資料5 鹿児島県地域防災計画修正案の概要及び 新旧対照表 (原子力災害対策編を除く) 平成28年3月24日(木) 鹿児島県防災会議 平成27年度 県地域防災計画修正案の概要(原子力災害対策編を除く) 修正の有無 番号 分 類 項 目 該 当 ページ 内 容 一般 地震 津波 火山 1 災害予防 土砂災害警戒情報及びその補足情報となる各 種情報を活用した避難勧告等の発令範囲の設 土砂災害の防止 定を追加 ○ 対策 ハザードマップ等の作成による円滑な避難場 所への避難に必要な事項の住民への周知を追 加 1∼2 2 河川情報システムと土砂災害発生予測情報シ 河川砂防情報シ ステムとを統合し,機能拡充した河川砂防情報 ○ ステムの活用 システムの運用による提供情報等の修正 3 気象警報等の発 土砂災害警戒情報の発表及び解除の基準等 表 の修正 ○ 5∼10 4 気象警報等の受 水位情報の通知系統の修正 信・伝達 ○ 11∼12 5 石油連盟との重要施設に係る情報共有に関 災害応急 緊急輸送手段等 する覚書の締結に伴う燃料の供給に必要な情 対策 の確保 報の共有を追加 ○ ○ ○ 3∼4 13∼14 6 防災知識の普 及・訓練 観光関係の事業者等を通じ,火山地域を訪れ る登山者や旅行者への防災知識の普及に努め ることなどを追加 ○ 15∼16 7 状況に応じた降灰予報の発表方法の修正 噴火速報を発表することを追加 火山災害に関す 噴火に関する火山観測報を発表することを追 る情報の伝達 加 噴火警戒レベル1等のキーワードを「平常」か ら「活火山であることに留意」に修正 ○ 17∼22 鹿児島県地域防災計画修正案新旧対照表 (抜粋) 【一般災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島県 (土木部砂防課),鹿児島地方気象台 (防災) 該当箇所 第2部 災害予防 第1章 災害に強い施 現 4 土砂災害等の 土砂災害の防止 画 (3) 避難計画の整備 市町村は,特に,災害危険箇所及び土砂災害警戒区域等の住民を対象 に,避難計画を作成するものとする。 防止対策の推進 第1 計 災害危険箇所等の警戒避難体制の整備 設等の整備 第1節 行 《資料編市町村地域防災計画に定める土砂災害警戒区域毎の警戒避難 体制の例》 対策 [中略] 2−1−5ページ オ 避難勧告等の基準の設定 過去の降雨状況,土砂崩れなどの災害状況,土砂災害発生予測情報 システムによる危険指標(レベル1,2,3),防災点検の結果など を基に,土砂災害警戒情報が発表された場合には,住民の避難行動が 開始されるよう基準を定めるよう努める。 -1- 修 4 正 案 災害危険箇所等の警戒避難体制の整備 防災基本計画の修正に (3) 避難計画の整備 伴う修正 市町村は,特に,災害危険箇所及び土砂災害警戒区域等の住民を対象 に,避難計画を作成するものとする。 《資料編市町村地域防災計画に定める土砂災害警戒区域毎の警戒避難体 制の例》 [中略] オ 避難勧告等の基準の設定 土砂災害警戒情報が発表された場合に直ちに避難勧告等を発令する ことを基本とした具体的な避難勧告等の発令基準を設定するものとす る。また,土砂災害警戒区域等を避難勧告等の発令単位として事前に 設定し,土砂災害警戒情報及び土砂災害警戒情報の補足情報となる河 川砂防情報システムによる危険度レベル(レベル1,2,3,4), 気象庁の防災情報システムや気象庁ホームページの土砂災害警戒判定 メッシュ情報等を用い,事前に定めた発令単位と危険度の高まってい る領域が重複する区域等に避難勧告等を適切な範囲に絞り込んで発令 できるよう,発令範囲をあらかじめ具体的に設定するとともに,必要 に応じ見直すよう努めるものとする。 カ 修正理由等 ハザードマップ等の作成 市町村は土砂災害に関する情報の伝達方法・避難場所及び避難経路 に関する事項その他土砂災害警戒区域における円滑な警戒避難を確保 する上で必要な事項を住民等に周知するため,これらの事項を記載し た印刷物の配布その他の必要な措置を講じるものとする。 -2- 【一般災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島県(土木部河川課・砂防課) 該当箇所 第2部 災害予防 第2章 迅速かつ円滑 な災害応急対策への 備え 第3 行 計 画 土砂災害発生予測情報システムの活用 土砂災害発生予測情報システムの活用により,雨量データ及び雨量状況に よる危険度を示す危険指標レベル1,2,3等土砂災害に関する情報を,電 第3節 気象観測体制 の整備 第3 現 鹿児島地方気象台 (防災) 話,ファックス又はインターネット等により,市町村,住民に対し情報提供 するものとする。 土砂災害発生予 測情報システムの活 鹿児島県土砂災害発生予測情報システム構成図 用 2−2−14ページ -3- 修 第3 正 案 河川砂防情報システムの活用 修正理由等 河川砂防情報システム の運用に伴う修正 河川砂防情報システムの活用により,県内の河川水位,雨量,ダム情報, 河川監視カメラ画像,洪水予報,土砂災害危険度レベル等の水害や土砂災害 に関する情報を,インターネット等により,市町村,住民に対し情報提供す るものとする。 河川砂防情報システム構成図 -4- 【一般災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島県 (土木部砂防課 ) 該当箇所 第3部 災害応急対策 第2章 警戒避難期の 応急対策 第1節 気象警報等の 収集・伝達 第1 気象警報等の発 表 現 2 行 計 画 土砂災害警戒情報の発表 鹿児島地方気象台及び鹿児島県は,大雨警報発表中において,大雨によ る土砂災害発生の危険性が高まり,より厳重な警戒が必要な場合に,市町 村の防災活動や住民の避難行動を支援するため,土砂災害警戒情報を市町 村単位で発表する。(ただし,薩摩川内市は薩摩川内市と薩摩川内市甑島 に分割発表する。) (1) 発表機関 土砂災害警戒情報は,気象業務法,災害対策基本法により,鹿児島 3−2−10ページ 地方気象台と鹿児島県が共同で作成・発表する。 11ページ (2)∼(4) [省略] (5) 土砂災害警戒情報の発表及び解除の基準 ア 発表基準 発表基準は,大雨警報発表中において,県が監視する基準(土砂災 害発生予測情報システムの危険指標)と,気象台が監視する基準(土 壌雨量指数値)が,ともに超過すると予想されるときとする。 また,大雨警報の切り替え等各種情報を勘案して,より厳重な警戒 を呼びかける必要があると認められる場合等には,県と気象台が協議 のうえ土砂災害警戒情報を発表するものとする。 なお,地震や火山噴火等で現状の基準を見直す必要があると考えら れた場合には,鹿児島県土木部と鹿児島地方気象台は基準の取り扱い について協議するものとする。 イ 解除基準 解除基準は,県が監視する基準と,気象台が監視する基準につい て,どちらかがその基準を下回り,かつ短時間で再び発表基準を超過 しないと予想されるときとする。ただし,無降雨状態が長時間継続し ているにもかかわらず基準を下回らない場合は,土壌雨量指数による 雨量の推定貯留量の降下状況や土砂災害発生の情報等を鑑み,県と気 象台が協議のうえ解除するものとする。 なお,土砂災害警戒情報が解除されたときでも,斜面が緩んでおり 崩壊等が起こりやすい状態にあるので,避難勧告・避難指示の解除に 当たっては,斜面や渓流の状況を確認した後に判断するものとする。 (6)土砂災害警戒情報の利用にあたっての留意点 ア 土砂災害警戒情報は,大雨による土砂災害の危険度を,降雨に基づ いて判定しているが,雨の多少に関わらず急傾斜地等が崩壊すること もある。 従って,土砂災害警戒情報の利用にあたっては,個別の災害発生箇 所・時間・規模等を詳細に特定するものではないということ,また, がけ崩れなど表層崩壊等による土砂災害を対象としており,深層崩 壊,山体崩壊,地すべり等は対象としないということに留意するこ と。 -5- 修 2 正 案 修正理由等 土砂災害警戒情報の発表 鹿児島地方気象台及び鹿児島県は,大雨警報発表中において,大雨によ る土砂災害発生の危険性が高まり,より厳重な警戒が必要な場合に,市町 村の防災活動や住民の避難行動を支援するため,土砂災害警戒情報を市町 村単位で発表する。(ただし,薩摩川内市は薩摩川内市と薩摩川内市甑島 に分割発表する。) (1) 発表機関 土砂災害警戒情報は,気象業務法,災害対策基本法及び土砂災害警戒 区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律により,鹿児島地 土砂災害防止法の一部 改正に伴う修正 方気象台と鹿児島県が共同で発表する。 (2)∼(4) [省略] (5) 土砂災害警戒情報の発表及び解除の基準 ア 土砂災害警戒情報の発 発表基準 表基準の変更による修正 発表基準は,大雨警報または,大雨特別警報発表中において,気象 庁が作成する降雨予測に基づいて付図2で示す監視基準に達したとき とする。 なお,地震や火山噴火等で現状の基準を見直す必要があると考えら れた場合は,鹿児島県土木部と鹿児島地方気象台は基準の取り扱いに ついて協議するものとする。 イ 解除基準 解除基準は,付図2で示す基準について,その基準を下回り,かつ 短時間で再び発表基準を超過しないと予想されるときとする。ただ し,大規模な土砂災害等が発生した場合等には,鹿児島県土木部と鹿 児島地方気象台が協議のうえ基準を下回っても解除しない場合もあり 得るが,降雨の実況,土壌の水の含み具合,および土砂災害の発生状 況等に基づいて総合的な判断を適切に行い,当該地域を対象とした土 砂災害警戒情報を解除することとする。 (6) 土砂災害警戒情報の利用にあたっての留意点 ア 土砂災害警戒情報は,土石流や集中的に発生するがけ崩れによる土 砂災害を対象としており,技術的に予測が困難である斜面の深層崩 壊,山体の崩壊,地すべり等は発表対象としていないことに留意する こと。 -6- 該当箇所 第3部 災害応急対策 第2章 警戒避難期の 応急対策 第1節 イ 行 計 画 市町村長が行う避難勧告等の発令にあたっては,土砂災害警戒情報 のほか,過去の降雨状況,土砂崩れなどの災害状況,土砂災害発生予 測情報システムによる危険指標(レベル0,1,2,3),気象庁の 気象警報等の 収集・伝達 第1 現 防災情報提供システムや気象庁ホームページの土砂災害警戒判定メッ シュ情報,防災点検の結果なども合わせて総合的に判断すること。 気象警報等の発 表 3−2−10ページ 11ページ ≪参考:資料編(土砂災害警戒情報)≫ 付図1 土砂災害警戒情報例 -7- [省略] 修 イ 正 案 修正理由等 市町村長が行う避難勧告等の発令にあたっては,土砂災害警戒情報 土砂災害警戒情報の発 を避難勧告等の発令の基本とし,更に避難対象区域を絞り込む等が必 表基準の変更に伴う修正 要となる場合は,河川砂防情報システムによる危険度レベル(レベル 1,2,3,4),気象庁の防災情報提供システムや気象庁ホームペ ージの土砂災害警戒判定メッシュ情報なども合わせて判断すること。 ウ 県内では,雨が降り止んでから時間をおいて発生する大規模な土砂 災害の事例があり,土砂災害警戒情報が解除された後も土砂災害が発 生することがある。 そのため,避難勧告等の解除にあたっては,現地の状況などを総合 的に判断すること。 付図1 土砂災害警戒情報例 [省略] 付図2 土砂災害警戒情報の監視基準 -8- 該当箇所 現 -9- 行 計 画 修 正 案 修正理由等 注1)いずれの市町村についても①最大土 土砂災害警戒情報の発 壌雨量指数となる60分間積算雨量値以下の 表基準の変更に伴う修正 60分間積算雨量範囲については当該最大土 壌雨量指数値を,②最大60分間積算雨量値 となる土壌雨量指数値以下の土壌雨量指数 範囲については当該最大60分間積算雨量値 をその基準とする。 注2)土壌雨量指数下限値の設定 先行降雨のほとんどない夕立等,60分間積 算雨量の立ち上がりが早い降雨については, 監視基準を超過しても災害非発生降雨とな り,空振りが頻発することが予想される。 これを回避する目的として,土壌雨量指数の下限値比率を付図2の市町村 毎の表のとおり設定する。 -10- 【一般災害対策編】 機関名(部署名): 鹿児島県(危機管理防災課) 該当箇所 現 行 計 第3部 災害応急対策 図3.2.1.9 第2章 警戒避難期の (3)知事が通知する水位情報の通知系統図 水位情報の伝達方法(別冊鹿児島県水防計画書による) 応急対策 第1節 気象警報等の 収集・伝達 第2 画 気象警報等の受 信・伝達 3−2−30ページ -11- 修 図3.2.1.9 正 案 水位情報の伝達方法(別冊鹿児島県水防計画書による) (3)知事が通知する水位情報の通知系統図 修正理由等 県水防計画の一部改正 に伴う修正 -12- 【一般,地震,津波災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島県(危機管理局危機管理防災課) 該当箇所 第3部 災害応急対策 第2章 警戒避難期の 現 1 第2 計 画 緊急輸送手段 緊急輸送は,次の手段のうちもっとも適切なものによる。 応急対策 第9節 行 (略) 緊急輸送 緊急輸送手段等 2 輸送条件 の確保 災害応急対策実施機関の長は,車両,船舶等の調達を必要とするとき は,次の事項を明示して要請する。 一般:3−2−69ペー (略) ジ 地震:2−2−53ペー 3 被災者の運送 ジ 津波:3−2−44ペー ジ 県は,被災者の保護の実施のため緊急の必要があると認めるときは,運送 事業者である指定公共機関又は指定地方公共機関に対し,運送すべき人並 びに運送すべき場所及び期日を示して,被災者の運送を要請する。 4 災害応急対策必要物資の運送 県は,災害応急対策の実施のため緊急の必要があると認めるときは,運 送事業者である指定公共機関又は指定地方公共機関に対し,運送すべき物 資又は資材並びに運送すべき場所及び期日を示して,当該災害応急対策の 実施に必要な物資又は資材の運送を要請する。 また,運送事業者である指定公共機関及び指定地方公共機関は,運送要 請等に対応できるように,防災業務計画等において,物資等の緊急運送に 関する計画をあらかじめ定めておく。 (新規) 5 強制確保 (1) 輸送命令等による方法 (略) (2) 従事命令等による方法 (略) 6 費用の基準及び支払い (略) -13- 修 1 正 案 修正理由等 緊急輸送手段 緊急輸送は,次の手段のうちもっとも適切なものによる。 (略) 2 輸送条件 災害応急対策実施機関の長は,車両,船舶等の調達を必要とするとき は,次の事項を明示して要請する。 (略) 3 被災者の運送 県は,被災者の保護の実施のため緊急の必要があると認めるときは,運送 事業者である指定公共機関又は指定地方公共機関に対し,運送すべき人並 びに運送すべき場所及び期日を示して,被災者の運送を要請する。 4 災害応急対策必要物資の運送 県は,災害応急対策の実施のため緊急の必要があると認めるときは,運 送事業者である指定公共機関又は指定地方公共機関に対し,運送すべき物 資又は資材並びに運送すべき場所及び期日を示して,当該災害応急対策の 実施に必要な物資又は資材の運送を要請する。 また,運送事業者である指定公共機関及び指定地方公共機関は,運送要 請等に対応できるように,防災業務計画等において,物資等の緊急運送に 関する計画をあらかじめ定めておく。 5 石油等燃料の供給体制の整備 石油連盟との覚書の締 県は,石油連盟との重要施設に係る情報共有に関する覚書の締結による 結に伴う修正 燃料の緊急調達体制を整備し,燃料の供給に必要な情報共有を図る。 6 強制確保 項ずれ (1) 輸送命令等による方法 (略) (2) 従事命令等による方法 (略) 7 費用の基準及び支払い 項ずれ (略) -14- 【火山災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島県(観光交流局観光課) 該当箇所 第1部 総則 第2章 災害予防 第3節 県民の防災活 動の促進 2 防災知識の普及・ 訓練 現 行 計 画 (1)防災知識の普及 県,市町村及び関係機関は,防災週間や防災関連行事等を通じ住民に 対し,火山災害時のシミュレーション結果等を示しながらその危険性を 周知するとともに,3日分の食料,飲料水,携帯トイレ,トイレットペ ーパー,非常持出品の準備等家庭での予防・安全対策,様々な条件下 (家屋内,路上,自動車運転中等)で火山災害発生時にとるべき行動, 緊急避難場所や避難所での行動等防災知識の普及,啓発を図る。 1−2−22ページ また,災害時の家族内の連絡体制について,あらかじめ決めておくこ となどを促す。 -15- 修 正 案 (1)防災知識の普及 ア 防災基本計画の修正に 県,市町村及び関係機関は,防災週間や防災関連行事等を通じ住民 に対し,火山災害時のシミュレーション結果等を示しながらその危険 性を周知するとともに,3日分の食料,飲料水,携帯トイレ,トイレ ットペーパー,非常持出品の準備等家庭での予防・安全対策,様々な 条件下(家屋内,路上,自動車運転中等)で火山災害発生時にとるべ き行動,緊急避難場所や避難所での行動等防災知識の普及,啓発を図 る。 また,災害時の家族内の連絡体制について,あらかじめ決めておく ことなどを促す。 イ 修正理由等 県及び市町村は,観光関係の事業者等を通じて,火山地域を訪れる 登山者や旅行者に対して防災知識の普及啓発を図るものとする。 また,パンフレット,ビジターセンター,火山災害の遺構であるジ オパーク等を通じて,火山災害履歴についての知識の普及を図るもの とする。 -16- 伴う修正 【火山災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島地方気象台(防災) 該当箇所 第1部 総則 現 行 計 画 (2)火山現象に関する予報及び警報等 第3章 災害応急対策 鹿児島地方気象台及び福岡管区気象台は噴火予報,噴火警報及び火山現 第1節 災害発生直前 象に関する情報を発表する。また,噴火警戒レベルが定められた火山につ の対応 1 火山災害に関する情 いては,噴火警報レベルを適用し,噴火予報,噴火警報により発表する。 ① 火山現象に関する予報及び警報 報の伝達 気象業務法第13条1項により発表される火山現象の予報及び警報を いう。 1−3−3ページ ア 予報は,観測の成果に基づく現象の予想の発表をいう。 ・噴火予報 噴火警報を解除する場合,または火山活動が静穏(平常)な状態で あることを知らせる場合にその旨を発表する。 ・降灰予報 噴火が発生した場合で,住民等に降灰の影響が予想される場合に降 灰が予想される地域を随時発表する。 -17- 修 正 案 (2)火山現象に関する予報及び警報等 修正理由等 火山の状況に関する解 鹿児島地方気象台及び福岡管区気象台は噴火予報,噴火警報及び火山現 象に関する情報を発表する。また,噴火警戒レベルが定められた火山につ いては,噴火警報レベルを適用し,噴火予報,噴火警報により発表する。 ① 火山現象に関する予報及び警報 気象業務法第13条第1項により発表される火山現象の予報及び警報 をいう。 ア 予報は,観測の成果に基づく現象の予想の発表をいう。 ・噴火予報 噴火警報を解除する場合,または火山活動が静穏(平常)な状態で あることを知らせる場合にその旨を発表する。 ・降灰予報 定時,速報,詳細とそれぞれ状況に応じて気象庁が発表する。 (ア)降灰予報(定時) 噴火の可能性が高い火山に対して,想定した噴煙高を用いて,18 時間先までに噴火が発生した場合の降灰範囲や小さな噴石の落下範 囲を計算し,定期的に発表する。 (イ)降灰予報(速報) 噴火発生直後,事前に計算した想定噴火のうち最も適当なものを 抽出し,1時間以内の降灰量分布や小さな噴石の落下範囲を,噴火後 5∼10分程度で速やかに発表する。 (ウ)降灰予報(詳細) 噴火発生後,観測した噴煙高を用いて,精度の良い降灰量分布や 降灰開始時刻を計算し,6時間先までの詳細な予報を,噴火後20∼30 分程度で発表する。 -18- 説情報等の変更に伴う修 正 【火山災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島地方気象台(防災) 該当箇所 第1部 総則 現 行 計 画 (2)火山現象に関する予報及び警報等 第3章 災害応急対策 第1節 災害発生直前 の対応 1 火山災害に関する情 報の伝達 ② 火山現象に関する情報 鹿児島地方気象台と福岡管区気象台は,火山活動の状況に応じ,次の 火山現象に関する情報を発表する。 ア 火山の状況に関する解説情報 火山活動が活発な場合等,火山性地震や微動回数及び噴火等の火山 1−3−4ページ の状況を知らせる情報で,火山活動の状況に応じ適時発表する。 イ 火山活動解説資料 火山観測の結果及び調査の成果を取りまとめた資料で,毎月1回ま たは必要に応じ適時発表する。 ウ 週間火山概況 過去1週間の火山活動の状況や警戒事項を取りまとめた資料で,気 象庁本庁が毎週金曜日に発表する。 エ 月間火山概況 前月1カ月の火山活動の状況や警戒事項を取りまとめた資料で,毎 月1回発表する。 -19- 修 正 案 修正理由等 (2)火山現象に関する予報及び警報等 火山の状況に関する解 説情報等の変更に伴う修 ② 火山現象に関する情報 正 鹿児島地方気象台と福岡管区気象台は,火山活動の状況に応じ,次の火 山現象に関する情報を発表する。 ア 火山の状況に関する解説情報 火山活動が活発な場合等,火山性地震や微動回数及び噴火等の火山 の状況を知らせる情報である。火山活動に変化があった場合,臨時で あることを明記した情報を発表する。 イ 噴火速報 噴火の発生事実を迅速に発表する情報,登山者や周辺の住民に,火 山が噴火したことを端的にいち早く伝え,身を守る行動を取ってもら うために,火山活動を24時間体制で観測・監視している火山を対象に 発表する。なお,以下のような場合には発表しない。 ・普段から噴火している火山において,普段と同じ規模の噴火が発 生した場合 ・噴火の規模が小さく,噴火が発生した事実をすぐに確認できない 場合 ウ 火山活動解説資料 地図や図表等を用いて火山活動の状況や警戒事項を詳細に取りまと めた資料で,毎月1回または必要に応じて臨時に発表する。 エ 週間火山概況 過去1週間の火山活動の状況や警戒事項を取りまとめた資料で,気 象庁が毎週金曜日に発表する。 オ 月間火山概況 前月1カ月の火山活動の状況や警戒事項を取りまとめた資料で,毎 月1回気象庁が発表する。 カ 噴火に関する火山観測報 噴火が発生したときに,発生時刻や噴煙の高さ等の情報を直ちに発 表する。 -20- 【火山災害対策編】 機関名(部署名):鹿児島地方気象台(防災) 該当箇所 第1部 総則 現 行 (2)火山現象に関する予報及び警報等 第3章 災害応急対策 第1節 災害発生直前 の対応 1 火山災害に関する情 報の伝達 1−3−5ページ -21- 計 画 修 正 案 修正理由等 (2)火山現象に関する予報及び警報等 火山の状況に関する解 説情報等の変更に伴う修 噴火警報・予報の名称, 噴火警戒レベル等の一覧表 噴火警戒レベルが運用されている火山 種別 名称 特別 警報 噴火警報 (居住地域) 又は 噴火警報 警報 噴火警報 (火口周辺) 又は 火口周辺警報 噴火予報 予報 正 レベル (キーワード) 火山活動の状況 レベル5 (避難) 居住地域に重大な被害を及 ぼす噴火が発生、あるいは 切迫している状態と予想さ れる。 レベル4 (避難準備) 居住地域に重大な被害を及 ぼす噴火が発生する可能性 が高まってきていると予想 される。 火口から居住地域近 くまでの広い範囲の 火口周辺 レベル3 (入山規制) 居住地域の近くまで重大な 影響を及ぼす(この範囲に 入った場合には生命に危険 が及ぶ)噴火が発生、ある いは 発 生す ると 予想 され る。 火口から少し離れた 所までの火口周辺 レベル2 (火口周辺規制) 火口 周 辺に 影響 を及 ぼす (この範囲に入った場合に は生命に危険が及ぶ)噴火 が発生、あるいは発生する と予想される。 火口内等 レベル1 (活火山であることに留意) 火山活動は静穏。 火山活動の状態によって、 火口内で火山灰の噴出等が 見られる(この範囲に入っ た場合には生命に危険が及 ぶ)。 対象範囲 居住地域及び それより火口側 噴火警戒レベルが運用されていない火山 種別 名称 特別 警報 噴火警報 (居住地域) 又は 噴火警報 警報 噴火警報 (火口周辺) 又は 火口周辺警報 予報 対象範囲 警戒事項等 (キーワード) 火山活動の状況 居住地域及び それより火口側 居住地域及び それより火口側の範囲に おける厳重な警戒 居住地域厳重警戒 居住地域に重大な被害を及 ぼす噴火が発生、あるいは 発生すると予想される。 火口から 居住地域近くまでの 広い範囲の火口周辺 火口から 居住地域近くまでの 広い範囲の火口周辺 における警戒 入山危険 居住地域の近くまで重大な 影響を及ぼす(この範囲に 入った場合には生命に危険 が及ぶ)噴火が発生、ある いは 発 生す ると 予想 され る。 火口から 少し離れた所までの 火口周辺 火口 周 辺に 影響 を及 ぼす 火口から (この範囲に入った場合に 少し離れた所までに火口周 は生命に危険が及ぶ)噴火 辺における警戒 が発生、あるいは発生する 火口周辺危険 と予想される。 噴火予報 火口内等 活火山であることに留意 火山活動は静穏。 火山活動の状態によって、 火口内で火山灰の噴出等が 見られる(この範囲に入っ た場合には生命に危険が及 ぶ)。 名称 対象範囲 警戒事項等 (キーワード) 火山活動の状況 海底火山 種別 警報 噴火警報 (周辺海域) 周辺海域 予報 噴火予報 直上 海底火山の周辺海域に影響 海底火山及びその周辺海域 を及 ぼ す程 度の 噴火 が発 における警戒 生、あるいは発生すると予 周辺海域警戒 想される。 活火山であることに留意 -22- 火山活動は静穏。 火山活動の状態によって、 変色水等が見られることが ある。
© Copyright 2024 ExpyDoc