資料 住生活総合調査及び附帯調査結果の要約について Ⅰ 住生活総合調査結果の要約について 【現在のすまいに対する感じ方~住宅及び住環境に対する評価】 ・「住宅及び住環境に対する総合評価」、「住宅に対する評価」、「住環境に対する評価」 のいずれも、過去 5 回の調査で回を追うごとに不満率は減少。 ・家計主の通勤時間(片道)別「通勤、通学などの利便」の不満率は通勤時間が 1 時間 30 分を超えると上昇。 【最近の居住状況の変化】 ・最近5年間に実施した住み替えの主な目的をみると、「親、子などとの同居・隣居・近 居」は 8.1%で全国より低い割合(参考:全国では 10.6%)。 【住宅の住み替え・改善の意向】 ・住み替え意向のある持家の、現在の住宅の処分方法は、今後の住み替え時に「売却する」 が 49.6%と約半数(参考:全国では 37.9%)で、その他「子、親族などに譲る」が 17.0%、「借家として賃貸する」が 10.2%、「別荘、セカンドハウスとして利用する」 が 3.5%、「さら地にする」が 8.0%。 【老後の住まい方~高齢期の子との住まい方の意向】 ・高齢期の子どもとの住まい方の意向は、全体では、「子と同居する」が 9.6%(参考:全 国では 13.5%)、『隣居・近居希望』(片道 15 分未満)が 22.3%、「特にこだわりは ない」が 37.0%。 住宅タイプ別では、持家の方が同居意向が高い(持家:11.6%、借家:5.4%)。 地域別では、「子と同居する」は横浜地域、川崎地域が 7%台、他の地域は 1 割以上で、 最も高い県西地域は 13.7%。 家計主の年齢別では、55 歳以上で「同居・隣居・近居」が 3 割超。 【老後の住まい方~家計主の年齢別の住み替え意向】 ・「住み替えたい(24.4%、参考:全国では 19.5%)」は 30 歳未満が 62.2%と最も多 く、30~39 歳で半数を割り、年齢とともに減少。 65~74 歳の約 7 割、75 歳以上の約 8 割が住み替え・改善を考えていない。 【老後の住まい方~家計主の年齢別のリフォーム意向】 ・リフォームの意向(14.0%、参考:全国では 14.2%)が高まるのは 50~64 歳で、65 歳以降は減少。 【現住居以外に所有・賃借している住宅がある世帯の割合】 ・現住居以外に所有・賃借している住宅がある世帯は 8.3%と全国より低い割合。平成 20 年調査では別荘やセカンドハウスの有無についての設問で 6.7%であった。(参考:全国 では 9.2%、H20:6.6%) ⇒p54、国確報 p83 Ⅱ 住生活総合調査附帯調査結果の要約について 【住宅リフォームの実施意向】 (1)意向の有無 ・『リフォームしたい』は 21.0%、「リフォームする予定はない」が 64.8%、「過去に リフォームしたので今後は予定していない」は 9.5%。『リフォームしたい』は前回調 査から 8.0 ポイント増加。 (2)得たい情報(1 位+2 位) ・「費用の目安や基準」17.2%で最も多く、次いで「業者の信用度・実績」14.6%、 「要望を理解し、こたえてくれる設計士や業者」8.4%と「費用」「依頼先」に関する ことが上位。 【高齢者向けの住宅】 (1)高齢者になった時の住まいへの不安 ・「不安がある」51.3%、「不安がない」43.3%で、不安の内容(1 位+2 位)はリフ ォーム費用、家賃や住宅ローンを払い続けられるかなど、住み替えより住み続けること を前提とした費用面が上位。 (2)高齢者が住む住宅※への居住希望 ※サービス付き高齢者向け住宅など ・「住みたい」24.4%、「住みたくない」69.5%。「住みたくない」は「60~64 歳」 で 74.6%と最多。また、「住みたくない」は、持家 74.2%、借家 60.5%と持家の方 が多い。 ・住みたくない理由(1 位+2 位)は、「65~74 歳」で、「現在の住まいに愛着がある から」「地域の高齢者向けサービスなどを利用すれば十分現在の住宅で生活できるか ら」が上位に来ていて、どちらも全体に比べて高率。 (3)高齢者が住む住宅を選ぶ際に重視する条件(1 位+2 位) ・「適正な費用負担である」が 51.6%で最多、次いで「医療機関・福祉施設等との連携 がとれている」が 33.1%、「食事サービスや日常家事援助などの生活支援がある」 「通院や買い物など、日常生活に便利な場所にある」も3割。 (4)サービス付き高齢者向け住宅に必要だと思うサービス(1 位+2 位) ・「入浴、排泄、食事等の介護サービス」「食事の提供サービス」「調理、洗濯、清掃等 の家事サービス」「通院や買い物の付添い等の外出支援サービス」の4項目が 2 割を超 えている。 【中古住宅の購入意向】 (1)購入対象になる(51.5%)理由(1 位+2 位) ・「新築と比較して価格が安いから」が 73.0%で最多、これに次ぐ「中古・新築にこだ わっていないから」は 53.2%、「新築と比較して交通利便性がよい立地にある物件が 多いから」は 30.9%で、価格面が大きな理由。 (2)購入対象にならない(41.5%)理由(1 位+2 位) ・「新築の方が、間取りや設備などを自分が考えるとおりの住宅にできるから」が 43.1%、「価格は安くてもリフォームなどの費用がかかるから」が 42.5%、「安全 性、耐震性や断熱性などの性能に問題がありそうだから」が 39.2%、「心理的に中古 住宅への抵抗感があるから」が 36.5%と 4 割前後で、心理面・性能面が2大理由。
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