LOPEC 2015 - メッセ・ミュンヘン日本代表部

LOPEC 2015
ファイナルレポート
第 7 回 オーガニック&プリンテッドエレクトロニクス産業国際見本市・会議
2015 年 3 月 3 日~5 日
ICM ミュンヘン国際コングレスセンター
2015 年 3 月 9 日
Summary
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来場者数は42カ国から2,300人、
⇒前年比10%増
半数が海外からの来場者に
16社がデモラインで実演
会議では199の講演を開催
Facts&Data
会
期
会
場
主
催
規
模
2015 年 3 月 3 日(月)~3 月 5 日(水) 午前 9 時~午後 6 時
最終日 午後 4 時、会議 午後 5 時まで
ICM ミュンヘン国際コングレスセンター
ミュンヘン見本市会社 (Messe München GmbH)
OE-A (オーガニック・プリンテッド・エレクトロニクス協会)
3,500 ㎡
出 展 企 業
19 カ国から 133 社 (2014 年:18 ヶ国 から 139 社)
来 場 者 総 数
42 カ国から 2,300 人以上 (2014 年:約 2,000 人)
主 な 出 展 品
マテリアル、コンポーネント、生産プロセス、アセンブル・パッケージ技術、システム・
インテグレーション 、インスペクション・テスト・システム、デバイス、アプリケーショ
ン、サービスなど
出展日系企業
(株)コロイダル・インク、独立行政法人産業技術総合研究所、東洋紡(株)、
(現地法人・代理 日本ゼオン㈱、printable electronics(㈱ICS コンベンションデザイン)、
店出展含む)
三菱マテリアル㈱ 他
専 用
U R L
www.lopec.com (英語)
LOPEC 2015: プリンテッド・エレクトロニクスは生活の一部に
3 日間にわたり開催されたプリンテッド・エレクトロニクスのための国際見本市および会議 LOPEC が、参
加者数にさらなる伸びを見せ大盛況のうちに幕を閉じた。3 月 3 日から 5 日にかけ、42 ヶ国から 2,300
人の来場者が ICM(ミュンヘン国際コングレスセンター)を訪れた。これは、前年比でおよそ 10%の伸び
率となった。自動車、スマート包装、ウェアラブル部門における各アプリケーションの展示は、プリンテッド・
エレクトロニクスの活用がいかに進んでいるかを明確に証明してみせた。
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OE-A(オーガニック・プリンテッド・エレクトロニクス
協会)会長、そして Heraeus 社マーケティング部長
であるステファン・キルヒマイヤー氏は、「見本市が
始まった今、具体的な商談が進んでいる。この業界
は、研究や個別のアプリケーションという段階から一
歩前進し、プリンテッド・エレクトロニクス独自の産業
になりつつある」と一言述べた。そのことは、有機
EL テレビ、インタラクティブパッケージング、車用プ
リンテッドシートヒーターなどの展示製品を見れば明
らかだ。
LOPEC では、プリンテッド・エレクトロニクスのバリューチェーン全体を取り扱っている。展示スペースでは、
研究、材料製造、生産技術から実際の製品まで、あらゆるものを紹介している。LOPEC 会長であり
MSW 社 CEO のヴォルフガング・ミルドナー氏は、同見本市の多様性に富んだ展示について強調した。
「今年の見本市は、これまでで最も多くの製品を見ることができた」自動車業界のほか、スマートパッケー
ジング、ウェアラブル分野も重要なテーマだ。見本市では、スマート・ブリスター包装や、着ている人の心
拍数を測ることのできる T シャツなど、実際の活用例を特集した。「ウェアラブル製品は、我々の将来にお
いて欠かせないテーマとなっていくだろう」とミルドナー氏は語った。
メッセ・ミュンヘン社長ファルク・ゼンガーもまた、今年の見本市について前向きな評価をした。「来場者数
の一定の伸びは、この業界がいかに活発かということ、そして、LOPEC の展示コンセプトがまさに需要に
適っていることを明確に示している」
2,300 人以上の来場者のうち、約半数以上が海外から訪れていた。ドイツに続き、上位 5 ヶ国は英国、日
本、米国、オランダ、フランスで、次に韓国が続いた。LOPEC の豊かな国際色について、「LOPEC は、世
界で最も重要なプリンテッド・エレクトロニクスのプラットフォームであることをまたもや証明した」とゼンガー
は確信を込めて話した。全参加者の 3 分の 2 が、今後 1 年間で LOPEC の重要性はさらに高まりそうだ
と感じているという。
民間の調査会社 Forschungplus の行った独自調査によると、95%の参加者が見本市の国際色につい
て、良い~非常に良いと評価を付けた。今回初めて、イスラエル、カナダ、リトアニアからの企業も参加し
た。フランスと日本からの国家パビリオンや、米国の大規模な出展社代表団は、世界規模のプリンテッド・
エレクトロニクス産業における LOPEC の重要性を認めた。
会議では、計 199 のプレゼンテーションが行われた。
コンチネンタルオートモーティブ社自動車用ディスプ
レイ技術主任であるカイ・ホーマン氏は、自身のプ
レゼンテーションの中で、ひとつ明らかにしたことが
ある。「コンチネンタル社は既に、タッチセンサーと
いう形でプリンテッド・エレクトロニクスを自動車へ組
み込んでいる。新しい有機 EL ディスプレイフィルム
のおかげで、将来的に自動車に曲面ディスプレイを
応用していくことが可能となるだろう。その頃に透明
タッチスクリーンが使用されているのは、もはや時
間の問題だ」
一流のプレゼンテーションのほか、ノウハウ伝授に何より欠かせないのは、活発な交流だ。様々な市場経
験や技術経験は、より具体的なアプリケーション開発につながる。その唯一の方法は、国際レベルでの密
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接な協力だ。議論のテーマには、材料革新から製品の市場性戦略、照明、ヘルスケア、家庭用電化製品
の潜在的用途まで、ありとあらゆるものが盛り込まれた。
「デモライン」では、クレジットカードサイズのエレクトロルミネセントフィルムが完全な流れ作業で生産され
ていた。16 社の企業が、機械を使った実際の運用方法でプリンテッド・エレクトロニクスの全製造過程を
実演してみせた。LOPEC 見本市会長であり Coatema Coating Machinery 社の副社長であるトーマス・
コルブッシュ氏が指摘するように、「このような実演を見ることのできる見本市は他にないだろう」
見本市を締め括ったのは、関連イベントの大規模プ
ログラムだ。導入イベントのほか、スマートパッケー
ジングと自動車のテーマにおいては、今回初となる
分野に特化したガイドツアーが開催された。「イノ
ベーション・ショーケース」では、コンチネンタル社の
曲面ディスプレイ、LG 社のフレキシブル OLED ス
マートフォン、OSRAM 社の自動車用テールライト、
発光する本型収納箱、インタラクティブなレザージャ
ケットなど、数多くの展示が特集された。また、「欧州
における有機およびプリンテッド・エレクトロニクスの
可能性、課題と市場の将来性」と題された最初の円
卓会議は、非常に大きな関心を集めた。
次回 LOPEC は、2016 年 4 月 5 日から 7 日に、ドイツ・ICM(ミュンヘン国際コングレスセンター)にて開
催される。
詳細情報並びに写真は、専用ホームページまで:http://www.lopec.com
資料請求、各種お問合せ先:メッセ・ミュンヘン・インターナショナル 日本代表部
株式会社メッセ・ミュンヘン・ジャパン
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