平成 28 年 3 月 22 日 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 フロセミドの「使用上の注意」の改訂について 成分名 該当商品名 成分名 フロセミド 該当商品名(承認取得者) ① ラシックス錠 10mg、同錠 20mg、同 錠 40mg、同細粒 4%(サノフィ株 式会社)他 ② ラシックス注 20mg(サノフィ株式 会社)他 ③ ラシックス注 100mg(サノフィ株式 会社) ④ オイテンシンカプセル 40mg(サノ フィ株式会社) 効能・効果 ① 高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性 心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、末梢血管障害に よる浮腫、尿路結石排出促進 ② 高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性 心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、脳浮腫、尿路結石排出促進 ③ 急性又は慢性腎不全による乏尿 ④ 本態性高血圧症 改訂の概要 1. 「急性腎不全」について、現時点では改訂しない。 2. 「慎重投与」の項に「全身性エリテマトーデスの患者」を追記す る。 改訂の理由及び調査 「急性腎不全」については、国内症例が集積したことから、 「重大な副 の結果 作用」の項に追記することを検討したが、専門委員の意見も踏まえた 調査の結果、現時点で集積している症例では脱水の影響が考えられる ことから本剤との因果関係が明確に判断できず、現時点では追記しな いことが適切と判断した。 「全身性エリテマトーデスの悪化」については、海外症例が集積し、 CCDS*が改訂されたため、「重大な副作用」の項に追記することを検 討した。専門委員の意見も踏まえた調査の結果、全身性エリテマトー デスを悪化させることを示唆する文献が報告されているものの、本剤 との因果関係が明確に判断できないことから、現時点では「慎重投与」 の項に「全身性エリテマトーデスの患者」を追記することが適切と判 断した。 直近 3 年度の国内副 1. 作用症例の集積状況 急性腎不全関連症例 6 例 (うち、因果関係が否定できない症例 0 例) 【転帰死亡症例】 【死亡 0 例】 2. 全身性エリテマトーデスの悪化関連症例 0 例 *:医薬品の承認取得者が作成する、安全性、効能・効果、用法・用量、薬理学的情報 平成 28 年 3 月 22 日 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 及び当該医薬品に関するその他の情報が含まれている文書
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