コントラスト(=対比)感度視力検査 例)Vision Contrast Test System

コントラスト(=対比)感度視力検査
例)Vision Contrast Test System(VCTS)
−変調伝達関数:modulation transfer function(MTF)検査
準備物VCTS・検査用紙
コントラスト感度
コントラスト(明暗)
コントラスト閾値の逆数なので数値が高い程良い
低い 高い 縞濃い
A
空
B
間
周
C
波
D
数
高い E
縞数少(太)
コントラスト感度
縞薄い 低い
高い
縞数多(細)
コントラスト閾値
対象
視力低下を来たす疾患すべて。
長所
幼い小児及び文盲者のような読むこと
のできない被検者の検査ができる。
正常範囲内
短所
視神経疾患・
緑内障・初期白内障
屈折異常・弱視(抑制)・
白内障・CL 不適合
・黄斑疾患
く けい
グ レ イ領域 (正常母集団 NO
域)からの逸脱があるか?
周波数(縞の太さ)は同じで振幅(明暗)が変わる
空間周波数
空間周波数特性
振幅 明(暗 同)じで周波数 縞(の太さ が)変わる
空間周波数が高い
( 縞が細い) と感度が
低下
自分の結果を書いておこう!
中枢性の問題
(側方抑制)
矩形波形
眼科検査法ハンドブック第4版 P18
一定の周波数でコント
ラスト感度がピーク と
なる
他眼も同様に行う
記載例)
ランドルト環法など
暗
空間周波数が低い
(縞が太い)とコントラ
スト感度が低下
検者はA①∼⑨からE①∼⑨まで正しく識別す
る最後のパッチを順にチェックし、線で結ぶ
異常あり
く けい
プレートは 4 種類
ある。
検査用紙の正しく答えたパッチに
チェックをし、列 B に進む
YES
臨眼 55 巻 6 号 P1148
縞の明るさ
は徐々に変
化している。
傾きを間違えた!又は曖昧になった!
チェックは左
右眼の線を
区別!
矩形波形
連続した
被検者に列Aの①から始めて順に横に
見ていくように指示し、どの方向に傾い
ているかを答えるパッチまで進む
幼児の場合、傾き
を指や棒で示させ
ると良い。
明るさ︹
輝度・
反射率︺
チャートの下部の4通り(LEFT・RIGHT・
UP・BLANK)のサンプルパッチで応答の
デモンストレーションをする
例)
・早期病的異常の検出
・抑制の検出(弱視など)
・有効なコンタクトレンズの選択
・側方抑制の低下の検出
変調伝達関数とは、低周波側で低かったコントラスト感度が空間周波数(縞の数)が増すごとに一旦ピークに
達し、その後空間周波数の増加に伴い減少する特性を数式で表現したもの。
第 Ⅴ 章 生 理 光 学 の 基 礎 P 1 58 第Ⅴ章生理光学の基礎 P160
PL 法など
遠見と近見があり、遠見は
10 フィート±1フィート(約3m)。
明
例)Vision Contrast Test System(VCTS)
通常、室内照明で良いが
チャートは目の高さに置くこと。
正弦波形
屈折矯正をして被検者を
チャートから正しい距離に
近づけて、片眼を遮閉する
目的
障害部位を詳細に判断するほど
の診断価値を持つものでない。
参考1
視力( ラ ン ド ルト 環、 スネ レ ン 環な ど)
は、高コントラスト・高周波数感度のテストであ
り、低あるいは、中周波数に影響しえる多くの
病的問題を検出できない。環境は高周波数で
高コントラストばかりのものではない。
(高周波数領域の低下は視力値と対応する。)
閾値は低い程良い
その他の検査方法
干渉縞視力;眼底に直接の縞視標を投
影することにより、眼屈折や調節、中間
透光体の影響を受けることなく潜在的
視力を知ることが可能で、中間透光体
術後視力の類推に有用である。
その他の機種
コントラスト感度
この位置をラ環視力に
換算すると
空間周波数
コントラスト閾値
チャートの答え
当校にある
チャートは C
国家試験過去問題
第 30 回午後