仕様書 平成28年3月25日時点修正版(PDF:358KB)

添付資料2
平成 28 年 3 月 25 日時点修正版
(修正箇所は赤字表記)
アスベスト台帳整備に向けた
建築行政業務支援システム再構築業務
調達仕様書
平成 28 年3月
札幌市都市局建築指導部
目次
1.
調達仕様
1.1 件名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.2 本調達の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.3 本調達における業務の実施内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.4 調達期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.5 スケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.6 委託業務に関する要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1.7 成果物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
1.8 その他特記事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
2.
システム仕様
2.1 システム概要図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.2 業務の流れとシステム化する業務の相関図・・・・・・・・・・・・・・・11
2.3 システムの利用者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.4 機能要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.5 ユーザインタフェース要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
2.6 データ要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
2.7 性能要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
2.8 システム全体構成要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
2.9 ネットワーク要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
2.10 ソフトウェア要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
2.11 ハードウェア要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
2.12 情報セキュリティ要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
2.13 運用保守要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
1. 調達仕様
1.1
件名
「アスベスト台帳整備に向けた建築行政業務支援システム再構築業務」
(以下「本調達」
という。
)
1.2
本調達の背景と目的
アスベストに起因する健康被害を防止し、建築物におけるアスベスト対策を推進す
るため、地方公共団体においては民間建築物のアスベスト台帳の整備が求められている。
このアスベスト台帳を整備し、最新の情報に維持管理していくためには、既存建築物
のデータベースの整備と分析機能の拡充が不可欠である。
本市(以下「甲」という。
)においては、データベースとなる業務支援システムとして
建築指導行政に係わる各担当業務に特化したサブシステムの集合体である「定期報告支
援システム」(以下「現行システム」という。)を平成 19 年度より運用している。
しかし、現行システムは、下記①∼④等の問題を抱えている。
① 現行のアスベスト台帳が現行システムとは別個に存在するため、その台帳情報が現
行システムに搭載されていないこと
② サブシステム間の情報が一元化されておらず、連携が不足していること
③ 度重なる法制度改正への対応や改修によりシステムが複雑化し、障害が発生してい
ること
④ 建築物のデータベースに地図情報が含まれていないこと
これらの背景を踏まえ、本調達は、地図情報を含めデータベースが一元化された建築
行政業務支援システム(以下「本システム」という。
)を再構築することによって、アス
ベストを使用した建築物の効率的な実態把握、情報の分析・蓄積が実現可能となるアス
ベスト台帳の再整備を図り、もってアスベスト対策の更なる推進に資することを目的と
している。
1.3
本調達における業務の実施内容
本調達の受託者(以下「乙」という。
)は、以下の作業を実施すること。各作業内容の
詳細については、
「1.6 委託業務に関する要件」を参照すること。
なお、本番の運用に必要なサーバ機器等については甲が保有する既存の物品を使用す
る。
(1)システム開発(現行システムの改修による調達及びパッケージシステムのカスタ
マイズによる調達も可とする)
・本システムの開発工程(機能適合性確認、要件定義、設計、開発、テスト)にお
いて必要な作業を行うこと。
・開発期間中に生じる法制度改正などについて、情報収集に努め、原則として対応
1
すること。また、パッケージシステムによる調達で、カスタマイズ部分をパッケ
ージシステムの標準機能として実装することとなった場合は、本番運用開始以降
の法制度改正に伴い、軽微なシステム改良が必要となった際に、保守の範囲内で
対応可能とすること。
・設計、開発及びテストに必要となる作業場所、ハードウェア等(サーバやパソコ
ン等の情報機器だけではなく、OS やミドルウェア、各種パッケージソフトウェ
ア等も含む。以下同じ。
)
、消耗品及び通信などに係る費用については、乙の負担
とする。
(2)基盤構築
・本番の運用のために調達したソフトウェアのインストール及び設定を行い、正常
動作確認を行うこと。
(3)移行
・本システムの利用者が本システムを容易に利用できるように操作マニュアル等を
作成すること。
・本システムの管理者が本システムの運用保守を円滑に実施できるように、管理者
マニュアル・運用保守マニュアルを作成すること。
・現行システムからのデータ移行を行うこと。
(現行システムデータは甲が提供す
ることとする。形式は CSV 又は Excel とする。
)
・現行システムからデータ移行を行う際には、地理情報システム(以下「GIS」と
いう。
)と連携された一元管理可能なデータに再構築する。
・移行の際には GIS のレイヤとして住宅地図情報(36 ライセンスを想定)を実装
すること。
・GIS は甲が窓口で閲覧の用に供している「都市計画・建築確認窓口情報提供シス
テム」との連携を図れるものとする。
・システム操作及びシステム運用方法などに関する研修を行うこと。
・システム操作及び運用方法などについて運用保守業者への引継ぎを行うこと。
・試験運用期間(平成 29 年 2 月 1 日∼平成 29 年 3 月 27 日)における本システム
の運用保守、ヘルプデスク対応を行うこと。
1.4 調達期間
契約日(平成 28 年 5 月予定)から平成 29 年 3 月 27 日までとする。
1.5 スケジュール
本調達のスケジュール(想定)を以下に示す。
2
図表 1-1 スケジュール(想定)
工程
時期
システム開発(設計、開発、テスト)
、基盤構築
※
受入テスト
※
平成 29 年 2 月∼平成 29 年 3 月
試験運用、運用引継ぎ
システム移行
※
平成 29 年 3 月中
本番運用開始
※印部分は契約締結後、甲と協議の上確定する。
1.6
委託業務に関する要件
(1)設計・開発要件
①
設計・開発実施計画の作成
乙は設計・開発実施体制と役割、詳細な作業内容、作業スケジュール、開発環
境、開発方法、開発ツール等に関する設計・開発実施計画を作成の上、設計・開
発を実施すること。
② 開発環境
本調達におけるアプリケーションの開発等に必要な開発等環境は乙が整備し、
開発用ハードウェア及びソフトウェアの賃貸借(または買取り)及び保守に係る
費用が発生する場合は乙が負担すること。開発用ハードウェア及びソフトウェア
については、本仕様書のシステム仕様を踏まえて整備すること。
③ 開発方法
本システムの納期や品質を適切に確保するため、本システムの特性等に応じた
開発手法及びプロジェクト管理手法に基づき開発を行うこと。
(2)テスト要件
① テスト実施計画の作成
乙はテスト体制と役割、詳細な作業内容、作業スケジュール、テスト環境、テ
ストツール、合否判定基準などに関するテスト実施計画を作成の上、テストを実
施すること。
② テスト環境
単体テスト及び結合テストについては、開発環境においてテストを実施するこ
と。
総合テストについては、開発環境及び本番環境において実施すること。本番
環境におけるテストは、開発環境におけるテスト終了後に行うこと。
受入れテストについては、本番環境において実施すること。
③ テスト方法
単体テスト、結合テスト、総合テスト及び受入れテストにおけるテスト実施方
3
法を以下に示す。なお、各テストにおけるテスト項目については、乙が検討し、
甲の承認を受けること。
図表 1-2 テスト方法
テスト工程
実施主体
甲
乙
単体テスト
監理
実施
結合テスト
監理
実施
テスト内容
作成したプログラムを対象とし
単体テスト仕様書
たテストを行う。
単体テスト結果報告書
プログラム間のテストを行う。
システム機能全体のテスト(機
総合テスト
監理
実施
能、性能、セキュリティ及び運
用など)を行う。
受入テスト
実施
支援
成果物等
結合テスト仕様書
結合テスト結果報告書
総合テスト仕様書
総合テスト結果報告書
総合テストのテスト項目の一部
受入テスト仕様書
を甲が実施する。
受入テスト結果報告書
④ テストデータ
現行システムのデータについては、機密度の高いデータ項目や個人情報に係る
データ項目が含まれるため提供しない。本システムのデータの特性を踏まえた疑
似データを作成し、各テストに使用すること。
⑤ 受入テストの支援
甲と協議の上、受入テスト仕様書を作成すること。
受入テストの実施支援(テストへの立会い、操作補助など)を行うこと。
受入テスト結果報告書を作成すること。
(3)移行要件
① システム移行
(ア)移行実施計画の作成
乙は移行実施体制と役割、詳細な作業内容、作業スケジュール、移行環
境、移行方法、移行ツール等に関する移行実施計画を作成の上、システム
移行を実施すること。
(イ)移行環境
以下を踏まえて作業を実施すること。
・システム移行時には、現行システムの運用を停止する(金曜日の運用
終了後から月曜日の運用開始までを想定している)
。
・次期システムの本番稼働後は、現行システムの運用を停止する。
(並行
稼働は行わない。
4
(ウ)移行方法
以下の作業を含め次期システムへの移行に必要な作業を実施すること。
・移行データの調査(現行システムのファイル・データレイアウトの調
査、データの一元化、外字利用の調査、不備データの調査など)を行
うこと。
・必要に応じて、移行プログラムの開発を行うこと。
・移行リハーサル(移行データの検証、移行時間の測定など)の実施後、
移行を行い、移行結果の検証を行うこと。
なお、甲は移行において、以下の作業を実施する。
・現行システムのファイル・データレイアウトなどの情報を乙に提供す
る。
・現行システムから移行データの抽出を行い、乙に提供する。なお、現
行システムからの移行データの抽出は、現行システムでのファイル・
データレイアウトで出力する。
(エ)移行対象データ
移行対象のデータを以下に示す。
・現行システムで管理されているデータ及び紙台帳等の電子化されてい
ない情報のうち、移行対象のデータについては、
「2.6
データ要件」を
参照すること。
②
教育・研修
(ア)教育・研修方法
教育・研修の方法を以下に示す。
図表 1-3 教育・研修方法
対象者
内容
(想定受講者数)
方式
想定回数
システム管理者研修
システム管理者(15 人)
集合研修
1回
システム操作研修
業務担当者(35 人)
集合研修
2回
(イ)教育・研修用教材の作成
「
(ア)教育・研修方法」に示した研修に必要なシステム管理者マニュアル、
システム操作マニュアル及び運用保守マニュアルなどの資料の作成、必要部
数のコピーなどを行うこと。
(ウ)教育・研修の場所、機材等
研修は、甲が提供する会場で実施することとし、機材(プロジェクター、
スクリーン、レーザーポインター)は甲からの貸出しを可能とする。
5
④ 試験運用
運用保守マニュアルなどに基づき、本システムの運用が行えることを確認する
こと。
試験運用期間中の利用者などからの問い合わせ対応を行うこと。
(4)その他の作業要件
① 作業場所
設計などの打ち合わせやレビュー、進捗会議及び研修などについては、原則と
して甲の会議室で実施すること。
システムの設計・開発等の作業については、原則として乙の事業所内で実施す
ること。
本システムの本番環境のサーバは市役所本庁舎内に設置する予定である。本番
環境における総合テスト、受入れテスト支援及び試験運用の作業場所については、
本庁舎内に用意する。
なお、当該作業場所に物品などを設置する場合は、甲との協議を行うこと。
② 本調達に必要な設備及び消耗品などの負担
本調達に使用する設備及び消耗品などのうち、甲が準備及び負担するものを以
下に示す。
・本システムの検証環境及び本番環境(環境構築後)
・甲の提供する会議室や電気料金など
上記以外の本調達に必要な設備及び消耗品などは乙が負担すること。
③ 会議体
(ア) 定例報告会
原則として、月に 1 回作業状況の報告会を実施すること。
(イ) 臨時報告会
緊急を要する報告に関しては必要に応じて実施すること。
(ウ) レビュー
設計、開発及びテストの各工程において、乙の社内で適正なレビューを
実施するとともに、甲のレビューを受けること。
(エ) 会議の進行、議事録の作成及び懸案事項などの管理
各報告会及びレビューなどの会議の進行、議事録の作成及び懸案事項な
どの管理は乙が行うこと。
④ 作業実施体制
本調達の作業実施体制を提示し、甲の承認を得ること。
本調達の責任者として、プロジェクト全体を十分に管理可能な者を置くこと。
本調達を円滑に遂行させることが可能な能力のある担当者を配置すること。
プロジェクト責任者及び担当者の責任及び権限を明確にし、本調達への参画度、
6
参画時期について明確にすること。
通常及び緊急時において迅速な連絡を可能とすること。
(5) 貸与資料
本調達の実施にあたり、甲から以下の資料を貸与する。
・現行システム設計書
・現行システム操作マニュアル
1.7 成果物
(1)成果物一覧
① プログラム及びモジュールなど
本調達において作成したプログラム及びモジュールなどを納入すること。また、
それらのソースコードを納入すること(パッケージシステムによる調達の場合は
カスタマイズ部分のみに適用)
。
② 設計図書など
以下の設計図書などの文書又は同等のものを作成し、納入すること。
図表 1-4 設計図書
1
資料名
内容
プロジェクト実施計画書
以下の内容を含む、本件の実施計画について記載したも
の。
・甲及び乙の体制と役割
・スケジュール(WBS)
・成果物
・制約条件及び前提条件
・文書管理要領
・情報セキュリティ対策要領
・進捗管理要領
・品質管理要領
・コミュニケーション管理要領 等
2
要件定義書
本仕様書(別紙含む)に記載した本システムの仕様につ
いて、フィット&ギャップ分析等を踏まえ、確定させた
もの。
3
基本設計書
以下について、本調達において新たに作成されたもの。
ただし、パッケージソフトウェアの設計書など、乙及び
第三者が従前から保有するものは成果物に含めない。
(以
下同じ。
)
・システム機能設計、データベース論理設計、ファイル
7
論理設計、コード設計、画面設計、帳票設計、システム
メッセージ設計、外部インタフェース論理設計、システ
ム性能設計、セキュリティ設計など。
4
詳細設計書
以下について、本調達において新たに作成されたもの。
・システム機能詳細設計、データベース物理設計、ファ
イル物理設計、画面詳細設計、帳票詳細設計、システム
メッセージ一覧、システム構成(物理モデル)
、ネットワ
ーク構成(物理モデル)
、外部インタフェース設計(物理
モデル)
、システム性能設計、セキュリティ設計など。
5
テスト仕様書・報告書
・単体、結合、総合及び受入テストのテスト体制、スケ
ジュール、テスト環境及びテスト仕様など。
・単体、結合、総合及び受入テストのテスト結果報告書
など。
(パッケージシステムによる調達の場合は単体テストを
不要とする)
6
移行計画書・報告書
・移行実施体制、スケジュール、移行環境、移行方法な
ど。
・システム移行の実施及び評価の報告書
7
運用保守マニュアル
以下の内容を含む、本システムの運用保守方法や手順に
ついて記載したもの。
・体制、役割分担、監視、セキュリティ管理、バックア
ップ管理、障害対策管理など。
8
操作マニュアル
以下の内容を含む、本システムの利用方法や手順につい
て記載したもの。
・操作説明、画面説明、帳票説明など。
9
議事録
各会議における議事録
(2) 納品要件
① 納入期限
最終納入期限は、平成 29 年 3 月 27 日とする。
各成果物については、作業計画書における当該成果物の完成時期までに、甲か
ら完成の承認を受けること。
② プログラム及びモジュールの受渡し媒体、部数
電子媒体(CD 又は DVD)で 2 部とする。
8
③
設計図書など(ソフトウェアの調達仕様書を含む)の文書類の受渡し媒体、
部数
紙媒体で 2 部(正本 1 部、副本 1 部)
、電子媒体(CD 又は DVD)で 2 部とす
る。
④ 納品場所
甲が別途指示する場所とする。
⑤ その他
納品に際しては、納品リストを提出すること。
納品前に乙の社内において検査を実施し、検査報告書を提出すること。
1.8
その他特記事項
(1)プロジェクト実施計画書の提出
乙はプロジェクト実施計画書を契約締結後すみやかに提出し、甲の承認を得な
ければならない。プロジェクト実施計画書に記載された事項を変更する場合につ
いても同様とする。
(2)著作権(パッケージシステムによる調達の場合はカスタマイズ部分のみに適用)
納入される物品等に第三者が権利を有する著作権が含まれる場合、当該著作権
の使用に係る一切の手続きについて、乙の負担と責任において行うこと。この場
合、当該契約の内容については、事前に甲の承認を得ること。
乙は本調達について作成する成果物に対し、著作権法(昭和 45 年 5 月 6 日法律
第 48 号 最終改正:平成 27 年 6 月 24 日号外法律第 46 号)第 21 条(複製権)
、
第 26 条の 3(貸与権)
、第 27 条(翻訳権、翻案権等)及び第 28 条(二次的著作
物の利用に関する原著作者の権利)に規定する権利を甲に無償で譲渡すること。
乙は本件契約により作成する成果物に関する著作者人格権の行使をしないもの
とする。
甲は成果物を自由に公表し、または変更することができるものとする。
(3)かし担保責任
成果物の納入後、成果物にかしがあるときは、甲は乙に対して成果物の納入後 1
年以内に、そのかしの補修を請求し、または補修に代え若しくは補修とともに損
害賠償の請求をすることができる。かしを補修する場合、乙は甲が指示する期限
内に補修し、適正な措置を講じるとともに、補修結果を反映した成果物を納入し
なければならない。
(4)機密保持
本仕様書に基づく全ての作業において、甲が開示した資料等、乙の知り得た情
報を第三者に開示または漏えいしてはならない。また、そのために必要な措置を
講ずること。なお、第三者に開示する必要がある場合は、事前に甲と協議の上、
9
承認を得ること。
(5)立入検査
甲は乙の管理状況について、乙の事務所等に立入検査を行うことができるもの
とする。立入検査により仕様に違反する事項が発見された場合は、乙は甲の指示
に従い直ちにこれを是正しなければならない。
(6)別途協議
本仕様書に定めていない事項については、甲乙協議して別に定める。
10
2.
システム仕様
2.1 システム概要図
本システムのシステム全体のイメージを以下に示す。
図表 2-1 システム概要図
システムサーバ
都市計画・建築確認 窓口
情報提供システム モニター
・・・・・
職員パソコン
2.2
業務の流れとシステム化する業務の相関図
本システムが対象とする業務の流れ(業務フロー図)とシステム化する業務範囲を
以下に示す。
図表 2-2 業務フロー図
市民
札幌市
国等
許可・認定申請等
申請書・
アスベスト台帳の管理
建築士等の
確認申請等
報告書等
各申請内容の入力
調査依頼
台帳記載事項証明申請等
各種報告の受付
各種概要書閲覧請求等
対象物件の検索
定期報告等
各種通知書等の発行
各種概要書、証明書の発行
各種通知書等の受理
違反建築物対応
各種概要書、証明書の受理
通知書・
証明書等
国等庁内外からの要求に
よる対応
11
調査報告
2.3
システムの利用者
本システムの利用者(想定)について以下に示す。
図表 2-3 本システムの利用者(想定)
利用者
利用場所
市役所本庁舎 2F
職員
利用者数
75 名
8:45∼17:15
建築指導部内
2.4
利用時間帯
(平日)
機能要件
システム化を行う機能及び処理内容の概要を以下に示す。
図表 2-4 システム機能一覧(機能一覧の詳細は別紙資料 1 参照)
機能
詳細機能
処理内容
1
アスベスト台帳登録
対象物件の新規登録
アスベスト台帳管
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
理
2
備考
ファイル出力及び印刷
統計
各種統計データの出力
確認台帳登録
確認申請書の新規登録
確認申請書
データ取込機能
の内容は別
確認申請台帳管理
紙参照
指定確認台帳管理
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
ファイル出力及び印刷
建築計画概要書管理
建築計画概要書の検索、一覧
表示、一覧から概要書画像フ
ァイル(TIFF 形式)の展開、
印刷
台帳記載事項証明書
確認申請情報の検索・証明書
発行
の Word 又は Excel ファイル
出力及び印刷
統計
各種統計データの Excel フ
ァイル出力
指定確認機関で確認の処分
機能 2 で対
引受機関検査受付
を行った物件に対し、札幌市
応できる場
台帳
で検査等の処理をする時の
合は不要
3
検査台帳登録
台帳登録
4
定期報告台帳管理
定期報告台帳登録
定期報告対象物件の新規登
録
12
確認申請・指定確
認台帳の取込み
による登録も可
能とする
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
ファイル出力及び印刷
定期報告受付
定期報告受付登録
定期報告概要書管理
定期報告概要書の検索・閲
覧・印刷
5
統計
各種統計データの出力
許可・認定台帳登録
許可・認定の新規登録
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
許可・認定台帳管理
確認申請・指定確
認台帳の取込み
による登録も可
能とする
ファイル出力及び印刷
6
統計
各種統計データの出力
省エネ台帳登録
省エネ対象物件の新規登録
省エネ定期報告受付
省エネ定期報告受付登録
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
省エネ台帳管理
確認申請・指定確
認台帳の取込み
による登録も可
能とする
ファイル出力及び印刷
7
統計
各種統計データの出力
違反台帳登録
違反台帳の新規登録
帳票出力
各種帳票の Word 又は Excel
違反台帳管理
ファイル出力及び印刷
統計
各種統計データの出力
8
地図情報からの建築
GIS で建築物を検索し、上
GIS 管理
物検索
記の各台帳の処理へ移る
場所検索(住所・地番)
住宅地図情報の表示
図形の追加・更新・削除
レイヤの階層表示
物件の任意ラベル表示
台帳と地図の相互リンク
選択物件の帳票印刷
ファイリング機能
図形シンボル設定
任意レイヤ追加
13
確認申請・指定確
認台帳の取込み
による登録も可
能とする
9
運用管理機能
マスターメンテナンス機能
システム管理機能
ユーザ認証機能
ユーザ管理機能
証明発行履歴管理機能
システム操作ログ表示機能
バックアップデータの出力
2.5
ユーザインタフェース要件
本システムでは業務の効率的な遂行の観点から、容易な操作、誤操作の防止に配慮
したユーザビリティを備えたものとすること。
また、利用者が本システム操作を短期間で習熟できるよう、誰もがわかりやすく、
操作しやすいユーザインタフェースとすること。
ウェブブラウザシステムの場合は JIS X8341-3(ウェブアクセシビリティに関する
日本工業規格)や「みんなの公共サイト運用モデル」
(総務省)に基づくこと。
乙は本仕様書の要件を基に、本システムで統一した操作性、データの入力及び表示
の一貫性の確保、利用者の効果的な情報の取得を考慮し、画面設計規約、帳票設計規
約を作成し、甲の承認を得ること。
(1) 画面要件
本システムにおける主要な画面について以下に示す。乙は以下の画面一覧を基
に本システムに必要な画面を検討し、設計を行うこと。
図表 2-5 主要画面一覧(主要項目・画面イメージは別紙資料 2 参照)
機能
画面名
目的
1
アスベスト台帳登録画面
アスベスト台帳の新規登
録、修正
アスベスト台帳管
理
帳票印刷画面
通知書印刷
統計画面
吹付アスベスト等使用建築
物の新規登録、修正
備考
資料 2-1-1
資料 2-1-2
資料 2-1-3
2
確認台帳登録画面
確認申請書の新規登録
資料 2-2-1
確認申請台帳管理
検査受付画面
中間・完了検査の登録
資料 2-2-2
指定確認台帳管理
適判台帳画面
適判物件の登録
資料 2-2-3
検索画面
建築計画概要書や台帳記載
事項証明書の発行など
統計画面
各種統計
14
資料 2-2-4
資料 2-2-5
3
帳票印刷画面
各帳票印刷
資料 2-2-6
手数料集計画面
手数料の集計
資料 2-2-7
定期報告台帳登録画面
定期報告対象物件の新規登
資料 2-3-1
録(特殊建築物、建築設備
定期報告台帳管理
昇降機、遊戯施設)
定期報告受付画面
定期報告の受付登録(同上) 資料 2-3-2
統計画面
各種統計
資料 2-3-3
帳票印刷画面
各帳票印刷
資料 2-3-4
年度処理画面
年度末処理
資料 2-3-5
管理者・所有者管理画面
管理者・所有者の登録、変
資料 2-3-2
更
資料 2-3-1
参照
検索画面
定期報告概要書の発行など
資料 2-3-6
4
許可・認定台帳登録画面
許可・認定の新規登録
資料 2-4-1
許可・認定台帳管
帳票印刷画面
各種帳票印刷
資料 2-4-2
理
画面イメー
ジなし。
資料 3-4-1∼
3-4-5 の帳票
が印刷可能
な画面とす
ること。
検索画面
情報検索
資料 2-4-3
5
省エネ台帳登録画面
省エネ対象物件の新規登録
資料 2-5-1
省エネ台帳管理
省エネ定期報告受付画面
省エネ定期報告の受付登録
資料 2-5-2
帳票印刷画面
各種帳票印刷
資料 2-5-3
検索画面
情報検索
資料 2-5-4
6
違反台帳登録画面
違反台帳の新規登録
資料 2-6-1
違反台帳管理
帳票印刷画面
各種帳票印刷
資料 2-6-2
統計画面
各種統計
資料 2-6-3
GIS(地図)画面
地図情報を検索し情報を照
資料 2-7-1
会する。
画面イメー
地図シンボル凡例表示
ジなし。
レイヤ一覧表示
別 紙資 料 1
主題・背景地図表示
の 機 能 F-1
7
GIS 管理
15
選択物件一覧表示
∼ F-4 の 操
選択物件情報画面(台帳機
作が可能な
能との相互リンク)
画面とする
こと。
8
システム管理画面
システム管理
マスターメンテナンス
資料 2-8-1
ユーザ管理
画面イメー
証明発行履歴
ジなし。
システム操作ログ
別 紙資 料 1
の 機 能 A-1
の操作が可
能な画面と
すること。
※各台帳の表示の切り替えは、タブをクリックする等の操作により、容易に行えるものと
すること。
(2)帳票要件
本システムにおける主要な帳票について以下に示す。乙は以下の帳票一覧を基
に本システムに必要な帳票を検討し、設計を行うこと。
図表 2-6 主要帳票一覧(帳票の様式は別紙資料 3 参照)
機能
画面
帳票
1
アスベスト台帳登録
アスベスト台帳一覧
アスベスト台帳管理
画面
帳票印刷画面
通知書
統計画面
吹付アスベスト等使用建築物
リスト
アスベスト対策実施状況統計
用データ
2
確認台帳登録画面
確認申請台帳管理
検索画面
備考
資料 3-1-1
資料 3-1-2
資料 3-1-3
資料 3-1-4
確認受付台帳一覧
資料 3-2-1
適合性判定台帳一覧
資料 3-2-2
確認台帳一覧
資料 3-2-3
検査受付台帳一覧
資料 3-2-4
検査済台帳一覧
資料 3-2-5
手数料集計表
資料 3-2-6
期限内未確認リスト
資料 3-2-7
税制課対応台帳一覧
資料 3-2-8
建築計画概要書
資料 3-2-9
建築計画概要書閲覧請求書
資料 3-2-10
16
帳票印刷画面
統計画面
処分等概要書
資料 3-2-11
各種台帳記載事項証明願
資料 3-2-12
確認済証
資料 3-2-13
検査済証
資料 3-2-14
期限延長通知
資料 3-2-15
法定通知
資料 3-2-16
任意通知
資料 3-2-17
中間検査合格証
資料 3-2-18
ハートビル併せ申請適合通知
資料 3-2-19
無期限通知
資料 3-2-20
不適合通知
資料 3-2-21
検査済証交付できない旨通知
資料 3-2-22
中間検査合格証交付できない旨通知
資料 3-2-23
仮使用認定通知書
資料 3-2-24
仮使用追加認定通知書
資料 3-2-25
建築確認課担当別業務量帳票
資料 3-2-26
確認済証交付件数等月別件数
一覧
資料 3-2-27
中間検査状況
資料 3-2-28
中間検査状況(各区別)
資料 3-2-29
構造審査受付件数表
資料 3-2-30
担当者別統計
資料 3-2-31
規模別統計
資料 3-2-32
業務内訳表
資料 3-2-33
区別業務内訳表
資料 3-2-34
建築確認件数調査票
資料 3-2-35
確認済証における住宅・非住
宅確認件数表
種類別確認済証交付件数表
建築確認済証交付件数(統計
課用)
統計用データ(建築確認件数
等)
資料 3-2-36
資料 3-2-37
資料 3-2-38
資料 3-2-39
区別住戸数
資料 3-2-40
建築確認件数(面積別)
資料 3-2-41
17
区別住戸数(計画変更)
建築確認件数(計画変更)
(面
積別)
資料 3-2-42
資料 3-2-43
各種調査用データ
資料 3-2-44
指定確認台帳登録画
指定確認台帳一覧
資料 3-2-45
面
建築確認申請受付通知等台帳
一覧
指定確認検査機関
建築確認
台帳一覧
資料 3-2-46
資料 3-2-47
通知・照会文書
資料 3-2-48
税制課対応台帳一覧
資料 3-2-8
3
定期報告受付画面
定期報告受付簿
資料 3-3-1
定期報告台帳管理
統計画面
定期報告対象建築物数調べ
資料 3-3-2
定期報告提出状況
資料 3-3-3
定期報告審査結果
資料 3-3-4
報告内容 C 判定リスト
資料 3-3-5
定期調査・検査の報告件数等
の詳細報告
定期調査に基づく項目別措置
状況
定期報告対象物件一覧
仮登録リスト(特殊建築物・
昇降機・遊戯施設)
資料 3-3-6
資料 3-3-7
資料 3-3-8
資料 3-3-9
整理番号未入力リスト
資料 3-3-10
建築物解体等リスト
資料 3-3-11
用途変更リスト
資料 3-3-12
抽出物件リスト
資料 3-3-13
特殊建築物・昇降機・遊戯施
設台帳リスト(本年度対象物
資料 3-3-14
件すべて)
特殊建築物・昇降機・遊戯施
設台帳リスト(本年度新規対
資料 3-3-15
象物件のみ)
帳票印刷画面
各種調査データ収集リスト
資料 3-3-16
お知らせ状
資料 3-3-17
18
検索画面
催促状
資料 3-3-18
改善通知書
資料 3-3-19
定期報告概要書
資料 3-3-20
定期報告概要書閲覧請求書
資料 3-3-21
4
許可・認定台帳登録
許可台帳一覧
資料 3-4-1
許可・認定管理台帳
画面
認定台帳一覧
資料 3-4-2
帳票印刷画面
許可等通知書
資料 3-4-3
承認等通知書
資料 3-4-4
認定等通知書
資料 3-4-5
5
省エネ台帳登録画面
省エネ届出書受付一覧
資料 3-5-1
省エネ台帳管理
帳票印刷画面
勧告書
資料 3-5-2
6
違反台帳登録画面
違反台帳一覧
資料 3-6-1
違反台帳(情報公開用の書式) 資料 3-6-2
違反台帳管理
帳票印刷画面
受領書
資料 3-6-3
是正計画書
資料 3-6-4
来庁通知書
資料 3-6-5
違反建築物措置勧告書
資料 3-6-6
命令書等
資料 3-6-7
標識(法第 9 条第 1 項、第 10
項の命令)
告示書(法第 9 条第 1 項、第
10 項の命令)
通知書(法第 9 条の 3 の規定
に基づく)
公開による意見の聴取等
電気ガス及び水道の供給承諾
保留要請等
告発状
法第 12 条第 5 項報告書の提出
について
統計画面
統計データ(年度ごと)
資料 3-6-8
資料 3-6-9
資料 3-6-10
資料 3-6-11
資料 3-6-12
資料 3-6-13
資料 3-6-14
資料 3-6-15
2.6 データ要件
データ要件として、現行システムのデータ一覧を以下に示す。次期システムの性能
値の試算や移行計画を検討する際に参考とすること。
19
図表 2-7 データ一覧(すべて移行対象とする)
ファイル
種別
初期件数
年間登録件数
個人情報
①
アスベスト台帳
約 4,000 件
―
有
②
確認台帳
約 65 万件
約 1 万件
有
③
定期報告台帳
約 4.2 万件
約 150 件
有
④
定期報告受付
約 24 万件
約 3.6 万件
無
⑤
許可・認定台帳
トランザク
―
約 150 件
有
⑥
省エネ台帳
ション
約 800 件
約 150 件
有
⑦
省エネ定期報告受付
約 1500 件
約 350 件
無
⑧
違反台帳
約 2,100 件
約 150 件
有
⑨
確認台帳(昭和 31∼
約 45,000 件
―
有
39 年分)
※⑨については、別途契約により現存する紙台帳を電子化したものを甲が乙に提供する。
2.7
性能要件
(1) 前提条件
性能値を試算する際は、
「2.6 データ要件」に示す現行データ件数を参考にする
こと。
(2) オンライン処理性能要件
オンライン処理の性能要件を以下に示す。
指標
性能目標値
備考
レスポンスタイム
概ね 3 秒以内
ネットワークの負荷による影響は含め
(最大 5 秒以内) ない。
オンラインバッチ処理
30 分以内
パッケージの仕様等により、夜間バッチ
処理がある場合は、運用時間(原則平日
の 8:00∼22:00)に影響がでないよ
う、終了すること。
※レスポンスタイム:利用者の端末からシステムに処理要求を送ってから、結果を受ける
までの時間
※オンラインバッチ処理時間:利用者の端末からシステムにデータの処理要求を送ってか
ら、結果を受けるまでの時間。
2.8
システム全体構成要件
・本システムは札幌市イントラネットワーク上に構築すること。
・本システムの各職員のクライアント端末には、一般事務用パソコンを活用するこ
と。
20
2.9
ネットワーク要件
・本システムは札幌市イントラネットワーク上に構築する。
・サーバを分ける構成とする時はセグメントを分けて DB サーバや管理サーバに利
用者側セグメントから直接アクセスできない仕様とすること。
2.10 ソフトウェア要件
(1) 各ソフトウェアの選定にあたっては、安全性、信頼性、可用性及び拡張性を
考慮すること。
(2) 特定事業者による独自技術への依存を回避するため、国際規格・日本工業規
格などのオープンな標準に基づく技術を採用した適切なソフトウェアを選択
すること。
2.11 ハードウェア要件
本市が保有する現行のハードウェアを使用する。ハードウェア仕様は別紙資
料4参照。
2.12 情報セキュリティ要件
(1) 基本要件
本システムは、甲の「札幌市情報セキュリティポリシー」及び「情報セキュ
リティ技術対策基準」に準拠する必要がある。ただし、これらの規程は庁外に
公開していないため、本仕様書上で明らかでない部分については甲に確認する
こと。
(2) 詳細要件
① ユーザ認証に関する要件
・本市のイントラネットでは IC カードを使用した Active Directory 認証を導入
している。本システムの認証は、イントラネットの認証情報を使ったシングル
サインオンとすること。
・認証シナリオは以下を参考とすること。
本システムは利用者とアクセス権のリスト(ACL)を管理できる仕組みを
有し、システム管理者はユーザの追加・削除をシステム上で行う。
システム利用者はイントラネットの Active Directory の認証を経ている状
態で本システムにアクセスを行う。
本システムでは、Active Directory 認証済のユーザ名を取得し、ACL 上の
登録情報を確認し、認可を行う。
例えば、IIS を使ったシステムであれば「Windows 認証」の設定とすること
で、サーバ側のプログラムからユーザ名を取得できるようになる。
② アクセス制御に関する要件
21
ACL 上の情報に基づき、本システムの各機能及びデータについて、各ユーザ
毎にアクセス制御を行うことができること。
③ ウィルス対策に関する要件
各サーバにウィルス対策ソフトウェアを導入すること。
サーバを分ける構成の場合、ウィルス定義配信機能を整備し、各サーバのウ
ィルス対策ソフトウェアからの要求に応じてウィルス定義ファイルを配信する
こと。
④ アクセスログに関する要件
ログ収集機能を整備し、各サーバのログ出力機能を用いて本システムの運用
に必要なログを収集すること。
2.13 運用保守要件
・本システムの運用及び保守業務については、本調達とは別契約となるが、以下
に示す運用保守要件が実現可能なものとする。
(1)運用要件
本システムの運用に関する基本的な要件については、以下のとおりである。
乙は以下の基本的な要件に基づき、運用要件の詳細化を行い、本システムの
運用設計や運用保守マニュアルの作成を行うこと。
①
運用時間
システム運用時間については、原則として平日の 8:00∼22:00 までの利用
を可能とする。ただし、保守などのための計画停止を除く。
② バックアップ管理
上記①運用時間外で 1 日 1 回定時にシステムとデータのバックアップを行え
る環境を構築すること。
③
セキュリティ管理
セキュリティパッチ適用(随時)
④ ログ管理
ログファイル管理(月次)
、ログ参照・検索(随時)
⑤ ヘルプデスク
問い合わせ対応(随時)
、問い合わせ履歴管理(随時)
⑥ 障害対応
インシデント管理(随時)
、障害対応(随時)
障害の回復または応急処置が可能な保守要員を確保し、障害発生後 2 時間以
内を目処に到着し、迅速に復旧作業に着手すること。
⑦ 報告
運用保守報告書(月次)
(2) 保守要件
本システムの保守に関する基本的な要件については、以下のとおりである。
22
乙は以下の基本的な要件に基づき、保守要件の詳細化を行い、本システムの
運用設計や運用保守マニュアルの作成を行うこと。
① 契約期間内における障害などの保守
平日 8:45∼17:15 のオンサイトによる対応とすること。
② アプリケーション保守
プログラム不具合調査・プログラム修正・動作確認(随時)
③ 報告
作業報告(随時)
、運用保守報告書作成(月次)
納入ソフトウェアの技術的問題、ソフトウェアのバグ、パッチ及びバージョ
ンアップ等の情報を無償にて速やかに甲に提供し、甲が必要と認めた場合に
は、パッチ等のプログラムを配付及び適用すること。
以上
23