大阪市一般廃棄物処理基本計画

大阪市一般廃棄物処理基本計画
平成 28 年3月
大阪市
目
次
第1章 計画策定の考え方
1 計画策定の趣旨 ···························································
1
2 計画の位置付け ······························································ 2
第 2 章 ごみの概況
1 ごみ処理の現状 ······························································ 3
2 これまでの取組の概要 ························································ 8
3 ごみ処理の課題と今後の方向性 ·········································· 13
第3章 基本計画
1 基本理念 ··································································· 18
2 基本方針 ··································································· 20
3 計画期間 ··································································· 21
4 計画目標 ··································································· 21
5 計画量 ······································································ 21
6 本計画で取り組む施策体系 ··············································· 25
7 具体的施策 ································································ 26
8 ごみの処理 ·································································· 36
9 災害対策 ··································································· 46
10 計画の進行管理 ·························································· 46
11 生活排水(し尿等)の処理 ············································· 46
≪おことわり≫
記載の数 値は、端 数 処理や表 現の関係で一 致しない場 合があります。
第 1 章 計画策定の考え方
1 計画策定の趣旨
高度成長期以降の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動は、天然資源の枯渇
への懸念や生態系への危機、温室効果ガスの排出による地球温暖化問題等、様々な環境問
題を引き起こしています。
大阪市では、天然資源の消費が抑制され、環境への負荷ができる限り低減される「持続
可能な循環型社会」の形成をめざし、これまで、ごみの適正処理という観点だけでなく、
廃棄物等の発生を抑制し、再使用や再生利用の取組を積極的に推進してきました。
家庭系ごみ減量施策としては、資源ごみ及び容器包装プラスチックの分別収集や粗大ご
み収集の有料化、中身の見えるごみ袋による排出指定制度の導入などを、また、事業系ご
み減量施策としては、特定建築物(市長が定める多量の事業系廃棄物を生ずる建築物) の
所有者・管理者に対するごみの減量指導やごみ処理手数料の改定、焼却工場における搬入
物の検査指導の強化などを積極的に進めてきました。
さらに、平成 25 年3月に改定した「大阪市一般廃棄物処理基本計画[改定計画]」(以
下「前計画」という。)に基づき、平成 25 年 10 月からは、古紙・衣類の分別収集の市内
全域での実施及び資源化可能な紙類の焼却工場への搬入禁止など、さらなるごみの減量・
リサイクルの推進に取り組んだ結果、平成 26 年度のごみ処理量(焼却量)は 94 万トン
となり、前計画の減量目標である「平成 27 年度のごみ処理量:100 万トン以下」を前倒
しで達成することができました。
このように、様々な減量施策が奏功し、平成 26 年度のごみ処理量は、ピーク時であっ
た平成 3 年度 217 万トンの半分以下となっており、焼却工場の稼働体制の縮小や最終処
分場の延命化、温室効果ガス排出量の削減など、大きな成果をあげています。
一方、ごみの焼却処理事業については、平成 26 年 11 月に一部事務組合である「大阪
市・八尾市・松原市環境施設組合」(以下「環境施設組合」という。)を設立し、基礎自治
体の責務であるごみ処理の責任と負担を 3 市が公平に負う長期的・安定的な処理体制を構
築するとともに、より一層のコスト削減を図りつつ、効率的な事業運営を行うこととしま
した。環境施設組合は、平成 27 年 4 月から事業を開始しており、適切なごみ処理を行う
ため、大阪市は、同組合との連携を進めていきます。
今後とも、「持続可能な循環型社会」の形成に向け、これまでのごみ減量施策に加え、
市民・事業者・大阪市の連携のもと、ごみの発生抑制や再使用の取組(2 R)をより一層
進め、前計画で将来目標とした「平成 37 年度のごみ処理量:90 万トン」とする減量目
標を、
「84 万トン」に見直すなど、ごみ減量の流れを継続・発展させるとともに、高齢社
会の進展など社会構造の変化や大規模災害時の対応も含め、安全かつ安定したごみの適正
処理を着実に進めるため、「大阪市一般廃棄物処理基本計画」を改定します。
1
2 計画の位置付け
本計画は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
(以下「廃棄物処理法」という。)第 6
条第 1 項 * の規定により、市域内の一般廃棄物の処理について定めるものです。
また、本計画は、大阪市環境基本計画の分野別の計画として、一般廃棄物の処理に係る
基本的な方向性について定めるものです。
なお、環境施設組合が策定する、「大阪市・八尾市・松原市環境施設組合一般廃棄物処
理基本計画」との整合を図ります。
〈図1〉「大阪市一般廃棄物処理基本計画」と関連計画等との関係
≪大阪市の条例・計画≫
≪国の法律・計画≫
大阪市環境基本計画
環境基本計画
<大阪市環境基本条例>
<環境基本法>
大阪市循環型社会
形成推進条例
循環型社会形成推進基本計画
<循環型社会形成推進基本法>
廃棄物処理法
資源有効利用促進法
家電リサイクル法
食品リサイクル法
自動車リサイクル法
容器包装リサイクル法
建設リサイクル法
小型家電リサイクル法
≪焼却処理事業≫
グリーン購入法
大阪市・八尾市・松原市
環境施設組合
一般廃棄物処理基本計画
整合
大阪市一般廃棄物処理基本計画
<大阪市廃棄物の減量推進及び適正処理並びに
生活環境の清潔保持に関する条例>
大阪市一般廃棄物処理実施計画
大阪市分別収集計画
* 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関す る 法 律
(一 般 廃棄 物 処理 計 画)
第6 条 市 町 村は 、当 該 市町 村 の区 域 内の 一 般廃 棄 物の 処理 に関 す る計 画( 以 下「 一 般廃 棄 物処 理 計画 」と い う 。)
を定 め なけ れ ばな ら ない 。
2― 4 省 略
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