PTA会報88号 - 島根県立松江工業高等学校

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てわが子がどんな大人に
いきたいかは子ども自身
ば 力 を 貸 せ る、 持 ち つ 持
そして、時代が大きな変
が 決 め る こ と で す が、 そ
なっているかイメージし
節 点 を 迎 え て い る 今、 組
れを決められるよう個性
たれつの関係性を作れる
織に忠実なだけの人材で
を一緒に探してあげる良
な が ら 接 し、 ど う 生 き て
は今の難局は乗り越えら
き 人 生 の 先 輩 と し て、 頑
ことが大事です。
れ な い、 そ ん な 声 も 多 く
張っていきましょう。
池 田 久 夫
への階段を少しずつ昇っ
な り ま し た。 自 分 の 頭 で
結びになりましたが、卒
に と 日 々 一 喜 一 憂 し、 凝
ま せ ん が、 勉 学 に 部 活 動
いう月日は短いかもしれ
い人生からみれば三年と
な か っ た で し ょ う か。 長
返すとあっという間では
し た 日 か ら 三 年、 今 思 い
期待と不安を胸に入学
重 で き る﹁ 性 的 自 立 ﹂ の
いの人権としての性を尊
心 と 体 を よ く 知 り、 お 互
済 的 自 立 ﹂、 自 分 や 異 性 の
通しを持って暮らせる﹁経
入に合わせて生活する見
で き る﹁ 精 神 的 自 立 ﹂、 収
自分で責任を持って判断
とができる﹁生活的自立﹂、
ど も た ち と の 三 年 間、 一
す。 思 春 期 真 っ 只 中 の 子
卒業おめでとうございま
保護者の皆様、改めてご
さい。
への一歩を踏み出して下
自 分 自 身 を 輝 か せ、 大 人
し、 自 立、 自 走 ﹂ に よ り
ま ず は﹁ 自 分 を 大 切 に
感謝申し上げます。
と 温 か い ご 指 導、 心 よ り
注いでこられた深い愛情
な ら な い の で は な く、 人
り人生経験に長けていま
私 た ち 親 は、 子 ど も よ
だきます。
題字 黒目龍光
祝いの挨拶とさせていた
心豊かなことを信じてお
卒業生の未来が明るく
縮された貴重な時間を松
言では語りつくせないご
苦労があったかもしれま
ことです。
自立と言ってもいつも
高校卒業は一つの節目
の 力 が 必 要 な と き は 借 り、
す。少し先の未来を見据え
せん。
であり、皆さんの進む道は
逆に困っている人がいれ
一人で何かをしなければ
人 そ れ ぞ れ で す が、 大 人
いでしょう。
とは一生忘れることはな
江工業高校で過ごしたこ
様、 こ れ ま で 生 徒 た ち に
し た 教 職 員、 関 係 者 の 皆
考 え、 自 分 で 行 動 し、 結
ていきます。
PTA 会 長
﹁大人への一歩﹂
松江工業高校での三年
間 の 学 校 生 活 を 終 え、 新
大人とは、
﹁四つの自立﹂
果 を 出 す 力、 い わ ば
たな人生の旅に向って母
ができている人と言われ
走
業生を支えてくださいま
校を巣立っていかれる皆
ています。それは、自分で
せ始めています。
自
さ ん、 卒 業 お め で と う ご
自分の暮らしを整えるこ
する若者が活躍を見
ざいます。
”
“
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㈲ナガサコ印刷
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るく元気よくふるまえる
こ と が 大 事 で す。 社 会 に
巣 立 つ 卒 業 生 も、 こ れ か
ら進路決定をしていく在
校 生 も、﹁ よ く 聞 き、 よ く
考 え、 よ く 話 す ﹂ す な わ
ち、 様 々 な 教 え を 吸 収 し、
何が良いのか何をすべき
か を 考 え、 実 際 に 行 動 に
移すということを日々実
践 し て、 大 き な 夢、 成 し
遂げたい目標に向かって
努力を重ねていくことを
願っています。
さて、二十七年の話題の
一つとして、ラグビーワー
ルドカップでの日本の活
躍 が あ り ま し た。 二 学 期
終 業 式 で 話 を し ま し た が、
紙面を借りて紹介したい
と思います。
世界ランク三位の南ア
フリカに十一位の日本が
接戦の末、劇的な逆転勝ち
を収め、その後も、サモア、
舟 木 健
校 長
﹁松工ウェイ﹂
新しい年を迎え、保護者
の皆様には益々ご健勝の
こととお喜び申し上げま
す。 平 素 よ り 本 校 の 教 育
に ご 理 解 を い た だ き、 物
心両面にわたり多大なご
支 援 ご 協 力 を 賜 り、 厚 く
お礼申しあげます。
本校の重要な指標とな
る平成二十七年の進路状
況については、全日制では
就職の一次内定率が格段
に 向 上 し、 十 二 月 中 に は
就職と進学ともに合格内
定が一〇〇%となりまし
た。 定 時 制 で は 五 名 の 就
職内定と七名の進学が決
ま っ て い ま す。 卒 業 生 が
本気を出して進路決定に
取 り 組 ん で く れ た こ と と、
保護者の皆様の温かいご
支 援 に 感 謝 申 し 上 げ ま す。
このような良い結果を残
すためには、最低限、きち
ん と し た 挨 拶 が で き、 明
ア メ リ カ に 勝 利 す る な ど、
世界中から日本の戦う姿
に称賛の声が上がりまし
た。 ゴ ー ル キ ッ ク を 蹴 る
ときのルーティーンが独
特である五郎丸のポーズ
も ず い ぶ ん 流 行 り ま し た。
ラグビーの強豪チームに
対 し て、 体 格 や パ ワ ー で
劣る日本チームが歴史的
な勝利を挙げることがで
き た の は、 日 本 チ ー ム の
H C︵ ヘ ッ ド コ ー チ、 監
督︶であるエディ・ジョー
ンズ氏がスローガンとし
て き た﹁ ジ ャ パ ン ウ ェ イ ﹂
という日本流の戦い方が
あったからです。日本人の
持つ敏捷性と持久力、勤勉
性と忍耐力を活かし、チー
ム一体となってその戦略
の た め に 練 習 を 積 み 重 ね、
試合で実践してきました。
エ デ ィ・ ジ ョ ー ン ズ 氏
は、﹃ ス キ ル フ ル な ラ グ
ビ ー を プ レ ー し、 意 図 的
な 攻 撃 を し か け、 国 際 舞
台で戦うためのマインド
セット︵心構え︶を持つこ
と、 そ し て、 何 よ り も 勝
利を愛してやまないチー
ム、それが﹁ジャパンウェ
イ ﹂ で あ る。﹄ と 言 っ て い
ま す。 日 本 代 表 と し て 国
際 大 会 に 臨 む と き は、 日
本の良さを生かして最善
を 尽 く し、 決 し て 勝 利 を
あ き ら め ず に 戦 う、 そ う
いった日本の心意気と姿
勢、 そ れ が ジ ャ パ ン ウ ェ
イなのだと思います。
松江工業高校に置き換
え る と、 校 訓﹁ 修 道 創 意 ﹂
の 精 神 の も と、﹁ も の づ く
り﹂を通して工業人として
の 素 養 を 培 か い、 社 会 を
生き抜いていくための心
構えを身につけることが
﹁松工ウェイ﹂と言えるも
の で す。 具 体 的 に は、 工
業高校での授業や実習に
お い て、 作 業 を 通 し て 何
かを作り上げたり、グルー
プで協力して課題を達成
し た り、 資 格 取 得 の 補 習
を 受 け た り す る 中 で、 先
生が個別のアドバイスや
手助けをしてくれる展開
が 繰 り 返 さ れ ま す。 三 年
間学んでいくうちに生徒
のみなさんに専門性の支
え が で き、 専 門 性 の 支 え
をよりどころにしてより
広い知識や技術を習得し
ていこうとする意識が備
わ り ま す。 ま た、 各 科 目
の 基 礎 学 力 に 加 え て、 自
ら取り組むべき身近な課
題にチャレンジし解決す
ることを幾度と繰り返す
こ と で、 高 度 な 課 題 に 立
ち向かう応用力への基盤
が形成されていくことに
なるのです。
卒 業 生 の み な さ ん は、
﹁松工ウェイ﹂を進化させ、
卒業後の進学先や就職先
な ど、 新 し い 社 会・ 組 織
で 目 指 す﹁ チ ー ム ウ ェ イ ﹂
を築き上げてください。所
属 す る 組 織・ チ ー ム が 成
功 す る に は、 自 分 は 何 を
す れ ば よ い か、 チ ー ム は
どうすればよいかを考え
る こ と。 何 よ り も 成 功 を
信じて、チーム一体となっ
て 努 力 を 続 け る こ と。 こ
うすれば成功を勝ち取れ
るのだという術と信念を
持 ち、 か つ、 実 践 し て も
らいたいと思います。
最後になりましたが、保
護者の皆様の益々のご健
勝とご多幸をお祈り申し
上げます。
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就 職
進 学
未 定
進路決定率 ◆就職 学校紹介内定率 100% 求人数 ◆県内 273 人
全体内定率 100% ◆県外 567 人
◆進学 決定率 100%
今年度の進路指導について
1
ま た、 専 門 学 校 は、 山
陰中央専門大学校と松江
総合医療専門学校が各六
名、 松 江 総 合 ビ ジ ネ ス カ
レッジと神戸電子専門学
校 が 各 五 名、 そ の 他 ト ヨ
タ神戸自動車大学校や広
島コンピュータ専門学校
など全四十三名でした。
卒業生の活躍と在校生
の頑張りをせつに希望し
ています。
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2
学 省 の 方 針 を 受 け、 国 公
立 大 学 の 推 薦 入 学 は、 学
力重視に大きく変化して
き ま し た。 大 学 の 募 集 要
項は新年度にがらりと変
わ る こ と が あ り ま す。 学
力の全国的な指標が今後
の鍵です。
大 学 進 学 は、 広 島 工 業
大 学 十 一 名、 金 沢 工 業 大
学、京都美術工芸大学、大
阪産業大学各二名など全
二十三名です。
30
乃 木 良
強く感じました。
さ ら に、 最 近 は 女 性 の
採用を拡大したいという
製造関係の企業が目立つ
ようになりました。
ここで注意が必要なの
は、 企 業 の 採 用 意 欲 の 高
まりが来年度も続く保証
は な い こ と で す。 今 年 度
の 採 用 計 画 に は、 設 備 投
資への支援政策が来年度
限りであることや社員の
年齢構成が上の方に偏っ
ていることへの対応とい
う 側 面 が あ り ま し た。 加
え て、 中 国 経 済 の 減 速 や
中 東 で の 宗 派 対 立、 読 め
ないEU経済など景気を
左右する要因がたくさん
あるからです。
ま た、 企 業 が 採 用 し た
い の は 本 校 生 で は な く、
育 て 甲 斐 の あ る 人 材 で す。
先輩が入社している会社
だから採用されるだろう
と期待するのは甘い考え
なのです。
閑 話 休 題、 今 年 度 の 進
路 状 況 に 戻 り ま す。 公 務
員では県警の警察事務な
ど二名が採用になりまし
た。 縁 故 就 職 等 も 二 名 お
ります。
進学関係については、ま
ず国公立大学の合格者が
無かったことを報告しな
ければなりません。文部科
140
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1
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6
進路部長
各二名、その他にアースサ
ポ ー ト、 一 畑 工 業、 カ ナ
ツ 技 建 工 業、 コ マ ツ 山 陰、
山陰パナソニック、積和建
設 中 国、 ダ イ ハ ツ メ タ ル、
ナカサ、松江土建、和幸な
ど全六十八社でした。
県 外 で は、 ト ヨ タ 自 動
車 三 名、 石 田 エ ン ジ ニ ア
リ ン グ と 中 電 工 が 二 名、
そ の 他 に 今 治 造 船、 大 林
道 路、 き ん で ん、 鴻 池 組、
ダ イ ハ ツ 工 業、 中 国 電 力、
JFEスチール西日本製
鉄 所、 月 島 テ ク ノ メ ン テ
サービス、西日本高速道路
エ ン ジ ニ ア リ ン グ、 日 本
コ ル マ ー、 日 本 道 路、 日
本郵政、山陰東芝エレベー
タなど全四十二社でした。
今年度は初めて新卒採
用 を 検 討 し て い る、 あ る
い は、 久 し ぶ り に 高 卒 採
用も計画している企業が
地域を問わず多かったと
思 い ま す。 ト ヨ タ 自 動 車
やJFEスチール西日本
製鉄所などの大手企業の
人 事 担 当 者 か ら は、 も の
づくりに情熱を持つ人な
ら科を問わず採用して育
成したいとの意気込みを
【科別進路決定状況】 2016.1.14 現在
進路部
三 年 生 の 皆 さ ん、 ご 卒
業 お め で と う ご ざ い ま す。
晴れの日の旅立ちを心か
らお祝いいたします。高校
生 活 の 中 で も、 進 路 を 決
めたこの一年間は思い出
が 多 い こ と で し ょ う。 嬉
しかったこともつらかっ
た こ と も、 こ れ か ら の 歩
みの糧としてください。
さ て、 今 年 度 の 進 路 状
況を振り返ってみたいと
思います。
まず、就職関係です。九
月十六日にスタートした
就職試験の一次応募内定
率は九十一%と好調でし
た。 十 二 月 末 時 点 で、 学
校紹介による就職希望者
百 四 十 名︵ 県 内 九 十 四 名、
県外四十六名︶全員が内
定をいただきました。
県内の主な内定先は、出
雲村田製作所と島根電工
が各五名、日立金属安来工
場が四名、島根自動機や松
江 第 一 精 工 が 各 三 名、 ア
トックス島根事業所、オー
エ ム 製 作 所 グ ル ー プ、 城
東 化 成、 東 洋 ア イ テ ッ ク、
日新電工、原商、日立金属
安来製作所、ヒラタ精機が
1
208
90
46
2
2
31
16
14
38
23
5
35
17
4
機械
計
電子
機械
29
11
6
電気
情報
技術
37
10
4
1
1
電子
科 建築都市
工学
38
生 徒 数
13
企
業 県 内
学校紹介 県 外
13
公
務
員
1
縁故・自営等
自 己 開 拓
計
27
4年制大学
6
短 期 大 学
高
専
職能大・短大等
専 門 学 校
3
高等技術校
計
9
進路決定者数
36
就
職
進
学
進 路 未 定
2
計
2
区分
88
1
3
28
3
4
1
3
28
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人権・同和教育をすすめるために
中 島 安 伸
二学期
・一年生を対象に、人権
意識を高めることをね
らいとしたDVD視聴
・二年生を対象に、部落
差別の克服を主題とす
るHRを実施
・二年生を対象に、識字
学級のDVD視聴
・三年生を対象に、結婚
差別について考えるこ
とを主題とするHRを
実施
・教職員を対象に、隣保館
でのフィールドワークを
含めた研修会を実施
一学期
・一年生を対象にした
﹁仲間づくり・クラス
づくり﹂を主題とする
HRを実施
・二年生を対象に、差別の
実態を知りその克服を主
題とするHRを実施
・三年生を対象に、就職差
別に関わる十四項目を主
題とするHRを実施
・教職員を対象に、外部
講師を招き人権感覚を
高めることを主題とす
る講演会を実施
人権・同和教育係
人権・同和教育を進める
にあたって、島根県は進路
保障をその基盤に据えて
います。進路保障は﹁生き
る﹂ための力を育てること
であり、生きる力は﹁主体
的に課題を見つけ解決す
る力、自分を律し人の立場
に立って考え行動するこ
とができる力﹂と言いかえ
ることができると思いま
す。この力を育てる取り組
みは、教育活動のあらゆる
場面において行われるべ
きものです。授業における
学 習 の 場 面 だ け で は な く、
清掃活動、部活動といった
様々なときや場所におい
て行われる必要がありま
す。 そ れ は、 人 権 が 尊 重
される環境をみんなでつ
くっていくことだろうと
考えます。ひとりひとりが
尊重される環境は、生徒や
教職員がお互いを支え合
い高め合える雰囲気をつ
くっていくことによって
で き る も の だ と 思 い ま す。
そのために本校では学年
会や各教科・各分掌におい
て、年度はじめに人権・同
和教育目標をたて取り組
んでいます。
人権・同和
教育係
三学期
・一年生を対象に、人権
に関する意識調査をH
Rで実施
・一年生を対象に、偏見
の解消を主題とするH
Rを実施
・二年生を対象に、人権
に関する意識調査をH
Rで実施
・三年生、三年生保護
者、教職員を対象に外
部講師による講演会を
実施
・教職員を対象に、ハラ
スメント防止について
の校内研修会実施
本校は﹁ものづくり﹂に
携 わ る 人 を 育 て て い ま す。
も の づ く り に お い て、 ユ
ニバーサルデザインとい
う 概 念 が あ り ま す。 こ の
考え方にもとづいてつく
ら れ た も の は、 老 若 男 女、
国 籍 等 を 問 わ ず、 誰 も が
使いやすく負担の少ない
も の と な っ て い ま す。 こ
の考え方はグローバル化
の す す む 世 界、 高 齢 化 社
会に突入する現代におい
て、 今 後 ま す ま す 重 要 に
なっていくと想像できま
す。 我 々 が そ れ に 答 え る
た め に は、 ハ ー ド 面 に お
け る 技 術 力 だ け で は な く、
さまざまな社会問題につ
い て 理 解 す る 力、 主 体 的
に問題を解決しようとす
る 意 欲、 様 々 な 立 場 の 人
のことを思いやる想像力
といった力を育むことが
求 め ら れ ま す。 そ れ ら が
﹁生きる力﹂となって若い
世代の行動力となるはず
で す。 そ の た め に も 基 盤
と な る 人 権・ 同 和 教 育 を
一層推進し人権意識の向
上を目指すことが重要だ
と考えます。
写真は平成二十七年
十二月十五日︵火︶三年生、
保 護 者、 教 職 員 を 対 象 に
実施した人
権・ 同 和 教
育講演会の
様子です。
学年部より
人の役に立つ
一年学年主任
松本 卓也
以前読んだ雑誌の中に
心に残った文章がありま
し た。 他 の 機 会 に も 取 り
上 げ た こ と が あ り ま す が、
今回は坂本勤さんのこの
文を紹介させていただき
たいと思います。
ちょっと乱暴な子がい
たら
﹁ 君 の 力 が 強 い の は、 弱
い子を守るために神様が
力をくれたんだよ﹂って
言ってほしい。
人の前で話せないおと
なしい子がいたら
﹁ 君 は ね。 人 の 話 を し っ
かり聞いていっぱい、いっ
ぱい言葉を心の中にため
てるんだ。その言葉、いつ
か、 い っ ぱ い 聞 か せ て ね。
楽しみにしているよ﹂っ
て言ってほしい。
自分の持てる力は、どん
な力であっても、自分のた
めだけではなく、誰か周り
の人の役にも立つものな
んだってこと、子どもたち
には伝えたいと思う。
役 に 立 つ と い う 思 い は、
とっても簡単な日常の暮
らしの中から生まれてく
る。﹁ い っ て ら っ し ゃ い ﹂
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1
3
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5
と朝にっこり笑って学校
に送り出す。
﹁ただいま﹂っ
て 帰 っ て き た ら、 に っ こ
り 笑 っ て﹁ お 帰 り な さ い ﹂
と い う。 た ま に お 子 さ ん
の大好きなカレーライス
を 作 る。﹁ お い し い ﹂ っ て
食 べ た ら﹁ お 母 さ ん の カ
レ ー、 お い し そ う に 食 べ
てくれてうれしい﹂とい
う。 ジ ャ ー ジ ー を 汚 し て
帰 っ て き た ら﹁ こ ん な に
元気に遊んできたんだね﹂
と 笑 っ て 言 う。 そ ん な さ
さ い な、 さ さ い な 日 常 が
子どもたちの心を育てて
い く。 子 ど も た ち は 思 う
の だ。 朝 学 校 に 行 こ う と
し た ら お 母 さ ん が 笑 っ た。
帰ってきてもうれしそう
だ っ た。 ご 飯 を 食 べ て も
喜 ん だ。 ジ ャ ー ジ ー を 汚
したことさえも。
この繰り返しの中で、子
どもの心に静かに芽生え
る も の が あ る は ず だ。﹁ 僕
が普通に普通にしている
ことがお母さんにはうれ
し い ん だ。 も し か し た ら、
僕がこの家にいるだけで
お母さんはうれしいのか
も し れ な い。 こ の 家 に 生
きているだけでお母さん
の役に立っているのかも
しれない﹂
それが愛の芽になり、役
に立つと言うことの芽に
なるのだと思う。
という文章でした。相手が
お 母 さ ん 以 外 の 家 族 で も、
友 達 で も、 先 生 で も、 自
分 を 取 り 巻 く 誰 で も、 あ
てはまることだと思いま
す。 高 校 生 に も き っ と あ
てはまる大切なことでは
ないでしょうか。
殺伐としたニュースが
溢れるこの頃ですが豊か
な心が育つ、ささいな日常
を大切にし、やさしさの芽
を、それぞれの場所で育て
ていきたいものです。
進路実現のために
二年学年主任
三吉 優子
生 徒 一 人 一 人 が、 高 校
卒業後の希望する進路を
実 現 す る た め に は、
﹁自分
の進路について具体的に
考えていくこと﹂が大切で
す。そのサポートをするた
め、二年生では以下の取り
組みをしてきました。
一、基礎力診断テスト
国 語・ 数 学・ 英 語 の 三
科 目 で、 基 礎 学 力 が 身 に
ついているかをはかるテ
ス ト を 四 月 に 行 い ま し た。
学 習 成 績 だ け で な く、 希
望進路や学習習慣などに
ついても考えることがで
きます。
二、適性検査
①自己発見フォーカス
と②内田クレペリン検査
を五月と二月に行いまし
た。 ① は 自 分 に 向 い て い
る職業や学問を診断する
も の で、 ② は 能 力 面 と 性
格・ 行 動 面 の 特 徴 を 知 る
ことができます。
三、進路ガイダンス
十 月 に は、 就 職 希 望 者
と進学希望者に分かれて
講 演 を 聞 き ま し た。 講 師
は、 各 企 業・ 大 学・ 専 門
学 校 か ら お 招 き し、 そ れ
ぞれの希望の進路に合わ
せてアドバイスをいただ
きました。
四、インターンシップ
十 一 月 の 三 日 間、 企 業
等 九 十 五 社 の 協 力 を 得 て、
生徒達が就業体験をしま
し た。 仕 事 を す る 上 で 必
要 な こ と は、 専 門 的 な 知
識だけでなく、あいさつや
言葉遣いなどのコミュニ
ケーション能力や協調性
だということを、生徒達は
インターンシップを通し
て肌で感じたようです。
五、求人票講話
十二月には、ハローワー
クから講師をお招きし、求
人票の見方や企業研究の
仕方について講演いただ
きました。
高校卒業後の進路選択
は、 進 学 や 就 職 の 選 択 に
と ど ま ら ず、 自 分 の 今 後
の生き方に関わる重要な
選 択 に な り ま す。 二 年 生
は、 も う 少 し で こ の 重 要
な選択をしなくてはなり
ま せ ん。﹁ 学 校 で の 学 習 を
中心に就職試験や入試に
対応できる学力をつけて
い く こ と ﹂ と﹁ 社 会 人 と
して必要な基本的生活態
度を身につけること﹂が
今後の課題です。
卒業にあたって
三年学年主任
渡部 隆司
三年生の皆さん、保護者
のみなさま、ご卒業おめで
とうございます。ここに至
るまでには、本人の努力と
ともにご家族のみなさまの
日々の温かい支えがあった
ものと思います。これより
先は、それぞれの進路で自
分を信じ、人と人とのつな
がりを大切にし、自分の目
指すべき道を一歩ずつ歩ん
でいってほしいと願ってお
ります。
さ て、 外
「 見は一番外に
ある中身﹂という言葉があ
ります。これは、京セラの
創業者稲盛和夫さんが著
書で語っておられる言葉
です。中身、つまり性能の
良い機械や製品はエンジ
ニアや職人たちの魂がこ
もっており、例外なく外見
も 美 し く な る。 一 目 見 て
﹁これを使ってみたい﹂だ
と か﹁ 手 に 取 っ て み た い ﹂
と自然に思わせてしまう
と い う こ と だ と 思 い ま す。
同じことは、スポーツの世
界でも言えます。一流選手
のプレーは、ホームランや
ゴールという華々しい結
果だけでなく、プレーの形
や身のこなしもとても美
しく人々を魅了します。大
リーグのイチロー選手が
見せる守備での身のこな
し、フィギュアスケートの
羽生結弦選手の華麗な演
技 は ご 存 じ の と お り で す。
今年の三年生は、二年生の
時から頭髪検査を行って
きました。どの検査におい
ても、検査に向かう姿勢は
大 変 前 向 き な も の で し た。
進路を意識してというこ
ともあると思いますが、こ
れもやはり 外「見は一番外
にある中身﹂を実践する姿
勢の表れなのだと思いま
す。 今 年 の 就 職 希 望 者 は、
現在一〇〇パーセントの内
定を得ています。また、県
総体では男子総合二位とな
り、学園祭でも学校中が大
きな盛り上がりを見せまし
た。普段の努力はさること
ながら、何事にも積極的に
取り組む姿勢がこのような
結果につながったのではな
いでしょうか。外見の話を
してきましたが、やはりそ
の基本となるのは中身とな
る心掛けだと思います。こ
れから新しいステージに向
かう三年生のみなさんに
は、ぜひ﹁仕事で人の役に
立 て る よ う に な ろ う。
﹂と
か﹁少しでもよいものを作
ろ う。
﹂
、
﹁ひとつでも多く
のことを学ぼう﹂などの心
掛けを大切にし、志の高い
中身が外ににじみ出てくる
ように努力していってほし
いと願っています。
最 後 に な り ま す が、 保
護者の皆様と三年生の皆
さんの益々のご健勝とご
活躍をお祈りしておりま
す。 本 当 に お め で と う ご
ざいます。
十月九日︵金︶・十日︵土︶に文化祭、十四日︵水︶に体育祭が行われ
リアル UFOキャッチャー(建築都市工学科)
LED イルミネーション(電子科)
課題研究実演(電気科)
演劇部演劇
コスプレコンテスト
PTA活動報告
文化祭では、地域との結びつきの強い、より開かれた学校を目指して今
ました。
年度も休日に開催したところ、四百二十名の皆様に来校頂きました。模擬
店、演劇、吹奏楽の演奏、一年生の合唱やライブ等に加え、新企画として
ソーラーカー(機械科)
本年度もPTAが積極的に学校活動に参加する機会とし
て、学園祭への出店と奉仕清掃活動を企画・実施しました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
体育祭では天候が心配されましたが、初秋の穏やかな天候のもとで無事
コスプレコンテストも取り入れ、今年は一層の盛り上がりを見せました。
開催できました。保護者の方々にも多数ご来場いただきました。元気いっ
ぱ い の お 子 様 の 活 躍 を 熱 心 に 観 戦 さ れ て い る 様 子 を 拝 見 し、 我 々 教 職 員
スペシャルムービー
も う れ し く な り ま し た。 ご 来 場 い た だ い た 皆 様、 本 当 に あ り が と う ご ざ
LED 製作体験・販売(電子科)
いました。
お茶席 修道庵(建築都市工学科)
学 園 祭
十 月 十 日︵ 土 ︶ の 学 園
祭 で は、 今 年 度 も P T A
の有志の皆様のご協力に
よ り﹁ 焼 鳥 屋 ﹂ を 出 店 致
し ま し た。 老 若 男 女 を 問
わず大勢の人にお越しい
た だ き、 昨 年 度 と 同 様 用
意した一〇〇〇食があっ
という間に完売致しまし
た。 今 年 度 よ り 環 境 を 配
慮して導入したリユース
食 器 も 好 評 で し た。 ご 協
力およびご来店頂いた皆
様に感謝申し上げます。
奉仕活動
秋風薫る十月三十一日
︵土︶に、古志原公民館の
方々、保護者の方々、生徒、
教職員の総勢百五十六名
で今年度も清掃ボラン
ティア活動を行いました。
朝九時より学校周辺の清
掃︵ ゴ ミ お よ び 空 き 缶 拾
い等︶を一時間程度行い、
奉仕する心の大切さと環
境美化の意識を参加者全
員 で 深 め ま し た。 参 加 頂
い た 皆 様、 あ り が と う ご
ざいました。
J R C部ホットカフェ
吹奏楽部演奏
部活動対抗リレー
ムカデリレー
綱引き
6
1
3
28
88
中 西 誠
子どもと一緒にPTA活動
PTA副 会 長
松工PTA一年目の活動として、学園祭の焼き鳥屋出店、
子どもと一緒に
っ て? ⋮ と
奉仕活動で校舎周辺の清掃に取り組ませてもらいました。
高校のPTA活動報告で
思われる方もいらっしゃるでしょうが、ほんとにそうなんで
す!小中学校のPTA活動のイメージは、親が子どものため
に何かする⋮って感じだったのですが、松工の活動は、学園
祭で子どもたちの屋台の中に混じって大きな声で焼き鳥を焼
く、地域の方や子どもと一緒に校舎の周りを掃除する。ほん
高校に入り子どもはどんどん成長していき、小中学校の頃
とに子どもと一緒に!って感じでした。
と比べて家庭内の子どもとの過ごし方も少しずつ変わってき
ているのではと思います。
︵寮生もたくさんいますしね︶そ
んな中、こうして一緒に活動しながら、学園祭では子どもた
ちの、いきいきとして楽しそうな笑顔、奉仕活動では地域の
方や保護者に対しての気持ちのいい挨拶と掃除をする姿を見
ることができ、あらためて松工生の礼儀正しさと、体も心も
大人に近づいてはいるんだけ
れど、親にとっては、いくつ
になっても子どもは子どもな
んだろうな⋮ということに気
松 工 の P T A 活 動 に は、
づかせてもらえました。
家 庭 内 と は ま た 違 う 新 鮮 な、
子どもたちとふれあう機会
が あ り ま す。 毎 年 参 加 さ れ
思 い ま す が、 ま だ の 方 は 来
ている方もいらっしゃると
年 度、 試 し に ど っ ち か 一 つ
で も 参 加 し て み て く だ さ い。
子どもたちの新しい発見が
あると思います!
文化部
全国高校総合文化祭
守山市観光協会賞
●ロボット研究部
全国高校ロボット競技県大会
1位・2位・3位 ▼全国大会へ
全国高校ロボット競技全国大会
機 龍﹁草薙﹂ ベスト
全日本ロボット相撲中国大会
自立型 4位 ▼全国大会へ
全日本ロボット相撲全国大会
自立型
修道館﹁閃電﹂ ベスト
●演劇部
県高校演劇発表会 最優秀賞
▼中国大会へ
中国地区高校演劇発表会 3位
●吹奏楽部
●美術部
県高校美術展 入 選 2名
●写真部
県高文連秋季写真コンクール
特 選 7点
●書道部
県高校書道展 奨励賞 1名
体育部
●弓 道
県新人戦・県選手権
団体、個人とも上位進出ならず
吹奏楽部
十九回全国
八月に滋賀で行われた第三
雲工業高校と
高等学校総合文化祭に、出
けて出
﹁スサノオ﹂と名前を付
合 同 で、
村先生︵電気
場しました。指揮者の野々
十年間指導し
科︶は両方の工業高校を四
にふさわしい
てこられた恩人、その功績
﹁安来節﹂で
。
晴れの舞台になりました
ドジョウ掬い
は松江工業演劇部の四名が
びました。交
踊りを披露し、大喝采を浴
上げた団体と
流会では、会場を最も盛り
優秀!︶をい
して地元の観光協会賞︵最
は﹁新入部員
ただきました。また、秋に
国第二位とな
勧誘企画コンテスト﹂で全
くなど、うれ
り、ご褒美の楽器をいただ
しい知らせが続きました。
●剣 道
県選手権 団体 2回戦
松江工2 5浜 田
個人 上位進出ならず
県新人戦 団体 2回戦
松江工0 5横 田
個人 上位進出ならず
●サッカー
県高校選手権 2回戦
松江工2 3松江南
●山 岳
県新人戦
登山 5位・6位
▼中国新人大会へ
クライミング男子 2位・3位・6位
▼2位は全国選抜大会へ
クライミング女子 優勝・6位
▼ 優勝者は全国選抜大会へ
中国新人大会 登山 位
全国選抜大会 クライミング
団体 位
個人 男子 位
位
女子 位
●水 泳
県新人戦 m自由形
入賞ならず
●柔 道
県新人戦 団体 出場せず
個人 無段の部 2位
県選手権 上位進出ならず
●ソフトテニス
県選手権
19
ダブルス
2位・3位・ベスト8・ ・
シングルス
1位・2位・3位・ベスト8
県新人戦
50
団体 優勝
▼中国大会へ
個人 1位・2位・3位・ベスト8・
中国選抜大会
団体 ▼ 第3代表決定
松江工2 1 広島翔陽
▼全国選抜へ
ジュニアジャパンカップ
個人 ベスト8
県インドア選手権
個人 1位・2位・3位・ベスト8
●卓 球
県高校選手権
ダブルス ベスト
シングルス ベスト8
県新人戦
団体 男子・女子 上位進出ならず
個人 男子 ベスト ・
●バスケットボール
県選手権 準 決 勝
松江西
松江工
ベスト5 1名
県新人戦 準々決勝
松江高専
松江工
●バレーボール
県選手権 準々決勝
江西
松江工1 2松2
県新人戦 順位決定リーグ 位
▼ 中国新人大会へ
●ハンドボール
県新人戦 決勝
飯 南
松江工
県選手権 決勝
江 津
松江工
▼中国大会へ
●フェンシング
県新人戦
安 来
団体 松江工 2位・
4位
フルーレ へ
▼ 中国3新位人・大6会位
エペ サーブル 1位・4位
中国新人大会
フルーレ 上位進出ならず
●野 球
秋季大会 3回戦
松江工1 3出雲商
●陸上競技
県新人戦 棒高跳び 4位
三段跳び 6位
砲丸投げ 2位・4位
▼2位は中国新人大会へ
円盤投げ 2位・3位
▼ 2位・3位は中国新人大会へ
ハンマー投げ
1位・5位
▼1位は中国新人大会へ
中国新人大会
砲丸投げ 4位
円盤投げ 3位
ハンマー投げ
1位
国体 ハンマー投げ
位
●レスリング
国体 ㎏級・ ㎏級・ ㎏級
いずれも上位進出ならず
県新人戦
団体 決勝
松江工2 5 隠岐島前
個人 ㎏級・ ㎏級・ ㎏級・ ㎏級
▼ いずれも中国選抜大会へ
中国選抜大会
団体 準々決勝
松江工2 5 山口鴻城
個人 ㎏級・ ㎏級
▼ いずれも全国選抜大会へ
JOC杯中四国大会
カデット ㎏級 2位 ▼全国大会へ
カデット ㎏級 5位 ▼全国大会へ
ジュニア ㎏級 3位
96
25
52
−
86
96
−
32
16
49
−
59
−
22 24
−−
19 25
39
−
45
−
74
−
84
66
120
66
50
66
66 100 46
”
−
−
−
−
“
部活動の
様子
63 107 29 14
32
32
16
32
1
16
16
88
3
28
7
8
1
3
28
88
各科長の言葉
卒業生へのはなむけの言葉
卒業生に贈る言葉
隆博
建築都市工学科 浴
三年生の皆さんご卒業おめ
で と う ご ざ い ま す。 松 江 工 業
高校では様々なことに挑戦し
成 果 を 上 げ て き た と 思 い ま す。
学校で体験したことは将来必
ず役に立つ時がくると思いま
す。ただし、役に立つのは成功
体験ではなく失敗した体験で
あ っ た り し ま す。 自 分 で 良 い
と 思 っ た こ と が、 周 囲 に 受 け
入れられていないことが案外
自 分 で は わ か ら な い も の で す。
自 分 に と っ て 耳 の 痛 い こ と が、
むしろ自分にとって大切なこ
と で あ っ た り し ま す。 企 業 は
ク レ ー ム か ら 学 ぶ そ う で す。
学校も失敗から学ぶところと
言 え ま す。 こ れ ま で の 貴 重 な
失 敗 体 験 を 糧 に し て、 将 来 の
成 功 を つ か ん で く だ さ い。 そ
して、幸せになってください。
本 学 科 で 勉 強 し た 建 設 業 が、
他 の 業 種 と 異 な る の は﹁ 請 負 ﹂
という契約から仕事が始まる
点 と、 完 成 を 約 束 し そ の 報 酬
を 得 る 点 で す。 未 完 成 で は 契
約不履行で報酬を得られませ
ん。 ま た、 完 成 さ せ た も の に
責任を持たなくてはなりませ
ん。 不 備 が あ れ ば 完 全 に 直 さ
な く て は な り ま せ ん。 九 十 九
点の仕事は完成ではありませ
ん。 一 〇 〇 点 が 求 め ら れ ま す。
皆さんの将来の進路は違って
も、 い い 仕 事 を し て、 人 に 喜
んでもらうことで社会に貢献
していくという考えは共通し
ています。
大 河 の 一 滴︵ 五 木 寛 之 ︶ に
﹁ 僕 ら の 前 に は ド ア が あ る、 い
ろ ん な ド ア が い つ も あ る、 ド
ア を 大 き く 開 け て み よ う、 広
い宇宙の世界へ﹂という一節
が あ り ま す。 皆 さ ん は 今 後、
自 分 が 選 ん だ 未 来 に 向 か っ て、
就職や進学にそれぞれの道を
歩 み 出 す こ と に な り ま す が、
どのような場面に直面しても
﹁あの人が言ったから﹂とか﹁あ
の人と同じに﹂という考えで
な く、 人 生 の 節 目 節 目 の 大 切
な場面では自分自身で決断し
て 欲 し い と 思 い ま す。 決 断 す
るということには責任が伴い
ま す が、 人 生 と い う ド ア を 自
分自身の手で開けて行ってこ
そ、 自 分 の 人 生 の 価 値 が 上 が
る と い う も の で す。 皆 さ ん の
ご活躍を心より祈っています。
感謝すること
正行
電子科 宮岡
去 年 の 夏、 ひ ょ ん な こ と か
ら、﹁ プ ラ バ ホ ー ル の イ ル ミ
ネーションの取り付けをお願
い で き な い か。﹂ と い う 問 い 合
わ せ が あ り ま し た。 学 校 の P
R活動や生徒の学習活動にも
な る の で、 早 速 打 ち 合 わ せ に
出 向 き ま し た。 昨 年 ま で の も
のを写真で見せていただきま
し た が、 専 門 の 業 者 の 方 に 依
頼 し て い た の で、 そ れ は も う
素 晴 ら し い も の で し た。 正 直
﹁ 大 丈 夫 か な。﹂ と 思 い な が ら
も﹁ や っ て み ま す。﹂ と 返 事 を
して学校に帰りました。
室内の小規模なものではな
く、 本 格 的 な 屋 外 の 公 共 施 設
での大規模なイルミネーショ
ン の 取 り 付 け は、 我 々 も 初 め
て の こ と で し た。 L E D イ ル
ミネーションも既製品でなく
手 作 り で や る こ と に し ま し た。
すべて一からのスタートで難
題 が 山 積 み で し た。 作 業 の 計
画、 電 源 の 確 保、 材 料 の 調 達、
防水対策、デザイン、高所作業、
LEDイルミネーションの制
作、制御方法、などなど。
生徒の活動のできる日は
十 一 月 の 水 曜 日︵ 課 題 研 究 の
日 ︶ だ け で し た。 作 業 日 を 変
更 す る わ け に も い か ず、 雨 の
日 が ほ と ん ど で、 カ ッ パ を 着
て の 作 業 で し た。 風 も 強 く、
脚立が吹き飛ばされる日もあ
り ま し た。 材 料 が 足 り ず、 追
加 注 文 し、 急 い で 半 田 付 け や
防 水 対 策 を し、 そ し て 現 場 へ
急行することもしばしばあり
ま し た。 学 校 で 材 料 の 準 備 を
す る 生 徒、 制 御 基 盤 を つ く る
生 徒、 現 場 で 作 業 を す る 生 徒、
正直、大変な作業でした。
一 ヶ 月 間、 手 探 り で の 工 事
を 終 え、 何 と か 十 二 月 五 日 の
点 灯 式 を 迎 え ま し た。 木 や 建
物に取り付けたLEDが美し
く 点 灯 し、 た く さ ん の 方 か ら
感謝と労いの言葉をいただき
ま し た。 一 月 の 片 付 け の 作 業
を 終 え、 館 長 さ ん か ら お 礼 の
言 葉 を い た だ い た と き、 代 表
の 生 徒 が﹁ こ の よ う な 機 会 を
与えていただきありがとうご
ざ い ま し た。﹂ と。 私 は い っ ぺ
ん で 疲 れ が 吹 き 飛 び ま し た。
私 も、 電 子 科 の 先 生 方、 生 徒、
プ ラ バ ホ ー ル の 職 員 の 方 々、
作業中に声をかけてくださっ
た市民の方々に感謝したいと
思います。
卒 業 生 の 諸 君 は、 こ れ か ら
先、いろいろな課題に直面する
こ と が あ る と 思 い ま す が、﹁ 感
謝する心﹂を持ってチャレン
ジ す れ ば、 必 ず 成 功 を 収 め る
こ と が 出 来 ま す。 ま た、 周 り
の人たちが助けてくれるはず
です。頑張ってください。卒業、
おめでとう。
卒業される皆さんへ
信二
電気科 田中
三 年 生 の 皆 さ ん、 ご 卒 業 お
め で と う ご ざ い ま す。 そ し て、
保護者の皆様に心よりお祝い
を 申 し 上 げ ま す。 卒 業 さ れ る
皆 さ ん が、 そ れ ぞ れ の 進 路 先
でご活躍されることを祈って
おります。
さ て、 私 は 何 十 年 か け て 磨
か れ た 技 術︵ い わ ゆ る 職 人 技 ︶
に 強 い 憧 れ が あ り ま す。 最 近、
電気工事のマイスターに認定
されている方や電気工事業会
の全国技能大会で優勝した選
手を指導された方のお話を聞
く 機 会 が あ り ま し た。 ど な た
も自らの技術に自信とプライ
ド を お 持 ち で、 堂 々 と し て お
ら れ ま し た。 熟 練 し た 技 術 と
は、 短 期 間 で 身 に 付 く も の で
は あ り ま せ ん か ら、 若 い と き
か ら 将 来 の 目 標 を 定 め、 日 々
鍛錬を積み重ねてこられたの
だ と 感 じ ま し た。 こ の よ う な
高 い 技 術 を 身 に 付 け る に は、
途中であきらめたら何にもな
ら な い し、 人 生 の 半 ば 過 ぎ か
らその気になっても時すでに
遅しとなるかもしれません。
卒業される皆さんには、二十
年 後、 三 十 年 後 を 見 定 め た 大
き な 目 標︵ 例 え ば、 も の づ く
りマイスターや現代の名工に
選 ば れ る よ う な、 そ の 分 野 の
第一人者になる等︶を掲げて
ほしいと思います。
人 間 の 究 極 の 幸 せ は、 人 に
愛 さ れ る こ と、 人 に 褒 め ら れ
る こ と、 人 の 役 に 立 つ こ と、
人に必要とされることの四つ
だ そ う で す。 そ し て、 愛 以 外
の三つの幸せは働くことで得
られると思います。
長い年月をかけて磨き上げ
た卓越した技術で周りの人の
役 に 立 ち、 必 要 と さ れ る 人 と
な り、 究 極 に 幸 せ な 人 生 を 歩
まれることを祈っております。
一年を通じて
弘明
情報技術科 大村
年 度 当 初、 な か な か 嬉 し い
ニュースがないと思っていた
ところへ、七月のパソコン利用
技術検定三級で、一年生全員が
一発で合格するというニュー
ス が 入 り ま し た。 五 年 前 か ら
全 員 受 検 を 実 施 し て い ま す が、
過去一度も全員合格をしたこ
とがなかったため、職員一同大
変 喜 び ま し た。 さ ら に、 同 月
の 球 技 大 会 で は、 三 年 生 男 子
が、 サ ッ カ ー の 部 で 優 勝 し ま
し た。 と て も 賑 や か で 元 気 な
ク ラ ス で す が、 こ れ ま で、 優
勝 し た 経 験 は あ り ま せ ん。 一
人ひとりの個性が強いイメー
ジ が あ っ た の で、 応 援 も 含 め、
クラスが一つにまとまり、チー
ムプレイで優勝を勝ち取った
こ と は、 仲 間 と の 絆 を、 さ ら
に強くしてくれたことと思い
ます。
話 は 変 わ り、 昨 年 の 十 月 九
日・ 十 日 の 二 日 間 に わ た っ て、
文化祭が開催されました。
一 年 生 は、 出 店 と 合 唱 コ ン
ク ー ル に 参 加 し ま し た。 出 店
で は、 ア イ ス ク リ ー ム の 販 売
を し ま し た。 ア イ ス ク リ ー ム
は売れ行きが天候に左右され
る た め、 不 安 視 す る 声 も あ り
ま し た が、 当 日 は、 晴 天 に 恵
ま れ、 終 了 時 間 を 待 た ず 売 り
切 れ て し ま い ま し た。 合 唱 コ
ン ク ー ル で は、 惜 し く も 最 優
秀 賞 は 逃 し ま し た が、 ベ ス ト
コンダクター賞をいただきま
した。和田君の指揮のもと、﹁ひ
ま わ り の 約 束 ﹂ を、 心 一 つ に、
88
1
3
28
9
一生懸命歌声を響かせてくれ
ました。
二 年 生 は、 出 店 と 科 展 示 を
担 当 し ま し た。 出 店 で は、 お
に ぎ り の 販 売 を し ま し た。 お
に ぎ り の 種 類 や 具 の 中 身、 販
売量に伴う炊飯器台数等につ
い て 話 し 合 い を 重 ね、 当 日 を
迎 え ま し た。 当 日 は、 売 れ 行
き が 好 調 で 製 造 が 追 い つ か ず、
生徒たちも始終てんてこ舞い
で し た が、 そ の 分 活 気 が あ り、
皆 が 笑 顔 で 対 応 し て い ま し た。
計画通りに行かなかったこと
も、次に繋がる良い経験になっ
た と 思 い ま す。 科 展 示 で は、
課 題 研 究 で 製 作 し た 作 品 と、
﹁クイズに答えて景品をGET
し よ う ﹂ と 題 し て、 先 生 方 に
関 す る ク イ ズ ソ フ ト を 作 成 し、
出 展 し ま し た。 ま た、 ク イ ズ
の 景 品 と し て、 各 学 年 の 出 店
と コ ラ ボ し た﹁ 無 料 チ ケ ッ ト ﹂
を 配 布 し ま し た。 そ の 他、 ク
ロ マ キ ー 処 理︵ 特 定 の 色 を 透
明にして別の映像と合成する
処 理 ︶ を 使 用 し、 オ リ ジ ナ ル
うちわとTシャツの製作を行
いました。
三年生は、出店と松工ステー
ジ に 参 加 し ま し た。 出 店 で は、
﹁オリジナルフルーツポンチを
作 っ ち ゃ お う!﹂ と 題 し て、
フルーツポンチの販売を行い
ま し た。 フ ル ー ツ ポ ン チ の 出
店 は、 松 工 祭 初 の 試 み で す。
各種フルーツや白玉などの材
料 を 並 べ、 自 分 で 作 れ る よ う
にしました。自分好みのフルー
ツ ポ ン チ を 作 る 楽 し さ が 受 け、
終 了 時 間 を 待 た ず、 売 り 切 れ
て し ま い ま し た。 松 工 ス テ ー
ジでは、去年のリベンジで、
﹁神
門DXとゆかいな仲間たち﹂
と題してダンスを披露しまし
た。 一 生 懸 命 練 習 し た こ と で、
リベンジが果たせたようです。
ま た、 十 月 十 四 日 に は 体 育
祭が行われました。
三 年 生 は、 デ コ レ ー シ ョ ン
部 門 を 担 当 し ま し た。 ウ ル フ
が大きな口を開けて遠吠えし
て い る 姿 を 描 き、﹁ や る ぞ ー﹂
と い う 気 持 ち を 表 現 し ま し た。
入 賞 は 逃 し ま し た が、 そ の 気
持 ち は、 競 技 部 門 で 発 揮 さ れ
ま し た。 学 年 別 の ク ラ ス 対 抗
リレーで断トツの一位を獲得
し、大いに注目を集めました。
十二月のパソコン利用技術
検 定 で は、 二 年 生 か ら 一 級 合
格 者 が 五 名 出 ま し た。 例 年、
多 く て 一・二 名 程 度 な の で、 本
学 科 開 科 以 来、 初 め て の 出 来
事 で は な い か と 思 い ま す。 二
年 生 は、 こ れ ま で に な く 積 極
的 に 検 定 試 験 に 挑 戦 し た の で、
二級にもたくさんの合格者を
出 し ま し た。 さ ら に 同 月 行 わ
れ た 球 技 大 会 で は、 ま た し て
も、 三 年 男 子 が サ ッ カ ー の 部
で 優 勝 し、 連 覇 を 成 し 遂 げ ま
し た。 本 当 に、 三 年 生 の 運 動
面 で の 活 躍 に は、 目 を 見 張 る
ものがあります。
一 月 の 情 報 技 術 検 定 で は、
二年生から一級合格者が九人
も 出 ま し た。 近 年、 合 格 者 が
減 少 し て い た た め、 喜 び と 共
に 職 員 も 安 堵 し ま し た。 ま た、
合 格 者 の う ち、 特 別 表 彰︵ 合
計 二 〇 〇 満 点 中、 合 計 点 数 が
一九〇点以上を表彰する制度︶
が 三 名 も お り、 過 去 の 全 国 平
均 が 二 十 名 程 度 の 中、 こ の 快
挙 に、 科 を 挙 げ て 大 い に 喜 び
ま し た。 一 年 生 諸 君 も、 二 年
生 に 続 き、 検 定 に 積 極 的 に 挑
戦して欲しいと思います。
最 後 に、 卒 業 す る 三 年 生 へ。
人 生 は 一 度 き り で す。 や る べ
き こ と は も ち ろ ん で す が、 や
りたいと思ったことに対して
は、 恐 れ ず に 思 い っ き り 挑 戦
し て く だ さ い。 す べ て は、 そ
こ か ら 始 ま り ま す。 豊 か な 人
生でありますように応援して
い ま す。 卒 業 お め で と う ご ざ
います。
卒業生のみなさんへ
紀夫
電子機械科 松原
卒業生のみなさんご卒業お
め で と う ご ざ い ま す。 こ れ か
ら新しい環境に身を置くこと
に期待も不安もあると思いま
す が、 自 分 を 信 じ て 前 進 し て
いきましょう。
卒 業 生 の み な さ ん と は、 一
年 間 の つ き あ い で し た が、 実
習 や 課 題 研 究、 電 子 機 械 応 用
な ど の 授 業 や 遠 足、 学 園 祭 な
どいろいろな場面で触れ合う
こ と が で き ま し た。 赴 任 し て
間 も な く の 遠 足 で も、 お 化 け
屋 敷 に 誘 っ て く れ た り、 プ リ
ク ラ に 誘 っ て く れ た り し て、
科の雰囲気にとけ込みやすく
し て く れ た の は、 三 年 生 で し
た。 驚 か さ れ た の は、 松 工 ス
テ ー ジ で す。 普 段 の 授 業 態 度
な ど か ら 見 て、 元 気 の な い 発
表を見ることになるのではと
不 安 に 思 っ て お り ま し た が、
準 備 が し っ か り さ れ て い て、
パ フ ォ ー マ ン ス の 構 成 も よ く、
ク ラ ス が ま と ま っ て い ま し た。
そ し て、 学 園 祭 が 終 わ る と 再
びいつものおとなしいクラス
に 戻 っ て い て、 二 度 驚 か さ れ
ました。
最後に、人と接することがあ
まり上手とは言えないみなさ
んにぜひ心に留めておいてほ
し い こ と が あ り ま す。 そ れ は、
﹁ 先 入 観 に と ら わ れ な い こ と。
自分とは異なる考えが間違っ
て い る わ け で は な い こ と。﹂ で
す。 自 分 と は 異 な っ た 考 え 方
をする人にこれからたくさん
出 会 う か も し れ ま せ ん。 傷 つ
くことがあるかもしれません
が、 自 分 と は 異 な る 考 え の 中
でともに仕事をすることから
自分自身の埋もれていた才能
も 見 出 さ れ る か も し れ ま せ ん。
チャンスはあなたたちの周り
に 必 ず あ り ま す。 気 づ か ず に
終 わ る か、 気 づ い て い て も 近
寄 っ て 行 か な い か、 失 敗 覚 悟
で 飛 び つ い て い く か、 い ず れ
もあなたたちの気持ち一つで
す。 ど う か 新 し い 環 境 で 精 一
杯自分自身を表現してくださ
い。 く れ ぐ れ も 体 だ け は 大 切
にしてください。
卒業生の皆さんへ
裕一
機械科 岸
晴れて松江工業高校を巣立
つ 皆 さ ん、 お め で と う ご ざ い
ま す。 四 月 か ら は 大 き な 期 待
と多少の不安を持って新しい
職場や学校に通われることと
思 い ま す が、 元 気 で 活 躍 さ れ
る こ と を 心 か ら 祈 っ て い ま す。
保護者の皆様におかれまして
も、 立 派 に 成 長 さ れ た お 子 様
の 姿 を、 誇 ら し く 感 じ て お ら
れると思います。
ところで、三年前に皆さんと
時を同じくして本校に赴任し
た 私 は、 今 も 毎 日 出 雲 市 か ら
国道九号線でマイカー通勤し
て い ま す。 ま だ 多 く の 田 園 が
残る斐川町から宍道湖に沿っ
て松江の市街地までのルート
は、 一 年 を 通 し て 四 季 を 感 じ
る こ と が で き、 運 転 の 疲 れ を
忘 れ さ せ て く れ ま す。 そ ん な
中、二○一五年は自動車の自動
運転技術についての大きな話
題 が あ り ま し た。 高 速 道 路 へ
の 合 流 や 車 線 変 更、 周 囲 の 車
の 流 れ に 合 わ せ た 加・ 減 速 な
ど を 車 が 自 動 で 行 い、 ド ラ イ
バーはハンドルを持たずに動
作を監視しているだけの試運
転 走 行 に 成 功 し た、 と い う も
のでした。また、国産のジェッ
ト 旅 客 機 が 試 験 飛 行 に 成 功 し、
型式証明取得に向け大きく一
歩 踏 み 出 し た、 と い う ニ ュ ー
ス も あ り ま し た。 九 号 線 で 信
号 待 ち を し て い る 時、 た ま に
対 岸 の 出 雲 空 港 を 離・ 発 着 す
る飛行機を見ることがありま
す が、 あ の 流 れ る よ う な 機 体
が島根の空を飛ぶ日も近いの
か な と わ く わ く し た り、 県 内
の企業が協力してこの航空機
産業へ参入しようとされてい
る話を聞くと夢がさらに膨ら
みます。
このような技術革新の話題
を 耳 に す る 度 に、 私 自 身、 変
化に遅れないように勉強しな
け れ ば と い う 思 い と 同 時 に、
これからこういったものづく
りに直接あるいは間接的に関
わ っ て い く 皆 さ ん に も、 卒 業
後も勉強を続けて欲しいと強
く 思 い ま す。 自 分 が 関 わ っ た
ものが世の中をさらに便利で
快適にして喜ばれることがも
のづくりのやりがいの一つで
す。 そ の た め に も 新 し い 環 境
に 早 く 慣 れ、 ひ と 通 り 仕 事 を
覚 え た ら、 周 囲 に 目 を 配 り、
足りないところを見つけて改
善にむけ行動できる人になっ
て く だ さ い。 目 に す る も の の
向こうで頑張る皆さんをいつ
までも応援しています。
10
1
3
28
88
り中学生の時のクラス
松江工業に進学が決ま
当 に 有 難 う ご ざ い ま し た。
指導頂きました先生方本
卒 業 を 迎 え、 三 年 間 ご
ます。
クワク心躍る時でもあり
と 場 所 で あ り、 な に か ワ
新しい素敵な出会いの時
が 待 っ て い ま す。 そ れ は、
価 値 観、 文 化、 人 間 関 係
す。 今 ま で と は 全 く 違 う
向こう側に最高の景色︵白
あ っ た で し ょ う が、 そ の
もちろん大変なことも
話 を よ く 聞 か さ れ ま し た。
と い っ た 感 じ で、 楽 し い
は楽しくてしょうがない
ます。一方で部活︵山岳部︶
でもよく頑張ったと思い
級!﹂ が 常 に 目 標 で し た。
も の で す。﹁ と に か く 進
らの電話にひやひやした
有難うございました。
に、 そ し て 松 工 に 感 謝!
と 思 い ま す。 先 生 に 友 達
てからも頑張ってほしい
ていけるように社会に出
たちの思いを感じて応え
な い で く だ さ い。 そ の 人
ていることを決して忘れ
た り、 部 活 に 力 を 注 ぎ、
専門技術の資格を取得し
こ の 三 年 間、 子 供 達 は
ても寂しく感じます。
れで終わりかと思うとと
入 れ 出 勤 す る 日 々 も、 こ
自分も﹁よし!﹂と気合を
けて。﹂と子供を送り出し、
卒業生の
メ ー ト に﹁ お 前 の 家 の 設
松江工業で出会ったすべ
馬岳のような︶が広がっ
電気科
連 れ て 行 っ て く れ ま し た。
ある時、コンセントが壊れ
は な い で し ょ う か。 ま た
また保護者の皆様にも心
業 お め で と う ご ざ い ま す。
三 年 生 の 皆 さ ん、 ご 卒
資格所有者の息子に直す
付 け 工 事 で あ る 事 を 聞 き、
課題はコンセントの取り
電気工事士の資格試験の
困 っ て い ま し た。 第 二 種
卒 業 お め で と う。 こ れ
クラスの仲間とも楽しく
よ り お 祝 い 申 し 上 げ ま す。
小坂 律子
からはつらい事もあると
や れ た こ と、 こ れ が 一 番
よ う に 頼 ん だ と こ ろ、 早
鈴木 剛
建築都市工学科
卒業おめでとう
保護者の声
計は俺がやるわ﹂などと
て の ク ラ ス メ ー ト、 野 球
ていることを感じたので
インターハイの応援にも
聞 か せ て く れ た。 こ れ か
部の仲間に感謝です。
仕事頑張って
らの高校生活に夢を見て
い ざ 三 年 間、 建 築 と 設
思 い ま す が、 逞 し く 進 ん
校 長 先 生、 電 気 科 担 任 の
いた頃。
計の勉強をして決めた卒
安 心 で き る と こ ろ で し た。
で一番教えてもらった課
速新しいコンセントが取
入 学 式 の 日、 担 任 で あ
題が今現実になろうとし
先 生 方 を は じ め、 諸 先 生
にはご苦労をお掛けした
る 錦 織 先 生 の お 話 の 中 で、
て い ま す。 若 く て 新 し い
結構自由気ままなクラス
こ と と 思 い ま す。 勉 強・
﹁お家の方には毎日手作り
力がこれからどんな力を
り 付 け て あ り ま し た。 仕
卒業おめでとうござい
部 活・ ク ラ ス で の 活 動 と、
の弁当を持たせて学校に
発揮してくれるかとても
方に心より御礼申し上げ
ですが、これからの人生自
ま す。 三 年 間 の 松 工 生 活
三年間でたくさんのこと
通わせてあげることが一
楽 し み で す。 よ く 食 べ て
で担任の先生をはじめ関
でください。
感謝の気持ちを大切に
分の思い描く道に必ず進
は ど う で し た か? 結 構 楽
を 経 験 し、 壁 を 乗 り 越 え
番 の お 願 い で す。﹂ と 言 わ
最高の自分を作ってくだ
事 と は 何 か、 こ の 三 年 間
めるとは限らないのです。
しくやっていたようです
て 成 長 で き た と 思 い ま す。
れ ま し た。 前 日 か ら 何 を
さい。
ます。
﹁ そ の 時、 そ の 時 を 精 一
が、親としてはハラハラ・
よ く 頑 張 っ た と 思 い ま す。
入 れ よ う か と 考 え、 早 朝
わってくださった先生方
業 後 の 進 路 は、 建 築 と も
設計ともまったく違う道
でした。
電子科
杯 悩 み 考 え る。 そ し て、
ド キ ド キ の 連 続 で し た。
でもその一つ一つの場面
か ら 弁 当 を 作 り、﹁ 気 を 付
中学生の時のクラス
決断する。その繰り返し。﹂
勉強が苦手で常に低空飛
で沢山の人に助けて貰っ
梶谷 陽治
でも決してネガティブに
行状態で学期末の学校か
メートには申し訳ないの
なることはないと思いま
88
1
3
28
11
卒業おめでとう
情報技術科
TA活動では私自身も他
有難うございます。
卒業に寄せて
い 出 し ま す。 先 日 学 習 の
成果を見せて頂いた際に
﹁ものづくり﹂の方面へ
子 が 窺 え、 誰 も が 言 葉 に
てこなしたりしている様
親 子 二 代、 松 江 工 業 で
も、 皆 か ら 苦 手 を 克 服 し
て 頂 き、 二 段 も 取 得 出 来、
進 み た い、 と い う 本 人 の
しない部分で色々な思い
の保護者の方々とふれ合
機械科
三男も三年間の色々な
ま さ に﹁ 人 間 形 成 ﹂ し て
強い希望で松江工業高校
を乗り越えてきたのだろ
お 世 話 に な り ま し た。 剣
兄二人が松江工業で充
思い出が出来たことで
頂 き ま し た。 剣 道 部 で 指
に 入 学 し て か ら 早 や 三 年。
う と 思 う と、 胸 が 詰 ま る
う こ と が で き、 楽 し い 思
実した毎日を送っていた
しょう。社会に出ても、い
導 し て く だ さ っ た 先 生 方、
初めて松工生として校舎
ような感慨深いものがあ
たり難しい課題を工夫し
姿を見ていたこともあっ
つでも感謝の気持ちを忘
共に練習に励んだ剣道部
に足を踏み入れたときの
りました。
渡部 花織
てなのか、三男も何の迷い
れ ず、 周 り の 人 を 大 切 に
の皆さんに心より感謝致
緊張に満ちた面持ちを、昨
道 部 で も、 心 身 共 に 鍛 え
も な く 入 学 し ま し た。 ま
歩いていってほしいと思
します。
い出が出来ました。
さか息子達全員が松江工
います。
竹田美穂子
業 で お 世 話 に な る な ん て、
保護者としての月日とな
にとっても九年間の松工
い が し ま し た。 そ し て 私
不思議なご縁のような思
本当にありがとうござい
大 変 お 世 話 に な り ま し た。
先 生 方、 関 係 者 の 皆 様、
の 間、 ご 指 導 頂 き ま し た
長男の入学から今まで
し て 成 長 し 続 け た あ な た。
い 事 も 全 て、 自 分 の 糧 に
ま し た。 良 い 事 も 良 く な
日、息子が私に教えてくれ
ひ と つ も な い ん だ よ。﹂ 先
﹁ 人 生 に 無 駄 な 事 な ど、
を仰天させた演劇部への
染めるか不安でしたが、親
た息子が松江の学校に馴
田んぼに囲まれて育っ
います。
日のことのように覚えて
これからの人生の礎にな
知り合った人たち、全てが
三 年 間 で 得 た 知 識 や 技 術、
で と う ご ざ い ま す。 こ の
最後になりましたが、同
り ま し た。 偶 然 に も 私 が
ました。
息子達には沢山の検定
担任の先生をはじめ、諸
卒 業 お め で と う ご ざ
います。
最 後 に、 息 子 の 良 さ を
援します。信じています。
も お 母 さ ん も、 全 力 で 応
学 ん で ほ し い。 お 父 さ ん
さ い。 大 学 で、 し っ か り
をいつまでも宝にして下
う に、 剣 道 で 培 っ た 精 神
お父さんもそうだったよ
の 息 子 で す が、 そ れ で も
は一切語らないお調子者
自分に都合の悪いこと
でした。
に胸を撫で下ろしたもの
元気よく家を出ていく姿
も の だ っ た ら し く、 毎 朝
上に高校生活は充実した
入 部 を 含 め、 想 像 し た 以
本当にありがとうござい
た 先 生 方、 関 係 者 の 皆 様、
これまでご指導下さっ
君たちならきっと大丈夫。
受 け て い る だ ろ う け れ ど、
る で し ょ う。 困 難 も 待 ち
窓生の皆さん、ご卒業おめ
高校生の時の副担任だっ
や資格試験にチャレンジ
先生方の手厚いご指導の
誰 よ り も 見 抜 き、 わ か っ
ふ と し た 折 に﹁ 失 敗 し た ﹂
た 先 生 が、 松 江 工 業 で 我
して努力している姿にこ
お か げ で、 無 事 卒 業 で き
て下さった渡部先生に出
﹁ 怒 ら れ た ﹂﹁ 難 し い ﹂ な
て、 二 十 数 年 ぶ り の 嬉 し
い再会を果たす事が出来
ました。
我が師の恩
ちらも励まされ、学校での
進 学 す る こ と が で き ま す。
会 え た 事 は、 幸 せ で し た。
どと零していたことを思
が子を教えて下さってい
楽しい出来事を聞いてい
家 族 全 員、 感 謝 の 気 持 ち
ありがとうございました。
後藤恵美子
電子機械科
ると元気をもらったよう
で い っ ぱ い で す。 本 当 に
ました。
な 気 持 に な り ま し た。 P
定時制だより
定時制から巣立つ
電気科四年担任
槇野 孝雄
私は六年前まで松江工
業高校旧校舎の定時制で
お 世 話 に な っ て い ま し た。
当時は普通科もあり生徒
数が多く様々な場面で生
徒の皆さんと戦っていた
ように記憶しています。こ
の定時制に再度お世話に
なってみて変わったなと
思いました。
まず生徒数が非常に少
なくなっていたこと、それ
にともなって定時制全体
が静かになったと感じま
し た。 大 人 し く て 真 面 目
な人が多くなったのだと
思 い ま す が、 昔 の 生 徒 像
を経験している私にとっ
て は、 若 者 ら し い エ ネ ル
ギーを感じられなくて少
しさみしい気もします。
で も、 卒 業 後 の 進 路 に
つ い て は、 建 築・ 機 械・
電気の各科で学んだ知識
や資格を活かした仕事に
就 く 人、 将 来 の 職 業 に 必
要な知識や技術を身に付
けるために専門学校や大
学 へ 進 学 す る 人、 在 学 中
に働いている職場で引き
続 き 頑 張 る 人 な ど、 生 徒
数は少人数になっていま
したが一人一人がしっか
り進路を決定している姿
み て、 落 ち 着 い た す ば ら
しい学校になっていると
感じました。
このような姿を見て感
じ る の は 全 日 制 で は な く、
定時制で四年間かけて
ゆ っ く り と、 で も 確 実 に
成長し社会に巣立ってい
く 道 も あ っ て、 こ れ は す
ばらしいことであると改
めて思いました。
充実した人生を送れる
かどうかは、どこの学校を
卒業したかで決まるので
はなく、学校を巣立って自
分の力で何をしたかで決
まると思います。卒業後に
出会う色々な人とお互い
に支え合いながら立派な
社会人になってくれるよ
うに期待しています。
そして定時制の職員室
に笑顔で来てくれたらと
心待ちにしています。
後 回 し、 誰 か が 見 て く れ
てないとできない事が多
い子でした。
四 年 生 に な り、 考 え 方、
行動の仕方も変わってき
ま し た。 勉 強 も 成 績 も、
びっくりするほど良くな
り、 前 向 き な 姿 勢 に 変 化
し て い ま し た。 一 人 で 何
もできない甘えん坊の娘
か ら、 目 標 に 向 か っ て 自
分のために努力ができる
ように大きく変わってき
ま し た。 ペ ー ス は 人 よ り
遅 い け ど、 何 事 も 自 分 が
納得いくまでやり終える
よ う に な り ま し た。 娘 の
行 動 で、 先 生 方 に も ご 心
配、ご迷惑をおかけしまし
たが、そんな娘に寄り添っ
て見守って下さった先生
方にとても感謝していま
す。これから先の長い人生
に、 定 時 制 で の 四 年 間 は
必 ず 役 に 立 つ と 思 い ま す。
周りの人たちに支えられ
て 今 の 自 分 が い る。 と い
う 事 を 忘 れ ず、 今 以 上 に
成 長 し て ほ し い で す。 親
である私自身も大きく成
長 さ せ て い た だ き ま し た。
卒 業 を 迎 え ら れ る の も、
指 導 い た だ い た 先 生 方 や、
クラスの仲間の皆様のお
かげと感謝いたします。
今年度の
進路状況
十二名全員が第一希望
先に決定しました。
内訳は
○就職 五名
県内企業 四名
公務員 一名
○進学 七名
四年制大学 一名
県内専門学校 四名
県外専門学校 二名
各自が真剣に自分自身
を見つめ、進路選択をし
た結果がこのような成果
に現れたと思います。進
路意識・社会人意識をよ
り高く持つことの大切さ
を痛感した二十七年度で
した。来年度も生徒と共
に進路決定に妥協せず臨
みたいと思っています。
︵副校長 佐々木雅典︶
(代 表)0852-67-2121
(定時制)0852-67-2118
卒業にあたって
建築科四年保護者
外谷 清美
入 学 し た て の 頃 の 娘 は、
﹁もうだめ﹂
﹁できない﹂
﹁む
り﹂と言って自分の限界
を 決 め て し ま い、 努 力 を
し な か っ た り、 努 力 を し
よ う と も し な か っ た。 一
年 生 の 時、 バ ト ミ ン ト ン
部に入ったものの最後ま
で 頑 張 っ て や れ る の? と
思 っ て い ま し た が、 途 中
で行かなくなり辞めてし
ま い、 ア ル バ イ ト も 何 の
理由で辞めたのか分から
ず、 と に か く 中 途 半 端 な
事 が 思 い 出 さ れ ま す。 こ
んな事でちゃんと卒業で
き る の か 不 安 で し た。 目
標 が な く、 何 と な く 日 々
を過ごしていたように思
います。
今、 何 が し た い の か、
何ができるのか考えてな
かったことでしょう。今の
時 代、 高 卒 の 資 格 が 何 を
するにも必要だから必ず
卒 業 は す る、 学 校 は 行 く、
と 約 束 は し て い ま し た が、
ここまで来るのにもかな
り 苦 労 し た こ と で し ょ う。
勉 強 が 嫌 い、 難 し い 事 は
▶電話番号
▶メールアドレス
▶パソコン用ホームページ
(全日制)[email protected]
(定時制)[email protected]
(全日制)http://www.matsue-th.ed.jp/
(定時制)http://www.shimanet.ed.jp/matsue-tht/
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