資料4 鹿児島県防災会議運営要領の一部改正案について 1 改正の概要 鹿 児 島 県 防 災 会 議 運 営 要 領 第 2 条 に よ り ,会 長 の 専 決 事 項 と さ れ て い る も の の う ち , 災 害 対 策 基 本 法 の 一 部 改 正 に よ り ,防 災 会 議 の 所 掌 す る 事 務 で な く な っ た も の を 削 り , 市町村地域防災計画の修正についての意見具申及び県地域防災計画の軽微な修正に関 する事項を追加する。 2 改正の理由 (1) 災 害 対 策 基 本 法 の 改 正 内 容 を 反 映 し て い な い な ど ,実 態 に そ ぐ わ な く な っ て い る 。 事項 改正内容 規定箇所 必要な措置 ① 災対法改正 災 害 対 策 本 部 の 設 置 に 際 し て , 防 災 会 議 の 意 見 を 聴 現行要領 (平 成 7 年 ) く こ と を 要 し な い こ と と す る 。 2Ⅰ① 削除 ② 災対法改正 市町村地域防災計画の作成又は修正の報告を受けた (平 成 23年 ) 際 に , 知 事 は 防 災 会 議 の 意 見 を 聴 く こ と と さ れ た 。 追加 − ③ 災対法改正 災 害 発 生 時 の 情 報 収 集 や 緊 急 措 置 に 関 す る 計 画 の 作 現行要領 (平 成 24年 ) 成 ・ 実 施 等 の 災 害 応 急 対 策 も 実 施 す る こ と と さ れ て い 2Ⅰ② たが,災害応急対策関係は災害対策本部に一元化 削除 (2) 市 町 村 地 域 防 災 計 画 の 作 成 又 は 修 正 に つ い て の 意 見 に つ い て 市町村地域防災計画の修正等が市町村防災会議から知事に報告された場合,知事 は 県 防 災 会 議 に 意 見 を 聴 く こ と に な っ て い る ( 災 対 法 42Ⅵ )。 意 見 照 会 に 対 し て 適 宜対応するためには頻繁な会議開催が必要になるが,委員負担が大きい。 (3) 県 地 域 防 災 計 画 の 軽 微 な 修 正 に つ い て ○ 県地域防災計画の修正については,これまで東日本大震災等の教訓を踏まえ, 平 成 23年 度 か ら 毎 年 度 , 防 災 会 議 を 開 催 し , 必 要 な 修 正 を 行 っ て き た が , 今 後 に おいては,組織改編による名称変更や数値等の変更等の軽微な修正のみに留まる 場合も想定されるところ。 ○ 3 現 行 の 要 領 で は ,県 地 域 防 災 計 画 の 修 正 に 当 た っ て は ,軽 微 な 修 正 で あ っ て も , 防災会議を開催し,議決を得る必要があり,地域防災計画の修正内容に応じ,委 員負担の軽減等を図っていく必要がある。 県防災会議運営要領の一部改正案について 現 行 改正案 (会長の専決処分) (会長の専決処分) 第2条 会議が成立しないとき,又は会議 第2条 会長は 会議が処理 すべき事務 を招集する暇がないとき,その他やむを のうち,次の各号に掲げるものにつ 得ない事情により会議を招集することが いて専決処分することができる。 できないときは,会長は会議が処理すべ 市町村地域防災計画の作成又は き事務のうち,次の各号に掲げるものに 修正について知事に対する意見具 ついて専決処分することができる。 申 災害対策本部設置について知事に対 鹿児島県地域防災計画の軽微な する意見具申 修正に関する事項 緊急事態の発生により早急に決定す 2 会 長 は,前項 の規定によ り専決処 るを要する事項 分したときは次の会議に報告しなけ その他軽易な事項 ればならない。ただし,委員への通 2 会長は,前項の規定により専決処分し 知をもって報告に代えることができ たときは次の会議に報告しなければなら る。 ない。 -1- (参考) ○ 鹿児島県防災会議条例 (趣旨) 第 1 条 こ の 条 例 は ,災 害 対 策 基 本 法( 昭 和 36年 法 律 第 223号 。以 下「 法 」と い う 。) 第 15条 第 8 項 の 規 定 に 基 づ き , 鹿 児 島 県 防 災 会 議 ( 以 下 「 防 災 会 議 」 と い う 。) の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものとする。 (委任) 第7条 この条例に定めるもののほか,防災会議の議事その他防災会議の運営に関 し必要な事項は,会長が防災会議にはかつて定める。 ○ 鹿児島県防災会議運営要領【改正案を反映した見え消し版】 ( 昭 和 37年 11月 20日 ) ( 平 成 17年 4 月 1 日 改 正 ) (目 的) 第 1 条 こ の 要 領 は , 鹿 児 島 県 防 災 会 議 条 例 ( 昭 和 37年 鹿 児 島 県 条 例 第 35号 ) 第 7 条の規定に基づき,鹿児島県防災会議(以下「会議」という。) の議事及び運 営に関し必要な事項を定めることを目的とする。 (会長の専決処分) 第2条 会議が成立しないとき,又は会議を招集する暇がないとき,その他やむを 得ない事情により会議を招集することができないときは,会長は会議が処理す べき事務のうち,次の各号に掲げるものについて専決処分することができる。 災害対策本部設置市町村地域防災計画の作成又は修正について知事に対する 意見具申 緊急事態の発生により早急に決定するを要する鹿児島県地域防災計画の軽微 な修正に関する事項 その他軽易な事項 2 会長は,前項の規定により専決処分したときは次の会議に報告しなければなら ない。ただし,委員への通知をもって報告に代えることができる。 (幹事会) 第3条 会議に幹事会を置く。 2 幹事会に幹事長を置き,鹿児島県危機管理局危機管理防災課長の職にある幹事 がこれにあたる。 3 幹事会は,幹事長が招集する。 4 幹事長は,幹事会の議長となり,議事を整理する。 第4条 幹事会は,議案の内容に応じ必要な範囲で招集することができる。 (記 録) 第5条 会長は,職員をして会議の概要,出席委員の氏名等必要な事項を記載した 記録を作成させ保管しなければならない。 ○ 県防災会議の所掌事務 (1) 都 道 府 県 地 域 防 災 計 画 を 作 成 し , 及 び そ の 実 施 を 推 進 す る こ と 。( 災 対 法 14Ⅱ ①) (2) 都 道 府 県 知 事 の 諮 問 に 応 じ て 当 該 都 道 府 県 の 地 域 に 係 る 防 災 に 関 す る 重 要 事 項 を 審 議 す る こ と 。( 災 対 法 14Ⅱ ② ) (3) 前 号 に 規 定 す る 重 要 事 項 に 関 し , 都 道 府 県 知 事 に 意 見 を 述 べ る こ と 。( 災 対 法 14Ⅱ ③ ) (4) 当 該 都 道 府 県 の 地 域 に 係 る 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て , 当 該 災 害 に 係 る 災 害 復旧に関し,当該都道府県並びに関係指定地方行政機関,関係市町村,関係指定 公 共 機 関 及 び 関 係 指 定 地 方 公 共 機 関 相 互 間 の 連 絡 調 整 を 図 る こ と 。( 災 対 法 14Ⅱ ④) (5) 前 各 号 に 掲 げ る も の の ほ か , 法 律 又 は こ れ に 基 づ く 政 令 に よ り そ の 権 限 に 属 す る 事 務 ( 災 対 法 14Ⅱ ⑤ ) (6) 市 町 村 防 災 会 議 が 市 町 村 地 域 防 災 計 画 を 作 成 し , 又 は 修 正 し た と き に , 都 道 府 県知事に報告するとともに,都道府県知事は,前項の規定により市町村地域防災 計 画 に つ い て 報 告 を 受 け た と き ,都 道 府 県 防 災 会 議 の 意 見 を 聴 く 。 ( 災 対 法 42Ⅵ ) -2- ○ 国・他県の状況(ホームページから入手できたもの) 要領・内規 国 第5 会長は,次の事項について専決することができるものとする。 1 災 害 対 策 基 本 法 第 13 条 の 規 定 に 基 づ き , 関 係 行 政 機 関 等 に 対 し , 協 力を求め,又は勧告すること。 2 都道府県地域防災計画について内閣総理大臣から意見を求められた とき,これに回答すること。 3 激 甚 災 害 の 指 定 (略 ) 4 その他軽微な事項 第6 中央防災会議を招集する暇がないときその他やむを得ない理由に より中央防災会議を招集することができないときは,会長は,専決 することができる。 第 7 会 長 は , 第 5, 第 6に よ り 専 決 し た 事 項 に つ い て は , 次 回 の 中 央 防 災会議においてこれを報告するものとする。ただし,軽微な事項は 除く。 愛媛県 次の事項は知事において処理することができる。 ・県地域防災計画の軽易な内容の一部修正に関すること。 ・市町村地域防災計画の作成又は修正についての意見に関すること。 長野県 次の事項は会長において処理することができる。 1 長野県の地域に係る災害が発生した場合において,当該災害に係る 災 害 応 急 対 策 に 関 し 関 係 機 関 相 互 間 の 連 絡 調 整 を 図 る こ と ( 法 第 14 条 第 4 項 )。 2 知事の行う市町村防災会議の不設置の報告について,知事の諮問に こ た え る こ と ( 法 第 16条 第 5 項 )。 3 関係行政機関等の長に対し,資料又は情報の提供及び意見の開陳そ の 他 必 要 な 協 力 を 求 め る こ と ( 法 第 21条 )。 4 市町村防災会議が知事に報告する市町村地域防災計画の作成又は修 正 に つ い て , 知 事 の 諮 問 に こ た え る こ と ( 法 第 42条 第 5 項 )。 5 市町村防災会議の協議会が知事に報告する市町村相互間防災計画の 作 成 又 は 修 正 に つ い て 知 事 の 諮 問 に こ た え る こ と ( 法 第 44条 第 3 項 )。 6 県地域防災計画の関係行政機関等における組織改正に関する事項又 は , 内 容 の 軽 易 な 事 項 の 修 正 に 関 す る こ と ( 昭 和 61年 3 月 2 5日 一 部 改 正 )。 岩手県 第 3条 会 長 は 、 会 議 が 処 理 す べ き 事 項 の う ち 、 次 に 掲 げ る も の に つ い て 専 決 処分することができる。 (1 ) 市 町 村 地 域 防 災 計 画 の 修 正 に つ い て の 意 見 に 関 す る こ と 。 (2 ) 岩 手 県 地 域 防 災 計 画 の 軽 微 な 修 正 に 関 す る こ と 。 2 会長は、前項の規定により専決処分をしたときは、次の会議に報告しなけ ればならない。ただし、会議を開催することが困難と認めるときは、委員へ の通知をもって報告に代えることができる。 北海道 第 6条 防 災 会 議 の 権 限 に 属 す る 事 務 の う ち , 次 の 各 号 に 掲 げ る も の に ついては,会長において,これを処分することができる。 (1) 法 第 16条 第 4 項 及 び 第 42条 第 4 項 の 規 定 に 基 づ き , 市 町 村 が 市 町 村防災会議を設置しないこと並びに市町村地域防災計画を作成又は 修正することについて北海道知事から意見を求められたとき,これ に回答すること。 (2) 北 海 道 地 域 防 災 計 画 に 係 る 軽 微 な 修 正 に 関 す る こ と 。 (3) 北 海 道 防 災 会 議 各 部 会 及 び 振 興 局 災 害 対 策 連 絡 協 議 会 に 係 る 設 置 要綱及び運営規程に関すること。 ( 新 設 及 び 廃 止 に 係 る こ と を 除 く 。) 2 前項の規定により専決処分をしたときは、会長は、次の会議に報告しな ければならない。 -3- 【都道府県地域防災計画】 都道府県 防災会議 内閣総理 大臣 ①報告 中央防災会議 専決 ②意見 照会 ⑤助言, 勧告 ④意見 ⑥報告 会長(内閣総理大臣) 幹事会 会長(内 閣府政 務官) ③-3 意見 幹事会 副会長 (消防庁 次長) ③-1意見 照会 ③-2意見 主事(関 係19府 省庁) -4- 【市町村地域防災計画】 市町村 防災会議 県知事 県防災会議 専決 ①報告 ⑤助言, 勧告 ②意見 照会 ④意見 ⑥報告・ 通知 会長(知事) 幹事長 (危機管 理防災 課長) ③-1意見 照会 ③-2意見 幹事(庁 内関係 課,関係 機関)
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