はじめに我が国は、平成２０年１２月の１億２，８０９万９千人をピークに人口減少社会に突入しています。人口減少は、将来的には経済規模の縮小や生活水準の低下を招く可能性が指摘されており、現在、この構造的課題の解決に向け、国と地方公共団体が問題意識を共有しながら、総力を挙げて地方創生の取組を進めているところです。本市におきましては、平成２４年６月の８４２，９８８人をピークにゆるやかな人口減少局面をむかえていますが、堺市マスタープランの「堺・３つの挑戦」を着実に進めてきたことで、本市の従業者数や観光ビジター数は増加するとともに、平成２７年にはこれまで減少傾向にあった出生数が増加するなどの成果が表れてきています。地方創生を進めるためには、それぞれの地域が有する資源を活かすとともに、地域の総合力を引き出すことが重要であり、本市においては、リーディングプロジェクトである「子育てのまち堺」、「歴史文化のまち堺」、「匠の技が生きるまち堺」の「堺・３つの挑戦」を重点化することで、さらなる産業の振興や次代を担う子どもたちの健全育成、まちの魅力づくりなどに一体的に取り組み、地方創生の長期目標である「人口減少問題の克服」と「成長力の確保」を実現することとしております。今後、本市の人口は、ゆるやかに減少していくと予測していますが、このような社会情勢の中であっても、市民の皆様やＮＰＯ、企業の方々などと力をあわせて市民・まち・産業が元気な堺を実現していかなければなりません。皆様におかれましては、本市が将来にわたり持続的に発展するために、力強いご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。平成２８年２月堺市長竹山修身