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FAQ:28年1月14日実施 社会福祉法人の運営等に係る講習会(社会福祉法人制度改革を踏まえて)
番号
分類
質問等
回答(28年2月10日時点)
評議員・評議員会
(改正法案第39条、厚生労働省資料p17)
評議員は、「社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者」のうちから、定款の定めると
ころにより選任します。具体的な人材例については、厚生労働省資料p17をご参照ください。
1 新法評議員の適格性要件 評議員の適格性要件はどうなりますか。
2 新法評議員の定数
評議員の定数はどうなりますか。
(改正法案第40条)
評議員定数は、定款で定めた理事の員数を超える数(実質7名以上)であり、一定事業規模を超
えない法人(政令事項)については施行から3年間は「4人以上」とされています。
3 新法評議員の要件
評議員会の資格として、例示されているものに該当しない
と評議員として選出してはいけないのでしょうか。
(厚生労働省資料p17)
例示されているものに限りません(評議員にふさわしい人材の要件については、今後示される見
込みです)。
4 新法評議員の要件
退職した職員は、評議員との兼務はできませんか。
(厚生労働省資料p17)
評議員として識見を有する人材の例として、「社会福祉法人職員OBで退職後一定期間を経過し
た者」が挙げられています。なお、評議員と当該法人の職員との兼務は出来ません。
5 新法評議員会の審議内容 評議員会で審議すべき内容はどの範囲ですか。
(厚生労働省資料p10)
評議員会の審議内容については、役員等の選任及び解任、報酬の決定、定款の変更等です。
6 新法評議員会の開催頻度 評議員会開催は、年間どれくらいを想定していますか。
(厚生労働省資料p10)
定時評議員会のほか、上記5の決議事項その他法人運営の基本ルール、体制の決定時等の開
催が必要です。
7 評議員の選任方法
8
現行法の選任方法との違
い
評議員の選任方法はどのようになるのでしょうか。
(改正法案第39条、厚生労働省資料p15、20)
評議員の選任方法は、定款に定め、所轄庁の認可を得ることが必要になります。例えば、公益
法人に倣って評議員選定委員会を設置する場合にあっては、法人が設置した評議員選定委員
から成る評議員選定委員会が評議員の選任を行います(事前に理事会が評議員候補者の推薦
を行うことができます)。
現行の選任方法との違いは何でしょうか。
(改正法案第39条、厚生労働省資料p15、20)
現行制度上は、評議員会を設置している法人にあっては、理事会と評議員会は相互に評議員と
理事(役員)選任を行う機関となっています(評議員会を設置していない法人にあっては、理事は
理事会で選任されます)。今後は、定款(所轄庁の認可が必要)の定めるところにより評議員を
選任することとなり、理事又は理事会による選任方法以外の方法によることで、牽制関係を築く
ことになります。
(改正法案第38条、第45条の20から22、第130条の2等、社会保障審議会福祉部会報告書p9)
責任の範囲は、善管注意義務、損害賠償責任、特別背任罪等となります。
9 新法評議員の責任範囲 評議員の責任範囲はどのように変わりますか。
10
現評議員会を別の会議体
で残せるか
現評議員の存在は有意義なものと思っているため、名称を
変えて残したいのですが、可能でしょうか。
(社会保障審議会福祉部会報告書p11)
社会保障審議会福祉部会報告において、現評議員会について地域の意見を聴く組織(運営協
議会)としての必要性も検討されていましたが、具体的な運用については示されておりません。
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質問等
回答(28年2月10日時点)
理事、役員関係
11 新法理事の適格性要件
理事の適格性要件はどうなりますか。
(改正法案44条第4項)
理事のうちには、次の者が含まれていなければなりません。
①社会福祉事業の経営に関する識見を有する者
②当該社会福祉法人が行う事業の区域における福祉に関する実情に通じている者
③当該社会福祉法人が施設を設置している場合にあっては、当該施設の管理者
12 新法理事の定数
理事の定数はどうなりますか。
(改正法案第44条第3項)
理事定数については、理事は6名以上でなければならないとされています。
現行法と新法の理事及び評議員の定数の考え方の違いは何
ですか。
(改正法案第44条第3項)
現行制度上は、通知により理事定数は6名以上、評議員定数は理事定数の2倍を超える数(13
名以上)となっています。
新法上は、理事定数6名以上、評議員定数は理事定数を超える員数(7名以上)となっています。
また、役員と評議員の兼職は不可となります。
理事の選任はどうなりますか。
(改正法案第43条、厚生労働省資料p10)
理事については、職務についてその権限と責任が果たせる者を、評議員会の決議によって選任
することとなります。
理事の責任と理事会の役割はどうなりますか。
(改正法案第45条の20から22、第130条の2等、社会保障審議会福祉部会報告書p9、厚生労働
省資料p10)
理事会は業務執行に関する意思決定機関として位置づけられ、理事・理事長に対する牽制機能
を働かせます。また、理事等の義務と責任(善管注意義務、損害賠償責任、特別背任罪等)が法
律上規定されます。
理事の中での職員数の制限はありますか。
理事の職員数制限については、今のところ示されておりません。
13
現行法の理事定数等との
違い
14 新法理事の選任
15
理事会の役割と理事の責
任
16 理事の職員数制限
小規模法人
17
小規模法人への新法の適
小規模法人への配慮や経過措置はありますか。
用
18
小規模法人における評議
委員会の設置
(厚生労働省資料p16)
小規模法人について配慮すべき事項と対応について、国は以下の事項を示しています。
① 評議員の定数について、一定事業規模を超えない法人(政令事項)については施行から3年
間は「4人以上」とされています。
② 法人が円滑に評議員の選任を行えるよう、評議員にふさわしい人材の例を具体的に、分かり
易く示します。
③ 具体的な相談に応じ、人材確保支援を行う対応策(地域において評議員の確保を支援する
仕組み等)を検討しています。
④ 会計監査人の設置及びコンプライアンスの体制整備については、一定の事業規模(政令事
項:収益10億円又は負債20億円とすることを検討中)以上の法人にのみ整備を義務づけます。
評議委員会の設置は、なぜ小さな法人にも義務付けられる
のでしょうか。
(厚生労働省資料p15)
評議員会の必置は、理事等への牽制機能を果たし、公益財団法人と同等以上の公益性を担保
するための重要な柱であり、社会福祉法人非課税の前提条件となっています。
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番号
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質問等
回答(28年2月10日時点)
地域公益活動等
地域協議会等の組織の具体的な規模は、どの程度を想定し
ていますか。また、地域公益活動に係る経費を社会福祉法
人で拠出した場合、非課税になりますか。
地域協議会については、具体的な規模等の説明は未だ示されておりません。また、地域におけ
る公益的な取組は社会福祉事業又は公益事業に包摂されるものであり、地域公益事業は公益
事業の一部であるため、税制措置は従前の取扱いと同様と考えられます。
地域公益活動の実施について、「社会福祉法人の本旨に基
づき既存の制度の対象とならない福祉サービスを無料また
は低額な料金により提供する責務の新設」とされています
が、発生した費用(人件費含む)についての行政の支援策
等はありますか。
(社会保障審議会福祉部会報告書p2)
法第24条第2項における地域における公益的な取組については、社会福祉法人の本旨として義
務付けられたものであり、行政として財政的支援策を講じることは考えていません。
21 透明性確保(公表義務)
社会福祉法人運営の透明性の確保について、「透明性」を
はかるため、法人調査書や現況報告書の内容や、公表する
範囲を広げることになりますか。
(厚生労働省資料p9、11)
事業運営の透明性の向上のため、定款、事業計画書、役員報酬基準が新たに閲覧対象となる
予定です(定款、役員報酬基準については公表の対象にもなります)。また、役員区分ごとの報
酬総額等についても現況報告書に記載し、閲覧・公表の対象となる予定です。
地域公益活動の定款記
載、税制措置
地域公益活動の定款記載は必要ですか。また、地域公益活
動に係る経費を社会福祉法人で拠出した場合、非課税にな
りますか。
地域公益活動の定款記載については、未だ示されておりません。
(税制については上記「19」参照)
地域公益活動の具体的な例はありますか。
現時点で、地域公益活動についての具体的な例示等については示されていないため、今後の厚
生労働省の通知等により判断していくことになります。
19
地域公益活動の規模、税
制措置
地域の公益的取組に対す
20 る行政の支援策の有無
22
23 地域公益活動の具体例
社会福祉充実計画等
社会福祉充実計画、社会 社会福祉充実計画、社会福祉充実残額の具体的な算定方法
24
福祉充実残額の算定方法 について、教えてください。
(厚生労働省資料p12、社会保障審議会福祉部会報告書p17)
資料掲載内容以外の具体的な内容、算定・計算方法等については、未だ示されておりません。
なお、社会保障審議会福祉部会報告では、控除対象財産額の算定、社会福祉充実計画の作成
について、国はガイドラインを作成するとしています。
事業費及び社会福祉充実残額について意見を聴く者とし
て、「財務に関する専門的な知識経験を有する者」とは具
体的にどういう人材をいいますか。(公認会計士・税理士
以外で)
(厚生労働省資料p12)
社会福祉充実残額について意見を聴く者としての「財務に関する専門的な知識経験を有する者」
の具体例については、省令で定めることとされています。
役員報酬基準の公表については、個人情報の開示にあたり
26 新法役員報酬基準の公開
ませんか。
(改正法案第59条の2、厚生労働省資料p9、社会保障審議会福祉部会報告書p14)
役員及び評議員の報酬等の支給基準について、公表しなければならないとなっています。また、
役員個人毎の報酬額ではなく、役員区分毎(理事全員の合計額、監事全員の合計額)の報酬総
額について現況報告書等により公表することとなっています。
評議員及び役員の責任範囲が広範となり負担が更に大きく
なると思われます。非常に低報酬の条件で務めてもらって
おり、少しでも負担を軽減できればと考えますが、何か負
担軽減策を取ることはできますか。
(改正法案第45条の35、社会保障審議会福祉部会報告書p9)
役員、評議員共に、社会福祉法人とは委任関係にあり、善管注意義務等の責任を負います。
報酬については、民間事業者の役員の報酬等、及び従業員の給与、当該法人の経理の状況そ
の他の事情を考慮し、不当に高額なものとならないような基準を定め、当該報酬基準について評
議員会の承認を得た上で(基準変更時も同様)、基準に従い勤務実態に則した範囲での支給が
可能です。
社会福祉充実残額につい
25
て意見を聴く者の具体例
役員報酬
27
役員、評議員への報酬の
支給
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質問等
回答(28年2月10日時点)
退職手当共済制度
28 助成の維持
退職手当共済制度の見直しに対して、現在加入中の職員は
退職するまで助成金は維持されますか。
(厚生労働省資料p13)
現在加入中の方が同じ法人内の共済契約の対象となる施設・事業で使用されている間は、引き
続き加入者として取扱い公費助成を維持することとしています。
29 緩和措置の有無
障害者総合支援法での事業に対する公費助成の廃止による
影響が懸念されます。段階的な廃止等の緩和措置はありま
すか。
(厚生労働省資料p13)
今回の見直しにおいて、障害分野での公費助成が廃止となりますが、既加入者については、公
費助成を維持することとしており、事業所の負担が急激に増えることのないようにしています。
新採用になった職員の掛け金が負担できず、現在加入中の
職員掛け金も支払いが出来なくなった場合、加入中の職員
も共済制度は退職処理をする必要がありますか。
今回の改正法案では、障害者総合支援法等に関する施設・事業を運営する法人の掛金負担増
への対応として、以下の経過措置を設けております。
ア.改正法案が成立した場合、改正法案の施行日前に法人があらかじめ(独)福祉医療機構に
対して届出を行った場合には、既加入職員分のみを継続加入し、障害者総合支援法等に関する
施設・事業の新規採用職員を加入させないことができる。(改正法案附則第26条第2項)
イ.改正法案が成立した場合、障害者総合支援法等に関する施設・事業において、改正法案の
施行日後の障害者総合支援法等に関する施設・事業における新規採用職員全員の同意を得た
場合には、同意を得た新規採用職員に関する部分の退職手当共済契約を解除することができ
る。(改正法案附則第30条第1項)
ただし、既加入者の掛金負担はこれまでと変わりませんが、それでもなお既加入者の掛金を支
払うことができない場合には、契約の解除を行うこととなります。
30 新規採用職員
機関、報酬、改選手続き等(法人運営全般)
31
新法における理事会と評議 制度改革後の理事会、評議員会の機関としての牽制体制は
員会の関係性等
どのようになりますか。
32
制度移行時の役員、評議
員の改選手続き、任期等
(厚生労働省資料p10、p15参照)
○ 理事会は業務執行に関する意思決定機関として位置づけ、理事・理事長に対する牽制機能
を働かせます。理事等の義務と責任についても新法上規定されています。
○ 評議員会は法人運営の基本ルール・体制の決定と事後的な監督を行う機関として位置づけ
られ、必置の議決機関(定款変更、役員等の選解任、報酬の決定)となります。
○ 評議員会の必置と理事等への牽制機能は、公益財団法人と同等以上の公益性を担保する
ための重要な柱であり、社会福祉法人非課税の前提条件となっています。
現任役員及び評議員の任期が法改正時期にまたがる場合、
改選の手続きはどのように行いますか。
法改正後、スケジュールや新法上の選任方法及び定款変更方法について示されると思います
が、29年3月31日までの現任役員及び評議員の改選については、現行法の資格要件、選任方
法、任期での選任をお願いします。
外部監査の義務が義務付けられる特定社会福祉法人の規模
はどのようになりますか
(社会保障審議会福祉部会報告書p12)
社会保障審議会福祉部会報告では、会計監査人の設置を義務付ける法人の範囲について、収
益10億以上または負債20億以上の法人とすることが適当とされています。
その他
33 特定社会福祉法人の規模
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