Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅

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<総説>爆砕法による森林バイオマスの変換と総合利用
棚橋, 光彦
木材研究・資料 (1983), 18: 34-65
1983-12-24
http://hdl.handle.net/2433/51562
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
総
説
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爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用*
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石油資源の逼迫に伴 い
1
,
2),
じ め
に
これに代 るエネルギー及 び資源の開発が 世界的に重要 な課題にな って きてい
)
, 原子力2,
5,
6
)
, LNG,水素7,
8
)
, 水力,地熱3'
,
る○石油代替 エネルギーとしてほ石炭 の液化3'。 ガス化4
,風 10)
,太陽熱9-14)
,バ イオマス15-18'
な ど多 くの分野 で検討 され ている。中で もバ イオスは再生産が可
波 9'
能 で, エネルギー及 び物質原料 としての利用が期待 され るため,近年世界各国において急速に研究が進め ら
れ ている19-25)。
地球上 のバ イオマス総蓄積量は表 126) に示す よ うに 1,
841×109t
on と推定 され
このエネルギ ー換算量
4×1018Kc
alで石油確認埋蔵量 の約 7倍にあた り, 石炭 を 含めた化石資源確認埋蔵量にはば等 しい。
は 7・
5×1
09t
on もの再 生産力があ り, そのエネルギー固定量は石油の年間消費
しか もバ イオマスには 年間 172・
量 の約 1
0倍にあた る。 さらに これはバイオマス総蓄積量 の約 1
川 )に相当 し, 一万化石資源の未確認埋蔵畳
表 1 世界の植物の現存量 と紙生産量
(
1
L
0
n
j
6k
m
↑
貝'
2
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大生態系群
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,
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27
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全 陸 地 小 計
1
49.
0
7.
8
1
1
7.
5
海
3
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1
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5.
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亜
熱 帯寒 常
温
季
多帯葉
落
雨 林
節
緑
森
林
小
計
疎林 .草原 .砂漠
塵
湿
陸
耕
地
原
洋
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2
2
1
4
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0.
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0.
2
1
23
1
,
83
6
0.
01
3.
9
*第 38回木研公開講演会 (
昭和 58年 5月 1
3日,大阪)において講演
** リグニ ン化学部門 (
Res
earch Sect
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y)
- 3
4-
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
ほ確認埋蔵量 のほぼ 1
0倍 と言われ ているので,バ イオマスはほんの 1
0
0年間の光合成に よって全地球上に貯
蔵 された化石炭素総量に相当す るエネルギーを生産 して しま うことにな る27)。 これ らの関係を CO2 バ ラン
スとして模式的に示 した ものが図 1であ り,バイオマス以外 のエネルギー資源 と比較す る為にその炭素量 を
0
% は森林生態系
石炭に換算 し表示 してある28)。植物 の再生産力は この ように非常に大 きいが,この うちの4
に よって年間生産 され てお り,その蓄積量はバイオマス総蓄積量 の約 9
0
% を占めている。
この ように森林バイオマスは非常に大 きな再生産力 と蓄積量を もってお り,将来 の有力 な資源 とな り得 る
が,現在の ところ世界での森林バイオマスの利用の大半は直接燃料 とされ てい る2
9
)
。 この森林バイオマスを
生態系 との調和 の中で総合的,効率的に利用す る技術開発が最 も緊要な問題 であると思われ る。
我が国の場合, 国土 の 6
8%が森林 で覆われ, 森林 の保有す る資源量は 2,
1
86百万 m3 (
1
.
7×109t
on)
,エ
ネルギーとして 7,
65
0×1012kc
al と極めて大 きく, 一年間の一次 エネルギー供給量 3,
90
0×1012Kc
alの 2
倍近い値 であ る26)。 しか し,これ らをすべ てバイオマス変換用 の資源 として利用す るわけにはいかない。な
ぜ なら保安林や開発困難 な奥地林がその大半を しめ,また利用 し易 い条件 の所 ではす でに用材用 として十分
5.
2×107t
on)もあ り, この う
利用 され ているか らである。 しか し,我が国の年間木材消費量は約 1億 m3 (
0
% (
1
.
7×107t
on)は林地残材,工場廃材 として捨て られている。 したが ってバ イオマス空
変換のため
ち約3
の資源 としては, これ らの残材や未利用 あるいは低利用の里山広葉樹林,その他用材 と競合 しない土地に導
入す るバイオマス用の初期成長力の旺盛 な短伐期多収獲の新樹種,ササ及び タケ,さらに住宅廃材 などが考
030)
え られてい る (
表 2)
この ように木材は現在地球上に存在す る最 も豊富な有機資源であるが,これ らの木質系資源を構成す る細
胞壁のセル ロース及び- ミセル ロースは リグニンに よって強固に保護 されているため (
図 2)
,31
)
微粉砕す る
か何 らかの方法 で脱 リグニン処理を行なわ ない限 り,飼料化,糖化 ・アル コール発酵,パル プ化及びその他
の化学工業原料 として利用す ることが困難 である32)。木材 の酵素糖化に対す る前処理法 として以前か らボー
薬
(
1
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)
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光合成
植物)
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繊維方向
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.
-
食糧
0.
0
5エネルギー
1
1
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1
図 1 地球生物圏におけバイオマス量 とその他の
エネルギ-資源 との相対値
単位 :1×1010t
on C (
石炭換算),CH2 お
よび Gは石ざ
れ 石炭な どの化石資源の総和
- 3
5-
図 2 木材中の リグニン,セル ロー
ス,- ミセル ロースの分布配
置を示す不連続 ラメラモデル
の模式図
木 材 研 究 ・資 料
第1
8号 (
1
983
)
表2 森林 /ミイオマスの蓄積量
表 3 酵素分解 に対す るセル ロース
性物質 の前処理 法
面 積 (
1
0
4ha
) 蓄 積 (104mI
j
)
方
粉
砕
法
bal
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l
l
振動 mi
l
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3本 r
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l
l
物 理 的 処理
凍結 粉 砕
刺
電 子 線
γ
線
アス プル ソ ド
亜硫 酸
リ ン 酸
化学 的 処理
7/
i
,A l
)
# Na
OH
希 Na
OH
7 /そ こ ア
カ ドキ セ ン
*1
04t
on (
生垂)
オ ゾ ン
生 物 的処理
白色朽菌
・
レミル 33), p-′
し ミル3
4
・
3
5)
,凍結 粉砕 36,
3
7
'
,γ線 照射3
8
・
3
9
)
,電子線 照射 40・
41
)
,等 の物理 的処理 や, 酸 42,
4
3
)
及
び アノ
しか )'
t
4
・
4
5
)
等 の化学 的処且
さ らに は 白色腐 朽 苗 46)に よる微生物処理 に つ いて多 くの研究 が試み られて
, 大量かつ短時 間処理 , 消費 エネルギ 一
一及 び コス トの低 さ, 後処理 の容易 さ及 び各成 分 の利
い るが (
表 3)
あ ま り出ていな いため ,両者 の総 説 は M archessault 等に よって行 なわ れ た 爆砕 材 の物 性 を 中心 と してお
り52-54),応 用 に関す るものは まだ な い もの と思われ る。 また 爆砕 法 とよ く似 た オ ー トヒ ドロ リシスに つ い
ては W aym al
一等 に よって詳 し く 研究 され て お り55-58
)
, 岡村等に よって 解 説 され てい る ので 参考 され た
い5
1
)
○
以下 ,爆砕 装 置,爆砕 木材 の物 性 ,爆砕 木材 の有効利用に つ いて,王 に 当研究 室 を中心に行 なわれ た 協同
研究 の成 果 に つ い て紹 介 し,最後 に爆砕 法に よる木材 の総合利 用 の可能性 に つ いて検討 した い。
2. 爆砕 法 について
爆砕 法 (
宰xplosion process)とは , 試料 を 耐圧 容器中 で高温 (200-270℃)
, 高圧 (1
4-60kg/
cm2)の 飽
和水蒸気に よって短 時間 (
2
0
秒 ∼2
0分) 蒸煮 し,急激 に大気圧 下に放 出 して,断 熱膨張に よ り急速に 100℃
以下に冷却す る操 作 であ り, いわ ゆ るポ ップ コー ンや ボ ン葉子 を作 るの と同 じ原理 であ る。蒸煮 の間に 活性
な水に よる急速 な- ミセル ロースの加水分解 と,- ミセル ロース中に存 在 してい るアセチル基 の加水分解 に
よ り酢 酸が生成 し, これ が触媒 とな って- ミセ ル ロースや リグニ ンの解重合反応 が短 時間に進 行す る (
化学
的処理 )
。 また この間に - ミセル ロース と リグニ ンは 含水状態 で高温に さ らされ るため熱 軟化
1
)
, 木材
し 59-6
組 織 は柔 らか くな って い る。 この よ うな状態 で急速に細 い ノズルを通 して受槽 中に放 出 され るため,試料 聞
及 び装 置 の内壁 との衝突 や摩擦 に よ り解繊 され る。さ らに細 胞壁 や 内腔 中に存 在す る水 の フラ ッシ ングのた
めに , 壁中 の リグニ ンの溶 出及 び細 胞構 造 の部 分的 な破壊 が起 こるので,木材 チ ップは よ く解放 され た形態
-A36-
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
この方法を応用 して木材成分の分離法を提 唱 し, カナダの
IO T ECH
社に よって 1
9
7
5
年にバ ッチ式の メソ
ナイ トガ ンが木材の飼料化装置 として再 び開発 された64) (IO T ECH 法 :最近 では
Ti
gney
法 とも呼ばれ
図 3)65)0
てい る51)) (
で排 出され る (
物理的処理 )
。 得 られた爆砕材は糖 の焦げた ような甘 い独特 の芳香 を持 ち, 褐色の湿 った繊
維状か ら泥状を皇 している62)。
0
年前に ファイバ ーボー ド製造装置 として開発 された メソナイ ト法63)を改良 した ものである。
爆砕法は約4
メソナイ ト法はパルプ収率及び強度 などの点か ら我が国ではほ とん ど使用 され ていなか ったが, D elong は
2.
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図3
法の爆砕装置模式図
(
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9
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)
6
5
)
IOTECH
1
」
2
コ
図4
St
ake Tecbnol
ogy法の爆砕装置模式図
- 37-
第1
8号 (
1
983)
木 材 研 究 ・資 料
続 いて同 じくカナダの St
ake 社に よって連続 式 の爆砕装置が開発 され,反窮家畜へ の飼料化装置 として
ake Technol
ogy 法 )(図 4)
。
実用化 された66)(St
。本装置 はバ ッチ式
我 々は宝酒造囲,月島機械㈱ との共 同に よ り,独 自の爆砕 装置 (図 5) を試作 した 67'
であ り,反応時 の温度 を一定に保 つために加温用 の ジャ ケッ トを備 えてい る。
図 5 木材研究所爆砕装置 の模式図
表 4 各種爆砕法の操作条件
時
Ⅰ
S
O
t
a
T
k
(
eT
E
TC
i
g
H
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Ge
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c法
木材研究所法
間
温 度 (
o
C)
圧 力 (
k
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c
m2)
2
0
1
1
0- 2
4
0
1
9
5
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0-.2
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1
4.
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6.
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8.
0
5- 8
2
0
分
2
0秒
5- 2
0
分
1- 1
6
分
表 4に各種爆砕法 の処理条件 を示す 。これ らの条件下 におけ る蒸煮時 の水 は常圧時 の水 とは非常に異 な っ
cm2 (
絶対圧 で 29kg/
cm2) の飽和水蒸気 の温度 は 232℃ で,
た性質を持 ってい る。 即 ち ゲージ圧 28kg/
669kcal
/
kg) の状態 であ り68)(
表 5)
, これ よ り高温高圧 にす
飽和水蒸気 の もち得 る最 も高 いエネルギ ー (
る とその飽和水蒸気 のエネルギーは逆に減少す る。 また水 の解離度 は常温常圧下 では
101 4
と非常に低 いが
29気圧 (
絶対圧 )
, 232℃ では水 は約 1
07も解離す る69)(
図 6)
。 即 ちイオ ン濃度 は通常 の水 の 107倍に も達す
pH3
.
5に相 当す るが, H'ばか りでな く OH- も同様に増加 してい る。 したが って この高濃
度 の H+と OH-とに よる協奏反応が急速に進 行す るもの と思われ る この よ うに 爆砕条件下におけ る水
る。 これは
。
は非常に活性 な状態に あ る。これ までの文献や総説 では このオ ー トヒ ドロ リシスに対す る水分子 の活性化 の
寄与はあ ま り考 慮 され ていないが, これが爆砕法 の最 も特徴的 な点 の一つ であ る と考 え られ る。
3. 爆砕木材 の特性
広葉 樹 (シラカ/り のチ ップ (
30×30×5mm )を ゲージ圧 28kg/
cm2 (
以下,圧力 はすべ て ゲージ圧 で
6分処理 した ものを中心に して,針葉樹 (カラマ ツ) の場 合 と比較 しなが ら,爆砕材 の特性
表わす) で 1- 1
を概説す る。
3
.
1 組織形態
20-28kg/
cm2
)及 び 処理時間 (1- 1
6分) を変 えて爆砕 した場 合 の爆砕材 の粒度 は表 6に示 し
処理圧 (
- 38 -
棚橋 :爆砕法による森林バイオマスの変換 と総合利用
表 5 飽和水蒸気表 (
温度基準)
6
8
)
温度
o
t
C
0
1
0
2
0
3
0
4
0
5
0
6
0
8
0
9
0
1
0
0
1
1
0
1
2
0
1
3
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1
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1
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1
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0
0
21
0
2
2
0
23
0
2
4
0
2
5
0
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6
0
27
0
2
8
0
290
飽和圧力
k/
c
m2
g
pS
0.
0
06
2
2
5
0.
01
2
51
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4
3
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0.
07
5
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1
2
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0.
2
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0.
4
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0
0.
71
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1
.
03
3
2
1
.
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2.
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4
5
2.
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4
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5
4.
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6.
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8.
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1
0.
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1
2.
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1
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6
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0.
5
6
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6.
1
4
6
5.
4
7
5.
9
2
全熱量 kc
al
/
kg k
蒸発熱
c
a
l
/
k エ ン トロ ピー kc
al
/
o
kkg
飽和水
i
′ 乾
蒸気
き飽和
i
′
′
r g 飽和水
S′. 票差研 S
=,
7T
S'
比.
体 積 m3/
kg
飽 和
Ⅴ′水
乾
蒸気
き飽和
Ⅴ′′
0
0.
0
01
0
0
0 2
06.
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0
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0 1
06.
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0
0
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01
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0.
01
01
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0
01
03
6
0.
001
0
4
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0.
0
01
0
5
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0.
0
01
06
0
0.
0
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01
0
8
0
0.
0
01
09
0
0.
0
01
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0
2
0.
0
01
1
1
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0.
0
01
1
2
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0.
0
01
1
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0.
0
01
1
5
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0.
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01
1
7
2
0.
0
01
1
9
0
0.
0
01
2
0
8
0.
0
01
2
2
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0.
0
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2
51
0.
0
01
27
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0.
0
01
3
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0.
0
01
3
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0.
0
01
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1
0.
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0.
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3
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9.
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2.
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.
67
4
1
.
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0
0.
8
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6
6
81
0.
5
08
3
0.
3
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2
2
0.
3
0
65
0.
2
4
23
0.
1
9
3
6
0.
1
5
61
0.
1
27
0
0.
1
041
0.
08
59
9
0.
071
4
4
0.
0
5
9
6
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0.
0
5
0
06
0.
0
4
21
5
0.
03
5
6
0
0.
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01
1
0.
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5
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5
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1
0
0.
0
1
1
0.
1
1
2
0.
3
1
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4
1
4
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0.
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1
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2.
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1
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2.
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2
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4
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2
5
9.
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2
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.
1
2
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2.
8
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5.
1
3
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8
59
6.
2
2 59
6.
2
2 .
0
60
0.
7
5 5
9
0.
7
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03
5
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6
0
5.
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8
5.
2
6.
0.
07
0
5
6
09.
7
6 57
9.
7
6 0.
1
03
9
61
4.
2
2 57
4.
2
4 0.
1
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2
61
8.
6
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6
6 0.
1
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2.
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1
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1
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6
6
2.
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6
0
1
.
9
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92
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1
.
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2.
1
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2.
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1
.
9
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1
.
91
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1
.
83
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1
.
7
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9
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1
.
6
8
9
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.
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5.
42
6
3
9.
3
6
4
3.
0
6
4
6.
6
6
49.
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6
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1
6
5
5.
9
6
5
8.
6
6
61
.
0
6
6
3.
1
6
6
5.
0
6
66.
∼
6
67.
7
6
6
8.
5
6
6
8.
9
6
6
8.
9
6
6
8.
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6
6
7.
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6
5.
5
6
63.
0
6
5
9.
6
1
.
81
7
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.
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1
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1
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1
.
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1
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.
5
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.
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1
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3
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1
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1
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1
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.
1
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.
1
0
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0
1
.
0
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2
1
.
01
9
4
0.
97
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4
0.
93
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2
0.
8
9
8
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0.
8
5
9
3
0.
82
0
4
0.
7
81
5
0.
7
4
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0.
7
0
4
5
0.
6
6
5
0
0.
6
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4
5
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.
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.
44
5
4
5.
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3
5
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2.
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3
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9.
5
51
2.
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5
0
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4
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2.
2
4
6
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0
4
53.
3
4
4
3.
1
43
2.
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.
0
4
08.
9
3
9
6.
2
3
8
2.
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3
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3
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.
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2
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l
5
0.
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2
0.
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0.
41
4
8
0.
43
93
0.
4
6
3
3
0.
4
871
0.
51
0
4
0.
53
3
4
0.
5
5
6
2
0.
57
87
0.
6
01
0
0.
6
23
2
0.
6
4
5
2
0.
6
6
7
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0.
6
8
8
6
0.
71
00
0.
7
31
8
0.
7
5
4
0
1
.
5
Dens
i
t
y(
gcm3)
図 6 種 々の温度及び圧力下における水のイオン生成量
- 39 -
木 材 研 究 ・資 料
第 18号 (1983)
表 6 爆砕材の粒度分布
プon
s
a
mpl
e
s
i
z
e
S
l
o
e
V
fm
e
Se
s
h
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Sー
RAKAⅠ
i
A
KARAMATSU
kg/
c
m2 mm
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r
ト
s\
2
8
2
8
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I
.
1
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Wei
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1
6
2.
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0.
0
2
8
2
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2
8
2
8
2
8
1
2
4
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1
6
2
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8
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6
1
6
1
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1
2.
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1
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s
a
E
i
(
v
z
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a
g
o
e
f
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2
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1
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0
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3
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8.
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8.
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1
2.
1
5
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1
0.
91
0.
3
4
1
6.
1
1
2.
5
5.
2
2.
0
2.
2
4
9.
4
5
5.
4
4
3,
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27.
1
2
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3
2
2.
7
2
2.
7
31
.
1
3
2.
3
3
0.
4
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3
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1
3.
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1
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.
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2
1
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3
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1
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0
0
1
.
01
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6
2.
2
47.
3
3
4.
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3
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6
2
9.
9
3
0.
4
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2
1
2.
1
1
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2
2.
8
l
l
.
6
1
.
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0
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1
.
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2
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0.
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6
3.
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4
5
0.
1
1
,
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1
,
6
4
1
.
5
5
0.
6
5
0.
3
4
1
.
01
た通 りで,処理条件が強 くなるほ ど細か く粉砕 され,褐色に着色す る62) (
表 6)
0
シラカバの場合は処理条件が 28kg/cm 2, 1分 ∼ 4分 と強 くなるにつれで単織維化が進み, リグニンが細
Aa,Ca)
。 しか し 8分以上の処理 では繊維はあま り観察 されず, ほ とん ど フィブ
胞壁か ら遊離す る (
図7
リル化 している㈱。 カラマツの場合は,微粉砕 され るが細胞内の結合が強 くどの条件においても単繊維化 さ
れに くく,細胞壁か らの リグニンの溶出 も悪 い
(
D,E)。図 8に シラカバ爆砕材
(
28kg/
cm2
,2分)の走査
電子顕微鏡写真を示す。繊維は座屈が多 く (
Ad)
,細胞壁は層状に剥離や破裂 してお り (
B,C)
,また熱に
ょって軟化 した リグニンが爆砕に よ り細胞壁表面 で ドーム状にふ くらんだ 形態を した繊維が 多 く見 られ る
Cは細胞壁あるいは中間層か ら溶出された リグニンである62)。 この ような リグニンの溶出過程は
(
D)
。 図AI
KMn04で染色す ることに よ り明瞭に観察 され る70) (
図 9)
。写真で黒 く見えるのが リグニンで,層状に 白
く光 って見え るのがセル ロースの ラメラであるo高温高圧 の水蒸気に よ り急速に加水分解 された- ミセル ロ
ースは水に可溶 とな り, リグニンも部分的に加水分解 されて軟化,融解 して油滴 とな り,爆砕に よって細胞
外に排 出され る (
図 9A- )
。 その結果 セル ロース骨格だけが分解 されずに残 され, 一部の油滴状 リグニン
がセル ロースの ラメラ間に残 り,二次壁 (
S2
)は少 し膨潤 している (
図 9A)
。 また中間層 (
Ⅰ
)の リグニンも
同様に融解 し,爆砕に よって微粒子 となって飛散 し,細胞壁か ら剥が され ている。 さらに一次壁あるいは二
次壁の一部は部分的に フィブ リル化を起 こしている (図 9B)
。
従来,細胞壁中のセル ロースや リグニンの 分布に つ い ては, Goring 等 の模式図 (
図 2) に示 され てい
るような ラメラ構造が最 も有力であ ったカ'
1
31
)
, 図 9 か ら 明 らか な ように セル ロースの ラメラは Gori
ng
の仮説の ように不連続 ではな く, リング状に連続 した ラメラ構造を してお り,リグニン及び- ミセル ロース
がその間を埋めていると考え られ る。この ようにセル ロースと リグニンは細胞が成長 してゆ く過程 で順次内
腔に沿 ってラメラを構成 しなが ら肥厚 してい くもの と推定 され る。これ までは っき りと確認 され て
いなか った細胞壁 の ラメラ構造が この ように明瞭に観察 された ことは興味深 く,爆砕法は細胞壁の構築に関
す る基礎研究に対 しても有効に利用 できよう。
一一 4
0-
棚橋 :爆砕法に よる森林 バイ オマスの変換 と総合利用
A・シ ラカノミ,2
8k
g
/
c
m2,2分処理
B.シ ラカバ ,2
8k
g
/
c
m2,1
6分処理
C・Aの拡大図
D, カラマ ツ,2
8k
g
/
c
m2,2分処理
E,Dの拡大 図
図 7 爆砕材 の光顕写真
- 41-
木 材 研 究 ・資 料
第1
8号 (
1
983
)
図 8 シ ラ カバ 爆 砕材 の走査電顕写真 (
28kg/
c
m2,2分処理)
-I12一
一
一
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
図 9 シラカバ爆砕材中の残存 リグニンの分布状態
(
28kg,1
6分処理 ,KMnO4染色 した超薄切片 の透過電顕写真)
A・ カラマツ,28kg/
c
m2,1
6分処理 (
低倍率)
C・シラカノミ,2
8kg/
c
m2, 8分処理
B.シラカバ ,28kg/
cm2, 1分処理
D. カラマツ,28kg/
c
m2,4分処理
図1
0 爆砕材上澄中のセル ロース ミクロフィブ リルの透過電顕写真
(
サ ク酸 ウラニルに よる負染色処理)
二次壁中のマ トリクスである リグニン及び- ミセル ロースが ほ とん ど 除去 され るために 細胞壁は もろ く
0は爆砕材 を水に懸濁 し,その上澄
な り,爆砕に よってセル ロース ミクロフィブ リルが容易に得 られ る。図 1
を一滴取 って酢酸 ウラニルに よ り負染色 し観察 した ものであ る62,71'。 2
8kg/
cm2
, 8-1
6分処理 した爆砕材
- 43-
木 材 研 究 ・資 料
第1
8
号 (
1
9
8
3
)
上澄中にはセル ロース ミクロフィブ リルが多量に浮遊 している (
図 0
l
A)
。 この ミクロフィブ リルは処 矧 時
1
間の延長に伴 な って順次長 さが短か くな り (
分子量 の低下 )
,幅が太 くなる (
結 晶性増大 )(
図1
0B∼C)
。こ
Å ぁ り,未処理材 のセル ロース ミクロフィブ リル (
3
2
の ミクロフィブ リルの幅は 8分処理 の もので平均 63
A)
7
2
)
の約 2倍に成長 している (
図1
0C)
。図 1
0
D(
b
)
は同様に爆砕処理に よって徴粒子状 (
約1
0
0- 1
00
0A)
とな り爆砕材上澄中に浮遊 した リグニンである。したが って爆砕材 の水抽 出物 中には可溶化 した- ミセル ロ
ースだけでな くこれ らの不溶性微粒子が混入 して くる。
この ように爆砕 のみに よって も多量 の ミクロフィブ リルが得 られ るが, 図 9及び 図 1
0か らもわか るよ う
に,爆砕材 はホモジナイザ ー等に よる解織に対 して抵抗性が少な く,容易に多量 の ミクロフィブ リルを得 る
トB)
。 しか し未処理材 では リグニンが ミクロフィブ リルの表面 を覆 っているために, こ
ことがで きる (
図1
の よ うな フィブ リル化は困難 であ る (
図1
トA)
。
7
0
)この ことは爆砕法に よる可溶化 セル ロース や セル ロース
誘導体等-の木材に対す る新 しい利用の道が開けた ことを意味 している。
A.未処理材
ホモジナイズ処理 8時間
B.爆
砕材 (
2
8kg,2分),ホモ ジナイズ処理 1時間
図1
1 ホモ ジナイザ ーに よる繊維 の フィブ リル化
3
.
2 物理的特性
Marc
hes
s
aul
t等 の報告に よれば爆砕処理に よって も木材中のセル ロースの結 晶化度はほ とん ど変化 しな
図1
0
C)して
い とされ ていた50-54)。 しか し透過電子顕微鏡に よる観察結果 , ミクロフィブ リル幅が増加 (
いることか ら,セル ロースの結 晶化度及び ミセル幅 の増大が予想 され る。爆砕材 の X 線 回折 曲線 (
図1
2
)か
ら, このセル ロースの結 晶形 はセル ロース Ⅰの状態を保 っていることがわか るが,結 晶化指数 (
Cr
I) の増
0
02
)
面 の ピー クの半価幅か ら求
加 よ り,爆砕材 の結 晶性は未処理材に比較 して増加す る傾 向を示す。 また (
3)
6
2
・
71)。 この結 晶性及 び ミセル幅 の増
め たセ ′
レロー
ースの ミセル幅 もかな り増大す ることが認め られた (
図1
大が何に基 因す るかを調べ るために,蒸煮後 の試料 の取 り出 し方法を≡通 りに変えて得た処理材 のⅩ線 回折
4)
。 取 り出 し方 は①爆砕,②急冷 (
爆砕せずに約 2分間 で徐 々に水蒸気を除 き常田 こもど
を測定 した (
図1
す)
, ③徐冷 (
蒸煮後,密閉 して放冷に よって徐 /
Iに冷却 L,反応槽 内の水蒸気 の凝縮に よ一
)て徐 々に大気
圧に もどした後取 り出す) であ る。 この結果,結晶性 の増加は爆砕時に よるのでほな く,高温高圧 の水蒸気
蒸煮 の間に起 っていることが明 らかに された。 この ことは,蒸煮処理 の問に水が可塑材 として作用 し,パ ラ
ク リスタ リン領域 の一 部が熱再配列す ることに よ り結 晶-転換 された もの と思われ る73)。
爆砕処理に よ り木材各成 分の低分子化 とそれ らの分離が起 こるため,爆砕材 の熱力学的性質に変化が生 じ
る。 したが って爆砕材 の熱軟化挙動を測定す ることに よ り,容易に爆砕処理 の効果 を調べ ることが可能 であ
る。荷重下,真空中で 1℃/
mi
n の昇温に よる試料 の変形量 (
図1
5
A)及び変形速度 (
図1
5
B,図 1
6)を求
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
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A・シラカバ未処理材 B.シラカバ爆砕材 (
2
8kg/
cm2,1
6
分)
C・カラマツ未処理材 D.カラマツ爆砕材 (
2
8kg/
cm2,1
6
分)
図1
2 爆砕材のX線回折
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A・処理時間による変化 B.処理圧に よる変化
シラカノミ
材の結晶化指数 (
○) と ミセル幅 (
e)
及び カラマツ材の結晶化指数 (
△) と ミセル幅 (
▲)
図1
3 X線回折法による爆砕材の結晶化指数 と ミセル幅
-4
5-
木 材 研 究 ・資 料
第1
8号 (
1
983)
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図1
4 爆砕条件に よるセル ロース結晶化指数及び ミセル幅 の変化
100
2
0
0
3
0
0
0
0
1
400
200
T (oc)
T (oc)
A.熱変形 図
B.変形速度 図
5 爆砕材 の熱軟化挙動 (
処理圧力に よる変化 ,処理時間 1分)
図1
めた。高温側 (
33
0℃) の大 きい変形はセル ロース結 晶に由来す るものであ り,未処理材 の220o
C∼300℃ に
5)
。 未処理材 では 200℃ 以下に ピー ク
おけ る肩は リグニン及び- ミセル ロースに由来す るものである (
図1
5B)
, シラカバの 場合 では 1
30℃ (
図
を持たないが, 爆砕処理に よ りこの肩は徐 々に低温側に移行 し (図 1
1
6)
, カラマ ツの場 合では 1
60℃ に移 り, それ以上 この位置 では変化せず変形量 が徐 々に減少 して くる (
図
1
6)62)。この ピー クは注意深 く観察す ると二 つの部分,即 ち 1
30℃ の- ミセル ロースに由来す る ピー クと1
60
℃の リグニンに由来す る小 さい ピー クか ら成 り (図】
7)
7
4
)
, 図1
5
B よ りまず- ミセル ロース が 急速に低分
子化 (
低温側に移行)し, リグニンの低分子化は徐 々に起 こっていることが解 る75)。 またセル ロースに由来
一一46 --
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
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図1
6 爆砕材の熱軟化挙動 (
処理時間による
変化 処理圧力 2
8k
g
/
c
m2)
図1
7 爆砕材各抽出フラクシ ョンの熱軟化挙動
(
シラカバ材 ,2
8k
g
/
c
m2,2分処理)
EXPLODED BAGASSE
Water extraction
SOLUBLE
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L 工G
図1
8 爆砕材の成分分画 フローチャー ト
す るピー クは少 し高温側に移動 してお り, これは結晶化度の増加を示 していると推定 され るが,その変化は
明瞭ではない (
図1
5
1
B,図 1
6)
。
3
.
3 化学的特性
爆砕処理に よ り木材中の- ミセル ロース及び リグニンは加水分解 され て低分子化 し,抽出され易 い状態に
な っている。図 1
8は爆砕材 の水及び メタノール抽出に よる成分分画の フローチ ャー トを示 した ものであ る。
まず水抽出に よ り- ミセル ロースの大部分が溶出 し,一部水可溶の リグニン低分子 フラクシ ョンが溶出され
8kg/
c
m2 の場合 1- 4分 の処理 でははば一定であ り, この ような短時間の処理 で
る。 水抽出物 の収量は 2
ヘ ミセル ロースのほ とん どが水可溶性になっている。 これ以上長時間処理す ると水抽出物量が減少す るが,
これは生成 した単糖が さらに二次的変化を受けて フルフラール等に変化す るため と考え られ る。この水抽出
8kg/
c
m2,2分 ∼ 4分の ものではほ とん ど単糖か ら成 り・その約55% はキシ ロースである (図 1
9)76,
。
物は 2
… 47-
木 材 研 究 ・資 料
第1
8号 (1
983
)
図1
9 シ ラカ/;
爆砕材水抽出物 (
還元 アセチル化)のガス クロマ トグラム
表8
表 7 爆砕材 の柚出物収量 と残存 リグニン量
の平均分子量
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能 であ る48)0
cm2,8分 の処理 で最高に達す る(
表 7)
4
8
)
。
メタ ノール抽 出物収量は処理時間 とともに順次増加 し,28kg/
即 ち- ミセル ロースの場 合 と比較す ると, リグニンの分解速度が遅 い ことがわか る。 GPC に よる分子量測
定 の結果,爆砕 リグニンの重量平均分子 量は処理時間 とともに順次低分子化す るが (
表 8)
, シラカバ の場
00であ る。 これは リグニ ン分子中の主要 な結合様式 であ る α一
及 び βエーテル結合
合で h
dw-約 2200- 11
3
CNM R におけ る βエーテル結合に 由来す る吸収強度の減少か
が順次解裂す るためであ り∴ この様子は 1
し性水酸基が順次増加 L (
約o一
s-0・
5/
C6-C3),カル
らも理解 で きる (図20)70)。 これに ともな って フェ /-ノ
ボ ニル基 はほ とん ど生 じていないが,カルボキ シル基が少 し増加 して くる。 1
6分以上の長時間処理 では メタ
ノール抽 出物量が少 し減少す るが,これは 億 分解 された リグニンが高温 ・酸性条件下 で再縮合を起 こす も
一
に減圧冷却 し反応 を軌 上す ることに よ りこの よ うな縮合反応 をできるか ぎ りお さえているところにあ る。
- 48--
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
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爆砕材 メタノ-ル抽出物 の 1
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灰分(
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図21 木材の構成成分
木材 の各構成成分の割合は図21
7
7
の ようであ り, 広葉樹の場合は ほ とん ど完全に リグニンが抽出され る
が,針葉樹 では リグニン含量が約3
0%あ るに もかかわ らず爆砕に よって1
0%程度 しか抽出され てお らず,針
葉樹に対 して爆砕処理が困難 であることがわか る。
この ように爆砕法に よって フェノール性水酸基 の多い,反応性に富む低分子 リグニンが多量に得 られ るこ
とか ら, この工業原料-の有効利用の可能性は高いもの と考え られ る。
ジオキサ ン-水 (
9:1
)抽出物は加水分解 された- ミセル ロース及び リグニンか ら成 るが, この l
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NMR
- 49 -
木 材研 究 ・資 料 第1
8号 (
1
983)
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2 カラマ ツ爆砕材 ジオキサ ン抽 出物 の
図2
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図2
3 ジオキサ ン抽 出残漆中の残存 リグニン量
スペ ク トル中にはヘキ ソースの脱水に よって 生成 した と考 え ら れ る 51ヒ ドロキ シメチル フル フラールが処
理時間 の増加 とともに多量 に生成 して くる○特に この生成 は針葉樹 の方 が多 く,針葉樹 の- ミセル ロースが
ヘキ ソースに富む ことを反映 してい る (図2
2)48'。ペ ン トースか らもフル フラールが多量 に生成 してい るが,
爆砕時に一 部揮発成 分 と して, また一部は凍結乾燥時に気化 して しま うため,
NMR 中に はそれに よる吸
収は表われ ていない。これ らの フル フラールや ヒ ドロキ シメチル フル フラールは化学工業原料 として有用 で
ある。
- 50 -
棚橋 :爆砕法による森林バイオマスの変換 と総合利用
ジオキサ ン抽出残液中の 残存 リグニン量は 爆砕処理時間 とともに 急速に減少 し 1
6分処理 ではシラカバで
5
.
5
% であ り,全 リグニンの約9
0
%が抽出された ことになる (
図23)48'
。このように爆砕処理は短時間処理に
もかかわ らず脱 リグニンが容易であ り,木材の酵素糖化,飼料化 パルプ化等に対 して有効であると考え ら
れ る。
4. 爆砕木材の変換 と有効利用
4
.
1 酵素糖化及びアル コール発酵
石油代替エネルギーや 工業原料の製造 として 再生産可能な有機資源 である木材の糖化 とそれに続 くアル
コールの製造が古 くか ら研究 されてきた78-83)。
木材糖化は酸加水分解法及び酵素加水分解法に大別 され る。前者については多 くの方法が提案 されている
が主 として濃酸法78,79) と希酸法80,81
)とに大別 され る。 しか し酸加水分解法は装置の腐蝕が激 しく,セル ロ
ース結晶を完全に分解す ることが困難で,さらに生成 した単糖の二次的変質が生 じやす く,この時の残液で
ある リグニンは酸縮合を起 こし反応性に乏 しく有効利用がむつか しい等の点で問題が多い。
最近になってセルラーゼ系酵素に よる木材の加水分解法が注 目されてきている。序論でも述べたが,木材
細胞壁は図 2のようにセル ロース ・- ミセル ロースが リグニンに よって強 く保護 され ているため,酵素糖化
に先立 って細胞壁を破壊 し, リグニンを多糖か ら分離す るための何 らかの前処理を必要 とす る。これ まで木
材糖化の前処理法に関 して多 くの研究が試み られたが,大 きく物理的方法,化学的方法,生物学的方法に分
けられ る (
表 3)
。
微粉砕処理には多大の時間 とェネルギーを必要 として大量処理ができない。またかな り微粒子に まで粉砕
γ線38,39)や電子線照射40,41
)
は巨額の設備投資を要 し一
しないとこの処理単独では糖化率が向上 しない 32-37)。
般的でな く微粉砕あるいはアルカ リ処理 との併用が必要である。アルカ リに よる膨潤処理 で充分な糖化率を
0
%以上の高濃度の NaOH が必要であ り, 過剰のアルカ リの回収, 中和, 洗浄などに コス トが
得 るには 1
かか り,その上- ミセル ロースが溶出す るためその回収が困難 である。
以上のような理由で木材の酵素糖化に対す る前処理法 としては,
大量かつ短時間に処理ができ,
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4 爆砕材の酵素糖化率
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木 材 研 究 ・資 料
第1
8
号 (1
983)
晶をほ とん ど使用 しない,無公害 で省エネルギ-的 な処理方法 である爆砕法が最 も有効 であると考 え られ る。
以下爆砕法に よる酵素糖化試験について当研究室で得 られた結果 を説明す る。
シラカバ (
広葉樹)及 びモ ウソウ(
竹) の爆砕材に よる糖化試験 では,爆砕材 当た り60%近 い糖化率が得 ら
れ た。木
村ニ
ー
の多糖 含量が約70% であるか ら, この値は多糖 の約 90% が糖化 された ことを示す4
9
)
。 カラマツ
(
針葉樹) の場合は シラカバに比べ て糖化率は悪 く3
7% (
多糖 の約5
6%) であ ったが,無処理材 (4%)に
比べ るとかな り糖化率が向上 した (
図2
4)
。 しか し針葉樹については さらに爆砕条件 の検討が必要 である49)。
-・
般的に木材 の糖化率は,広葉樹に比べ て針葉樹は悪 い。その矧 虫としては,針葉樹 の リグニンは グアヤ
シル リグニンか ら成 り,分 子量が大 き く,酸に よって再縮合 Lやす いため,脱 リグニ ンされに くい ことに由
来す る。最近 Wayman 等は針葉樹 (
て ソ)材 を S02 や鉱酸を加えて爆砕 し,水 お よび アルカ リ抽 出残治
を同 じ酸を用 いて酸糖化す ることに よ り,多糖 当 りの糖化率を 8
0
%に まで向上させ てい る (表 9)78)。 しか
Lこれは酸糖化 の値 であ り我 }
Iの酵素糖化の結果 とは比較 し難 い。
表 9 マツ爆砕材柚出残酒の酸糖化 (
Wayman,1
983
)78)
Yield of Reducing
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注.試料はオガクズを同 じ酸を用いて1
5
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0分爆砕 し,
水及び アル カ リ拍 出 した残活であ るC
酸糖化条件は1
9
0Co
,1
0分間 4回行なった。
糖化率 と爆砕処理時間 との関係は ジオキサ ン抽 出残潜中の リグニン量 とよい相関を示 してお り,ジオキサ
/等の溶媒 で抽出できる状態 であれば リグニ ンが 存在 して いて も糖化率には それほ ど影響 しない と考え ら
,爆砕法においては,
れ る。 また一般的にはセル ロースの結 晶化度が糖化率に影響す ると言われ てい るが36)
結晶化度が増加 しているに もかかわ らず メイセ ラーゼに よる糖化率は逆に増大 している。従 って結 晶化度 の
増加に よる負の効果 は セル ロースか らの リグニン′
の離脱に よる正 の効果に比べ て ほ とん ど 無視 で きるもの
表1
0 /り)
ナ
ス爆 砕材 柚出残漆のアル コール慨酵
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8
67.
2
- 52-
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
と思われ る。
次に アル コール醸醇について示す。表 1
04
8
)
はバ ガス爆砕材 のジオキサ ソー
ー
水 (9 :1) 抽出残液の醸醇 の
2)の後,イース トエキスと硫酸
結果 を示 した ものであ る。 メイセ ラーゼに よる糖化 (so℃,48時間 ,pH 4.
∫ cerev
is
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ae を接種 して 30℃ で並行複醸醇を行な うことに よ り, 原料濃度
ア ンモ ンを加え, Sac
c
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1
5% の もので58・9% の醸酵歩合を示 し,残直糖は0.4% 以下 で良い結果が得 られた。 この時 のアル コール濃
度は 4・8% である。原料濃度 20% の場合 アル コール濃度 5.8% を示 したが,原料の可溶化率が低 いため メイ
セラーゼをさらに加えた実験 ではアル コール濃度 8.2% と比較的高濃度のアル コールが得 られ,願酵歩合 も
75
% と良い結果 を示 した79)。
4
.
2 飼料化試験
反鶴動物は牧草中のセル ロースを消化す ることができるが,稲作 の副産物 で もあ り,我国では比較的豊富
裏 目 稲わ らともみ殻爆砕処理物の飼料化試験
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表
1
2 シラカバ爆砕材の飼料化試験
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木 材 研 究 ・資 料
第1
8
号 (
1
9
83
)
に得 られ る稲わ らや もみが らほ可消化成分が少な くその飼料価値はかな り低 い。木材 もまた多量の糖質を含
み潜在的には飼料 としての価値があるが リグニンが これ らを保護 しているため,反す う家畜にはほ とん ど消
化できない。飼料の9
0
% 以上を輸入に頼 っている我が国では,未利用の里山広葉樹,間伐材,残廃材等の木
材や竹,荏,稲わ ら, もみが ら,バ ガス等の飼料化には高い関心が寄せ られている。稲わ らやモ ミガラの飼
料化-の試みは,従来か ら主 としてアルカ リ等の化学的処理が試み られてきたが飼料化の前処理 としてほ,
時間や コス トなどの点 で問題が残 されていた80,
81
)
。表 11
は,稲わ らとモ ミガラの爆砕処理に よる試料化適性
nu
i
t
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o消化率を測定 した ものである82)。 これ よ り爆砕処理を行なった稲わ らとモ ミガラは
を調べ るために i
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nu
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有機物 当 りの消化率 ) で 稲わ ら 43
.
7
% -83
.
6
無処理 の もの と比べ著 しく改善 され てお り (
%, モ ミガラ 5
.
4-2
8
.
9
%) ,標準的な牧草であ るオーチ ャー ドグラス ・チモシー混播牧乾草 (
6
8.5
%)辛
アル ファル ファ乾草 (
6
4.
4%) よ りも高い価 であ った。 さらに注 目され るのは,爆砕物 の OCW (
細胞膜有
4
.
4% と非常に高 くなってお り,爆砕処
機物)に対す る消化率 (これはセル ロースの消化率に相当す る)が7
理がセル ロースの消化に効果的であ ることがわか る。木材についても同様 の実験を行なった (
表1
2)
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8
3
)
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処理 の 1
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.
2
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,8分処理 で 7
9
.
0
% と著 しく向上 した。 これは標準家畜飼料の消化率を上回
わ ってお り木質系残漆の飼料化法 として爆砕処理が きわめてす ぐれていることが実証 され た83,84)。
4
.
3 プラスチ ック化
木材は リグニン分子間の CC 及びエーテル結合や LCC 結合,セル ロースの結晶性のために,熱圧 し
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図2
5 無処理お よび爆砕処理 (
2
8気圧, 1分)木粉
DMSO 処理後 アセチル化 した ものの
を PF・
熱変形図 (
則元等 ,1
9
83
)85)
A :無処理木粉, B-D :爆砕処理 (
木粉 PF・
DMSO 処理, B :1
2
0
0
C1
8
0分 ,C :1
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0
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C4
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分 ,D :1
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0分
- 5
4-
4
無添加
図2
6 5% Na2SO 3 処理南洋材爆
砕パルプの白色度及び強度
評価値
棚橋 :爆砕法に よる森林バ イオマスの変換 と総 合利用
て も流動す る ことはない。 さらに木材 をパ ラホル ム ・DMSO 系 のセル ロース溶剤 で処理 した後, アセチル
化等 のエス テル化 を行 な って も完全には流動 しない。しか し2
8
気圧 1分 の よ うに短時間爆砕処理 しただ けで
5)
。 これは,爆砕処理 に よって- ミセル ロー
同様 のアセチル化処理 に よ り木材 は完全に流動性 を持つ (図2
スが加水分解 され LCC 結合が分解 し, リグニ ン中の α一及 び β-エ ーテル結 合が 解裂す るために, リグニ
ンの三次元構造が切断 され ることに よる。 またオキ シメチ レン基 の長 さが長 いほ ど (ホルマル化 の条件が弱
いほ ど)低温側 で熱軟化点及 び流動点 (
融点) を持つ よ うに な る。脂肪 酸 の鎖長 が長 いは ど同様 に低温側 で
流動が見 られ た85)。 この よ うに セル ロース及 び リグニ ンの OH 基 に導入 され た オキ シメチ レン及 び 脂肪 酸
の鎖長 が長 いほ ど低温側 で 流動が見 られ,それに ともな って 伸度 の大 きい 柔 らか い プラスチ ックが 得 られ
る。 また オキ シ メチ レンをつけずに直接 トリフルオ ロ酢 酸触媒 に よるアセチル化爆砕材 は爆砕処理時間,処
理圧 の増加 とともに低温側 で軟化点及 び融点 を示 した86)。この よ うに爆砕処理 を行 な うことに よ り木材 の完
全 な プラスチ ック化が可能 であ る。
4
.
4 パルプ化
爆砕法に よるパル プ化に つ いては い くらか 報告 はあ るが87-90), 処理条件がか な り異 な って お り, また
Na20 や NaOH 等 の/ミル プ化試薬 を使用 してい るため比較 し難 いので, 当研究 室 で行 な った結果 につ い
3は シラカバ材 を糖化や飼料化 の時 と同様 の 条件下 (
2
8kg/
c
m2,1-1
6
分) で爆砕 した試
てのみ示す 。表 1
表1
3 シ ラカバ爆砕材 のパル プ化試験
試
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2
0
混合 パ
ファ
ル
イン
プ
0.
4
7
5
- -
2
1
.
6
2
5
1 3.
3
0
1
.
8
8
2.
5
3
2.
8
6
2.
0
1)材の樹齢およびチップの配向が異なる。
2)離解条件 :
濃度1.
5%,処理時間 5分。
3) リジェクトのリファイニング処理条件 :回転数 2
0
0
0r
pm,
濃度 3- 4%,クリアランス
0.
1
2
5mm,処理回数 1回。
- 5
5-
0.
5
4
2
木 材 研 究 ・資 料
第1
8号 (
1
983)
料につ いてのパル プ化試験 の結果 であ る76)。 処理時間が長 くな る と白色度が 低下 し, 微細 セ ンイが 多 くな
り, ワイ ヤー ロスが多 く,パル プ化には不 向 きであ るが短時間処理 で も爆砕材 は叩解抵抗が小 さ く,省 エネ
ルギ ー的 に解繊 が可能 であ り,また GP程度 の強度を持つため,検討 の余地が あ る。 しか し白色度が低 い点
問題 であ る。 したが ってパル プ化に対 してほ糖化や飼料化 とは異 な り,もっと弱 い爆砕条件が適 当であ る。
白色度及 び強度 の改善 策 と して 1
)低圧,単時間に よる爆砕処理 , 2)Na2S03の添加に よる白色度 の改善
C4-Hypo情
葦
ヰ
二川 /、ル ノ し
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14
図27 5% Na2SO3処理爆砕パル プの白色度及び漂 自性
400
一
500
二三
400
200
300
400
300
400
300
:
雲
500
300
フリーネス (
mz
P)
フリーネス (mf)
図2
9 低圧爆砕 パル プの物性
図28 5% Na2SO3処理爆砕パル プの物性
--56-
200
棚橋 :爆砕法による森林バイオマスの変換 と総合利用
3)有機溶媒前処理に よる脱 リグニンの促進の≡項 目が考え られ検討 された。
1
6kg/
c
m2,4分)に よ り白色度は2
0
% と幾分改善 され,強度 も幾分良 くなるが (図2
9
)漂 自性
低圧処理 (
が悪いために何 らかの前処理が必要である。図2
6は 5% Na
2S
O。添加 した南洋材の爆砕パルプの白色度及
4kg/
c
m2,2分の処理 で白色度2
5
%,強度評価値 4
0とかな り改善 された。 さ
び且度評価値を示 している。2
Hypoに よる漂 自性 も良 くな り,晒パルプの白色度は5
3
%に まで上昇 した (図2
7)
。
らに このパルプの Ca
しか し処理時間が長 くなるに したがい,白色度及び漂 自性が低下す る。 パルプ強度は Na
2S
O3無添加のも
のと比較す るとすべての強度がかな り向上 し,CGP の各強度 (
図2
9
) よ りも良 くなる (図2
8)
。 また 2
5
%
Na
2S
03で処理 (
添加率 1
0
%) した材の爆砕パルプの白色度及び強度は2
8
%及び5
5と 5% Na
2S
O3処理 の
及び - グ ニン硫
白色 度
図3
0 クロマツ材 ジオキサン前処理爆砕パルプの白色度,
-p-価及び残存 リグニン量
3
比
(
.
J
i2
架
1
0
40
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3
0
0
2
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1
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1
0
0
架 l
断
(三 ) I
2
l
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T 400
7l
J-ネス(mL
P)
3
0
0
2
0
0
フl
)-ネス (
9
hf )
図3
1 クロマツ材 ジオキサン前処理爆砕パルプの物性
-5
7-
1
0
0
表 14 シ ラ カバ材 メ タ ノー ル前 処 理 爆 砕 パ ル プの物 性
No.
材
1
34
1
35
1
3
6
種
シ
ラ
化
件
条
節
分
け
確
爆
圧 砕
液 時PH
力
間
(
k
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c
(
m
分)
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….
,,
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.
97
9
8
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4
1
9.
.
2
7
裂
断
長
(
km)
(
%)
物
備考
2
5.
3
24.
7
48
6
(
%)
伸
比
縮
度
処 理せ ず
31.
1
25.
1
687
4.
63
46.
08
21.
48
の
圧
気
l
….
3
5
1
5.
32
38.
64
21.
98
(
g/
m3)
比
i
1
5.
55
4
0.
97
2
0.
46
度
裂
透
….
45
1
6.
65
38.
68
20.
63
緊
裂
i
1
3.
1
0
31.
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2
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1
2
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%)
(
%)
(
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g/
m2)
(
回)
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4
7
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5
32.
9
23
5.
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25.
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647
(
%)
坪
量
pE Ⅰ回転数
厚
さ
び
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8c
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0.
2mm)振 動 ス ク リ- ン (フ ァイ ンは ,バ ケ ツで キ ャッチ)
破
性
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1
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ス ク リー ン処理
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前処理薬 品
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煤
条
件
カ
1
37
(
秒)
38
5
34
0
3
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3
4
0
30
0
23
0
38
0
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2
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26
0
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1
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1次 Re
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0-3.
4%で , ス ク t
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0
2
0
0
棚橋 :爆砕法に よる森林バイオマスの変換 と総合利用
時 よ りも改善 されたが,亜硫酸 ソーダを添加 した場合は水抽出物 (- ミセル ロース)の利用は困難にな り,
リグニンもベ ンジル位等がスルホ ン化 され反応性に乏 しく有効利用 されに くい等の点 で問題がある。これ ら
の点を考慮 して,脱 リグニンの促進をはか りさらに多糖 の分解及び二次的変化を抑制 し,白色度 と/
ミルプ強
図3
0
) は ジオキサ ンに よる前処理 の結
度 の向上をほか った ものが,有機溶媒前処理に よる爆砕法である。 (
果 である。 白色度は時間 とともに減少す るが,無処理 の場合 (14.8% ) と比べ,いずれ もかな り向上 してお
り,処理時間 1分の場合で23.1% までに上昇 した。 またパルプ強度は処理時間 とともに向上す る (
図31)
9
1
)
O
蓑1
4は シラカバ材 のメタノール前処理 した爆砕パルプについての結果 である。白色度は 1分か ら 4分 までほ
約 32% とはば変化せずかな り高い値を示 した。 また ロー-価が低 くなってお り,今 までの爆砕処理 とは逆に
処理時間 とともに 減少 し,漂 自性が かな り良 くなっている。パルプ強度 も処理時間 と ともに急速に上昇 し
cocki
ng の効果が現われてい る92)。
したが ってこの前処理法が最 も効果的であ り, 今後の研究が期待 され
る。
爆砕法に よるパルプ化は摩砕や蒸解を必要 とせず,使用す る水蒸気量 も液化で 1- 4倍 であるため消費エ
ネルギーが非常に少ない。水や メタノール抽出に よ り,- ミセル ロースの分離回収が容易に行なえ, これ ら
は加水分解以外 の反応をほ とん ど受けていないため,その有効利用が可能であ り,これか らの省 エネルギー,
省資源,多 目的時代に適合 したパルプ化法であると考え られ る。
4.
5 その他の有効利用
爆砕処理は上述 した ように糖化,飼料化,プラスチ ック化及びパルプ化に対 して有効 であることが明 らか
に されたが,その他の利用 として次 の ような事が考え られ る。爆砕材及び爆砕樹皮 の堆肥化や土壌改良剤へ
の応用,イ ンシュレーシ ョンボー ドへの利用,セル ロース誘導体や- ミセル ロースか らキシ ロースの単離,
リグニンか らの フェノール類への分解,さらには生理活性物質の分離等の研究が現在進行中である。なお諸
外国においても, これ らの 目的に対す る研究がい くらか進め られているので少 し紹介 してお く。
表 15 爆砕材-ー ドボー ドの強度特性 (M arches
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木 材 研 究 ・資 料 第1
8号 (
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t等に よって行 なわれた - - ドボ ー ド- の応用例 であ る65)。 爆砕材 で 作 られた ボ ー
ドの強度特性 は高密度 - - ドボ ー ドと比較 して少 し劣 るが,そ の特徴 としては厚 さ方 向の膨潤性が非常に良
Modul
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y)は低 いが M OR (
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y) が良 い。含水率を減少 し
く, MOE (
圧 てい速度 を遅 くすれば強度は も う少 し改善 され るであろ う。
一方 ,爆砕に よって抽 出物が得やす くな るため, これ ら抽 出物 の利用 の研究 も多 い。 Bat
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e か らの ゴムや有用樹脂 の収集 のために爆砕法が用 い られ てい る93)。
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爆砕 リグニンの有効利用に つ いて 特に興味 あ る 研究 として その生理 活性に関 す る ものが あ る。 表 1
6は
Wa
yman 等 の研究結果 を示す 9
4
)
。 - ムスターの胆汁 の コ レス テ ロールの低下や タ ン石 の蓄積 に対す る予 防
策 として爆砕 リグニンの効果 につ いて示 した ものであ る。飼料に リグニ ンや ラ クチ ュ ロースを混入す る と胆
汁酸の分泌が高 くな って血液 中 の コ レステ ロールの濃度が低 くな り胆石が で きな くな る。 リグニ ンや ラクチ
ュロース単独 で もか な り効果的 であ るが,両者 を混合 して与 え る と最 も効果 が あ り, コ レステ ロール濃度 は
約1
/
3に減少 し,胆石に関 しては実験に供 した - ムスター 1
3
頭すべ てが タ ン石 を持 たな くな る。 この よ うに
爆砕 リグニ ンは医薬品 として も充分可能性があ り,我 々 も爆砕 リグニ ンの抗変異原性 95)につ いて検討が加 え
られ ている。
木材 の利用に対 して, リグニ ンの有効利用が最 も重要 な課題 であ るが,上述 の よ うな付加価値 の高 い用途
に利用 され る可能性が 出て きた ことは爆砕法に よる木材 の総合 利用 も夢 か ら 一歩現実に 近 づ いた と言 え よ
う。
5.
爆 砕 法 に よ る木 材 の 総 合 利 用
前章に おいて色 々と個別に爆砕材 の有効利用につ いてみ て きたが, これ らを と りまとめ て一つ の フ ローダ
イヤ グラムとして組立 ててみ た100)。我 国 の木材需要 の うち建築用材 を除 けば大部分がパル プ用 として用 い ら
れ てお り, この/ミル プ化工程か ら排 出 され る多量 の リグニ ンは燃焼 され ているのみ でほ とん ど利用 され てい
ない。爆砕法を用 いてパルプ化工程 を変 改 し,各成 分 の有効利用が可能に なれ ば今 まで薬剤 回収 のために燃
焼 されていた大量 のバ イオマスの資源化が実現 され るであろ う。 したが って/ミル プ化 の工程 を主軸 として爆
2)
。 まず木材 チ ップを連続式 の爆砕装置 で処理
砕法に よる木材 の総合利用 の システ ム化 を考 えてみた (図3
し, この時発生す る揮発性生成物 (フル フラール, 酢 酸, ギ酸等) は医薬 品や 化学工業原料 として 用 い ら
れ, ポ リア ミ ド等 の合成 に利用 され る96,97)。得 られた爆砕材 はその まま反 勿家畜 の飼料 として有効 であ り,
キ ノコの生産や ファイバ ーボ ー ドの生産に, さらにはホルマル化や エス テル化に よって プ ラスチ ックに利用
ngl
eCel
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nを多量に含んだ濃厚飼料 として利用
で きる。 また爆砕材 を トル ラ酵母 な どで発酵 し,Si
で きるであろ う。爆砕材 の水抽 出に よって- ミセル ロースの大部分が抽 出 され るが, これ はほ とん ど単糖化
してお り主 としてキ シ ロースか ら成 る。 キ シ ロースは還元 してキ シ リ トール とし医薬品や食 品添加物 として
現在利用 され ている。 またキ シ ロースはその ままでは アル コール醸酵 で きないため,異性化酵 素に よ りキ シ
ル ロースに変 え,醸酵用に用 い ることが で きる98,99)。 水抽 出 された 材 は続 いて ル メタ ノー抽 出 され, リグ
ニ ンが多量 に得 られ る。 この リグニ ンは低分子 で フェノール性 OH が多 く反応性に富むため,還元に よっ
て液化燃料や フェノールへ の変換, ホルマ リン等 と の共重合反応に よ り プラスチ ックや接 着剤に,炭 火 し
て炭 素繊維に, さらに 低分子 フラクシ ョンの分離に よ りバ ニ リン等 の 香料や 医薬 品を得 ることも可能 であ
る。 リグニン抽 出用に用 いた メタ ノールは もちろん回収可能 であ り再利用 で きる。
これ らの抽 出に よ り脱 リグニ ンされた爆砕材 は次に パル プ化 の工程に入 る。即 ちセパ レーターに よ り水や
メタ ノールを除 き, 8カ ッ ト振動 ス ク リー ンに よって ファイ ンと リジ ェク トに分 け る。 リジェク トは リファ
イ ナ一に よって解織 され るか直接 素飼料 として用 いる ことが で きる。 この振動 ス ク リー ンと リファイナ-の
処理 は逆転 させ ることも可能 であ る。 こ うして得 られ た ファイ ンパル プは 1
50mes
h ワイヤーに よって折過
- 61-
木 材 研 究 ・資 料
(
爆砕上
第1
8
号 (
1
9
8
3
)
声 土塊改良剤
図3
2 爆砕法に よる木材の総合利用システムのフローダイヤグラム
され末晒パルプが得 られ る。 このパルプは漂 白し,紙やセル ロース誘導体 の合成原料 として用いられ る。一
方 ワイヤーを通過 した折液中には微細繊維が多 く含 まれているが, これはほ とん どフィブ リル化 しているた
め反応性が高 く酵素糖化の原料 としてほ最 も好都合であ り,醸酵に よ りアル コールが得 られ る。醸酵残液は
酵母を多量に含むために濃厚飼料 として有効である。 この ミクロフィブ リルはセル ロース ゾルとして食品添
加物や化粧品に利用できるであろ う。
樹皮や葉 も爆砕処理に よ り,抽出成分の溶出が容易にな り,医薬品等に用い られ る。抽出残液は未処理 の
ものに比べて醸醇が短時間に行なえ,飼料や肥料,土嚢改良剤等に有効に用 いることができよう。
この ように爆砕法は これか らの省エネルギー,省資源時代に適合 した処理方法であ り, この方法に よる木
材の総合利用 の早期実現化が期待 され る。
6. お
わ
り に
これ らの夢を実現す るためには まず装置の連続化がぜひ必要であ り, さらに多方面の研究機関に よる協同
研究が必要である。
この総説を書 くに当 り,我 々との協同研究に加わ り,心 よく貴重な資料を提供 していただ きました各研究
機関の皆様に心か ら感謝致 します。 さらに本研究 の一部は農林水産省の "
生物資源の効率的利用技術の開発
に関す る総合研究 (
バイオマス変換計画 )
"の補助金,及び文部省科学研究費, エネルギー特別研究 t
t
生物
エネルギーの利用 と開発'
'の補助金に よ り成 された。
最後に本総説の校閲を賜 った リグニン化学部門樋 口隆昌教授,木材化学部門越島哲夫教授に深謝す ると共
に御批判 と討論を戴 いた多 くの方 々に深謝 します。
文
献
1
)生井俊垂 :OPEC とメジャー,教育社 (
1
9
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)
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2
,教育社 (
1
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)中東経済研究所監修 :石油情勢 '
1
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石炭液化パイ ロッ トプラン ト」 「
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ー 6
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2,223 (1
97
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7
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7
3)後藤俊 幸,棚橋光彦他 :未発表論文
7
4)青木 務,棚橋光彦他 :未発表論文
7
5)青木 務,棚橋光彦,樋 口隆 昌, 高 田信 輔 ‥第 33回木 材学 会大会要 旨集,p・281(1
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81 (
1
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77
) 木材 研究所パネル
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棚橋 :爆砕法による森林バイオマスの変換 と総合利用
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82)植村恭子,宮崎 昭,川島良治,樋 口隆昌,棚橋光彦,清藤幸一 :日本畜産学会報 , 5
4,2
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1
9
83)
83)岡村恭子,宮崎 昭,川島良治,樋 口隆昌,棚橋光彦 :日本畜産学会要 旨集,p.
45(1
983)
84)亀岡喧-他 :日本畜産学会関東支部大会 (
宇都宮)
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1
982)
85)則元 京,師岡淳郎,山田 正,白石信夫 :第33回木材学会大会要 旨集,p.
208 (1
983)
207(1
983)
86)S・
Ⅴ・ロニカー, 白石信夫,横田徳肌 棚橋光彦,樋 口隆昌 :第33回木材学会大会要 旨集,p.
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91
)棚橋光彦,樋 口隆昌 :第5
0回紙パルプ研究発表会要 旨集,p.
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1
9
83)
92)棚橋光彦,樋 口隆昌 :未発表論文
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) 岡村圭造 :`有̀機資源の化学" 化学増刊 90,化学同人,p.7(1
9
8) 阪本礼一郎,林裕隆,森山康司,村尾沢夫 :醒工,60,333 (
1
9
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0)棚橋光彦,樋 口隆昌 :高分子加工 ,32,5
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