人事院 National Personnel Authority 総合職 先輩職員からのメッセージ 中立、公正、信頼 人を育てる人事行政 人事院 人事院を志望した理由は何ですか。 大学時代に行政学の講義で、戦前・戦後の公務員制度や各国と 比較した日本の人事行政の特色を学んだことが、公務員制度を所 管している人事院に興味を持ったきっかけでした。新聞やテレビ などの報道で公務員に対する厳しい批判を目にして、国民から期 待され信頼され続ける行政の実現に寄与したいと思い、人事院を 志望しました。 現在どのような仕事をしていますか。 所属している人材局企画課では、任用制度の企画立案、運営、人 材確保活動の計画立案等に関する業務を行っております。私は主に、 各府省・受験生からの制度照会対応、各種協議の他課との調整、受 中山 一馬 (なかやま かずま) 人材局企画課 平成26年 4月 採用総合職(大卒・法律) 現職 験生に向けたパンフレットの作成、人事院公示の改正などを行って おります。 仕事をする上で心がけていることは何ですか。 毎日、各府省の人事担当者や職員、受験生から、自分が担当して いる任用制度・試験制度について様々な質問が寄せられます。自分 が担当している制度には誰よりも詳しくなれるように、ただ単に条 文や結論だけを覚えるのではなく、どのような理念・背景・過去の 人事院事務総局総括審議官 反省があって現行制度が制定されたのかといった制度趣旨、制定経 緯を含めた理解に努めています。 千葉 恭裕 仕事における今後の目標を教えてください。 人事院は、人事行政に関する公正の確保と国家公務員の利益の保護等の事務をつかさどる中立・第 三者機関として、公務員人事に対する不公正な影響を排除するとともに、労働基本権制約の代償機能 同時並行で複数の業務を処理することが求められますが、まだま を果たし、我が国政府・行政の基盤を支えています。 だスケジュール管理や先の見通しが甘く、一つのことに熱中するあ まり、全体の業務を終えるのに予想以上に時間を要してしまうこと が多いので、業務をより効率的にかつ正確に処理できるよう、常に 公務員人事管理の原則として、成績主義の原則や勤務条件に関する情勢適応の原則等が法律に規定 されていますが、人事院は、その趣旨が活かされるように制度の詳細設計、運営を行っています。 また、各府省の職員が困難な問題や新たな課題に果敢に取り組み続けるために、これまで任期付職 1日の仕事の流れ 9:30 見直し、非常勤職員制度の整備等の改革・改善も進めてきています。 さらに、現在、次のような各般の施策を展開しています。①国家公務員採用総合職試験は、平成27年 10:00 員と若手・中堅職員の配分などについて、大幅な見直しの実施を進めています。③柔軟な働き方が可能 になるよう全職員へのフレックスタイム制の適用等の検討を行っています。 12:00 情勢や公務員をとりまく環境の変化に対応して新たな施策をどう展開していくか、人事管理制度や施 13:00 も踏まえながら、これらの諸課題に対応しています。 国家公務員制度や諸施策は、全府省の一般職国家公務員が直接の対象ですが、特別職国家公務員や 16:00 1 法令審査 企画法制課で人事院公示改正の法令審査を 受けました。 したいという志を持つ方は、人事院で是非一緒に取り組んでみませんか。 社会に貢献してみたい方を歓迎します。 打合せ 人材局の若手職員を中心とするプロジェク トチームの打合せがあり、人材確保活動へ のSNSの活用手段について、若手同士で 忌憚なく意見を交わしました。 地方公務員にも広く波及するほか、社会一般にも影響を与える仕事です。この国や行政をもっと良く 人事行政の改革や改善のために、熱い情熱を内に秘め、創造力を発揮しつつ自らを高め、広く国家 昼食 いつもの売店でお弁当を買ってデスクで食 べます。食べ終わったら、スマホを弄ったり、 音楽を聴いたりして、午後に備えて英気を 養います。 公務員の職務の性格から法定された原則の実現のために制度をどう詳細設計していくか、社会経済 策は現実に活用されながら変化を続けており、人事院では、国民の皆さんの公務員制度に対する視点 照会対応 ある省庁から任用制度に関する問合せがあ りました。過去に類似事例のない照会だっ たので、上司と対応の方向性を相談し、回 答案を作成して上司にチェックしてもらっ た上で、回答しました。 度から外部英語試験結果の活用と試験日程の後倒しを実施しています。②給与では、地域給与や高齢職 19:00 ど、スケジュール管理を徹底することが今後の目標です。 出勤 まずはパソコンを立ち上げ、メールをチェッ ク。今日すべきことに優先順位をつけて、 仕事に取りかかります。 員制度、官民人事交流制度などの新たな制度を設けるとともに、採用試験体系の見直し、給与配分の 全体を俯瞰して仕事を進め、業務の進捗状況を継続的に確認するな 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 職場はこれからの人生の長い時間を過ごす大切な場所です。私 も就職先の選択には不安や悩みがありましたが、最後の決め手と なったのは、説明会や官庁訪問を通じて肌で感じた人事院の先輩 方の熱意でした。直接人事院にお越し頂ければ、パンフレットだ けでは伝えられない人事院の魅力にきっと気付いてもらえるで しょう。 休日の過ごし方 上司のご自宅 に招待してい ただき、美味 しい手料理を 御馳走になり ました。(筆者 は写真中央) 退庁 明日すべきことを整理した上で、晩ご飯を 何にするか考えながら退庁します。 2 人事院を志望した理由は何ですか。 人事院を志望した理由は何ですか。 私が就職を意識し出した頃、行政や公務員制度の在り方に関す る見直しの議論が活発で、公務員に対しては、特に厳しい視線が 投げかけられていたように思います。公務員として働く以上、様々 な意見を受け止めながら働くことは当然だと思う一方で、実際に 働く人が能力を発揮できないような事態に陥ってしまえば、それ は国にとって大きな損失だとも思いました。その時々に合った公 務員制度はどのようなものなのか、一人ひとりが能力を発揮し、 行政が適切に機能するためには何が大切なのか、そういったこと を仕事を通じて自分でも考えてみたいと思い、人事院を志望しま した。 行政に求められる役割は大きいにも関わらず公務員に対する風当たりが 強い中で、それでも真面目に業務に従事する「国家公務員」を支えること で国を支える役割を果たす、縁の下の力持ち的なところに共感したので人 事院を志望しました。 現在どのような仕事をしていますか。 芦田 麻里衣 国家公務員の給与は、基本給となる俸給と手当で成り立っており、給 与第二課は俸給制度を担当しています。係ごとに更に細かい単位で所掌 が割り振られ、私は主に初任給決定の制度(採用方法等の違いにより異 なる基準、決定の仕組みがあります。 )を担当し、各府省人事担当者、地 方公共団体、独立行政法人等からの照会対応、制度改正(人事院規則や 通達の改正)の対応、また、各府省向けの説明会や研修会の対応を行っ ています。 平成24年 4月 採用Ⅰ種(法律) 企画法制課 26年4月 現職 仕事をする上で心がけていることは何ですか。 できるだけ先の見通しを持って仕事をするようにしています。今後ど のような仕事が発生しそうか、その前にどのような準備をしておくべき かなど(もちろん突発業務もありますが) 、担当業務についてある程度先 までのスケジュール感を持って仕事に当たるように心がけ、ミスや抜け がないように気を付けています。 仕事における今後の目標を教えてください。 1日の仕事の流れ 9:20 出勤 始業時刻の 10 分前ぐらいに出勤し、本日対 応すべきこと等を確認します。 10:00 人事院規則改正関連対応① 人事院勧告に基づいて給与に関する法律の 改正が行われる際、その委任を受けた関連 の人事院規則の制定、改正作業を行うこと になります。企画法制課で審査を受けてい る人事院規則の改正内容について、法令審 査官から問題点の指摘があったため、論点 を整理した説明資料を作成します。 12:00 お昼休み 近くのお店でお弁当等を購入して自分の席 で食べることが多いですが、ランチに出か けることもあります。 13:00 照会対応、他府省、他部局の担当者との連絡調整、上司への説明等、 仕事においては、異なる背景(前提知識を持っている人か、どのような 立場の人かなど)を持つ相手に対して、自分の考えや伝えたいことを的 確に説明し、理解してもらう必要があります。どんな場面でも、的確な 説明力を身に付けて、 仕事をスムーズに行えるようになることが目標です。 職員福祉局職員福祉課勤務条件調査官 平成23年 4月 採用Ⅰ種(法律) 給与局給与第三課 25年 4月 企画法制課 27年 4月 現職 1日の仕事の流れ 9:30 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 国家公務員には、一般的にイメージする事務的業務に従事する職員だ けではなく、海上で業務に従事する職員、公安関係の業務に従事する職員、 医療や福祉関係の業務に従事する職員等々、挙げ出すと切りがないほど 様々な職種があり、それぞれの場面で活躍しています。人事院はこの多 種多様な職員に応じた、適切な処遇等を考え、職員の方々のパフォーマ ンスを上げることで国を支える使命がある役所だと思います。興味を持 たれた方は是非一度訪れていただければと思います。 休日の過ごし方 長期休暇ではどこかに出かけることが多い です。実家に帰省した際には、地元の友人 達とカニ食べ放題ツアーに行きました。 10:00 11:00 19:00 12:00 3 昼休み 今日は売店でお弁当を買って自席にて食べ ます。食後の過ごし方は雑談や仮眠など様々 です。今日はこのページに掲載する写真につ いて、何がいいかと班内で雑談しました。 14:30 他府省からの照会への対応 とある府省より、休暇の承認手続の改善に関 する照会を受ける。現行制度の枠内で運用で きる事項なのか、 制度改正が必要になるのか。 情報を収集しつつ、回答方針を検討します。 17:00 内閣法制局審査 法改正の案を検討する場合、内閣法制局での 審査を受けます。 この日は、 人事院勧告を行っ たフレックスタイム制の拡充に関する法改 正について、内閣法制局審査に同席。人事院 勧告の趣旨が実現できるものとなるよう、現 行制度・勧告で言及した改正内容の趣旨や、 法律の条文の解釈について議論します。 研修会資料作成 19:00 帰庁・資料修正 内閣法制局審査が終わったため、帰庁。あま り大きな問題ではないものの、資料の修正作 業が必要になったため、当日中に済ませるこ とにします。超過勤務になるため、業務終了 の目安時間を上司に報告します。 退庁 本日中に対応すべき仕事が終われば退庁。 勤務時間中にできる限り処理できるよう集 中し、早期退庁を心がけています。 職員団体からの照会に対する回答案の確認 部下から照会に対する回答案の相談を受け る。 〆切が迫っていたため、人事院規則案の 検討作業を一時中断して打合せ。回答案の趣 旨を確認し、追記・修正した方が良い事項を 伝達するとともに、上司への報告の仕方につ いて共有します。 人事院規則改正関連対応② 各府省人事担当者向けの給与制度に関する 研修会で使用する研修テキストの作成を行 います。各府省から照会が多い事例を掲載 し、初めて給与事務を担当する職員にも分 かりやすい解説になるよう工夫します。 フレックスタイム制の拡充に関する人事院規則案の検討 午前中の頭が良く働く時間帯に人事院規則 の案を検討します。内容は、平成27年に人 事院が勧告したフレックスタイム制につい てです。公務が円滑に機能し、かつ、職員に とっても使い勝手が良い制度にどのように していくべきか、法律が成立した場合の、実 際の適用の場面を想定しつつ検討します。 午前中作成した資料を上司に諮ります。了 解を得た後、法令審査官に説明に行きます。 16:00 出勤・メールチェック まずはメールチェックしながら、今日の仕事 の進め方を検討します。 照会対応 地方公共団体から国の給与制度に関する照 会の電話。所掌する人事院規則や通達等を 参照しつつ回答します。その場で回答する のが難しい場合は、一度電話を切り、規定 の解釈等文献も参照しつつ回答案をまとめ、 上司に相談の上、回答することもあります。 10:30 城詰 卓也 ※右が筆者 (しろづめ たくや) (あしだ まりえ) 給与局給与第二課 現在どのような仕事をしていますか。 20:30 退庁 修正作業に目処が立ったため、本日は退庁し ます。 国家公務員の勤務時間に関する制度を担当しており、交替制で 勤務する職員からある程度柔軟な勤務が可能な研究員まで、幅広 い職種の公務員が適切に公務を遂行でき、かつ適正な勤務条件を 確保するにはどのような勤務時間とし、どのように運用すべきか といった点について、各府省や職員の意見も聞きながら検討して います。近年は、フレックスタイム制の対象拡充など、多様化す る働き方のニーズに応えるための柔軟な勤務形態についても検討 しています。 仕事をする上で心がけていることは何ですか。 月並みですが、一つひとつの仕事について、妥協せずに十分に 理を尽くすことを大切にしたいと考えています。国家公務員の仕 事は、広い範囲の方々の納得を得ながら行わなければなりません が、ただ漫然と妥協・調整をするのみでは何がしたいのか分から なくなってしまうということにもなりかねません。関係者の理解 を得つつ、目的をしっかりと実現するためにはどうしたら良いか、 そのことを常に意識して仕事をするよう、心がけています。 仕事における今後の目標を教えてください。 担当する分野については自分が1番のスペシャリストである自 負を持ち、解決への道筋をしっかりと提案すること、効率よく仕 事をこなすことが目標です。 また、長期的には、人事行政をトータルな視点で考えることがで きるように、業務を通して知識をしっかりと蓄えていきたいと思っ ています。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 組織を動かしていくのは人であり、行政機関でもそれは同じで す。国家公務員の人事制度や勤務環境の整備は、一つ一つは地味 に思えるかもしれませんが、公務の運営に影響を与える非常に重 要な仕事です。一方で、外からはその仕事の中身が見えにくいと ころもあると思いますので、是非一度、人事院に来て話を聞いて みてください。きっと興味を持っていただけると思います。 休日の過ごし方 休日の使い方は、山登 り、スノーボード、去 年始めたドラムの練 習(職場の先輩方とス タジオに入ることも) など、日によって様々 です。写真は学生時代 からの友人と一緒に 行ったスキー場での 1枚。この日は天気が とてもよく、景色が最 高でした。 4 人事院を志望した理由は何ですか。 海外大学院ではどのような勉強をしていますか。 コーネル大学大学院に派遣されて2年目となりました。大学院 2年目においては、行政学の発展的な理論を学ぶことに加え、ビ ジネススクールの授業を履修しています。民間企業の人的資源管 理や組織マネジメントを学習することで、公的分野のそれらとの 違いの比較研究を行っています。また、実際のクライアントと協 力をして課題解決をするCapstone Projectでは、ウガンダにおける 元少年兵のメンタルヘルス及び職業訓練等の人材育成について、 非営利組織との協働による課題の調査及び分析を行っています。 大学で経済学を学ぶ中で、全体をみて最適な配分・最適な仕組 みを作るような仕事がしたい、という漠然とした思いがありまし た。様々な省庁の説明会に参加するうちに、特定の産業や分野に 補助金を付けたり、規制をしたり、ということよりは、国全体・ 公務員全体の最適な配分を考えていくような制度作りに携わりた いと思い、最終的に、国家公務員全体を支える制度を持つ人事院 を志望しました。 現在どのような仕事をしていますか。 海外留学を目指したきっかけは何ですか。 川浦 恵 ※右が筆者 (かわうら めぐみ) 国際課国際専門官 平成21年 4月 採用Ⅰ種(経済) 職員福祉局職員福祉課 23年 4月 給与局給与第三課 25年 4月 現職 26年 6月 行政官長期在外研究員 (米・コーネル大学大学院) 給与局勤務の時に体験した海上保安部等の現場訪問等を通じて、 政策立案において、現場を見ることの大切さや多角的な視点を持 つことの重要性を感じました。また、国際課勤務で諸外国の人事 制度の政策比較を行った際に、柔軟かつ創造的思考力を高めたい と思いました。そこで、様々なバックグラウンドを持つ仲間と議 論することができる海外留学こそ、自分の視野を広げることに繋 がり、引いては政策立案に貢献できると考えました。 大学院での勉強を通じて人事院に対する見方は 変わりましたか。 ダイバーシティが当然の如く捉えられているアメリカにおいて、 リーダーシップや組織マネジメント等の理論を学ぶことにより、 多様な有為の人材の確保や育成、また、柔軟な働き方を推進する 人事院の社会的責任の重みを改めて感じています。 国家公務員採用試験の試験問題に関する仕事をしています。具 体的には、大学の先生を交えた試験問題の作成・検討・採点、試 験結果の分析、試験科目の見直しなどを行っています。平成28年 度試験からの総合職「政治・国際」区分の見直しにも携わりました。 中島 由佳 (なかじま ゆか) 人材局試験専門官(首席試験専門官付) 平成21年4月 採用Ⅰ種(経済) 人材局企画課 23年 4月 給与局給与第一課 25年 4月 職員福祉局審査課服務班主査 11月 育児休業 26年 3月 職務復帰 現職 様々な国籍の学生との交流を通じて養っている、常識を疑う習 慣や創造力をもとに、自分の関わる仕事に真摯に向き合うことは もちろんのこと、省全体、国全体のことについてアンテナを高く、 広く、そして鋭く張り巡らしていきたいです。 人事院志望者の皆さま、是非、他府省や民間企業にも足を運ん でください。 辛いことが多いと思われている就職活動は、社会における自分 の価値や社会を知る絶好の機会です。数ある職業の中で、敢えて、 世間の風当たりが強い国家公務員、さらには人事院を選択した時 に抱く強い信念が、あなたの職業人生の糧となることでしょう。 思考を止めることなく、溢れる行動力を持っているあなた、人事 院でお待ちしています。 休日の過ごし方 ホストファミリーとの昼食会。学業 以外の場面においても、積極的にア メリカの文化に触れる機会を設けて います。 よい問題一題一題の積み重ねが、日本の将来を担う人材の選抜・ 採用に繋がっているという気持ちで、緊張感をもって日々の仕事 に取り組んでいます。 また、多忙な大学教授や行政官に、問題作成・修正・検討会へ の参加等を依頼するため、どうすれば気持ちよく務めてもらえる か、負担を軽くできるか、日程が合うか等に気を遣っています。 育児と仕事を両立させるための秘訣は何ですか。 今の仕事は、比較的自律的にスケジュールを組むことができま すが、それでも、締切りの短い飛び込みの仕事がパラパラと振っ てくることがあります。スケジュールを詰めすぎると、いざとい うときにパンクしてしまうので、余裕を持ってスケジュールを組 み、可能な限り前倒しで仕事を進めるようにしています。 家庭では、保育園のお迎えが代われるか等をお互いに把握する ため、情報共有を密にするようにしています。家事は、優先順位 を付けて、手を抜けるところは全力で手を抜いています(笑) 海外留学での経験を今後どのように活かしていき たいですか。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 仕事をする上で心がけていることは何ですか。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 1日の仕事の流れ 8:15 出勤 メールをチェックします。大学の先生とやり とりする機会が多いので、メールの文面には 気を遣います。 8:30 試験問題案のチェック 提出された問題案と参考資料を突き合わせ、 疑問点を洗い出します。 11:00 他省庁の人事担当者と打合せ 試験問題に関する要望や質問に対応します。 必要に応じてデータを示して相手を説得し ます。 12:15 お昼休み 昼休みを15分短縮しているので、この時間 からお昼です。 13:30 人事院の魅力は、風通しが良くて、1年目から活躍できる環境 があることだと思います。それに加えて、他省庁のように現場= 地方の出先機関ではなく、この霞ヶ関に現場があるのも魅力だと 思います。各省の職員と日常的にやりとりすることで、自分自身 も大きく成長することができると思います。 これから、説明会や官庁訪問の機会があると思うので、何度で も足を運んで、職員の生の声を聞き、人事院の良さを感じてほし いと思います。 休日の過ごし方 休日は、家族でゆったりと過ごしま す。写真は近所の公園にて。まだ一 人では乗れないけれど、ブランコが 大好きです。 試験問題の検討会 大学の先生と次年度の試験問題の検討を行 います。時には英語の原著に当たって表現を 確認することもあります。 17:00 問題案の修正 検討会で指摘を受けた点等を確認の上、修正 します。 18:00 退庁 次の日にやるべきことを整理してから退庁 します。 5 6 現在どのような仕事をしていますか。 人事院を志望した理由は何ですか。 国家公務員として生まれて(=採用)からその職業人生を終え る(=退職)まで一貫して、きめ細やかに寄り添い、辛抱強く支え、 あたたかく時に厳しく育てる。 人事院のどこか母性(父性?)的な役割に、 「私も人事院のよう な公務員の母になりたい!」と恥ずかしながら思いました。 内閣官房副長官補室に出向しています。官邸と担当府省を繋ぐ 調整役として、同じく人事院から出向している参事官とともに、 担当施策の企画立案・総合調整に携わっているほか、 「ゆう活」な どの特命事項も担当しています。官邸を意識しつつ、政府全体を 俯瞰して案件を処理する必要があることが、副長官補室勤務の面 白さでもあり、難しさでもあります。 現在どのような仕事をしていますか。 谷内 絵理 (やない えり) 企画法制課企画専門官 平成20年4月 採用Ⅰ種(法律) 職員福祉局職員福祉課 22年4月 給与局給与第二課 24年4月 内閣府男女共同参画局推進課 積極措置担当係長 26年4月 現職 1日の仕事の流れ 9:30 出勤・メールチェック 「本日18時締切」という協議メールを発見! 急いで各局に確認をお願いします。 9:45 チーム内ミーティング チーム全員で作業の進捗や今日の予定を共 有。今日は上司が急遽お子さんを迎えに行 くこととなったため1時間休暇を取るとの こと。どうぞ!何でも引き継ぎます! 10:00 打合せの概要メモ作成 メモ作成は忘れないうちに迅速・簡潔・適 確に!のはずが、キーボードを打つ手が止 まる。…自分の手書きの文字が読めない。 12:00 民間労働法制の動向を研究 近年めまぐるしく改正されている民間労働 法制を研究し、資料にまとめます。今日は 育児介護休業法。今後、民間の動向を踏ま えて公務が対応しなければならないことは 何だろう。 16:00 今日の残り作業を確認 育児のために早く退庁する制度を活用中の 先輩の後ろ姿に「もうこんな時間!」と焦 ることもしばしば。勤務時間終了までにど こまでできるか段取り確認!あの協議の締 切まであと少しだと思い出しました。 17:00 協議に対する人事院の意見をまとめて提出 全局の回答が出揃ったところで、形式を整 えて上司に説明。無事にご了解をいただき、 時間どおりに提出できました!ほっと一息 する前に、先方に今後の流れを確認します。 各局にその情報を共有するときは、迅速な 協議対応への感謝の言葉も忘れずに…。 18:30 退庁 時間があるときは、銀座で本や服を買った り大手町まで散歩します。飲み会のない日 は 自 炊!大 好 き な テ レ ビ ド ラ マ が お 家 で 待っています。 7 「何でも屋」は「何でも出来る屋」というのが理想ですが、私た ち官房部局は制度を所管していないので、実際は他局の助けなし には何もできません。まずは院内の皆さんが快く仕事を引き受け てくださることに「感謝」です。 一方、各府省への対応では「諦めない」が大切です。相手府省 と意見が対立すると感情的になったり、心が折れそうになったり しますが、相手にとっては私たち窓口が頼みの綱です。辛抱強く 真摯に話し合い、納得と信頼をいただけたときは、今までの苦労 が吹き飛ぶくらい幸せです。 「面倒見の良さ」と「仕事と生活の両立」でしょうか。本府省勤 務だと、どうしても「習うより慣れろ」 、 「自分で調べて」となり がちですが、人事院には、面倒見の良い先輩方が揃っており、出 向中も陰日向になって助けていただいています。また、人事院で 橋本 義裕 (はしもと よしひろ) 内閣官房副長官補室主査 平成20年 4月 採用Ⅰ種(法律) 企画法制課 22年 4月 財務省主計局主計企画官付補助金係 10月 財務省主計局主計企画官付補助金係 調査主任 24年 4月 人材局企画課任用指導官 25年11月 人材局企画課制度班主査 27年 4月 現職 1日の仕事の流れ 9:30 仕事における今後の目標を教えてください。 「公務員の母」が最終目標ですが、道のりが遠いですね…。最近 は新人部下と働く機会にも恵まれているので、まずは若手職員の 手本(反面教師?)として、院内外から頼られる「姉御」を目指 します。そのためには、知識はもちろん、何でも受け止められる 深い懐も培っていきたいと思います。 10:00 10:30 人事院の良いところは、全国の公務員や民間にも波及する影響 力、中立第三者機関としての毅然とした矜持、公務員人生全般を 支える業務の幅広さ・奥深さ、職員のあたたかい人柄、実は駅近、 トイレが綺麗…など数多くありますが、 百聞は一見に如かず。是非、 説明会や官庁訪問などに足を運んでみてください! 休日の過ごし方 内閣府出向時代の戦 友たちと同窓会を兼 ねた旅行に。当時の 仕事さながらに強行 旅程をタフに乗り越 えた最終日、凄まじ い疲労感と達成感も どこか懐かしい…? (奥が金閣寺。右端が 筆者。) 12:45 重要性を再認識しています。社会が複雑高度化する中で、行政に 求められる役割は増大する一方です。諸課題への対応能力を維持・ 向上させつつ、超勤縮減など、職員が安んじて職務に精励できる 環境を整えていくことが、人事院に求められる役割だと感じます。 出向先での経験を今後どのように活かしていきたいですか。 副長官補室は官邸のお膝元であり、政府全体を俯瞰して、迅速 参事官会議 体を俯瞰して」 「迅速・適切に」という姿勢は、今後も心掛けたい 副長官補レクに同席 官邸へ と思います。また、出向を通じて得られた他府省の方との縁は、 今後も大事にしていきたいですね。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 一見地味なようにも思える公務員制度ですが、諸課題への高い 対応能力を有する行政を実現するためには、優秀で能率的な公務 員集団が必要であり、安定した公務員制度の存在が不可欠です。 フレックスタイム制度の導入など、公務員制度は変革の時期を迎 会議終了 えつつあり、人事院が果たすべき役割は数多くあります。皆さん 会議が無事終わって一安心。副長官から「ゆ う活」の期間終了後も、引き続き業務効率 化に取り組むよう、御指示がありました。 と一緒に働ける日を楽しみにしています。 総理と加藤大臣が部屋の前に看板を掛け、 訓示を行います。「総理と加藤大臣に看板を 渡す係」になり、ちょっと緊張。 打合せ 編集委員を担当しているメールマガジンに ついて、次号の内容を検討します。構成が 固まったので、記事執筆を依頼。 16:15 「適正な勤務条件・勤務環境の確保」という人事院が担う役割の 関である人事院とは仕事の進め方が異なる部分もありますが、 「全 13:10 「一億総活躍推進室」開所式に同席 15:00 人事院以外で勤務して人事院に対する見方は変わりましたか。 かつ適切に案件を処理することが求められます。中立・第三者機 今日は「ゆう活」の次官級連絡会議がある ので、会場設営に向かいます。内閣官房副 長官も出席する会議なので、準備にぬかり がないか、念入りに確認します。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 い環境が整っていると感じます。 メールと新聞をチェック。業務に関係する 情報があれば、参事官と共有します。 担当室のレクに同席。内容もさることなが ら、短時間で内容を端的に説明する幹部の 姿は、見ているだけで勉強になります。 11:00 は育児休業を取得する男性職員も多く、仕事と生活を両立しやす 出勤 週間予定を共有するため、副長官補室では、 週1回、参事官以下で打合せを行っていま す。今週は会議の予定が盛りだくさん。 お昼休み 今日はチーム皆で虎ノ門ランチ。天気も良 く話も弾み、部下が同期と旅行するとの情 報を入手!自席で食べて30分昼寝をする日 も多いですが、たまには外に出てみるもの ですね。 13:00 仕事をする上で心がけていることはありますか。 出向してみて気づいた人事院の良さを教えてください。 院内の打合せに立会い 人事・給与業務効率化のためのシステム改 修に向けて、院内のシステム担当と制度担 当との打合せをセッティング。システムも 制度も不勉強ですが、会をまとめるのが私 の仕事。議論を必死に追いかけて、今回解 決したこと、次回の論点を整理します。 11:00 私のチームは人事院の「何でも屋」です。例えば、東京オリンピッ ク・パラリンピックの運営やセキュリティ人材の確保など、新た な政策課題に携わる国家公務員が安心できる勤務条件を人事院全 体で考えるときに、施策の担当府省との相談窓口となるのが私た ちです。 他にも、人事院勧告時報告などの複数部局にまたがる案件を取 りまとめたり、院内各局の協力の下で院内幹部からリクエストさ れた資料を作成したり…。 「困ったときの企画法制課」と言っていただくことが、私たちの 誇りです。 記者から取材 休日の過ごし方 休日の過ごし方はマチマチですが、 天気が良い日は街をブラブラするこ とも。今日は、美味しいと評判のベー カリーでのんびりと。 「ゆう活」の会議について、詳しい内容を聞 きたいとのこと。趣旨がしっかり伝わるよ う、背景情報も絡めて説明します。 17:30 審議官レク 特命で担当している某案件について、参事 官とともに審議官に説明。大まかな方向性 は御了解いただけたものの、鋭い御指摘を いただき、追加作業が必要に。持ち帰って 対応方針を参事官と相談します。 20:00 退庁 ある程度資料が出来たので、残りは明日や ることにします。今日の晩御飯は何だろう。 8 現在どのような仕事をしていますか。 人事院の魅力は何ですか。 ジュネーブには、国連欧州本部をはじめ、 UNHCR、 WHO、I どんなに素晴らしい知識や技能を持っていてもそれを活かすた LOなど多くの国際機関が置かれております。それらの機関に勤 めの土台がなければ始まりません。人事院は、国家公務員一人ひ 務する日本人を増やすため、就職を希望する方へのアドバイスや とりが安心してその能力を発揮できるような人事制度や勤務環境 若手の日本人を国際機関に派遣する「JPO制度」の運用を主に 整備などの土台作りを行っています。そのために人事院職員は人 担当しており、その他、国連の研修機関であるUNITARとの 事制度への専門性を磨き、専門家としてのプライドを持って業務 交渉・調整業務等を担当しています。 に取り組める点が魅力です。 海外勤務の醍醐味は何ですか。 紅谷 明 外務省在ジュネーブ国際機関 日本政府代表部二等書記官 平成18年 4月 採用Ⅰ種(法律) 給与局給与第二課 20年 4月 公務員研修所教授付 21年 4月 給与局給与第一課 22年 4月 給与局給与第一課労働経済班主査 23年 4月 最高裁判所事務総局民事局 第二課調査員 25年 4月 総務課広報情報室広報専門官 27年 4月 現職 1日の仕事の流れ 7:00 朝活 起床後、オンライン英会話レッスンを受け、 朝食後にウォーキング。 9:30 10:30 13:00 15:00 だと思っていた日本人のコミュニケーションの在り方や働き方を 見直すための良い機会になりました。 在外勤務において苦労することは何ですか。 言語や慣習の違いにより、これまで日本で当たり前にできてい たことができないなど、業務と生活の両面でストレスが溜まるこ とが多く、ストレス・マネジメントが重要になります。私の場合は、 日頃から規則正しい生活を送るよう心がけ、積極的にスポーツを するようにしています。 出向先での経験を今後どのように活かしていきたいですか。 佐藤 壮 総務課長補佐(調整班) 平成18年 1月 採用Ⅰ種(法律) 給与局給与第三課 20年 4月 財務省主計局主計企画官付補助金係 10月 財務省主計局主計課企画官付補助金係 調査主任 22年 4月 企画法制課法制調査室法令審査官 25年 1月 内閣官房副長官補室主査 26年 4月 内閣官房副長官補室参事官補佐 27年 4月 現職 仕事をしている中で大変だったことは何ですか。 総務課調整班は文字通り?人事院内の調整役です。我々のミス で重要な会議が台無しになることもあるかもしれません。幸いに して今までそのようなことはありませんが、会議の出席者である 人事院幹部や外部の有識者の方に気持ちよく議論していただける 場を提供できるよう常に気を配っています。 仕事を通じて成長したと感じるのはどんなときですか。 の業務や、他府省への出向等の経験から少しは広い視野に立って 日々の業務の改善に努めていきたいと思います。また、他府省の 物事を考えることができているのかなと感じています。総務課調 職員がどのような人事制度を必要としているか直接聞くことがで 整班長という立場で班員を束ねる役職となったこともそのように きる機会でもありますので、色々な方から意見を聞き、将来の制 感じることへ一役買っている気がします。ただがむしゃらに働い 度設計等に活かしていきたいです。 ていた数年前から多少は前進していると思いたいですね。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 日本一詳しい専門家になることが求められる一方、数年ごとに異 昼食 な方にも、様々な業務に広く携わりたい方にも向いている職場だ 国際機関職員と会食を行い、情報収集をす ることも多いです。 と思います。是非、人事院の職員から直接話を聞いてみてください。 1日の仕事の流れ 9:00 10:00 動があるため、様々な業務に携わり、多様な経験や専門知識を得 ることができます。一つのことを深く掘り下げていくことが好き 出勤 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 今日は、10時から地方事務局(所)長会議 があるので少し早めに出勤。当日の流れや 会場の最終チェックを行います。 就職というイベントは間違いなく人生における大きな岐路です。 会議開始 が、人事院という職場に少しでも関心があるなら一度、足を運ん 地方事務局長が一堂に会し、本院や地方事 務局での課題等の意見交換を行います。私 の出番は冒頭30分程度ですが、その後も部 下とともに会議の時間管理などを行います。 準備の甲斐あって無事に終了! でください。きっとそこに生涯をかける職場として後悔をしない 12:00 昼休み 13:00 人事院総裁賞の準備 皆さんには後悔の無い選択をしていただくことを願うばかりです 何かを感じていただけるはずです。私も人事院のイベント屋のプ ライドにかけて皆さんをサポートします。皆さんのご来院、お待 ちしております。 たまには、同期と外で食事。 JPOとの面談 退庁、夕活 り組むよう心がけています。 法を知る良い機会です。他府省の良い事例を人事院に持ち帰り、 日本の大学生が国際機関への就職方法につ いて説明を聞きに来る機会も多いです。学 生からは将来国際機関で活躍したいという 思いが伝わってくるので、こちらも説明に 熱が入ります。 電報案作成 (さとう たけし) 的に活性化していくためにはどうあるべきかという視点で業務に取 具体的に「これ」というのはなかなか難しいですが、人事院で チがあります。自分の部署が所管する制度やその実務については 国際機関人事部との打合せ ※右が筆者 出向は人事院以外の組織における仕事の進め方や人事管理の方 国際機関の就職に関する説明会 今日は退庁後、代表部の同僚とテニスの練 習です。ジュネーブは仏語圏のため、コー トの予約など日常生活は仏語です。仏語も しっかり勉強しなくては! 9 裁賞等、幅広い業務を担当しています。人事院が組織として中長期 人事に関する仕事といっても様々なフィールドがあり、アプロー さきほどの打ち合わせの中で提案された点 について本省に確認すべく電報案を起案し、 上司に説明します。 19:00 機構、政策評価、人事院幹部が出席する各種会議の運営、人事院総 ルがあり、それぞれに良いところや見習うべきところが(時に見 メールと電報(外務省の情報伝達システム) のチェック。時差のため東京は既に夕方な ので、本日中に対応すべき案件があれば直 ぐに連絡します。 英語での交渉には不安があるので、事前に 発言や質疑応答メモを作成するなどしっか り準備して臨みます。 17:00 人事院のイベント屋というのは半分冗談ですが、人事院の組織・ 国の人たちが働いています。世界には様々な生活や仕事のスタイ 出勤 国際機関にJPOとして派遣されている職 員とは定期的に面談をしています。ポスト 獲得に向けた戦略を練ります。 16:00 ジュネーブでは、 「ここは一体どこの国?」と思うくらい様々な 習うべきでないところも)あります。海外勤務は、これまで「普通」 (べにや あきら) 現在どのような仕事をしていますか。 休日の過ごし方 まとまった休日には ヨーロッパ各地に旅 行に出かけています が、普段は職場の仲 間とテニスやゴルフ などのスポーツを楽 しんでいます。写真 は代表部の仲間達と テニスの大会に出場 した時のものです。 間近に迫った人事院総裁賞の授与式に向け、 部下と打ち合わせ。今年最後のビッグイベ ントなので準備は入念に。 15:00 主要日程作成 院内の主要日程を配布するため、部下の作 成した日程表を最終チェック。幹部の動向 を把握するのも調整班の大事な仕事です。 17:00 財務省へ 来年度の機構要求の件で財務省からお呼び が。多少の指摘はあったものの大けがには ならず安堵。 20:00 帰宅 休日の過ごし方 年に一度、内閣官房 出向時の仲間とス キーに行っていま す。去年は群馬に出 陣しましたが、ご覧 の通り大雪で一夜に して車が埋まりまし た。良い思い出です。 (赤パンが本人) 財務省からの宿題も概ね作成したので、明 日の業務を思い浮かべながら帰宅です。 10 人事院の魅力は何ですか。 人事院の魅力は何ですか。 「人」を扱う仕事、という点でしょうか。ある後輩からの受け売 人事院は、国家公務員の採用から退職までに関わる人事制度を りですが、採用され、働き、退職するという公務員の人生に、人 所掌しています。これは国家公務員一人ひとりの働き方や生活に 事院は、最も近くに寄り添うことができる場所かもしれません。 直結するものですので、何事も安易に判断することはできず、あ しかも、良い制度を作れば、その分、自分にも恩恵が! そう考 らゆるケースを想定し、最善の制度設計や運用の在り方を検討す えると、俄然仕事に対するやる気が出てきますね(笑)。 る必要があります。人事院は小さい組織ですが、各職員の知恵を 結集して日々検討を行っており、まさに「人が主役」の組織であ 現在どのような仕事をしていますか。 ることが魅力です。 現在どのような仕事をしていますか。 国家公務員が健康な状態で職務に従事できるよう、必要な規則・ 通知の制定・改正、各種調査の実施などを行っています。特に、 定年制度や再任用制度など、国家公務員の高齢期雇用に関する 近年では、職員の心の健康づくり対策が重要な課題となっており、 制度の企画立案、運用に関する仕事をしています。 平成27年12月には、公務におけるストレスチェック制度を導入し 伊藤 千尋 ※手前右が筆者 ました。 平成17年 4月 採用Ⅰ種(法律) 職員福祉局審査課 19年10月 内閣府男女共同参画局推進課 積極措置担当係 21年 4月 内閣府男女共同参画推進課 積極措置担当係長 10月 国家公務員倫理審査会事務局 倫理企画専門官(参事官付) 24年 3月 育児休業 25年 4月 職務復帰 人材局試験専門官(首席試験専門官付) 27年4月 現職 本田 英章 (ほんだ ひであき) (いとう ちひろ) 職員福祉局職員福祉課長補佐 (健康安全対策推進室健康班) ※手前左が筆者 仕事をしている中で大変だったことは何ですか。 いつの間にか採用されてから10年も経ち、それなりに色々あり ましたが、この1年は「時間が足りない!」 「残業したくてもでき ない!」という壁にぶち当たりました。仕事はまだまだ残ってい るのに、保育園のお迎えに行かないといけない。ですが、それは 自分が選んだことであって、ある意味、言ってもしょうがないこと。 もっと自分自身で効率化できる部分は残っているはずなので、今 後はそういった点を、 「楽しみつつ」改善していくつもりです。 育児と仕事を両立させるための秘訣は何ですか。 これは私も教えてもらいたいくらいなのですが…、まず周りの人 たちに感謝すること。そしてそれを伝えること、ではないかと思って 給与局生涯設計課雇用専門官 平成17年 4月 採用Ⅰ種(法律) 給与局給与第一課 19年 4月 厚生労働省労働基準局勤務者生活部 企画課 20年11月 厚生労働省労働基準局勤労者生活部 企画課法規係長 21年 4月 人材局企画課制度班主査 23年 8月 企画法制課法制調査室法令審査官 24年 4月 外務省在ジュネーブ国際機関 日本政府代表部二等書記官 27年 4月 現職 1日の仕事の流れ 9:30 います。いくら頑張っているつもりでも、やはり限界はあります。そ の事実を自覚して、 「いつか必ず恩返しするぞ」という気持ちで、で きるところから実行していくことが大切なのかな、と思っています。 10:30 就職活動はお見合いと同じ、という話をどこかで聞いたことが 1日の仕事の流れ 9:00 出勤 子どもを保育園に送り、クタクタになりつ つ 出 勤。ま ず は、心 を 入 れ 替 え て メ ー ル チェック。 10:00 人事院規則等の法令審査 人事院規則の改正案を作成し、法令審査官 の審査を受けます。 12:15 お昼休み 昼休みを短縮しているので、30分のクイッ クランチです。 13:00 照会対応 他省庁からの制度照会について、相談を受 けます。 15:00 11:00 あります。まずは、様々な業種、企業を見てみてください。その上で、 お待ちしています。 12:00 13:00 ひたすら眠っていたいのですが、元 気爆発の3歳児に叩き起こされ、毎 週、どこかしらへ出かけています。 写真はハロウィン期間中のディズ ニーランドにて。 18:00 19:30 退庁 保育園へお迎え。炊飯器のスイッチを入れ 忘れていませんように。 11 ペーパーワーク 昼休み 国家公務員に限った話ではありませんが、責任のある仕事をす る以上、どうしても残業が多くなる時期があります。私の場合、 一緒に働くメンバーに恵まれていたため、体力的には消耗しても、 精神的には消耗することなく乗り切ることができました。忙しく ても皆で助け合い、ある意味楽しんで乗り切ることができる環境 が、人事院にはあると思います。 仕事を通じて成長したと感じるのはどんなときですか。 2度の出向経験も含め、新しいポストに配属される度に、新人 としてどんな案件にも自信を持って対応することができるように なります。そういう意味で、1つのポストを卒業する度に、過去 の自分と比べて着実に成長したことを実感してきています。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 人事制度はその時々の社会経済情勢によって変化していくもの であり、その在るべき姿の追求に終わりはありません。全国の国 家公務員を支える人事制度をより良いものにするため、柔軟な考 え方を持った皆様と、人事院で一緒に働けることを楽しみにして います。 上司へ案件説明 各省からの照会対応 資料セット 局内幹部説明用資料がセットできたので、 明日の幹部日程を確認して予約を入れ、一 段落。説明に備え、再度資料を読み込んで 自分の頭を作ります。 いつまでに何をしなければならないのかを 班の業務全てについて把握することは、簡 単なようで意外と難しいです。 17:15 グループ内打ち合わせ 部下が受けた照会に対する回答方針につい て議論。照会対応を経て制度に関する自分 の理解も更に深まります。 班員との打合せ 仕事をしている中で大変だったことは何ですか。 ながら、1つのポストで2∼3年勤務すれば、その分野の専門家 午前中に議論して整理した資料を、課長、 企画官に説明。様々な角度からの指摘をも らい、更なる検討につなげます。 16:00 経験を発揮してもらうか、といった課題に取り組んでいます。 になった気分で自分の知識経験不足を思い知らされます。しかし 節約のために妻から持たされるお弁当を食 べて、ちょっと仮眠。前日の夜更かしが原 因と思われる眠気をここで解消します。 休日の過ごし方 をどのように確保するか、どのような仕事でこれまで培った能力・ メール等で昨日の退庁以降の動きを確認。 上司の出勤時間が早いため、何か動きがあ ると早速議論が始まることも。 打合せを踏まえて説明ペーパーを補強。ど んな案件を進めるにしても、まずは問題点 や考え方をペーパー上できちんと表現する ことが重要です。 「人事院で働きたい」と言っていただけると、とても嬉しいです。 職後に無収入期間が生ずる状況となっているため、その間の雇用 出勤 局内幹部への案件説明に向け、分担して作 業していた資料の進捗や課題を共有。自分 だけでは気付かない点も、グループ内で議 論することにより整理されてきます。 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 現在、年金支給開始年齢の段階的引上げにより、60歳の定年退 休日の過ごし方 3歳の息子が今の ところ?懐いてく れているので、時 間がある限り一緒 に遊んで過ごすよ うにしています。 退庁 残業もほどほどに退庁。この時間に帰れば 子供が寝る前に帰宅できるため、子供に父 親の存在感をアピールします。 12 人事院の魅力は何ですか。 仕事の奥行きと広がり 確たる軸と広い裾野を持った職業人生を送れるということです。 公務員人事行政に特化し、代償機関・中立機関・専門機関という 中核的な価値観・役割認識をブレることなく持ちつつも、様々な 業務経験を重ね、しかも国家公務員の仕事を支えることを通じて あらゆる行政分野に貢献できるのは、人事院ならではのキャリア 形成だと思います。 中立・第三者機関の「中立」とは、関係者と関わりを持たない「超 然」ではありません。むしろ、自律して責任ある判断を行うため には、制度を運用している各府省の多様な実態を把握し、職員の 要求に耳を傾ける地道な作業が不可欠です。また、行政の各分野 の実情や民間企業の動向を理解し、国民の意識や社会情勢の変化 にも敏感でなければなりません。それだけに、人事院の仕事は政・ 官・民・学の様々な分野と関わり、奥行きと広がりを持ったもの 現在どのような仕事をしていますか。 本間 あゆみ (ほんま あゆみ) 給与局給与第二課長補佐(制度班) 平成14年 4月 採用Ⅰ種(法律) 人材局企画課 16年 4月 職員福祉局審査課 17年 4月 企画法制課 19年 4月 職員福祉局国際課国際研究官 20年 4月 外務省在ウィーン国際機関日本政府 代表部二等書記官 23年 5月 給与局給与第一課専門官 25年 4月 現職 1日の仕事の流れ 9:20 幹部説明 ある制度について各省に適切な運用を周知 するための方針案を局長まで順次説明。無 事に御了解をいただき、数ヶ月前からの懸 案に目途がつきました。 11:30 政策協議対応 他府省からの政策協議に対し、部下から意 見を出したいとの相談。期限が短いので、 急いで確認し、若干の修正を入れて提出し てもらいます。 12:00 お昼休み 気分転換のため、なるべく執務室を出て食 事をすることにしています。 13:30 他課との打合せ 準備中の人事院規則案の論点について、関 係課で集まって検討。前例がなく複雑な案 件なので、全体の制度体系との整合性、職 員や実務への影響など、長時間にわたる議 論になりました。 16:30 課内での立ち話的打合せ ある省で予定されている組織改正について、 隣の班と雑談的にやりとりをし、必要な措 置や作業予定について情報交換。 17:00 資料作成 午前中に幹部に説明した案件について、今 後の具体的作業をメモに整理。関係する資 料もあわせて用意します。 18:00 文書案のチェック 部下が作成した通達の文案をチェック。内 容は既に相談済ですが、より適切な書き方 になるよう、何点か修正をお願いしました。 19:00 班員からの案件相談 ある省が人事院の承認が必要な特殊な給与 決定を希望しているとのこと。勤務時間外 ですが、急いで処理したいという部下から 説明を聞き、先方に確認すべき点を整理し ます。 19:30 退庁 毎日定時退庁とはいきませんが、なるべく 早く帰るよう心掛けています。 13 仕事をしている中で大変だったことは何ですか。 公務員給与については公務内外から様々な意見がある上、全国 の多様な職種の国家公務員27万人に適用する制度は複雑なものに ならざるを得ません。 平成26年度に「給与制度の総合的見直し」の大規模改正に携わっ た際には、勧告に向けた見直し内容の検討・説明でも、勧告後の 法令改正でも、こうした2つの難しさを度々感じました。その分、 多くの人の力で実現に至った時の思いも大きいものでした。 出勤 駅から歩く間に、今日やることを思い出し、 徐々に頭を仕事に切り替えます。 9:40 俸給(基本給)について、初任給や昇格・昇給等のルール設定 や運用指導を担当しています。 関心を持ちにくい分野かもしれませんが、何十万人もの国家公 務員が採用から退職まで職務に尽力する環境を作るには、給与の 上下動ルールは極めて重要な要素です。一人一人に職務内容や能 力・実績に応じた適切な給与が支払われるよう取り組んでいます。 仕事を通じて成長したと感じるのはどんなときですか。 何年経っても至らないことは多く、むしろ年々反省事項が増え ている気もしますが…。裏返せば、昔は目の前の自分の作業で精 一杯だったのが、より多くの人と一緒に、より広く深い検討を要 する仕事をするようになったとも言えるのでしょうから、反省事 項の拡大こそが成長を示しているのかもしれません。 だといえます。 人事院の自律性を支えるもの 中立・第三者機関が自律性を確保するためには、高い専門性を 奈良間 貴洋 (ならま たかひろ) 給与局給与第一課企画室長 平成10年 4月 採用Ⅰ種(法律) 管理局企画法制課 12年 4月 職員局職員課 13年 4月 総務局国際課 13年 7月 行政官長期在外研究員 (独・ハイデルベルク大学大学院) 15年 7月 勤務条件局給与第一課労働経済班主査 18年 4月 資源エネルギー庁長官官房 総合政策課長補佐(環境企画担当) 19年 7月 資源エネルギー庁長官官房 総合政策課長補佐(政策企画担当) 20年 4月 職員福祉局審査課長補佐(服務班) 22年 4月 内閣官房行政改革推進室参事官補佐 24年 7月 給与局給与第一課長補佐(労働経済班) 27年 4月 現職 持つ公正な機関であるという信頼を国民や関係者から得て、評判 (レピュテーション)を高める努力が必要です。その精密さが人事 院の評判の中核を形成する(原田久「人事院の組織レピュテーショ ン」)とされるのが人事院勧告であり、私はそのとりまとめに携わっ ています。官民給与の状況や関係者の意見等を踏まえどのような 給与改定を行うか、情勢変化に対応してどのようなビジョンや新 施策を打ち出していくかについて考える日々です。各制度や調査 の担当には極めて高い専門性を持つ人が多く、人事院の評判はこ うしたプロフェッショナル一人ひとりの働きによって支えられて いることを実感しつつ、協働が自らの成長の糧になっています。 多様な経験と専門性・ブランド力 有為な人材をいかに採用・育成・処遇し、やる気を高めて良い 仕事をしてもらうかは、古今東西、あらゆる組織にとって重要な 命題です。人事行政の在り方を考える上で、歴史のほか、民間企 業の取組、諸外国の実例などから学ぶことも多く、また逆に、公 務の取組が社会にインパクトを与えたり、途上国からの要望に応 えて我が国の経験を基に支援することもあります。私自身は、若 い頃の留学を機に、これまでドイツ関係の出張、講演、論文・書 人事院志望者へのメッセージをお願いします。 以前、海外在住の日本人の方に「個々の人次第で、組織の、更 には政府の、究極的には国家のパフォーマンスが決まる。だから、 人事に関する仕事は国の将来に影響を与える。その一員として、 祖国の将来のために良い仕事をしてくれ」と激励されました。人 事院の仕事は地味ですが、確かに日本の将来を担うものです。多 くの方が興味を持ってくださることを願っています。 籍の執筆など業務内外で様々な機会に恵まれました。院内外での 多様な経験を通じて自分ならではの専門性・ブランド力を磨くこ とができるのも、人事院の魅力です。 最後に 人事行政にとどまらない様々な分野に興味・関心を持つ人にとっ て、人事院の仕事は魅力ある選択肢ではないかと思います。皆さ んとお会いするのを楽しみにしています。 休日の過ごし方 夏休みに友人を訪ね てロサンゼルスに行 き ま し た。時 々 は 遠 出して非日常を楽し む と、気 持 ち が 元 気 になるような気がし ます。 休日の過ごし方 育児・家事をして過ご すことが多いですが、 家族でドイツ関係の催 し物に足を運んだり、 ドイツ人のお宅に招か れることも。ドイツへ の関心や異文化に対す る感受性を維持する上 でも役に立っています (実際は純粋に楽しん でいるだけですが)。写 真は本場ドイツを再現 したクリスマス市での 一コマ。 14 職業生活は山あり谷あり。「石の上にも三年」は本当? ※左列手前が筆者 前田 聡子 (まえだ さとこ) 国際課上席国際専門官 平成9年 4月 採用Ⅰ種(法律) 職員局職員課 11年 4月 任用局(首席試験専門官付) 13年 4月 内閣府男女共同参画局推進課積極措 置担当係長 15年10月 勤務条件局給与第一課労働経済班主査 17年 4月 外務省在ウィーン国際機関日本代表部 二等書記官 19年 4月 外務省在ウィーン国際機関日本代表部 一等書記官 20年 5月 公平審査局調整課調整官 21年 4月 公平審査局調整課長補佐(制度班) 26年 4月 現職 公務員として継続して働くということは、そんなに簡単なこと ではないと思います。働き始めて最初の数年は、あまりにも影響 が大きいミスをしてしまったり、 「君みたいのを採用したのは一体 誰だ!」と怒られるほど仕事ができなかったり、本当に公務員と してやっていけるのかと不安に思うことが多々ありました。しか し、その後、他府省への出向や在外公館での勤務なども経験し、 自分の仕事の裁量が増えるにつれ、公務員の仕事の幅広さや影響 力を実感することができ、仕事が楽しいと思えるようになりまし た。特に、公平審査局において、類い希な大量申請事案に長期間 携わり、なんとか全ての事案を処理できたときは、人事院の中立 公正性、職員の権利保護という立場を間近に感じられて、仕事に やりがいを感じました。現在は、国際課で国際業務を担当してい ますが、諸外国からの日本の公務員制度への期待や憧れを肌で感 じながら、日本の公務員制度を海外に発信する仕事に携わること ができ、仕事を継続してきて良かったなと思っています。 「石の上 にも三年」とか「A rolling stone gathers no moss.」とか言いますが、 何事も、一定の辛抱はつきものではないかと思います。 同僚、上司との関係はどうなの? 職業生活が充実したものになるか否かは、同僚や上司との関係 が一つの重要なポイントとなります。私自身、同僚、上司と協力 しながら、業務を成し遂げたときの喜びは他に代えがたいものが あると感じています。ただ、組織の中では、同僚や上司を選ぶこ とができませんので、なかなか一緒に楽しく仕事をしていくのが 難しいなと感じる場面もない訳ではありません。そんな時は、公 務員は、2、3年で異動があるさと考えて、大人の対応で割り切っ ていくのも一つの手かと思います。 新規採用職員からのメッセージ 平山 貴大 伊藤 達也 企画法制課 職員福祉局職員福祉課 人事院の魅力は、広範かつ専門性の高い仕事ができる点、そして職場の雰 囲気が非常に良い点だと思います。説明会等を通じて、人事院で働くこと の楽しさを感じてもらえればと思います。 人事院では、各府省人事当局や全国の各府省職員に携わり、院内では局の垣根 を越え協力し、 「人」と接する仕事に日々取り組んでいます。是非、説明会や 霞が関OPENゼミ等に参加して、人事院職員の雰囲気を見に来てください。 下野 剛史 辻本 耕佑 人材局試験専門官室 給与局給与第一課 百聞は一見に如かず。パンフレットだけでは魅力を伝えきれないので、ま ずは話を聞きに来ていただけると嬉しいです。皆様と一緒に働けることを 楽しみにしております。 「国を支える国家公務員」を支えることができる、とても重要でやりがい のある仕事ができます。職務に励む公務員が能力を十分に発揮できるよう、 人事行政について一緒に考えましょう! 自分にあった仕事と家庭のバランスとは? 仕事をしながら理想的な家族生活を送るには、男女ともに努力 が求められると思います。私自身は、家族それぞれのキャリアの ため、10年以上家族と別居を続けており、家庭責任という点では 楽な思いをしていますが、一方で、様々な経験を家族と共有でき ない虚無感を感じることも多いので、それを埋めるための努力を 怠ってはいけないと思っています。仕事と家庭のバランスをどの ように考えるかは、仕事を始めてからずっとつきまとう問題だと 思います。 林 美穂 西村 悠己 給与局給与第一課 給与局給与第三課 この人たちと働きたい!私が人事院を目指したきっかけです。皆さんもま ずは人事院職員と話をしてみてください。きっと人事院の魅力に気づいて いただけるはずです。 人事院では、国家公務員の仕事と生活を支え、その一人ひとりに寄り添う 仕事ができます。想像以上に幅広い業務を行っているので、是非、官庁訪 問等で人事院職員と語り合ってみてください。 最後に 辛抱とか努力とかいろいろと大変そうだなと受け止められた方 もいるかと思いますが、それらは充実した職業生活と家庭生活を 送るために必要なスパイスと思っていただければ幸いです。 休日の過ごし方 川島 貴子 松尾 有里子 給与局給与第三課 公平審査局調整課 私が人事院で働くことを決めたのは、職員も業務内容も共に魅力的であっ たからです。是非、就職活動では様々な場所に足を運んで、魅力的だと思 うところを探してください。 人事院は、若手のうちから積極的にチャレンジしやすい環境にあり、成長 の機会に恵まれた職場だと感じています。是非、説明会等を通して、その 雰囲気に触れてみてください。 力石 法子 連続した休暇の時には、リフレッシュのため、海外旅行をすることが 多いです。外国の様々な人と交流することで、日本の国際的な立場や 文化などについて改めて考えたり、語学学習の意欲をかき立てるため の良い機会となっています。写真は、夏休みに行ったボストンで、マ サチューセッツ工科大学でのディナーに参加した時の様子です。 15 国家公務員倫理審査会事務局 (参事官付) 人事院では、 「国を支える国家公務員」を支える国家公務員が多岐にわた る業務を行っています。説明会等の機会に、人事院職員を通じてその業務 の魅力に触れてみてください。 16 若手職員に聞く「人事院」 Q1 人事院の志望動機 1 位 人事行政、人材育成に魅力 ・人事行政という国の行政の基盤的業務に興味 ・ 「人」が高いパフォーマンスを発揮できる環境作 りがしたい ・ 「人事」 と 「行政」の両方に携われる唯一の組織 ・人の成長に携わる仕事に興味 ・人事評価制度等、新たな人事行政の施策に魅力 ・働く環境の改善を早く、直接的に実現できる場 所 ・国家公務員のマネジメントに携わることに興味 ・ 「人」を相手にする業務に魅力 etc.・・・ 2位 「国を支える国家公務員」を支える仕事 ・様々な分野で活躍している国家公務員を支えた い ・国家公務員を支える業務に興味 etc.・・・ その他 ・広い視野を持ち国益のために働きたい ・より多くの人々の役に立てる ・公務員バッシングについて国民の誤解を解きた い ・公務に対する世間の風向きを変えられる可能性 を感じた ・説明会で出会った職員の「人」柄に惹かれた Q2 職場の雰囲気 1位 アットホーム、風通しのいい職場 ・明るい職員が多い ・和気藹々として楽しい ・上司に相談しやすい ・係や課を超えて協力しあえる ・先輩職員の指導が丁寧 ・温かく見守ってくれる人が多い ・チームワークを大切にする ・コミュニケーションがとりやすい etc.・・・ 2位 若手が働きやすい職場 ・新人をおおらかに育てる雰囲気 ・若手の成長を応援する風土 ・若手でもいろいろなことに挑戦できる ・職場が小さいので積極的な提言が可能 ・自由に発言でき意見が取り入れられやすい etc.・・・ 17 Q3 人事院職員として必要だと思うこと ・人に対する思いやりを持つこと ・人に魅力を感じること、人として魅力的であるこ と ・ 「人を支えたい」という気持ちを常に持ち続けるこ と ・人に関心を持ち、配慮する気持ちを忘れないこと ・人のために何かしたいという気持ちを持つこと ・人と人との繋がりを大切にすること ・相手の立場を考えた上で行動すること ・官民問わず、 「働くこと・人」について、関心を持 つこと ・社会の変化に敏感であること ・民間企業を含め、 「働き方」について広く興味を持 つこと ・様々なことに対して、アンテナを張っていること ・新鮮な目で物事を見ること ・幅広い視野を持ち、それを業務に活かすバランス 感覚 ・広い視野を持ち、人との交流の中で様々なことを 吸収すること ・先入観を持たずにいろいろなことにチャレンジす ること ・柔軟な対応力と円滑な人間関係を構築できるコ ミュニケーション力 ・実際に制度を運用する各省の実態に気を配ること ・現実の人事をしっかりとイメージすること ・様々な場面での「説明力」 ・新しいことに積極的に挑戦したいと思うこと ・困難にチャレンジしていく心。あきらめないこと ・第三者機関として、公平かつ公正に物事を考える こと ・自分が周りに期待されていることは何かを考える こと ・採用から退職までにずっと関わる仕事ということ を忘れないこと ・人事院職員としてだけでなく、国家公務員という 意識を持つこと 採用活動情報 Q1 A1 採用状況を教えてください。また、女性は何名程度採用していますか。 人事院は、主として事務系区分から採用を行っており、院卒者試験・大卒程度試験の別、 区分の別に関係なく、人物本位で採用しています。また、必要に応じて技術系区分からも採 用しています。 平成23年度以降の採用試験最終合格者からの採用(内定)者数は下表のとおりであり、女 性の採用を積極的に行っています。 (事務系区分) 平成23年度試験 平成24年度試験 平成25年度試験 平成26年度試験 平成27年度試験 採用数 5 4 8 8 7 うち女性 2 1 3 4 3 平成23年度試験 平成24年度試験 平成25年度試験 平成26年度試験 平成27年度試験 採用数 − − − 1(工学) 1(農学) うち女性 − − − 0 0 (技術系区分) Q2 人事院では、どのような人材を求めていますか。 A2 人事院では、国家公務員の人事行政に関する幅広い分野の業務を行うことから、① 主体的 に考え、② 自ら行動することができる人材を求めています。また、多様な分野、立場の人々 を相手に仕事をするので、③ 円滑な人間関係を構築できることも重要な要素です。 Q3 転勤はありますか。 A3 総合職試験採用職員は基本的には本院勤務となるため、東京での勤務が主となります。た だし、出向等で地方勤務を経験していただくことや留学等で海外勤務を経験していただく可 能性もあります。 Q4 採用後はどのような研修がありますか。 A4 人事院独自の研修としては、採用1年目に、人事行政一般についての基礎知識を習得する ための新採用職員研修、人事院職員として業務を遂行していくにあたり必要となる公務員制 度の基本を学ぶ公務員制度基礎研修及び約半年間の英会話講習があります。また、2年目に は国会関係業務研修によって国会関係業務の基礎知識を習得します。 その他に、公務員研修所が実施している、合同初任研修、初任行政研修(採用1年目)、3 年目フォローアップ研修(採用3年目)等にも他省庁の職員と共に参加することになります。 Q5 採用後のキャリアパスはどうなっていますか。 A5 任用、給与、人材育成など人事行政の各分野は相互に関連していることから、人事院職員に は、限られた分野の専門家ではなく「人事行政のプロ」として活躍することが期待されていま す。このため、職員は、局をまたいで様々な分野の経験をしながら育成されていくこととなりま す。 総合職試験からの採用者については、2年程度のローテーションで主に各局における企画立 案業務を担当しながら、将来の人事院を担う人材となるべく経験を積んでいただくこととなり ます。更に、幅広い視野を身につけるため、必要に応じて、海外の大学院への留学、在外公館勤 務、他府省への出向等を経験していただく機会もあります。 Q6 A6 業務説明会等の予定はどのようになっていますか。 人事院人材局人材確保対策室が主催している説明会のほか、人事院人事課独自で大学や本 院で説明会を行っています。説明会の情報はホームページに随時掲載しますので、そちらで ご確認ください。(人事院職員採用情報 http://www.jinji.go.jp/jinjika/jinjika.html) 18 外務省 財 務 省 日比谷線 ←虎ノ門 霞ヶ関 経済産業省 A10 裁 判 所 合同庁舎 農林水産省 人事院 C2 厚生労働省 環 境 省 B3ab 千代田線 丸ノ内線 C1 館 桜田門→ 霞ヶ関 A9 経済産業省 別 総 務 省 弁 護 士 会 館 日比谷公園 【地下鉄 霞ヶ関駅 最寄り出口】 地下鉄 丸ノ内線:B3ab/日比谷線:A10/千代田線:C1 人事院事務総局人事課 電話 03-3581-5311 内線2154 東京都千代田区霞が関1-2-3 ホームページ http://www.jinji.go.jp 採用についての問合せ先 人 事 院 〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3 ☎03-3581-5311(代) 公 務 員 研 修 所 〒358-0014 入間市宮寺3131 ☎04‐2934‐1291 北 海 道 事 務 局 〒060-0042 札幌市中央区大通西12丁目 ☎011‐251‐2600 東 北 事 務 局 〒980-0014 仙台市青葉区本町3-2-23 ☎022‐221‐2001 関 東 事 務 局 〒330-9712 さいたま市中央区新都心1‐1 ☎048‐740‐2001 中 部 事 務 局 〒460-0001 名古屋市中区三の丸2‐5‐1 ☎052‐961‐6830 近 畿 事 務 局 〒553-8513 大阪市福島区福島1‐1‐60 ☎06‐4796‐2171 中 国 事 務 局 〒730-0012 広島市中区上八丁堀6‐30 ☎082‐228‐1181 四 国 事 務 局 〒760-0068 高松市松島町1‐17‐33 ☎087‐831‐5801 九 州 事 務 局 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2‐11‐1 ☎092‐431‐7731 沖 縄 事 務 所 〒900-0022 那覇市樋川1‐15‐15 ☎098‐834‐8400 中立、公正、信頼 人を育てる人事行政 人事院 2016 リサイクル適性 A この印刷物は、印刷用の紙へ リサイクルできます。
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