工具研磨一筋 10 「富山工業高校卒業 後 、愛 知 県に 移 り 、手 研 ぎの研 磨 、言 わば汎 用 機 を 駆 使 する世 界 から出発した。 ロット数 は2、 3本が基本。向き 合 う 産 業は、自 動 車や 航 空 機など多 様で、納 期 は再コート 込みで2 週間」と言う。 精 度・品 質の安 定 性 でも高評価 「アレンジ性 が自在、 様々な工具 種に対応し 、 仕上げ 面も良好 」 台 上 げ 面 も 良 好 。何 よ り、操 作 性、精 度・品 質 の安 定 性に満 足してい る」。 一カ月240 時 間 以 上 稼 働しており「 現 在 まで、 メカ的なトラブル はない。 エラーが発生し ても 対 応 が 素 早い」と もろ手を挙げる。 イプシロンでは径2ミ リ〜 ミリまでの製 造 を 含 む 再 研 磨に 取 り 組む。 「 再 研 磨 品( 新 作 含 む )の 評 価 を通じ て、 リピー ト オ ー ダーが 発 生 し てい る 。1 人 でやってい る仲 間が ほ かに も お り 、連 携 し たグ ルー プ 力 で 受 注で きる強みがある」。 藤井代表は 歳。請 負ゆえ、仕 事が不 規 則 に な り が ち だ が 、ゴル フ、釣りなどでしっかり と「息抜き」も。 53 「M社やU社の『 サ ブ機 』の位 置 づけで、 お 勧 め す ること も あ きた。営業ベースでは、 る 。工 具 再 研 磨 を 内 当面、 月2台の販売を 製 化 す る 大 手 企 業へ 目 標に据 えている。特 の納 入 確 率 が 高いと に反応のいい名古屋管 の認識もある」ようだ 轄では、今年は 台の が、 一方で、 販 売 方 法を いろいろと模索、 チャレ 受注を掲げたい」。 と山 大 手 企 業の集 中 研 ンジしていきたい、 磨 室 と 再 研 磨 メ ー 下部長は語る。 カーからの引き合いが 今 後の課 題とも関 多い。展 示 会 に 来 場 わるが 、工 具 測 定 機 して目で見て、触って を開発中で、 形になる リーマ、 タッ の確 認のほか、 ホーム 日も遠くない。 主要工具メーカーの刃 エンドミル、 ページで知って問い合 イ プシロンの 特 徴 型 形 状の研 磨 ができ プと多 種 多 様 な工具 わせを受けることも。 は、 ドリル、 種に対応できる。 「 誰でも 簡 単 」に、 ることにあり、 20 年 藤井勉代表に聞くEPSILON(イプシロン)評価 イプシロンを操作する藤井代表 殊工具製造にも手を染 EPSILON (イプ めるようになった。 シロン)を導入したのは 「 超 硬、 ハイスの比 率 昨年7月のこと。 アレンジ で半々く らい。外 注 依 「使ってみて、 頼 を 含 め、月 産100 性を持たせるのが自由 0本 を数 える。再 研 磨 自 在で、旧 来 機 とは次 の需 要は地 元 、豊田 市 元が違 う 機 種。たとえ ロウソクドリルの研 ではあ ま り な く 、他 府 ば、 県からの受注も手掛け 磨で困っていたが、難な くやり 遂 げることがで ている」。 タッ 扱 う 径では、 コンマ7 きる。面 取り工具、 エンドミル、 3枚刃ド ミリから、太いものでは プ、 フラットドリル・ ・ ・ ミリと、 範囲は広く、 リル、 径の修正、 段付きなど、 工具 種の対 応でもバリ エーションが拡 大し、仕 追加工も行う。 80 月間240時間以上稼働 35 前 回のJ IMTO F でE P S I L O N (イプシロン) のプロト タ イ プ 機 が デ ビュー し 、昨 年 のメカ トロ テックで 量 産 機 が 披 露された。以来、 名古 屋 管 轄で5 台 、全 国 合わせると合 計 台 の納 入 実 績を積み上 げてきた。 山下時夫機販部長 は「 今 年に 入って、引 き 合いが一段 と増 えて ─ 菱高精機 ─ 検査機器 35 愛 知 県 下には、工具 再 研 磨 を 生 業 とする 企 業が数 多 くある。菱 高 精 機のEPSILO N (SGR X ‐Ⅲ)を設備 するエフ・ジェイ・アール の藤 井 勉 代 表 も 、 この 道 年 を 数 える「ベテ ラン選手」 の1人だ。 平成9年に万能研削 盤2 台 、ドリル研 削 盤 2台でエフ・ジェイ・アール を平成9年に立ち上げ てからは、 ドリルを主体 にリーマの再 研 磨や 特 ─ エフ・ジェイ・アール訪問 ─ 販売から1年で納入実績は (山下時夫機販部長) 作業現場は手研ぎでスタートした雰囲気も残る 菱高精機・サービス要員の渡邉スタッフ (左) とともに 超硬、ハイス各ドリル主体に月産1000本 「当面、月2台の 販売が目標」 10 10 2016 年(平成 28 年)3月 10 日(木曜日) (12) ものづくりレビュー 第 12 号
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