委託事業者用 平成 28 年度版(ver.1) 堺市 ひらめき脳トレプラス教室とは ひらめき脳トレプラス教室とは、認知症予防のためのプログラムを中心に、運動機能向上、口 腔機能向上、低栄養の改善を含めた、複合型介護予防教室です。高齢者が要介護状態に至るには 運動機能の低下や口腔機能の低下、低栄養、認知症等一つの要因が起因しておこるよりは、それ ぞれが絡み合っておこる場合が多いと言われています。また、特定高齢者(二次予防対象者)に おいては、ひとつの機能低下ではなく、複数の機能低下が合わさった方が多くみられます。 ひらめき脳トレプラス教室においては、運動・口腔・栄養・認知のプログラムを組み合わせ一 体で行うことにより相乗効果がうまれ高い効果が期待できると考えています。 実施にあたっては、運動、認知症予防プログラムは委託事業者が行い、口腔機能向上、低栄養 の改善プログラムは堺市が行います。 本教室は、繰り返し継続的に通うものではなく、12 回の教室を通し て介護予防の取組みを学び、自身の取組として家庭や地域において継 続的に取り組むことを目標としています。教室終了後も参加者自らが 活動を継続できるよう働きかけてください。 参加者自らが、地域に戻り広めていくよう働きかけてください。 参加者同士が仲良くなり、コミュニケーションが盛んな雰囲気づくり をこころがけてください。 普段の生活と介護予防(運動・栄養・口腔・認知症)の関係に気づき、 納得できる情報提供をしてください。 個人毎に介護予防のモチベーションを維持できるように、積極的な声 かけを行ってください。 スタッフ体制について 当日の運営スタッフは、委託事業者のスタッフとして運動指導員、脳トレ担当スタッフ、補助 員に加え、堺市からは、看護師1名が毎回出務します。また、口腔機能向上プログラムでは、1 回目言語聴覚士 1 名 1 回、2 回目・3 回目に歯科衛生士 2 名 2 回、低栄養改善プログラムには、 管理栄養士 1 名が出務します。 1 ひらめき脳トレプラスの1クールの流れ ※1 クール 12 回 1回目:事前アセスメント《委託事業者》(P5 参照) 複合型プログラム 《委託事業者》 《堺市》 2 回目または 3 回目 ①口腔機能向上プログラム(45 分) ❶低栄養改善プログラム(20 分) 2 回目~10 回目 運動(健口体操含む)及び 4回目~ 6回目のうち 1 回 脳活性化プログラム ②口腔機能向上プログラム(45 分) ※健口体操は口腔機能向上プログ ラム(言語聴覚士)の実施後から 7回目~ 10 回目のうち 1 回 ❷低栄養改善プログラム(20 分) 11 回目 ③口腔機能向上プログラム(45 分) 事後アセスメント ≪委託事業所≫《堺市》(P5 参照) 12 回目≪委託事業所≫ 結果返し・運動及び脳活性化プログラム 2 ひらめき脳トレプラスの1日の流れ (例) 脳トレプログラムのみの場合(例) 時間 内容 10 分 出欠確認・健康チェック(問診・血圧・脈拍)・ひらめき脳トレ手帖の提出 50 分 運動プログラム 1.準備体操 2.※健口体操 3.堺コッカラ体操 10 分 休憩 40 分 脳トレプログラム:チャップリンスピーチ等 10 分 今日は何の日? ひらめき脳トレ手帖の返し 4.整理体操 ※健口体操は、口腔機能向上プログラム(言語聴覚士)の後に実施。 第 1 回目の口腔機能向上プログラムが入る場合(例) 時間 内容 10 分 出欠確認・健康チェック(問診・血圧・脈拍)・ひらめき脳トレ手帖の提出 45 分 口腔機能向上プログラム(言語聴覚士) 5分 休憩 20 分 運動プログラム 1.準備体操 2.健口体操 3.堺コッカラ体操 30 分 脳トレプログラム: 10 分 今日は何の日? ひらめき脳トレ手帖の返し 第 2 回目の口腔機能向上プログラムが入る場合 (例) 時間 内容 10 分 出欠確認・健康チェック(問診・血圧・脈拍)・ひらめき脳トレ手帖の提出 45 分 口腔機能向上プログラム(歯科衛生士) 5分 休憩 20 分 運動プログラム 1.準備体操 2.健口体操 3.堺コッカラ体操 30 分 脳トレプログラム: 10 分 今日は何の日? ひらめき脳トレ手帖の返し 第 3 回目の口腔機能向上プログラムが入る場合(例) 全体では 11 回目 時間 内容 10 分 出欠確認・健康チェック・ひらめき脳トレ手帖の提出・口腔事後アセスメント(様式 2) 45 分 口腔機能向上プログラム(歯科衛生士)※口腔のアセスメントを含む 5分 休憩 40 分 事後アセスメント(口腔部分を除く) 10 分 今日は何の日? ひらめき脳トレ手帖の返し 3 低栄養改善プログラムが入る場合 時間 内容 10 分 出欠確認・健康チェック(問診・血圧・脈拍)・ひらめき脳トレ手帖の提出 20 分 低栄養改善プログラム 10 分 休憩 30 分 運動プログラム 1.準備体操 2.健口体操 3.堺コッカラ体操 40 分 脳トレプログラム: 10 分 今日は何の日? ひらめき脳トレ手帖の返し 1 日の流れのなかでどの部分に口腔機能向上プログラムや低栄養改善プログラムが入るかは、各 保健センターにより異なるので、事前に担当の看護師が調整いたします。 ひらめき脳トレプラス手帖とは 参加者自らが継続的に介護予防に取組め習慣化できるよう、日記や今日は何の日?など認知症 予防のための取組みと食事の状況、口腔ケア、お口の体操を含めた運動など毎日の取り組みを記 録するノート。 4 アセスメント(事前・事後評価) 【事前】1 回目に実施 ① 事前送付資料(参加者情報、同意書、基本チェックリスト)の持参の確認と、記載漏れの 確認、および同意書・基本チェックリストの回収。 ※参加者情報(様式1)は評価結果の記入用紙として使用します。 ② 口腔事前アセスメントの実施。様式 2(15.16 の項目は除く) ※15 は、ST の入る回に実施、16 は、歯科衛生士の入る回に実施します。 ③ 体重測定・身長測定(自己申告でも可) ④ 体力測定(30 秒間立ち上がりテスト) ⑤ 脳機能テスト(トレイルメイキングテスト) 【事後】11 回目に実施 ① 口腔事後アセスメント ・様式 2(15.16 の項目は除く) 結果を様式 2 に記入 ・歯科衛生士等による細菌カウンタと発声持続時間の実施 ・様式 2 にそって結果説明 (事業者による補助) ※歯科衛生士から説明 ② 体力測定(30 秒間立ち上がりテスト) ③ 脳機能テスト(トレイルメイキングテスト) ④ 体重測定、脳トレ手帖より 10 食品の数を記入 ⑤ 基本チェックリスト 【体重・身長測定、10 食品の数について】 ① BMI の計算・判定 体重・身長を計測し、下記の計算によりBMIの値を求め、判定する。ただし、身長計の準備が 難しいなどの場合は参加者より身長を聞きとって計算してもよい。 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) BMIの値 判定 60歳代 70歳以上 やせ 20.0未満 21.5未満 ふつう 20.0以上25.0未満 21.5以上25.0未満 肥満 25.0以上 ② 10 食品の数について 事前・事後アセスメントとして参加者が記録してきたひらめき脳トレ手帖の食事欄より 10 食品 の摂取状況を確認する。事前・事後アセスメント日に最も近い日の記録を確認する。記録してき ていない場合は面談で昨日の状況を聞き取る。 1.肉、魚、卵、大豆製品、牛乳の5食品のうちの〇の数を数える:下記例なら 3 点 2.肉~いもの 10 食品の〇の数を数える:下記例なら 6 点 3.参加者情報の栄養状態の欄に記入:下記例なら 3 点/6 点 5 ひらめき脳トレ手帖の食事欄(例) 食事 肉 魚 〇 卵 大豆製品 〇 牛乳製品 緑黄色野菜 〇 〇 淡色野菜 果物 ご飯パン麺類 〇 〇 いも 〇の数 6 【体力測定・脳機能テストの実施方法】 ③ 立ち上がりテスト 30 秒間で何回立ち上がれるか(測定は1回)※最初に,5 ~10 回練習する。 1.椅子に浅く座り,足と膝の間隔は肩幅くらいで足裏を床につける.踵は少し引く.踵の高い 靴は素足で行う。 2. 両手を胸の前で組み,少し前かがみの姿勢から, 「用意」 ・ 「ハイ」の合図で膝・腰・背筋が しっかり伸びるまで立ち上がり,すばやく開始時の座位姿勢にもどる.座った時は,少し前 かがみになってよい.30秒間繰り返す。 3.座った姿勢から開始し,立ち上がって1回とカウント,座って再び立ち上がって2回とカウ ントする.30秒時に少しでも立ち上がり動作が見られれば回数にカウントする. ④トレイルメイキングテスト(TMT) TMT は、以下のパート A とパート B の 2 つの課題に分かれています。 ・ パート A A4サイズの用紙上にランダムに散りばめられた 1 から 25 までの数字を 1 から順に可能な限 り速く鉛筆で結んでいきます。 ・ パート B A4 サイズの用紙上にランダムに散りばめられた 1 から 13 までの数字と「あ」から「し」ま での 50 音を, 「1→あ→2→い…」というように交互に可能な限り速く鉛筆で結んでいきます。 方法) 1.練習の実施 ※パート A は⑧まで、パート B は④・えまで TMT-パート A 練習用用紙を被験者に見せながら, 「今から,検査のための練習をします。こ 6 の用紙に書かれている数字の①から②,③というように数字の順番に,できるだけ早く,線で結 んでください。最後の⑧まで結ぶのにかかる時間を測定します。途中で結ぶ順番を間違ったとき には, 『間違っています』と言いますので,すぐに訂正して次に進んでください。また最後の数字 を結ぶまで鉛筆を紙から浮かさないでください。もしも浮いてしまったときには, 『鉛筆が浮いて います』と言いますので,すぐに鉛筆を紙につけてください。それでは始めます。鉛筆を紙から 浮かさずに,できるだけ早く,数字の順に,線で結んでください。ではどうぞ。」と言って,スト ップウォッチをスタートし完成までの時間を計測する。 TMT-パート B についても上記と同じ教示で練習してください。 2.検査の実施 「今度は,本番です。数字が多くなっていますが,やり方は一緒です。」 TMT-A および B 検査用紙を被験者に見せながら,上記と同じ教示を繰り返す。 ⑤その他 *細菌カウンタは委託事業者が指定された保健センターへ運搬(主には次回実施予定の保健セン ター) プログラムの実施 教室を通じて参加者とスタッフが一体感をもって運動やコミュニケーション、脳活性化プログ ラム、栄養改善、口腔機能の向上によっていきいきとした気持ちを生活に取り入れる。 運動(堺コッカラ体操、ロコモーショントレーニング(以下ロコトレ) )、ひらめき脳トレ手帖 を用いてのコミュニケーション、脳活性化プログラム(注意集中・記憶・計算・同時作業計画、 コミュニケーション等) 、低栄養の予防改善の参加型プログラム、いつまでもおいしく、安全に食 べて、楽しく話すための、口腔機能の向上を図るプログラムを組み合わせた内容を実施します。 (1)出欠票の管理とひらめき脳トレプラス手帖の確認 ・教室当日の出欠確認を行います。 ・ひらめき脳トレ手帖を毎回参加者に提出させ、1 週間の記録を確認し、コメントを記載 し、教室終了時に返却します。 ※ひらめき脳トレプラス手帖とは 参加者自ら継続的に取組め習慣化できるよう、毎日の取り組みを記録するノート (2)健康チェック 血圧測定、当日の体調チェック→出席表(様式7)に記入してください。(記載箇所あり) (3)教室の趣旨説明と認知症の講話 1 回目に本教室の趣旨と効果等について説明します。また、1 回目もしくは、2 回目に、堺 市発行の認知症リーフレット「認知症について知ろう!」を教材にして、認知症についての 講話をします。説明者は、認知症について十分に理解し、集団での講話に慣れているスタッ 7 フが実施してください。 (認知症キャラバンメイト程度の講話ができる方) ※講話は 1 回のみ実施してください。 (4)運動プログラム 認知症予防を目的とした堺コッカラ体操と運動機能向上を目的とした、ロコトレ、また、 口腔機能向上のための健口体操を実施します。 実施時間)60分程度(毎回実施) ※口腔・栄養のプログラムが入る際には時間を短縮してください。 内 容)●運動の実施前には、必ずバイタルチェック及び問診を行ってください。 ●運動指導にあたっては、運動指導員が実施してください。 ①準備運動 ②堺コッカラ体操 ※堺コッカラ体操は、認知症予防を主目的に、関西大学と堺市が協働で制作した体 操です。実施にあたっては、事前に指導者に研修を受けていただきます。 ③ロコトレ(1 分間片足立ち、スクワット)自宅での継続を常に指導してください。 ④健口体操(健口のイロ歯!のリーフレットに沿って3回ずつを1セット実施 家庭での実施の目安を伝える(毎食前 1日5セット) ) ⑤クールダウン リスク管理) 高齢者に身体的な負荷をかけた運動は、常に危険性を伴います。危険性を最小限に減らすため に、リスク管理として以下のことを徹底して行ってください。 ●運動プログラム実施前の留意点 プログラムを行う前の状態チェックで、以下に該当する場合は運動を実施しない。 ・安静時に収縮期血圧 180 mmHg 以上、または拡張期血圧 110 mmHg 以上である場合 安静時脈拍数が 110 拍/分以上、または 50 拍/分以下の場合 いつもと異なる脈の不整がある場合 関節痛など慢性的な症状の悪化 その他、体調不良などの自覚症状を訴える場合 ※ いつもと異なる脈の不整とは:毎回プログラム実施前に脈拍数だけで無く、不整脈につい ても観察する。いつもより多く不整脈が発生する場合には運動を控える。 また、参加者の事前注意として以下の項目を参加者に周知する。 運動直前の食事はさける 水分補給を十分に行う 睡眠不足・体調不良の時には無理をしない。身体に何らかの変調がある場合には、実施 担当者に伝える。 8 ●緊急時の対応● 事故の予防には十分な注意を払ってください。事故や体調の急変が起こった際には、緊急時対 応の方法に順じて行動してください。AED(自動体外式除細動器)の使用方法を熟知しておいてく ださい。 事故発生 《参考》 程度確認 安全な場所に移動 ★ 意識・脈・呼吸あり:身体状況(痛みなど)、事故原因を聴取してメモをとる ★ 意識・脈・呼吸なし:人工呼吸・心マッサージ ★ 119番通報:場所「救急車をお願いします」 「(住所)、 (施設名)です」 症状「○○が原因で、○○の状態です」 ★ 軽症の場合はタクシーを利用する ★ 救急車を外へ迎えに行く:救急隊員に詳細を報告する。 ★ 家族への連絡:事故の様子、現状、搬送先の病院名等を伝える。 (5)脳活性化プログラム ① 自己紹介…「私の名前を覚えてね。みんなの名前も覚えます!」 目 的) グループ運営に協力するような役割や活動。参加者同士の交流や日常生活の様 子の情報収集 【認知機能】記銘・再生・注意 【感覚機能】視覚・聴覚 【身体機能】発声・発話 【交 流】コミュニケーション 【活 動】自己紹介 【効 果】参加意欲や所属感、他者への働きかけ、記憶、情緒的な安定、発声 【支 援】傾聴、会話の補足、参加者同士の会話の橋渡し ② ツートンパズル…2 色に塗り分けられた正方形を組み合わせて、指定柄を作る課題 目 的)注意集中、図形の認知 【認知機能】論理的思考、注意 【感覚機能】視覚・触覚、視空間 【身体機能】手指(巧緻性) 【交 流】非言語コミュニケーション 【活 【効 果】注意集中、図形のイメージ、注意、手先の運動、道具の操作 【支 援】疲労の確認、作業介助 9 動】パズルの操作 ③ 有名人と背比べ! …提示課題の長さを新聞紙の切り貼りで表現 目 的)巧緻性 時事ニュースへの関心 【認知機能】注意・計画・抽象・計算 【感覚機能】視覚・触覚・聴覚 【身体機能】運動(動作) ・手指の巧緻性・操作性 【交 流】コミュニケーション 【活 動】新聞紙をちぎる、つなぐ、長さを計る 【効 果】図形のイメージ、注意、手先の運動、道具の操作 【支 援】道具の操作の安全確認、作業介助 ④ チャップリンスピーチ(過去編・未来編)…テーマ別、集団会話 目 的)言語機能の賦活や相互的なやり取りから協調性の拡大 【認知機能】言語、記憶、論理・思考、計画 【感覚機能】視覚・聴覚 【身体機能】発声・発話 【交 流】コミュニケーション 【活 動】時間・順番を守ってスピーチと傾聴、文字の音読や読解 【効 果】情緒的安定、仲間意識、相互理解 【支 援】タイムキーパー、司会、参加意欲を引き出す ⑤ 難読漢字研究所&間違い探し…読漢字を音読と間違い探し課題 目 的)言語機能の賦活、結晶的学習 【認知機能】言語、記憶 【感覚機能】視覚・聴覚 【身体機能】発声・発話、手指(書字) 【交 流】コミュニケーション 【活 動】文字の音読や読解、書字 【効 果】新しいことを学べる、注意集中 【支 援】疲労の確認、できないことで落ち込まないようなヒント ⑥ がっちり買いましょう!…机上のカード式買い物ゲーム 目 的)言語機能の賦活、計算、ルールの理解、ゲーム性 【認知機能】言語、記憶、論理・思考、計画、計算 【感覚機能】視覚・聴覚 【身体機能】発声・発話 【交 流】コミュニケーション 【活 動】時間内計画、文字の音読や読解、書字 【効 果】情緒的安定、仲間意識、相互理解、社会活動 【支 援】タイムキーパー、参加意欲を引き出す、作業介助 ⑦触って不思議発見!…袋の中のモノを触って当てるゲーム 目 的)語想起、仲間との話題共有 【認知機能】言語、記憶、注意 【感覚機能】視覚・聴覚・触覚 【身体機能】発声・発話、手指 【交 流】コミュニケーション 【活 【効 果】注意集中、想像力 【支 動】ジェスチャー、書字、仲間との協力 援】話題を広げる、作業を手伝う 10 ⑧計算課題…計算問題 目 的)計算・注意集中 【認知機能】論理的思考、注意 【感覚機能】視覚 【身体機能】手指(書字) 【交 流】非言語コミュニケーション 【活 動】書字 【効 果】注意集中、注意、手先の運動 【支 援】疲労の確認、作業介助 ※口腔・栄養の講座が入る回では、脳活性化プログラムの時間が短縮されますので、上記プログ ラムのうち時間調整のしやすい②、⑤、⑧のいずれかを実施してください。グループごとで②、 ⑤、⑧を別々に実施しても結構です。 (5)低栄養改善プログラム (※市の管理栄養士が実施しますが、補助等の協力をしてください。 ) 目 的)毎日の食事を楽しむこと、たんぱく質・エネルギー・ビタミン・ミネラル等を効率的、 継続的に摂取できるよう参加型の栄養指導を行い、低栄養状態の予防、改善を図る。 実施時間)20分程度を2回 (教室の2回目または3回目と7~10回目の期間でそれぞれ1回ずつ) <1回目> ①講話「高齢期における食生活のポイントと食事のバランスについて」 ②食事バランスゲーム ③食事記録表(脳トレ手帖)の書き方の確認 <2回目> ①食事記録の振り返り ②食生活クイズ ③まとめ 1 回目または 2 回目で「おいしい調理講習会」の紹介を行う。 *「おいしい調理講習会」とは保健センターで開催している 65 歳以上対象の調理実習教室 *「おいしい調理講習会」が年度内で募集が終了している場合は紹介を行わない (6)口腔機能の向上プログラム (※市の歯科衛生士が実施しますが、補助等の協力をしてください。 ) 目 的) いつまでもおいしく、安全に食べて、楽しく話すために、お口の機能の向上を図る。 実施時間)45分程度を3回 (教室の2回目または3回目、と 4~6 回目の期間で1回、11 回目) <1回目>言語聴覚士による健康教育 “口腔機能の向上” (45 分) ① 健口体操の実習 家庭での注意事項(健口のイロ歯!リーフレットの回数すること)を伝える 11 ② 発声持続時間を集団で実施 様式 2 に本人が記録する。 ③ ひらめき脳トレプラス手帖の書き方の確認(お口) <2回目>歯科衛生士による健康教育 “口腔ケアについて” (45 分) (細菌カウンタの時間含む) ① 歯科衛生士等による細菌カウンタの実施(2 台使用) ②「口から始める健口生活 実践!口腔保健ケア」に沿って健康教育 細菌カウンタの結果についても伝える。 結果を様式 2 に記入 (事業者による補助) <3回目>歯科衛生士による健康教育 ① 歯科衛生士等による細菌カウンタと発声持続時間の実施(2 台使用) ② 歯科衛生士による健康教育 結果を様式 2 に記入 教室運営における役割(当日の役割分担) (事業者による補助) ① 保健センター以外の施設の部屋の開錠 ② 会場設定(椅子・机の配置) ③ 教室開始前のミニカンファレンスの実施(開始前に当日の流れや役割確認) ④ 出欠確認・ひらめき脳トレ手帖の確認 ⑤ 健康チェック(血圧測定・問診) 脳トレプログラム(運動含む)の運営 ・運動指導 ・脳活性化プログラム ・今日は何の日?等 ⑥ 教室終了後のミニ反省会 (当日の運営の振り返りをして、参加者の様子や課題を共有、また解決策を検討) ⑦ アセスメントの実施(1 回目・11 回目) ⑧ 口腔機能向上プログラム・低栄養改善プログラムの補助 ⑨ 細菌カウンタの運搬(次回開催の保健センターへ運ぶ) 準備物品 ① 全回通じて必要なもの ・筆記用具 ・血圧計 ・名札 ・プロジェクター(堺コッカラ体操 DVD を映す場合) ・出席簿 ・スピーカーもしくは CD プレイヤーなど ② アセスメント時 ・ストップウォッチ ・メジャー(身長計測用) ・アンケート用紙(11 回目のみ) ・体重計(一般的なヘルスメーターで可) 12 ・ひらめき脳トレ手帖(初回のみ) ・認知症パンフレット(初回のみ) ・TMT 検査用紙 ・歯科アセスメントシート ③ 脳活性化プログラム実施時 ・ツートンパズル:トレーニング用(堺市より貸与) ・有名人と背比べ:新聞紙、有名人の名前カード、有名人の身長データ、メジャー セロテープ ・チャップリンスピーチ:チャップリンスピーチカード過去編、未来編(堺市より貸与) ・難読漢字を音読と間違い探し課題:素材集のコピー 人数分(素材集は堺市より貸与) ・がっちり買いましょう:買い物カード(マニュアル参照し、用意してください。) ・触って不思議発見:布袋 グッズ (マニュアル参照し、用意してください。 ) ・計算課題:数独や計算 (人数分) 関係書類について 書類はすべて委託事業者が管理し、各クールの終了後、堺市に提出してください。 【教室内で使用するもの】 1.出席簿(様式7) 参加者決定後、高齢施策推進課よりメールにて送付します。各クールの終了後、堺市に提出 してください。 (出席簿は、2 部作成し 1 部は保健センターが保有し、教室の出欠確認後、保健センター職員 が転記します。 ) 2.参加者情報(様式1) 1 回目と11回目に使用します。教室の案内送付時に事前に送り、内容を記載しているので、 持ってきているか確認してください。 アセスメントの際、本人が持って裏面の「4.評価結果」に結果を記載してもらいます。 評価後は回収します。 3.歯科アセスメントシート(様式2) 1 回目に使用します。1から14までの項目をチェックしてください。 ※15(発声持続時間)は、ST の入る回と、11 回目に、16(細菌カウンター)は歯科衛生士の入る回 に実施します。 ) 4.終了時アンケート(様式5) 12回目に使用します。 5.出席カード 初回に参加者に配布してください。事前に日程を入力してください。 ※本カードは回収しません。 【教室で使用しないもの】 1.実施報告書(様式3) 13 翌月の10日までに高齢施策推進課に提出してください。 2.業務完了届(様式4) 翌月の10日までに請求書と合わせて高齢施策推進課に提出してください。 出前型について より多くの市民に認知症予防の取組みを知っていただくため、地域のグループに出向いての教 室を実施します。 1.回数は、5 回とします。 2.実施時間:1 時間 30 分~2 時間(対象とする地域によって 30 分程度前後します。 ) 3.実施内容 ・毎回「堺コッカラ体操」を 1 時間程度実施(準備運動含む) ・1 時間は、脳活性化プログラム①~⑧のうち、グループの特性にあわせ選択してください。 ※時間が 1 時間 30 分の場合は、時間調整のしやすい②、⑤、⑧のいずれかを実施してくださ い。 ・初回を除く回に、口腔・栄養のプログラムが 30 分程度 1 回ずつ入ります。 口腔プログラム部分は、市職員が実施。栄養プログラム(マニュアルあり)は事業者が実施 します。 ※この場合は、時間の都合により脳活性化プログラムを省いても構いません。 4.出前型では、アセスメントは実施しません。 14
© Copyright 2024 ExpyDoc