くちきデイリーニュース 〒973-8411 2015 年 6 月 1 日(月) 福島県いわき市小島町2-9-15 株式会社朽木会計事務所 TEL 0246-27-3631 FAX 0246-26-4234 Email [email protected] 時代錯誤の労働行政が基本原因と言えます。 プロジェクトチームと労働法 企業が創造的な開発業務を行なう場合、 自社が保有する技術を補完するため、外部 の企業、専門人材を集めてプロジェクトチ ームを編成する必要が生じます。 このようなプロジェクトチームでは、専 門人材が自由にコミュニケーションを行な い、合意形成を図りつつ成果物を開発する 組織運営が不可欠です。 プロジェクトチーム活動の障害 問題回避の方策は合同会社の活用 この問題回避の方策は合同会社(LLC)を 活用してプロジェクトチームを編成するこ とです。その実務的要点は次の通りです。 ① 企業が創造的成果物を開発する目的で 合同会社(LLC)を設立し、そこに開発 業務を委託する。 ② 開発業務委託企業と外部の専門人材(企 業、または個人事業主)を合同会社(LLC) の代表社員・業務執行社員として登記す る(外部人材は合同会社と業務委託契約 しかし、現実には労働局の指導、監督に より、業務委託企業・受託企業の従業員間 で、間仕切り、配席区分が行なわれ、専門 人材間の自由で創造的な直接コミュニケー ションが行なえず、機能不全が生じていま す。この状況は、人口構成の高齢化や少子 化に伴う課題先進国であり、創造的課題山 積国である日本にとって、開発力の基本を 脅かす重大問題で、国際的開発競争力の問 題でもある障害です。 の上、業務執行社員となる)。 ③ 合同会社(LLC)には定款自治が認めら れており、定款で、代表社員・業務執行 社員間の直接コミュニケーションによ る合意形成、その結果を尊重した代表社 員による成果物の承認、決定の組織運営 方法を定めて業務を執行できる。 障害が生じた基本的な原因 約に伴う労働法・税法上のコンプライアン ス確保策が必要になります。 この問題は、労働集約型産業社会の高度 成長期に建設業界における重層下請け構造 による中間搾取の取締りのため、労働省が 行なった規制を、今日の知識集約型産業社 会に適用した結果生じたものです。言わば 経営者・管理者の留意点 合同会社(LLC)であっても、業務委託契 産業社会の変化に 合った法規制が必 要! 補足と解説 http://www.wikihouse.com/gisoukeoi/index.php ?%BE%F0%CA%F3%A5%B5%A1%BC%A5%D 1 作業に従事する労働者を受託者が指揮監督する ものであること。 † 3%A5%B9%B6%C8%A4%CB%B1%F7%A4%B1 (1) 労働者に対する業務の遂行方法に関する指示 %A4%EB%C0%C1%C9%E9%A4%CE%C5%AC その他の管理を受託者が自ら行っている。 %C0%B5%B2%BD%A4%CE%A4%BF%A4%E1 □ 複数の会社の労働者が混在するプロジェクトチー %A4%CE%BC%AB%BC%E7%C5%C0%B8%A1 ムの場合、受託者以外の労働者が受託者の個々の %C9%BD%20-%20%C5%EC%B5%FE%CF%AB 労働者に対し業務遂行の指示等を行っていない。 %C6%AF%B6%C9%C4%F3%B6%A1 □ 受託者は仕様書等に基づき自らの判断で業務を 《情報サービス業に於ける請負の適正化のた 処理している。 めの自主点検表》 †(抜粋) □ 受託者労働者と発注者労働者が同一の場所で作 派遣と請負により行われる事業の区分基準(昭和6 1年労働省告示第37号)及び職業安定法施行規則 第4条を踏まえて、請負(業務委託を含む)が適正に 行われているかのチェックポイント(目安)を示したも のです。(対象業務:ソフトウェア・システム設計・開 業を行う場合、お互いがひとかたまりにまとまってお り間仕切り・看板等を用いるなどして、客観的に区分 できる状態になっている。 (2) 労働者の労働時間等に関する指示その他の 管理を受託者自ら行っている。 発、システム運用管理等) 2 作業に従事する労働者に対し、使用者として法律 ★ 受託者が雇用する労働者の労働力を自 に規定された全ての義務を負うこと。(企業における 秩序の維持、確保等のための指示その他の管理を ら直接利用すること † 、(1)業務の遂行方法等を発注者が介在せずに受 託者が決めること、(2)労働者の勤怠管理等を発注 者が介在せずに受託者が行うこと、(3)労働者の選 受託者自ら行っている。) † ★ 請け負った業務を受託者の自己の業務 として独立して処理していること † 定等についても受託者が決めることが必要です。 また、その請け負った業務の一部または全部を協力 業務の処理について、事業主としての財政上及び法 会社等へ再委託する場合、その業務の処理方法、 律上の全ての責任を負うこと。 † 協力会社の労働者の勤怠管理、選定等について、 4 単に受託者が肉体的な労働力を提供するものと 発注者等が介在してはいけません。 はなっていないこと。 † (□印の各項目に該当すれば適正といえるでしょう)
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