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クラスターの構造と安定性(『第35回物性若手夏の学校』
講義概要,研究会報告)
高倉, 健; 山田, 篤志
物性研究 (1990), 55(2): 148-149
1990-11-20
http://hdl.handle.net/2433/94370
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
研究会報告
クラ スターの構造 と安定性
物性若手夏の学 校 で
8円 3 1
ヨ, 4 日に行 われ た大阪 大学 理学 部の交久瀬五経
先生の講義を要約 し・
ま した。
クラスター とは 、原 子や 怖単 な分子が 数 個か ら数 百個集 まっ た系 の こ とをい う。
従 って表面の原子 数が 内部の原子数 よ りも多 い こ とが ある。
研究す る上での理想 的 な方法 は 、自由空 間 に浮 か ん だ自由な クラ スターの性寅を
調べ ることで あ るが 、自由空 間 に大量 の クラ スター を トラ ップ す るこ とが必要な
ので 、上の方 法 は難 しい 。現 在 、クラ スターの 研究 と して S TM 、電 子顕微鏡 、
質塵分 析法な ど に よるものが な され てい る 。 クラ スター と高分子の速 いは、クラ
スター は、エ ネ ルギー的 に準 安定状態 にな って い る二 というこ とが あげ られ る。
以 下で は、結合 力 の追 い によって クラ スター を分頼 してみ る 。
(フ ァンデ ル ワ- ル ス クラ スター .
)
He,
Ne,
Arな どの 希 ガ スは 、フ ァンデ ル ワー ル ス力で結 合 して いる。クラ スターの
c
c(111)
捕造 は 、表面エ ネ ルギー を得す るよ うな ものが 安 定 で ある。この場合 f
耐で組 まれ た形 の クう スタ-が 望 ま しいが 、 正四 両体では表 面エ ネル ギーが 大 き
い。そ こで この 正 四面 体 を組 み あわせ 、若 干ひ ず ませ た五回 回転対称 の正二十両
体形 を考 える と、 これが 安定 にな って い る こ とが わか る。
.また正二 十両体 中に含
まれ る原子数 は次 式 で表 され る。
N(n)=(
1
0nL 1
5r
∼十11n-3)/3
(水素結合 クラ スタ- )
クラ スター イオ ンは (Hユ0)
nH
+
0)彬 で観測 され る。篭 型 の捕遥 % L
,たものが 安定で、
20個 の H OとHO l個 で 1つの篭型 【tH
IO)
ヱI H
+ ]を形成 しいて いる。
(
.
イオ ン結合 クラ スター )
(CSI)
ni
-, (
.
C
sILCs
+の よ うな ものが あげ られ る 。直方 体型 で 3辺 の長 さが同
-1
4
8-
「
第3
5
回物性若手夏の学校 」講義概要
程 度 の もの が 安 定 。正 イオ ン ((C
s
Hn
.
C
㌻写 )負 イオ ン ((CsI)。Ⅰ等 )に含 ま
れ る帽 子数 は必 ず奇数 で あ るので 、直方 体 の辺 の 原 子数 は必 ず 奇数 にな る。
CaOの クラスター
( (CSI)
n
O は生 成 され て もす ぐに壊 れ る. )岩塩型 捕 道の 鵬 0、・
も直方 体が 安定 とな る。
(共 有 結合 クラ ス ター )
(C)
nは 5回 回転 対称 の サ ッカー ボ ー ル型 を して いる と考 え られ る 。
(金 属結合 クラ ス ター )
前 に述べ た他 の クラ スタ ー と異な り、v
al
e
c
e.
el
e
ct
r
o
nが del
c
al
i
zeしている。こ
の様 な状態 で 、金 圃結 合 によ って クラ スタ ー を構 成 してい る もの で あ る。磯子か
らみ る とクラ スター 内で ポ テ ンシ ャルが 低 く外 で は高 い 。従 っ て 、 これは井戸型
hel
lm
o
del(殻模型 )で あ り、原子
ポ テ ンシャル と同 等 な議 論が 出来 る 。 これ が S
核 と同 様な 粒 子 数 と安定 性 の関 係が 成 立 す る 。以 上の事 か ら、原子 核 の反応 に対
応 す る様 な クラ スターの 反応 が考 え られ る 。
せ衷:高 創 建
L
l
は1
篤志
-1
4
9-