚の衛星画像からの位相情報を利用したり、干渉技術を適用することにより、多様な情報を引き出
せるように、日々技術的課題に取り組んでいます。技術的課題の解決には色々と難しいことも多いですが、技術的側
面から国防に貢献していることが実感できるとともに、他ではなかなか経験しがたい、大変やりがいのある仕事だと感
じています。 この他に、偏波を用いた解析や画像と地理情報の融合分析等についても、その実用化に向けた調査研究を行う
など、まだまだ未開拓の分野も多く残されているため、探究心や向学心のある方の入省を期待しています。
Ⅱ種 電気・電子 新潟大学大学院 修士課程修了(平成 24 年入省)
技術的課題に挑戦し、将来の解析業務に貢献
私は自分で学んで来たことを生かしたいと思い、情報本部画像・地理部を志望しました。画像・地理部では商用
衛星を用いた画像の収集・解析や、デジタル地図・地誌の作成を行うほか、これらを含めた様々なデータを位置情
報に基づいて分析し、地理空間情報として政府・自衛隊に提供しています。
現在私は、
より有用な情報の提供を実現するため、画像解析等に用いるシステムの開発に関する仕事をしています。
画像解析の効率化や、最新技術動向への対応、ビッグデータ等の技術を用いた新たな解析機能の検討等、最適
なシステムを開発するための調査研究を行っています。新しく学ばなければならないことも多いですが、自ら技術的課
題に挑戦し、将来の解析業務に貢献できることにやりがいを感じています。
画像・地理部では、他にもレーダ画像の位相・偏波を用いた解析手法の研究等、様々な取り組みを行っています。
難しい課題にも意欲的に取り組める方とお会いできるのを楽しみにしています。
一般職(大卒)電気・電子・情報 東京大学 工学部卒(平成 24 年入省)
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Defense Intelligence Headquarters Ministry of Defense
国家公務員採用一般職試験(大卒・高卒程度)からの採用
先輩職員からのメッセージ(続き)
他にはない仕事
今、このメッセージを読んでいる皆様は、どのような仕事に就くことを希望されているでしょうか?
就職について考えていた当時を振り返ると、私は「他にはない仕事」を希望していたのではないかと思います。
現在、私は、情報本部で電波情報の解析業務に従事しています。それは、最新技術を駆使した製品の開発や
未来のための先端技術の研究などの華やかな世界とは違い、膨大なデータを数学、通信工学等の幅広い知識やプ
ログラミングの能力をもって処理していくという地道なものです。しかし、その地道な成果が、あるとき、普段何気なく
見ているTVや新聞で報道されるような国際情勢のニュースの世界に、そっと、つながっていることに気づき、あらた
めて驚いてしまったことがあります。防衛省の他の機関、他の官公庁、民間企業などと比べても、技術系の職業に
おいて、このような仕事・体験をできるところはそうはないと思います。今、この仕事こそが自分の望んでいたものだと
分かり、充実して職務に励んでいます。
「他にはない仕事」に就きたい、意欲ある皆様をお待ちしております。
Ⅱ種 電気・電子 熊本大学 工学部卒(平成 15 年入庁)
自分の知識と技能を活かす
情報本部は我が国最大の情報機関であり、我々の任務は国家の安全に繋がる重要な仕事です。このように聞くと
難しい仕事、高度な技術が無いとついていけない職場のように思われるかもしれません。しかし、情報本部では内部
の教育から大学院研修、学会参加等豊富な教育機会が用意され、職員のスキルアップをサポートしています。
私は入庁して6年後に防衛大学校の理工学研究科へ2年間留学しました。そこで私は科学的な問題解決のため
の思考法を学び、研究成果を国内外の複数の学会で発表する機会をいただきました。そして卒業後に審査を経て
修士号を取得することができました。
情報本部は自分の得意分野で力を発揮できる職場です。私は勉強していた無線通信関連の知識を活かせる仕事
をしたいと考えていました。現在はそれらの知識が業務の理解や必要知識の習得の助けとなっています。周囲には様々
な得意分野を持つ自衛官や事務官、技官の方がおり問題解決のために助言を頂くことができ己の見識を深められます。
自分の仕事が国の安全の一部であるという誇りは何よりも代えがたいものです。自分の知識と技能を日本の防衛に
活かしたいという方、あなたの能力を情報本部で発揮してみませんか。
Ⅱ種 電気・電子 電気通信大学 電気通信学部卒(平成 16 年入庁)
国防への貢献に大きな魅力
私は情報を取り扱った業務に興味を持ち防衛省情報本部を志望し、防衛技官として採用され、情報の収集に直
に携わる通信所で勤務をしています。仕事を通じて誰よりも早く情報を手に入れる事ができ、その情報が国防に貢献
していることを目の当たりにすることができるので、非常にやりがいを感じています。
職場内では、陸・海・空の自衛官の方と同じ部屋で仕事をしています。最初は困惑しましたが、優しく丁寧に業
務を教えて頂けます。また、1つの目標に向かってチーム一丸となって取り組む姿勢も魅力的で非常に雰囲気の良い
職場です。
防衛省情報本部は、日本国に無くてはならない存在となっています。その中で情報を収集し国防に貢献することは、
ここでしか味わえない業務です。皆さんも電波情報を収集又は処理する人材として国防に貢献する業務に携わって
みませんか。
一般職(高卒)電気・情報 宮崎県立小林秀峰高等学校卒(平成 25 年入省)
数学的センスを駆使して仕事をしたいあなたへ
ユニークかつ専門的なやりがいのある仕事
高校で情報技術について学んできた私は、“画像解析”
という言葉に惹かれ情報本部を志願しました。一言で
“画
像解析”
と言われてもなかなかイメージできないと思いますが、イメージできないからこその魅力が情報本部にはあると、
当時の私は感じていました。
情報本部では、我が国の安全保障に関わる必要な情報の収集及び提供を行っており、その中でも商用衛星画像
を使用した画像解析及び報告書の作成等、画像情報を扱う業務については私の所属する画像・地理部が担当して
います。ここでは、初心者を対象とした課程教育が用意されており、軍事に関する専門的な知識を培うことができます。
そのため、軍事の知識に乏しかった私でも、ある程度の知識を身に付けることができました。
また、画像解析のプロフェッ
ショナルと供に勤務することによって様々な刺激を受け、入省当時に感じていた不安も今では意欲と好奇心で溢れる
程、仕事に対するやりがいと誇りを感じています。
画像解析では、把握した変化事象の中から抽出した情報をいかに迅速、正確に提供できるかが重要となってきます。
安全保障環境の変化に伴い、情報に対する要求が日々高まっていく中で、我が国の防衛に貢献し、やりがいを感じ
てみませんか。探求心のある皆様の入省を心よりお待ちしております。
一般職(高卒)電気・情報 宮崎県立佐土原高等学校卒(平成 25 年入省)
ここにしかない仕事 ― 情報の最前線 ―
私は、情報本部の最前線、通信所で電波情報の収集業務に従事しています。「情報」は適時適切に提供しなけ
れば価値がありません。リアルタイムに変化していく状況を把握して、報告すべき情報を選別し速やかに報告する、こ
れが私の仕事です。このように聞くと難しい仕事なのかと思うかもしれませんが、入省後の基礎及び専門教育を受け
て経験を積めば、必ずできるようになるので心配はいりません。
ここは自分の成長を感じられる職場です。先日も収集した情報を冷静に判断し報告できた自分がいたことに気付き、
自分の成長を実感することができ嬉しくなりました。
今、情報業務に適性のある「技官」への期待が高まっています。やる気のあるあなたと一緒に「ここにしかない仕事」
ができる日を楽しみにしています。
Ⅲ種 電気 長崎県立佐世保工業高等専門学校卒(平成 23 年入省)
防衛政策や自衛隊の活動に直接影響する仕事
私は、高校で電気技術を学び、防衛技官として採用され、情報本部の画像・地理部に配属されました。現在は
商用衛星から収集した衛星画像の解析業務を実施しております。
入省した当初は、「解析」及び「分析」という言葉に、何をする業務なのかと疑問や不安がありましたが、情報
本部における様々な課程教育等の受講を通じて、初心者の私でも解析、分析業務に必要な技術や知識を習得し、
安心して業務に励むことができるようになりました。
入省して最も職場の重要性を認識したのは、平成 23 年の東日本大震災の発生時でした。この時は、画像情報を
解析し、津波による被害状況資料をタイムリーに派遣部隊等に提供することができました。
私は、情報本部の業務が防衛政策や自衛隊の活動等に直接大きな影響を及ぼす重要なものであると実感し、そ
の一翼を担うものとして大きなやりがいを感じています。また、情報本部には事務官や技官だけではなく、陸・海・
空の自衛官も勤務しているので、解析・分析に関する知識のほか、自衛隊の任務に関する知識、理解を深めること
もできます。少しでも情報に興味のある方の入省を楽しみにしています。
Ⅲ種 電気 鹿児島県立鹿屋工業高等学校卒(平成 20 年入省)
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Defense Intelligence Headquarters Ministry of Defense
国家公務員採用一般職試験(大卒・高卒程度)からの採用
概要
国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の「行政」及び国家公務員採用一般職試験(高卒程度)
の試験区分「事務」の合格者から、一般行政事務に従事する人を採用します。
平成28年度試験に関する募集情報などの詳細は、防衛省のウェブサイトでご確認下さい。
業務内容
総務、人事、文書管理、会計・調達、予算要求、物品管理などの業務
キャリアアップシステムの一例
管理職選抜研修(選抜)
管理職
各部門の責任者
として活躍
係長級選抜研修(選抜)
専門官
係員級選抜研修(選抜)
専門的知見を駆使し各部門の
中級管理者として活躍
初任時研修
係長・主任
各部門の初級管理者
として活躍
入省
○ この試験に合格して採用された場合、情報本部の各部で主に、総務、人事などの組織管理業務に従事することとなります。
○ 採用後しばらくすると、防衛省の様々な機関での勤務の道も開かれ、幅広い経験と視野を培いながら、管理職を目指す
こととなります。
一般行政事務に従事したいあなたへ
先輩職員からのメッセージ
多様な職務が自分を成長させる
私は現在、情報本部総務部で事務官や技官の人事を担当しています。異動や昇格に関する事務手続きや、育
児休業・退職などの一連の業務を行っているのですが、事務官等の人事管理には様々な制度が存在しており、関
係規則の勉強が日々欠かせません。勤務している人々に直接影響する仕事も多く、良い緊張感を持って職務に臨ん
でいます。
情報本部というと、特殊な業務をしている機関だというイメージを抱かれるかと思いますが、どんな組織においても
総務や人事・会計など組織を支える業務が存在し、非常に重要な役割を担っています。
また、
こういった業務の経験は、
他の機関での勤務にも活かすことができます。私自身、陸上自衛隊で採用され、いくつかの勤務地を経て情報本部
で勤務することとなりました。防衛省には非常に多くの職場・業務があります。皆さんの能力を活かせる場所を、ここ
で探してみませんか。
Ⅱ種 行政 大阪大学卒(平成 22 年入省)
やりがいと誇りをもてる職場
私は平成23年に採用されてから、初めに画像・地理部に配置され、商用衛星から収集した画像を処理・分析し、
情報資料を作成する解析業務に携わっていました。解析業務はその時々の国際情勢に直結し、我が国の安全保障
に資する大変やりがいのある仕事です。そこでの勤務は、世界の情勢を身近に感じ視野を広げる貴重な経験となりま
した。
現在は総務部で庶務・福利厚生業務に携わり、部長・課長のスケジューリング、接客応対、電話応対、各種手
当の認定業務などを担当しています。上司、先輩方にご指導を頂きながら多岐にわたる業務に日々邁進し、職員の
生活を支える仕事に携われることに誇りを感じています。
このように情報本部には、幅広い業務があり、様々な経験ができる魅力的な職場です。興味をもたれた方はぜひ
情報本部へ。皆さんと勤務できる日を楽しみにしています。
Ⅲ種 一般 東京法律専門学校卒(平成 23 年入省)
隊員やその家族を支える職場
私は現在、情報本部会計課で給与業務を行っております。会計課では、陸海空はもちろん自衛官・事務官など様々
な隊員が所属しています。会計というと、裏方で暗く堅苦しいイメージがあるかと思いますが、勤務する約半数は女
性で、イメージとは違い快活・華やかであり、男女関係なく幅広く活躍することが出来る職場になっています。
給与係の仕事内容は主に毎月の給与明細を作成することです。国家公務員の給与はその時々の社会情勢等を考
慮し、制度の改正や見直しが多くあるため、常に勉強の日々です。時には突発的な事柄への対応を求められることも
ありますが、ひとつひとつ丁寧にしなやかさを持って取り組むことで、整合性のある結果を実らせる事ができ、それが
隊員やその家族を支える事に繋がっていく等、非常にやりがいを感じながら業務をしております。
防衛省には会計の他にも魅力あふれる職務・活躍する場がたくさんあります。興味を持たれた方はぜひ防衛省職
員を目指す第一歩をふみだしてみてはいかがでしょうか? 温かい先輩方が皆様をお待ちしております。
Ⅲ種 一般 上野法律ビジネス専門学校卒(平成 20 年入省)
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採用情報・勤務
採用実績
試験年度
試験区分
防衛省専門職員採用試験
(国際関係)
からの採用
国家公務員採用一般職
試験
(大卒程度)
からの採用
24 年度
25 年度
26 年度
専門語学
英語
中国語
朝鮮語
専門語学
英語
ロシア語
中国語
専門語学
電気・電子・情報
技術
電気・情報
国家公務員採用一般職
機械
試験
(高卒程度)
からの採用 27 年度
(採用予定)
英語
ペルシャ語※
専門語学
英語
中国語
朝鮮語
アラビア語※
電気・電子・情報
電気・電子・情報
電気・電子・情報
技術
技術
電気・情報
電気・情報
事務
技術
電気・情報
土木
※ ペルシャ語、アラビア語については、情報本部が独自に行う試験からの採用である。(4、5ページの「概要」を参照) 採用試験の詳細情報
防衛省専門職員採用試験(国際関係)については防衛省のウェブサイトの「採用情報」
、国
家公務員採用一般職試験(大卒・高卒程度)からの採用については、人事院のウェブサイト「国
家公務員採用NAVI」をご確認ください。
勤務時間・休暇等
○ 勤務時間は1日7時間 45 分であり、原則として土・日曜日及び祝日は休みです。
○ 年 20 日の年次休暇(残日数は 20 日を限度として翌年に繰り越し)のほか、病気休暇、特別
休暇(夏季・結婚・出産・ 忌引・看護・ボランティア等)、介護休暇があります。
○ 子供が満3歳に達する日までの育児休業と、子供が小学校就学始期までの1日2時間の育
児時間の制度があります。
防衛省・自衛隊の組織
(平成 27 年 10 月末)
内 閣
内閣総理大臣
国家安全保障会議
防 衛 大 臣
防衛副大臣
防衛大臣政務官
防衛事務次官
防衛大臣補佐官
防衛大臣政策参与
防衛審議官
防衛大臣秘書官
防衛装備庁
海上幕僚長
航空幕僚長
統合幕僚監部
陸上幕僚監部
海上幕僚監部
航空幕僚監部
統合幕僚学校
陸上自衛隊の
部隊及び機関
海上自衛隊の
部隊及び機関
航空自衛隊の
部隊及び機関
地方防衛局
陸上幕僚長
防衛監察本部
情報本部
防衛会議
防衛研究所
防衛医科大学校
防衛大学校
内部部局
統合幕僚長
共同の部隊
共同の機関
(臨時または特例で置くものを除く。)
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情報本部シンボルマーク
情報本部のシンボルマークは、情報本部の職員の一体感及
び団結心を養う目的で職員から募集したデザインの中から決
めたものです。
シンボルマークに使用している鳥の名は雉子(きぎす)で
あり、星は情報本部を構成する各部及び通信所を意味し、中
央の地球は分析の対象とする全世界を、地球上の2本の線は
衛星軌道を、稲妻は電波をそれぞれイメージしています。
雉子(きぎす)は、昭和22年に国鳥に指定された日本特産
の鳥「キジ」の古語であり、次のような言い伝えと理由によ
りシンボルに選びました。
童話の「桃太郎」に出てくる雉は、空を高速で飛行する特性を
生かして、情報の収集を任務としていました。また、人体が感じ
ない微弱な振動を感じることができると言われており、世界の情
勢の変化を敏感に察知しなければならない情報本部の任務と相通
じるところからシンボルにふさわしいと考えています。