﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂

平成28年3月22日発行(毎月1回20日発行第786号)ISSN0558−4809
一般社団法人 日本産業機械工業会
Mar 2016
786
平成 年 月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶
3
22
﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
特集﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
特集﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
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No.
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INDUSTRIAL MACHINERY
産 業 機 械
人と暮らしを支える産業機械
No.786 Mar
Contents
特集:
「運搬機械」
巻頭インタビュー
「国内外の人・物品・情報の流れを担う
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 04
運搬機械業界の未来について考える」
運搬機械部会 部会長 大谷 宏之
エンターテイメント業界専用機種「シアターホイスト」
(株式会社 キトー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
06
重錘油圧式200m³グラブ浚渫船
(住友重機械搬送システム株式会社)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
09
超低温自動保管庫の紹介
(株式会社 椿本チエイン)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
省エネ搬送コンベヤの普及促進への貢献
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(トーヨーカネツソリューションズ株式会社)
17
特集:
「動力伝導装置」
巻頭対談
「動力伝導装置業界が将来のために
取り組むべき課題について考える」・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
動力伝導装置部会 部会長 田中 利治
動力伝導装置部会 髙木 潔
顧客ニーズの進化に応える新たなディスクカップリング
〜強靭かつコンパクト、作業時間半減を実現〜
(株式会社 ツバキ E&M)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
海外レポート 一 現地から旬の話題をお伝えする 一 米国鉄鋼産業の見通しについて・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
駐在員便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
連載コラム1・ ・・・・・・・・ 27
今月の新技術
産業・機械遺産を巡る旅
縦横無尽の空間移動を実現した
「ニッチワークステーションシステム」
(株式会社 ニッチ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「自動包餡機105型」
(栃木県)
35
1,000MW超臨界圧発電所用100%容量ボイラ給水ポンプ
(株式会社 荏原製作所)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
イベント情報・・・・・・・・・ 42
行事報告&予定・・・・・・・ 43
書籍・報告書情報・ ・・・・ 48
統計資料
平成28年度産業機械の
受注見通し・・・・・・・・・・・・・・・ 50
産業機械受注状況・ ・・・・・・・・ 55
産業機械輸出契約状況・・・・・・ 58
環境装置受注状況・ ・・・・・・・・ 60
運搬機械・変速機需要部門別
受注状況・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 70
産業機械機種別生産実績・・・・ 71
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03
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Interview with
Hiroyuki Otani
部会長が運搬機械業界の現状について語る
国内外の人・物品・情報の流れを担う
運搬機械業界の未来について考える
クレーン・コンベア、物流機械、エレベータ、巻上機の4つに分類されている運搬
機械業界。各分野の問題点や今後も見通しについて、大谷宏之部会長(株式会社I
HI取締役(兼)常務執行役員)に語ってもらった。
04
それではまず最初に、2015年における運搬機械業界
も順調に推移していると言えます。食品ですと、例えば
の状況について解説をお願いします。
アイスクリーム業界は現在のところ季節に関係なく需要
「運搬機械業界は大きく分けて4つの分野から成り立っ
が堅調であることから流通関係施設が強化されていると
ており、内訳はクレーン・コンベア、物流機械、エレベ
言われていますし、ご質問にあった通り、ネット通販業
ータ、そして巻上機になります。お客様は非常に多岐に
界についても拡大の一途を辿っていることから、高速道
渡っていますが、中心的な存在となっているのは建設や
路のインターチェンジ近くに新たな物流拠点を建設する
電力、製鉄、造船といった重工業であるといっていいで
といった案件は多いと思います。総じて国内需要につい
しょう。2015年の国内市場は、建設では海外からの観光
ては堅調、海外需要についてはやや停滞気味という結果
客や東京オリンピックに向けた施設の建設などで、また
になっています。」
電力関連では原子力発電代替としての発電設備関連工事
物流関係については、今後巨大な人口を抱える中国な
などで好調でした。一方、製鉄業界では中国経済の減速
どでもネット通販などを中心に一層の発展が期待できる
を受けての鋼材価格の下落や、中国の鉄鋼生産品の輸出
と思いますが、それについてはどのような対応策を考え
市場への流れ込みなどのために、国内メーカでは生産能
ていらっしゃるのでしょうか?
力の拡大というよりは老朽化設備の更新が優先されてい
「中国は、国土も大きく人口も多いですから物流倉庫
ます。造船業界でも、製造設備の余剰感が拭えないとい
ひとつ取ってみても、より大型かつ高速処理が可能なも
うことで伸び悩んだ印象もあり、トータル的にはやや低
のが新設されていくと思います。現在は景気低迷で苦戦
調でした。海外市場ではアメリカと東南アジアが堅調だ
していますが、将来的には各種データを駆使した商品管
ったと言えます。
」
理、ピッキング&ハンドリングの高速化などのモデルケ
4つの分野の中で、ここ1年で1番大きな動きがあっ
ース的な施設が要求されていくのではないでしょうか。
たのはどの分野だったのでしょうか?
現状での通販は主要都市近辺がカバー範囲ではあります
「電力業界向けの運搬機器、建設業界向けエレベータ
が、今後はより広い範囲での迅速な通販サービスが求め
が好調でした。新規需要はもちろんのこと、老朽機器の
られていき、それらに対応するハイテク物流システムは
更新についてもこの分野での受注金額は順調に推移しま
ますます強化されるものと予想されます。
」
した。
」
そうした大きな市場に日本国内の通販業者が進出し、
物流機械についてはネット通販業界が牽引役となって
そこに国内の運搬機械メーカが施設建設で貢献するとい
いるという話も耳にしますが、いかがでしょうか?
う流れが好ましいように思えますが、現状ではどのよう
「いわゆる流通業界全般は今のところ好調であると同
な動きがあるのでしょうか?
時に、人に関する事業である食品全般や医薬品関係も順
「きめ細かい高品質のサービスが求められる市場であ
調に推移していますので、それに付随する形の物流機械
ることは間違いない一方で、中国国内のネット通販業者
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はそれなりに大規模な企業が数社ありますので、日本の
業者が大々的に進出というのはやや難しい気がします。
それよりも何らかの提携や合弁といった形態で進出して
ビジネス基盤を構築することが、我々プラントメーカに
とっても、より迅速に足掛かりを作るという意味では有
効ではないかと考えています。いずれにしましても物流
の新しい動きとリンクしたハイテク物流倉庫や流通のサ
プライチェーンなどの新規需要も着実に増えていくこと
でしょう。
」
製鉄業界については年が明けてから大きな再編が発表
されましたが、運搬機械業界にはどのような影響がある
とお考えでしょうか?
人手確保が難しい地域では、物流センターなどの商品流
「グローバルの大きな流れに対応すべく、製鉄業界全
通の過程で優秀な人を集めるために賃金を上げる必要が
体で数年前から業界再編という形で生産の合理化や生産
出てきているようです。結果として、全体的なコストの
マップの見直し、先端技術の横通しによるコストダウン
上昇局面となり、システムの省人化・無人化などの方向
などが積極的に進められてきました。今後は更に既存設
に加速していくような動きも見られています。人口が減
備を集約した上で、より効率的な運用を目指して行かれ
ってくると物流効率も悪くなってきますので、いっそう
るのではないでしょうか。既存設備をより効率的に稼働
のコストダウンの必要性も出て来ると言えます。
」
させながら、集約の過程で老朽機器の更新や合理化設備
技術的にはコスト削減を目指して尽力してきた一方で、
の導入、環境対策や安全対策などのニーズが高まってく
少子高齢化と共に物流コストが上昇しつつあるというこ
ると思います。加えて、さらなる効率化のための事業所
とだと思いますが、業界として今度はどのような方向性
内の物流全体の見直しや、過酷な労働現場などへのロボ
でこの問題を乗り切っていくべきとお考えでしょうか?
ットの導入などの検討も始まるかもしれません。また、
「基本的にはビッグデータやIT技術を駆使し、商品需
海外メーカとのコスト競争や品質競争に勝つためには、
要と在庫管理を徹底分析しつつ最速・最短での流通を目
全ての面において最高性能の設備や技術が要求されると
指すということに尽きると思います。人・物・情報の流
いうことになります。大きなビジネスチャンスであると
れをしっかりと把握し組み合わせることが新たなビジネ
同時に、プラントメーカにとっても新たな技術開発にも
スとなり、そのウエイトは今後より高まっていくと考え
取り組んで厳しい競争にチャレンジしていかなければな
ています。例えば自動化、無人化、省人化についても、
らないということです。
」
根本的な人材不足なのか、熟練作業員不足なのか、危険
昨年、運搬機械業界に関連してプラント建設現場にお
作業防止なのか、理由は様々であっても、我々運搬機械
ける人的コストが上昇していることが大きな問題になり
業界にとって新たなビジネスチャンスの入口になること
つつあるというお話をいただきましたが、これに関して
でしょう。」
その後何か動きはあったのでしょうか?
最後に会員各社に向けてメッセージをお願いします。
「依然として各地で人材の取り合いが起きているとい
「我々運搬機械業界は、これまで人・物・情報の流れ
う状況は続いています。その主な原因は、労働人口の減
についてより良い環境づくりに貢献してきたという自負
少に加えて、不況時に賃金が低下したことで労働力離れ
があります。しかし、今後は国内外のお客様にいっそう
が起きてしまっていたことにあります。賃金については
寄り添い、お客様の求めている運搬機械のニーズを実現
昨今の人材不足でかなり改善されてきていますが、受け
すべく、より広範囲かつ多岐に渡った新しい技術を駆使
皿としての宿泊設備や教育などが十分に確保できないケ
して世の中に貢献させていただきたいと考えています。
ースも聞かれますし、一般の建設要員の他にシステム全
これからますます世の中は変わっていくでしょうし、
体を見渡して監督するスーパーバイザー的な人材の不足
我々運搬機械業界の果たせる役割やビジネスの成長の余
もここにきて指摘されています。また、別の意味での人
地はまだまだ大きいと考えています。一丸となって業界
材に関する問題になりますが、人口減少に悩んでいたり
の発展のために努力していきましょう。」
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特集
運搬機械
エンターテイメント業界専用機種
「シアターホイスト」
株式会社 キトー 東アジア事業本部 販売促進グループ
桑野 隆司
1.はじめに
当社は1932(昭和7)年の創業以来、モノを持ち上げ、
運び、固定する作業に不可欠な、マテリアルハンドリン
を行いリリースした。
2.シアターホイストとは
グ(マテハン)機器のリーディングカンパニーとして厚
シアターホイストは、舞台やコンサート・イベント会
い信頼を築いてきた。日本はもとより、世界各国で使用
場で、照明や音響機材等の装置を吊り上げ設置する作業
されている様々な当社製品に対する評価は高く、特にホ
に特化したホイストである。フックをステージの梁等に
イストでは日本、米国、中国の3大マーケットでトップ
引っ掛け、ホイスト本体を照明・音響機材が組み込まれ
クラスのシェアを誇り、安全性や生産性の向上を求める
たトラスごと吊り上げる「逆さ吊り」の形で使用する。
お客様の要望に常に高い次元で応えている。
従来、狭く高いところへホイスト本体を持ち上げ設置し
今回当社では、ユーザの声を聞き取り、舞台やコンサ
ていたが、
「逆さ吊り」での使用を可能にしたことで、高
ート、イベントでの使用に特化したエンターテイメント
所へのホイスト設置の作業がなくなり、作業軽減、設営
写真1 シアターホイストの実例①
(某イベント会場にて)
06
業界専用機種として「シアターホイスト」の設計・開発
写真2 シアターホイストの実例②
(某イベント会場にて)
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特集:運搬機械
あるほど便利。従来の500kgタイプと比較すると、
ホイスト本体の長手寸法を約8cm縮小し、重さは約
9kg軽くした。大規模なイベント会場ではホイスト
を100台以上使用することもあり、大幅な重量削減
につながる。
⑵ 巻き上げ・下げのスピードを統一
500kg・1t共に、巻き上げ・下げのスピードを統
一し、業界の標準スピードに合わせることで使用シー
ンを選ばない。
写真3 シアターホイストの実例③
(某イベント会場にて)
時間の短縮にもつながる。ボディは、当社のカラーであ
るイエロー色ではなく、ステージでの演出を損なわず、
客席からも目立たないブラック色を採用した。
3.シアターホイストの特長
⑴ 軽量・コンパクト化を実現
狭いところへ据え付けるため、小型であれば小型で
⑶ 2WAY使用が可能
逆さ吊り、通常吊りの両方で使用できる。
4.エンターテイメント業界への取り組み
ますます盛り上がりを見せるエンターテイメント業界
で、シアターホイストが使用される余地はまだまだある。
ユーザがより使いやすいように改良を続ける。
そして、当社の既存製品であるシルバーボディのキト
ーレバーブロックLX、キトーチェーンブロックCXも、
トラスに音響設備等を固定するための専用機種として、
ブラックボディ仕様でリリースする。
5.エンターテイメント業界の動向
近年、音楽業界ではCDの売り上げが減少傾向にあり、
イベントやコンサートでの利益確保へとシフトしてお
り、それに伴いコンサートの公演数は大幅に伸びている。
また、2020年東京オリンピックに向けて全国各地で
様々なイベントも予定されており、今後エンターテイメ
写真4 シアターホイストの実例④
(某イベント会場にて)
ント・イベント業界はますます盛り上がりを見せていく
であろう。
写真5 劇場内でスピーカーを吊るシアターホイスト
写真6 ブラックボディ仕様のキトーレバーブロックLX
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6.おわりに
シアターホイストは、
「キトー」ではなく、米国子会社
であるハーリントンのエンターテイメント業界専用製品
としてリリース発売した。エンターテイメント大国であ
る米国のノウハウに加え、国内ユーザの使いやすさを追
求し開発した業界専用製品である。
常にユーザの視点に立って、ユーザの声を反映し、満
足と感動を与えるべく、エンターテイメント業界をトー
タルで支援していく。
写真7 ブラックボディ仕様のキトーレバーブロックLX
シアターホイスト
ブラックボディ仕様
キトーチェーンブロックCX
ブラックボディ仕様
キトーレバーブロックLX250kgタイプ
ブラックボディ仕様
キトーレバーブロックLX500kgタイプ
写真8 シアターホイストラインアップ
08
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特集
運搬機械
3
重錘油圧式200m グラブ浚渫船
住友重機械搬送システム株式会社
搬送システム統括部
エンジニアリング部 屋外ハンドリング 1G
技師 真鍋 篤
1.はじめに
2.概要
海底から土砂をすくい上げる浚渫(しゅんせつ)船は、
港湾や航路の深度確保及び拡幅工事で主に使われる。
本船は、㈱小島組に2000(平成12)年3月に納入し
た大型グラブバケットを有する重錘油圧昇降式グラブ浚
浚渫船「五祥」の全容を写真1に示す。
本船は、船首部に690t吊りグラブ浚渫機、浚渫機の
直後と船尾に2本のスパッドを装備し、船尾側にウイン
チ室、居住区及び操船室を配置している(図1参照)
。
渫船である。近年の港湾等の大深度化工事に対応するた
浚渫機は、油圧バケットを備えた電気、油圧併用式で
め、2015(平成27)年1月より改造工事を始め、2016
あり、旋回ローラパス上に車輪で支持された旋回フレー
(平成28)年1月に竣工した。
ム、機械室、ジブ、Aフレーム及び重錘フレームによっ
本稿では、改造工事を終えた200m³グラブ浚渫船「五
祥」を紹介する。
て構成されている(図2参照)
。旋回フレーム上には、
油圧ポンプユニット、ウエイト昇降設備、旋回装置、受
写真1 浚渫船
「五祥」
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電設備及び運転制御設備が搭載されている。
五祥のバケットで一度に掴める土砂は最大200m³で
あり、10tトラックで40台分に相当する。吊上能力は
3.主要仕様
船体部、浚渫機部の主要仕様を以下に示す。
最大690tで、浚渫船の中でも世界最大級の船である。
⑴ 船体部
また、今回の改造工事で、海面下揚程を30mから18m
・長さ:100m
増やし48mとした。この揚程を実現するため浚渫機の
・幅:36m
機械室後方には、ドイツで製作した世界最大級の油圧シ
・深さ:6m
リンダ(ギネスブック申請中)を備えている(写真2参
・満載吃水:約3.6m
照)
。直径約1.3m、最大伸長約46mにも及ぶ。
⑵ 浚渫機部
・型式:電動油圧旋回式
・巻上能力:690t
・作業半径:31m
・浚渫深度(最大)
:48m
・水面上揚程:10m
・巻上速度:空中0.758m/s
:海中1.075m/s
・巻下速度:0.905m/s
・バケット閉口時間:26s
・バケット開口時間:18s
・旋回速度:0.6rpm
・旋回角度:±155度
・バケット容量(最大)
:200m³
・バケット自重:370t
写真2 油圧シリンダ
スパッド
(船尾)
スパッド
(中央)
グラブ浚渫機
バケット格納庫
居住区
ウインチ室
操船室
図1 浚渫船全体配置
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特集:運搬機械
図2 浚渫機部全体
4.特徴
⑴ 巻上設備
せ、バケットの刃先を水平に移動させて水平掘削とな
るよう自動制御による無駄のない掘削を行っている。
⑷ 自動運転機能
バケットの巻上・巻下には、グラブバケットとカウ
本機は、旋回方向に多分割された位置で順次自動旋
ンターウエイトをバランスさせた「重錘油圧式機構」
回・停止を繰り返し扇状に掘削している。このとき海
を採用している。簡単に言えばエレベータに似た機構
水面上に設けられた汚濁防止枠とグラブバケットの干
である。
渉を回避すべく、旋回動作に迂回運転を組み込んでい
一般的にグラブ浚渫船は、バケットと土砂を直接ウ
る。
インチにて巻き上げる方式で、浚渫機には必ずカウン
⑸ 歩行式スパッド
ターウエイトを備え、機体の安定を保っている。五祥
本船は、歩行式スパッドを有するアンカーワイヤレ
では、カウンターウエイトを上下動に利用してバケッ
ス方式を採用しており、作業時占有面積が小さいため、
ト自重とバランスさせ、土砂質量分のみを油圧にて引
航路においても他船の通行の障害になることなく浚渫
き上げている。
これにより駆動力を抑えることができ、
作業を行うことができる。また、操船のための補助船
省エネ運転を可能にしている。
を必要としない。
⑵ グラブバケット
2本のスパッドを有し、1本は船尾に固定式、もう
バケット内に電動機駆動の油圧ポンプ設備、オイル
1本は船体のほぼ中央に設置された移動式である。船
タンクが備えられ、油圧シリンダを伸縮させることに
体移動(前進)は、中央のスパッドの先端を操船ウイ
よりバケットの開閉が行われる。バケットシェル先端
ンチで引っ張ることによって行われる。本スパッド操
には強固な爪が装着されており、強力な油圧駆動の掴
作による船体の1回の前進量は、最小でも浚渫幅に相
み力により硬土盤浚渫が可能である。
当する15m以上を確保しており、浚渫時の船体移動
⑶ 水平掘削
グラブバケットの開度により、バケットの刃先が上
下移動する量に応じて昇降用油圧シリンダを上下さ
に伴うロスタイムを最小に抑えている。
⑹ 運転室
浚渫機の運転室は旋回台前部に設置され、バケット
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写真3 グラブバケット水中測位システム
の開閉、巻上下、旋回等、浚渫作業に必要な制御器と
操作監視機器が備えられている。
運転室は広く運転視界を十分に確保し、長時間運転
にも適した居住性を確保している。
⑺ 施工管理システム
浚渫機運転者に対しリアルタイムで海底の浚渫状況
を与え、高能率の浚渫を可能にしている。
5.おわりに
今回紹介した浚渫船「五祥」は、2000(平成12)年の
納入以降、国内及び海外の多数の港湾工事に携わってき
た。今回の改造工事でリニューアルし、これからも世界
の海で更なる活躍を期待している。
最後に、本船の改造工事に当たり、ご指導とご協力を
監視機器には、船上操船室と結ばれた海底地形モニ
いただきました㈱小島組 殿及び関係者各位に対し深く
タ、潮汐補正機能を持つ掘削深度計及び掘削位置表示
感謝申し上げます。
器、故障表示モニタ等が備えられ、高品質、高効率で
安全な施工の実現が図られている。また、グラブバケ
ット水中測位システムを取り入れ、海中でのグラブバ
ケットの状態が監視できる(写真3参照)。
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特集
運搬機械
超低温自動保管庫の紹介
株式会社 椿本チエイン
マテハン事業部 技術・開発統括
開発部 開発1課
課長 吉田 雅彦
1.はじめに
ド)による確認作業が困難である。
他の課題としては、保管容器を取り出す作業の危険性
近年、血液・尿・体の組織等の生体試料と検査データ
にある。凍結保存容器内の液体窒素が気化し、窒素ガス
等の臨床情報を収集し、個人個人のDNA・生活環境・
による酸欠や超低温状態にある保管容器の取り出しは火
家系等と疾病の相関を調査し、新薬を開発する試みが活
傷の危険があり、革手袋が必須で作業性が悪い。更に人
発化してきた。この生体試料・臨床情報を集中管理する
手による作業のため、操作ミスによる在庫不一致や個人
仕組みをバイオバンクと呼ぶ。新薬開発以外に予防法の
情報が流出する可能性もゼロではない。
発見、新たな診断方法の開発も行う。
これらの課題を解決するため、完全全自動のバンクで
バイオバンクでは、生体試料の品質を確保したまま長
あり-150℃での生体試料の取り出し(ピッキング)を
期間にわたる安定した保管が必要である。特に低温で細
実現した超低温自動保管庫(以下、自動保管庫)を開発
胞系を保管する場合、水が氷になると水分が結晶化して
したので、商品特長に力点を置き紹介する。
細胞を破壊するという問題がある。超低温の場合、水は
結晶化せずガラス化状態となるため長期的な保管が可能
となる。よって、-150℃以下での安定した保管環境
維持が生体試料品質の鍵となる。
2.概要
自動保管庫は、下部に生体試料を-150℃以下で保
管する凍結保存容器、上部にラック搬送やチューブピッ
通常、真空断熱された凍結保存容器に液体窒素を供給
キング等を行う搬送機器で構成し、これをパネルで囲い
して冷却し、生体試料(保管容器)は収納効率を確保す
結露防止のために内部を低露点化している(写真1参
るため、
複数保管できるカートリッジに収納されている。
照)
。
必要な生体試料を取り出すためには、カートリッジ単位
基本機能は試料品質の確保である。よって、-150
で常温環境に引き出し、人手にて生体試料を取り出した
℃の安定保管はもとより、曝露時間をゼロとした試料保
後、カートリッジを凍結保存容器へ戻す。この時、取り
護、常温である搬送環境での結露防止等を配慮して開発
出し不要の生体試料も常温環境にさらされてしまうた
した。主仕様を表1に示す。
め、試料温度が上昇して品質が劣化する。また、取り出
した保管容器が結露し、識別コード(通常は二次元コー
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表1 自動保管庫の主仕様
搬送機器
(パネル内)
パネル
項目
内容
保管容器
96チューブ
(二次元コード付)
搬送対象
SBS規格ラック
(バーコード付)
保管量
50,000本以上
(96チューブ)
保管温度
−150℃以下
(液体窒素による気相保管)
ピッキング温度
−150℃以下
パネル内環境
窒素ガスによる低露点
外形寸法
2m×2.2m×2.85m
(制御機器含まず)
⑴ 凍結保存容器
タッチパネルモニタ
保管する生体試料を液体窒素による気相冷却方式に
入出庫扉
て、-150℃以下に温度維持する容器である。容器
上面には、一部開口があるキャップを取り付け、その
開口を使ってラック搬送装置、ピッキング装置、トレ
写真1 自動保管庫の外観
イ搬送装置の低温脆性に配慮したハンドリング部が凍
結保存容器内へ進入する。
3.各構成機器の説明
⑵ フリージングBOX
主要構成機器を図1~図4、写真2~写真3に示し、
自動保管庫内へ生体試料を保管する際、搬送中の曝
露を抑制するための専用ボックスである。液体窒素に
以下に説明する。
トレイ搬送装置
ピッキング装置
て超低温状態のままラック収納可能とし、蓋は自動保
管庫内で自動開閉を行う。また、液体窒素に触れるこ
とがないよう、生体試料を収納する時にラック用のス
ラック搬送装置
テージが手動で持ち上がる構造とした。
⑶ パネル
凍結保存容器及び搬送機器で構成する自動保管庫を
パネルで覆っている。パネル内は結露防止のため窒素
キャップ
シャッタ
ガスを供給して低露点化し、入出庫用の扉は電磁ロッ
ク付で、所定の操作を実行しないと扉を開けることが
凍結保存容器
できないようセキュリティ及び安全確保を実施した。
二次元コード一括読取装置
図1 凍結保存容器・搬送機器
保管トレイ
保管棚
図2 凍結保存容器内の機器
14
写真2 フリージングBOXの外観
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特集:運搬機械
ブピッキングを行うステージである。
⑷ 入出庫口
フリージングBOXを自動保管庫内へ投入/取り出
⑻ ピッキング装置
しを行う装置である。シャッタを設けて閉空間とし、
凍結保存容器内のラックステージから保管トレイ間
陽圧にすることで湿気が直接流入しないように抑制し
をチューブピッキング及び搬送する装置である。チュ
た。
ーブピッキングは、独自の爪で確実に把持する工夫を
した。また、チューブ共上げを防止する機構を設け、
⑸ 二次元コード一括読取装置
入出庫されるチューブ(保管容器)がコンピュータ
チューブ同士の氷結を切り離すことも可能とした。
指示のチューブであることを確認する装置である。ラ
冷凍状態での保管容器の収縮やガタによる位置ずれ
ックにチューブが載った状態で、チューブ底面の二次
を補正するため、チューブピッキングを行う前に該当
元コードを一括で読み取り、またラックバーコードの
チューブを画像処理にて位置計測を行った(写真3参
読み取り確認も実施する。
照)
。
⑼ トレイ搬送装置
⑹ ラック搬送装置
フリージングBOX、二次元コード一括読取装置、
凍結保存容器内の保管トレイを搬送する装置であ
ラックステージへラックを搬送する装置で、フリージ
る。2本のチェーンがジッパーのように噛み合い、1
ングBOXの蓋開閉もこの装置で実施する。
⑺ ラックステージ
凍結保存容器内に設置し、ラックを保持してチュー
ジップチェーン
収納部
駆動部
※写真はイメージです。
ジップチェーンとは
つばきのジップチェーン技術を駆使した押し
引きができる独自のチェーンです。
2本のチェーンを噛み合わせることで1本の
枝状になります。また、Zipperのように噛み
合う様子から“Zip”チェーンと名付けました。
写真3 画像処理イメージ
図3 ジップチェーンアクチュエータ
ジップチェーンアクチュエータ
スペースセービング
一般的なシリンダ
図4 ジップチェーンアクチュエータの優位性
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本の強固な柱状になり、押し引きを可能とした当社独
⒀ 制御用PC
自開発のジップチェーンアクチュエータ を使用する
ラック及びチューブを自動保管庫内へ入出庫動作す
ことで小型化でき、収納効率を大幅に向上させた(図
る制御を行い、タッチパネルモニタで操作する。モニ
3、図4参照)
。
タには、自動保管庫の動作や温度状態表示、異常発生
Ⓡ
⑽ 保管棚
保管トレイを収納する棚で、ドーナツ形状で一部に
昇降スペースを設けることにより、各トレイの搬送を
可能とした。
⑾ 保管トレイ
時の詳細な内容表示、復旧ガイダンス表示等が可能で
ある。
4.おわりに
今回は主に自動保管庫について紹介したが、他にドラ
チューブを保管するための専用トレイで、扇形状に
イブース、液体窒素貯槽、液体窒素・排気用配管、凍結
チューブを配列することで、収納効率向上を図った。
保存監視盤、酸素濃度計等でハード構成されている。ま
⑿ シャッタ
た、試料保管するためのデータベースや運用ソフト、各
凍結保存容器上面に取り付けているキャップ開口用
病院や検査センターからバンクへの試料入荷検査、逆に
のシャッタで、各装置が凍結保存容器内に出入りする
各大学や研究機関への出荷・輸送方法、生体試料と臨床
際、自動で開閉する。
情報の紐付と個人情報セキュリティ確保等諸々の仕組み
でバンクが構成されていることを追記しておく。
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特集
運搬機械
省エネ搬送コンベヤの普及促進への貢献
トーヨーカネツソリューションズ株式会社
設計部 技術グループ
グループマネージャー
間中 康幸
技術士(機械部門)
1.はじめに
当社は、省エネ型の駆動ローラコンベヤ「エコロベヤ」
を販売展開している。
「エコロベヤ」の名称は「エコロジー」な「コンベヤ」か
ら「エコロベヤ」と命名した。
2.搬送コンベヤの課題
駆動ローラコンベヤは一般的に、ローラを回転させる
ための動力源である三相誘導モータ(以下、モータ)を
装置自身に有して、モータの回転をローラに伝達して荷
物を搬送する。
従来の駆動ローラコンベヤは、長い設備でも1台のモ
ータにより伝動体(例:ベルト)を回転駆動し、ローラ
に押し付けて摩擦伝動することで荷物を搬送する方法が
よく用いられていた。
この種の駆動ローラコンベヤは、荷物が1個しか流れ
ていない場合でも、1台のモータで全体を駆動するため
に、継続的に電力が必要とされる。
ところで、駆動ローラコンベヤは一般的な搬送機能の
他に、アキュムレーションという機能を有するものがあ
る。
アキュムレーションとは、単なる搬送を行う機能に加
ずつ下流へ送り出す滞留制御のことであり、多くのコン
ベヤが交錯する搬送設備にあっては、荷物の流れを平均
化し運搬効率を高めるために必要不可欠な機能である。
この動作を車の通行で例えると、赤信号になった際に
先頭の車より順次停止し、青信号になると先頭の車より
順次発進していく動きに類似している。
アキュムレーションはコンベヤ全長をブロック単位
(以下、ゾーン)に切り分け、各ゾーンのローラ回転を
制御する。ゾーンの長さは600∼750mmで設定される
ことが多い。
一般的な動作機構は、光電センサによりアクチュエー
タへの圧縮空気の供給を電磁弁によって切り替えること
で、ベルトとローラの摩擦接触をゾーン単位で切り離し、
ローラの回転を制御するものである。
アクチュエータへの圧縮空気供給の切り替えは頻繁と
なることから、大量の圧縮空気が必要とされる。また、
この状況においても先のモータは連続して駆動している
ことになる。
この圧縮空気の利用には、エアコンプレッサや配管等
の大型付帯設備の導入と運転電力が必要とされる。
以上より、コンベヤ運転時の電力、付帯設備導入維持
のコストと電力の削減が搬送設備メーカとしての課題で
あった。
え、ローラコンベヤ上に荷物を貯め、必要に応じて1個
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従来:駆動ローラコンベヤ
キャリアローラ
ベルト
駆動用ホイール
上位制御システム
スイッチ
AC200V電源
三相誘導モータ
ローラ回転
ローラ停止
モータ・ホイール回転
モータ・ホイール停止
光電センサON
光電センサOFF
従来:アキュムレーション駆動ローラコンベヤ
駆動用ホイール
光電センサ
キャリアローラ
ベルト
上位制御システム
コンプレッサ
電磁弁
制御器
三相誘導モータ
AC200V電源
図1 従来の駆動ローラコンベヤ機構
下流側が荷物を受け入れできる場合
下流側が荷物を受け入れできない場合:滞留制御
上位制御システム
上位制御システム
コンプレッサ
コンプレッサ
AC200V電源
AC200V電源
上位制御システム
上位制御システム
コンプレッサ
コンプレッサ
AC200V電源
AC200V電源
上位制御システム
上位制御システム
コンプレッサ
コンプレッサ
AC200V電源
AC200V電源
上位制御システム
上位制御システム
コンプレッサ
コンプレッサ
AC200V電源
AC200V電源
ローラ回転
ローラ停止
モータ・ホイール回転
モータ・ホイール停止
光電センサON
光電センサOFF
図2 アキュムレーションの動き
18
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特集:運搬機械
また、エアコンプレッサ等の付帯設備の導入を不要と
3.電力削減の方法
したことも、設備全体の導入コスト低減につながった。
機構として、小型モータと制御器、光電センサをゾー
ン単位に配置し、伝動用のベルトをローラ間で連結した
5.電力とCO₂の削減
分散駆動の機構とした。
エコロベヤは必要な時に必要なゾーンのみが動くこと
光電センサにより荷物の在荷を感知し、荷物が流れて
で、それ自身省エネ効果を発揮するが、これに加えてア
いる必要範囲だけを必要な時に運転するランオンデマン
キュムレーション、別ラインへ荷物を移動する場合の移
ド方式の制御である。
載でも省エネを可能にした。
これにより、運転時間削減による省電力化、滞留制御
即ち、アキュムレーション機能や移載装置の昇降はこ
を光電センサによるモータの運転停止によって行うこと
れまでは圧縮空気に依存していたが、エコロベヤではゾ
で、圧縮空気を不要とする機構となり、省電力化と同時
ーン単位に配置されたモータの起動停止によるアキュム
に付帯設備の削減・廃止が可能となった。
レーション動作、移載装置の昇降機構にはローラの駆動
このような省電力コンベヤの方式は新しいものではな
用モータを転用してエアシリンダを廃止したことによる
く、電力削減の基本である「負荷追従型・分散型・自動
圧縮空気の不要で、付帯設備の電力消費も合わせて削減
制御」の考え方の範疇に属し、既知の技術として一般的
されることから、大きな省エネ効果を実現できる。
にはモータ内蔵ローラによる機構として存在したが、普
実際にどの程度の電力が削減可能であるかを当社にて
及拡大に至らない理由に、種類の多さによる製品コスト
500m設置長における1日当たりの消費電力量で比較検
の増加や耐久性といった費用対効果が難しいことが障害
証した。
となっていた。
500mという設置長は1システムとしては中規模以上
のシステムである。
4.省エネ搬送コンベヤの開発
その際の運転状況の比率を表1に示す。
信頼性・メンテナンス性・価格面で満足できる製品を
同じ運転条件で、従来型は241.2kwh/日の電力消費
実現するために、駆動構造・モータ容量、連動ローラ本
であったが、エコロベヤは108.9kwh/日と54.8%の電
数、
駆動伝達方法の最適化について工夫と研究を行った。
ローラ下部に小型モータを配置することでモータの仕
表1 運転状況の割合
様統一と構造の簡素化、制御ユニットのソフトウェア及
運転状況
割合
びネットワーク機能を専用に特化してシンプルにしたこ
空搬送
(荷物が流れていない状態)
15%
と等、信頼性とメンテナンス性の改善と組立性の改善を
連続搬送
40%
徹底的な試行錯誤により実現し、同時にコスト削減も実
一定ピッチに搬送
(1mで1個)
30%
アキュムレーションによる滞留制御
15%
現した。
キャリアローラ
光電センサ
ローラ回転
ローラ停止
モータ・ホイール回転
モータ・ホイール停止
光電センサON
光電センサOFF
ドライバ基板
小型モータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ベルト
上位制御システム
AC-DCコンバータ
AC200V電源
図3 エコロベヤの機構
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19
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下流側が荷物を受け入れできる場合
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
下流側が荷物を受け入れできない場合:滞留制御
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
上位制御システム
AC-DCコンバータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
上位制御システム
AC200V電源
AC-DCコンバータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
上位制御システム
AC-DCコンバータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
上位制御システム
AC200V電源
AC-DCコンバータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
上位制御システム
AC200V電源
AC-DCコンバータ
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
ドライバ基板
AC200V電源
ドライバ基板
上位制御システム
AC-DCコンバータ
AC200V電源
ドライバ基板
上位制御システム
AC-DCコンバータ
AC200V電源
上位制御システム
AC200V電源
AC-DCコンバータ
AC200V電源
ローラ回転
ローラ停止
モータ・ホイール回転
モータ・ホイール停止
光電センサON
光電センサOFF
図4 エコロベヤの動き
275
250
電力値
(kWh/日)
225
108.9kWh/日
トータルで54.8%削減
20kg滞留制御:1.5時間
63%
200
175
50.6%
150
125
241.2kWh/日
47%
100
75
50
20kg連続搬送:4時間
76.5%
削減
25
0
20kg一定ピッチ搬送
(1個/m)
:3時間
エコロベヤ
空搬送:1.5時間
従来機器
図5 従来型との電気消費量の比較
力削減が確認できた。
年間の電力量では、年間稼働313日(10時間/日・週
6 日 の 運 用 と 設 定 )と し て、75,496kwh/ 年 に 対 し
34,086kwh/年となり、電力削減量は41,410kwh/年
になる。
CO₂ 排 出 量 の 削 減 は、 電 力 削 減 量 を 基 準 に 算 出
(0.000555t/kwh)すると約23tとなる。
∼特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の
省より引用)∼
6.おわりに
エコロベヤは、荷物が隙間なく連続して流れる場合に
は大きな省エネ効果は期待できないが、荷物が断続的に
流れる場合に最大の省エネ効果を発揮することができ
る。
省エネ効果と合わせて付帯設備の導入維持コストも削
算出に関する省例
減できることから、新規の搬送設備導入にとどまらず、
第10条第2項で定める電気事業者ごとに二酸化炭素
既存設備の入れ替えや一部入れ替えの改造等、様々な業
の排出の程度を示す係数で第2条第4項及び第7項の係
種のユーザに多数納入され、高評価をいただいている。
数に沿うとするものの算出及び公表について(経済産業
20
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Interview with
Toshiharu Tanaka
Kiyoshi Takagi
企業の枠を超えて動力伝導装置業界の現状について語る
動力伝導装置業界が将来のために
取り組むべき課題について考える
中国経済の減速等に伴い、需要が一段落している動力伝導装置業界。更なる発展の
ために取り組むべき課題について、田中利治部会長(住友重機械工業株式会社 取締
役専務執行役員)
と髙木潔氏
(株式会社ツバキE&M 取締役)
の2人に語ってもらった。
それでは最初に、2015年における動力伝導装置業界
も大きく作用していたのではないかと考えています。具
の概況について田中部会長から解説をお願いします。
体的には工作機械関連と洗車機関連ですが、2015年前半
田中 「まずは国内関連からお話させていただきますと、
まではこれらに関連する需要が一定量存在していたこと
2015年4月から高効率モータ規制が始まったことを受
に対して、補助金政策が終了した後半以降は発注が減少
け、2014年度末から多くの駆け込み需要が見受けられま
したのもまた事実であり、カンフル剤的な補助金政策に
した。2015年度前半はその余韻もあり、概ね好調に推移
依存せざるを得ない経済状況とも言えます。加えてこう
したと言っていいでしょう。一方、
中盤以降はというと、
した状況は海外市場にも相応の影響を及ぼしており、現
海外市場の不透明感、主には中国経済の減速感が大きな
在の円安傾向にも拘わらず中国向けの輸出が今ひとつ振
理由となっていますが、先行き不安な空気を受けて、い
るわないのは、前述した経済減速に加えて国内の需要停
ったんは上向いた投資意欲が、一転して慎重な空気が広
滞がもたらした様子見があるのではないかと思います。
まったことは否めませんでした。
」
実際、大型の案件もいくつかあるのですが、いざスター
髙木様はどのように感じられましたか?
髙木 「田中部会長のお話を、実際に製造現場に携わっ
ていた立場として補完させていただきますと、高効率モ
トという段階になって、状況を見るという動きになって
いることが多いように感じます。」
そのような様子見は現在も続いているということでし
ータ規制の関係により2014年下期から需要増を見込んで
ょうか?
の増産体制指示が出たことに加え、実際に市場が動き始
田中 「そうですね。2015年の補助金関連は全て終了し
めた2015年上期にかけては、かなりの忙しさだったと言
ているので、補正予算でどうなるのか?更には2016年は
っていいと思います。オーダーに対して生産が間に合う
どうなるのか?という点において状況の動きを待ってい
のかということについては多くのお客様が心配を抱いて
るということですね。」
おり、ある意味短期間に需要が集中したのもまた仕方な
昨今の大きな業界再編に伴う新たな需要喚起等は見ら
かったことかと感じています。当初のオーダーに対する
れないのでしょうか?
納品が一段落した後は一息つける時間があり、それと同
髙木 「例えば鉄鋼関連で言えば、我々が取り扱ってい
時に先ほど部会長がお話された海外市場の影響が相まっ
る減速機の中でも大容量の大型機が対象となります。そ
て、業界の動きが一段落したのではないでしょうか。」
して、多くの鉄鋼関連企業においては生産設備の中の減
田中 「もう一つ、これも需要動向の推移に及ぼした影
速機の多くが更新時期にきているというのも事実です。
響が大きいものとしては補助金が付いていた業界の需要
実のところ我々がお客様からの需要としてお話を伺って
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いたのはあくまでこの更新需要であり、もちろんその中
とか持ち直している印象もありますが、資源関連につい
には業界再編に伴う生産設備の集約、そしてそれに付随
てはその過剰生産の影響は極めて大きく、しばらくは立
する、
より高効率の機器への更新もあるとは思いますが、
ち直れないのではないかというのが大方の予想です。そ
イメージとしては業界再編が第一の動機となっているも
うなると、残るは先ほど髙木さんがお話されたハイテク
のはそれほど多くはないと思います。再編そのものに直
関連やIT関連、ネットショップの隆盛に伴う物流関連
結する具体的な動きもまだほとんど見られません。」
等が有望ではないかと考えます。何と言っても中国は生
田中 「要するに業界再編とは言ってもその過程で新た
産拠点であると同時に大消費地でもあることがその理由
な工場を建てるといった話ではなく、現実には既存設備
です。基本的には現在の低迷状況はしばらく続くとは思
のいくつかを統合、一部は廃止するというのが主要な目
いますが、決してそのまま終わるものではないと思いま
的であり、そこから大型の需要が喚起されるかどうかと
す。サプライヤー側としては状況をしっかり判断しつつ、
言えば、あまり多くのことは期待できないというのが正
あまり悲観的にならないことも重要だと思います。
」
直なところです。もちろん、より高い生産効率とコスト
ネット通販に関しては、日本国内においても拡大の一
ダウンを求めての再編なので、生産設備についても更な
途をたどっていると思いますが、やはり将来的に有望な
る高効率、省エネ化が求められることは間違いありませ
市場であるとお考えでしょうか?
ん。従来からの更新需要も含めてしっかり対応していく
髙木 「間違いなく有望な市場だと思います。例えば既
ことが重要であると考えています。
」
存の物流基地を見直して施設強化するだけではなく、よ
先ほど少しお話が出ましたが、海外市場における現在
り効率的な施設をより良い場所に移設するといった計画
の中国経済の減速というものは今後もしばらくは続くも
も頻繁に耳に入ってきています。」
のとお考えでしょうか?
田中 「最近注目されている即日配達サービスについて
髙木 「言うまでもなく、主として鉄鋼製品の過剰生産
もその可能範囲は拡大しつつありますが、単なる配送拠
に起因する現在の経済減速については中国政府も深刻な
点の確保のみに留まらず、商品在庫をどう保管するか?
問題であると捉えていることは間違いありません。そこ
そしてそれをいかに効率良く回すか?そうなると通販業
で垣間見えるのは、従来の重工業重視から家電やハイテ
ク機器関連へと重点支援企業をスイッチしようとしてい
ることです。こうした分野においては、どうしても中国
としても内需拡大という意味で自国の企業を優先する傾
向にあることから、我々としては主要なお客様である中
国に進出している日本企業がどのレベルで市場に参入で
きるかということに今後の動きは左右されると思いま
す。」
田中 「中国に関しては、まず資源関連の重工業がダメ
ージを受け、続いて自動車関連が大きく落ち込んだこと
で現在のような流れになってしまいました。その中で自
動車関連については元々の市場が大きいこともあり、何
田中 利治 Toshiharu Tanaka
住友重機械工業株式会社
取締役専務執行役員
海外市場で戦うためにはこれまでとは違う
考え方を持たなくてはならない
22
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髙木 潔 Kiyoshi Takagi
株式会社ツバキE&M
取締役
環境対策を充実させることが
未来へ向けての使命である
重要な検討課題であると言って間違いありません。そう
なると残された道はいかにして海外市場に活路を見出す
かということに尽きると同時に、そこに至るまでに企業
体力を消耗しないことも重要だと思います。
」
髙木 「私も短期的には、公表されている東京オリンピ
ックや他の大規模プロジェクトへの対応、更には昨今の
都市づくりにおいて重要なキーワードとなる、人にやさ
しい街づくりやより高度なセキュリティに関連する機器
類に対してどのように事業を展開していくかが重要であ
ると考えています。これについては機器そのものはもち
ろんのこと、それらを製造する設備についても我々が果
者が相応の規模の物流拠点倉庫を増設するだけではな
たす役割は大きいと自負しています。一方、長期的につ
く、既存の商品倉庫を含めた新たなネットワークの構築
いては、やはり環境対策がキーワードになると考えてい
等も必要になってくることは間違いありません。そこに
ます。一般に環境対策に関して我が国の製造業は先進技
我々が貢献できる部分というものはかなり大きいと思い
術を持っており、社会全体の環境意識も極めて高いもの
ます。
」
がありますが、世界的に見ればまだまだという地域も少
懸案事項、有望な市場、様々なお話をお伺いしました
なくありません。そうした地域において将来的により高
が、今後、動力伝導装置業界はどのような方向性に向か
いレベルでの環境対策が求められることは間違いありま
うことが望ましいとお考えでしょうか?
せん。高い環境技術と共に海外進出、もしくは事業拡大
田中 「短期的に見て、国内市場においては東京オリン
を図るお客様と共に我々も進んでいくことが自社の技術
ピックやリニア新幹線といった大規模プロジェクトが一
水準を高めることに加えて、地球規模での環境対策を充
つのキーワードになると考えています。即ちそれらに関
実させる上で大きな役割を果たすことが未来へ向けての
連する設備投資、建設・土木関係機器等には注力してい
使命ではないでしょうか。」
くことが重要であると考えています。その他には高速道
最後に田中部会長から会員各社に向けたメッセージを
路や港湾関係といった基本的なインフラについても老朽
お願いします。
化対策が重要になっています。一方、長期的な面で見ま
田中 「どのような業界であれビジネスを行う上で重要
すとオリンピック以降を考えなくてはならず、今後日本
なことは、競争と協調の意識を常に持つことだと考えて
の産業構造がどのように変化していくのかを見極めるこ
います。これからは国内市場から更に大きな一歩を踏み
とが重要になってきます。人口減少は必然であること、
出し、グローバル市場において海外のライバル会社との
そうすると新規のインフラ整備に大きな期待はできず、
戦いになりますが、強み弱みも含めて従来とは次元が異
老朽化設備の更新需要は期待できるとしてもそれだけで
なる戦いが多くなることが予想されます。そこで負ける
業界を支えていくことは難しいということを考えると、
ことがないよう業界が一丸となって頑張っていきましょ
新規の産業として何が期待できるかということは非常に
う。
」
産業機械 2016.3
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23
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特集
動力伝導装置
顧客ニーズの進化に応える
新たなディスクカップリング
∼強靭かつコンパクト、作業時間半減を実現∼
株式会社 ツバキ E&M
商品部 商品企画課 クラッチ・機器グループ
グループリーダー 宮崎 弘康
1.はじめに
⑵ 取扱性の向上
近年、据付やメンテナンスまで考慮したトータルコ
動力を伝達する各種軸継手の中でも、ディスクカップ
ストが重視される傾向にある。現場での組立作業を極
リングはノンバックラッシで高剛性、かつ潤滑不要とい
力簡略化するために、ディスクカップリングにも作業
う特長を持つ。それ故に低慣性が求められる工作機等の
時間の短縮につながる構造が求められている。
小型精密分野から、大容量、長寿命が求められるポンプ
等の大型分野まで幅広く採用されている。近年使用され
3.顧客ニーズに対する技術的アプローチ
る装置の高性能化に対応するため、ディスクカップリン
これらの顧客ニーズに応えるため、ディスクカップリ
グに求められるニーズとして、伝達トルクの向上、コン
ングの各要素を基本設計から見直し、以下の技術要素を
パクト化、取扱性の向上が挙げられる。これらのニーズ
新たに開発した。
に対する当社の取り組みを次項にて紹介する。
⑴ ディスク形状の最適化
2.ディスクカップリングに求められる機能
大容量化を実現するための最重要要素、部品である
ディスク形状を一新した。偏芯の吸収時に発生するデ
従来より求められている高剛性かつ軸の偏芯をしなや
ィスクの曲げ荷重とトルク伝達時に発生する圧縮荷重
かに吸収するというフレキシブル性に加え、近年におい
のポイントを分散させることで、理想的な荷重分担を
ては以下の機能についての強化が求められている。
実現した(写真1参照)。更に板厚、枚数の見直しも
⑴ 小型化と大容量の両立
図り、必要なフレキシブル性を確保しつつ大容量化と
装置の性能アップに伴い、カップリングに求められ
る伝達トルクも大容量化している。しかしながら据付
高い耐久性を両立させることに成功した(図1参照)
。
⑵ ディスク締結ボルト本数の変更
スペースの制限等により、単純にサイズアップを図れ
ディスク形状の最適化に合わせ、ボルト本数を従来
ないのが現状である。むしろ装置全体の小型化を実現
の4本から6本または8本に変更した。当社従来品と
するために、カップリングに対して外径や全長等を極
比較して約160%のトルクアップと20%のコンパク
力小型化することが求められている。
ト化を実現した。これにより同条件でも1サイズ下で
の選定が可能となり、装置のダウンサイジングへつな
24
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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特集:動力伝導装置
160
大幅な
トルクアップ
トルク/外径
(%)
140
120
100
80
写真1 ディスクFEM解析
0
つばき 従来シリーズ
つばき NERシリーズ
図1 外径を同じとした時のトルク比較
(500kW at 1,450r/min選定時、sf≧2.0)
がる。特にサーボモータ化が急速に進む大形プレス機
等での用途に最適である。
⑶ センタユニット構造
取扱性を向上するためセンタユニット構造を採用し
チック)に着眼した。ねじれや耐久性のみならず接合
た。センタユニット構造とは2組のディスクとスペー
方法についても研究を重ねた結果、中間スペーサ部へ
サ、フランジを一体化した状態で工場出荷する構造で
CFRPを採用したオプション品を開発した。通常のス
ある。このセンタユニットとハブを工具1本で組み付
チール製と比較して80%の軽量化となり作業性が大
けられる上にボルトサイズが1/2に下がり、狭い場
幅に向上する上に、ステンレス材同様の耐食性も有し
所での作業性を大幅に向上させた。更に、当社独自の
ており、クーリングタワー等耐環境性が求められる用
構造として位置決めボルトを採用したことで、現場で
途にも利点を発揮する。
のユニット部の圧縮及び解放工程も不要とした。
これらの改善により組立作業時間の半減を実現し、
4.新ディスクカップリングNERシリーズ
ポンプ設備等のメンテナンスの際にモータ等周辺機器
の移動作業を行わずカップリングの連結を切り離すこ
とも可能となった(図2参照)
。
⑷ 新素材CFRPの中間スペーサ(オプション対応)
軽量化に対するアプローチとして近年航空機や自動
これらの課題に対し解決策となる技術要素を盛り込む
ことで求められる機能を満足するエクトフレックスカッ
プリングNERシリーズを2016(平成28)年1月より発
売した。
車等にも採用されているCFRP(炭素繊維強化プラス
ディスク
(ステンレス鋼)
スペーサ
(炭素鋼・黒染処理)
センタユニット
(組立出荷)
位置決めボルト
(合金鋼)
六角穴付ボルト
(合金鋼)
ハブ
(炭素鋼・黒染処理)
フランジ
(炭素鋼・黒染処理)
図2 ポンプ設備用カップリング脱着例
写真2 NERシリーズ構造
産業機械 2016.3
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25
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⑶ バリエーション
⑴ 仕様
サイズ:NER59W∼NER850Wの計6種類
① 標準対応
トルク容量:590N・m∼8,500N・m
・スペーサタイプ
・ロングスペーサタイプ
⑵ 軸穴対応範囲
(ハブ面間距離指定タイプ)
① キー溝同位相品の標準化
センタユニット構造の採用によりキー溝の位相は
② オプション対応
同位相となった。特に水平軸での据付時に軸の天側
・フランジ取付タイプ
にキーを設置した状態でハブを軸に挿入できるた
・コンポジットスペーサタイプ
め、据付性が向上した。
・パワーロック締結タイプ
② 幅広い軸穴対応(表1参照)
5.おわりに
従来シリーズから短納期軸穴加工品を大幅に拡
大。従来のH7公差に加えF7、G7、P7、JS7の軸
求められる顧客ニーズを追求し、大容量化、小型化、
穴公差、Js9、P9のキー溝公差、ハブ固定用止め
取扱性の向上の要望に応えるディスクカップリングを開
ねじタップ振り分けは3種類を標準化。軸穴径は1
発したが、本製品は当社の軸継手商品群のひとつに加わ
㎜単位の対応で全ての組み合わせに対して受注後1
ったにすぎない。これに留まることなく新素材CFRPの
週間対応とし、今後対応枠を拡大していく。
研究を更に進め、採用部品を拡大することで将来変化す
るニーズに対してもタイムリーに対応できるよう、暮ら
しを支える産業機械の発展に寄与していきたい。
表1 短納期軸穴加工対応範囲一覧
形番
キー溝軸穴径
(mm)
NER59W
φ25∼φ65
NER93W
φ40∼φ85
NER230W
φ50∼φ90
NER360W
φ60∼φ105
NER630W
φ80∼φ125
NER850W
φ100∼φ145
軸穴公差
キー溝公差
F7
G7
H7
JS7
P7
タップ振り分け
キー溝上1ヶ所
Js9
P9
キー構上と90度振り
の2ヶ所
キー構上と120度振
りの2ヶ所
フランジ取付タイプ
コンポジットスペーサタイプ
パワーロック締結タイプ
軸以外にも、ハブ取り外し
フランジ取付が可能です。
CFRP(炭素繊維強化プラ
スチック)を用いたロングス
ペーサ。
軽量で耐食性に優れます。
バックラッシを嫌うサーボ
駆動に最適です。
写真3 幅広いオプション
26
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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産業・
機械遺産
を巡る旅
vol.27
自動包餡機105型
(栃木県)
機械編
近年、日本の食文化が世界中で人気を博しており、2014(平成26)年に
は約388億円(前年比113%)の日本製食品機械が輸出されるなど輸出額
も年々伸びている。品目別に見ると製パン・製菓機械が最も多く、約24
%を占めている。食品業界の近代化に大きく貢献すると共に日本の製パ
ン・製菓機械が世界へ進出する先駆けとなった企業が、世界初の包餡機
を開発したレオン自動機㈱である。
自動包餡機105型
レ
オン自動機㈱の創業者・林虎彦は、
献することになった。
くとも様々なパンを供給できるため「都
もともと和菓子職人であった。昔
1965(昭和40)年に海外を視察した林
市型パン工場モデル」と呼ばれて業界に
は菓子といえば手作りが当たり前で、大
は、ピロシキなど世界の包む食品に出会
大きなインパクトを与えた。
量生産するには大勢の職人が必要であっ
い、輸出用の包餡機の開発に着手した。
クッキーやビスケットなど焼き菓子の
た。特に餡を餅で包む作業は大変な手間
パンや中華まんなどの弾性の強い生地も
大量生産を可能にしたのが、多列包餡機
がかかるため、
「この工程を自動化できれ
扱える汎用型の200型シリーズを開発し
マルチ コ エクストルーダーである。最
ば、職人はもっと創造的な作業に集中で
て輸出を本格化させていった。1975(昭
大毎時10万個(14列)のクッキーを生産
きるのではないか」と考えた林は、饅頭
和50)年には、パイやデニッシュの生産
でき、ジャムやクリームなど軟らかな材
の包餡作業の機械化を決意した。
が可能なMMシリーズを開発。機械によ
料も包餡することができる。列ごとに異
液体でも固体でもない独特の粘り気が
る生産は困難といわれたパイやデニッシ
なるクッキーが同時に成形でき、しかも
ある饅頭生地に、いかに力を加えて変形
ュだが、生地と油脂を何層にも折りたた
省スペース設計のため世界中で導入が相
させていくか。10年以上、研究を続け
んで積層生地を作ることに成功。高級品
次ぐ大ヒット商品となった。
た林は1962(昭和37)年に世界初の自動
だったパイの自動生産が可能になり、日
今や世界の食を支える日本の製パン・
饅頭成形機RⅢ型の開発に成功した。林
本やアメリカでのパイブームの火付け役
製菓機械。
機械による大量生産によって、
は機械の知識がなかったにもかかわら
となった。
私たちは美味しいものを安価に食べられ
ず、和菓子職人の技術と経験をもとに独
1984(昭和59)年に開発されたHMシ
るようになった。その変革の契機となっ
学で開発したというから驚きである。さ
リーズは、クロワッサン、デニッシュ、
たのが自動包餡機105型の普及であっ
らに4年後、改良を加えた実用型の自動
食パン、フランスパン、サブレなど1台
た。食品機械の歴史に大きな足跡を残す
包餡機105型を発売。これが爆発的にヒ
で多品種のパンを製造できる省スペース
105型は、レオン自動機㈱のレオロジー
ットし、和菓子業界の近代化に大きく貢
型の生産ラインである。大きな工場でな
記念館で見ることができる。
周辺一押し情報
121
機械遺産は一般社団法人 日本機械学会が認定したものです。
JR宇都宮駅
4
↓東京
宇都宮環状道路
←日光
茂木→
▶利用料:無料
日光線
東北本線
(宇都宮線)
▶休日:土、日、祝日、年末年始、お盆
線
本
北
東
東武宇都宮駅
東武宇都宮線
▶開館時間:8:30∼17:30
(入館は16:30まで)
↑仙台
119
日光街道
▶交通機関:JR宇都宮駅からバスで40分
大谷←
▶電話:028-665-7091
レオロジー
記念館
東北自動車道
▶所在地:〒320-0071 栃木県宇都宮市野沢町2-3
レオン自動機本社内
北道路
レオロジー記念館(要事前予約)
東北新幹線
Information
5月28日
(土)
・宇都宮二荒山神社 永代太々神楽祈祷祭
6月30日
(木)
・宇都宮二荒山神社
大祓式
(茅の輪くぐり)
8月6日
(土)
・7日
(日)
・ふるさと宮まつり
市の無形文化財に指定されてい
る、 宇 都 宮 二 荒 山 神 社 の 太 々
神楽
だ い だい
写真提供: レオン自動機㈱、栃木県観光物産協会
産業機械 2016.3
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27
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Part
米国鉄鋼産業の見通しについて
1
〜海外情報 平成28年2月号より抜粋〜
(ジェトロ・シカゴ事務所 産業機械部 高橋 貴洋)
昨年12月、米国イリノイ州シカゴ市にあるシカゴ連
と 予 測 さ れ て い る。 ま た、 非 住 宅 建 設 に つ い て も
邦 準 備 銀 行(FRB:Federal Reserve Bank of
2010年から拡大傾向が継続している。
Chicago)において、第29回目となる経済アウトルッ
自動車業界についても好調な状況で、安価なガソリ
ク・シンポジウムが開催された。シンポジウムでは、様々
ン価格による追い風もあり、自動車販売台数は増加し
な分野の有識者から翌年の分野別の需要見通しについて
ている。また、販売台数の増加に伴い、北米での自動
説明が行われた。
車生産台数も伸びている状況である。実際、2015年
本稿では、アルセロール・ミタル USA社 MA分析マ
は北米での販売台数、生産台数とも過去最高が見込ま
ネージャー Robert Dicianni氏が説明した米国鉄鋼産
れている。
業の見通しについて報告する。
一方、エネルギー分野の鉄鋼需要については、エネ
⑴ ユーザーの動向
ルギー価格の低迷の影響から設備投資は休止してお
まず、鉄鋼の主な需要先の動向について見ていきた
り、大きく減少している。パイプライン用鋼管と油井
い。建設分野については、非常に堅調な動きをしてお
管の需要を見てみると、シェール開発による需要増が
り、2016年の見通しは明るい。米住宅着工件数を見
あった2014年は12.3百万トン(パイプライン鋼管:
ると、2015年は111万戸(前年比11%増)と見込ま
4.2百万トン、油井管:8.1百万トン)であったものが、
れており、2016年は二桁増の130万戸(同17%増)
2015年は8.3百万トン(パイプライン鋼管:4.4百万
トン、油井管:3.9百万トン)、2016年は6.7百万ト
着工件数︵左軸︶
千件
1,297
1,200
1,000
1,112
928
900
1,001
784
800
600
554
586
612
400
200
0
40%
百万トン)と見込まれており、今後も厳しい状況が継
30%
続すると思われる。
20%
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
図1 米住宅着工件数
(月別)
2015
⑵ 鉄鋼需要の動向
10%
各需要分野の動向を踏まえ、2016年における各分
0%
野の鉄鋼需要の方向性については表1の通りと予測さ
ー10%
れる。
ー20%
2016年はすぐに需要が拡大する局面にはないもの
ー30%
の、多くの鉄鋼需要産業はリーマンショック後の回復
ー40%
出典:プレゼン資料より
(データ元:米供給管理協会)
28
ン(パイプライン鋼管:3.5百万トン、油井管:3.2
前年度比︵右軸︶
1,400
ー50%
2016 年
段階の途上にあると考えられることから、鉄鋼需要は
緩やかな拡大を見込んでいる。自動車向けは2016年
も引き続き需要増が期待できるが、この状況がいつま
で続くかは注視する必要がある。建設についても需要
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パイプライン鋼管
百万トン
6
4.9
5
9
8.1
8
5.1
4.8
4.3
4
油井管
(OCTG)
百万トン
4.2
3.9
3.6
7
4.4
5.9
6
3.5
3.2
5
4.9
3
6.2
5.9
5.2
4.7
4.6
3.9
4
2.3
3.2
3.2
3
2
2
1
1
0
₂₀₀₆
₂₀₀₇
₂₀₀₈
₂₀₀₉
₂₀₁₀
₂₀₁₁
₂₀₁₂
₂₀₁₃
₂₀₁₄
₂₀₁₅
0
₂₀₁₆ 年
₂₀₀₆
₂₀₀₇
₂₀₀₈
₂₀₀₉
₂₀₁₀
₂₀₁₁
₂₀₁₂
₂₀₁₃
₂₀₁₄
₂₀₁₅
₂₀₁₆
年
出典:プレゼン資料より
(データ元:Preston Pipe and Tube Report)
図2 エネルギー市場向けの鉄鋼需要
(年別)
表1 鉄鋼需要分野別の2016年の需要予測
増が見込まれる。特に、非住宅建設向けには2百万ト
分野
需要動向
自動車
↑
住宅建設
↑
非住宅建設
↑
機械
→
一方、エネルギー向けの需要については減少傾向が
電機
↑
電気モーター
↑
継続すると見ているが、2015年の減少の割合に比べ
インフラ建設
→
エネルギー
↓
鉄鋼在庫
→
ンの需要増が見込んでいる。その他、電機や電気モー
ター向けも需要増を期待できる。また、機械向け、イ
ンフラ向けなどは横ばいを見込んでいる。
ると、その下がり方は緩やかになると思われる。
出典:プレゼン資料より
(データ:アルセロール・ミタルUSA社)
図3に、米国の鉄鋼消費の推移を示す。直近では、
2013年は106百万ショートトン(前年比+1%)、
ョートトン(同-3%)とマイナス成長が見込まれて
2014年の鉄鋼消費は118百万ショートトン(前年比
いる。一方、2016年は116百万ショートトン(同+
+12%)とリーマンショック後の回復基調の中で順調
2%)と若干のプラス成長が見込まれている。
に推移してきた。2015年は残念ながら、114百万シ
140
※ 1ショートトン=907.18474キログラム。
百万ショートトン
120
100
80
60
40
20
0
₂₀₀₀
₂₀₀₁
₂₀₀₂
₂₀₀₃
₂₀₀₄
₂₀₀₅
₂₀₀₆
₂₀₀₇
₂₀₀₈
₂₀₀₉
₂₀₁₀
₂₀₁₁
₂₀₁₂
₂₀₁₃
₂₀₁₄
₂₀₁₅
₂₀₁₆
出典:プレゼン資料より
(データ元:米鉄鋼協会
(AISI)
・アルセロール・ミタル社)
図3 米国鉄鋼需要の推移及び見通し
(年別)
産業機械 2016.3
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29
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⑶ 世界の鉄鋼市場について
特に注視したい国・地域は中国とEUである。世界
世界全体でも多くの市場で鉄鋼需要の成長は低迷す
の鉄鋼生産及び消費の半分程度を占める中国の影響は
ると見られている。世界鉄鋼協会の発表によると、
大きく、中国経済がソフトランディングするかどうか
2015年の世界鉄鋼需要の見通しは1,513百万トン
は非常に重要である。また、欧州における政治リスク
(前年比1.7%減)
、2016年は1,523百万トン(同0.7
やそれに伴う経済の安定性にも注意をする必要がある
%増)とされており、2016年は横ばいと見られる。
2,300
百万トン
20%
2,200
対前年比
(右軸、%)
13.7%
2,100
7.9%
9.2%
2,000
1,900
15%
5%
0.7%
1.9%
0.7%
⊖1.7%
1,700
⊖6.1%
₁,₅₂₈ ₁,₅₄₀ ₁,₅₁₃ ₁,₅₂₃
1,500
₁,₄₁₂
1,400
₁,₄₃₉
₁,₁₅₁
₂₀₀₆
₂₀₀₇
₂₀₀₈
₂₀₀₉
₂₀₁₀
₂₀₁₁
₂₀₁₂
₂₀₁₃
₂₀₁₄
₂₀₁₅
出典:プレゼン資料より
(データ元:世界鉄鋼協会
(WSA)
短期アウトルック)
図4 世界の鉄鋼需要の推移及び見通し
(年別)
30
EU
1.3%
2.2%
0.0%
ロシア等CIS諸国 ⊖10.9%
中南米
2.0%
⊖7.3%
中国
⊖3.5%
⊖2.0%
ー25%
1,100
1,000
ー10%
ー20%
₁,₂₁₈ ₁,₂₂₆
₁,₁₃₉
2.1%
⊖2.7%
ー15%
₁,₃₀₈
1,300
NAFTA
(北米)
2016年見通し
0%
ー5%
1,600
2015年見通し
10%
6.2%
0.7%
1,800
1,200
と思われる。
ー30%
世界全体
⊖1.7%
0.7%
₂₀₁₆ 年
出典:プレゼン資料より
(データ元:世界鉄鋼協会
(WSA)
短期アウトルック)
図5 鉄鋼需要の成長率
(地域別)
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Part
2
駐在員便り in ウィーン
〜海外情報 平成28年3月号より抜粋〜
(ジェトロ・ウィーン事務所 産業機械部 藤田 侑士)
皆さんこんにちは。1月下旬から2月にかけては比較
ペパーミント・キャンディなど記念グッズが販売される
的暖かい日が続き、この原稿を書いている2月中旬は最
など、節目となる年を盛り上げています。記念硬貨は
高気温が15℃を超えるような日もありました。年明け
5万個のみの限定生産となっており、ウィーン市内の記
の1月初旬には氷点下に達し非常に寒い思いをしました
念硬貨ショップで、ペパーミント・キャンディはケルン
が、それもピークを過ぎ、日照時間が少しずつ長くなり、
トナー通り(Kärntner Straße、1区)のカフェ・ゲル
1月の午後5時頃は真っ暗だったのですが、2月に入る
ストナーで販売されています。
と薄暗くなってきました。寒い日が続いていますが、日
1 月 15 日 ~ 18 日 の 4 日 間、 今 年 で 2 回 目 と な る
中は日が差して過ごしやすい日も多くなり、春が近いこ
Vienna Coffee Festivalが開催されました。ウィーン
とを感じています。
ではカフェ文化が強く根付いており、カフェ・ザッハー
1月から2月にかけては舞踏会シーズン
(Café Sacher)やデーメル(Demel)、カフェ・ツェン
(Ballsaison)となり、毎日どこかで開催されています。
トラル(Café Central)といった老舗が有名です。この
舞踏会というと優雅に聞こえますが、毎年政党主催の舞
イベントでは若手のバリスタも多く参加し、コーヒーに
踏会が開催されるこの時期には、これに異議を唱える人
関する講義やデモンストレーションが行われたり、様々
がデモを行うことでも有名です。1月29日にはこの抗
なコーヒーの試飲、コーヒー関連商品や焙煎マシンが展
議デモに対応するため2,800名もの警察官が対応に当た
示されるなど、非常に好評だったとのことです。ウィー
りました。私もちょうど帰宅時、最寄駅まで歩いている
ンにもスターバックスといったチェーン店が普及してい
ところに抗議デモの集団に出くわし、少し遠回りをして
ますが、ふらりと立ち寄った町にも昔ながらのカフェが
帰る羽目になりました。
多くあり、ウィーンのカフェ文化の深さが伺えます。
な お、2016 年 は オ ペ ラ 座 舞 踏 会(Wiener
余談となりますが、ウィーンのカフェでは一般的にコ
Operaball)が60周年を迎える年でもあり、記念硬貨や
ーヒーを頼むと、コップ1杯の水が一緒についてきます。
今年で60周年を迎えたオペラ座舞踏会の様子です。
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31
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なぜ水がついてくるのか、現地スタッフの方に質問した
う日として認識されているようです。そのため、日本の
ところ、日本の飲食店で最初に出されるお冷と同じなの
スーパーやデパートで見られるようなこの時期特有のチ
ではないかとのことでした。日本とウィーンでは文化が
ョコ商戦といったものはなく、花やカードといった様々
色々違うと思いますが、意外な共通点が多くあるのかも
なギフトを恋人や夫婦間で送りあうのが一般的です。ま
しれません。
た、バレンタインデーは聖バレンティヌスに由来する記
2月14日はバレンタインデー(Valenteinstag)でし
念日ですが、この人物に関する伝説は複数あり、真偽が
たが、欧州では日本とは様子が違い、女性が男性に思い
定かではないため、バレンタインデーは現在は祝日とし
を告白する日ではなく、女性・男性を問わず愛を誓い合
ては扱われていないとのことです。
check
Point in
現地出身の有名人は?
オーストリア出身の有名人として、次の方々をご紹介したいと思います。
歌手:コンチータ・ヴルスト(Conchita Wurst)
(写真1)
オーストリア・グムンデン出身の歌手で、2014年にオーストリア代表
としてユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝し、オーストリア国内
だけではなく、国外でもドラッグクイーンとして有名になりました。トー
マス・
“トム”
・ノイヴィルトとして生まれましたが、
幼少期に差別を経験し、
差別へ対する寛容のメッセージを呼びかける目的で、2011年にコンチー
タ・ヴルストの女性形の芸名を使用するようになりました。2014年にデ
ンマークのコペンハーゲンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテ
ストでは「Rise Like a Phoenix」という代表曲を披露し、1966年以来
初となる優勝をオーストリアにもたらしました。
実業家:ディートリヒ・マテシッツ(Dietrich Mateschitz)
(写真2)
オーストリア・シュタイアーマルク州出身の実業家で、レッドブル社の 【右】写真1 Conchita Wurst 【上】写真2 Dietrich Mateschitz
創業者の1人です。1984年にタイのチャリアオ・ユーウィッタヤー氏と 【下】写真3 トリンドル玲奈
共にレッドブル社を創業し、1987年に「レッドブル」
というエナジードリンクを発売しました。現在はレッドブルが世界中で圧倒的に人気を博
しており、フォーブス雑誌によると、マテシッツ氏の資産は約92億ドルでオーストリア第1位の富豪であるとされています。オーストリアの
ザルツブルク、アメリカのニューヨーク、ドイツのライプツィヒなどのサッカークラブを買収し、他のスポーツ分野にも投資を行っています。
また、F1に参戦しているレッドブル・レーシングのチームオーナーでもあります。
タレント・女優:トリンドル 玲奈(Reina Triendl)
(写真3)
オーストリア・ウイーン出身で、現在は日本のタレント・女優として活躍しています。父親はオーストリア人、母親は日本人であり、父親の
仕事の都合によりフランス、アメリカ、日本と10回以上の引越しを経験しました。高校2年生の時にスカウトを受け、以降様々なメディアに
登場するようになりました。2011年に歌手として、
翌年女優としてデビューを果たし、
2015年には園子温監督のホラー映画
「リアル鬼ごっこ」
で初めて主演を務めました。
Part
3
32
駐在員便り in シカゴ
〜海外情報 平成28年3月号より抜粋〜
(ジェトロ・シカゴ事務所 産業機械部 高橋 貴洋)
2月となり、シカゴの気温はマイナスが当たり前とな
割引価格でのスポーツジムやプールの使用、各種スポー
っています。
冬場になると屋外での活動も限られるため、
ツ講習の受講ができます。私の場合は、もっぱら子供達
シカゴでは冬場に活動ができる屋内での遊興施設やスポ
の水泳やスケートの練習を見学する場所となっています
ーツ施設が非常に充実しています。先月の駐在員便りで
が、気が向いた時にいつでも使えるスポーツ施設がある
も紹介しましたが、特にディストリクトと呼ばれる各自
のは非常に便利です。
治体のスポーツ施設が充実しており、
地域住民であれば、
また、寒くてもスポーツを外で頑張ることのできる人
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16/03/14 13:30
には、雪上でゴルフを行うという選択肢もあります。冬
売上税という税があります。今年1月1日より、シカゴ
場でもいくつかのゴルフ場は営業を継続しているため、
市を含むクック郡での売上税率が1%上がり、シカゴ市
寒さをいとわないプレイヤーはゴルフを楽しむことがで
での売上税は10.25%となりました。
きます。ただ、雪が積もっている中でのゴルフとなりま
この売上税、消費税とは違う税なのですが、消費税と
すので、いつもと違う道具が必要となります。まずは、
同様、物やサービスを購入した際に代金と合わせて支払
雪の中でもボールを見失わないように蛍光色のボールを
うため、消費者側から見ると消費税と同じように感じま
用意します。更に、雪や地面が凍っているため地面には
す。米国の売上税は全国一律ではなく、州、郡、市など
ティーが刺さりません。雪の上に置くタイプのティーを
の地方自治体によって異なる税率が課せられています。
使うそうです。また、ゴルフコース上の移動にゴルフカ
シカゴやロサンゼルス、ニューヨークなど人口の多い都
ートが使用できませんので雪上を歩くことになります。
市部では比較的高い税率となっています。以下は米国の
というように、
気温以外にも様々なハードルがあるため、
主要都市の売上税率ランキングです。
実際にプレイしている方はそれほど多くはないようで
今までも、シカゴはランキングトップ10の常連でし
す。が、話のネタにはなるので、機会があればぜひ雪上
たが、今年から晴れて1位の座に返り咲きました。シカ
ゴルフをおすすめします。
スポーツと言えば、2月は、アメリカンフットボール
の優勝決勝戦であるスーパーボールが開催される月で
米国の売上税率ランキング
(主要都市)
※2016年1月時点
1 .シカゴ
(イリノイ州)
10.25%
2 .シアトル
(ワシントン州)
9.60%
3. オークランド
(カリフォルニア州)
9.50%
4. メンフィス
(テネシー州)
9.25%
5. ナッシュビル
(テネシー州)
9.25%
はスポーツで身体を動かさない分、今冬はスポーツを見
6. ロサンゼルス
(カリフォルニア州)
9.00%
て、おいしいものを食べることに専念しました。
7. ロングビーチ
(カリフォルニア州)
9.00%
8. ニューオリンズ
(カリフォルニア州)
9.00%
9. ニューヨーク
(ニューヨーク州)
8.88%
10. サンフランシスコ
(カリフォルニア州)
8.75%
す。
米国ではサンクスギビングに次ぐお祭り騒ぎとなり、
食糧の消費量もサンクスギビングに次ぐとされます。私
さて、日本では消費税増税にかかる議論が行われてい
るところですが、米国では消費税に相当する税として、
出典:TAX FOUNDATION
米国の各州の平均売上税率
(2015年時点)
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ゴの売上税の内訳は、イリノイ州税が6.25%、クック
る州が多いため、食料品にまで税がかかるの?と思う米
郡税が1.75%、地域交通公団が1%、シカゴ市税が
国人は多いのではないかと思われます。なお、主要都市
1.25%となっています。更に、シカゴのダウンタウン
以外ではアーカンソー州カムデン市の11.25%など更に
で外食をする場合には、
首都圏税1%が加算されるため、
売上税の高い地域もあるので、厳密に言うと、シカゴよ
料金に11.25%が上乗せされます(食事の際は更にチッ
り売上税率が高いところがあります。また、モンタナ州
プが15~20%必要です)
。ちなみに、日本で議論にな
やオレゴン州、ニューハンプシャー州など売上税がかか
った軽減税率については、食料品や医薬品が軽減税率の
らない地域もあります。米国にご出張される際には、事
対象となっており、税率は2.25%とずいぶん軽減され
前に出張先の売上税をご確認されるといいかもしれませ
ています。ただ、米国内では食料品への税率は無税であ
ん。
check
Point in
現地出身の有名人は?
シカゴの出身の有名人として、今が旬なのは、米国大統領選におい
て民主党候補者争いをしているヒラリー・ローダム・クリントン氏で
す。ヒラリー氏はシカゴで生まれ、シカゴ郊外のパーク・リッジ(オ
ヘア空港の近く)で育ちました。幼少時代は地元の公立校に通い、水
泳や野球などのスポーツやガールスカウトの活動に取り組む女の子だ
ったそうです。もちろん、学業での成績も優秀でした。元ファースト
レディとしての活躍やニューヨーク州の上院議員、オバマ政権での国
務長官としての実績などを踏まえると、来るべくして来た人という感
じもあります。2008年の大統領選では、民主党の候補者争いで現大
統領のオバマ候補に敗れましたが、今年は民主党の候補として選ばれ
【上】
写真1 大統領選挙キャンペーン中のクリントン氏
ると見られており、米国初の女性大統領が誕生するかが注目されます。 【下】写真2 キャンペーングッズも色々(ステッカー、ボタン、グラス)
海外情報−産業機械業界をとりまく動向−目次
平成28年3月号
調査報告
(ウィーン) 欧州のバイオガスの利活用について
(追加報告)
(シカゴ)
POWER-GEN International 2015について
情報報告
(ウィーン) CEE Power Conference
(その1)
(ウィーン) GCC地域諸国の再生可能エネルギー市場の現状
(ウィーン) 欧州環境情報
(シカゴ)
米国環境産業動向
(シカゴ)
最近の米国経済について
(シカゴ)
化学プラント情報
(シカゴ)
米国産業機械の輸出入統計
(2015年11月)
(シカゴ)
米国プラスチック機械の輸出入統計
(2015年11月)
(シカゴ)
米国の鉄鋼生産と設備稼働率
(2015年11月)
※海外情報は当工業会ホームページでもご覧になれます。
(http://www.jsim.or.jp/)
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今月の新技術①
縦横無尽の空間移動を
実現した
「ニッチワーク
ステーションシステム」
A New technology of this month
株式会社 ニッチ
技術・開発部
部長 中元 博和
1.はじめに
ことが可能である。
また組立、分解、拡張が可能で移設が容易なハンドク
工場には、様々な形状の建屋があり、柱・梁が縦横無
レーンとなっている。
尽に取り付けられている。
ニッチワークステーションシステムとして豊富な巻上
また、工場内の作業も多種多様で、大型品から小型品
装置を組み合わせることにより、あらゆる用途に使用す
の加工・組立・梱包といったあらゆる作業が行われてい
ることができる。
る。その限られた空間の中で、荷物を安全に思った位置
<特長>
へ効率良く運ぶことができ、簡単に取り付けられる搬送
・支持金具の球面軸受により、レールが搬送物に追
機器が求められていた。
随し手押力が軽くなる。
従来の手押式クレーンでは、走行させる場合、抵抗が
・ハンドクレーンの場合、従来の「横行」
「走行」別々
大きいために直線移動が一般的だったが、ニッチワーク
の移動ではなく、
「横行」と「走行」の同時移動によ
ステーションシステムは、走行時の抵抗を小さくするこ
り目的地までの搬送が最短で行える。
とにより、従来の直線移動から今までにない曲線移動が
可能となり、わずかな力で「らくらく」搬送をすること
ができるようになった。
また、ニッチワークステーションシステムは、ハンド
クレーンと様々な用途に応じた巻上装置(手動式チェー
・建屋への設置は溶接がなく、移設などの再利用も
可能である。
・樹脂車輪トロリにより走行の抵抗が軽減され、手
押力が軽くなる。
・スチールレール以外に、更に手押力が軽減され、
ンブロック、電気チェーンブロック、エアホイスト、エ
耐食性と美観に優れたアルミレールのシステムも
アバランサー)との組み合わせが可能となり、工場の建
ラインアップした。
屋形状及び作業に応じた最適な搬送システムで使用する
ことができるようになった。
2.ニッチワークステーションシステムの
特長
・
「レールスイッチ」を使用することで、レールの分
岐が可能である。
・定格荷重とスパン(つりピッチ)により、無駄の
ないクレーンを選定できる。
・標準化された部品により、モノレールシステム
(テ
従来の軽量形クレーンから新しい形へと進化した。
ルハ)
、シングルガーダクレーンシステム、ダブ
スチールレールに加え、耐食性・美観に優れたアルミ
ルガーダシステムなど、用途に合わせて自在に構
レールを追加することにより、幅広い分野にて使用する
成できる。
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写真1 ニッチワークステーションシステムの外観
ハンドクレーン
従来のクレーン
移動の開始時に
巻上機の追随が
遅れる。
停止時に
荷振れが起こる。
巻上機は搬送物の
移動に追随する。
停止時に
ほとんど荷振れは
起こらない。
「最短移動」の搬送
通常クレーン搬送では荷物【L】を【A】
方向に移動し、次に【B】方向に移動
する。
ワークステーションシステムでは最短
の【C】方向への移動が楽に行える。
図1 ニッチワークステーションシステムの特長
写真2 スチールレール
36
写真3 アルミレール
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・電動及びエア駆動のトロリを使用することで、更
に省力化が可能である。
・樹脂車輪により、騒音が気にならない。
3.巻上装置の充実
特長:
・小形軽量、家庭用電源100Vコンセントに差し
込むだけで簡単に使用できる。
・バッテリー専用タイプ(DC24V)は、車のバッ
テリー電源で使用できる。
あらゆる用途に応じて、豊富なバリエーションの巻上
装置を用意している。
従来の軽量形クレーンから新しい軽量形クレーン(ハ
ンドクレーン)を導入するに当たり、新しくエアホイス
ト及びエアバランサーもラインアップした。
⑴ 電気チェーンブロック
① DCブラシレス電気チェーンブロック:BTN1
定格荷重:80kg~480kg(6機種)
特長:
・ブラシレスモータ採用、省エネでノイズが少な
く低騒音で長寿命である。
・速度調整が可能な手元ボリュームを装備してい
る。
・本体は軽量アルミフレーム、チェーンはさびに
強いめっきを採用している。
・単相200V電源にも対応している。
写真5 小形電気チェーンブロック
⑵ エアホイスト:KA1SN、KA2SN
定格荷重:250kg~2,000kg(5機種)
特長:
・エア式のため化学工場や危険物取扱場所付近で
の取り扱いに適している。
・小形軽量なので取り扱いが容易である。
・押ボタンスイッチの押し込み加減により速度が
変わる。
⑶ エアバランサー
① シングルタイプ:KABN
定格荷重:60kg~220kg(4機種)
② リーブドタイプ:KABN⊖R
定格荷重:200kg~440kg(3機種)
③ タンデムタイプ:KABN⊖T
写真4 DCブラシレス電気チェーンブロック
② 小 形 電 気 チ ェ ー ン ブ ロ ッ ク:RC 2、RCT 2、
RC2DC
定格荷重:100kg~490kg(11機種)
定格荷重:200kg~440kg(3機種)
④ タンデムリーブドタイプ:KABN⊖TR
定格荷重:400kg~880kg(3機種)
⑤ ゼロバランサー:KABN⊖ZG・ZW
定格荷重:60kg~150kg(4機種)
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特長:
・最 高速度1,000mm/secの能力により高速移
動を実現する。
・エア式のため化学工場や危険物取扱場所付近で
の取り扱いに適している。
4.搬送機器メーカとしての強み
当社はマテリアルハンドリングメーカとして、開発か
ら納入・サービスに至る全てのプロセス、そして品質保
証に至る一貫した生産体制に基づき、搬送機器の製造を
・速度調整、細かな移動が可能である。
行っている。
・停止位置から手動にて上下約400mmの微調整
ニッチワークステーションシステムもハンドクレーン
ができる。
・飛び上がり防止機能を装備しているので予期せ
ぬ巻き上がりなどがなく、
安心して使用できる。
と豊富な巻上装置を組み合わせることにより、お客様の
工場建屋・形状及び作業に応じた最適な搬送システムを
提供することができる。
5.おわりに
当社は、本年8月で創立75周年を迎える。この歴史
と実績、経験を基に、今後もマテリアルハンドリングメ
ーカとして、市場のニーズ・シーズにあった開発を進め、
お客様の満足と信頼が得られる製品を提供していく。
写真6 エアホイスト
写真7 エアバランサー
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今月の新技術②
1,000MW超臨界圧
発電所用100%容量
ボイラ給水ポンプ
A New technology of this month
株式会社 荏原製作所
横型ポンプ技術室 高圧・中圧ポンプグループ
グループ長 安斎 典
超臨界発電所とは、発電用蒸気タービンが取り扱う主
1.はじめに
蒸気温度が566℃程度、主蒸気圧力が25MPa前後であ
本稿では、国内製品としては初の納入実績となる中国
る大容量発電所である。BFPは、発電機を駆動する蒸
国内石炭火力発電所向け1,000MW超臨界圧発電所用
気タービンに供給する蒸気を発生させるボイラに高温高
100%容量ボイラ給水ポンプ(以下、BFP)について、
圧のボイラ水を給水するポンプであり、発電所の中核に
その構造・技術上の特徴について解説する。当該ポンプ
相当する極めて重要な機器である。仮にBFPが計画外
の仕様は次の通りである。
停止する事態となった場合、ボイラで蒸気を発生させる
・容量:3,200t/h × 全 揚 程 3,800m × 軸 動 力
ことができず、発電自体を行うことができなくなる。こ
のことから、BFPには極めて高い信頼性が要求される。
37,700kW
・比速度:約250(m³/min, m , min )
-1
従来2台のポンプの並列運転によって行っていたボイ
2.ボイラ給水ポンプの構造
ラへの給水を1台で行うことで、ポンプの大型化による
図1に超臨界圧発電所用ボイラ給水ポンプの構造の代
ポンプ効率の向上を実現させた。これによって発電所の
表例を示す。
省エネへ寄与するだけでなく、発電設備の簡素化及びコ
⑴ ケーシング
ストダウンに貢献している。
今回の1,000MW超臨界圧発電所用ボイラ給水ポン
写真1 1,000MW超臨界圧火力発電所用 100%容量BFP
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吐出ノズル
吐出カバー
吸込フランジ
温度検出用座
外胴
強制給油軸受
(ラジアル)
強制給油軸受
スロットルブッシュ
(スラスト)
スロットルブッシュ
ドレン&ウォーミング用ノズル
再燃器スプレー用
中段抽出フランジ
バランス戻りフランジ
超臨界圧石炭火力用BFP構造例
図1 超臨界圧火力発電所用ボイラ給水ポンプの構造
プでは、吐出圧力は34MPaと高圧であり、給水温度
ている13Cr鋼(マルテンサイト系ステンレス鋼)を使
は180℃以上となるため、ポンプケーシングにはシ
用している。
ール性に優れる二重胴型を採用している。
耐圧部品である外胴は円筒形状を有し、材料強度が
羽根車は高揚程に対応すべく多段(5段)方式とし、
高く欠陥が少ない鍛造炭素鋼を使用している。外胴の
羽根車前面と背面の受圧面積の差によって発生する軸
蓋に相当する吐出カバーにも外胴と同様に鍛造炭素鋼
方向スラストをバランスさせるため、羽根車の配列は
を使用し、高強度のカバーボルトによって強固に締め
背面合わせとした。
付けて給水の外部漏えいを防ぐ。締付ボルトは、ボル
本ポンプは高速回転で運転されることから、羽根車
トヒータ、あるいはボルトテンショナーを使用してボ
と主軸のはめあい部はフレッティング対策としてしま
ルトの機械的な伸び管理を行い、締付力が適正に得ら
りばめとしている。
れるようにする。
羽根車、主軸の材料には、内胴と同様に材料強度と
外胴及び吐出カバーのガスケットシール面や高流速
耐浸食性に優れた13Cr鋼を使用している。
部には、浸食対策としてオーステナイトステンレス鋼
また、BFP羽根車及び主軸を含む回転体に対して
の盛金を施工している。
危険速度解析を実施し、発電所の負荷ごとによって変
外胴及び吐出カバーの各肉厚、カバーボルトのサイ
わるBFPの各運転回転速度における、回転周波数と
ズ、本数などの強度設計は、発電用火力技術基準、
回転体固有振動数の共振の有無を確認している。
ASMEなどの公的規格に準拠しており、ポンプの吐出
最高使用圧力に対して十分な強度を確保している。
⑵ 内胴
⑷ 軸封
本ポンプの軸封装置には、高速・高圧条件に対して
も摩耗が少なく連続運転に適する非接触型のスロット
外胴の内部に組み込まれる内胴は渦巻(ボリュート)
ルブッシュを用いている。スロットルブッシュ式軸封
構造を有しており、かつ、ポンプ内部を流れる流体に
は、グランドパッキンやメカシールのような接触型ま
よって生じるラジアル荷重をバランスさせるため、2
たは摺動型のシールとは異なり、周速や圧力的な限界
つのボリュートを180度の角度で配置するダブルボ
がないことに加え、調整や取り替えなどのメンテナン
リュート構造を有している。また、内胴はメンテナン
ス頻度が少ないメリットがある。
ス性に優れた水平方向二つ割り構造としている。
内胴の材料には、材料強度が高く、耐浸食性に優れ
40
⑶ 羽根車及び主軸
⑸ 軸受
軸受は高速回転及び重荷重に適する軸受が必要不可
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シール水バイパス
⑧
⑦
⑥
⑤
④
③
②
①
“o”
リング
ブラケットカバー
調節ねじ
“o”
リング
“o”
リング
“o”
リング
スロットルブッシュ
主軸
シール水注入
シール水回収
図2 スロットルブッシュ構造(例)
欠であり、ラジアル軸受にはすべり軸受、スラスト軸
新興国における火力発電では、原油及びLNGよりも
受にはティルティングパッド軸受を用いており、潤滑
価格が低位・安定している石炭を燃料とする石炭火力が
方式は強制給油潤滑方式を採用している。
主流であり、環境負荷低減との両立を求められている。
5.おわりに
このため、再生可能エネルギーとの併用における負荷調
整運用柔軟化、あるいは発電設備の高効率化へのニーズ
BFPは事業用火力発電設備の大容量化、高温高圧化、
は今後も高まっていくものと考える。
運用方法の変化などのニーズに対応するために改良、進
火力発電設備の心臓部とも言えるBFPには更なるポ
歩を繰り返してきた。今後も中国では発電所の新設や高
ンプ効率の向上、信頼性向上、製造原価低減など、更な
効率化に伴う設備の更新が見込まれるだけでなく、新興
る改良及び技術開発を進めていく必要がある。
国でも電力需要増大による発電設備の新設が見込まれ
る。
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イベント情報
●INTERMOLD2016(第27回金型加工技術展)/金型展2016
会 期:4月20日(水)∼4月23日(土)
開 催 概 要:工作機械・機器、特殊鋼工具、超鋼工具、精密・光学測定機器、プレス機械、プラス
チック加工機械、プラスチック加工機械周辺機器及び原材料・副資材、研削砥石、研
磨剤などの技術を一堂に会した展示会
会 場:インテックス大阪
連 絡 先:インターモールド振興会
TEL:06-6944-9911
URL:http://intermold.jp/
●金属プレス加工技術展2016
会 期:4月20日(水)∼4月23日(土)
開 催 概 要:プレス加工機、周辺機器、各種金属プレス成型サンプル、プレス金型、プレス金型部
品などの技術を一堂に会した展示会
会 場:インテックス大阪
連 絡 先:インターモールド振興会
TEL:06-6944-9911
URL:http://intermold.jp/
●試作市場2016/微細・精密加工技術展2016
会 期:5月12日(木)∼5月13日(金)
開 催 概 要:試作市場2016では切削・プレスなどの機械加工分野、CAD・RP造形機などの関連
機器分野、光造形・粉末造形・インクジェット造形などのRP造形分野、微細・精密
加工技術展2016では微細加工技術分野、精密加工技術分野、加工機械・関連機器分
野など日本が誇る高度なものづくり力を一堂に会した展示会
会 場:大田区産業プラザPiO
連 絡 先:日刊工業新聞社 イベント事務局
TEL:06-6946-3384
URL:http://nikkan-event.jp/sb/
●2016NEW環境展(N-EXPO 2016 TOKYO)
会 期:5月24日(火)∼5月27日(金)
開 催 概 要:
「環境ビジネスの展開」をテーマに、環境汚染問題や地球温暖化問題の解決に向けた、
資源有効利用や多様な新エネルギーの活用など様々な環境技術・サービスを展示し情
報発信することにより環境保全への啓発を行い、国民生活の安定と環境関連産業の発
展を目的とした展示会(同時開催:2016地球温暖化防止展)
会 場:東京ビッグサイト
連 絡 先:日報ビジネス株式会社 NEW環境展事務局
TEL:03-3262-3562
URL:http://www.nippo.co.jp/n-expo016/
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工業会情報
行事報告
行事予定
本 部
新年賀詞交歓会(1月7日)
書籍・報告書情報
統計資料
1月27日 調査委員会
地方自治体を対象とした環境分野におけるPPP(パ
ブリック・プライベート・パートナーシップ:官民連携)
手法に関するアンケート調査の分析結果、及びヒアリン
グ調査の進捗状況について報告を行った。また、今後の
午前11時よりホテルオークラ東京 アスコットホー
進め方について検討を行った。
ルにおいて、会員各位はもとより、政界、官界等関係各
1月27日 部会幹事会
方面から多数の来賓を迎え開催した。佃会長の挨拶に引
事業進捗状況の報告及び今後の活動について検討を行
き続き、来賓の経済産業省 製造産業局長 糟谷敏秀 殿か
った。
ら挨拶があり、参加者一同新年の賀詞を交歓し、盛会の
うちに午後0時30分に散会した。
プラスチック機械部会
1月19日 押出成形機需要予測委員会
部 会
ボイラ・原動機部会
市場動向について検討を行った。
1月25日 ブロー成形機需要予測委員会
市場動向について検討を行った
1月7日 部会幹事会
1月27日 射出成形機需要予測委員会
平成28年度の活動内容及び日程について確認を行っ
市場動向について検討を行った。
た。
1月29日 ISO/TC270国内審議委員会 射出成形機
1月25日 技術委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ TC161(熱発生装置の制御及び安全装置)国内
対策委員会
分科会
ISO規格案について検討を行った。
風水力機械部会
⑵ 施設見学会の総括
1月13日 排水用水中ポンプシステム委員会
⑶ 平成28年度事業計画(案)
次の事項について報告及び審議を行った。
⑷ リスクアセスメント
鉱山機械部会
1月7日 ボーリング技術委員会 WG
⑴ リスクアセスメント
⑵ 平成28年度事業計画(案)
⑶ 一般社団法人 公共建築協会「機械設備工事監理指
針」の改訂案
次の事項について検討を行った。
1月20日 汎用ポンプ委員会
⑴ リスクアセスメント
次の事項について確認、報告及び審議を行った。
⑵ 安全マニュアル
1月14日 骨材機械委員会
次の事項について検討を行った。
⑴ 一般社団法人 日本建築協会「機械設備工事監理指
針」の改訂案
⑵ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿
⑴ リスクアセスメント
1月21日 汎用送風機委員会
⑵ 骨材機械に関する情報交換
次の事項について報告及び審議を行った。
⑶ 生産性向上設備投資促進税制
環境装置部会
⑴ 一般社団法人 公共建築協会「機械設備工事監理指
針」の改訂案
⑵ JIS B 8331(多翼送風機)の内容
1月19日 環境ビジネス委員会 先端技術調査分科会
1月22日 ポンプ国際規格審議会
活動状況の報告及び今後の活動について検討を行っ
次の事項について確認、報告及び審議を行った。
た。
⑴ TC115(ポンプ)/SC2/WG4
⑵ TC113(せき)/SC2/WG11
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行事報告
行事予定
⑶ JIS B 8301(遠心ポンプ、斜流ポンプ及び軸流
ポンプ-試験方法)改訂準備委員会活動内容
⑷ ISO 21630(ポンプ-試験-汚水及び類似用途
の水中ミキサ)SR投票結果
⑸ ISO 20361(液体ポンプ及びポンプユニット-
騒音試験コード-等級2及び3の精度)CIB(委員会
内投票)結果
書籍・報告書情報
統計資料
った。
1月20日 昇降機委員会
ISO 25745-2(昇降機のエネルギー性能の測定法と区
分)のJIMS化に向けた内容の検討を行った。
1月21日 コンベヤ技術委員会
次の事項について報告及び審議を行った。
⑴ リスクアセスメント
⑹ ISO GD(ユーザ管理システム)登録見直し
⑵ コンベヤ関係JIS規格改正
⑺ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿
⑶ ベルトコンベヤ設備保守・点検業務に関するガイ
1月27日 汎用圧縮機委員会
次の事項について確認、報告及び審議を行った。
ドラインの見直しと作成
1月22日 流通設備委員会 クレーン分科会
⑴ 平成27年度優秀製品表彰
特別アセスメントについて検討を行った。
⑵ 平成27年度決算報告(案)
1月26日 コンベヤ技術委員会 JIS B 0140、JIS
⑶ 平成28年度事業計画(案)及び平成28年度収支予
算(案)
B 0141改正WG
JIS B 0140(コンベヤ用語-種類)、
JIS B 0141(コ
⑷ 平成28年度役員体制
ンベヤ用語-部品・付属機器ほか)の改正について検討
⑸ 平成28年度部会活動内容
を行った。
「空気圧縮機」を安全に設置するために』の改訂
⑹ 『
1月27日 流 通 設 備 委 員 会 JIS Z 0620、JIS Z
⑺ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿
0110改正WG
1月27日 汎用送風機委員会 年度幹事会
JIS Z 0620(産業用ラック)、JIS Z 0110(産業用
平成28年度春季総会の内容について検討を行った。
ラック用語)改正について検討を行った。
1月28日 メカニカルシール委員会 技術分科会
次の事項について確認、報告及び審議を行った。
動力伝導装置部会
⑴ メカニカルシール講習会の総括
1月20日 減速機委員会
⑵ 「風水力機械産業の現状と将来展望」の原稿
次の事項について報告及び検討を行った。
⑶ 「30年の歩み」の原稿
運搬機械部会
1月14日 巻上機委員会
次の事項について報告及び検討を行った。
⑴ 今後の業界動向
⑵ 海外研修会の実施
⑶ 平成28年度事業計画(案)
業務用洗濯機部会
⑴ JIS B 2809(ワイヤグリップ)の改正
1月13日 技術委員会
⑵ 巻上機の特別アセスメント指針の運用及び普及
「クリーニング機械の基礎技術」の改正について検討
⑶ ISO/TC111(リンクチェーン、チェーンスリン
及び審議を行った。
グ、構成要素及び付属品)関連規格の改正
⑷ 平成28年度事業計画(案)
1月15日 コンベヤ技術委員会 JIS B 0140、JIS
B 0141改正WG
1月21日 新年賀詞交歓会
次の事項について検討及び審議を行った。
⑴ 平成28年度事業計画(案)
⑵ 平成28年部会行事計画
JIS B 0140(コンベヤ用語-種類)
、
JIS B 0141(コ
ンベヤ用語-部品・付属機器ほか)の改正について検討
を行った。
1月20日 コンベヤ技術委員会 JIS B 8825改正WG
JIS B 8825(仕分コンベヤ)改正について検討を行
44
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行事報告
行事予定
委員会
エコスラグ利用普及委員会
書籍・報告書情報
統計資料
関西支部
1月8日 新年賀詞交歓会
1月19日 JIS A 5032 幹事会
正午からリーガロイヤルホテル クラウンルームにお
次の事項について報告及び検討を行った。
いて、佃会長、古川関西支部長を始め、関西在住の会員
⑴ 平成27年度溶融スラグのJIS開発事業報告書
会社首脳部はもとより、関係方面から多数の来賓を迎え
⑵ JIS A 5032(一般廃棄物、下水汚泥又はそれら
開催した。古川支部長の挨拶に引き続き、来賓の近畿経
の焼却灰を溶融固化した道路用溶融スラグ)の改正
済産業局長 関総一郎 殿から挨拶があり、盛会のうちに
原案及び解説
午後1時30分に散会した。
1月27日 利用普及分科会 編集WG
次の事項について報告及び検討を行った。
⑴ エコスラグ利用普及委員会の賛同会員規定
⑵ 「2015年度版エコスラグ有効利用の現状とデー
タ集」の編集企画
部会
ボイラ・原動機部会
12月11日 定例部会
⑶ 施設調査の企画
次の事項について報告及び審議を行った。
⑷ 平成27年度活動内容及びスケジュール
⑴ 平成27年度決算報告(案)
1月28日 溶融スラグに関するJIS開発 合同本委員会
次の事項について報告及び検討を行った。
⑵ 平成28年度事業計画(案)及び平成28年度収支予
算(案)
⑴ 平成27年度溶融スラグのJIS開発事業報告書
⑶ 平成28年度大阪部会総会
⑵ JIS A 5031(一般廃棄物、下水汚泥又はそれら
⑷ 平成28年度施設調査
の焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラ
グ)
、JIS A 5032の改正原案及び解説
⑶ 溶融スラグの使用実績調査結果
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45
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工業会情報
行事報告
4月上旬
行事予定
第 42回優秀環境装置表彰 第3回審査
WG
書籍・報告書情報
4月20日
中旬
排水用水中ポンプシステム委員会
汎用送風機委員会
21日
政策委員会
26日
運営幹事会
21日
汎用圧縮機委員会
5月上旬
第42回優秀環境装置表彰 審査委員会
22日
真空式下水道システム委員会
平成28年度定時総会
部 会
ボイラ・原動機部会
〃
汎用圧縮機技術分科会
5月13日
メカニカルシール委員会
17日
送風機技術者連盟 春季総会
中旬
汎用ポンプ委員会
〃
汎用送風機委員会
4月13日
ボイラ幹事会
26日
ポンプ技術者連盟 春季総会
5月11日
ボイラ幹事会
下旬
汎用圧縮機技術分科会
中旬
ボイラ技術委員会
鉱山機械部会
〃
ポンプ国際規格審議会
運搬機械部会
4月下旬
ボーリング技術委員会
4月中旬
コンベヤ技術委員会
5月中旬
骨材機械委員会
〃
昇降機委員会
〃
コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS
化学機械部会
4月8日
15日
幹事会・業務委員会合同会議
技術委員会
環境装置部会
改正WG
〃
下旬
流通設備委員会
チェーンブロック企画委員会
〃
流通設備委員会 クレーン分科会
〃
ISO/TC111国内審議委員会
4月15日
部会総会
5月中旬
コンベヤ技術委員会
5月下旬
環境ビジネス委員会 有望ビジネス分科
〃
昇降機委員会
会 第1回分科会
〃
コンベヤ技術委員会 コンベヤ用語JIS
〃
環境ビジネス委員会 水分科会 第1回
分科会
〃
環境ビジネス委員会 バイオマス発電推
改正WG
下旬
〃
進分科会 第1回分科会
〃
〃
流通設備委員会 クレーン分科会
コンベヤ技術委員会 仕分コンベヤJIS
改正WG
環境ビジネス委員会 先端技術調査分科
〃
物流システム機器企画委員会
会 第1回分科会
〃
産業用ラックJIS改正原案作成委員会
環 境ビジネス委員会 3Rリサイクル研
〃
産業用ラック用語JIS改正原案作成委員
究会 第1回分科会
タンク部会
会
動力伝導装置部会
4月5日
幹事会・政策分科会合同会議
4月下旬
減速機委員会
5月18日
技術分科会
5月下旬
部会総会
〃
減速機委員会
風水力機械部会
4月6日
8日
46
汎用ポンプ委員会
19日
〃
統計資料
ロータリ・ブロワ委員会
部会幹事会 移動例会
業務用洗濯機部会
4月7日
技術委員会
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行事報告
4月7日
行事予定
コインランドリー分科会
22日
定例部会
5月12日
部会総会
関西支部
化学機械部会
エコスラグ利用普及委員会
4月上旬
エコスラグ利用普及分科会 編集WG
中旬
エコスラグ利用普及分科会 施設調査
下旬
エコスラグ利用普及分科会 編集WG
5月中旬
エコスラグ利用普及分科会 編集WG
JIS A 5032 WG
〃
統計資料
部 会
委員会
下旬
書籍・報告書情報
エコスラグ利用普及分科会
4月上旬
正副部会長会議
環境装置部会
4月14日
正副部会長及び幹事合同会議
風水力機械部会
4月中旬
正副部会長会議
繊維スリング分科会
5月中旬
総会
委員会
政策委員会
4月28日
委員会
労務委員会
4月28日
正副委員長会議
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47
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工業会情報
行事報告
行事予定
会員名簿2015
頒 価:1,080円(税込)
連絡先:総務部(TEL:03-3434-6821)
工業会会員の本社と支社所在地、取扱機種の一覧等をま
とめたもの。
風力発電関連機器産業に関する調査研究報告書
頒 価:5,000円(税込)
連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-7579)
風力発電機の本体から部品などまで含めた風力発電関連
機器産業に関する生産実態等の調査を実施し、各分野に
書籍・報告書情報
統計資料
(2006年10月発行)。
メカニカル・シールハンドブック
初・中級編(改訂第3版)
頒 価:2,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
メカニカルシールに関する用語、分類、基本特性、寸法、
材料選定等についてまとめたもの(2010年10月発行)
。
風水力機械産業の現状と将来展望
— 2011年〜2015年 —
おける産業規模や市場予測、現状での課題等を分析し、
頒 価:会員/1,500円(税込)
会員外/2,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
本報告書にまとめた。
1980年より約5年に1度、風水力機械部会より発行し
平成26年度 環境装置の生産実績
ている報告書の最新版。本報告書は、風水力機械産業の
代表的な機種であるポンプ、送風機、汎用圧縮機、プロ
頒 価:実費頒布
連絡先:環境装置部(TEL:03-3434-6820)
セス用圧縮機、メカニカルシールのそれぞれの機種毎に
日本の環境装置の生産額を装置別、需要部門別(輸出含
需要動向と予測、技術動向、国際化を含めた今後の課題
む)
、
企業規模別、
研究開発費等で集計し図表化。その他、
と対応についてまとめている。風水力機械メーカはもと
前年度との比較や過去28年間における生産実績の推移
より官公庁、エンジニアリング会社、ユーザ会社等の方々
を掲載。
にも有益な内容である。
2014年度版 エコスラグ有効利用の現状と
データ集
頒 価:5,000円(税込)
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
化学機械製作の共通課題に関する調査研究報
告書(第8版 平成20年度版)
〜化学機械分野における輸出管理手続き〜
全国におけるエコスラグの生産状況、利用状況、分析デ
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
ータ等をアンケート調査からまとめた。また、委員会の
化学機械製作に関する共通の課題・問題点を抽出し、取
活動についても報告している(2014年5月発行)。
りまとめたもの。
道路用溶融スラグ品質管理及び
設計施工マニュアル
頒 価:3,000円(税込)
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
2006年7月20日に制定されたJIS A 5032「一般廃棄
物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融個化した道路用
溶融スラグ」について、溶融スラグの製造者及び道路の
設計施工者向けに関連したデータを加えて解説した
(2007年9月発行)
。
港湾工事用エコスラグ利用手引書
今回は強化されつつある輸出管理について、化学機械分
野に限定して申請手続きの流れや実際の手続きの例を示
した。実際に手続きに携わる者への参考書となる一冊。
JIMS H 3002業務用洗濯機械の性能に係る
試験方法(平成20年8月制定)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第1部(TEL:03-3434-3730)
ユニット式ラック構造設計基準
(JIMS J-1001:2012)解説書
頒 価:800円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
頒 価:実費頒布
連絡先:エコスラグ利用普及委員会(TEL:03-3434-7579)
ユニット式ラックの構造設計を行う場合の地震動に対す
エコスラグを港湾工事用材料として有効利用するため
る考え方をより理解してもらうための解説書として、
に、設計・施工に必要なエコスラグの物理的・化学的特
JIMS J-1001:2012と併せた活用を前提として発行
性をまとめた。工法としては、サンドコンパクションパ
した。JIMS J-1001:2012を解説・補足する位置付け。
イル工法とバーチカルドレーン工法を対象としている
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行事報告
行事予定
物流システム機器ハンドブック
頒 価:3,990円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
書籍・報告書情報
統計資料
ラック式倉庫のスプリンクラー設備の解説書
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
(1)各システム機器の分類、用語の統一
平成10年7月の消防法令の改正に伴い、
「ラック式倉庫」
(2)能力表示方法の統一、標準化
の技術基準、ガイドラインについて、わかりやすく解説
(3)各機器の安全基準と関連法規・規格
したもの。
(4)取扱説明書、安全マニュアル
(5)物流施設の計画における寸法算出基準
コンベヤ機器保守・点検業務に関する
ガイドライン
ゴムベルトコンベヤの計算式
(JIS B 8805-1992)計算マニュアル
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
現行JIS(JIS B 8805-1992)の内容は、ISO5048に
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
準拠して改正されたが、旧JIS(JIS B 8805-1976)
コンベヤ機器の使用における事業者の最小限の保守・点検
と計算手順が異なるため、これをマニュアル化したもの。
レベルを確保するためガイドラインとしてまとめたもの。
チェーン・ローラ・ベルトコンベヤ、
仕分コンベヤ、
垂直コンベヤ、
及びパレタイザ検査要領書
ユニバーサルデザインを活かしたエレベータ
のガイドライン
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
ユニバーサルデザインの理念に基づいた具体的な方法を
ばら物コンベヤを除くコンベヤ機器については、検査要
ガイドラインとして提案したもの。
領の客観的な指針がないため、設備納入メーカや購入者
のガイドラインとして作成したもの。
バルク運搬用 ベルトコンベヤ設備保守・点検
業務に関するガイドライン
東京直下地震のエレベーター被害予測に
関する研究
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
東京湾北部を震源としたマグニチュード7程度の地震が
頒 価:500円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
予測されていることから、所有者、利用者にエレベータ
コンベヤ機器を利用目的に応じて、安全にかつ支障なく
ーの被害状況を提示し、対策の一助になることを目的と
稼動させるには日常の保守点検は事業者にとって必須条
して、エレベーターの閉じ込め被害状況の推定を行った
件であり、義務であるが、事業者や事業内容によって保
もの。
守・点検の実施レベルに大きな差が在るのが実情である。
本ガイドラインは、この様な情況からコンベヤ機器の使
用における事業者の最小限度の保守・点検レベルを確保
するためのガイドラインとしてまとめたものである。
バルク運搬用 ベルトコンベヤ検査基準
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
バルク運搬用ベルトコンベヤの製作、設置に関する部品
プラスチック機械産業の市場動向調査報告書
(平成28年2月発行版)
頒 価:1,000円(税込)
連絡先:産業機械第2部(TEL:03-3434-6826)
射出成形機、押出成形機、ブロー成形機に関する平成
27〜29年の市場動向を取りまとめたもの。
2015年度 環境活動報告書
ならびに設備の機能を満足するための検査項目、検査個
頒 価:無償頒布
連絡先:企画調査部(TEL:03-3434-6823)
所および検査要領とその判定基準について規定したも
環境委員会が会員企業を対象に実施する各種環境関連調
の。
査の結果報告の他、会員企業の環境保全への取り組み等
を紹介している。
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工業会情報
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
平成28年度 産業機械の受注見通し
平成28年2月
企画調査部
平成27年度のわが国経済は、夏以降の中国の景気減
で高水準だった発電関連の受注については、前年度に比
速やその影響を受けた新興国向けの輸出の伸び悩み等か
べ伸びが鈍化するものと見込んだ。官公需については、
ら、横ばい状態で推移している。
インフラの老朽化対策に加え、オリンピック関連の事業
そのような情勢の下、平成27年度と平成28年度の産
も始動するものとみられ、前年度を若干上回るものと見
業機械(当工業会取り扱い)の受注見通しを以下の通り
込んだ。
策定した。
外需は、対前年度比7.4%増の1兆9,970億円と見込
んだ。資源価格の低迷や中国を始めとする新興国経済の
平成27年度
減速等の不安要素があるものの、石油化学や金属精錬な
どの下流分野ついては少なからず動いており、エネルギ
内需は、官公需が減少しているものの、民需が増加し
ー・環境関連などの社会インフラ整備についても新興国
ていることから、対前年度比3.5%増の3兆6,183億円
を中心に需要が高まっているものと思われる。また、ア
と見込んだ。民需は、食品、繊維、化学、窯業土石、鉄
ジアにおいてはASEAN経済共同体やTPP等のメガFTA
鋼、はん用・生産用、業務用機械、電気機械、情報通信
の枠組みづくりが加速しており、今後も経済活動が拡大・
機械、自動車、電力、卸売・小売が増加していることか
活発化していくとみられることから、我々産業機械業界
ら、製造業・非製造業ともに前年度実績を上回ると見込
が様々な分野で経済成長に貢献していくことで増加して
んだ。官公需は、環境装置のうち水質汚濁防止装置とご
いくものと見込んだ。
み処理装置(災害廃棄物処理装置)が減少していること
この結果、内外総合では、対前年度比4.6%増の5兆
から、前年度実績を下回ると見込んだ。
7,289億円となり、2年ぶりに前年度実績を上回ると見
外需は、アジアの減少に加え、前年度にロシア・東欧
込んだ。
で超大型プラントを受注した反動減により、対前年度比
28.0%減の1兆8,589億円と見込んだ。
この結果、内外総合では、対前年度比9.8%減の5兆
4,773億円となり、2年ぶりに前年度実績を下回ると見
込んだ。
平成28年度
平成27年度
内需は、鉄鋼、はん用・生産用、電気機械、電力の増
加により、対前年度比105.0%の1兆3,557億円と見込
んだ。
内需は、民需を中心とした緩やかな回復基調を維持す
外需は、アジア、アフリカ、オセアニアの減少により、
る と み ら れ る こ と か ら、 対 前 年 度 比 3.1 % 増 の 3 兆
対前年度比85.0%の4,399億円と見込んだ。
7,319億円と見込んだ。民需は、法人実効税率の引き下
内外総合では、対前年度比99.3%の1兆7,957億円
げや規制緩和など企業の収益環境が改善する中、設備投
と見込んだ。
資意欲が高まっていくことで、老朽化設備の更新や省エ
ネ・省力化投資等が増加していくものとみられる。また、
50
1.ボイラ・原動機
平成28年度
TPPの大筋合意等を踏まえ、将来の成長・発展を視野
内需は、電力各社の老朽化した火力発電所の更新や、
に入れた国際競争力強化に向けた設備投資も多くの業種
自 家 発 電 設 備 の 新 設・ 増 設 等 が 増 加 し、 対 前 年 度 比
で増加していくものと思われる。なお、資源価格の低迷
102.5%の1兆3,896億円と見込んだ。
や国際的な需給環境の悪化等が続く素材関連や前年度ま
外需は、欧米における石炭火力への環境規制の影響が
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
懸念されるものの、アジア等の新興国における発電プラ
設備の更新及びメンテナンス需要、省エネ対策等による
ント等の需要が増加し、対前年度比115.0%の5,059億
増加に加え、新技術の導入や生産拠点の集約、再構築等
円と見込んだ。
に伴う設備投資も増加していくものとみて、対前年度比
内外総合では、対前年度比105.6%の1兆8,956億円
102.5%の8,277億円と見込んだ。
と見込んだ。
外需は、原油価格の低迷等が懸念されるものの、先送
りにされていた石油・ガス関連の案件が動き出していく
2.鉱山機械
平成27年度
ものとみられ、新興国の環境関連の需要増に加え、石化
プラントや金属精錬・精製プラント等のニーズも高まっ
ていることから、対前年度比105.0%の6,276億円と見
内需は、窯業土石、鉄鋼、鉱業、建設の増加により、
込んだ。
対前年度比140.0%の258億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比103.6%の1兆4,553億円
外需は、アジア、アフリカの減少により、対前年度比
と見込んだ。
70.0%の28億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比127.2%の287億円と見
込んだ。
平成28年度
4.タンク
平成27年度
内需は、石油製品、電力、その他非製造業(ガス業)
内需は、オリンピックに向けたインフラ整備や宿泊施
の減少により、対前年度比70.0%の184億円と見込ん
設の建設等に伴う需要が堅調に推移するとみて、対前年
だ。
度比107.5%の278億円と見込んだ。
外 需 は、 ア ジ ア、 中 東 の 増 加 に よ り、 対 前 年 度 比
外需は、東南アジア等でのインフラ整備や資源開発等
800.0%の288億円と見込んだ。
による需要が増加し、対前年度比105.0%の30億円と
内外総合では、対前年度比157.8%の472億円と見
見込んだ。
込んだ。
内外総合では、対前年度比107.3%の308億円と見
込んだ。
平成28年度
内需は、老朽設備の更新投資や耐震改修に加え、自家
3.化学機械(冷凍機械、環境装置のうち大気汚
染防止装置と水質汚濁防止装置を含む)
平成27年度
発電用のLNGタンクの新設・増設等の増加により、対
前年度比140.0%の258億円と見込んだ。
外需は、原油価格の低迷等が懸念されるものの、アジ
ア、北アメリカ、アフリカ等のガス関連での需要が増加
内需は、官公需が減少しているものの、民需が食品、
するとみて、対前年度比105.0%の302億円と見込ん
化学、はん用・生産用、業務用機械、自動車、電力、運
だ。
輸等で増加していることから、対前年度比105.0%の
内外総合では、対前年度比118.7%の560億円と見
8,075億円と見込んだ。
込んだ。
外需は、ロシア・東欧で前年度に大型プラントを受注
した反動減に加え、アジアの減少により、対前年度比
45.0%の5,977億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比67.0%の1兆4,053億円
と見込んだ。
平成28年度
内需は、石油関連の減少が懸念されるものの、老朽化
5.プラスチック加工機械
平成27年度
内需は、化学、自動車、その他製造業の増加により、
対前年度比115.0%の853億円と見込んだ。
外需は、ヨーロッパ、北アメリカの増加により、対前
年度比105.0%の1,255億円と見込んだ。
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
内外総合では、対前年度比108.8%の2,109億円と見
南アメリカ、ロシア・東欧で減少したことから、受注金
込んだ。
額としては前年度並みの、対前年度比100.0%の1,344
平成28年度
内需は、自動車関連を中心に需要増が続くとみて、対
前年度比102.5%の874億円と見込んだ。
外需は、スマートフォン関連の需要回復には今しばら
億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比100.0%の2,669億円と見
込んだ。
平成28年度
く時間がかかると思われるが、
自動車関連の増加により、
内需は、設備稼働率が高まる中、高効率な省エネ製品
対前年度比102.5%の1,287億円と見込んだ。
等への更新需要が増加し、対前年度比102.5%の1,358
内外総合では、対前年度比102.5%の2,161億円と見
億円と見込んだ。
込んだ。
外需は、原油価格の低迷等が懸念されるものの、発電
や石化プラント、一般産業用等での需要が増加し、対前
6.ポンプ
平成27年度
年度比102.5%の1,377億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比102.5%の2,736億円と見
込んだ。
内需は、化学、鉄鋼、情報通信機械、電力、官公需の
増加により、対前年度比105.0%の2,570億円と見込ん
だ。
外 需 は、 ア ジ ア、 中 東 の 増 加 に よ り、 対 前 年 度 比
8.送風機
平成27年度
110.0%の1,007億円と見込んだ。
内需は、電気機械、自動車、電力が増加したものの、
内外総合では、対前年度比106.4%の3,578億円と見
官公需の減少により、対前年度比95.0%の229億円と
込んだ。
見込んだ。
平成28年度
外需は、アジアの増加により、対前年度比135.0%の
51億円と見込んだ。
内需は、社会インフラの修繕・更新等で官公需が底固
内外総合では、対前年度比100.4%の280億円と見
く推移するとともに、民需もトップランナーモータを採
込んだ。
用した省エネ製品等への更新需要が継続するものとみ
て、対前年度比105.0%の2,699億円と見込んだ。
平成28年度
外需は、原油価格の低迷等が懸念されるものの、イン
内需は、民需は電力等で増加し、官公需もインフラ整
フラ整備や発電・化学プラント等での需要増が続くとみ
備等が増加するものとみて、対前年度比110.0%の252
て、対前年度比102.5%の1,032億円と見込んだ。
億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比104.3%の3,731億円と見
外需は、インフラ整備や発電プラント等での需要増に
込んだ。
より、対前年度比102.5%の52億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比108.6%の304億円と見
7.圧縮機
平成27年度
内需は、化学、石油製品、鉄鋼、電気機械、造船が増
加したものの、はん用・生産用、電力で減少したことか
52
込んだ。
9.運搬機械
平成27年度
ら、受注金額としては前年度並みの、対前年度比100.0
内需は、窯業土石、はん用・生産用、電気機械、情報
%の1,325億円と見込んだ。
通信機械、自動車、電力、運輸・郵便、卸売・小売、官
外需は、アジア、中東が増加したものの、ヨーロッパ、
公需の増加により、対前年度比120.0%の2,687億円と
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行事報告
行事予定
見込んだ。
外需は、アジア、中東で増加したものの、ヨーロッパ、
北アメリカで減少したことから、受注金額としてはほぼ
書籍・報告書情報
統計資料
11.金属加工機械(製鉄機械)
平成27年度
前年度並みの、対前年度比100.0%の1,307億円と見込
んだ。
内需は、鉄鋼、自動車、造船の増加により、対前年度
内外総合では、対前年度比112.6%の3,995億円と見
比115.0%の773億円と見込んだ。
込んだ。
外需は、アジア、北アメリカの増加により、対前年度
平成28年度
内需は、eコマースへの対応や省エネ・省力化等に向
けた物流・マテハン関連の需要増に加え、鉄鋼・港湾等
の産業用クレーンの需要も底固く推移するとみて、対前
比110.0%の1,042億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比112.1%の1,815億円と見
込んだ。
平成28年度
年度比105.0%の2,821億円と見込んだ。
内需は、老朽設備の更新や安全対策、省エネ化投資等
外需は、アジアや北アメリカ等での物流・マテハン関
が底固く推移するとみて、対前年度比102.5%の792
連の需要増や、ASEANを始めとする港湾整備や発電プ
億円と見込んだ。
ラント等での産業用クレーンの需要増により、対前年度
外需は、中国の輸出増による世界的な鉄鋼需給の緩和
比115.0%の1,503億円と見込んだ。
の影響が懸念されるものの、先送りされていた案件の実
内外総合では、対前年度比108.3%の4,325億円と見
行等により緩やかな回復が続き、対前年度比102.5%の
込んだ。
1,068億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比102.5%の1,861億円と見
10.変速機
平成27年度
込んだ。
12.その他産業機械(業務用洗濯機、メカニカ
内需は、鉄鋼、業務用機械、電気機械、情報通信機械、
ルシール等を含むが、中核をなすのは官公
建設、運輸・郵便、官公需の増加により、対前年度比
需向けごみ処理装置である。
)
105.0%の443億円と見込んだ。
外需は、アジア、北アメリカ、南アメリカの増加によ
平成27年度
り、対前年度比110.0%の82億円と見込んだ。
内需は、官公需向け都市ごみ処理装置と民間向け事業
内外総合では、対前年度比105.8%の526億円と見
系廃棄物処理装置が増加したものの、官公需向け事業系
込んだ。
廃棄物処理装置(東日本大震災関連の災害廃棄物処理装
平成28年度
置)が減少したことから、対前年度比90.0%の5,224億
円と見込んだ。
内需は、民間設備投資の回復が続く中、製造業の幅広
外需は、アジアの増加により、対前年度比125.0%の
い業種で需要が緩やかに増加し、対前年度比102.5%の
1,804億円と見込んだ。
454億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比97.0%の7,028億円と見
外需は、アジア、北アメリカ等での増加により、対前
込んだ。
年度比102.5%の84億円と見込んだ。
内外総合では、対前年度比102.5%の539億円と見
込んだ。
平成28年度
内需は、官公需向け都市ごみ処理装置の改良工事等の
増加により、対前年度比102.5%の5,354億円と見込ん
だ。
外需は、環境意識の高まりを背景に、廃棄物の埋め立
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
て処分から焼却処理を推進する動きが広がりつつあり、
内外総合では、対前年度比103.1%の7,249億円と見
東南アジア等で都市ごみ処理装置の需要が増加するとみ
込んだ。
て、対前年度比105.0%の1,894億円と見込んだ。
平成28年度 産業機械機種別受注見通し
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(単位 金額:百万円)
年度
実績
機種
平成26年度
内需
①ボイラ・原動機 1,291,235
②鉱山機械
③化学機械
見通し
18,477
外需
平成27年度
計
内需
517,568 1,808,803 1,355,797
4,120
22,597
25,868
769,117 1,328,282 2,097,399
807,573
外需
対前年度比
計
内需
439,933 1,795,730 105.0%
2,884
28,752 140.0%
597,727 1,405,300 105.0%
外需
85.0%
平成28年度
計
99.3% 1,389,692
70.0% 127.2%
45.0%
内需
27,809
外需
対前年度比
計
内需
外需
計
505,923 1,895,615 102.5% 115.0% 105.6%
3,029
30,838 107.5% 105.0% 107.3%
67.0%
827,763
627,614 1,455,377 102.5% 105.0% 103.6%
70.0% 800.0% 157.8%
25,830
30,257
56,087 140.0% 105.0% 118.7%
④タンク
26,356
3,602
29,958
18,450
28,816
⑤プラスチック
加工機械
74,207
119,601
193,808
85,339
125,582
210,921 115.0% 105.0% 108.8%
87,473
128,722
216,195 102.5% 102.5% 102.5%
⑥ポンプ
244,811
91,612
336,423
257,052
100,774
357,826 105.0% 110.0% 106.4%
269,905
103,294
373,199 105.0% 102.5% 104.3%
⑦圧縮機
132,537
134,438
266,975
132,537
134,438
266,975 100.0% 100.0% 100.0%
135,851
137,799
273,650 102.5% 102.5% 102.5%
⑧送風機
24,166
3,779
27,945
22,958
5,102
95.0% 135.0% 100.4%
25,254
5,230
30,484 110.0% 102.5% 108.6%
223,947
130,781
354,728
268,737
130,781
399,518 120.0% 100.0% 112.6%
282,174
150,399
432,573 105.0% 115.0% 108.3%
⑩変速機
42,236
7,509
49,745
44,348
8,260
52,608 105.0% 110.0% 105.8%
45,457
8,467
53,924 102.5% 102.5% 102.5%
⑪金属加工機械
67,220
94,798
162,018
77,303
104,278
181,581 115.0% 110.0% 112.1%
79,236
106,885
186,121 102.5% 102.5% 102.5%
580,467
144,325
724,792
522,421
180,407
702,828
535,482
189,428
724,910 102.5% 105.0% 103.1%
⑨運搬機械
⑫その他
⑬合計
47,266
28,060
90.0% 125.0%
3,494,776 2,580,415 6,075,191 3,618,383 1,858,982 5,477,365 103.5%
72.0%
97.0%
90.2% 3,731,926 1,997,047 5,728,973 103.1% 107.4% 104.6%
注1)化学機械の中にパルプ・製紙機械、冷凍機械、大気汚染防止装置、水質汚濁防止装置を含む。
2)金属加工機械:製鉄機械及びプレス
3)その他:ごみ処理装置、業務用洗濯機、メカニカルシール等
※各機種の見通しは、単位未満四捨五入しており、その値の合計値は一致しないことがある。
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工業会情報
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械受注状況(平成27年12月)
企画調査部
1.概 要
12 月 の 受 注 高 は 3,815 億 3,500 万 円、 前 年 同 月 比
79.0%となった。
内需は、2,311億5,800万円、前年同月比73.9%と
なった。
内需のうち、製造業向けは前年同月比90.3%、非製
2.機種別の動向
①ボイラ・原動機
電力、その他非製造業の減少により前年同月比83.9
%となった。
②鉱山機械
窯業土石、鉱業の減少により同85.7%となった。
造業向けは同57.9%、官公需向けは同76.0%、代理店
③化学機械(冷凍機械を含む)
向けは同99.4%であった。
石油・石炭、電気機械、電力、官公需、外需の減少に
増加した機種は、タンク(116.3%)
、プラスチック
より同63.1%となった。
機械(101.6%)
、ポンプ(133.2%)
、送風機(195.3%)、
④タンク
運搬機械(134.6%)の5機種であり、減少した機種は、
その他非製造業、外需の増加により同124.3%となっ
ボイラ・原動機(52.6%)
、鉱山機械(83.5%)、化学機
た。
械(73.0%)
、圧縮機(98.0%)
、変速機(76.5%)、金
⑤プラスチック加工機械
属加工機械(76.7%)
、その他機械(63.7%)の7機種で
化学、その他製造業、外需の増加により同107.8%と
あった(括弧の数字は前年同月比)
。
なった。
外需は、1,503億7,700万円、前年同月比88.5%と
なった。
プ ラ ン ト は、 3 件、157 億 600 万 円、 前 年 同 月 比
41.1%となった。
増加した機種は、ボイラ・原動機(189.6%)
、鉱山
⑥ポンプ
その他非製造業、官公需の増加により同107.9%とな
った。
⑦圧縮機
外需の減少により同86.9%となった。
機械(173.9%)
、タンク(171.7%)
、プラスチック機
⑧送風機
械(111.3%)
、変速機(105.2%)の5機種であり、減
電力、官公需の増加により同177.8%となった。
少した機種は、化学機械(48.2%)
、ポンプ(58.6%)
、
⑨運搬機械
圧縮機(76.9%)
、送風機(40.3%)
、運搬機械(28.7%)、
外需の減少により同74.3%となった。
金属加工機械(76.4%)
、その他機械(82.5%)の7機種
⑩変速機
であった(括弧の数字は前年同月比)
。
はん用・生産用、自動車、その他製造業、運輸・郵便、
官公需の減少により同79.9%となった。
⑪金属加工機械
鉄鋼、金属製品、外需の減少により同76.6%となった。
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55
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表1)
産業機械 需要部門別受注状況
①製造業
②非製造業
③民需計
④官公需
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
⑤代理店
⑥内需計
⑦外 需
(金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比)
⑧総 額
(金額) (前年比) (金額) (前年比)
平成24年度
915,798
947,389
75.3 1,863,187
80.5 580,038
96.3 330,381
114.8 2,773,606
86.5
1,819,559
66.9 4,593,165
77.5
25年度
957,925
104.6 1,101,713
116.3 2,059,638
110.5 625,079
107.8 293,640
88.9 2,978,357
107.4
1,796,987
98.8 4,775,344
104.0
26年度 1,061,676
127.2
86.6
110.8 1,436,606
130.4 2,498,282
121.3 699,550
111.9 296,944
101.1 3,494,776
117.3
2,580,415
143.6 6,075,191
平成25年
943,541
97.0 1,000,730
106.3 1,944,271
101.6 606,571
106.9 301,841
92.1 2,852,683
101.5
1,921,557
79.1 4,774,240
91.1
26年
959,391
101.7 1,227,523
122.7 2,186,914
112.5 690,679
113.9 294,419
97.5 3,172,012
111.2
2,525,574
131.4 5,697,586
119.3
27年 1,183,993
123.4 1,412,643
115.1 2,596,636
118.7 610,531
88.4 294,603
100.1 3,501,770
110.4
1,917,203
75.9 5,418,973
95.1
平成26年10~12月
241,576
101.2
236,170
125.0
477,746
111.7 130,741
79.6
77,767
101.3
686,254
102.6
398,293
116.4 1,084,547
107.3
平成27年1~3月
342,625
142.6
654,932
146.9
997,557
145.4 206,487
104.5
75,205
103.5 1,279,249
133.7
680,345
108.8 1,959,594
123.9
4~6月
320,935
145.9
206,595
96.3
527,530
121.4 120,783
62.8
62,920
91.4
711,233
102.2
405,928
73.0 1,117,161
89.3
7~9月
263,406
102.3
257,988
77.9
521,394
88.6 168,044
98.9
79,546
105.9
768,984
92.3
461,147
48.8 1,230,131
69.1
10~12月
257,027
106.4
293,128
124.1
550,155
115.2 115,217
88.1
76,932
98.9
742,304
108.2
369,783
92.8 1,112,087
102.5
H27.4~12累計
841,368
117.0
757,711
96.9 1,599,079
平成27年10月
79,951
108.6
152,349
310.8
11月
93,744
123.9
57,870
12月
83,332
90.3
82,909
106.6 404,044
81.9 219,398
98.9 2,222,521
100.3
1,236,858
232,300
189.4
44,124
84.5
25,842
96.3
302,266
149.8
118,651
131.5
151,614
126.7
31,855
118.3
25,411
101.3
208,880
121.7
100,755
57.9
166,241
70.6
39,238
76.0
25,679
99.4
231,158
73.9
150,377
65.1 3,459,379
120.0
84.1
420,917
140.0
77.8
309,635
102.8
88.5
381,535
79.0
【注】
平成23年4月より需要者分類を変更したことから、
②非製造業③民需計④官公需の金額に不連続が発生している。なお、
括弧の比率は前年の実績を新分類に再集計して計算している。
(表2)
産業機械 機種別受注状況
①ボイラ・原動機
金額
前年比
③化学機械
②鉱山機械
金額
(冷凍機械を含む)
前年比
金額
前年比
③-1 内 化学機械
金額
前年比
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
④タンク
金額
⑤プラスチック加工機械
前年比
金額
前年比
⑥ポンプ
金額
前年比
平成24年度
1,325,304
78.9
23,174
148.1
1,365,436
65.8
1,001,296
58.5
27,723
36.4
166,375
89.6
333,281
111.8
25年度
1,490,041
112.4
20,999
90.6
1,271,667
93.1
888,732
88.8
99,283
358.1
181,716
109.2
335,427
100.6
26年度
1,808,803
121.4
22,597
107.6
2,097,399
164.9
1,737,117
195.5
29,958
30.2
193,808
106.7
336,423
100.3
平成25年
1,428,416
107.6
19,076
81.7
1,409,687
71.9
1,030,503
64.8
41,305
153.2
177,243
101.7
337,085
103.6
26年
1,562,247
109.4
21,787
114.2
2,043,526
145.0
1,691,306
164.1
79,973
193.6
187,182
105.6
331,029
98.2
27年
1,776,585
113.7
27,218
124.9
1,403,741
68.7
1,007,848
59.6
46,658
58.3
206,336
110.2
368,714
111.4
平成26年10~12月
330,768
122.8
5,140
88.4
264,008
107.1
176,554
115.4
3,967
15.7
46,865
113.6
89,839
103.6
平成27年1~3月
775,179
146.6
6,971
113.1
504,057
112.0
406,481
112.7
14,743
22.8
56,002
113.4
93,713
106.1
4~6月
329,598
119.3
10,807
192.3
251,868
55.5
160,094
43.8
26,211
435.8
50,375
114.3
76,519
111.3
7~9月
280,793
65.8
5,450
112.0
399,831
45.7
286,200
36.3
2,991
57.1
49,206
105.0
101,442
120.5
108.0
10~12月
391,015
118.2
3,990
77.6
247,985
93.9
155,073
87.8
2,713
68.4
50,753
108.3
97,040
H27.4~12累計
1,001,406
96.9
20,247
129.6
899,684
56.5
601,367
45.2
31,915
209.8
150,334
109.1
275,001
113.3
平成27年10月
189,094
252.6
1,123
65.6
69,395
94.6
42,079
86.6
511
58.1
16,374
134.5
34,836
114.8
11月
64,945
70.1
1,280
81.1
98,228
155.0
68,054
198.9
495
28.9
14,794
89.5
27,422
100.6
12月
136,976
83.9
1,587
85.7
80,362
63.1
44,940
47.9
1,707
124.3
19,585
107.8
34,782
107.9
会社数
16社
8社
⑦圧縮機
金額
38社
⑧送風機
前年比
金額
36社
⑨運搬機械
前年比
金額
4社
⑩変速機
前年比
金額
11社
⑪金属加工機械
前年比
金額
前年比
17社
⑫その他機械
金額
⑬合計
前年比
金額
前年比
平成24年度
242,285
76.6
26,036
124.1
339,694
96.3
43,810
79.6
165,484
73.0
534,563
85.6
4,593,165
77.5
25年度
283,510
117.0
24,028
92.3
289,804
85.3
46,035
105.1
141,883
85.7
590,951
110.5
4,775,344
104.0
127.2
26年度
266,975
94.2
27,945
116.3
354,728
122.4
49,745
108.1
162,018
114.2
724,792
122.6
6,075,191
平成25年
270,381
105.7
26,110
110.8
308,640
88.4
45,154
99.5
142,674
80.9
568,569
103.3
4,774,240
91.1
26年
274,389
101.5
27,822
106.6
315,481
102.2
48,161
106.7
131,378
92.1
674,611
118.7
5,697,586
119.3
27年
261,971
95.5
29,420
105.7
377,051
119.5
51,974
107.9
177,457
135.1
691,848
102.6
5,418,973
95.1
平成26年10~12月
63,892
95.3
9,335
161.1
88,897
127.8
13,260
116.6
46,050
150.3
122,526
80.9
1,084,547
107.3
平成27年1~3月
76,320
91.1
7,077
101.8
115,095
151.7
13,287
113.5
63,390
193.6
233,760
127.3
1,959,594
123.9
4~6月
60,506
95.8
5,747
103.7
85,979
109.1
13,127
111.7
44,037
188.0
162,387
75.9
1,117,161
89.3
7~9月
67,964
106.9
7,961
132.9
90,763
126.2
12,846
112.2
38,535
132.2
172,349
111.6
1,230,131
69.1
10~12月
57,181
89.5
8,635
92.5
85,214
95.9
12,714
95.9
31,495
68.4
123,352
100.7
1,112,087
102.5
H27.4~12累計
185,651
97.4
22,343
107.1
261,956
109.3
38,687
106.1
114,067
115.7
458,088
93.3
3,459,379
84.1
平成27年10月
19,247
115.3
2,785
51.6
23,380
99.1
4,433
107.9
9,772
56.2
49,967
124.5
420,917
140.0
11月
16,824
73.4
2,197
116.7
31,728
127.9
4,590
101.3
11,411
75.0
35,721
124.2
309,635
102.8
12月
21,110
86.9
3,653
177.8
30,106
74.3
3,691
79.9
10,312
76.6
37,664
70.2
381,535
79.0
会社数
17社
10社
24社
5社
13社
35社
198社
【注】⑫その他機械には、業務用洗濯機、メカニカルシール、ごみ処理装置等が含まれているが、そのうち業務用洗濯機とメカニカルシールの受注金額は次の通りである。
業務用洗濯機:1,012百万円 メカニカルシール:2,169百万円
56
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
P055-061_統計資料1-受注状況.indd 56
16/03/14 13:31
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表3)
平成27年12月 需要部門別機種別受注額
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(単位 : 100万円)
※平成23年4月より需要者分類を改訂しました。
機種別
需要者別
化学機械
冷凍機械
プラスチック
加工機械
タンク
ポンプ
圧縮機
送風機
運搬機械
金属加工
機 械
変速機
その他
合
計
製
品
工
業
353
0
1,235
172
0
0
35
272
11
5,899
44
0
572
繊
維
工
業
264
0
77
163
0
54
2
13
0
53
8
0
130
764
紙・ パ ル プ 工 業
729
0
194
144
0
32
55
48
7
14
44
11
88
1,366
業
1,279
0
5,073
704
11
1,048
401
401
28
1,902
188
48
413
11,496
石油・石炭製品工業
432
0
2,457
577
886
14
214
231
4
95
3
26
241
5,180
石
22
448
424
144
0
0
3
10
5
41
47
22
162
1,328
業
964
4
1,687
291
0
1
282
673
125
533
278
4,028
694
9,560
学
民
窯
工
業
鉄
土
鋼
8,593
造
非
鉄
金
属
2,412
4
103
300
0
66
19
11
1
82
9
98
54
3,159
金
属
製
品
44
0
2,030
147
0
0
2
43
0
129
113
149
31
2,688
はん用・生産用機械
184
33
101
3,388
0
102
53
3,086
54
1,414
208
222
1,315
10,160
械
1,120
0
93
2,682
0
56
28
70
0
64
81
0
176
4,370
械
301
0
▲ 3,406
2,921
0
327
79
71
3
75
75
15
27
488
情 報 通 信 機 械
64
0
36
198
0
117
337
7
0
383
70
19
659
1,890
業
務
間
電
用
気
自
動
機
機
車
業
業
53
0
397
695
0
1,471
23
46
140
1,349
227
1,615
1,500
7,516
業
1,280
0
384
340
0
4
7
377
0
562
49
286
133
3,422
その他輸送機械工業
35
0
0
3
0
0
45
0
0
45
87
8
711
934
そ の 他 製 造 業
158
200
1,178
96
142
3,043
504
113
15
1,470
676
113
2,710
10,418
造
工
船
需
非
製
造
業
計
9,694
689
12,063
12,965
1,039
6,335
2,089
5,472
393
14,110
2,207
6,660
9,616
83,332
農
林
漁
業
7
0
0
78
0
0
0
11
0
35
5
0
21
157
鉱業・採石業・砂利採取業
36
280
30
13
0
0
19
6
0
4
2
0
6
396
建
設
業
57
538
61
253
0
1
114
624
2
50
18
4
817
2,539
電
力
製
造
要
業
業
46,179
0
1,384
0
2
0
1,533
628
733
38
256
0
161
50,914
運 輸 業・ 郵 便 業
168
0
59
803
0
0
37
33
10
3,178
136
3
25
4,452
通
業
136
0
0
221
0
0
1
0
0
0
1
0
0
359
卸 売 業・小 売 業
500
0
56
716
0
0
1,667
252
13
1,469
0
6
519
5,198
金 融 業・保 険 業
14
0
0
148
0
0
1
10
1
10
0
0
0
184
不
業
62
0
8
4
0
0
2
2
2
5
11
0
0
96
情 報 サ - ビ ス 業
14
0
43
170
0
0
0
0
4
8
0
0
0
239
業
1
0
0
0
0
0
0
0
0
15
0
0
0
16
そ の 他 非 製 造 業
3,957
0
3,656
1,105
319
6
3,218
446
170
2,137
25
193
3,127
18,359
信
動
リ
間
産
ー
非
製
需
ス
造
要
業
合
計
51,131
818
5,297
3,511
321
7
6,592
2,012
935
6,949
454
206
4,676
82,909
計
60,825
1,507
17,360
16,476
1,360
6,342
8,681
7,484
1,328
21,059
2,661
6,866
14,292
166,241
官
運
輸
業
0
0
0
0
0
0
2
0
108
0
0
0
0
110
防
衛
省
4,615
0
0
68
0
0
9
54
2
2
0
0
307
5,057
公
国
家
公
務
41
0
10
0
0
0
65
29
2
10
0
2
719
878
地
方
公
務
271
0
7,991
289
7
0
10,585
92
1,673
1,022
0
27
6,576
28,533
需
そ の 他 官 公 需
官
海
公
外
代
受
鉱山機械
食
化
民
ボイラ・
原動機
需
需
理
注
額
合
458
0
809
354
0
0
2,535
52
9
24
330
19
70
4,660
計
5,385
0
8,810
711
7
0
13,196
227
1,794
1,058
330
48
7,672
39,238
要
70,637
80
17,542
6,845
340
12,932
6,409
9,840
94
6,629
566
3,131
15,332
150,377
店
129
0
1,228
11,390
0
311
6,496
3,559
437
1,360
134
267
368
25,679
計
136,976
1,587
44,940
35,422
1,707
19,585
34,782
21,110
3,653
30,106
3,691
10,312
37,664
381,535
産業機械 2016.3
P055-061_統計資料1-受注状況.indd 57
57
16/03/14 13:31
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械輸出契約状況(平成27年12月)
企画調査部
1.概 要
④プラスチック加工機械
12月の主要約70社の輸出契約高は、1,418億800万
北アメリカの増加により、前年同月比111.2%とな
円、前年同月比89.7%となった。
った。
プラントは3件、157億600万円となり、前年同月
⑤風水力機械
比41.1%となった。
中 東、 ロ シ ア・ 東 欧 の 減 少 に よ り、 前 年 同 月 比
単体は1,261億200万円、前年同月比105.3%とな
72.9%となった。
った。
⑥運搬機械
地域別構成比は、アジア69.3%、北アメリカ9.9%、
アジアの減少により、前年同月比61.1%となった。
ヨーロッパ8.1%、中東3.9%、アフリカ3.5%、オセア
⑦変速機
ニア2.2%となっている。
アジアの増加により、前年同月比105.4%となった。
⑧金属加工機械
2.機種別の動向
アジアの減少により、前年同月比82.0%となった。
⑴ 単体機械
⑨冷凍機械
①ボイラ・原動機
ア ジ ア、 ヨ ー ロ ッ パ の 増 加 に よ り、 前 年 同 月 比
アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカの増加により、
152.9%となった。
前年同月比170.4%となった。
⑵ プラント
②鉱山機械
アジア、中東、北アメリカの減少により前年同月比
アジアの増加により、前年同月比228.1%となった。
41.1%となった。
③化学機械
ア ジ ア、 オ セ ア ニ ア の 減 少 に よ り、 前 年 同 月 比
54.5%となった。
(表1)
平成27年12月 産業機械輸出契約状況 機種別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円)
単 体 機 械
①ボイラ・原動機
金額
58
前年比
②鉱山機械
金額
③化学機械
前年比
金額
④プラスチック加工機械
前年比
金額
前年比
⑤風水力機械
金額
前年比
平成24年度
411,062
69.7
9,169
313.1
248,426
122.4
84,673
84.4
175,281
25年度
405,562
98.7
4,128
45.0
293,374
118.1
99,978
118.1
211,792
120.8
26年度
419,940
103.5
3,906
94.6
197,635
67.4
99,236
99.3
177,879
平成25年
461,854
104.8
2,907
30.2
273,868
173.0
95,021
101.5
26年
352,600
76.3
4,052
139.4
203,384
74.3
97,092
⑥運搬機械
金額
77.3 111,852
前年比
⑦変速機
金額
前年比
⑧金属加工機械
金額
前年比
114.7
7,185
60.3
53,467
101.6
70,937
63.4
6,851
95.4
64,205
120.1
84.0
88,201
124.3
7,432
108.5
52,759
82.2
209,943
119.0
88,211
81.0
6,798
81.9
57,345
82.0
102.2
180,831
86.1
70,934
80.4
6,819
100.3
47,998
83.7
27年
391,069
110.9
2,725
67.3
333,267
163.9
102,797
105.9
193,184
106.8
93,335
131.6
8,148
119.5
45,790
95.4
平成26年10~12月
129,868
184.2
359
145.9
31,613
82.0
23,847
107.3
41,004
75.9
18,245
136.6
1,687
110.7
18,218
134.1
平成27年1~3月
140,080
192.6
1,596
91.6
131,175
95.8
29,895
107.7
59,484
95.3
35,539
194.5
2,272
136.9
17,936
136.1
4~6月
76,335
78.1
553
45.6
29,003
83.2
25,640
118.3
42,820
109.3
17,568
99.6
2,090
120.3
8,585
132.1
7~9月
51,321
98.2
278
37.7
142,224
ー
21,281
89.3
54,334
142.2
19,578
116.6
2,087
120.2
12,037
119.1
10~12月
123,333
95.0
298
83.0
30,865
97.6
25,981
108.9
36,546
89.1
20,650
113.2
1,699
100.7
7,232
39.7
H27.4~12累計
250,989
89.7
1,129
48.9
202,092
304.1
72,902
105.1
133,700
112.9
57,796
109.7
5,876
113.9
27,854
80.0
平成27年7月
21,402
120.1
73
19.2
9,217
139.3
7,293
112.2
20,653
197.8
8,315
226.6
759
128.0
4,975
178.0
122,892 1,955.0
8月
5,184
50.4
134
74.9
7,440
109.9
15,816
156.1
4,537
132.5
617
123.2
2,625
100.4
9月
24,735
102.5
71
40.1
10,115
ー
6,548
62.1
17,865
101.2
6,726
69.4
711
110.7
4,437
94.4
10月
49,305
125.7
99
341.4
5,265
115.2
7,676
112.8
13,236
140.0
5,111
134.0
578
95.2
1,308
11.7
11月
16,049
28.3
126
42.3
12,629
388.9
6,985
101.8
10,289
75.1
9,766
195.8
555
102.2
3,398
86.1
12月
57,979
170.4
73
228.1
12,971
54.5
11,320
111.2
13,021
72.9
5,773
61.1
566
105.4
2,526
82.0
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
単 体 機 械
⑨冷凍機械
金額
⑩その他
前年比
金額
⑫プラント
⑪単体合計
前年比
金額
前年比
金額
⑬総 計
前年比
金額
前年比
平成24年度
65,495
91.6
95,817
92.6
1,262,427
86.5
452,244
39.5
1,714,671
25年度
56,655
86.5 122,435
127.8
1,335,917
105.8
333,494
73.7
1,669,411
97.4
26年度
56,264
99.3 133,693
109.2
1,236,945
92.6 1,210,208
362.9
2,447,153
146.6
平成25年
56,529
84.9 111,593
117.5
1,364,069
436,343
39.9
1,800,412
77.6
26年
58,193
102.9 137,163
122.9
1,159,066
85.0 1,231,059
282.1
2,390,125
132.8
116.1 173,773
27年
67,582
平成26年10~12月
12,030
89.6
34,720
平成27年1~3月
15,648
89.0
4~6月
12,494
79.6
7~9月
21,805
10~12月
111.2
統計資料
65.8
126.7
1,411,670
121.8
376,640
30.6
1,788,310
74.8
101.2
311,591
119.1
50,514
104.9
362,105
116.9
37,700
91.6
471,325
119.8
173,878
89.3
645,203
109.7
52,089
176.7
267,177
100.6
103,045
39.7
370,222
70.5
169.1
35,794
112.6
360,739
191.5
67,387
9.3
428,126
46.8
1.
17,635
146.6
48,190
138.8
312,429
100.3
32,330
64.0
344,759
95.2
2. 石油・化学
H27.4~12累計
51,934
127.9 136,073
141.8
940,345
122.8
202,762
19.6
1,143,107
63.4
平成27年7月
11,548
235.7
13,055
128.4
97,290
152.3
23,823
4.9
121,113
22.2
8月
4,057
95.6
11,522
102.9
174,824
314.2
22,028
26.4
196,852
141.5
9月
6,200
165.2
11,217
107.7
88,625
128.8
21,536
13.4
110,161
48.1
国 内
1,087
6.9%
10月
4,758
109.1
22,390
312.2
109,726
125.8
0
ー
109,726
125.8
海 外
6,033
38.4%
11月
6,080
188.5
10,724
96.1
76,601
73.2
16,624
135.4
93,225
79.8
その他
12月
6,797
152.9
15,076
92.0
126,102
105.3
15,706
41.1
141,808
89.7
合計
(備考) ※12月のプラントの内訳
(件数)
発電
(金額)
1
合計
12,500
2
3,206
3
15,706
(金額)
(構成比)
8,586
54.7%
15,706
100.0%
(表2)
平成27年12月 産業機械輸出契約状況 機種別・世界州別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円)
( 単 体 機 械)
ア
ジ
①ボイラ・原動機
件数
金額
②鉱 山 機 械
前年同月比
件数
金額
③化 学 機 械
前年同月比
件数
金額
④プラスチック加工機械
前年同月比
件数
金額
⑤風 水 力 機 械
前年同月比
件数
金額
前年同月比
ア
66
41,428
185.5%
7
54
360.0%
122
5,417
66.9%
58
7,925
101.6%
1,122
7,755
東
5
3,039
ー
0
0
ー
21
1,719
274.2%
4
141
235.0%
132
203
4.1%
ヨーロッパ
6
3,861
ー
2
1
ー
7
▲ 108
ー
18
545
86.9%
138
2,709
193.8%
北アメリカ
19
2,610
16.4%
0
0
ー
17
2,430
117.8%
83
2,410
202.9%
218
2,110
166.3%
南アメリカ
2
1,813
103.7%
0
0
ー
4
32
14.7%
3
124
45.6%
44
332
126.2%
ア フ リ カ
7
4,546 11,656.4%
4
7
36.8%
5
224
31.3%
1
5
41.7%
14
76
18.4%
オセアニア
4
6
11
ー
5
2,444
21.6%
1
13
19.1%
12
13
26.0%
中
ロシア・東欧
合
計
( 単 体 機 械)
ア
ジ
91.7%
46
29.5%
1
636
6,360.0%
0
0
ー
10
813
203.8%
13
157
100.0%
11
▲ 177
ー
110
57,979
170.4%
19
73
228.1%
191
12,971
54.5%
181
11,320
111.2%
1,691
13,021
72.9%
⑥運 搬 機 械
件数
金額
⑦変速機
前年同月比
件数
金額
⑧金属加工機械
前年同月比
件数
金額
⑨冷 凍 機 械
前年同月比
件数
金額
⑩そ の 他
前年同月比
件数
金額
前年同月比
ア
41
4,290
54.9%
24
364
120.9%
53
2,109
77.6%
5
2,391
159.6%
167
12,597
東
1
56
6.6%
0
0
ー
1
53
189.3%
1
357
159.4%
4
6
6.5%
ヨーロッパ
15
310
60.8%
7
99
139.4%
5
29
15.6%
5
2,917
166.0%
121
1,178
66.5%
北アメリカ
4
1,042
531.6%
5
74
54.0%
22
284
208.8%
2
280
65.1%
158
1,083
215.3%
南アメリカ
1
57
105.6%
1
21
91.3%
3
49
445.5%
1
93
157.6%
2
166
1,844.4%
ア フ リ カ
0
0
ー
0
0
ー
1
2
100.0%
2
151
162.4%
2
2
ー
オセアニア
0
0
ー
1
8
200.0%
0
0
ー
1
608
158.3%
5
15
125.0%
1
18
78.3%
0
0
ー
0
0
ー
0
0
ー
1
29
ー
63
5,773
61.1%
38
566
105.4%
85
2,526
82.0%
17
6,797
152.9%
460
15,076
92.0%
中
ロシア・東欧
合
計
⑪単 体 合 計
件数
ア
中
ジ
ア 1,665
金額
⑫プ ラ ン ト
前年同月比
件数
金額
⑬総 計
前年同月比
件数
金額
前年同月比
構成比
84,330
115.5%
2
13,949
86.5%
1,667
98,279
110.3%
69.3%
東
169
5,574
160.9%
0
0
ー
169
5,574
53.8%
3.9%
ヨーロッパ
324
11,541
295.6%
0
0
ー
324
11,541
295.6%
8.1%
北アメリカ
528
12,323
56.5%
1
1,757
11.5%
529
14,080
38.0%
9.9%
南アメリカ
61
2,687
101.1%
0
0
ー
61
2,687
101.1%
1.9%
ア フ リ カ
36
5,013
387.1%
0
0
ー
36
5,013
387.1%
3.5%
オセアニア
35
3,158
26.4%
0
0
ー
35
3,158
26.4%
2.2%
ロシア・東欧
37
1,476
88.8%
0
0
ー
37
1,476
88.8%
1.0%
計 2,855
126,102
105.3%
3
15,706
41.1%
2,858 141,808
89.7%
100.0%
合
90.0%
産業機械 2016.3
P055-061_統計資料1-受注状況.indd 59
59
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
環境装置受注状況(平成27年12月)
企画調査部
12月の受注高は、233億2,500万円で、前年同月比
2.装置別の動向(前年同月との比較)
44.8%となった。
①大気汚染防止装置
1.需要部門別の動向(前年同月との比較)
電力向け排煙脱硝装置の減少により、98.7%とな
①製造業
った。
機械向け産業廃水処理装置の減少により、32.4%
②水質汚濁防止装置
となった。
官公需向け汚泥処理装置の減少により、50.8%と
②非製造業
なった。
電力向け産業廃水処理装置、その他向け汚泥処理装
③ごみ処理装置
置、都市ごみ処理装置の増加により、103.4%となっ
官公需向け都市ごみ処理装置の減少により、32.1
た。
%となった。
③官公需
④騒音振動防止装置
汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、
そ の 他 製 造 業 向 け 騒 音 防 止 装 置 の 増 加 に よ り、
40.9%となった。
272.6%となった。
④外需
産業廃水処理装置の減少により、56.2%となった。
(表1)
環境装置の需要部門別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
①製造業
②非製造業
③民需計
④官公需
⑤内需計
⑥外需
⑦合計
(金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比) (金額) (前年比)
※ 平成24年度
53,318
84.7
28,040
40.8
81,358
61.8
372,269
89.6
453,627
83.0
35,868
79.4
489,495
82.7
25年度
46,231
86.7
40,943
146.0
87,174
107.1
412,955
110.9
500,129
110.3
15,475
43.1
515,604
105.3
26年度
55,062
119.1
48,826
119.3
103,888
119.2
506,221
122.6
610,109
122.0
39,189
253.2
649,298
125.9
平成25年
48,924
91.3
32,559
91.9
81,483
91.6
412,746
112.5
494,229
108.4
29,583
63.8
523,812
104.3
26年
49,881
102.0
33,080
101.6
82,961
101.8
474,586
115.0
557,547
112.8
26,579
89.8
584,126
111.5
27年
61,197
122.7
61,329
185.4
122,526
147.7
404,751
85.3
527,277
94.6
44,428
167.2
571,705
97.9
平成26年10~12月
10,898
94.6
6,060
96.1
16,958
95.1
88,188
78.7
105,146
81.0
8,238
144.4
113,384
83.7
平成27年1~3月
17,407
142.4
31,779
198.2
49,186
174.1
145,067
127.9
194,253
137.1
14,923
645.2
209,176
145.3
4~6月
13,530
122.0
10,862
183.9
24,392
143.5
85,767
55.7
110,159
64.4
13,082
101.5
123,241
67.0
7~9月
13,675
87.3
7,856
154.6
21,531
103.8
117,007
98.4
138,538
99.2
7,534
240.5
146,072
102.3
82.2
10~12月
16,585
152.2
10,832
178.7
27,417
161.7
56,910
64.5
84,327
80.2
8,889
107.9
93,216
H27.4~12累計
43,790
116.3
29,550
173.3
73,340
134.1
259,684
71.9
333,024
80.1
29,505
121.6
362,529
82.4
平成27年10月
6,193
206.7
2,656
128.1
8,849
174.6
24,566
76.4
33,415
89.7
5,300
479.2
38,715
101.0
11月
9,149
225.3
5,475
398.5
14,624
269.1
15,509
104.1
30,133
148.2
1,043
40.1
31,176
135.9
12月
1,243
32.4
2,701
103.4
3,944
61.1
16,835
40.9
20,779
43.7
2,546
56.2
23,325
44.8
※平成25年4月、5月環境装置受注状況の平成24年度の金額と前年比に誤りがありました。関係各位にご迷惑おかけしましたことをお詫び申し上げます。
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表2)
環境装置の装置別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(金額単位:百万円 比率:%)
①大気汚染防止装置
(金額)
②水質汚濁防止装置
(前年比)
(金額)
③ごみ処理装置
(前年比)
(金額)
④騒音振動防止装置
(前年比)
(金額)
⑤合計
(前年比)
(金額)
(前年比)
※ 平成24年度
52,268
85.8
180,537
76.2
254,810
87.2
1,880
107.8
489,495
82.7
25年度
42,575
81.5
178,749
99.0
291,890
114.6
2,390
127.1
515,604
105.3
26年度
57,424
134.9
197,413
110.4
392,728
134.5
1,733
72.5
649,298
125.9
平成25年
47,281
93.6
196,223
102.3
278,261
107.9
2,047
104.1
523,812
104.3
26年
41,737
88.3
191,533
97.6
348,723
125.3
2,133
104.2
584,126
111.5
27年
61,487
147.3
162,207
84.7
346,506
99.4
1,505
70.6
571,705
97.9
平成26年10~12月
5,503
63.0
60,065
116.5
47,394
63.5
422
77.4
113,384
83.7
平成27年1~3月
29,244
215.7
43,601
115.6
135,915
147.9
416
51.0
209,176
145.3
4~6月
13,142
77.5
28,135
80.1
81,789
62.2
175
42.7
123,241
67.0
7~9月
11,039
192.9
44,309
75.6
90,346
116.0
378
77.9
146,072
102.3
82.2
10~12月
8,062
146.5
46,162
76.9
38,456
81.1
536
127.0
93,216
H27.4~12累計
32,243
114.4
118,606
77.1
210,591
82.0
1,089
82.7
362,529
82.4
平成27年10月
3,043
174.8
18,439
91.6
17,135
105.0
98
57.0
38,715
101.0
11月
2,435
212.7
15,438
97.9
13,233
223.6
70
60.9
31,176
135.9
12月
2,584
98.7
12,285
50.8
8,088
32.1
368
272.6
23,325
44.8
※平成25年4月、5月環境装置受注状況の平成24年度の金額と前年比に誤りがありました。関係各位にご迷惑おかけしましたことをお詫び申し上げます。
(表3) 平成27年12月 環境装置需要部門別受注額
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
(単位:100万円)
需要部門
民
間
造
業
製
機種
集
食品
じ
官 公 需
非 製 造 業
石油
化学
化学
窯業
鉄鋼
非鉄
金属
機械
その他
小計
電力
鉱業 その他
小計
地方
その他
自治体
計
要
外需
小計
合計
大気汚染防止装置
置
11
1
10
2
2
29
98
98
17
45
34
347
14
1
36
51
398
16
2
18
136
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
排 煙 脱 硫 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
61
0
9
70
70
0
0
0
▲ 24
46
排 煙 脱 硝 装 置
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
81
83
260
0
1
261
344
25
0
25
1,238
1,607
排ガス処理装置
0
0
0
0
0
4
0
0
0
0
52
56
0
0
4
4
60
92
0
92
0
152
連
装
パルプ 石油
・紙 石炭
要
重・ 軽 油 脱 硫 装 置
関
ん
繊維
需
機
器
552
0
0
0
0
0
0
0
0
0
111
35
146
25
0
0
25
171
6
0
6
50
227
11
1
10
2
2
33
98
100
17
156
202
632
360
1
50
411
1,043
139
2
141
1,400
2,584
産業廃水処理装置
219
18
63
39
125
143
8
79
18 ▲ 994
279
▲3
388
3
6
397
394
133
1
134
33
561
下水汚水処理装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9
9
9
6,825
638
7,463
9
7,481
し 尿 処 理 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
4
0
0
0
0
4
197
0
197
0
201
汚 泥 処 理 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
33
33
0
0
560
560
593
1,109
13
1,122
0
1,715
海洋汚染防止装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
1
関
7
0
0
0
0
0
0
4
0
11
9
31
0
0
34
34
65
1,159
0
1,159
1,102
2,326
18 ▲ 983
小
計
水質汚濁防止装置
連
小
機
器
計
ごみ処理装置
226
18
63
39
125
143
8
83
325
65
388
3
610 1,001
1,066
9,423
都市ごみ処理装置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
615
615
615
6,540
37
事業系廃棄物処理装置
12
0
0
0
0
0
0
4
0
0
124
140
0
0
674
674
814
0
0
0
38
0
0
0
0
0
0
0
0
38
0
0
0
0
38
42
12
0
38
0
0
0
0
4
0
0
124
178
0
0 1,289 1,289
1,467
6,582
騒 音 防 止 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
368
368
0
0
0
0
368
振 動 防 止 装 置
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
関
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
368
368
0
0
0
0
368
0
35 ▲ 827 1,019 1,243
748
関
連
小
器
計
騒音振動防止装置
連
小
機
機
器
計
0
0
0
0
0
0
0
0
合 計
249
19
111
41
127
176
106
187
4 1,949 2,701
652 10,075
1,144 12,285
6,577
2
7,194
0
0
0
814
0
42
0
80
37
6,619
2
8,088
0
0
0
0
368
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
368
3,944 16,144
691 16,835
2,546 23,325
産業機械 2016.3
P055-061_統計資料1-受注状況.indd 61
61
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械受注状況(平成27年1〜12月)
企画調査部
平成27年の産業機械受注総額は、前年比95.1%の
⑵ 外 需
5兆4,189億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
アジア、ロシア・東欧が減少し、前年比75.9%の
内需は、前年比110.4%の3兆5,017億円となり、3
1兆9,172億円となった。
年連続で前年を上回った。
外需は、前年比75.9%の1兆9,172億円となり、2
なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(106.3
年ぶりに前年を下回った。
%)、プラスチック加工機械(107.2%)
、
ポンプ(118.0
%)、変速機(119.9%)、金属加工機械(150.2%)
、
1.需要部門別受注状況(表1参照)
その他機械(115.2%)の6機種であり、減少した機
⑴ 内 需
種は、鉱山機械(71.6%)
、化学機械(冷凍含)
(48.8
①製造業
%)、タンク(44.6%)、圧縮機(92.9%)
、送風機(94.6
食品、紙・パ、化学、窯業土石、鉄鋼、はん用・生
%)、運搬機械(96.9%)の6機種である(括弧は前年
産用、業務用機械、電気機械、情報通信機械、自動車、
比)
。
造船の増加により、前年比123.4%の1兆1,839億円
となり、2年連続で前年を上回った。
2.機種別受注状況(表2参照)
②非製造業
⑴ ボイラ・原動機
建 設、 電 力、 卸 売・ 小 売 の 増 加 に よ り、 前 年 比
紙・パ、鉄鋼、電力、外需の増加により、前年比
115.1%の1兆4,126億円となり、3年連続で前年を
113.7%の1兆7,765億円となり、3年連続で前年を
上回った。
上回った。
③民需計
⑵ 鉱山機械
①と②を加算した民需の合計は、前年比118.7%の
窯業土石、建設の増加により、前年比124.9%の
2兆5,966億円となり、3年連続で前年を上回った。
272億円となり、2年連続で前年を上回った。
④官公需
⑶ 化学機械(冷凍機械を含む)
国 家 公 務、 そ の 他 官 公 需 の 減 少 に よ り、 前 年 比
外需の減少により、前年比68.7%の1兆4,037億
88.4%の6,105億円となり、4年ぶりに前年を下回
円となり、2年ぶりに前年を下回った。
った。
⑷ タンク
⑤代理店
鉱業、外需の減少により、前年比58.3%の466
前年比100.1%の2,946億円となり、3年ぶりに前
億円となり、3年ぶりに前年を下回った。
年を上回った。
⑸ プラスチック加工機械
化学、自動車、その他製造業、外需の増加により、
なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(116.9
前年比110.2%の2,063億円となり、3年連続で前年
%)
、
鉱山機械(137.8%)
、
化学機械(冷凍含)
(104.6%)、
を上回った。
プラスチック加工機械(115.2%)
、ポンプ(109.1%)、
⑹ ポンプ
送風機(108.2%)
、運搬機械(132.1%)
、変速機(105.9
鉄鋼、電力、その他非製造業、官公需、外需の増加
%)
、金属加工機械(118.9%)の9機種であり、減少し
により、前年比111.4%の3,687億円となり、2年ぶ
た機種は、タンク(90.0%)
、圧縮機(98.3%)、その他
りに前年を上回った。
機械(99.0%)の3機種である(括弧は前年比)。
62
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
P062-070_統計資料1-2.indd 62
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
⑺ 圧縮機
統計資料
⑻ 送風機
はん用・生産用、電力、外需の減少により、前年比
電力の増加により、前年比105.7%の294億円と
95.5%の2,619億円となり、3年ぶりに前年を下回
なり、4年連続で前年を上回った。
った。
(表1)
最近の産業機械の需要部門別受注状況
平成25年
金額
平成26年
前年比
金額
平成27年
前年比
金額
前年比
構成比
民
食
品
工
業
53,768
96.8
48,601
90.4
59,874
123.2
1.1
繊
維
工
業
8,173
83.8
6,408
78.4
8,655
135.1
0.2
1.1
52,645
237.6
26,583
50.5
56,915
214.1
業
108,890
70.4
122,859
112.8
153,334
124.8
2.8
石 油・ 石 炭 製 品 工 業
80,163
137.8
83,732
104.5
83,267
99.4
1.5
窯
石
19,477
121.8
17,189
88.3
22,910
133.3
0.4
業
73,246
94.4
79,860
109.0
163,443
204.7
3.0
紙・ パ ル プ 工 業
化
学
工
需
業
土
鉄
鋼
非
鉄
金
属
34,338
88.3
38,368
111.7
42,409
110.5
0.8
金
属
製
品
19,949
51.3
15,601
78.2
19,120
122.6
0.4
械
143,879
107.8
138,239
96.1
155,344
112.4
2.9
(新)はん用・生産用機械
103,325
98.4
103,280
100.0
112,626
109.0
2.1
(新)業 務 用 機 械
40,554
142.5
34,959
86.2
42,718
122.2
0.8
械
70,086
83.5
79,981
114.1
88,516
110.7
1.6
械
19,325
86.5
24,935
129.0
41,943
168.2
0.8
業
70,196
89.9
74,182
105.7
85,841
115.7
1.6
業
39,039
108.7
54,282
139.0
61,887
114.0
1.1
その他輸送機械工業
18,831
417.4
21,740
115.4
20,157
92.7
0.4
業
131,536
91.9
126,831
96.4
120,378
94.9
2.2
959,391
101.7
1,183,993
123.4
21.8
旧
一
般
機
製
(旧)
一
般
機
械
(旧)
精
密
機
械
造
電
情
自
気
報
機
通
動
信
車
造
業
そ
機
工
船
の
他
製
造
民
製
造
業
計
943,541
97.0
農
林
漁
業
12,464
263.0
2,635
21.1
2,754
104.5
0.1
鉱業・採石業・砂利採取業
7,913
92.8
21,667
273.8
8,934
41.2
0.2
需
非
建
設
業
36,452
119.4
35,872
98.4
41,212
114.9
0.8
電
力
業
644,200
98.1
821,956
127.6
1,032,122
125.6
19.0
運 輸 業・ 郵 便 業
70,050
113.9
73,428
104.8
70,540
96.1
1.3
0.1
製
業
4,484
71.7
4,098
91.4
4,545
110.9
卸 売 業・ 小 売 業
64,070
149.7
65,248
101.8
76,150
116.7
1.4
金 融 業・ 保 険 業
3,839
141.0
3,364
87.6
2,967
88.2
0.1
不
通
信
動
造
業
情
報
新
聞・
リ
ー
業
4,050
132.7
3,852
95.1
2,551
66.2
0.0
ビ
ス
7,076
74.6
7,376
104.2
4,697
63.7
0.1
版
業
0.0
産
サ
-
出
業
723
75.7
341
47.2
101
29.6
そ の 他 非 製 造 業
145,409
127.6
187,686
129.1
166,070
88.5
3.1
1,000,730
106.3
1,227,523
122.7
1,412,643
115.1
26.1
非
製
ス
造
業
計
民 間 需 要 合 計
官
公
海
外
代
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額単位:百万円 比率:%
需
需
理
合
1,944,271
101.6
2,186,914
112.5
2,596,636
118.7
47.9
計
606,571
106.9
690,679
113.9
610,531
88.4
11.3
35.4
要
1,921,557
79.1
2,525,574
131.4
1,917,203
75.9
店
301,841
92.1
294,419
97.5
294,603
100.1
5.4
計
4,774,240
91.1
5,697,586
119.3
5,418,973
95.1
100.0
2,852,683
101.5
3,172,012
111.2
3,501,770
110.4
64.6
( 内 需 計 )
(比率は小数点第二位を四捨五入)
(注)
・平成23年4月より需要者分類を変更したことから、金額に不連続が発生している。なお、括弧の比率は新分類に再集計して計算している。
・
『旧一般機械』
は旧分類の
『一般機械』
+
『精密機械』
であり、新分類での
『はん用・生産用機械』
+
『業務用機械』
に対応している。
・旧分類の『新聞・出版業』
は
『情報サービス業』
に、官公需計のうち
『通信業』
は非製造業の
『運輸業・郵便業』
に含まれる。
産業機械 2016.3
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63
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
⑼ 運搬機械
統計資料
⑾ 金属加工機械
食品、電気機械、情報通信機械、造船、運輸・郵便、
鉄鋼、自動車、外需の増加により、前年比135.1%
官公需の増加により、前年比119.5%の3,770億円と
の1,774億円となり、4年ぶりに前年を上回った。
なり、2年連続で前年を上回った。
⑿ その他機械
⑽ 変速機
外需の増加により、前年比102.6%の6,918億円と
鉄鋼、電気機械、情報通信機械、建設、運輸・郵便、
なり、3年連続で前年を上回った。
官公需、外需の増加により、前年比107.9%の519
億円となり、2年連続で前年を上回った。
(表2)
最近の産業機械の機種別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段 金額単位:百万円
下段 前年比:%
平成25年
内需
ボイラ・原動機
鉱山機械
化学機械
(冷凍を含む)
内 化学機械
内 冷凍機械
タンク
プラスチック
加工機械
ポンプ
圧縮機
送風機
運搬機械
変速機
金属加工
機
械
そ の 他
合 計
64
929,549
外需
498,867
(113.2)
(98.5)
平成26年
計
1,428,416
(107.6)
内需
1,096,001
(117.9)
15,800
3,276
19,076
17,540
(118.9)
(32.6)
(81.7)
(111.0)
690,519
719,168
(94.3)
369,133
(58.5)
661,370
(86.1)
(56.9)
1,409,687
(71.9)
1,030,503
(64.8)
321,386
57,798
379,184
(105.8)
(86.7)
(102.4)
727,439
(105.3)
433,995
外需
466,246
(93.5)
4,247
(129.6)
1,316,087
(183.0)
1,257,311
平成27年
計
1,562,247
(109.4)
495,817
(106.3)
計
1,776,585
(113.7)
21,787
24,177
3,041
27,218
(137.8)
(71.6)
(124.9)
2,043,526
(145.0)
1,691,306
(190.1)
(164.1)
293,444
58,776
352,220
(101.7)
(116.9)
外需
(114.2)
(117.6)
(91.3)
内需
1,280,768
(92.9)
761,198
(104.6)
433,176
(99.8)
642,543
(48.8)
574,672
(45.7)
1,403,741
(68.7)
1,007,848
(59.6)
328,022
67,871
395,893
(111.8)
(115.5)
(112.4)
18,404
22,901
41,305
24,207
55,766
79,973
21,797
24,861
46,658
(120.0)
(197.1)
(153.2)
(131.5)
(243.5)
(193.6)
(90.0)
(44.6)
(58.3)
67,614
109,629
177,243
71,586
115,596
187,182
82,468
123,868
206,336
(102.2)
(101.4)
(101.7)
(105.9)
(105.4)
(105.6)
(115.2)
(107.2)
(110.2)
243,993
93,092
337,085
244,720
86,309
331,029
266,868
101,846
368,714
(116.1)
(103.6)
(100.3)
(92.7)
(109.1)
(118.0)
(111.4)
130,437
131,534
261,971
(99.5)
120,058
(92.2)
150,223
270,281
132,749
(119.8)
(105.7)
(110.6)
21,908
4,202
141,640
(94.3)
274,389
(101.5)
(98.3)
(92.9)
(95.5)
26,110
22,881
27,822
24,748
4,672
29,420
(100.8)
(229.2)
(110.8)
(104.4)
(117.6)
(106.6)
(108.2)
(94.6)
(105.7)
196,649
111,991
308,640
202,857
112,624
315,481
267,957
(100.6)
(102.2)
(132.1)
(96.9)
48,161
43,730
8,244
(100.3)
(106.7)
(105.9)
63,444
67,934
131,378
(115.1)
(77.6)
(92.7)
(81.9)
(88.4)
(103.2)
38,302
6,852
45,154
41,288
(103.5)
(81.7)
(99.5)
(107.8)
55,105
87,569
(70.6)
(89.1)
454,782
(104.2)
2,852,683
113,787
(100.0)
1,921,557
(101.5)
(79.1)
142,674
(80.9)
568,569
(103.3)
4,774,240
(91.1)
527,300
(115.9)
3,172,012
(111.2)
4,941
(98.2)
6,873
147,311
(129.5)
2,525,574
(131.4)
(92.1)
674,611
(118.7)
5,697,586
(119.3)
109,094
(119.9)
377,051
(119.5)
51,974
(107.9)
75,405
102,052
177,457
(118.9)
(150.2)
(135.1)
522,217
169,631
691,848
(99.0)
3,501,770
(110.4)
(115.2)
1,917,203
(75.9)
(102.6)
5,418,973
(95.1)
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械輸出契約状況(平成27年1〜12月)
企画調査部
④プラスチック加工機械
1.概 要
北アメリカ向けの増加により、前年比105.9%とな
平成27年の主要約70社の産業機械輸出は、アジア、
った。
ロシア・東欧が減少し、前年比74.8%の1兆7,883億
⑤風水力機械
円となった。
中東向けの増加により、前年比106.8%となった。
単体機械は、アジア、ヨーロッパ、南アメリカ、ロシ
⑥運搬機械
ア・東欧が増加し、前年比121.8%の1兆4,116億円と
アジア向けの増加により、前年比131.6%となった。
なった。
⑦変速機
プラントは、アジア、ロシア・東欧が減少し、前年比
ア ジ ア、 北 ア メ リ カ 向 け の 増 加 に よ り、 前 年 比
30.6%の3,766億円となった。
119.5%となった。
⑧金属加工機械
2.機種別の動向(表1参照)
ア ジ ア、 北 ア メ リ カ 向 け の 減 少 に よ り、 前 年 比
⑴ 単体機械
95.4%となった。
①ボイラ・原動機
⑨冷凍機械
ア ジ ア、 ヨ ー ロ ッ パ 向 け の 増 加 に よ り、 前 年 比
中東、ヨーロッパ向けの増加により、前年比116.1
110.9%となった。
%となった。
②鉱山機械
⑵ プラント
アジア、アフリカ向けの減少により、前年比67.3
発電、化学・石化、その他プラントの減少により、前
%となった。
年比30.6%となった。
③化学機械
南アメリカ、ロシア・東欧向けの増加により、前年
比163.9%となった。
(表1)
平成27年 機種別・世界州別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額単位:百万円
①ボイラ・原動機
金額
ア
(
ジ
中
ア
国
中
)
前年比
②鉱山機械
金額
③化学機械
前年比
金額
前年比
④プラスチック加工機械
金額
前年比
⑤風水力機械
金額
前年比
⑥運搬機械
金額
前年比
⑦変速機
金額
前年比
223,579
111.8%
2,190
83.1%
87,738
110.5%
67,619
96.4%
104,381
99.5%
78,012
144.4%
4,680
128.8%
28,935
106.9%
1
0.8%
2,235
102.9%
31,443
91.9%
17,697
86.7%
22,167
133.9%
2,358
129.6%
東
19,519
119.9%
125
138.9%
39,953
59.3%
1,215
73.7%
50,990
177.6%
5,784
681.3%
0
ー
ヨ ー ロ ッ パ
57,613
354.1%
68
117.2%
2,081
60.1%
5,860
157.8%
6,905
89.8%
2,151
37.0%
1,380
99.1%
北 ア メ リ カ
52,704
84.9%
0
ー
21,789
104.2%
21,903
136.9%
14,647
81.6%
6,474
105.7%
1,689
123.2%
南 ア メ リ カ
8,386
89.7%
200
148.1%
85,863 5,194.4%
1,829
124.6%
7,506
114.2%
459
18.7%
309
136.7%
カ
15,066
36.2%
▲ 74
ー
1,522
47.8%
142
23.9%
2,211
66.6%
88
72.1%
0
ー
オ セ ア ニ ア
4,560
204.0%
216
140.3%
7,521
39.8%
452
138.2%
951
260.5%
67
97.1%
90
118.4%
ロ シ ア・ 東 欧
9,642
196.9%
0
ー
86,800 1,025.9%
3,777
117.9%
5,593
49.5%
300
20.4%
0
ー
391,069
110.9%
2,725
67.3%
102,797
105.9%
193,184
106.8%
93,335
131.6%
8,148
119.5%
ア
フ
リ
合 計
333,267
163.9%
産業機械 2016.3
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行事報告
行事予定
⑧金属加工機械
金額
ア
ジ
ア
⑨冷凍機械
前年比
金額
書籍・報告書情報
⑩その他
前年比
金額
⑪単体合計
前年比
金額
統計資料
⑫プラント
前年比
金額
⑬総額
前年比
金額
前年比
構成比
36,969
96.2%
20,890
102.2%
144,160
142.0%
770,218
114.1%
156,797
44.0%
927,015
89.9%
13,830
168.6%
1,141
127.8%
34,430
200.1%
154,237
119.9%
5,678
551.3%
159,915
123.3%
8.9%
東
663
72.7%
10,886
341.4%
117
31.9%
129,252
108.1%
33,238
334.8%
162,490
125.5%
9.1%
ヨ ー ロ ッ パ
2,768
230.7%
24,772
108.8%
15,977
69.1%
119,575
139.9%
16,901
680.4%
136,476
155.1%
7.6%
北 ア メ リ カ
4,794
77.3%
3,877
78.0%
9,524
87.5%
137,401
93.8%
9,920
33.1%
147,321
83.5%
8.2%
南 ア メ リ カ
(
中
国
中
)
51.8%
545
60.4%
786
104.7%
2,028
187.4%
107,911
438.8%
1,448
ー
109,359
444.7%
6.1%
カ
27
15.7%
1,247
126.6%
4
23.5%
20,233
39.9%
1,725
6.4%
21,958
28.2%
1.2%
オ セ ア ニ ア
8
42.1%
5,124
104.8%
91
67.9%
19,080
70.2%
50,386
65.8%
69,466
67.0%
3.9%
ロ シ ア・ 東 欧
16
9.2%
0
ー
1,872 6,240.0%
108,000
360.6%
106,225
14.6%
214,225
28.2%
12.0%
45,790
95.4%
67,582
116.1%
126.7% 1,411,670
121.8%
376,640
30.6% 1,788,310
74.8%
100.0%
ア
フ
リ
合 計
173,773
※中国実績はアジア州の内数です。
① 最近の輸出契約高の推移
(機種別)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額単位:百万円 比率:%
単 体 機 械
①ボイラ・原動機
金額
②鉱山機械
前年比
金額
③化学機械
前年比
金額
④プラスチック加工機械
前年比
金額
⑤風水力機械
前年比
金額
⑥運搬機械
前年比
金額
前年比
平成25年
461,854
104.8
2,907
30.2
273,868
173.0
95,021
101.5
209,943
119.0
88,211
26年
352,600
76.3
4,052
139.4
203,384
74.3
97,092
102.2
180,831
86.1
70,934
80.4
27年
391,069
110.9
2,725
67.3
333,267
163.9
102,797
105.9
193,184
106.8
93,335
131.6
81.0
単 体 機 械
⑦変速機
金額
⑧金属加工機械
前年比
金額
⑨冷凍機械
前年比
金額
⑩その他
前年比
金額
⑪単体合計
前年比
金額
前年比
平成25年
6,798
81.9
57,345
82.0
56,529
84.9
111,593
117.5
1,364,069
26年
6,819
100.3
47,998
83.7
58,193
102.9
137,163
122.9
1,159,066
85.0
27年
8,148
119.5
45,790
95.4
67,582
116.1
173,773
126.7
1,411,670
121.8
111.2
プ ラ ン ト
⑴発電
金額
⑵化学・石化
前年比
金額
⑶製鉄非鉄
前年比
金額
⑷その他
前年比
金額
前年比
金額
前年比
金額
前年比
平成25年
19,206
38.6
342,746
35.0
16,191
94.4
58,200
124.8
436,343
39.9
1,800,412
77.6
26年
95,775
498.7
1,027,828
299.9
7,970
49.2
99,486
170.9
1,231,059
282.1
2,390,125
132.8
27年
91,992
96.1
195,326
19.0
46,773
586.9
42,549
42.8
376,640
30.6
1,788,310
74.8
② 最近の輸出契約高の推移
(仕向け地域別)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額:百万円 比率:%
※金額下段の括弧は合計における地域構成比
①アジア
(金額)
118.6
(61.0%)
1,031,673
26年
94.0
(43.2%)
927,015
27年
(①うち中国)
(前年比)
1,097,945
平成25年
89.9
(51.8%)
⑤南アメリカ
(金額)
平成25年
26年
27年
66
⑬総 計
⑫プラント合計
17,103
(0.9%)
24,590
(1.0%)
109,359
(6.1%)
(金額)
②中東
(前年比)
174,342
111.2
(9.7%)
129,704
74.4
(5.4%)
159,915
123.3
(8.9%)
⑥アフリカ
(前年比)
29.3
143.8
444.7
(金額)
39,248
(2.2%)
77,834
(3.3%)
21,958
(1.2%)
(金額)
③ヨーロッパ
(前年比)
250,321
195.4
(13.9%)
129,500
51.7
(5.4%)
162,490
125.5
(9.1%)
⑦オセアニア
(前年比)
73.5
198.3
28.2
(金額)
38,834
(2.2%)
103,696
(4.3%)
69,466
(3.9%)
(金額)
④北アメリカ
(前年比)
85,425
107.6
(4.7%)
87,981
103.0
(3.7%)
136,476
155.1
(7.6%)
(金額)
4.4
267.0
67.0
(金額)
106,249
(5.9%)
758,337
(31.7%)
214,225
(12.0%)
138.5
(9.2%)
176,514
106.8
(7.4%)
147,321
83.5
(8.2%)
⑧ロシア・東欧
(前年比)
(前年比)
165,287
⑨合 計
(前年比)
151.9
713.7
28.2
(金額)
1,800,412
(100.0%)
2,390,125
(100.0%)
1,788,310
(100.0%)
(前年比)
77.6
132.8
74.8
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
環境装置受注状況(平成27年1〜12月)
企画調査部
平成27年の環境装置受注は、官公需の減少により、
2.装置別の動向(表2参照)
前年比97.9%の5,717億円となり、3年ぶりに前年を
①大気汚染防止装置
下回った。
排煙脱硫装置の電力向けが増加したことから、前年
比147.3%の614億円となり、4年ぶりに前年を上
1.需要部門別の動向(表1参照)
回った。
①製造業
②水質汚濁防止装置
パルプ・紙、鉄鋼向け事業系廃棄物処理装置、石油
下水汚水処理装置、汚泥処理装置の官公需向けが減
石炭向け排煙脱硝装置、石油化学、機械、その他向け
少したことから、前年比84.7%の1,622億円となり、
産業廃水処理装置の増加により、前年比122.7%の
2年連続で前年を下回った。
611億円となり、2年連続で前年を上回った。
③ごみ処理装置
②非製造業
都市ごみ処理装置の官公需向けが増加したものの、
電力向け排煙脱硫装置、排煙脱硝装置、事業系廃棄
事業系廃棄物処理装置の官公需向けが減少したことか
物処理装置、その他向け事業系廃棄物処理装置の増加
ら、前年比99.4%の3,465億円となり、5年ぶりに
により、前年比185.4%の613億円となり、2年連
前年を下回った。
続で前年を上回った。
④騒音振動防止装置
③官公需
騒音防止装置の鉄鋼、電力、官公需、海外向けが減
汚泥処理装置、事業系廃棄物処理装置、ごみ処理装
少したことから、前年比70.6%の15億円となり、4
置関連機器の減少により、前年比85.3%の4,047億
年ぶりに前年を下回った。
円となり、3年ぶりに前年を下回った。
④外需
下水汚水処理装置、
都市ごみ処理装置の増加により、
前年比167.2%の444億円となり、3年ぶりに前年
を上回った。
産業機械 2016.3
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67
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表1)
最近の環境装置の需要部門別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額:百万円 比率:%
平成25年
金額
平成26年
前年比
金額
平成27年
前年比
金額
前年比
構成比
民
食
品
7,278
87.0
4,891
67.2
4,437
90.7
0.8
繊
維
70
17.7
106
151.4
88
83.0
0.0
プ ・
紙
2,126
148.7
1,727
81.2
2,249
130.2
0.4
パ
ル
需
製
油
石
炭
830
38.9
947
114.1
2,927
309.1
0.5
石
油
化
学
601
78.0
327
54.4
1,376
420.8
0.2
化
学
3,584
40.9
4,570
127.5
3,878
84.9
0.7
窯
業
831
50.9
751
90.4
644
85.8
0.1
鉄
鋼
5,843
104.0
4,516
77.3
10,914
241.7
1.9
属
1,130
108.5
657
58.1
876
133.3
0.2
械
14,674
122.9
17,678
120.5
19,094
108.0
3.3
他
11,957
104.0
13,711
114.7
14,714
107.3
2.6
計
48,924
91.3
49,881
102.0
61,197
122.7
10.7
電
力
14,844
59.2
17,495
117.9
44,310
253.3
7.8
鉱
業
470
164.9
227
48.3
285
125.6
0.0
他
17,245
171.3
15,358
89.1
16,734
109.0
2.9
計
32,559
91.9
33,080
101.6
61,329
185.4
10.7
81,483
91.6
82,961
101.8
122,526
147.7
21.4
体
394,881
114.0
370,672
93.9
350,929
94.7
61.4
他
17,865
87.0
103,914
581.7
53,822
51.8
9.4
計
412,746
112.5
474,586
115.0
404,751
85.3
70.8
造
石
非
鉄
金
機
業
そ
製
の
造
民 需 非 製 造 業
そ
非
業
の
製
造
業
民間需要計
官
地
方
公
そ
自
治
の
需
官
公
需
外
需
29,583
63.8
26,579
89.8
44,428
167.2
7.8
合
計
523,812
104.3
584,126
111.5
571,705
97.9
100.0
494,229
108.4
557,547
112.8
527,277
94.6
92.2
(内 需 計)
(全ての比率は小数点第二位を四捨五入)
68
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
(表2)
最近の環境装置の装置別受注状況
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
金額:百万円 比率:%
平成25年
金額
集じん装置
平成26年
前年比
金額
平成27年
前年比
金額
前年比
構成比
大気汚染防止装置
水質汚濁防止装置
ごみ処理装置
騒音振動防止装置
9,049
79.9
8,389
92.7
9,002
107.3
1.6
15
3.5
268
1,786.7
8
3.0
0.0
排煙脱硫装置
12,088
60.4
17,149
141.9
27,710
161.6
4.8
排煙脱硝装置
18,307
145.7
9,042
49.4
17,195
190.2
3.0
排ガス処理装置
4,421
113.5
2,608
59.0
2,590
99.3
0.5
関連機器
3,401
147.5
4,281
125.9
4,982
116.4
0.9
小 計
47,281
93.6
41,737
88.3
61,487
147.3
10.8
産業廃水処理装置
42,570
86.9
48,487
113.9
47,317
97.6
8.3
下水汚水処理装置
89,467
100.9
72,051
80.5
72,581
100.7
12.7
し尿処理装置
16,640
77.5
10,298
61.9
7,424
72.1
1.3
汚泥処理装置
43,912
166.9
53,240
121.2
27,531
51.7
4.8
33
86.8
15
45.5
17
113.3
0.0
関連機器
3,601
57.4
7,442
206.7
7,337
98.6
1.3
小 計
196,223
102.3
191,533
97.6
162,207
84.7
28.4
都市ごみ処理装置
241,036
113.2
205,063
85.1
262,488
128.0
45.9
事業系廃棄物処理装置
18,578
68.2
114,892
618.4
77,035
67.0
13.5
関連機器
18,647
104.8
28,768
154.3
6,983
24.3
1.2
小 計
278,261
107.9
348,723
125.3
346,506
99.4
60.6
騒音防止装置
2,042
103.9
2,133
104.5
1,496
70.1
0.3
振動防止装置
5
ー
0
ー
9
ー
0.0
関連機器
0
ー
0
ー
0
ー
0.0
小 計
2,047
104.1
2,133
104.2
1,505
70.6
0.3
523,812
104.3
584,126
111.5
571,705
97.9
100.0
重・軽油脱硫装置
海洋汚染防止装置
合 計
(全ての比率は小数点第二位を四捨五入)
産業機械 2016.3
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
運搬機械需要部門別受注状況
(平成17~26年度)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段:金額
(百万円)
下段:前年度比
(%)
H17年度
製
造
業
129,175
H18年度
129,543
H19年度
159,226
H20年度
132,620
H21年度
84,629
H22年度
99,227
H23年度
117,703
H24年度
88,865
H25年度
H26年度
95,838
117,295
119.8
100.3
122.9
83.3
63.8
117.2
118.6
75.5
107.8
122.4
92,021
90,320
84,474
72,314
88,350
87,394
76,302
77,865
80,629
83,809
89.2
98.2
93.5
85.6
122.2
98.9
87.3
102.0
103.5
103.9
非
製
造
業
民
間
需
要
221,196
219,863
243,700
204,934
172,979
186,621
194,005
166,730
176,467
201,104
計
104.8
99.4
110.8
84.1
84.4
107.9
103.9
85.9
105.8
114.0
8,391
9,904
13,615
11,266
13,708
14,383
15,171
9,795
10,365
7,349
62.1
118.0
137.5
82.7
121.7
104.9
105.6
64.6
105.8
70.9
31,702
36,629
32,829
27,483
18,202
20,364
25,246
25,682
15,974
15,494
111.9
115.5
89.6
83.7
66.2
111.9
124.0
101.7
62.2
97.0
261,289
266,396
290,144
243,683
204,889
221,368
234,422
202,207
202,806
223,947
合
官
公
需
代
理
店
内
海
需
合
外
受
需
注
合
計
103.3
102.0
108.9
84.0
84.1
108.0
105.9
86.3
100.3
110.4
138,643
133,770
160,949
124,727
72,190
118,240
118,469
137,487
86,998
130,781
109.1
96.5
120.3
77.5
57.9
163.8
100.2
116.1
63.3
150.3
額
399,932
400,166
451,093
368,410
277,079
339,608
352,891
339,694
289,804
354,728
計
105.3
100.1
112.7
81.7
75.2
122.6
103.9
96.3
85.3
122.4
要
変速機需要部門別受注状況
(平成17~26年度)
(一般社団法人 日本産業機械工業会調)
上段:金額
(百万円)
下段:前年度比
(%)
H17年度
製
造
業
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
40,177
44,584
51,164
38,599
26,253
34,478
32,880
27,684
27,869
29,180
114.4
111.0
114.8
75.4
68.0
131.3
95.4
84.2
100.7
104.7
9,240
9,406
10,381
7,276
4,007
4,383
4,631
3,999
5,478
6,850
非
製
造
業
104.7
101.8
110.4
70.1
55.1
109.4
105.7
86.4
137.0
125.0
民
間
需
要
49,417
53,990
61,545
45,875
30,260
38,861
37,511
31,683
33,347
36,030
計
112.4
109.3
114.0
74.5
66.0
128.4
96.5
84.5
105.3
108.0
1,640
1,522
1,068
2,458
4,178
3,860
4,128
3,482
4,484
4,622
58.2
92.8
70.2
230.1
170.0
92.4
106.9
84.4
128.8
103.1
2,724
2,389
3,836
1,377
1,356
1,270
1,358
1,383
1,302
1,584
217.1
87.7
160.6
35.9
98.5
93.7
106.9
101.8
94.1
121.7
53,781
57,901
66,449
49,710
35,794
43,991
42,997
36,548
39,133
42,236
112.0
107.7
114.8
74.8
72.0
122.9
97.7
85.0
107.1
107.9
15,138
16,062
18,608
15,384
9,658
13,912
12,035
7,262
6,902
7,509
合
官
公
需
代
理
店
内
需
合
計
海
外
需
要
受
合
70
H18年度
注
112.0
106.1
115.9
82.7
62.8
144.0
86.5
60.3
95.0
108.8
額
68,919
73,963
85,057
65,094
45,452
57,903
55,032
43,810
46,035
49,745
計
112.0
107.3
115.0
76.5
69.8
127.4
95.0
79.6
105.1
108.1
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
P062-070_統計資料1-2.indd 70
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行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
産業機械機種別生産実績(平成27年12月)
(指定統計第11号)
付月間出荷在庫高(経済産業省 大臣官房調査統計グループ 鉱工業動態統計室調)
生産
製品名
数量
(台)
容量
金額(百万円)
ボイラ及び原動機(自動車用、二輪自動車用、鉄道車両用及び航空機用のものを除く)
128,401
ボイラ
32,719
一般用ボイラ
776
2,064t/h
16,453
水管ボイラ
753
2,051t/h
16,423
2t/h未満
550
251t/h
520
2t/h以上35t/h未満
202
516t/h
903
ー
ー
ー
490t/h以上
1
1,284t/h
15,000
その他の一般用ボイラ(煙管ボイラ、鋳鉄製ボイラ、丸ボイラ等)
23
13t/h
30
舶用ボイラ
12
76t/h
127
ボイラの部品・付属品(自己消費を除く)
…
…
16,139
35t/h以上490t/h未満
タービン
32,088
蒸気タービン
27,427
一般用蒸気タービン
34
1,526千kW
舶用蒸気タービン
66
108千kW
871
蒸気タービンの部品・付属品(自己消費を除く)
…
…
14,807
ガスタービン
内燃機関
11,749
30
90千kW
4,661
274,192
7,477千PS
63,594
生産
製品名
数量
(台)
重量
(t)
金額(百万円)
土木建設機械、鉱山機械及び破砕機
鉱山機械
(せん孔機、さく岩機)
1,185
1,145
20
540
破砕機
製品名
生産
数量(台)
化学機械及び貯蔵槽
化学機械
重量(t)
8,393
4,272
7,423
金額
(百万円)
製品名
生産
数量
(台)
重量
(t)
金額(百万円)
15,436
14,189 混合機、かくはん機及び粉砕機
1,325
2,938
ろ過機器
92
141
38
1,643
1,987
分離機器
462
1,790
3,573 塔槽機器
160
516
702
2,517
817
1,856 乾燥機器
216
184
671
486
1,006
53
969
1,247
とう(套)管式熱交換器
132
243
36
253
300
その他の熱交換器
354
763
17
717
947
集じん機器
熱交換器
494 反応用機器
301
1,968 貯蔵槽
431 固定式
1,537 その他の貯蔵槽
産業機械 2016.3
P071-075_統計資料2-生産実績.indd 71
71
16/03/14 13:31
行事報告
行事予定
書籍・報告書情報
統計資料
生産
製品名
数量
(台)
重量
(t)
製紙機械・プラスチック加工機械
12,223
製紙機械
19,249
2
362
1,592
1,142
11,861
17,657
射出成形機(手動式を除く)
949
10,564
12,955
型締力100t未満
216
529
1,547
プラスチック加工機械
〃 100t以上200t未満
371
2,099
3,496
〃 200t以上500t未満
287
4,275
4,293
75
3,661
3,619
42
317
1,289
102
362
1,589
49
618
1,824
〃 500t以上
押出成形機(本体)
押出成形付属装置
ブロウ成形機(中空成形機)
製品名
生産
数量(台)
販売
重量
(t)
ポンプ、圧縮機及び送風機
ポンプ
(手動式及び消防ポンプを除く)
金額
(百万円)
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
43,166
金額
(百万円)
数量(台)
重量(t)
44,183
191,351
8,565
22,953
213,618
9,030
23,493
256,406
6,697
うず巻ポンプ(タービン形を含む)
40,803
5,428
11,672
39,108
5,318
11,420
51,855
2,784
単段式
31,737
3,183
5,452
30,184
3,098
5,313
44,686
1,775
多段式
9,066
2,245
6,220
8,924
2,220
6,106
7,169
1,009
軸・斜流ポンプ
54
695
2,283
50
658
2,190
20
221
回転ポンプ
21,162
328
825
20,853
326
820
11,839
254
耐しょく性ポンプ
65,421
404
3,529
61,322
414
3,539
40,374
170
水中ポンプ
35,230
1,094
2,017
64,617
1,709
2,871
117,569
2,936
汚水・土木用
32,920
963
1,615
62,192
1,576
2,439
113,589
2,698
2,310
131
402
2,425
133
432
3,980
238
28,681
617
2,627
27,668
603
2,653
34,749
332
4,680
…
3,038
4,611
…
3,439
1,557
…
圧縮機
17,616
4,549
13,627
17,563
4,497
13,566
14,028
3,038
往復圧縮機
14,380
854
1,321
14,480
843
1,314
11,396
799
可搬形
13,429
422
605
13,552
423
662
11,213
319
その他の水中ポンプ(清水用を含む)
その他のポンプ
真空ポンプ
定置形
951
432
716
928
420
652
183
480
回転圧縮機
3,208
2,580
4,187
3,055
2,539
4,134
2,632
2,239
可搬形
1,509
1,336
1,706
1,391
1,289
1,629
1,572
1,425
定置形
1,699
1,244
2,481
1,664
1,250
2,505
1,060
814
28
1,115
8,118
28
1,115
8,118
ー
ー
21,756
2,002
3,548
21,354
1,891
3,684
16,204
1,112
遠心・軸流圧縮機
送風機
(排風機を含み、電気ブロワを除く)
72
金額(百万円)
回転送風機
6,582
621
1,517
6,619
615
1,476
1,286
333
遠心送風機
13,366
1,203
1,601
12,287
1,085
1,733
13,706
596
軸流送風機
1,808
179
429
2,448
191
475
1,212
183
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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行事報告
製品名
行事予定
書籍・報告書情報
生産
数量(台)
重量
(t)
運搬機械及び産業用ロボット
統計資料
生産
製品名
金額
(百万円)
数量
(台)
50,595
クレーン
天井走行クレーン
1,052
チェーンコンベヤ
2,338
1,588
2,418
ローラーコンベヤ
20,406
1,321
1,243
その他のコンベヤ
996
10,424
7,727
2,986
23,268
19,584
478
1,993
1,973
橋形クレーン
46
2,169
1,099
車両搭載形クレーン
1,422
1,615
1,551
ローダ・アンローダ
ー
ー
ー
85
1,390
895
33,330
チェーンブロック
12,440
456
ベルトコンベヤ
2,150
舶用ウインチ
13,789
5,924
7,688
2,524
その他のクレーン
29,664
9,691
18
巻上機
コンベヤ
2,049
ジブクレーン
(水平引込、塔型を含み、脚部の橋
形を除く)
2,776
エレベータ
(自動車用エレベータを除く)
エスカレータ
153
…
2,133
機械式駐車装置
222
…
1,297
自動立体倉庫装置
165
…
37,759
183
…
1,331
シーケンスロボット
406
…
1,509
33,147
…
1,445
プレイバックロボット
7,772
…
19,303
数値制御ロボット
2,100
…
12,368
138
…
433
…
…
4,146
部品・付帯装置
生産
数量(台)
動力伝導装置
重量
(t)
23,711
33,382
421,064
12,278
17,878
モータ付のもの
207,996
6,400
6,534
モータなしのもの
213,068
5,878
11,344
重量
(t)
液圧プレス(リベッティングマシンを含み
プラスチック加工用のものを除く)
10,164
4,210千m
4,973
5,340
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
金額
(百万円)
数量
(台)
重量(t)
158
32
175
122
…
…
…
…
…
…
…
36
…
…
…
…
…
3,162本
7,461
4,490
3,187本
7,482
4,179
443本
…
第二次金属加工機械
ベンディングマシン(矯正機を含む)
6,460
4,648
圧延機械
鉄鋼用ロール
金額
(百万円)
金額(百万円)
21,648
金属一次製品製造機械
圧延機械の部品(ロールを除く)
スチールチェーン
重量
(t)
12,001
販売
金属加工機械及び鋳造装置
圧延機械(本体又は一式のもの)及び
同付属装置(シャーはせん断機に含む)
数量
(千個)
歯車(粉末や金製品を除く)
(自己消費を除く)
生産
数量(台)
生産
製品名
金額
(百万円)
固定比減速機(自己消費を除く)
製品名
4,697
産業用ロボット
知能ロボット
数値制御式(液圧プレス内数)
金額(百万円)
88,354
運搬機械
製品名
重量(t)
11,417
14,401
70
737
1,098
71
744
1,102
3
2
109
1,295
1,366
121
1,638
1,651
283
3,165
80
916
787
93
1,259
987
232
2,776
機械プレス
193
6,278
6,803
202
8,356
9,383
111
1,847
100t未満
134
1,612
2,513
149
1,896
2,836
95
1,516
50
2,063
2,019
42
1,936
1,978
15
284
9
2,603
2,271
11
4,524
4,569
1
47
100t以上500t未満
500t以上
産業機械 2016.3
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73
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行事報告
製品名
行事予定
書籍・報告書情報
生産
数量(台)
統計資料
販売
重量
(t)
金額
(百万円)
数量
(台)
月末在庫
重量
(t)
金額
(百万円)
数量(台)
重量(t)
金属加工機械及び鋳造装置つづき
数値制御式(機械プレス内数)
42
2,242
1,929
59
2,536
2,259
せん断機
17
127
131
17
…
鍛造機械
19
229
624
17
…
36
ワイヤーフォーミングマシン
1,490
138
1
…
732
18
…
…
1,395
ー
…
36
706
1,395
147
4,306
5,583
ダイカストマシン
80
3,045
3,817
…
…
…
…
…
鋳型機械
11
441
1,414
…
…
…
…
…
砂処理・製品処理機械及び装置
56
820
352
…
…
…
…
…
鋳造装置
製品名
生産
数量
(台)
冷凍機及び冷凍機応用製品
重量
(t)
販売
金額
(百万円)
数量
(台)
160,423
重量
(t)
月末在庫
金額
(百万円)
数量(台)
175,395
冷凍機
1,663,712
34,611
1,648,557
36,043
1,096,440
圧縮機(電動機付を含む)
1,657,813
26,377
1,642,260
28,446
1,086,005
313,847
7,060
181,947
3,413
789,126
1,343,966
19,317
1,460,313
25,033
296,879
77
3,324
77
3,324
9
182
1,443
190
1,613
8
5,640
3,467
6,030
2,660
10,418
冷凍機応用製品
1,469,509
122,102
1,866,064
135,596
1,895,094
エアコンディショナ
1,425,330
107,882
1,818,836
123,082
1,798,695
電気により圧縮機を駆動するもの
725,228
75,514
1,117,121
88,179
1,721,407
セパレート形
722,963
72,749
1,115,134
85,519
1,716,562
2,265
2,765
1,987
2,660
4,845
10,154
4,620
12,352
6,152
23,062
689,948
27,748
689,363
28,751
54,226
16,005
5,399
12,017
3,747
33,611
4,527
960
15,852
1,371
10,708
除湿機
13,556
771
8,703
565
38,066
製氷機
5,139
1,040
4,237
847
7,554
チリングユニット(ヒートポンプ式を含む)
1,325
3,444
937
3,030
1,467
冷凍・冷蔵ユニット
3,627
2,606
5,482
2,954
4,993
補器
9,380
2,771
9,485
2,747
8,115
556
939
596
1,009
698
一般冷凍空調用
乗用車エアコン用(トラック用を含む)
遠心式冷凍機
吸収式冷凍機(冷温水機を含む)
コンデンシングユニット
シングルパッケージ形(リモートコンデンサ形を含む)
エンジンにより圧縮機を駆動するもの
輸送機械用
冷凍・冷蔵ショーケース
フリーザ
(業務用冷凍庫を含む)
冷凍・空調用冷却塔
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90
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
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行事報告
行事予定
製品名
書籍・報告書情報
生産
数量
(台)
重量
(t)
自動販売機、自動改札機・自動入場機
及び業務用洗濯機
統計資料
販売
金額
(百万円)
数量
(台)
8,614
重量
(t)
月末在庫
金額
(百万円)
数量(台)
9,107
自動販売機
23,062
6,582
20,565
7,042
37,401
飲料用自動販売機
22,036
5,452
19,281
5,671
36,008
たばこ自動販売機
36
23
177
79
426
切符自動販売機
426
727
426
727
10
その他の自動販売機
564
380
681
565
957
自動改札機・自動入場機
605
1,166
575
1,162
43
業務用洗濯機
496
866
510
903
719
製品名
生産
数量
(t)
金額
(百万円)
鉄構物及び架線金物
鉄構物
135,222
39,046
鉄骨
94,247
19,863
軽量鉄骨
16,588
4,128
橋りょう
(陸橋・水路橋・海洋橋等)
17,512
10,916
鉄塔
(送配電用・通信用・照明用・広告用等)
3,255
1,283
水門
(水門巻上機を含む)
1,939
2,393
鋼管(ベンディングロールで成型したものに限る)
1,681
463
架線金物
11,117
(千個)
3,683
この統計にある記号は、下記の区分によります。
—印:実績のないもの …印:不詳
末尾を四捨五入している為、積上げと合計が合わない場合があります。
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送信先
発信元
一般社団法人 日本産業機械工業会
編集広報部 行
FAX:03-3434-4767
貴社名:
所属・役職:
氏名:
TEL:
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部課名・お役職
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(部数 )
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賛助会員制度のご案内
一般社団法人 日本産業機械工業会は、ボイラ・原動機、鉱山機械、化学機械、環境装置、タンク、プラ
スチック機械、風水力機械、運搬機械、動力伝動装置、製鉄機械、業務用洗濯機等の生産体制の整備及び生
産の合理化に関する施策の立案並びに推進等を行うことにより、産業機械産業と関連産業の健全な発展を図
ることを目的として事業活動を実施しております。
当工業会では常時新入会員の募集を行っておりますが、正会員(産業機械製造業者)の他に、関連する法
人及び個人並びに団体各位に対して事業活動の成果を提供する賛助会員制度も設置しております。
本制度は当工業会の調査研究事業等の成果を優先利用する便宜が得られるなど、下表のような特典があり
ます。広く関係各位のご入会をお待ちしております。
賛助会員の特典
出版物、行事等
備 考
1
機関誌
「産業機械」
年12回
2
会員名簿
和文:年1回
英文:隔年1回
3
工業会事業報告書・計画書
年1回
4
工業会決算書・予算書
年1回
5
自主統計資料
(1)
産業機械受注
(2)
産業機械輸出契約
(3)
環境装置受注
月次:年12回
年度上半期累計、暦年累計、年度累計:年間各1回
6
(会議・講演)
総会資料
年1回
7
運営幹事会資料
(会議・講演)
年9回
8
機種別部会の調査研究報告書
(自主事業等)
発刊のご案内:随時(送料等を実費ご負担いただきます)
9
各種講演会のご案内
随時(講演会によっては実費ご負担いただきます)
10
新年賀詞交歓会
東京・大阪で年1回開催
11
工業会総会懇親パーティ
年1回
12
関西大会懇親パーティ
年1回(関西大会:11月の運営幹事会を大阪で開催)
13
関係省庁、関連団体からの各種資料
随時
14
その他
工業会ホームページ内の会員専用ページへの認証
(上記各資料の電子データをご利用いただけます)
≪お問い合わせ先≫
一般社団法人 日本産業機械工業会 総務部
TEL:03-3434-6821 FAX:03-3434-4767
E-mail:[email protected]
産業機械 2016.3
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記事募集のご案内
当誌では、会員企業の相互の理解をより深め、会員各社のご活躍の様子を広く読者に紹介するという趣旨の下、各種
トピックスを設けており、会員の皆様からのご寄稿を募集しております(掲載料無料)
。ぜひ貴社のPRの場としていただ
けると幸いに存じます。ご寄稿に関するお問い合わせにつきましては下記までご連絡ください。
(お問い合わせ先)
一般社団法人 日本産業機械工業会 編集広報部
TEL:03-3434-6823 FAX:03-3434-4767
E-mail:[email protected]
編集後記
■3月号は「運搬機械」
「動力伝導装置」の合併特集号と
して、
「運搬機械」では部会長インタビューを、
「動力伝導
装置」では部会長・副部会長による対談を巻頭企画とし
て掲載させていただきました。また、部会の皆様のご協
力の下、多くの技術・装置等について紹介させていただ
きました。ご関係者の皆様にはご多忙のところ多大なご
協力をいただき、誠にありがとうございました。
◎今月号の伝統工芸品は「近江上布」
(おうみじょうふ)
です。
(歴史)
鎌倉時代から愛知川の豊かな水と高い湿度といった環
(作り方)
境、
近江の商人の活躍などにより麻織物が発展しました。
紡績でごく細く紡がれた糸に絣染めを施します。主な
江戸時代には彦根藩の振興により更に発展し、安定した
技法として「型紙捺染」と「櫛押捺染」があります。織り
地場産業になりました。また、その頃から染めの技術も
上がった反物は「しぼ付け」という近江独特の縮み加工
大きく進歩し、近江上布独特の上品な絣模様が生まれま
を施し、丁寧に仕上げます。
した。
(作り手から一言)
(特徴)
麻の縮み加工製品は、手洗いで薄く糊付けし、陰干し
近江上布は、
「緯糸絣」と「経・緯併用絣」があります。
すると風合いが変わりません。黄ばみはカルキ晒しをし
緯糸絣は、主に緯糸を羽根巻にして「型紙捺染」を行い
てください。袖口などの汚れは石鹸を使って水洗いをし
ます。経・緯併用絣は、両糸に「櫛押捺染」をし、経糸
てください。麻織物のしわは霧を吹き、伸ばすだけで元
と緯糸の絣を合わせながら織るため最高級品になりま
通りになります。
す。麻は、吸湿性が高いので身に着けると涼しく、さわ
(主要製造地域)
滋賀県/東近江市、愛知郡愛荘町 他
やかな着心地が感じられます。
(指定年月日)
昭和52年3月30日
産業機械
No.786 Mar
平成28年3月15日印刷
平成28年3月22日発行
2016年3月号
発行人/一般社団法人
日本産業機械工業会 中澤 佐市
ホームページアドレス http://www.jsim.or.jp
発行所・販売所/本部
(機械振興会館4階)
〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目5番8号
TEL:
(03)3434-6821 FAX:
(03)3434-4767
販売所/関西支部
(堂ビル2階)
〒530-0047 大阪市北区西天満2丁目6番8号
TEL:
(06)6363-2080 FAX:
(06)6363-3086
編集協力/株式会社 ダイヤ・ピーアール TEL:
(03)6716-5299 FAX:
(03)6716-5929
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(03)3266-0081 FAX:
(03)3266-5966
印刷所/株式会社 内外リッチ ■本誌は自然環境保護のため再生紙を使用しています。
(03)6272-3103 FAX:
(03)6272-3108
TEL:
(工業会会員については会費中に本誌頒価が含まれています)
●無断転載を禁ず
78
INDUSTRIAL MACHINERY 2016.3
P078_編集後記.indd 78
16/03/14 13:32
201603-H2-3.indd すべてのページ
16/03/14 13:35
平成28年3月22日発行(毎月1回20日発行第786号)ISSN0558−4809
一般社団法人 日本産業機械工業会
Mar 2016
786
平成 年 月 日発行︵毎月1回 日発行第 号︶
3
22
﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
特集﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
特集﹁運搬機械﹂﹁動力伝導装置﹂
28
3
20
786
700
頒価
201603号-H1-4.indd すべてのページ
2016 Mar
円︵消費税別 円︶
56
No.
786
16/03/14 13:34